長期インターンに参加する期間とはどのくらい?メリットやデメリットも解説!

長期インターンに参加する期間とはどのくらい?メリットやデメリットも解説!

はじめに

まもなくサマーインターンの時期になりますね。「もう10社以上エントリーした!」という学生から「どんなインターンにエントリーしていいか迷っていて…」なんて言う学生まで様々だと思います。

それもそのはずです。近年のインターンは、1Dayインターンから長期インターンまで期間も様々で、「先着順」、「抽選」、「エントリー条件なし」など参加条件も様々なパターンがあります。

ホントに複雑化してきました。また、それぞれのインターンに特徴があります。今回は、長期のインターンについて詳しく説明していきたいと思います。

企業が長期インターンを行う理由

企業が長期インターンを行う理由はさまざまですが、まずは即戦力となる学生を見つける目的があります。

本選考が始まる前に優秀な学生を見つけ、目星をつけておこうというわけです。

長期インターンと別に短期インターンを行っている場合は、特にその傾向が強いと言えるでしょう。

長期インターンで優秀と判断されれば、本選考のエントリーシートの提出や一次面接が割愛され、特別ルートで採用試験が行われる場合もあり、インターンへの参加が採用に直結することもあるのです。

一方、企業理解や魅力発信を目的として長期インターンを開催している企業もあります。

学生の口コミなどを見て、企業がどちらに該当するのか、ある程度予測してから参加すると良いでしょう。

長期インターンの適切な参加期間

長期インターンは一般的に1か月以上の期間で開催されるものを指します。

しかし、期間は企業によりさまざまで、3か月~6か月がボリュームゾーンになりますが、なかには1年以上の期間を設けている企業もあります。

また、試用期間が設けられあらめて審査される企業もあれば、アルバイトや社員のように、自分でインターンの期間を決めるものまであるのです。

自分のライフスタイルにマッチして、学業と両立できるスケジュールのものを選んでください。

試用期間がある長期インターン

試用期間とは、一般的に企業が入社直後社員の働きを見定める期間のことです。

インターンの場合、内定後から3か月間を目安に試用期間が設定され、企業が学生の能力や勤務態度を見て、今後もインターンに参加させるに相応な人材かを判断します。

試用期間が終了すると、企業側から引き続きインターンを続けるか、終了するかを言い渡されるのが一般的な流れです。

企業が採用のために行うという意味合いの強い試用期間ですが、学生にとっても、自分に適性があるかどうかを客観的に確認してもらえる点がメリットと言えるでしょう。

自分で期間を決める長期インターン

企業から期間の指定がなく、学生に働く期間の判断が委ねられるタイプの長期インターンは、目的意識がある学生におすすめです。

インターンに参加すること自体が目的になってしまい、業務には目的意識がないため、だらだらとインターンをしてしまう学生も見られますが、企業と学生双方にとって無意味な時間になってしまいます。

しかし、インターンに求めるものやキャリアプランを明確にもっている学生ならば、働くうちに自分の求める環境かどうかを判断できるはずです。

インターン内定から3か月などを目安に「自分にはこの業務に適性がなさそうだ」「やりがいを感じない」などの違和感を抱いたら、次のインターン先を探すと良いでしょう。

インターンは1社に絞る必要はないのです。

ガクチカを書くなら1年以上の勤務がおすすめ

働く期間を決めるのはもちろん学生ですが、もしインターンの経験を就活本番でガクチカや自己PRのエピソードにしたいのならば、1年以上勤務することをおすすめします。

なぜなら、短期間の勤務では、職場の雰囲気に慣れるだけで精一杯です。

そのため、責任感のある業務を担当できずにインターンを終えるケースがほとんどだからです。

1年ほどインターンの経験を積むと、人間関係が構築され、業務の流れを理解することもでき、ある程度の仕事を任せられるようになります。

その経験は、ガクチカで面接担当者に印象的なエピソードとしてアピールできるでしょう。

学生が長期インターンに参加するメリット

学生が長期インターンに参加するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

長期インターンに参加する際は、目的をもって働くことが重要です。

きちんと自分なりのメリットを理解して、長期インターンに参加してみてください。

社員と類似した働き方ができる

長期インターン生は、社員と殆ど同じ仕事を任せてもらえます。

疑似的に社会人として企業に貢献することができるのです。

アルバイトと同じように時給ももらえる上、社員と同じ働き方ができる点において、長期インターンは学生に大きなメリットがあるといえるでしょう。

ガクチカなどに活用できる

長期インターンに参加する学生は多くありません。

多くの学生は、アルバイト経験などを自己PRやガクチカとしてアピールします。

そのため、長期インターンとして働いた経験があると、ガクチカのネタとして大きな印象を与えられるのです。

3年次に入って、ガクチカがないことに焦りのある学生や、ガクチカが弱いと感じる学生は、3年次からでも長期インターンにチャレンジしてみる価値があります。

関心のある業界について理解を深められる

長期インターンに参加すると、業界について理解を深めることができます。

関心のある業界について、実際にどのような働き方をするのか、企業の雰囲気や仕事の忙しさはどのようなものかなど、身を以て知る事ができます。

就活においてその知見を活かし、他の学生と差がつく回答ができます。

関心のある業界への印象が漠然としている場合は上記のような目的で長期インターンに参加してみると良いかもしれません。

長期インターンを募集する企業とは

長期インターンを募集する企業はどのような傾向があるのでしょうか。

長期インターンを募集する企業の特長について、2種類に分けてお話します。

ベンチャー企業が多い

長期インターンを募集する企業はベンチャー企業の割合が高いです。

ベンチャー企業は社員の代わりにインターン生を雇っている場合も多いからです。

そのため、出勤日数や勤怠時間についても企業によっては多くなります。

ベンチャー企業を選ぶ際は、社員の人数等から、自分に合った働き方ができる企業を選びましょう。

有名企業の長期インターンは難しい

有名企業の長期インターンもあります。

大企業とよばれる、名前を聞いたことのあるような企業は、3年次の6月ごろから順次エントリーが開始されます。

長期インターンに関して募集する人数は数名が多く、その分倍率も相当高くなります。

アルバイト感覚というよりは、その企業での就業経験により、厳しい選考を勝ち抜いてインターンに参加した学生であるため就活に有利に働くことが考えられるのです。

有名企業の長期インターンは難しいということをよく承知して、しっかり対策を講じましょう。

【長期インターンの期間別の役割の違い

長期といっても3か月、半年、1年、2年と期間は様々です。やはり、期間の違いで任される仕事内容も変わってきます。これは、詳しく解説しなくてもある程度納得していただけるのではないでしょうか?

「違うのは何となくわかる」けど「具体的にどう違うのかがわからない」という方のために、期間ごとの特徴をまとめてみたいと思います。

3か月

3か月は、長期インターンという枠組の中では短い期間の方になります。その人の人間性や社会人としてのモラル、常識を兼ね備えているかを確認することを目的としています。

実際にOBやリクルーターとともに仕事を体験したり、ケースワークをしたりしてコミュニケーション能力などを確認しています。

3か月で身につくスキルの目安

3か月の長期インターンに参加して得られる一番のスキルは、業界の雰囲気を知れることです。

週に数回、企業に赴いて社内外の人間と関わることで、業界全体の社風や働き方について理解できるでしょう。

そのため、3か月程度すれば「この業界で自分がこれからやっていけるか」という判断はできるでしょう。

また、自分の適性を見極められるだけでなく、最低限必要なPCスキルやビジネスマナーなどを身につけられるのも、参加するメリットと言えます。

6か月

この期間で行われるインターンは、即戦力学生を見抜くことを目的としています。つまり、任された仕事を最後までやり抜くことができるかどうかです。企業の実際の仕事を通して課題解決をし、インターンの終盤でプレゼンするというケースが最近は多くなってきました。

また、営業職のインターンであれば、一番多くの企業の人と名刺交換ができた人に報奨金が出るという企業もあります。企業の多くが、参加学生を大学2年生後半から大学3年生の前半を対象としています。

6か月で身につくスキルの目安

6か月長期インターンに参加すれば、最低限の知識に加え、業界内で通用するスキルを身につけられるでしょう。

たとえば、専用のソフトの使用方法や、仕事のアポイントからクローズまでの流れなどを把握することで、業界では最低限の経験者と言える立ち位置にはなるはずです。

インターン先と同じ業界を志望する場合、この経験は有利になります。

なぜなら企業からしてもスキルがあり、業界を知っているということはミスマッチによる離職のリスクが低く、高評価にあたるからです。

1年〜2年

1年以上になってくると参加学生は、大学1年生や2年生がメインになります。特に上位校の学生が対象となることが多く、アルバイトと同様にその会社の仕事を実際にします。

そして、スキルを磨いていき入社後に即戦力になってもらうことを目的にしています。エンジニア職などによくあるケースです。

このように長期インターンとひとくくりにせず、期間によって企業側の見方も変わってきます。内定獲得を目的とするのであれば3か月でも参加するメリットはあります。

ただし、参加しているライバル学生もハイレベルです。インターン選考に通過したから内定がもらえると安易に考えずに、高い評価を得られるよう日々努力することが重要になってきます。

一番のメリットは、ESで頻出のテーマでもある「ガクチカ」でこのインターンの経験を書けるということでしょう。

1~2年で身につくスキルの目安

1年以上1つの企業で長期インターンに参加したのであれば、相当のスキルが身についていると自負して良いでしょう。

数年にわたり社会人と関わり、1つの業務を最後までやり遂げる過程を繰り返すことで、学生としての甘えは完全になくなり、社員の心意気を会得しているはずです。

PCスキルも社会人と同程度になっているかもしれません。

その経験は、同じ業界や職種ではなくても、入社後きっと活かせることでしょう。

就活本番で存分にアピールしてください。

長期インターンに参加する際の出勤日数

このように、長期インターンでは、通常の学生生活では得られないスキルや学びを手に入れられます。

参加すれば就活本番で、ほかの学生よりも数歩リードした状態でスタートできるかもしれません。

しかし参加したいと思っても「大学生活と両立できるか不安で、なかなか踏み出せない」という声も多く聞きます。

実際に長期インターンでは、週にどれくらいの頻度で勤務することになるのでしょうか。

もちろん企業によってばらつきはありますが、一般的な例をあげて解説していきます。

 週に3日以上参加するのが一般的

長期インターンは通常、週に3日以上、勤務時間は1日5時間程度であることが一般的です。

もちろん、出社日時は学生の希望を聞いて、調整できる企業がほとんどです。

応募する際に最低出勤日・時間を指定されていることが一般的なので、見落としのないようにすみずみまでチェックしてください。

ただし、学生の立場なので優先すべきは学業であることを忘れてはいけません。

また、3年生以降は授業だけでなく就活を考慮したスケジュールになるため、前もって注意しておきましょう。

ただしフルタイムで働くという例外もあり

長期のインターンはフルタイムではないと書きましたが、例外もあります。それが、「サマーインターン」です。

夏休みの期間を利用して行われる長期インターンは、フルタイムが多いです。

もちろん、夏休み期間に毎日という企業は少ないですが、週3日以上はインターンに行くことになるでしょう。

長期インターンと短期インターンの大きな違いは?

長期インターンと短期インターン大きな違いは?

冒頭でも述べたようにインターンには、短期インターンから長期インターンまで様々な期間のものがあります。

現実には、1日型とか3日程度の短期インターンを実施している企業の方が圧倒的に多いです。

短い期間でたくさんの学生を集めることを目的にしている企業が多く、このパターンは、企業ブランドイメージをよくするために、短期間で自社の魅力をPRすることが狙いで、「選考」という考えはないのです。

インターン参加のほとんどが、大学3年生ですので就活解禁日に向けた宣伝という狙いといえるでしょう。

そもそも1日のインターンで選考なんてできません。

このように長期インターンは選考に直結するのに対して、短期インターンは企業PRの要素が強いということです。

志望企業が決まっていて、その会社で働きたいと決まっている方は、長期インターンを選びましょう。

まだ就活を初めて間もなく、企業研究や業界研究を中心にしたいという方は、短期インターンで色々な会社のインターンを経験するのがよいでしょう。

長期インターンはベンチャー企業の募集が多い

長期インターン=ベンチャー企業と思う就活生も多いと思います。実際ベンチャー企業以外でも最近は長期インターンが実施されるようになりましたが、ベンチャー企業に多いというのも事実です。

中には、就活生をインターンという名目で単に労働力としか見ていない企業もあります。

安価な報酬で人材不足を補うという企業の戦術にはまらないようにしましょう。こんな企業を見分けるポイントは、「アルバイト型」の報酬設定となっている場合です。

多くのケースでは、インターンに参加したら報酬〇万円のような、一括表記になっていますが、時給表記になっている場合は要注意。

企業の事前調査をしっかり行ってから参加するか検討しましょう。過去に参加した人の口コミなんかも重要です。

長期インターンは成長する機会に

3か月~6か月以上の長期インターンを経験すると、その会社の実態が見えてきますよね。

HPや企業パンフレットだけでは見えない、企業風土や働いている人たちのことなど、長期インターンには、短期インターンでは経験できないメリットも多くあります。

ビジネスマナーやその企業で働く上での基礎知識が身についたり、「働く」ということの意義について考えるきっかけがあったりします。

自分にとってどっちが正解か考えよう

結局、短期インターンと長期インターンのどっちがいいの?と感じていると思います。

答えはシンプルで、目的を持って参加しないとどちらも時間の無駄であるということです。

「就活に役立ちそうだからとりあえず参加してみよう」なんて方は、まさに時間の無駄の典型といえるでしょう。

志望業界が決まっていないから幅広い業界を見てみたいという就活生は、短期インターンシップを選びましょう。

「この会社で働きたい」、「この業界で働きたい」と思っている就活生は、長期インターンシップに参加するとよいでしょう。

長期インターンに参加する方法

長期インターンの応募時期は?面接で気をつけたほうがいいこと

長期インターンの応募の多い時期を紹介

インターンシップの申し込みが多い時期は、ズバリ大学3年生の6月です。

インターンシップ解禁月の6月のエントリーが27.4%と一番多くなっています。

次いで7月の22.0%、1月の20.6%と続きます。6月と7月は明らかにサマーインターンへの参加が目的で、1月は解禁前の就活準備の一環といえるでしょう。

夏休みや冬休みに行われるインターンへの応募がいちばん多いという現実は押さえておくとよいですね。

言い換えるのなら、夏休みや冬休みにインターンを実施する企業が多いともいえるでしょう。

長期インターンシップも夏から秋・冬にかけて実施する企業が多いので、6月と7月がいちばん多い時期になります。

長期インターンへの応募方法

長期インターンに参加するためには、長期インターンを紹介しているサイトから探したり、大学のキャリアセンターを活用したりするのが一般的です。

行きたい企業が決まっている場合は、企業の応募ページから応募するのも良いでしょう。

最近では企業がインターン専用のSNSアカウントを作成しているケースもあるため、そちらも探してみてください。

また、インターンシップを紹介するサービスの活用をするのも、自分の希望に合ったインターンシップを探しやすいのでおすすめです。

以下でおすすめのサービスを紹介します。

就活市場インターンを活用しよう

就活市場インターンは、長期インターンに特化したインターンの紹介サイトです。

専属のエージェントが相談会でヒアリングしあなたの希望を聞き入れ、その条件にマッチしたインターンシップのみを紹介してくれるため、無駄なくインターン先の企業を探せるのが特徴です。

また、マッチングさせるだけではなく、インターンの選考の履歴書や面接の対策も企業ごとにアドバイスが受けられるので、自信をもって選考に臨めます。

「インターンに参加したいけれど、自分の適性ややりたいことがわからない」という方も、登録は無料ですぐに終わるので、まずは登録して面談をしてみましょう。

信頼できるパートナーとなる就活サイトと、後悔のないインターンの第一歩を歩んでください。

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まとめ

インターンを実施する企業には、必ず目的があります。

長期インターンは、優秀な学生と早期接触を図り、内定直結するタイプからアルバイト型で人材不足を補う企業など、様々です。

大学3年から長期のインターンに参加する場合は、企業を絞って参加する方が効率的です。ズバリ内定に直結するから。

一方で大学1年や大学2年から参加する長期インターンは、興味のある業界や職種のインターンに参加すると良いでしょう。

この長期インターンの経験が実際の就活になったときにESの「ネタ」として利用することもできますから、経験値の幅を広げる意味でも目的を持って参加してみてください。

就活市場ならインターンに関する情報や、実際の就活に関する情報などが満載。就活で何か気になること、知っておきたいことがあれば、ぜひ見てみてください。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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