ポジティブさの自己PRは与える印象を理解して言い換えよう!差別化のコツや注意点も解説

ポジティブさの自己PRは与える印象を理解して言い換えよう!差別化のコツや注意点も解説

明るく立ち振る舞うポジティブさを自己PRしたいという方もいるでしょう。

しかし、アピールの仕方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事ではポジティブさを自己PRする際のポイントを紹介します。

ぜひ本記事を参考に、魅力的な自己PRを作成してくださいね。

この記事がおすすめな人
  • ポジティブさを自己PRしたい人
  • ポジティブさを効果的にアピールしたい人
  • はじめて自己PRを書く人

目次目次を全て表示する

自己PRでポジティブは強みになる?

自己PRで、ポジティブな一面があることを強く伝えていきたいと思っている人もいるでしょう。

結論からいうと、ポジティブという強みは自己PRとして成立します。

ただし、ポジティブであることをシンプルに伝えるだけでは、どんな企業にもあまり響かない自己PRになるかもしれません。

その理由は、ありがちなアピールだからです。

だからこそ、そのポジティブな面をどのように入社後に活かせるのかを、明確に伝えるようにしてください。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさのアピールに対する採用担当者の印象

ポジティブさを自己PRでアピールする際は、採用担当者から見て、そのアピールポイントがどのような印象になるのかを整理しておきましょう。

事前に採用担当者が持つ印象について理解を深めておけば、良い印象については、より良いイメージを与えられるように内容を工夫することができます。

また、持たれる可能性がある悪い印象も把握しておけば、そのような印象を持たれないための対策も可能です。

良い印象については、以下が挙げられます。

ポジティブさの自己PRの良い印象
  • 前向きに仕事に取り組んでくれそう
  • 周りもポジティブに巻き込んでくれそう
  • 失敗を恐れずチャレンジできそう

これに対して、悪い印象は以下のとおりです。

ポジティブさの自己PRの悪い印象
  • 楽観的
  • 自分しか見えていない
  • 問題を軽視している

以下からは良い印象と悪い印象に分けて解説するため、参考にしてみてください。

良い印象1:前向きに仕事に取り組んでくれそう

ポジティブな人には、採用担当者は、前向きに仕事に取り組んでくれそうな印象を持ちます。

前向きに仕事に取り組める人は成長速度もよりスピーディーであり、経験を糧として、さまざまなスキルを吸収していけるでしょう。

だからこそ企業も「もっと活躍してもらいたい」という期待を寄せやすくなり、総合的に好印象を持つものです。

企業にとって、前向きにどのような仕事にも取り組める人は、さまざまな挑戦に対して積極的といえます。

新しい挑戦や困難を伴う大変な仕事に対しては、多くの人が取り組むうえで抵抗感を抱いたり不安を覚えたりするものです。

しかし、ポジティブな人は「自分の成長につながる」「大変なことを乗り越えれば良い結果が待っている」ととらえて前向きに取り組めるため、そのようなマインドは多くの業界・企業で評価されるでしょう。

良い印象2:周りもポジティブに巻き込んでくれそう

ポジティブな人は、自己PRでその長所をアピールすることで、周りもポジティブに巻き込んでくれそうといった好印象を持たれる傾向にあります。

考え方がポジティブな人は、周りに対して応援や励ましの言葉を伝えたり、些細なことでも相手を褒めたりすることができるため、結果として周りにプラスのエネルギーを与えられます。

多くの人は、そのように明るくポジティブな人からプラスのエネルギーを受け取ることで、同じく明るくポジティブな気持ちになるものです。

そのため、ポジティブな人は職場の明るい空気や全体のやる気・モチベーションを牽引できる、ムードメーカーのような存在になれます。

雰囲気を作って周りを巻き込める人は、どのような企業でも重宝されるでしょう。

そのため、ポジティブな考え方を活かして周りを良い意味で巻き込んできた人は、その過去経験を具体的にアピールすると効果的です。

良い印象3:失敗を恐れずチャレンジできそう

ポジティブな人は、失敗を恐れずにチャレンジできそうなどの良い印象を持たれる場合があります。

思考がポジティブであれば、失敗すらも前向きにとらえて成長のために活かしていけるからです。

そのためポジティブな人は、逆境も積極的に楽しめる、いわゆる「鋼のメンタル」の持ち主である場合も多いでしょう。

失敗を恐れずにチャレンジできる人は、自分の力を試せる機会が多いからこそ、ぐんぐん成長していける点がポイントです。

壁を乗り越えるためには、対策を考えて戦略的に行動する必要があるため、挑戦を続ければ戦略的思考や主体性も伸びていくでしょう。

そのため、実際に失敗を恐れずにさまざまなチャレンジを続けてきた人は、ポジティブさをアピールするうえで挑戦のエピソードを伝えることがおすすめです。

挑戦の内容やそれに取り組む際の自分のマインド、乗り越えるために実践した対策や工夫などを詳しく伝えると、より一層魅力的な印象を持たれやすくなります。

悪い印象1:楽観的

ポジティブな人は、自己PRの伝え方によっては、やや楽観的すぎる印象を持たれる場合があります。

物事を楽観視する姿勢は必要ですが、常に楽観的な状態だと、大事なことを学習できなかったり危機回避が遅れたりする可能性があります。

そのため、一定のラインを超えた楽観主義な部分は、短所として見られてしまいます。

実際に「ポジティブすぎて問題に気づけなかった」などの失敗をしたことがある人は、自己PRでポジティブさをアピールする際に注意が必要です。

「楽観的すぎて問題の大きさをわかっていないだけなのでは?」と思われてしまえば、自己PRで良い評価を得ることはできないでしょう。

そのため、ポジティブな部分を自己PRでアピールするときは、「何も考えず、ただポジティブに振る舞っている」という印象を与えないように注意する必要があります。

課題と向き合ったうえで、自分なりに有効な対策を考えて行動している主体性を明確に伝えることが大切です。

悪い印象2:自分しか見えていない

ポジティブな人は、伝え方次第では、自分しか見えていないという印象を持たれる場合もあるため注意しましょう。

考え方が人一倍ポジティブだと、周囲の不安や心配に対して、配慮のない行動を取ってしまう場合があるからです。

ポジティブな人の考え方やプラスのエネルギーは、確かに周りの人には良い影響を与えますが、気遣いや配慮がなければ「考えの押し付け」にしかならないケースもあります。

人と信頼関係をうまく築くためには、相手の気持ちに共感し、寄り添う姿勢も必要です。

自分のポジティブな考え方に固執してしまうと、周りとの衝突は避けられないでしょう。

そのため、チームの中でポジティブさを発揮したエピソードを伝える際は、自己中心的だと思われないように注意が必要です。

悪い印象3:問題を軽視している

ポジティブな人が持たれる悪い印象の一つには、ほかに、問題を軽視している点も挙げられます。

あまりにポジティブすぎる姿勢は、場合によっては、問題と向き合ったり対策を考えたりすることを放棄しているとも取れるからです。

「きっと大丈夫」「なんとかなる」という前向きな考え方は必要ですが、大丈夫だと明るくとらえる考え方さえあれば、問題を軽視して良いことにはなりません。

そのため、例えばエピソードを伝える際に具体的な行動・対策の内容についての説明が不足していると、採用担当者からは「問題としっかり向き合っていない」と思われる可能性があります。

自己PRでポジティブさをアピールする際は、問題を軽視して向き合うことから逃げていると思われないために、課題や困難に直面した際の自分の考えを示すことが重要です。

そのうえで、乗り越えるために実践したことも、具体的に伝えるようにしてください。

【ポジティブさを自己PR】悪印象を避けるために伝えるべきこと3選

自己PRでポジティブさをアピールするときは、悪い印象を避けるためにさまざまなポイントを押さえておく必要があります。

ポイントを押さえたうえでの具体的なアピールができていないと、ポジティブさは、悪い印象で伝わってしまう可能性があるため注意しましょう。

そのためここからは、悪印象を避けるために伝えるべきことを解説していきます。

主なポイントは以下のとおりです。

悪印象を避けるために伝えるべきこと3選
  • 具体的な行動を示す
  • 周りへ与えた影響を伝える
  • 課題の困難さをアピールする

特に、具体的な行動内容はわかりやすく示す必要があります。

では、以下から詳細をチェックしていきましょう。

具体的な行動を示す

ポジティブなところを自己PRでアピールするなら、悪い印象を与えないために、具体的な行動を示す必要があります。

具体的な行動に触れておけば、どのような点でポジティブさが発揮されているのかがわかり、強みに説得力が加わるからです。

「何とかなる」「やる気があれば大丈夫」という精神論・根性論では、楽観的な印象を与えてしまいます。

結果、実際に成果につながる働きができる人材なのか、採用担当者は不安を覚えるでしょう。

しかし、具体的な行動の内容を示しておけば、ポジティブな考え方を活かして必要な行動がとれることがわかります。

採用担当者も評価しやすくなるため、エピソード内で自分が取った行動を伝える際は、抽象的な書き方でぼかさないように注意してください。

課題に対する行動であれば、実践した対策の内容、その対策が有効だと考えた自分なりの戦略などを伝えると効果的です。

周りへ与えた影響を伝える

ポジティブという強みをアピールするうえで、悪い印象を持たれないようにするには、周りへ与えた影響に触れることも重要です。

自分がポジティブであるというだけでは、仕事へのつながりや再現性が見えにくく、採用担当者は適切に強みを評価できません。

しかし、ポジティブが功を奏して組織の成果や他人に貢献したエピソードを述べれば、具体的な影響をスムーズに把握できます。

結果、採用担当者は「ポジティブさを発揮して活躍してくれる」という具体的なイメージを持ちやすくなり、魅力を感じるものです。

そのため、自己PRでエピソードを伝える際は、周りの様子や状況、第三者に与えた良い影響、具体的な成果の内容などを説明する必要があります。

課題の困難さをアピールする

ポジティブさを強みとして伝えるときは、エピソードを述べるうえで、課題の困難さを具体的にアピールすることも大事です。

課題の困難さを前もって伝えていなければ、どのような状況下でポジティブさを維持してきたのかが伝わりにくいからです。

また、大変なことに直面した際に気持ちをうまく切り替えている場合も、どれだけ困難な状況だったのかをアピールすることは必要になります。

ポジティブだからこそ気持ちを上手にコントロールできているにもかかわらず、伝え方次第では、問題を軽視しているように見えてしまう場合があるからです。

課題の困難さを前提情報として伝えたうえで、具体的な行動の内容をアピールすれば、本当にポジティブであることが明確に伝わるはずです。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさをアピールする際の自己PRのコツ

自己PRでポジティブさをアピールするコツ
  • ポジティブさを具体的に伝える
  • 入社後どう活かすのか伝える
  • 面接でポジティブな振る舞いをする
  • 言い換え表現で他の学生と差別化する

自己PRでポジティブ思考を魅力的にアピールするためにはコツを理解しておくことが効果的です。

そこでここではポジティブ思考をアピールするコツを3点ご紹介します。

ポジティブさを具体的に伝える

1つ目はポジティブに具体性を持たせるという点です。

企業に貢献できるということを主張する次に重要なのは、抽象的な表現であるポジティブを具体化することです。

ポジティブという強みは抽象的なうえに、企業でどう生かせるのか伝わりにくい表現です。

ポジティブさを入社後にどう生かすのか、また具体的な裏付けや理由となるエピソードは何かを話すことがアピールに有効です。

また、ポジティブをアピールする際には類似表現である「楽天的」と差別化するように意識してください。

一見同じように見えますが、楽天家であるということはPRとして不向きです。

後先を考えず、無計画という印象を与えてしまうため、注意しながらアピールを考えましょう。

入社後どう活かすのか伝える

企業は自己PRを通して、自社で活躍できる人材かどうかを判断します。

そのため、社風にマッチしているか、業務で活かせる強みを持っているかが大事です。

ポジティブさを企業の中でどう活かしていきたいのかを明確に示すことで、企業はあなたの入社後の活躍を想像しやすくなります。

一緒に働きたい人材であると思ってもらえるよう、入社後のビジョンは伝えるように意識しましょう。

面接でポジティブな振る舞いをする

2つ目は面接でも人事担当者にポジティブを印象付けるというポイントです。

自己PRでどれだけポジティブであるエピソードを述べたとしても、面接の時にネガティブな逆質問をしたり、常に自信がないような振る舞いをしてしまうと説得力がなくなってしまいます。

そのため、面接でも返事を元気よくしたり、会話の時は笑顔を心がけたりなどして、できる限り人事担当者にこの学生はポジティブだという印象を与えられるような振る舞いをするようにしましょう。

言い換え表現で他の学生と差別化する

ポジティブさを自己PRでアピールする際には他の学生と差別化するための工夫が必要です。

ポジティブな姿勢は多くの学生がアピールするため、単に「ポジティブです」と述べるだけでは埋もれてしまい、強い印象を残せません。

したがって、あなたのポジティブさがどのように独自性を持ち、具体的にどのような良さを持っているのかを伝えることが重要です。

この際に有効なのが、言い換え表現を使うことです。

例えば「前向きな挑戦心」や「逆境に強い」「常に新しい発想を生み出す力」など、より具体的かつ自分だけの特徴を強調する言葉に置き換えてみましょう。

具体的なエピソードを交え、「困難な状況でも次の一手を考える姿勢が強み」や「チームが落ち込んでいるときに雰囲気を変えた経験がある」といった、行動に裏付けられたポジティブさを示すことを推奨します。

自己PRで使えるポジティブの言い換え例

ポジティブの言い換え例
  • 粘り強い
  • 向上心がある
  • 感情のコントロールがうまい
  • ネガティブな感情に流されない
  • 前向きで逆境に強い
  • 失敗も次につながると切り替えられる
  • 変化に柔軟に対応できる

ポジティブの言い換えを知っておくことで、自分の強みを別の視点で知ることができます。

そのため、自分が伝えたい内容をさらに深掘りして考えることができるようになるのです。

また、ポジティブの言い換えを知っておくと、他の学生との差別化にも繋がります。

ポジティブ思考をアピールする学生は多いため、強みの伝え方が弱いと他の学生に埋もれてしまいます。

そのため、ポジティブの言い換えを考えて、強みをより具体的に伝えられるようにしましょう。

ここではポジティブの言い換えを考えるためにいくつかその例を紹介しています。

粘り強い

ポジティブな人は、粘り強いと言い換えることも可能です。

難しい状況や逆境に直面した時に落ち込むことなく前向きに取り組むことができるという強みを示せるため、就活においてもアピールしやすい特徴です。

例えば、プロジェクトで予期せぬ問題が発生した場合も、粘り強い人は解決策を見つけるまで諦めず、状況を改善するための様々な方法を模索し続けることが可能です。

ビジネスの世界ではしばしば、予測不能な障害が発生するため、障害を乗り越えられる人物が求められています。

また、粘り強い人物が1人いると、前向きで諦めない姿勢を示すことで、他のメンバーにも影響を与え、困難を共に乗り越える力が生まれます。

このように、粘り強さを積極的にアピールすることで、企業に良い印象を与えられる可能性が高いです。

向上心がある

ポジティブであるという特徴は、「向上心がある」と言い換えることも可能です。

向上心があるということは、自分の能力や知識を絶えず向上させようとする姿勢を保ちながら、業務に取り組むことができるという意味になります。

企業は技術の進化や市場の変化に迅速に対応するために、学ぶ意識が高く、自発的に新しい挑戦を続ける人材を採用したいと考えています。

向上心があることをアピールできれば、柔軟に変化に対応しながら、最新の業界の知識を身につけようと努力をする姿勢を示せます。

特にアイディアや革新的な解決策が求められるIT業界などにおいて強く求められている特徴であるため、積極的にアピールしたいところです。

感情のコントロールがうまい

感情のコントロールが上手いというのも、ポジティブな人に当てはまる特徴です。

働くにあたっては、予期せぬ問題やトラブルに見舞われ、ストレスを感じることも多いです。

このような状況でも、冷静さを保ち感情を管理できる人物は大変重宝されます。

例えば、業績が思うように伸びない場合や、医療機関でトラブルが発生した際などに、パニックに陥ることなく、問題解決に向けて効率的に対処できることも、アピール可能です。

また、感情のコントロールができるということは、職場内で人間関係においてもよく、良い影響を与えられる可能性が高いです。

感情が不安定になることは、常にポジティブな対応をすることができれば、同僚や上司との関係を築くことができ、場合によっては、他のメンバーも気持ちよく仕事に取り組めるようになります。

ネガティブな感情に流されない

先ほど紹介した「感情のコントロールがうまい」という長所に少し似ていますが、ネガティブな感情に流されないこともポジティブな人に当てはまる特徴の1つです。

どのような状況下でも安定したパフォーマンスを維持し、常に前向きに業務に取り組むことができることを企業にアピールできます。

例えば、業績が想定外に低い場合や緊急事態が発生した際に、持ち込むことなく、次のステップへ素早く移行できる人物は、企業にとって非常に価値があります。

仕事において、反省は必要ですが、くよくよ後悔していつまでもパフォーマンスを発揮できないことは大きな問題です。

ネガティブな感情に流されない人は、常に安定したパフォーマンスを発揮できるため、企業からすると非常にありがたいのです。

過去に予期せぬ問題や、ネガティブな意見に直面した際にどのように対処したのかについて話せれば、良い印象を与えられます。

前向きで逆境に強い

ポジティブな姿勢を「前向きで逆境に強い」と表現することで、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢をアピールできます。

困難に直面しても諦めず、むしろそれを乗り越えるチャンスと捉えることで、自分の強みを発揮できるのがこのタイプのポジティブさです。

例えば、予期せぬトラブルが発生した際にも、冷静に状況を判断し、前向きに解決策を見つけ出す力があることを伝えると、企業側にも高い評価を得られます。

困難をバネにして成長できる資質を持つことを強調できる言い換えであるため、特におすすめのものの1つです。

失敗も次につながると切り替えられる

「失敗も次につながると切り替えられる」という表現も、ポジティブさが単なる楽観的な思考ではなく、成長志向に基づいた実践的な姿勢であることを示します。

失敗や挫折を経験した際も、落ち込むだけでなく、その経験から学びを得て次に活かそうとする前向きな思考を持っていることを強調できます。

例えば「過去のプロジェクトで失敗した経験を振り返り、次のプロジェクトでは改善策を講じて成功させた」など、実際に学びを活かして成長しているエピソードを交えることで、自分のポジティブさがどのように成果に結びついているかを伝えられるでしょう。

このように、失敗を糧にして進化する姿勢を見せることで、企業にとっても頼もしい人材であることをアピールできます。

変化に柔軟に対応できる

ポジティブさを「変化に柔軟に対応できる」と言い換えることで、環境の変化や新しい挑戦に対しても柔軟に順応する力があることをアピールできます。

変化を恐れず受け入れ、適応していく力があることを強調できる言い方で、特に変化の激しい現代のビジネスシーンにおいて高く評価される要素です。

例えば、職場の環境が急に変わったり、新しいプロジェクトに取り組んだりする際にも、常に前向きな姿勢で柔軟に対応し、自分から積極的に状況に合わせて行動できることを伝えられます。

このように、変化をポジティブに捉えて柔軟に対応する力があることを示すことで、企業側に対して「この人なら新しい環境でもしっかりと力を発揮できる」と思わせることができます。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさが長所として活きやすい職種

ポジティブなところを活かして就職するなら、ポジティブな長所・強みがより活きやすい職種をチェックしておきましょう。

強みとしてポジティブ思考は評価されやすくなり、スムーズな内定獲得につながる可能性があります。

そのためここからは、ポジティブさが長所として活きやすい職種を紹介していきます。

主な職種は、以下のとおりです。

ポジティブさが長所として活きやすい職種
  • 営業職
  • 販売職・接客業
  • 人事・採用担当
  • 広報・PR職
  • 教育職・人材コンサル職

このような職種を志望する場合は、ポジティブな人は有利になる可能性に期待できます。

では、なぜ強みになるのかなどを整理していきましょう。

営業職

まず、ポジティブさが活きやすい職種といえば、営業職が挙げられます。

営業職は、なかなか成約につながらなかったり連続で断られたり、失敗・試練を経験しやすい職種だからです。

そのため、失敗や挫折を次に活かそうとする前向きな気持ちがないと、つらさを感じてしまう人が多い傾向です。

また、営業職は企業によってはそれぞれの成績が社内に貼り出されるなど、実力主義・成果主義の側面が強いことが特徴です。

そのたびに人と比べられること、数字に追い立てられることに強いプレッシャーを感じていては、モチベーションはなかなか保てません。

むしろ「この自分を試される環境が気持ち良い」と、ポジティブに感じられるくらいでなければならないでしょう。

そのため、ポジティブ思考が自分の強みだと感じている人は、営業職でこそ成果を出しやすい可能性があります。

積極的に何度もトライ&エラーを繰り返すことで、成長し、実力の高い社員に進化を遂げられます。

販売職・接客業

ポジティブさが活きる職種には、ほかに、顧客との距離が近い販売職や接客業が挙げられます。

明るく元気な接客態度が直接的に売上や顧客満足度に影響を与えるため、ポジティブな気持ちで顧客と対応できる人のほうが向いていることは確かです。

また、お客様からクレームを受けたときなども、前向きな姿勢でとらえて乗り越える必要があります。

必要以上に落ち込んだり何日も引きずったりしていると、顧客対応の品質低下が免れないため、落ち込みやすい人は不向きといえるでしょう。

特に販売職は、営業職のように数字を追い求める傾向も強いです。

積極的にお客様に製品をおすすめしたり、プロモーション施策に関わったりするため、「断られても、良い商品だからこそ魅力を知ってもらいたい」などのポジティブさが必須といえます。

人事・採用担当

ポジティブさが活きやすい職種は、ほかには人事・採用担当も挙げられるでしょう。

企業の人事・採用部門は、就活生が不安を感じやすい場面で、前向きなサポートをすることが求められます。

そのため、明るい気持ちで周りの人を引っ張れる人、高い士気を牽引できる人などに特に適性があるといえるでしょう。

一方でポジティブな考え方が苦手だと、就活生に対して、寄り添ったサポートができない可能性があります。

人と積極的にかかわって将来のサポートする職業だからこそ、人事・採用担当には前向きな姿勢が必要不可欠といえます。

例えば周りの人の将来の相談を聞いたときなどに、優しく励ましたり褒めたりしてきた経験がある人は、そのエピソードを伝えることで魅力を感じてもらいやすくなる可能性があります。

広報・PR職

ポジティブな考え方が活きる職種には、広報・PR職も該当します。

広報・PR職は、企業の商品・サービスなどが持つ魅力を外部に発信する仕事であり、前向きな言葉や表現が求められるからです。

物事の良いところを見つけたい、メリットに注目したいという視点を持てなければ、効果的なコピーを考えたりPR施策を提案したりすることはできないでしょう。

また、広報・PR職は自社のブランド価値を高めることに関わる仕事ともいえるため、常に前向きな心理を維持する必要がある点も事実です。

肝心な広報・PR職がネガティブな考え方では、商品やサービス、会社自体をPRするうえで、その後ろ向きな視点は反映されてしまいます。

結果、成果につながらなくなるため、円滑にPR効果を出すためにも広報・PR職にはポジティブさは重要な要素といえるでしょう。

教育職・人材コンサル職

ポジティブ思考が活きやすい職種は、教育職や人材コンサル職も当てはまるでしょう。

いずれの職種も、担当する相手を良いほう・正しいほうに導いたりサポートしたりする仕事であるため、基本の考え方としてポジティブさは必要です。

指導する側がネガティブだと、相手にも強く影響を及ぼしてしまい、良い結果にはつながらなくなります。

また、いずれの職種も相手を助ける仕事といえるため、「力になりたい」という前向きな心理がなければモチベーションを保てないことも確かでしょう。

さらに、中でも人材コンサルタントなどは求職者の強みを引き出すサポートするため、前向きに相手の良い部分を探そうとする姿勢は欠かせないものです。

そのため、ポジティブな気持ちが人を助けたい・力になりたいという考えにつながっている人などは、教育職や人材コンサル職がおすすめです。

自己PRのおすすめの構成

自己PRのおすすめの構成
  • 結論:私の自己PRはポジティブなところです(アピールポイント)
  • 理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
  • エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
  • 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
  • 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
  • 結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
  • 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

企業に魅力的に自己PRをするには構成が重要です。

アピールしたい内容が同じであったとしても、どの順番で話すか、どのように伝えるかで、受け手の理解や反応に違いが出るためです。

以下では、自己PRで伝える際のおすすめの構成をご紹介しますので、なぜその順序が良いかを理解し、適切な構成で自己PRができるようになりましょう。

結論:私の自己PRはポジティブなところです(アピールポイント)

ポジティブさを自己PRで伝えるには、最初に結論を述べましょう。

自己PRを求められ、あなたのアピールポイントを尋ねられているので、その問いにストレートに答えることが重要です。

まず「私の自己PRはポジティブなところです。」と結論を述べるところから、自己PRをスタートさせましょう。

余計な前置きは入れずに結論からスタートすることがポイントです。

最初にアピールポイントを明確にすることで、面接官は「これから、いかにポジティブであるかの根拠や経験が聞けるのだな。」と準備も整い、その後の話が伝わりやすくなるのもメリットです。

理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです

結論に続けて、なぜアピールポイントとしてポジティブであることを選んだのかの理由を述べましょう。

理由は具体的な経験に基づいて選んだことを、紹介するのがポイントです。

具体的な経験を理由に挙げることで、自己分析ができており、自分のポジティブさについて理解しているのだとアピールすることができるためです。

これに対して、「家族や友達にポジティブだね、と言われるから」と他人から指摘されたことを理由にしたらどうでしょうか。

自分のことを自分自身で理解できておらず、本当にアピールポイントになるのか疑問を持たれてしまいます。

「ほかに思いかないから」など消極的な理由では、自信を持ったアピールポイントとして成立しなくなるので、これもNGの理由付けです。

エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました

次に自分がいかにポジティブであるかを理解してもらうための、具体的なエピソードを紹介しましょう。

自分がポジティブだと述べるだけなら、誰にでもできることです。

そのため、ポジティブさが発揮された具体的な経験に基づくエピソードを紹介することで、実際にポジティブな性格の持ち主であることを理解してもらえます。

エピソードを紹介するうえでは、アピールポイントであるポジティブさが役に立つことを説得するため、なんらかの問題をポジティブさで乗り越えた話を選ぶのがベストです。

まずは、エピソード紹介のファーストステップとして、エピソードの前提を説明しましょう。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

どのような経験について話すのかを簡潔に説明した後は、2ステップ目として、その経験において生じた問題点を紹介します。

問題というと災害や事件、事故などに遭遇した、大きなトラブルを抱えたなど、インパクトのある問題を取り上げないといけないと思いがちですが、問題の大きさは関係ありません。

あなたが持ち前のポジティブさを発揮することで乗り越えることができた問題や解決できた問題であることがポイントです。

自分がいかにポジティブであるかをアピールする場面ですので、伝えるべきことをミスチョイスしないようにしましょう。

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

エピソード紹介の3ステップ目として、直面した問題にあなたがどのような対処をしたのかを説明します。

もちろん、この内容はアピールポイントであるポジティブさを発揮して対応したことが必要です。

生じた問題に対する考え方や対処法が、ポジティブさとはまったく無関係のものでは意味がありません。

また、自ら積極的に問題の解決のために考えて、行動したことが大切です。

ポジティブ思考の重要性を諭されて、人の指示を受けて動いたとか、自らは行動に出ず、人に解決してもらった話では、自ら解決したことにならず、ポジティブであることの説得力に欠けてしまいます。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

そして、4ステップ目として、自らポジティブさを活かして行動に出たことで、問題がどう解決したのか、結果や成果を伝えましょう。

結果を述べる際には、「無事に問題を解決できました」「自分のポジティブさで問題を乗り越えることができました」と結果だけを述べるのではなく、より具体的に、どう結果が残せたのかをアピールすることが大切です。

問題が生じていた時点と行動に出た後の違いを数値など、客観的な指標を用いて述べることや問題発生時と解決後のビフォーアフターを具体的に紹介することがポイントです。

これによって、ポジティブさが実践的に発揮でき、役立つことをアピールできます。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードの結果を伝えることで話が完結した気がしてしまいますが、最後の結論を忘れてはいけません。

実は最後の締めがとても、重要になります。

ここまでの内容で、あなたのう強みであるポジティブさは、困難を乗り越える力があることが理解してもらえたはずです。

ですが、それでは単にそのエピソードでの成功を伝えただけで、自社にとってメリットがある人物かが伝わってきません。

ポジティブさをどう仕事に活かすことができるのかを、企業研究を踏まえた具体的な事柄で説明し、「自分は〇〇で貢献できるから、採用価値があるのだ」というアピールを行い自己PRを締めましょう。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさの自己PR例文【エピソード別】

ポジティブさの自己PR例文【エピソード別】
  • 例文1:卒業論文
  • 例文2:留学
  • 例文3:サークル

自己PRをどんな構成で作れば良いのかわかったとしても、具体的なイメージができずにいる人も、おそらくいるでしょう。

そんな人のために、ここではポジティブな面を関連付けた自己PRの例文を、3つ紹介します。

もしどうしても自己PRを組み立てるのが難しいなと思っている人は、この内容を参考に自分なりの自己PRを作成してみてください。

例文1:卒業論文

例文

私は課題に対して前向きに取り組み、活路を見出すことが得意です。

その性格を最も自分自身が強く意識したのは、大学の卒業論文を書いているときです。

私は交通事故で入院したこともあり、大学を1年近く休養していました。

そのため、卒論や単位周りのことで追い込まれた状況に立たされていました。

しかし、逆境に対して絶望するどころか、私は「やること、やれることがある」ということに喜びを感じていました。

卒論の差し戻しが来ても「もっと面白い、完璧な内容に仕上げて卒業してやる」と思い、授業に参加していても、教授が本当に伝えたいことはどのようなことなのかを考えることに喜びを感じていました。

そしてこの就職活動も一つの課題でしたが、やはり私は楽しんでいます。

自己分析で自分を知り、業界研究や企業研究で社会を知り、世間知らずな自分が、知らないなりに知ろうとしている毎日が楽しいのです。

貴社に入ってからも、逆境や困難、課題の一つ一つと楽しく向き合いながら、苦しみすらも喜びに変えていけるよう、日々邁進して参ります。

例文2:留学

例文

私の強みは、成功のためならどんな時も常に努力し続けられるところです。

私は大学2年生の頃、1年だけ海外留学をしました。

最初は語学力に対してあまり自信がなく、実際に海外で人と接する際にも、ほとんどまともに会話することができませんでした。

そのことが当時はすごく悔しくて、それ以降は毎日欠かさずに外国語の単語を覚えたり、コミュニケーションを取るための文法も勉強したりする日々を繰り返していました。

さらには積極的に周りにいるネイティブスピーカーとも会話をするようにしていたため、最終的にかなりの語学力が身についたのが嬉しかったです。

おかげで半年後には、ルームメイトと冗談を言い合えるような仲にまで成長できました。

これから貴社に入社しても、1つの失敗ではめげずに、必ず最後には克服できるように努力を積み重ねていきたいと思っています。

例文3:サークル

例文

私の強みは、屈強に負けないポジティブさがあるところです。

大学時代はダンスサークルに所属していたのですが、学園祭を目前に足をひねってしまい、それ以降なかなか練習に参加できずにいました。

しかし何もしない自分がすごく嫌だったため、ある日からは練習に参加しつつも、自分ができる範囲のことだけをやるようにしました。

最初は上半身の振りつけだけを練習するようにし、足の痛みが回復してきたところで下半身の振りつけも覚えるようにしたため、結果的には学園祭で最高のパフォーマンスを披露できたのを覚えています。

周りからも「よく頑張ったね」と褒めてもらうことができたので、すごく嬉しかったです。

貴社に入社した際にも、さまざまな壁を自分なりに乗り越えていけるように、頑張っていきたいと思っています。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさの自己PR例文【言い換え別】

ポジティブさの自己PR例文【言い換え別】
  • 粘り強い
  • 向上心がある
  • 感情のコントロールがうまい
  • ネガティブな感情に流されない
  • 前向きで逆境に強い
  • 失敗も次につながると切り替えられる
  • 変化に柔軟に対応できる

続いて、ポジティブの言い換え表現を用いた自己PRの例文を7つ紹介します。

以下の7つはポジティブである人に当てはまる可能性が高い特徴であり、例文も全て参考になるはずです。

ぜひ、自分がどのようにアピールすればより良い印象を与えられるか考えながら、構成やアピールの方法などを参考にしてみてください。

例文1:粘り強い

例文

私の強みは粘り強さです。

先日まで参加したインターンでは、売上向上を目指すプロジェクトでデータ分析を担当していましたが、データの整合性が取れず、分析結果が予想と大きく異なっていました。

しかし、私は原因を一つひとつ検証し、何度もデータを見直し、同僚と協力して新しいアプローチを試みた結果、正確な分析をすることができ、プロジェクトも成功しました。

この経験を通じて、粘り強く取り組むことの重要性を学び、そして取り組みの際にどのような工夫をするべきかも学びました。

この経験を活かして、貴社においても困難な状況において粘り強く対応し、成果を上げることで貢献していきたいと考えています。

例文2:向上心がある

例文

私の強みは向上心を持ち、自分を成長させるために努力を惜しまないことです。

常に現状に満足せず、さらに良い結果を追求する姿勢を大切にしています。

私は以前まで人見知りで、初対面の人となかなかうまく話すことができませんでしたが、この短所を改善するためにあえて接客のアルバイトを選び、毎日何百人ものお客様と関わることで、スムーズに初対面の方とも会話ができるようになりました。

この向上心は貴社においても活用できるものであると考えています。

常に向上心を持ち、業界の最新のトレンドを追い続けることで、最新の技術を用いて貢献するプログラマーとして、貴社で長く働きたいと考えています。

例文3:感情のコントロールがうまい

例文

私は感情のコントロールが得意で、どのような状況でも冷静に対応できる力に自信があります。

アルバイト先は非常に忙しい店舗であり、クレームも頻繁に発生していましたが、時には大声で怒鳴られても冷静に対処し、クレームの数を徐々に減らすことができました。

これにより、感情のコントロールが得意であることを理解できただけでなく、感情が高ぶっている相手にも落ち着いて対応することで、場をうまく収められることを学びました。

この経験を活かして、営業職として貴社で働く際も、取引先と交渉する際に冷静に対応し、複数の契約を勝ち取りたいと考えています。

大規模な取引の際でも常に平常心を保ち、成約を勝ち取り続けることで貢献します。

例文4:ネガティブな感情に流されない

例文

私はネガティブな感情に流されない心の強さが強みであると考えています。

私は大学時代のゼミのプレゼンテーションの際、他の学科の教授複数人から厳しい批判を受け、研究不足を痛感しました。

この際、ただ落ち込むのではなく、次に活かすことを意識し、メンバー全員で問題点を洗い出し、改善点を話し合った結果、次の発表では他の教授からも高い評価をいただきました。

このように、ネガティブな状況でもただ落ち込むのではなく、具体的な改善策を考え、冷静に行動することで良い結果を導くことができると考えています。

貴社においてもプロジェクトの進行中に失敗しても、その経験を活かして次に繋げることで成長し、貢献していきたいと考えています。

例文5:前向きで逆境に強い

例文

私の強みは前向きで逆境に強く、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢を持っていることです。

私は大学でイベントサークルのリーダーを務めており、大規模なイベントを開催する際、準備段階で予算が大幅に足りないことに気づきました。

そこで費用を削減するために無駄な支出がないか見直し、さらにスポンサーへの追加交渉を行い、予算を増やし、イベントを開催することができました。

イベント自体も成功し、多くの参加者から好評を得ることができ、スポンサーからも次回以降より多くの費用を捻出していただけるようになりました。

この経験を通じて、逆境に対しても諦めず、冷静かつ前向きに取り組む力を持っていることを実感しました。

貴社でもこの姿勢を活かし、難しい状況でもプロジェクトを納期内に間に合わせられるよう、常に工夫しながら取り組んでいきたいと考えています。

例文6:失敗も次につながると切り替えられる

例文

私は失敗を恐れず、それを学びの機会と捉えて次につなげる力に自信があります。

私は大学3年時に行政書士資格に挑戦し、入念に準備をしたつもりでしたが、合格点より30点も低い点数となり、合格できませんでした。

しかし、記述試験においてどのような点が問題だったのか、返ってきた回答を分析し、冷静に考えた結果、問題点を把握し、前向きに勉強に取り組むことができました。

これにより、2回目の挑戦では合格点を35点上回ることができ、余裕を持って合格できました。

貴社においても、入社当初は失敗することが多いかもしれません。

しかし、失敗も次につなげられる能力を活かして諦めずに何度も取り組み、改善点を分析しながら貢献できる人材に成長していきたいと考えています。

例文7:変化に柔軟に対応できる

例文

私の強みは変化に柔軟に対応できることです。

私は飲食店でアルバイトをしていたのですが、実店舗には人員が余っていたこともあり、週末は近隣の店舗に応援に行くことが頻繁にありました。

フランチャイズ店ということもあり、マニュアルやルールなどが大きく異なる店舗で働くこともありましたが、常に柔軟に考え、店舗の責任者の方がどのような考え方を持っているのかを分析することで問題なく対応できました。

ルールが細かい店舗に応援に行った際もすぐに順応でき、店長から「また来週も来てほしい」と嬉しい言葉をいただきました。

これにより、変化に柔軟に対応できるスキルを活かし、変化が激しいIT業界でも長きにわたって貴社に貢献していきたいと考えています。

特に、進化が目覚ましいAIをうまく活用することで、貴社全体の作業効率化にも貢献することを目指しています。

【ポジティブさを自己PR】ポジティブさの自己PR例文【職種別】

ポジティブさの自己PR例文【職種別】
  • 営業職
  • 販売職・接客業
  • 人事・採用担当
  • 広報・PR職
  • 教育職・人材コンサル職

ここからは、ポジティブさが長所・強みとして活きやすい職種のそれぞれの自己PR例文を紹介していきます。

事前に例文をチェックしておけば、職種ごとにどのような点に触れてアピールすることが効果的なのか、見極めやすくなります。

全体の構成や言葉のチョイス、表現方法なども、実際に自己PRを作成するうえでは参考にしやすいでしょう。

では、例文を一つひとつ見ていきましょう。

営業職のアピール例文

例文

私の強みはポジティブ思考で、失敗を次に活かすことができる点です。

長期インターンで営業の業務を担当していた際、初めての提案で成果が得られず、自分のアプローチ方法に自信を失う瞬間がありました。

しかし失敗を恐れるのではなく、上司にフィードバックを求め、改善点を具体的に学びました。

結果、次回の提案では顧客のニーズに合った提案ができ、成約につなげることができました。

この経験から、失敗を前向きにとらえ、成長のチャンスとする重要性を学びました。

入社後もこのポジティブな姿勢を活かし、営業活動を通じて成果を上げることで会社に貢献できるよう努力し続けます。

上の例文では営業職志望を想定しており、失敗を次に活かそうという考え方に焦点を当てています。

仕事柄、営業職は失敗やうまくいかない状況をチャンスととらえる思考が必要といえるため、エピソードを取り上げながら積極的にアピールしていきましょう。

販売職・接客業のアピール例文

例文

私の強みは、ポジティブな考え方ができるところです。

コンビニエンスストアのアルバイトでは、忙しい時間帯にミスをしてしまい、お客様をお待たせしてしまったことがありました。

落ち込むこともありましたが、「次に同じことを繰り返さないようにしよう」と前向きに捉え、原因を分析しました。

その後はレジ操作の手順を見直し、ピーク時の動きを事前にシミュレーションすることで、スムーズな対応ができるようになりました。

ミスが減ったことで、お客様からは「対応が丁寧で気持ちいい」とお褒めの言葉をいただくことも増えました。

入社後もポジティブ思考を活かし、常にお客様に満足していただける接客やサービスを提供していきたいです。

上の例文は販売職や接客業志望を想定しており、落ち込んだ気持ちをいち早く切り替えて乗り越えている点をアピールしています。

ポジティブな人は挫折や失敗から良い意味で早く切り替えられるため、自己PRでは、そのときの自分のマインドや価値観などをアピールすると効果的です。

人事・採用担当のアピール例文

例文

私の強みは、ポジティブなところです。

大学の野球部ではレギュラーを目指して練習に励んでいましたが、なかなか結果が出ず、レギュラーになれない時期が続いたことがありました。

しかし、落ち込むのではなく「自分に足りないものは何か」と前向きに考え、基礎練習を徹底しました。

また、レギュラーメンバーの動きを観察し、良い点を取り入れることで徐々に実力を伸ばしました。

結果、最後の大会ではレギュラー入りを果たし、チームの成果に貢献できました。

入社後もポジティブ思考を発揮しながら、採用担当として候補者一人ひとりと向き合い、最適な人材を見極めていきたいと考えています。

上の例文は人事・採用担当志望を想定しており、前項と同様に落ち込んだところからどう立ち直ってきたのかをアピールしている点がポイントです。

人事・採用担当は候補者一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢が必要になるため、自己PRでは具体的なエピソードを説明し、どのように前向きな思考を保ってきたのか伝えることが重要です。

広報・PR職のアピール例文

例文

私の強みは、ポジティブなところです。

飲食店のアルバイトでは、忙しい時間帯に注文が集中し、連続してオーダーミスをしてしまうことがありました。

しかし落ち込むのではなく、私は「次にどうすれば改善できるか」を考え、ミスの原因を振り返るようにしました。

そのため次のシフトからはオーダーを取る際に復唱を徹底し、ミスを大幅に減らすことができました。

結果、店長から接客対応と正確な動きを評価され、アルバイトリーダーとして新人の指導も任されるようになりました。

入社後もこのポジティブな姿勢を活かし、広報として積極的に関係者とコミュニケーションを取ることで、企業の魅力を発信していきたいと考えています。

上の例文は、広報・PR職志望を想定しており、失敗から原因を探ろうとする前向きな姿勢をアピールしていることがポイントです。

広報・PR職は前向きに企業の魅力をアピールしていく姿勢が求められるため、どのように困難や課題とポジティブに向き合ってきたのか、自己PRでは具体的にアピールする必要があります。

教育職・人材コンサル職のアピール例文

例文

私の強みは、ポジティブなところです。

塾講師のアルバイトでは、生徒が思うように成績を伸ばせず、モチベーションを下げてしまうことがありました。

私は「できることに目を向けよう」と励まし、小さな成長を一緒に喜ぶようにしました。

また、生徒が自信を持てるように、過去の成功体験を振り返らせることで学習意欲を引き出しました。

結果、担当した生徒が「勉強が楽しい」と話すようになり、最終的には目標の成績を達成することができました。

入社後もポジティブ思考を活かし、求職者の強みを引き出すことで、前向きにキャリアを考えられるよう支援していきたいです。

上の例文は、教育職や人材コンサル志望を想定しており、前向きな姿勢で人をサポートしてきたエピソードを伝えている点がポイントです。

人を励ましたり前向きなアドバイスを送ったりすることで、ポジティブなサポートをしてきた経験がある人は、具体的にその行動内容などをエピソードとしてわかりやすく伝えましょう。

自己PRでポジティブさを伝える際のNG例

以下では、反面教師としてポジティブさをアピールする自己PRのNGの例文をご紹介します。

実はNGな方法でアピールしていたということががないよう、チェックしてみましょう。

NG例文1:エピソードが抜けている

NG例文1
私の自己PRはポジティブなところです。
これまでいろいろと失敗したこともありますが、失敗を苦にすることや後悔することなく、いつもポジティブに前に進んでいくことができます。
一度切りの人生ですので、くよくよしたり、悔やんだりせず、常に前向きに過ごすことが大切だと思っています。
なぜなら、後悔したところで後戻りはできず、失敗や過ちを正すこともやり直すこともできないからです。
これから仕事をしていくうえでも、ポジティブさは大切だと感じています。
ビジネスの現場でも失敗することもあれば、想定外のトラブルなどに遭遇することもあると思います。
ですが、ポジティブな考えができれば、想定外の事態もチャンスと捉えて、新たなアイディアを生み出すことや成長を続けることができるのです。
ポジティブさを存分に活かして、御社の事業に貢献していきたいです。

NG例文1のポイント

NGポイントとして、具体的なエピソードが抜けている点が挙げられます。

「これまでいろいろと失敗したこともありますが、失敗を苦にすることや後悔することなく、いつもポジティブに前に進んでいくことができます」とアピールポイントとしてポジティブさを選んだ理由を述べていますが、具体的なエピソードがないため、本当にポジティブに失敗しても乗り越えることができるのか、面接官には伝わりません。

「これまでいろいろと失敗した」と失敗経験があることを匂わせているわけですから、その経験を1つ挙げて、エピソードを紹介するべきでしょう。

NG例文2:仕事にどう生かすのかが抜けている

NG例文2
私の自己PRはポジティブなところです。
サッカー部に所属し、県大会決勝の直前にケガをして出場を逃しても、すぐに気持ちを切り替えられた経験があるためです。
私は中学から高校までサッカー部に所属し、高校の全国大会出場を目標に、強豪校へ進学を果たしました。
3年間努力してレギュラーを獲得しましたが、県大会の決勝戦の交通事故に遭い、高校生活での競技復帰は不可能になってしまったのです。
とても悔しく涙があふれましたが、すぐに気持ちを切り替えることができました。
なぜなら、全国大会はお正月に開催されるので、そこまで練習を続ければ、受験勉強がおろそかになります。
ですが、私は受験勉強ができるようになり、浪人せずに済むと思考を切り替えることができました。
全国大会に出場した3年生メンバーの中には、浪人した人や志望の大学に進学できなかった人が何人もいます。
志望大学に現役合格して学べた経験を無駄にせず、御社に貢献したいです。

NG例文2のポイント

エピソードの内容から気持ちの切り替えが早いらしい、ピンチや挫折をチャンスに捉えることができる点は伝わってきます。

もっとも、その経験から何を学んだのかは言及されておらず、浪人しなくて良かった、志望大学に現役合格できて良かったという、ラッキーな話に終始してしまっています。

志望大学において何を学んだのかもわからず、仕事にどう活かせるのかも伝えることができていません。

ただ思考がポジティブなだけで、これまでの経験を入社後にどう活かせるのかがまったくわからず、仕事と結びつけた自己アピールになっていない点がNGポイントです。

NG例文3:根拠に欠ける

NG例文3
私の自己PRはポジティブなところです。
ポジティブさでは誰にも負けません。
私は演劇サークルに所属しており、文化祭で公演を行うことになっていました。
ですが、感染症拡大の影響で中止せざるを得なくなり、メンバーは打ちひしがれていました。
私はポジティブ思考なので、独り芝居をして自撮りした映像をネットにアップしたところ、100人余りの方に再生してもらうことができたのです。
この経験から、想定外のアクシデントが起こっても、くよくよせず、ポジティブに捉えることで、新たなチャンスを得られることを学びました。
御社の業界でも、感染症拡大による大きな影響を受けていますが、ポジティブ思考でピンチをチャンスに変えられる私がいれば鬼に金棒です。

NG例文3のポイント

具体的なエピソードを挙げ、瞬時に発想の切り替えができることは伝わります。

もっとも、演劇部で作り上げた演目のことやほかのメンバーのことには配慮せず、1人だけ自己満足している印象を与えます。

また、再生回数も100回ほどと、大した実績が残せたわけでもありません。

ポジティブ思考で、自分だけが自己満足程度に行った経験を、あたかも大きな成功のように誇張している点に、面接官としては根拠が見出せません。

しかも、その経験や根拠のない自信で、自分を採用すれば鬼に金棒と主張している点もNGポイントです。

根拠のない自信で、失敗しそうなイメージを持たれるためです。

自己PRでポジティブを伝える際の弱みも自覚しよう

自己PRとしてポジティブさをアピールする場合の弱みについても自覚しておく必要があります。

ポジティブなことは素晴らしい強みではありますが、弱点ともなり得ます。

例えば、ポジティブという性質が現実逃避をする可能性や、自己責任を逃れようとする可能性などについて懸念されます。

過度にポジティブすぎる場合や、問題や困難を認識せずに現実から逃げる人物ではないということをアピールしていきましょう。

また、楽観的に考えすぎると、「自分のせいではない、大丈夫である」と自己責任を逃れる人もいます。

「ポジティブではあるものの、問題に向き合い、解決する姿勢を持っている」ことをアピールすることが重要です。

面接の場合は、あなたのことをより詳しく知るために、相手がポジティブさについて答えにくい質問をしてくることもあるかもしれません。

しかし、もし面接の場で突っ込まれてしまったとしても、チャンスに変えることは十分可能です。

面接官に詰められたとき

面接においては、詰められることもあります。

「あなたはポジティブなことが強みと言いましたが、それは常に直面する問題を大丈夫だと後回しにし、解決するべき問題に向き合わない可能性があるのではないですか」と聞かれると仮定してみましょう。

その場合は、「私はたしかにポジティブな性格が先走り、結果として失敗したことはありますが、その経験から、事前に物事と向き合い、どんな問題点があるのか、どんな改善が見込まれるかを考えて、解決策を前向きに考えることができるようになりました」と答えられると良いです。

気をつけなければならないポイントとして、「はいそうですね」など、否定された際にただ肯定するだけで黙ってしまうことがないようにしましょう。

しかし、予想していない質問が来た場合はうまく答えることが難しいです。

よって、自己PRでポジティブさをアピールするにあたって、どのような質問がされるのかについてはある程度想定しておくことが重要です。

自己PR作成後は見直しをしよう

自己PRは作成して終わりではありません。

見直しを行い、わかりにくい表現や間違えを修正し、完成度を高めることで通過しやすい自己PRを作成することができます。

以下で見直しのポイントを確認しましょう。

自分で見直す際のポイント

完成したらまずは基本的なミスがないか確認しましょう。

具体的には、誤字脱字はないか、漢字の変換ミスはないか、主述の関係は明確かなどを確認しましょう。

基本的なミスがあるまま企業に提出してしまうと、熱意が低いという印象を与えてしまいますので入念に行いましょう。

時間をおいてから見直しを行おう

自己PR作成後は達成感で溢れているため、ミスがなく完璧な自己PRに思えてしまいます。

そこで、時間をおいてから見直しを行うことが重要です。

時間を置くことで、自分のミスと冷静に向き合うことができます。

最低でも1~3日ほど置くことがおすすめです。

完璧な自己PRを作成するためには時間に余裕を持つことが大切です。

添削を行ってもらう際のポイント

自己PRの見直しを自分だけで行ってしまうと主観的なアピール文になってしまいます。

そこで、第三者に添削を行ってもらうことが自己PRの完成度を高める上で大変有効です。

家族や友人、大学のキャリアセンターやOB・OGを頼り、行ってもらいましょう。

確認してもらう際は、表現に違和感がないか、企業目線で魅力的な文章かなどを客観的に確認してもらいましょう。

就活エージェントを頼ることがおすすめ

自己PRでお悩みの方は就活エージェントを頼ることをおすすめします。

就活のプロに頼ることで、より企業目線に立った自己PRのアドバイスを受けることができます。

中でもおすすめのサービスは就活市場エージェントです。

一人で就活を進めるよりも、就活エージェントを頼ったほうがずっと効率良く動けるでしょう。

詳細は以下の就活市場エージェントの紹介ページをご覧ください。

おわりに:自己PRでポジティブさをアピールしよう

例文ではあえてポジティブという表現を使用することを避けました。

何人もの学生が「ポジティブ」というありきたりな表現を毎年使用するので、そこと差別化を図るためには、自分なりの言い換えができると良いでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます