新卒の就職活動では、たびたび自分の長所をアピールすることが求められます。
その時に「自分の長所は冷静さです」と伝えたい方も少なくありません。
この記事ではそんな就活生の方に向けて、冷静さを自己PRとして伝える際のポイントと注意点、内定者の例文を解説します。
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【自己PR】長所として冷静さをウリにするのは有効?
冷静さのアピール方法についてご紹介する前に、企業に対して冷静さをアピールするのは本当に有効なのか、という疑問について改めてお答えしておきます。
働く上では、時に情熱的に動いたり、感覚で動いたりすることが重要視される場面も確かに存在します。
しかし企業に勤めている社員全員が、直感や思うがまま行動をしたら統制が取れなくなってしまいます。
全員が冷静な人材でもいけないし、全員が直感的に動く人間でもいけないのです。
ですから、その一方である「冷静さ」というのは間違いなく企業側に求められる資質ですし、自信を持ってPRして大丈夫なのです。
自分のもつ冷静さ、というものが社会に出てからもしっかりとした強みになる、ということを心得ておきましょう。
長所が冷静さである人が企業で活躍できる理由
冷静さを自己PRでアピールする人が企業でどのように活躍するのか、その理由について詳しく解説します。
冷静さは、一見、地味な能力に見えるかもしれませんが、実はその価値は非常に高いのです。
まず、冷静な人は、突発的な問題や困難な状況に直面した時でも、パニックになることなく、落ち着いて対応することができます。
これは、プロジェクトが難航した場合や、急なトラブルが発生した場合など、ビジネスの現場で非常に重宝される能力です。
また、冷静な人は、自己の感情をコントロールする能力が高いため、顧客やクライアントとの交渉、チーム内でのコミュニケーションなどでも、感情的にならずに適切な対応ができます。
これにより、人間関係のトラブルを防ぎ、円滑なコミュニケーションを保つことが可能となります。
さらに、冷静さは、物事を客観的に見る力をも意味します。
これにより、自身の感情や偏見に左右されず、正確な判断を下すことが可能となります。
以上のような理由から、冷静さをアピールする人が企業で活躍できるのです。
【自己PR】企業が長所のアピールを求める理由
就活において学生に自己PRを聞く企業は多数存在します。
それには当たり前のように理由が存在します。
企業が自己PRを聞く理由を明確にすることで、企業の目的に沿った内容で自己PRを作成できるようになります。
これから述べる三つの理由に目を通しておきましょう。
- 学生の人柄を知るため
- 自己分析ができているかを知るため
- 自社に貢献できるかを知るため
長所から学生の人柄を知るため
一つ目の理由は学生の人柄を知るためです。
企業は自己PRを聞くことで学生がどのような思考をしていて、どのような行動をとるのかなど、その人の人柄や性格を知ろうとしています。
そうして分かった学生の人柄や性格と自社の社風がマッチしているかを確認しているのです。
自己分析ができているかを知るため
二つ目は自己分析ができているかを知るためです。
自己分析ができている人は自分の本質が掴めているため、入社後の業務においても自分が貢献できる役割を見出すことができます。
そのため、企業は自己分析ができている人材を採用したいと考えるのです。
自己分析ができていることをアピールするためにエピソードは数字を用いるなどして、できる限り具体性を持たせるようにしましょう。
自社に貢献できるかを知るため
三つ目は学生の持っているスキルや能力が自社の業務に活かすことができるかを知るためです。
というのも、企業は学生が持っているスキルが自社の業務に活かせなかったら、採用するメリットを感じないからです。
自分が貢献できることを伝えるためには企業調べを徹底し、志望する企業が必要としているスキルや能力を明確にしておくことが大切です。
【自己PR】冷静なタイプの人とは?
冷静なタイプの人とは、一言で言えば、物事を冷静に判断し、状況に動じない人のことを指します。
しかし、その「冷静さ」には様々な形が存在します。
ある人は、緊急の状況下で落ち着いて行動できるタイプであり、また別の人は、複雑な問題に直面しても理論的に考える能力を持つタイプでしょう。
しかし、少し違って人間関係や感情的な対立に巻き込まれても冷静さを保つタイプもいます。
これらの特性は全て、冷静さという一つの特徴の下に分類されますが、見方を変えればそれぞれが個別の強みとも言えます。
そのため、自己PRで「冷静さ」をアピールする際には、どのタイプの冷静さを持っているのかを具体的に示すことが求められます。
これから、冷静さの種類やそれぞれの特性について詳しく見ていきましょう。
そして、それぞれの冷静さをどのように自己PRに活用できるのか、また企業が求める冷静さとは何かについても探求していきます。
冷静な人の特徴や長所と短所を理解することが大切
冷静な人と言われると、何を想像しますか?あなたが冷静さを自己PRの強みとして挙げる際、その内容が具体的で伝わりやすいものであることが重要です。
この記事では、冷静な人の特徴とそこから生まれる長所と短所について詳しく解説します。
たとえば、冷静な人は状況を客観的に捉え、適切な判断を下す能力を持っています。
これは、問題解決能力やコミュニケーション力に直結する長所と言えるでしょう。
一方で、感情を抑制しすぎて感情表現が苦手、といった短所も無視できません。
このような特徴を理解し、自己PRでどのようにアピールするかを考えていきましょう。
同時に、企業が自己PRを通じて何を知りたがっているのか、冷静さの種類や自己PRの作り方など、冷静さを活かすための具体的な方法も紹介します。
【自己PR】冷静さを長所でアピールする人に企業が求めること
- 客観的な判断
- 計画的な行動
- 社風にあっているか
- 臨機応変な対応
客観的な判断
いつでも冷静でいられる人は、物事を客観的に見ることができます。
感情のままに動いてしまう人は時目前のものしか見えなくなってしまうのです。
目前のものしか見えていないと、予期せぬトラブルが発生する可能性が高くなります。
予期せぬトラブルは対応に戸惑うため、解決にかなりの時間を費やします。
そのトラブルのほとんどは、落ち着いて行動していれば発生することはなかったものです。
冷静な人は一歩引いて物事を見ることができるので、どんな時でも客観的に見て考え、判断を下します。
そのため、こうした予期せぬトラブルを回避する能力が高いと言えます。
また、客観的に物事を見られるので、ひとりよがりな判断を下す可能性が低いです。
計画的な行動
物事を客観的に見られるということは、リスクに備える能力が高いということです。
対象の周囲にある危険や普通は気づかないような細やかなところまで見ることができるでしょう。
そのためリスクが生じないように、あらかじめ計画を立てて、堅実に物事を進めることができます。
勢いで物事を進めてしまうのと、堅実に進めていくのではどちらが良いでしょうか。
考え方はさまざまですが、たとえ時間がかかっても堅実に物事を進め、必ず良い方向に持っていける力があるのであればそれは長所です。
会社としては、どちらの人材も必要です。
チャレンジする能力の高い人は会社の発展に貢献します。
一方で、堅実に仕事をこなす人は会社の基盤となって、会社を支えます。
社風にあっているか
あなたの性格が社風にあっているかどうかというのは意外と重要なポイントです。
これから毎日通うことになる職場なので、ストレスのない環境が必要なのです。
アットホームな職場だと謳っている会社であった場合、あなたの冷静さは冷たいと思われてしまう可能性があります。
人に理解してもらうためには言葉が必要です。
下手でも構わないので、自分の言葉でなんとか自分らしさを伝えましょう。
この人はクールだけど怒っているわけではないと理解してもらえれば、周りの人も気にしなくなります。
いろいろな性格の人間がいるのは当たり前のことなので、恐れずに自己PRを行いましょう。
もしも社風が自分に合わないと思った場合には別の企業を探すのも手です。
臨機応変な対応
面接にはさまざまなスタイルがあります。
鋭い質問をしてくる面接官や、少し威圧的な雰囲気で聞いてくる面接官がいる可能性があります。
そういう時にあなたの冷静さは武器になるはずです。
いつも通り、冷静に判断して対応しましょう。
そのような対応ができれば、多くを語らなくてもあなたの冷静さは面接官に伝わるでしょう。
鋭い質問にも動じず、冷静に考えて対応できる人だと認識されれば、十分な成果です。
こうした鋭い質問には動揺してしまう人が一定数いるので、そういうところを面接官は見ています。
【自己PR】冷静には種類がある
自己PRとして冷静さをアピールすると言っても、冷静さには種類があります。
自分はどのタイプなのかを見極めるのも大切ですが、実はエントリーする企業や職種に合わせて角度を変えてアピールすることも、自己PRを成功させるポイントです。
エントリーする企業が求める人物像を把握し、志望している職種や仕事にどのような人物や性格の人が適性があるのかをよく検討しましょう。
そのうえで、冷静さの中でも、落ち着きがあることを具体的にアピールするのか、慎重さや周りに流されないことを前面に押し出すのかを決めましょう。
- 落ち着きがある人
- 慎重な人
- 周りに流されない人
落ち着きがあって冷静な人
「落ち着きがある」ことは、あらゆる企業や職種において役立つ性格や対応力の1つです。
とくに人前に出る仕事や気ぜわしい現場での仕事、トラブル対応などが求められる仕事、危険な現場作業などを行う仕事などでは、落ち着いて行動できることはアピールポイントになります。
どんな場面でも焦ったり、パニックに陥ったりすることなく、どーんと構えて冷静に対応できることを具体的なエピソードを通じてアピールしましょう。
慎重で冷静な人
冷静な判断ができることは、「慎重」に行動する、「慎重」に判断することのアピールにもつながるものです。
また、感情的にならず、適切に判断したり行動したりできるとも言えます。
細かな作業を行う仕事や、金融関連やIT関連など状況をしっかりと判断したうえで、誤りのない判断が求められる職種、高所作業や危険な現場など安全対策を徹底しての作業や行動、現場での指示が求められる仕事、医療や製薬関連の仕事などでもアピールポイントになります。
もっとも、慎重であるがゆえに行動に結びつかないというのでは困ります。
慎重に物事を判断することで、適切な行動ができ、ミスジャッジや危険を伴わない成果を出せることを、具体的なエピソードを挙げてアピールしましょう。
周囲に流されず冷静な人
「冷静」の対局には、付和雷同型や、周りのムードや勢いに乗りやすい人といったタイプがあります。
周りがそのときの一時的なブームや雰囲気などに惑わされてしまったり、乗っかりやすいときでも、自分の考えや価値観、ポリシーに従ったり、企業理念やプロジェクトチームの方針などをしっかりと見据えて判断ができる、周りに流されない人をアピールするのも1つのポイントです。
研究開発職や企画職、総務や人事など管理部門やマネジメント的な役割を担う職種に就きたい方にオススメの自己PR法です。
【自己PR】長所を伝えるときのポイント
企業が求める人物像や、志望する職種や仕事の適性から、自己PRを「冷静さ」に決め、その中でも「落ち着きがあること」「慎重なこと」「周りに流されないこと」といったタイプに焦点を当てたら、次に話す際の構成を考えましょう。
ただ単に冷静な人物だとアピールするのではなく、話の流れを踏まえないと、うまく伝えられません。
自己PRを話す際のポイントは、以下の3つのポイントを踏まえて構成してください。
- 結論から述べる
- 冷静さを発揮した具体的なエピソードを話す
- 入社後どう活かすのかを伝える
結論から述べる
まずは、結論から述べます。
たとえば、「私は落ち着きがあることが一番の強みです。」「私の強みは慎重さです。」「私は周りに流されない人間です。」といった一言からスタートします。
最初に結論を述べることで、あなたがどんな人間かが伝わりやすくなり、何をアピールしたいのかが明確に伝わります。
結論が最初に来ることで、面接官もその後の話を聞く準備ができ、その後の話をしっかり聞いてもらえるようになるのもメリットです。
冷静さを発揮した具体的なエピソードを話す
冷静さを自分のアピールポイントとして告げても、本当に冷静な人物かは、初対面の面接官にはわかりません。
そのため、過去の具体的なエピソードを話すことで、納得してもらう必要があります。
エピソードはサークルや部活動、ゼミなどの学生時代の経験、アルバイトでの経験やボランティア活動、友人や家族とのエピソードでも構いません。
シーンは問いませんが、それをエントリーした企業の仕事や志望する職種に役立つことをアピールしやすい題材を選ぶことがオススメです。
入社後その長所をどう活かすのかを伝える
自分の冷静さを発揮したエピソードを述べたら、そのアピールポイントを入社後にどう活かせるのかをアピールしましょう。
いかに冷静な人間、慎重な人間であることをアピールしても、それが仕事に結びつかない、企業にとって役立たないのでは、面接官としては採用したいという気持ちにはなりません。
たとえば、接客業なら、クレーマーや突然のトラブル、災害などのアクシデントが起きても、落ち着きを持って顧客対応ができる、顧客を安全かつ安心の状況に導けるといったアピールが可能です。
企業がどのような人物を求めているのかや、志望する職種にどのような人間性や性格の人が求められるのかをしっかりと考え、それに役立ち、貢献するには、自分の「冷静さ」という強みをどう活かせばいいのか、よく検討しましょう。
【自己PR】長所を100%伝えるための文章構成
冷静さをアピールする際に多くの方が悩んでしまうのが、どのような流れで述べることが正解なのか?といった点です。
自己PRは、就職面接で投げかけられる質問事項の中でも自身の強みを知ってもらう最高のアピールの場となります。
面接官の心を掴む自己PR法を知っておくことでライバルと差をつけて高評価を得ることも夢ではありません。
ここからは、冷静さを自己PRとして主張していく際に面接官に好印象を与えるアピール方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
- 結論
- 理由
- エピソード
- 問題
- 行動
- 結果
- 結論
結論:私の長所は冷静さです(アピールポイント)
面接官にインパクトを与えるのであれば真っ先に自身の強みとなる「冷静さ」を述べると効果的です。
多くの就活生の自己PRに耳を傾けている面接官は、ダラダラとまとまりのない話をする就活生に好印象を持ちません。
その一方で短時間でわかりやすく自身の強みをアピールできる就活生は、社会人としての能力が高いだけでなく自身の魅力や強みをシンプルにまとめることができる自己判断能力の高い人物だと認めてもらうことにもつながります。
自己PR法に正解はありませんが、もし面接官のストレスを軽減するだけでなく自身の評価を他の就活生よりもアップしたいのであれば、まずは簡潔に自身の強みである「冷静さ」をわかりやすく伝えるようにしましょう。
理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
初めに結論を述べた後は、その理由を伝えなければいけません。
自身の強みが「冷静さ」であると思った理由はさまざまあるかもしれませんが、ここでもダラダラと長く話すのでなく、簡潔にその理由を述べていく必要があります。
これまでの自身の経験を振り返り、なぜ自身の強みが「冷静さ」であるのかを思い出してみましょう。
自己PRの時間は企業によって違いがありますが、多数の就活生の面接を行う人気企業の場合、わずか1分程度しか用意されない可能性もあります。
そのため、結論のみならず、その理由においてもシンプルに1文程度でまとめることが求められます。
大学生になってからのエピソードのみならず、中高生の頃の経験をもとに最も上手にアピールできる「冷静さ」につながる理由を見つけてみてください。
エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
わかりやすく理由を述べた後は、その根拠となるエピソードを付け加えていきます。
たった1文程度のエピソードを付け加えるだけで自身の強みが「冷静さ」であることを伝え面接官を納得させることができます。
エピソードは、理由に続く1文となりますが、ここでも自身の強みが「冷静さ」であることを印象付けるために、これまで経験してきた過去の出来事に目を向けてみる必要があります。
じっくりと自身の過去の出来事に目を向けてみると「冷静さ」につながるエピソードを見つけ出せるはずです。
まずは、紙にこれまで経験してきた印象的な過去の出来事を書き出し、その際に自分がどんな気持ちになったのかにも目を向けてみると良いでしょう。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
自身が過去に経験した出来事を紙に書き出し、そのときに気持ちに目を向けてみると楽しかったことや嬉しかったことだけでなく、辛かったことや苦しかったこともあったということに気づくはずです。
自己PRは、できるだけポジティブな内容だけを話すべきなのではないかと多くの就活生が思ってしまうかもしれません。
しかし、過去のエピソードに触れて、そのときに直面した問題を挙げることもその後に続く自己PRの話の流れにメリットを与えてくれます。
思わぬ問題や困難に直面したときにどのように自身が行動し解決したのかを明確にすることで面接官を納得させながら自身の強みを上手にアピールすることができます。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
ただポジティブな内容だけを述べても面接官に好印象を残すことはできません。
自己PRでは、問題や困難に直面したエピソードも挙げて、そのときの問題解決方法や行動力をアピールすることで自身の強みに信憑性を持たせるだけでなく、問題解決能力の高い人物であるということを面接官に印象付けることができます。
自己PRをする際に直面した困難の解決方法を述べることは、問題解決能力の高さをアピールできることや自身の考えを伝えることにもつながるなど多くのメリットがあります。
社会人にとって行動力や問題解決能力があることは必要なスキルでもあるため、自己PRで積極的に取り入れて上手にアピールするようにしましょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
自己PRの構成の最終段階である結果に当てはまる1文は、自身の強みである「冷静さ」を面接官に納得させる部分です。
「冷静さ」につながるエピソードを挙げながら直面した問題をどのように解決し、その結果、どう自身が成長することができたのかを伝えていくと長所や強みが「冷静さ」であるということを面接官に納得させることができます。
面接官は、就活生の長所を知ることで社会人としての高いスキルを持ち合わせているかを判断することもあります。
社会人にとって「冷静さ」を持ち合わせており、常に責任感を持ちながら仕事に邁進できる姿を面接官にイメージさせられるよう上手に自己PRに盛り込んでみましょう。
結論:この長所を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
自己PRで「冷静さ」をアピールした後には、必ず結論を述べていくことを忘れてはいけません。
自身の強みである「冷静さ」を活かして入社後にどのように活躍していくのかを伝えると、より面接官に好印象を与えることができます。
入社後の意欲を伝える際には、的を射たことを述べられるように必ず事前に企業の経営理念や求めている人物像を把握し、それに見合った答えを用意しておくことが大切です。
入社後に貢献できる人物であるということを面接官に印象付けられるように、インパクトを与えられる入社後の意欲を伝えてみてください。
【自己PR】長所として冷静さを伝える際の注意点
自己PRで冷静さを伝える際には注意点が存在します。
この注意点を知っているかどうかでも、自己PRの魅力度が変わります。
これから紹介する注意点を確認しておきましょう。
- 面接でも冷静さをアピールする
- マイナスイメージで捉えられないようにする
面接でも冷静さをアピールする
人間の性格や性質、というのは話し方に現れます。
ですから自分が面接官と話す時に、熱く話せば「この人は情熱的な人だな」と思われますし、支離滅裂なことを話せば「この人は物事を考えるのが苦手で、アドリブには弱い人なのだな」と思われます。
では冷静な人間だと思われるためにはどうするかというと、論理的に話をすることが一番の近道だと思います。
冷静な人というのは相手の話をよく聞きますし、質問に対する答えも的確です。
話が曖昧な人や、そわそわした態度で聞いている人が「私は冷静です」とアピールしても説得力を持たせるのは難しいでしょう。
長所を逆にマイナスイメージで捉えられないようにする
冷静であることは逆をとると「情熱がない」や「積極的に行動できない」などのマイナスイメージに捉えられてしまう可能性があります。
つまり冷静さをプラスイメージで捉えてもらう工夫が必要になります。
そのためにはご自身が1番しっくりくる言い回しを用いて冷静さをアピールする必要があります。
そこで冷静さの言い換えをいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
・適応力がある
・感情をコントロールできる
・洞察力がある
・慎重に物事を進められる
・判断力がある
・物事を客観視できる
【自己PR】長所として冷静さをアピールするときの例文
アルバイト
私の長所は、どんな場面でも冷静に物事を観察できるということです。
私は大学時代、コールセンターのアルバイトをしていました。
そこは新規で立ち上がったばかりの下請けコールセンターだったこともあり、オープニングスタッフの募集をしていました。
仲間と同じラインからスタートできるというところに魅力を感じて応募したのですが、新規ということでレギュレーションが確立していない、という問題が働き始めてから発覚したのです。
しかし既に業務は開始されているし、今更どうすることもできなかったので、取り敢えず働くことになりました。
上層部がすぐに解決する気配はなかったので、インターネットで調べたり、SNSでコールセンターに勤務している人とコンタクトを取ったりすることで大まかなレギュレーションの一般論のようなものを働きつつ学んでいきました。
その働きが上司の目にも止まり、私のまとめた勤務に関する規則が正式に採用されることとなり、図らずも企業に対して貢献する結果となりました。
貴社に入社した後も、この冷静さや行動力を発揮し、日々訪れると思われる様々な課題に対して、最善の解決策を見出していきたいと思います。
ゼミナール
私の最も強調したい強みは、厳しい状況下でも「冷静さ」を保ち続けることができることです。
これは大学でのゼミの経験を通じて磨き上げたものです。
具体的に述べると、私は大学のゼミで英文学と日本文学の間にある特徴と相違点を研究するチームに所属しています。
この研究は非常に高度であり、私たちが初めに立てた仮説に対して、従来の検証方法だけでは十分な証明が得られないことがほとんとです。
卒業が懸かっている状況下でのプレッシャーや焦燥感は、チーム全体のモチベーションやパフォーマンスを低下させる要因ともなりかねません。
そこで私はゼミ長として、まずは冷静に、チームの状態を整えることから始めました。
全員の不安や疑問を共有し、一つひとつ相談し合い、仮説の検証に必要な要素や方法を再検討し、新しいアプローチの提案を行ったのです。
検証方法を改善したことで非常に研究に取り組みやすくなり、仮説を立証でき、研究も成功しました。
この経験は私にとって大きな自信となり、チーム内の緊張感や焦燥感を冷静に受け止め、解消するためのアプローチを学ぶ良い機会となりました。
この経験から培った冷静さと問題解決能力を活かし、貴社のチームで直面するであろうさまざまな課題や困難な状況にも冷静に対応します。
そして最適な解決策を導き出すことで、組織全体の成功に貢献したいと強く思っております。
ボランティア
私が自信を持ち、特に強調したい強みは「冷静な判断力」です。
これは地域の保育施設でのボランティア経験を通じて培ったもので、多くの児童とのコミュニケーションの中で磨き上げたスキルだと自覚しています。
ボランティアとしての私の役目は、基本的には職員のアシスタントとしてのサポート業務でした。
しかし、ある日突然、職員が不在の中で児童同士が喧嘩を始めてしまいました。
そこで私は冷静に状況を判断し、まずは安全を確保するためにその喧嘩を速やかに止めました。
しかしこれだけではただ喧嘩を止めただけで、「解決とは言えない」と感じました、
そこで児童たちに「なぜ喧嘩をしてしまったのか」「どうすればよかったのか」を自分たちで考えさせ、お互いに話し合う時間を与えました。
ただ単に問題を解決するだけでなく、児童たちが「自分で考える」習慣をつけるためにも、良い判断であったと考えています。
私は冷静さを持って、貴社に貢献したいと考えています。
具体的には、日常の業務においても冷静な判断を下すことはもちろん、数年後には新人や後輩の育成にも深く関わりたいと思っています。
問題や課題が発生した際には、その原因を深堀りし、関わる全てのメンバーが成長することができるようなアプローチをとることを心がけます。
貴社全体のスキルアップや成長の促進にも積極的に貢献できる人材を目指し、日々邁進していく所存です。
【自己PR】冷静さを長所としてアピールしよう!
例文のように、トラブルに対して論理的に、冷静に向き合ったことを伝えられると話に説得力をもたせることができます。
冷静さをアピールする時には、実例も紹介するようにしましょう。
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