就活の志望動機が書けないときの対処法|書き方やNG例もあわせて紹介

就活の志望動機が書けないときの対処法|書き方やNG例もあわせて紹介

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はじめに

「就活の志望動機って何を書けばいいの?」

「どうして志望動機を書かないといけないの?」

就活では志望動機が求められますが、何を書けばいいのか分からない、どうして志望動機が必要なのか分からないということがあるのではないでしょうか。

この記事では、志望動機が聞かれる理由や採用担当者はどんな志望動機を求めているのか、志望動機が書けない理由などについて紹介します。

また自己分析についてや、志望動機がどうしても思いつかない場合の対処法についても紹介しています。

この記事を読むことで、なぜ志望動機が企業から求められるのか、実際に求められている志望動機はどういうものなのか分かるでしょう。

志望動機が思いつかない時はどうしたらいいのか、その対処法も分かります。

志望動機は就活で大切なものです。

そのことを理解し、どのような志望動機が求められているのか知りましょう。

【志望動機が書けない】企業が志望動機を聞く理由

おそらく、就職活動においてこの質問をしない企業はいないでしょう。

そもそも就活生がなぜこの企業を受けてくれたのか、採用担当者は把握した上で選考を進めたいと考えるからです。

ここでは、多くの採用担当者が就活生にこの質問をする理由を解説していきます。

就活生の本気度を判断するため

これは多くの就活生がわかっていることだと思いますが、採用担当者はなぜこの企業を受けたのか、なぜこの企業でなければいけないのかを把握したいと考えています。

そのため、「必ずこの企業に入社したいんだ!」という強い意思が伝わるような志望動機を伝えることができれば、採用担当者の印象は非常に良くなるはずです。

学生の人柄を判断するため

これは面接の場に限った話ですが、採用担当者は就活生の話すエピソードの中身に対してそこまで重きを置いていません。

面接という環境で就活生が物おじせずにきちんと会話ができるかどうか、話すエピソードや会話の中でしっかりと筋の通った説明ができているかなどをみています。

そのため、話を作り込むことも大切ですが、自分の人柄をわかってもらえるように採用担当者との「会話」を楽しむくらいの気持ちで面接にのぞむことをオススメします。

自社と合っているかを判断するため

企業は基本的に自社に長く勤めてくれる人を求めていることから、採用担当者は就活生が本当に自社のビジョンとマッチした人物か、ミスマッチな部分がないかを気にしています。

そのため、企業への理解を深めて「自分がその企業の何に惹かれているのか」「何を希望しているのか」を明確にして志望動機として伝えられれば、採用担当者の心象を良くすることができるでしょう。

【志望動機が書けない】採用担当者に評価される志望動機とは?

面接の場では会話をすることが大切だと言われても、ESを提出する際にはもちろんESの中身を見られてしまいます。

それでは採用担当者が就活生に対して求めている志望動機とはどんなものなのでしょうか?

・応募企業のみに当てはまるもの
・論理的なエピソード構成

採用担当者は主に以上の2点をチェックしていると言われています。

応募企業のみに当てはまる

「それうちじゃなくてもできるよね?」

面接官からこんなことを言われた経験、ありませんか?

もしくはそうした話を聞いたことがあると思います。

企業は就活生とのミスマッチを一番恐れています。

例えば、「営業としてお客様と関わりたいので御社の営業職を志望しました。」という就活生がいたとしても、その企業に入社したいという意思は伝わらないし、別の企業の営業職でもいいのではという気持ちになってしまうのも無理はありません。

そのため、就活で志望動機を答える際にはしっかりと企業を調べて、その企業でなければならない理由をしっかりと伝えられるようにしましょう。

論理的に構成されている

就活において採用担当者は何人もの学生のESを見て、何人もの学生と面接を行っています。

そのため、もしも伝わりづらい話し方や構成だったらそれだけで採用担当者の印象は悪くなってしまいます。

この記事では内容の伝わりやすい構成例も紹介しているのでそちらを参考にしながら志望動機を作成することをオススメします。

【志望動機が書けない】志望動機が書けない6つの理由

志望動機は、「自分」という存在が「企業」に対してなぜ必要であるのかをアピールするために書くものです。

志望動機がはっきりしている学生は、自分と企業がどのような関わりを持てば良いかが見えているため、スラスラと動機を書くことが可能です。

しかし、志望動機が全く書けない学生はというと、企業にエントリーしても、志望動機を見出すことができず、志望動機の欄に悩んでしまうことがあります。

なぜ志望動機がスラスラと書けないのか3つの理由が考えられます。

一体どのような理由で書けないのでしょうか。

1:自己分析が足りないため

志望動機を書けない理由の1つに自己分析が不足していることが挙げられます。

就活において自己分析は大変重要です。

まず、自己分析をすることで自分がどんな人間で、どんな価値観や考え方を持っているのかが明確になります。

そして、どんな時にモチベーションが上がって頑張れるのかが明確になるため、それをもとにして企業を選ぶことで、本当に自分に合った企業に就職することができます。

自己分析をしっかりと行い、就活を進めることで、就職後に「自分と会社の考えにズレがある」「この会社では頑張れない」ということになるのを防げるでしょう。

また、自己分析をすることで、自分がどんな人間なのかを企業にアピールする際に役立ちます。

自己分析によって自分の強みが何なのかがわかり、企業にとってどんな戦力になれるのかを伝えやすくなります。

志望動機が全く思いつかないと行き詰ってみたら、本当に自己分析が十分できているか、自分の将来の目標やスキルについて見直してみましょう。

2:企業研究が足りないため

応募する会社のことを熟知していなければ、志望動機を書くことができません。

本当にその会社について調べつくしたか見直してみましょう。

説明会で渡されるパンフレットやホームページ上の情報での企業研究は不十分です。

それ以上に情報収集をする必要があります。

例えば、企業のサービスを深掘りしどのようなユーザーが利用しているのか、社会で応募する企業がどのように役立っているのかを調べるだけでも、具体的なことを書くことができ、なぜその企業を応募したいのかが見えてくるはずです。

会社の情報があればあるほど志望動機を書きやすくなるので、企業研究をしっかり行うように心がけましょう。

3:企業と自分の接点を見つけていないため

企業情報と自己分析をしっかりしても、志望動機が書けない場合があります。

このような場合は、あなた自身がその企業と自分をリンクさせることができず、「なぜ、その会社で自分が働きたいのか」という理由を見いだせていない可能性がある場合です。

自分と企業との接点がはっきりとわかっていれば、「もしこの会社に自分が入社すればこんなことができる」「自分の目標と企業の理念が合致しているので、自己実現ができる」などさまざまな視点でアピールをすることができます。

接点を見いだせていなければ、いくら志望動機を書こうと思っても自分の情報と企業の情報を羅列した心に響かない志望動機になってしまう可能性があるので、自己分析と企業研究をしっかりしている方で志望動機が書けない場合は、一度自分と会社の接点を見直すようにしましょう。

4:企業と自分が合っていないため

企業と自分のビジョンや希望が合っていなければ、志望動機を書くことはできません。

就活しなければならないと就活すること自体を優先して、自分と企業がマッチしているかの確認を後回しにしていた場合に起こる理由です。

企業のビジョンや仕事内容が自分の希望としっかりマッチしていれば、「会社のここに惹かれています」「私はこうしたいと思っています」とはっきりアピールすることができます。

企業と自分が合っていなければ、どうして自分が就職を望んでいるかまったく思いつかなくなってしまうので、志望動機が思いつかない場合は、本当に自分に合った会社なのかをもう一度よく考えてみましょう。

5:そもそも志望度が低い

「何となく受けてみた」「他の人に勧められたから受けてみた」などの理由で選考を受けた人もいるでしょう。

このような場合はそもそも志望度が低く、志望動機を考えられないということが考えられます。

その企業を選んだ決め手を話せない場合は志望動機を書くのはなかなか難しいです。

もう一度、本当にその企業を受けるべきか、どんなところが魅力的に感じるのかを考えてみましょう

一度立ち止まって、自分はどんな企業に就職したいのかを整理することがおすすめです。

6:重く捉えすぎている

志望動機は完璧でないといけないと自分を追い込んでしまっていませんか?

常に完璧でないといけないと考え込んでしまう人にありがちです。

完璧な志望動機を書こうとするがあまり、考えすぎてしまいなかなか次に進めないというのは非常にもったいないです。

志望動機は書くことでブラッシュアップできます。

志望動機を書くたびに書き方のポイントを押さえ、他の人に添削を依頼しどんどん完成度を高めていきましょう。

1回で完璧な志望動機を書くことを目指す必要はありませんので、回数を重ねていくことがおすすめです。

【志望動機が書けない】簡単な自己分析の方法

志望動機が思い浮かばないのは、自己分析がしっかりできていないことにも原因があります。

自己分析が苦手な人は自分のことをよくわかっていない可能性が高いため、まずは自分がこれまでにどのような人生を送ってきたのか、自分はどんな時に頑張れる気持ちになるのかなどを考えてみると良いでしょう。

そうすることで、自分自身のことを客観的に見られるようになり、比較的簡単に自己分析ができるはずです。

志望動機を書く前に、ぜひ試してみてください。

自分史を作る

これまで自分が経験したことを振り返ってまとめるために、自分史を作ってみましょう。

人の記憶というものは意外と曖昧で、せっかく経験したことでも忘れてしまっている出来事はたくさんあります。

そこで、一度自分の記憶を遡り、今までの人生で大きかった出来事を年代別にピックアップしてみてください。

具体的には、小学校から大学までに経験した出来事を年表にまとめていきます。

たとえば、中学生の時自分は何に打ち込んでいたのか、高校生の時は何が好きだったのかなど、思い出せる限りのことを書いてみましょう。

自分史を作成することで、自分がどんな人生を歩んできたのかを客観的な目線で説明できるようになるはずです。

詳しい作成方法についてはこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

モチベーショングラフを作る

効果的に自己分析を行う方法の一つに、モチベーショングラフがあります。

モチベーショングラフを作成することで、自分がどんな時にモチベーションが高まるのか、それはなぜなのかが明らかになり、自分の価値観を理解できるようになるはずです。

自分はどんな時に頑張れて、どんな時に頑張れなかったのかを知ることは、得意・不得意を明らかにするためにも重要になります。

同時に、モチベーショングラフを作成すれば、どんな時に苦しいと感じるのかも視覚化されます。

そして、その苦しみをどうやって乗り越えたというエピソードは、志望動機として話せるものになる可能性もあるでしょう。

作成したグラフをもとに、どんな企業なら就職した後に頑張れるのかを考えてみてください。

モチベーショングラフの詳しい作成方法は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。

就活の軸を明確にする

就活の軸とは、これだけは譲れないという企業を探す上での条件を指します。

例えば「人をサポートする仕事」「人の生活を支える仕事」「人と話す仕事」などが挙げられます。

就活の軸を明確にするには、まず自己分析を進めましょう。

自己分析で自分がどんなことにやりがいや達成感を感じるのか、どんな業務をしたいのかなどを深掘りすることで、自分が大切にしたいことである就活の軸が見えてきます。

就活の軸は1個に絞れない場合は、3つほど用意してもOKです。

【志望動機が書けない】簡単な企業分析の方法

志望動機が思いつかないときは、その企業のことについて調べましょう。

企業について調べることによって、その企業ならではの強みやその企業でやりたいことが見つかるかもしれません。

そのため、しっかりと選考前にその企業について調べることをオススメします。

企業のホームページを確認する

企業の情報を確認する際、採用の特設ページばかり見ていませんか?

企業について知るには、採用サイトだけではなく、その企業のHPまで確認することでその企業がどんな業界でどんなサービスを展開していてどんな職種があるのか、競合との差別化ポイントを把握することができます。

そのためしっかりと企業のHPで情報を入手してから選考に進むようにしましょう。

企業サイトのIR情報で研究する

続いて企業のIR情報を研究するということも有効です。

IR情報というのは「企業情報」であり、その企業の経営規模や企業理念、業務内容や社員数といった情報を確認することができます。

上場している企業であれば、ほぼ必ずこの情報を掲載しているので、志望動機に関わらず、企業研究や業界研究の段階でも必ず目を通すようにしてください。

IR情報を中心とした企業の概要を注意深く観察すると、どういった人材を求めているのかということに加え、様々な情報を入手することができます。

前年度の新入社員のインタビューを載せているサイトなどもあるので、採用の傾向を分析することもできます。

そこから企業の好みがわかってくるので、得た情報を参考に自分なりの志望動機を考えてみてください。

【志望動機が書けない】志望動機が思いつかない場合のその他の対処法

自分史やモチベーショングラフを作成して自己分析をしても、どうしても志望動機が思いつかないこともあるでしょう。

そんな時は、自己分析の結果がその企業の志望理由に結び付かないことが原因の可能性が高いです。

「その企業でなければいけない理由」が見えてくるように、自分と企業の接点を見つけるよう努力してみてください。

今のままでは、企業にとっても「この学生を採用したい理由」が見つからず、選んでもらえずに終わってしまいます。

その企業に興味を持ったきっかけを考える

まずは、なぜその企業に入社したいと思ったのか、興味を持ったきっかけを考えてみましょう。

その企業に何か魅力を感じる理由があったはずです。

「仕事内容に興味があった」「能力を活かせそうだと思った」「教育制度が整っていたのが魅力的だった」などの理由だけでなく、「給料が良いから」「人間関係に問題がなさそう」「知名度が高いから」といった理由でも構いません。

その企業を受けたいと思った根本の理由を考えることで、志望動機を作成するための「軸」ができるはずです。

もちろん、「待遇や知名度だけで選んだ」と志望動機に書くわけにはいきませんが、興味を持った理由をハッキリさせることで、自分の価値観が見えやすくなってくるのではないでしょうか。

興味を持ったきっかけがなぜ大切な要因なのかを考える

次に、その企業を選ぶきっかけとなった理由が、あなたにとってどのくらい大切な要因なのかを考えてみてください。

たとえば、「給料が良い」という理由でその企業を受けようと思ったとします。

では、なぜ自分は給料が良い企業に入りたいと思っているのでしょうか。

「お金に苦労した経験があるから」「不自由のない暮らしをしたいから」など、さまざまな理由があるはずです。

そう思うようになるまでのエピソードをまとめるだけでも、自己分析につながります。

自分自身の根本的な考えを明確にしたうえで、なぜその企業で働きたいと思ったのかをハッキリさせてみてください。

もし、企業を選んだきっかけがあなたにとってそれほど大切な要因でない場合、志望動機を考えるのは難しいでしょう。

友達に説明するつもりでまとめてみる

「自己分析も企業との結び付けもできているのに、志望動機をうまく書けない」という人は、文章を作る際に難しく考えすぎている可能性があります。

優秀な人材だということを企業にアピールしたいあまり、難しい言葉を使って説明しようとしたせいで、自分の伝えたいことがしっかり伝えられないケースは少なくありません。

まずは、友達に説明するようなつもりで志望動機をまとめてみてはいかがでしょうか。

履歴書用、面接用の言葉を使おうとせず、伝えたいことを自分の言葉でそのまままとめてみてください。

そうすると、案外スラスラと言葉が出てくるものです。

その後で、その言葉を企業に説明する際に適した文章や構成にまとめるだけで志望動機が完成します。

就職活動の支援サービスを活用する

自分でどれだけ頑張ってもうまく志望動機が書けない場合は、誰かに頼ることも検討してみましょう。

就活に成功した経験がある先輩や友人、大学に設置されている就活生支援のためのキャリアセンターに相談するのも良いですが、就活のサポートサービスを展開している就活エージェントを活用するのもおすすめです。

就活エージェントは自分に合った企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書作成や面接に関する相談にも乗ってくれます。

受けたい企業に合った志望動機を一緒に考えてくれたり、あなたの強みを引き出すアドバイスをくれたりする「就活のプロ」です。

もちろん、志望動機以外にも悩みや困ったことがあれば相談できます。 早めの登録を検討してみると良いでしょう。

就活市場エージェントがおすすめ

就活エージェントの利用を迷っている方は、就活市場エージェントの利用がおすすめです。

就活市場エージェントでは、利用料無料で利用でき、学生1人1人に寄り添ったサービスを行っています。

利用満足度は97%で、内定率は95%を達成しており、多くの就活生に支持されています。

志望動機に不安を抱える学生はぜひ登録してみてくださいね。

転職者向けのサイトを参考にしてみる

志望動機を書くまでにもう時間がないという方は、転職者向けのサイトを見てください。

新卒者の就職活動なのに転職者向けのサイトを見ることに疑問を感じる方もいるかもしれませんが、転職者向けサイトには大きなヒントが隠されているのです。

それは、その企業の離職者が書いたコメントです。

志望動機を考える際には「どうしてその企業を辞めてしまったのか」という観点から考えて、自分はその環境でも離職しないということを強調するのがポイントです。

企業側も転職サイトなどは見ている場合が多く、転職理由をもとに改善を試みているということも珍しくありません。

そんな中で、懸念している離職という問題に対して心配がないという人材が来れば、採用に対しても前向きになるはずです。

「残業が多く体力的に厳しくてやめた」という口コミが書かれていたのであれば「体力には自信がある」というべきですし、「転勤が多くてしんどかった」と書かれていたら「場所にこだわらず働くことができます」と面接で答えることで、好印象を与えることができるはずです。

単純な方法かもしれませんが非常に有効でもあるので、時間がないという方は先ず転職者向けのサイトに目を通してみると良いでしょう。

OB・OG訪問をしてみる

その企業にOBやOGがいるならば、訪問して話を聞くことを検討してみましょう。

OB・OGを訪問する理由は、実際に働いている人から企業に関する具体的な話を聞くためです。

具体的に「会社でこんなことがあった」「自分は今こういう風に働いているよ」という情報があれば、志望動機として「OB・OG訪問して聞いたこの話が自分に魅力的でした」「OB・OGのように働きたいと思った」とOB・OG訪問の経験を志望動機にできます。

実際に自社で働いている人の生の声を聞き、その上で志望していると伝えれば好印象を与えられるでしょう。

会社説明会に参加してみる

企業が会社説明会を開いているなら、ぜひ参加してみましょう。

会社説明会では就活生に対し、会社のビジョンや経営理念などを説明してくれます。

「就活生に自社の魅力を伝えたい」という社員が説明をしてくれるので、その話をしっかりと聞き、自分が惹かれたポイントをメモしておきましょう。

志望動機を書く際には、会社説明会で説明されていた中からメモを参考に、魅力を感じたポイントや共感したポイントを記して、アピールしましょう。

応募企業と他の企業を比較してみる

志望動機がなかなか書けないようなら、他の企業を探してみることも一手です。

他の企業を探すために情報を集め、応募しようとしていた企業と企業のビジョンや経営理念、待遇などを比較します。

競合他社である複数の企業を比較してみれば、それぞれの企業が持つ個性や魅力を見つけることができるでしょう。

他社との比較から発見した、その企業の個性や魅力を志望動機としてアピールしてみましょう。

内定者のエントリーシートの書き方を参考にする

どうしても志望動機が書けない場合は、実際に内定をもらった人のエントリーシートの書き方を参考にしてみてください。

内定者のエントリーシートを読むことでどんな書き方なら内定がもらえるのか、企業が求めている志望動機とはどういうものなのかを知ることができます。

内定者のエントリーシートに書かれている内容に自分と共通することがあるなら、その点を自分の志望動機でもアピールしてみましょう。

【志望動機が書けない】通過率アップの志望動機の構成

内定獲得のためには採用担当者の印象が大切です。

その採用担当者に自分を直接アピールすることができる志望動機は、相手に伝わりやすい構成で作るのがオススメです。

ここではPREP法という作成方法を紹介したいと思います。

PREP法とは

・point(結論) ・reason(理由) ・exanple(例) ・point(結論)

PREP法とは、何かを伝える上で相手に非常に伝わりやすい構成のことです。

Point

まずその企業を志望した理由を述べます。

結論から話し始めることによって聞いている側はどんな話をするのかイメージしながら聞くことができるので、伝わりやすくなります。

例)私が御社を志望した理由は、御社の企業理念である〇〇に共感したからです。

Reason

最初に述べた結論に対する理由を説明します。

理由まで説明することで結論により説得力を持たせることができます。

例)なぜなら、私は小さな頃から〇〇に興味をもっていたためです。

Example

理由に対する例を出します。

例を出すことによって採用担当者に、より具体的なイメージを持たせることができます。

例)学生時代には〇〇を達成するために〇〇を行いました。そこでは〇〇のような課題にぶつかったものの、持ち前の〇〇を活かして乗り越えることができました。それによって以前は〇〇だったものが〇〇になりました。

Point

今までの話で採用担当者に対して改めて結論を伝えます。

最初と最後に結論を伝えることによって、相手により具体的に自分の伝えたいことをイメージさせることができます。

例)以上のことから、私は御社の〇〇という企業理念に共感して志望しました。御社に入社した際には私の強みである〇〇を活かして貢献していきたいと考えています。

【志望動機が書けない】志望動機のNG例

志望動機は採用担当者が就活生について知るために重要なものですから、当然ながらNGな例も存在します。

ここからは5つのNG例を紹介しますので、自分の志望動機がNGにあてはまってはいないか確認してみましょう。

他社にも当てはまる内容の場合

同業他社でも当てはまるようなことしか書かれていなかった場合、「他社でもいいんじゃないの」「なぜうちを選んだのか分からない」と言われてしまい、採用担当者の心に訴えかけることが難しくなります。

大切なことは、競合他社がいくつもある中で「どうしてその会社を選んだのか」をしっかりと伝えることです。

そのためには、応募企業だけでなく競合他社についても調べておく必要があります。多くの会社を調べ、比較した上で選んだことが伝わるように、情報収集をしっかりしておきましょう。

志望動機が漠然としている場合

会社で何をしたいのか具体的な志望動機でなく、「営業で活躍したい」や「社会に貢献したい」といった内容では漠然とした志望動機になります。

また、志望動機と実際に入社してからやりたいことに一貫性がなかった場合、志望動機に根拠がないと判断されてしまうこともあるでしょう。

その会社に入って具体的にどのように活躍したいのか・どんな風に貢献したいのかを具体的にすること、志望動機に一貫性をもち、根拠をもたせることが大切です。

企業への貢献が示されていない場合

志望動機の中で「〇〇をして成長してきました」「成長できました」ということをアピールすることがありますが、これだけでは企業に入社して何をどう貢献したいと考えているのかが分かりません。

自分の能力をアピールすることは大切ですが、自分のアピールばかりでなく、その能力を使って企業へどういう風に貢献したいのかを示すことが大切です。

「成長したい」とだけ書く場合も、同様にNGでしょう。

入社してどのように成長したいのか、成長して何をしたいのかをしっかり伝えるようにしましょう。

待遇面の魅力ばかりを伝えている場合

志望動機で「給料が良い」「残業が少なそうだったから」といったように待遇面の魅力ばかりを伝えた場合、「給料しか理由がないのか」「働く気があるのかどうか分からない」といったように受け取られ、不利になってしまうでしょう。

待遇面で企業を選ぶことはありますし、それは悪いことではありませんが、志望動機で待遇面の魅力ばかりを伝えることはNGです。

志望動機は企業のビジョンや経営理念、仕事内容などについて述べるようにしましょう。

志望動機を使い回ししている場合

志望動機の使い回しは、バレやすいと言われています。

使い回しできる志望動機ということは、応募する企業を選んだ理由が具体的ではなく、抽象的なことが多いためです。

使い回しでなくても、どの企業でも通用するような内容では使い回しを疑われかねないため、応募企業独自の魅力や特徴を記して、どうして就職を希望しているのか具体的な理由を挙げましょう。

【志望動機が書けない】志望動機の例文集

最後に志望動機の例文を5つ紹介していきます。

上記で紹介した志望動機のポイントや構成などを意識しつつ、あなたが志望動機を作成する際の参考にしてみてくださいね。

例文①:不動産業界

私は私たちの暮らしに欠かせない衣食住の中でも、家族を守り、生活の拠点となる住の部分を担う仕事をしたいと思い、不動産業界を志望しました。
家族が安心して快適な生活を送る住宅の販売を通じて、憧れのマイホームの夢を叶えるお手伝いをしたいと考えています。

私は○年○月の○○県において自然災害が生じた際に、家の中を片付ける災害ボランティアに参加した経験があります。
同じ地域でも流された家や壊れた家がある一方、問題なく残されている家もあったのが印象的でした。
その際に立地や構造などに違いがあったことに気付き、どこにどんな家を建てるかは、家族を守り、財産を守るうえで大変重要であると気付きました。

御社は災害に強い××工法の家に力を入れています。
土地販売による立地の提案をはじめ、災害に強い住宅販売を通じて、人々が安心して暮らしていけるよう貢献したいです。

例文②:コンサルティング業界

私は貴社のクライアントの問題を発見・解決し、成長を促す仕事に強い関心を持っております。

私は学生時代に○○部に所属しておりました。 その際に、○○という課題の解決に取り組み、結果的に学校組織全体がより良いものにすることができました。
この経験により、積極的に組織の問題解決に取り組む大切さを理解しました。
特に、あきらめずに課題を正しく整理し分析することで、問題を解決する糸口は見つかるという大きな学びを得られたことは私の中で大きな発見でした。

貴社に就職した際にはこの経験を生かし、クライアントの成功を全力でサポートしたいと考えております。

例文③:金融業界

私は、貴行の地域に寄り添った経営姿勢に共感して、入社を志望いたしました。

この地域は大きな自然災害に襲われましたが、非常に早いペースで復興が進んでいます。
ゼミの研究で聞き取り調査をしたところ、貴行の柔軟性に富んだ「復興支援ローン」のおかげで個人商店がすぐに商売を再開でき、結果的に地域の復興にも大きく貢献したとわかりました。

貴行は地域の一員として中小の商店や企業、ひいては個人個人に寄り添っていると感じます。
さまざまな聞き取り調査で培った「聞く力」を武器に、地域に寄り添って活性化させていく貴行の業務に貢献できればと思っております。

例文④:食品業界

私は、貴社が製造している安価で高品質な冷凍食品を、より多くの人に知ってもらいたいと思って志望しました。

今、ひとり暮らしの人が増えています。
私もひとり暮らしで、毎日の食事を充実させるのは難しいと考えていたのですが、貴社の冷凍食品を使うことで、質の良い食事を手軽に作ることができるようになり、とても助かっています。

貴社の製品の魅力を多くの人に届けるためには、1店でも多くの小売店様に製品を置いてもらう必要があります。
貴社で営業職に就き、たくさんの人に製品をお届けすることで、より多くの良い製品が開発できるよう、貢献したいです。

例文⑤:接客業

私は貴社の「お客様第一」の企業理念に共感をし、志望いたします。

私は学生時代、ファーストフード店でアルバイトをしていました。
アルバイト先では時間帯リーダーを任され、他リーダー達とより良いサービスとは何かについて話し合い、毎月目標をたててきました。
ある月では私が掲げたスローガンである「お客様をよく見る」をもとに、お客様が今何を必要としているかを考え行動にするということを心掛けサービスを行いました。
すると、お客様からお褒めのお葉書をいただくことができ、お客様のことを考えた行動1つ1つが、より良いお店作りにつながっていくということを実感しました。

この経験を活かし、貴社でもお客様第一に行動をし、貢献していきたいと考えています。

自分なりの志望動機を考えてみよう

志望動機を考える際には、自分の思いを伝えるということも大切ですが、企業がどういった人材を求めているのかということをある程度理解した上で考えるということも重要になってきます。

そのためには自己分析だけではなく、企業研究や、今回ご紹介した転職サイトの観察といった作業が重要となってきます。

焦る気持ちもわかりますが、まずはゆっくり自己分析から始めてみませんか?

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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