「志望動機に社風を取り入れたいけど、どんな風に書けばいいの?」
「社風を志望動機にすると、他の人と被って個性がなくならない?」
「社風を絡めた志望動機の例文を読んでみたい。」
このように、社風を絡めた志望動機の書き方に頭を抱えている就活生も多いのではないでしょうか。
この記事では、志望動機に社風を取り入れるメリットやポイント、社風を絡めた志望動機の具体的な例文も紹介しています。
志望動機の必要性や意味をしっかり理解することで、企業側へ伝えるべき情報を的確に選択でき、志望動機に何を盛り込むと良いのかわかるようになるでしょう。
志望動機をどのように書けばいいのか悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- 志望動機を聞かれる理由
- 志望動機を社風にするメリット
- 志望動機を社風にするときのポイント
- 他の学生と差別化できる構成例
- 社風で志望動機を書きたい人
- 志望動機で他の学生と差をつけたい人
- 志望動機の書き方がわからない人
- 例文を参考に志望動機を作成したい人
記事の最後に例文を7つご用意しました。参考にしてぜひ選考に役立ててください。
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【志望動機:社風】そもそも「社風」とは?
社風というのは、企業の雰囲気やレギュレーションなどを示す指標を意味します。
働く人間が企業を選ぶ際には非常に重視するべきポイントでもあり、社風と社員の性格にギャップが生じてしまうと、軋轢が生まれてしまうということもあります。
人間の性格にも似ているものなので、客観的なデータだけで観察することができないのも社風の難しいところですが、どんな社風か事前に理解するためにも、企業研究などを徹底しておくことが大切になってきます。
【志望動機:社風】社風を志望動機にするのは難しい?
社風を志望動機としてアピールする学生は少なくありません。
企業が持つ独特の文化や価値観、雰囲気に基づく社風は、特色や特長がよく現れているため志望動機にしやすいと考える人も多いようですが、選考においては厳しく捉えられるものの1つです。
ほかの動機をアピールする学生と比べて個性や意欲を示しづらく、具体的な評価につながりにくいという点には注意する必要があります。
社風を志望動機にするにあたっての難点は以下の通りです。
- 実際に働いてみないとわからない
- 差別化が難しい
- 入社後に活躍するイメージが湧かない
- 説得力に欠ける
実際に働いてみないとわからない
「社風」を捉えるにあたって、学生が参考としているのはどういった種類の情報があるのかを考えてみましょう。
パンフレットなどの資料やインターンシップでの印象、あるいはニュースや業界記事など、対外的な材料がほとんどではないでしょうか。
社風とは、その企業に根付いている風土や企業組織が持つ雰囲気のことであり、実際に働いている社員しか把握していない部分も少なからずあります。
特に、職場の人間関係や部署間の繋がりといった泥臭い部分は当事者にしか見えていないものです。
学生が公開している企業の情報だけで語っていても、社風をよく理解しているとは言えません。
そのため、単に社風をアピールしても、企業としては、本当に会社の雰囲気や考え方をわかってるのかどうか判断できないという部分があるのです。
ほかの就活生と差別化できない
社風を志望動機のアピールポイントとする際に注意しなければならないのが、ほかの学生との動機被りです。
学生の多くが企業の社風を理由に応募してくるため、採用担当者からは応募者それぞれの個性や意欲が見えなくなり、評価されにくくなりがちです。
特に書類選考においては多数の応募を捌いていく形となるので、差別化の難しい社風という動機は不利と言えるでしょう。
また、一口に社風といっても企業内での職種や所属する部署によって雰囲気や関係性は大きく変わります。
就職活動を行うにあたっては、自分がどんな職種に就き、どのような仕事をしたいのかという具体像を描いているはずです。
会社の大まかな印象を取って主張するのではなく、仕事に関わっている人たちがどのような雰囲気を持っているかなど、より狭めた視点から分析して自身とのマッチング性を主張しましょう。
【志望動機:社風】志望動機を聞かれる意図
志望動機を作成する際には、なぜ志望動機が求められているのかを理解する必要があります。
志望動機をもとめられている理由を理解し、自分が選考で伝えるべき志望動機は社風で問題ないかどうかを考えましょう。
- ミスマッチをなくすため
- 候補者が目的をもって志望しているか確認するため
- 仕事に熱意があるか確認するため
ミスマッチをなくすため
志望動機を聞かれる意図の1つ目は、互いのミスマッチをなくすためです。
ミスマッチとは、企業にとっては、「求めていた人材と違っていた」「もっと活躍してくれる人物だと思っていた」という採用のミスであり、学生さんにとっては、「自分が考えていた会社や仕事とは違っていた」という思い違いや選択ミスです。
ミスマッチが起こると、企業にとっては生産性が悪い、業績に貢献してくれないと評価され、人材育成に手間やコストがかかり、負担が増します。
一方、就職した人からすれば、モチベーションが下がり、早期離職につながりかねません。
企業としては長く働いてくれ、業績に貢献し続けてくれる人材を求めていますので、ミスマッチは避けたいのです。
目的を持って志望しているかの確認
志望動機を聞かれる意図の2つ目は、目的を持って志望しているかを確認することです。
目的が不明確だと、入社後にモチベーションが保てなかったり、途中で挫折してしまったりするケースが多いからです。
そのため、選考に通る志望動機を伝える上では、その企業で何をしたいのか、どうしてその企業なのかの目的を、具体的にアピールすることが大切になります。
「生活していくため」「高収入を得たいため」といった目的は、その企業でなくても達成できることです。
また、最近よくある、「グローバルに活躍したいため」といった目的も、ほかの企業でも達成は可能です。
なぜその企業でグローバルな活躍をしたいと考えたのか、どんな目的でその企業でグローバルな活躍をしたいのかを伝えなくてはなりません。
仕事に対する熱意の確認
志望動機を聞かれる意図の3つ目は、仕事に対する熱意を確認したいためです。
どんなに社風が合い、働きやすい環境が整っていたとしても、仕事をしていく上では、課題にぶち当たったり、困難な問題に見舞われたりすることもあります。
ミスをして注意されたり、顧客や取引先からクレームを受けたり、挫折しそうになることも少なくありません。
仕事に対する熱意を持っていないと、離職につながるリスクもあります。
仕事に対する熱意が足りないと、仕事を覚えるのが遅い、生産効率が悪いなど、会社の業績にも影響を与えることさえあります。
あなたを取り巻く人たちにも影響を与え、モチベーションが低下するなど、職場の雰囲気が悪くなり、気に入っていた社風を壊すことにもなりかねません。
そうならないためにも、熱意があるかをチェックされているのです。
【志望動機:社風】社風を志望動機にするメリット
社風そのものを志望動機として挙げるのは、採用選考において評価が得られづらいです。
しかし、懸念される点を文章の中でカバーできれば社風ならではのメリットを引き出し、魅力的な志望動機としてアピールすることができます。
適切に社風の特徴を捉えることで得られる利点を理解し、学生自身の積極性や成長への意欲と結び付けることで、採用担当者に「この学生を取りたい」と思わせることができるのです。
- その企業でなければならないと伝えられる
- 自己分析と他己分析をちゃんとしたことがわかる
その企業でなければならないとアピールできる
同業種や類似した事業内容の企業はいくつもありますが、その会社だけにしかない雰囲気というものはあります。
また、社風はその企業が成長してくるにあたって徐々に作られてきた雰囲気やその企業の創業者の人の考えが非常に反映されているものであり、唯一無二といっても過言ではありません。
したがって、同業他社との違いを明確にし、その企業でなければならないというアピールができるという点では大きなメリットとなります。
「こういう社風だから気にいった」という文脈ではなく、学生自身の取り組みたいことや仕事への価値観を前提にして、同業他社にはない志望先の持つ独特な社風が目指す姿とマッチングしていることを主張すると良いでしょう。
自己分析と企業研究の深さをアピールできる
社風にマッチした人材であることをアピールするためには、自分自身がどんな人間であり、志望する企業がどんな企業なのかわかっていないと具体的に説明することはできません。
逆に言えば、それらを理路整然と説明できることが、自己分析の深さや志望先企業に対する研究の的確さをアピールすることにつながると言えます。
その上で、社風に対するマッチング性を、動機を通じてアピールすることができれば、選考において自身の動機の強さをアピールすることもできるでしょう。
対外的な資料だけでなく、OBや企業の人事担当者と直接話をすることや実際にインターンシップなどの機会を利用して出向くなど、さまざまな手段で情報を集めて分析し、その企業のイメージを具体的に捉えましょう。
【志望動機:社風】社風を志望動機とするなら内容に盛り込みたいこと
これまで、社風を志望動機にするメリットと同時に、その難しさを解説してきましたが、実際にその会社で働いていない人が、社風を志望動機にする場合は面接官を説得するだけの根拠や、面接官を惹きつけるようなほかの応募者との差別化が必要です。
また、その会社の文化や雰囲気に惹かれて働きたいと感じたことを伝えるだけでは、自分の思いを伝えるだけになってしまいます。特に転職である場合は、社風の魅力だけを語ってしまうと、目的の定まらない転職であると勘違いされてしまいかねません。
ここからは社風を志望動機にする場合に、盛り込んでおきたいことを解説していきますので、参考にしながら自分だけの志望動機を完成させてみてください。
- 共感した部分
- 社風を把握したきっかけ
- 事業内容や企業の取り組み
- 社風によって考えられる活躍
- 自分の価値観や考え
- 他企業との比較
社風で共感した部分
志望動機として、社風に共感したから、というだけでは具体性がなく、曖昧な動機となってしまいます。特に社風のどの部分に、どのように共感したのかを述べ、志望動機としてより明確に表現しましょう。
もしも社風全体に惹かれていたとしても、特にこの部分に共感した、と述べることによって、ほかの応募者とも差別化された、自分だけの志望動機として表現することができます。
社風を把握したきっかけ
実際にその会社で働いていない人が、どうやって社風を把握したのかも、志望動機内で伝える必要があります。
本来実際に職場の中で感じ取るものを、働いていない人がどのように把握したのか説明をしておかないと、誰しもが言えるような信憑性の低い内容になってしまうため、具体的に自身がどのようなきっかけで、何を感じたのかを説明しておきましょう。
また、自分だけが感じたことだけではなく、実際に社風が体現されているような客観的な事実とも結び付けることによってより信憑性の高い志望動機となります。
社風と事業内容や企業の取り組み
いくら社風に惹かれて志望したといっても、それだけでは表面的な感想となってしまい、同じような社風の他社でも良いのではないかと受け止められてしまう可能性があります。
また、社風に魅力を感じていることばかりを述べていては、その会社の仕事自体には興味がないと思われても仕方ありません。
社風と絡めてその会社の事業内容や、企業としての取り組みにも魅力を感じていることをアピールすることができれば、絶対にこの会社で働きたいという志望動機として、より説得力を持たせることができます。
社風によって考えられる活躍
社風に共感したことを伝えるだけでなく、その社風がある環境だからこそ自分がどのように活躍できるのかも合わせて説明できると、志望動機の説得力が増すだけではなく、面接官に自分を採用するメリットが伝わります。
チャレンジ精神を大切にする社風だからこそ、好奇心旺盛な自分の性格が活かされる、というように、自らの強みや能力が発揮できる社風であるということを述べることによって、志望動機の中に自分を採用するメリットを盛り込むことができます。
社風を通した自分の価値観や考え
社風に共感したことと絡めて自分の価値観や考えを述べることによって、ほかにはない自分だけの志望動機にすることができます。
社風に共感したというだけではなく、自分という人間がどのように感じて、どんな行動に移していきたいのかを述べることによって、社風を志望動機にしているほかの就活生との差別化ができるだけではなく、入社後のイメージまでしっかり考えているという自己PRにもなります。
他企業と比較し優位点を伝える
同業他社がある中、なぜその企業に応募したのか、他企業と比べて何が魅力的感じたのかを伝えることで、その企業への志望度合いの高さを見せられます。
同じような事業を行う会社同士でも、社風まで似ているとは限りません。同じ業種のA社とB社の社風を比較するなど、他社にないその企業独自の優位点を述べることで、企業側に好印象を与えられるでしょう。
【志望動機:社風】志望動機に社風を書く際の5つのポイント
会社の社風が気に入ったから、その会社で働きたいと思ったというのは素直な理由かもしれません。
ですが、企業の人事担当者や面接官からすれば、いったい何を知っているんだと思われてしまいます。
実際に働いたこともなく、職場内に入り込んだ経験もないのに、表面的なイメージだけで憧れられても困るというのが本音です。
思い込んだ社風と違えば、すぐに離職する可能性もあるので、積極的には採用したくない人物です。
社風を一番の志望動機に挙げる根拠をしっかり示せるか、もしくは、社風以外にその企業で働きたいという強いアピールが求められます。
- 実際に社員に会った際の印象を話す
- あなたの個性も踏まえて書く
- 企業研究をした結果を盛り込む
- 抽象的な表現は避ける
- 過去の人間関係におけるネガティブな話はしない
実際に社員に会った際の印象を話す
企業サイトの採用ページで紹介されている情報やテレビ番組の出演などで見た企業の印象だけで、社風が好き伝えても、本当のところはわかっていないだろうと思われてしまいます。
ですが、実際にそこで働いている社員と接触したことがある、話を聞いたことがあるなどの実体験が絡めば、アピール力は強くなります。
インターンで働いた経験やOBやOGと懇談した経験、その企業のサービスやその企業が運営するお店で、ユーザーや客として利用した時の経験などを踏まえた志望動機を構成しましょう。
社員との接触を通じて、こういう社風だと感じたので、自分も働いてみたいと思ったという流れです。
社風だけでなくあなたの個性も踏まえて書く
アットホームな感じが良い、上下関係がないフラットな感じが良い、なんでも発言し合える雰囲気が良いなど、なんとなくのムードを志望動機に挙げても説得力がありません。
あなたが入社して何をしたいのか、その社風で自分をどう活かして活躍したいのかが見えてこないからです。
その企業で働きたいと思ったほど気に入った社風に対し、自分をどう活かせると考えたのか、どんな活躍をしたいのかを話しましょう。
自分の個性や行動パターンを制約してしまう社風、自分の個性を活かし、伸ばせる社風というのは確かに存在します。
それを明確に示してアピールすることで、入社意欲の高さやその会社で活躍する姿をイメージしてもらえます。
企業研究をした結果を盛り込む
社風の良さだけで、長く働いていけるわけではありません。
企業に就職するということはお友達サークルで過ごすのとはわけが違います。
企業に貢献し、業績アップに役立つ活躍をすることが求められます。
自分が求められている役割を理解していることを示すためにも、単に社風の良さだけでなく、なぜ、その社風が生まれたのかなど企業研究をした結果をしっかりアピールしましょう。
創業者から受け継がれている理念や精神、企業の沿革や成し遂げてきた実績と社風が結び付いていることが少なくないからです。
抽象的な表現は避ける
「社風に共感した」というだけでは、社風のどの部分に共感したのか企業側には伝わらないでしょう。また、「A社をすごいと思い…」などの抽象的な表現では、A社の何に対してすごいと思っているのか分かりません。
内容のない表現では企業側にあなたが何を伝えたいのかわからないため、抽象的な表現は避け、具体的に表現するようにしましょう。
自分自身がなぜその企業を選んだのか、自問自答してみてください。志望動機を1つ1つ言葉にし、具体的かつ伝わりやすく書くように心がけましょう。
過去の人間関係におけるネガティブな話はしない
転職を考えている人は、前職の退職理由を書く場合もあるでしょう。その際にネガティブな表現を用いると、相手にマイナスのイメージを与えてしまうおそれがあります。
例えば、退職理由として「残業が多い」「人間関係が良くなかった」などと書いてしまうと、前の職場に対する不満と捉えられかねません。
極力ネガティブな表現は避け、ポジティブな表現に言い換えて書くようにしましょう。ポジティブに言い換えられない場合は、ネガティブな話は書かないという方法もあります。
【志望動機:社風】志望動機に用いられる代表的な社風
志望動機に用いられる代表的な社風にはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれがどのような意味合いで書かれているのかについて理解しておくことで、志望動機の内容をより深いものにできます。
志望動機をスムーズに作成するためにも、ぜひ確認してみてください。
風通しが良い
風通しの良さを重視する就活生は非常に多いです。
風通しが良いというのは、上下関係に関係なく、肯定的な評価も否定的な評価もストレートに伝えられるということです。
ストレートな表現が苦手で遠回しな意見の方を好む人にとっては、風通しが良い環境はかえって毒になることもあるため注意が必要といえます。
しかし、積極的に社員全員が意見を出し、企業として成長を目指すスタイルを好む人には性的な社風です。
したがって、新入社員の段階から積極的に色々な方からフィードバックを貰い、自分からも意見を出し早く成長したいと考えている人は、ぜひ風通しの良い社風の企業を選び、志望動機に盛り込みましょう。
顧客ファースト
顧客ファーストは特に飲食店などの小売業において多い社風の1つです。
「社会に価値を提供したい」「顧客に良い体験を提供したい」という理念を持つ企業は非常に多くあります。
しかし、どの企業も顧客のために商品やサービスを提供していることには変わりはありません。
したがって、顧客ファーストな社風について面接で話す場合は、ただ人のために働きたいと伝えるのではなく、自分がどのような思いで、どのようなプロセスを経て人の役に立ちたいと考えるようになったのかを伝えることが重要です。
また、顧客ファーストを理念として掲げている企業は非常に多いため、なぜ他の企業ではなく、今あなたが受けている企業を選んだのかについても納得できる説明を心がけましょう。
若手が活躍できる
若手が活躍できる環境も多くの就活生が志望動機に挙げる社風の1つです。
先輩社員ばかりが活躍するのではなく、若手も活躍できる社風の企業は近年、数を増やしています。
このような企業は説明会などで若手社員が活躍していることをアピールすることが非常に多いです。
したがって、ぜひ「具体的に若手がどのようなプロジェクトに携わっているのか」など、詳しく聞いてみることをおすすめします。
これにより、あなたが実際に早い段階から活躍できるのかをイメージできます。
また、人事担当が説明会に参加している場合は「早い段階で活躍しようとしている、優秀な人材である」と選考の前段階から良い印象を持ってもらえる可能性もあります。
入社後すぐに活躍したいと思っていることを分かりやすく伝えられる書き方を心がけましょう。
また、説明会に参加できなかったとしても、面接時の逆質問でも聞ける可能性があるため、逆質問の選択肢として「若手がどのように活躍できるか」を持っておくのもおすすめです。
挑戦できる
自分の意見を形にできたり、挑戦したいことを後押ししたりしてくれる社風も非常に人気で、これは特にベンチャー企業に多い社風であるといえます。
積極的に挑戦したいと思っていることをアピールするようにしましょう。
ただし、年功序列の考え方が残っている企業においてはマイナスな印象を与える可能性もあるため、注意が必要です。
実力主義
実力主義の企業では、取り組んだ分だけ、成果を出した分だけ評価されます。
したがって、実力を発揮できた場合は早く昇進できることが多いです。
このような社風がある企業には、「常に成長し続けたい」「実力を正当に評価してもらいたい」と思っていることを伝えるようにしましょう。
ただし、実力を正当に評価してもらいたいと話す場合は、「これまでアルバイトで正当に評価してもらえなかったから」などマイナスな話をするのではなく、能力に自信があることを伝えられると良いです。
基本的に、就職活動や転職活動で前の職場や他の人のことを悪く言うことで良い方向に転ぶことは少ないからです。
チーム一丸となる
近年ではチームの団結を重視している企業が、特にベンチャー企業に多いです。
企業によってその中身自体は異なりますが、切磋琢磨して成長できるチームの場合、向上心や競争心が求められますし、お互いがサポートし合うチームの場合は協調性が求められます。
説明会やOB・OG訪問の中で社員同士がどのような関係性なのか見極めることができると、より解像度の高い説明を提供できます。
【志望動機:社風】社風を志望動機にする際の構成例
志望動機として、エントリーした企業の社風を挙げる場合、どのように構成すれば良いのでしょうか。
内定ゲットにつながる、社風を志望動機にする際の構成例を紹介します。
- 結論
- 自分の価値観
- 社風に共感したきっかけ
- 入社後の展望
結論
志望動機においては前置きは必要ありません。
まず結論から、「私は〇〇という社風に魅力を感じ、貴社を志望しています。」と話しましょう。
なぜならば、企業の採用担当者は複数の志望動機や自己PRを読まなければならないため、一つひとつの文章を隈なく読んでいる暇はないからです。
従ってその企業ならではの社風が就職を目指すきっかけとなったことを明確かつ端的に述べましょう。
これにより企業の採用担当者は、あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのかという結論を念頭において文章を読めるため、より内容を深く理解できます。
自分の価値観
続いて、社風に共感した理由についても説明しなければなりません。
まずは「働く上で大切にしていること」や「どのように世の中に貢献していきたいか」など、自分の価値観について説明しましょう。
「自分にはもともと〇〇という価値観があって、それが企業の〇〇といった社風に合致している」などと話す必要があります。
ただし、この部分は、200文字など指定された文字数が少ない場合は一言で説明しても構いません。
社風に共感したきっかけ
社風に共感したきっかけについても、詳しく説明する必要があります。
自分の価値観が社風と合致していると考えた経緯について説明しましょう。
ただし、きっかけは何であれ、「公式サイトを見たから」など、誰でも言えるような話し方は避けた方が良いです。
このような浅い説明は、「その企業がなんとなく気になっている人」ならば全員が話すことができるものです。
したがって、説明会やOB・OG訪問を通じて理念についての理解を深めたことを伝えると良いです。
もし説明会に参加できず、OB・OG訪問もできなかった場合は、公式サイトの中でも「社員の声」のページや沿革の内容について触れ、積極的にその企業について知ろうとした姿勢を示すことが大切です。
入社後の展望
企業は活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、入社後の展望についても話さなければなりません。
自分の価値観からどのように企業に貢献していくかを説明しましょう。
「自分の考えと会社の考えが一致しているため、会社で活躍できる」という流れで説明することが重要です。
例えば、上下関係に縛られない活発な意見交換を大切にしている価値観が社風と合っている場合は「周囲の意見も聞きながら、自分も積極的に考えを発信して、チーム内での議論を活発にしていきたい」などと話すと良いでしょう。
このように、企業についてしっかりと調べており、そして自分の能力が入社後に活用できるものであるということを話すことが大切です。
【志望動機:社風】社風を志望動機にするならやった方がいいこと
自分がどのようにして社風を知り、惹かれるに至ったかについて具体性を発揮するには、実際に自分が取った行動に触れることも重要です。
たとえば、OB・OG訪問やインターンシップへの参加、会社説明会への参加などが挙げられるでしょう。
OB・OG訪問
OB・OG訪問はご存じの通り、興味を持った企業、もしくは業界で働く先輩に仕事内容や社風などの話を聞きに行くことです。
業界研究、企業研究の一環で、就活では毎年変わらず重要なステップとして挙げられています。
昨今はWebサイトから簡単に情報が収集できるため、わざわざ足を運んで話を聞きに行く手間をかけることに疑問を感じる学生がいるのは残念なことです。
特に志望動機に社風を絡めたいなら、実際に働く社会人から実情や本音を聞くことは非常に貴重な経験です。
やりがいや苦労を日々実際にかみ締めている当事者から話を聞くことで、実際に自分がその会社で働く具体的なイメージを築くことが重要なポイントです。
NHKの調査によると、23卒の4人に1人がOB・OG訪問を実施していたそうです。
訪問人数は平均で4~5人となっており、Webでは知り得ない生の声を聴くことで志望先を決める手段として活用されています。
OB・OG訪問については下記の記事に詳しくまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップ
インターンシップには、参加した方がいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
株式会社マイナビの調査によると24卒の5割強がサマーインターンに参加したことがあり、参加することで5割以上の学生が特定の企業のことをよく知ることができたと答えています。
インターンシップは実際に企業に就業する体験を通じ、その企業や業界、具体的な仕事への理解を深める制度です。
机上の研究では得られない現場体験を得ることで、よりミスマッチの少ない就職を目的とします。
期間はそれぞれの企業で異なり、数日~1ヶ月以上までかなり幅があります。
平均的に多いのは3日~1週間未満で、参加者全体の9割が該当しています。
会社説明会は企業が独自に行うものや合同で行うものなどさまざまですが、いずれにしても単に説明を聞きに行くだけでは意味がありません。
あらゆることから志望動機や自分の強みと合致するポイントを能動的に探すつもりで参加すれば、得るものも多いでしょう。
ただし、ここまで挙げたいずれの方法も、面接官に企業が求めるニーズに合う人材だと確信させる決定打とはなりません。
志望動機として強いのは、その人が専門知識や自分の強みを活かして入社後に貢献してくれる可能性であり、限られた経験だけに偏った部分的根拠ではどうしても弱いからです。
ロジックを強化し面接官に論破されないためには、前述のような具体性を持つ行動に触れる際、体験はあくまでも暫定的で特定の状況下であることは重々理解している点を前置きすると良いでしょう。
インターンの詳細は下記の記事を参考にしてみてください。
説明会
企業についての理解を深めたいならば、ぜひ説明会に参加しましょう。
公式サイトなどを見ているだけでは得られない情報を複数提供してくれます。
ただし、説明を聞くだけでは社風については分かりにくいものが多いです。
したがって、人事だけでなく、実際に働いている社員が登壇することの多い説明会の機会を通じて、積極的に企業の雰囲気や文化について質問してみましょう。
【志望動機と社風】志望動機で社風を絡めたアピールをする際の例文
ここでは、志望動機を書く時に社風を絡めたアピールをする際の例文を7つ紹介します。
入社を希望している企業のどういった社風が志望動機につながったのかをアピールしたい際の参考にしてみてください。
- 前進し続ける
- お客様を大事にする
- 年次に関係なく意見を出す
- 公平に評価する
- 人を笑顔にするために全力を尽くす
- 若手でも活躍できる
- 社員同士の交流を大切にしている
前進し続ける
私は貴社の前進し続ける社風に惹かれて志望しました。
経営理念である、「創造し続ける」に偽りのない姿勢で、年間新商品を100種類以上販売し、累計販売数でも素晴らしい成績を出しています。
これは経営陣の努力もさることながら、自由な創造を許された現場で柔軟な企画が生まれた結果であることにほかなりません。
私自身、貴社で社会に必要とされる製品を1つでも多く創造し、貢献していきたいと考えております。
その思いで昨年参加させていただいたインターンシップでは、考えていた以上にクリーンな職場環境を垣間見ることができました。
理念、環境、結果、これらを総合的に高い水準でカバーした貴社の社風に勝る企業はほかにありません。それが私が貴社を志望する理由です。
ポイント
「前進し続ける」「チャレンジ精神がある」は社風について触れるさいによく使われる表現です。
他の学生も使う表現でも、自分のエピソードと結びつけるとで独自性が出るので、差別化することは可能です。
企業理念を押さえながら、自分の経験・思いを伝えているため説得力がある志望動機となっています。
お客様を大事にする
私は、貴社のお客様を大事する社風に惹かれて志望しました。
貴社の説明会に参加した際、お話を伺った社員の皆さんが口を揃えて「お客様のために」という想いを熱く語っていらっしゃったことに感動を覚えました。
私はコールセンターのアルバイトをしており、お客様からの問い合わせやクレームに素早く適切にお応えすることに取り組んでいます。
お客様が感じる不便や疑問をサポートするのは根気の要ることですが、そうした貴重な声を聞かせていただくことで、より良いサービスが提供できると考えます。
貴社の行き届いたサービスで多くの人が快適な生活を送っているように、自分も貴社で社員の皆さまと同じ想いを共有し、社会貢献いたしたく志望いたしました。
ポイント
社風に惹かれたと伝えるだけではなく、説明会に参加したことやアルバイトの経験をアピールできています。
アルバイトの経験から今後のビジョンを話しており、ただ社風に惹かれたことだけを話すよりも断然印象に残りやすい志望動機になっています。
年次に関係なく意見を出す
私は、貴社の年次に関係なく意見を出し合い、より良い製品を創り上げていく社風に惹かれ志望いたしました。
貴社の~様、~様にOB訪問をさせていただいた際、年齢に関係なくディスカッションできる社風を知り、とても大きな魅力を感じました。
私は大学に入ってすぐ都市計画サークルに入りましたが、経歴の浅い人間の意見は議題にすら取り上げられない姿勢に大きな疑問を感じたことがあります。
私が取りまとめ役に就いた際、意見は学年問わず出し合い、出た案は必ず全員で検討する環境を構築し、より良い企画を実現できました。
OB訪問でお話を聞けたのは限られた環境下ではありますが、お2人とも大きなやりがいを感じておられ、そのことが昨今の貴社の業績アップにつながっていると確信した次第です。
是非自分もその一員となり、貴社の新製品企画に携わりたいと考え、志望いたしました。
ポイント
例文2と同様に、自分の経験に触れながら社風に惹かれたことをアピールできています。
OB・OG訪問をしたことで学生ならではの思い込みがなくなっており、企業にとって好印象を受ける志望動機です。
「その企業でなくてはならない」という思いを伝えることができています。
公平に評価する
私は、貴社が個人の成果に基づき公平に評価する社風に魅力を感じ、志望しました。
私は貴社のインターンシップ制度でIoTエンジニアとして1年間の長期インターンシップに参加させていただき、技術開発の現場を体験させていただきました。
業界トップである貴社の画期的な技術開発を間近に見ることで、IT技術の可能性を知り、製品やサービスの提供過程に非常に興味を抱きました。
また、労働対価として私にも成果報酬をいただけたことには、大変深い感銘を受けました。
もちろんインターンシップは報酬が目的ではありませんが、懸命に学び、お手伝いをさせていただいたことが評価されたのは大きな喜びであり、自信です。
入社後は更に技術を磨き、更に高い評価をいただけるよう活躍したいと考え、貴社を志望いたしました。
ポイント
インターンシップの経験について話すことで、「この企業でなければいけない」という思いが伝わりやすくなります。
またインターンで成果を出しているため、入社後の活躍も見込める内容となっています。
そのため企業側に不安を感じさせることはないでしょう。
人を笑顔にするために全力を尽くす
私は、「人を笑顔にするために全力を尽くす」という企業理念に共感し、貴社を志望しました。
学生時代、貴社のボランティアイベントに参加させていただいた際に、大変な作業の中でも社員の人全員が常に笑顔でいたことに感銘を受けたと同時に、私まで笑顔にさせていただいたことに大変喜びを感じました。
この出来事をきっかけに辛い中でも笑顔でいることの大切さを知り、引っ込み思案だった私がテニスサークルの部長を任されるまでになりました。この経験から笑顔は人を幸せにし、成長させてくれるものだと信じております。
入社した暁には、成長するきっかけを作ってくれた笑顔を、貴社の一員として世界中の人に届けられるような人材になりたいと考えております。
ポイント
学生時代のボランティア経験と企業理念を結びつけることで独自性があり、入社意欲が高いことをアピールできています。
入社意欲が高い学生は企業にとって好印象です。
上記で述べたように、入社意欲や仕事への熱意は企業が志望動機で見ているポイントですので、なるべく企業に意欲が伝わるような志望動機を考えてみましょう。
若手でも活躍できる
私はOB・OG訪問を通じて、若手社員でも活躍できる社風に惹かれたことから、自らもこの環境の中で働く一員となりたいと思い貴社を志望しました。
OB・OG訪問で入社2年目の先輩社員にお話をさせていただいた際に、自らが会社を作っている自負があるとおっしゃっていたことが強く印象に残っています。
貴社では新卒でも裁量権を与えるなど、全社員が別け隔てなく協力し、会社を作り上げる努力をされているという点に非常に好感を持つと同時に、私の理想としている会社の在り方を体現されていると感じました。
もちろん、責任を与えられる重圧はありますが、そのような厳しくもやりがいのある環境の中で日々成長し、1日でも早く貴社で活躍できる人材になりたいと考えております。
ポイント
若手の裁量権が大きいことは、OB・OG訪問やインターンシップの参加をして企業の中身を見たからこそ言えることです。
実際の社員のエピソードや自分の経験を根拠にすると信憑性が高くなっており、入社への気持ちの強さが伺えます。
社員同士の交流を大切にしている
私が貴社を志望する理由は、貴社が社員同士の交流を大切にしている社風に魅力を感じたからです。
私は学生時代にダンスサークルに所属しており、チームワークの悪さが原因で練習が思うように進まなかった時期がありました。
しかし私が部員に声掛けをして相談にのることでチーム内の交流を活発にした結果、チーム内で連携がとれるようになり、パフォーマンスを向上させることができました。
貴社の~様、~様にOB訪問をさせていただいた際、チームワークを大切にして、様々な事業に取り組んでいると伺いました。
協調性という私の強みを活かし、貴社の事業展開に貢献したいと考えています。
ポイント
日系企業は協調性やチームワークを重視するため、志望動機でチームワークについて触れることも一つの手です。
サークル活動を通じて身につけたチームワークは、社風とマッチしていることがわかります。
このように、志望動機を社風にする場合は、あなたの経験と社風を結びつけることが重要になってきます。
【志望動機:社風】志望動機のQ&A
必要ありません!
エピソードの強さよりも、あなたの経験からどのように考えて行動し、どのような考えを持つようになったのかを伝える事が重要です。そのため、エピソードの強弱は関係ないでしょう。
自分なりのアレンジを入れるとよいでしょう。テンプレートに従うことで論理的な志望動機を作ることができます。しかし、それでは他の就活生と差別化をすることができません。
そのため、自分が工夫した点や思いの部分を重点的に書いたりすると良いでしょう。自分が伝えたい部分を重点的に書きましょう。
志望動機作成ツールを用いると良いでしょう。ツールを用いることで、簡単に、素早く志望動機を作ることができます。
就活市場では無料で使える志望動機作成ツールを提供しています。何度も使えるので、納得のできる志望動機を作成しましょう。以下のリンクから志望動機作成ツールをご利用ください。
【志望動機:社風】まとめ
本記事では、志望動機として社風を伝えたい時のポイントや例文を解説しました。
就活市場エージェントでは、社風を志望動機にすることはあまりおすすめをしていません。
本記事でも説明している通り、差別化が図りづらいことや、事業理解度をアピールできないことが理由です。
しかし、自分が本当に社風を理解できている、事業理解度にも自信がある、という場合は、自信を持って志望動機としてアピールし、選考に臨みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート