就活をするうえで自分の強みをアピールする効果的な自己PRを作ることは大変重要です。
今までの経験の棚卸しと自己分析を行いながら、自分の人柄が十分に伝わるような自己PRを作る必要があるでしょう。また、自己PRでは説得力のあるエピソードを盛り込むことも大切です。
今回は、数ある自己PRのキーワードの中でも「吸収力がある」という強みに注目し、具体的なエピソード例や文章を作る際の注意点について説明していきます。
【吸収力を自己PR】就活において「吸収力」のアピールは弱い?
結論として、就活において吸収力をアピールすることは全く弱いアピールではありません。
企業は転職で入社してくる人材については即戦力としての活躍を求めていますが、新卒の方については、基本的に「成長して、数年後から一人前として貢献してくれること」を求めています。
よって、吸収力が高く、成長の余地がある人物は、ぜひ採用したいと感じることでしょう。
しかし、同じようなアピールをするライバルは少なくないため、以下のような点を意識して自己PRを作成すると、さらに魅力的な内容になります。
以下の3つのポイントを意識した上で、自己PRを作成することを心がけてみてください。
【吸収力を自己PR】企業が求める「吸収力」とは
自己PRで吸収力をアピールする際は、そもそも、企業はどのような吸収力を求めているのかをチェックしておきましょう。
- 素直に吸収する
- 学ぶスピードが早く成長速度も早い
- 前向きに学ぶ
企業が求める吸収力とは、良い面も悪い面も吸収したうえで自分事にとらえ、置き換えることで行動できる能力を指します。
吸収力がある人は、お手本となる周りの人から学ぶスピードが早く、効率的に自分自身を成長させられることがポイントです。
そのような素直に学ぶ姿勢を持つ人は、企業にとって育成・教育するうえで重要な人材といえます。
だからこそ企業は学ぶ姿勢や吸収力を重要視しており、吸収力を強みとして持つ学生は、採用するうえで早めの活躍や貢献に期待が持てます。
そのため、自己PRで吸収力をアピールしたいときは、周りから物事を吸収したうえで行動につなげてきたエピソードを伝えることが効果的です。
【自己PR】好印象を与える「吸収力×○○」組み合わせ一覧
吸収力をアピールする際は何か別の能力と組み合わせてアピールすると、より魅力的なアピールになることが多いです。
例えば、行動力と掛け合わせてアピールすれば「学んだことをすぐに実践し、結果につなげられる人物である」と思ってもらえるでしょう。
このように、単体でアピールするよりも、何かと組み合わせてアピールする方法の方が、よりあなたの魅力が伝わりやすくなり、再現性があると判断してもらいやすくなります。
以下に相性が良い能力を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
- 吸収力 × 行動力: 学んだことをすぐ実践し結果につなげる
- 吸収力×課題解決力: 学んだことを応用して問題を解決する
- 吸収力 × 継続力: 学びを継続し、専門性を高める
- 吸収力×コミュニケーション能力: 学んだことを周囲と共有し、組織の成長に貢献する
- 吸収力×柔軟性: 環境の変化に適応しながら学び続ける
後ほど、上の組み合わせで吸収力をアピールする例文も紹介します。
どのような点を意識すれば良いのかについて、アドバイザーコメントも添えているため、ぜひ参考にしてみてください。
【自己PR】吸収力のアピールに採用担当者が抱く印象
- 飲みこみが早い
- 勉強熱心なイメージ
- 積極的に行動できる
- 柔軟性がある
続いて、吸収力をアピールする人材に対して、企業の採用担当者はどのような印象を抱くのかについて紹介します。
あなたがアピールする際、相手はどのようなことを考えるのかについて理解しておけば、アピールもしやすくなります。
ぜひ確認しておいてください。
飲み込みが早い
まず「飲み込みが早い」と判断される可能性が高いです。
覚えが早く、早く仕事を任せられるようになることや、成長速度が早い点が好印象であると思ってもらえるでしょう。
新卒の場合は即戦力としての活躍というよりは「熱心に努力して成長すること」「仕事を少しでも早く覚えようとすること」が評価される可能性が高いため、企業の採用担当者は決して悪い印象を抱くことはないはずです。
勉強熱心なイメージ
「勉強熱心である」とも判断してもらえる可能性も高いです。
企業は「自ら学び続けられる人材を採用したい」と考えているため、新しいことを学ぶ意欲があるかどうかは重要な判断材料となります。
特にIT業界などの変化や成長が早い目まぐるしい業界においては特に「最新の情報をキャッチして、知識をアップデートし続けられる人材」が求められます。
勉強熱心な姿勢を強調する際は「学ぶのが好きです」と話して終わりではなく、具体的な行動を示すと良いでしょう。
「大学で専門外の分野に興味を持ち、独学で学んだ」という話や「アルバイトやインターン先で業務に関連する知識を自主的に学び、業務の効率化につなげた」などと話すと、魅力的な印象を与えられます。
できれば「学ぶだけで終わらず、得た知識を実際に活用して経験を伝えられる」と強調できると良いでしょう。
積極的に行動できる
新しいことを学ぶだけでなく「積極的に行動に移せる」という点でも高く評価される可能性が高いです。
企業は知識を得て満足するのではなく、それを現場で活かして主体的に動ける人材を求めています。
そこで、面接では「学んだことをどのように行動につなげたか」を伝えることを心がけましょう。
「新しい業務を任された時に、自分から積極的に質問し、早い段階で1人でこなせるようになった」などと話すと、行動力を示す良いエピソードになり得ます。
ゼミやサークルで新しいプロジェクトに取り組む際、自ら手を挙げてリーダーシップを発揮した経験などを話せば、それは「行動力も兼ね備えた人材」としてのアピールにつながります。
企業が特に重視するのは「変化に対して前向きに対応できるかどうか」なので「難しそうだから避ける」のではなく「挑戦することで成長できる」と考え、自ら学びながら行動できる人は、どのような業界でも重宝されるでしょう。
柔軟性がある
他者の意見やアドバイスを素直に受け入れて、柔軟に対応できるという点も評価されやすいです。
特にベンチャー企業やスタートアップ企業においては、固定観念にとらわれず、新しい考え方を取り入れられる人材を求めているため、柔軟性があるかどうかは、採用担当者が重視するポイントの1つでしょう。
また、ベンチャー企業に限らず、チームで業務に取り組むことが多い職場においては周囲の意見を聞きながら行動できる人材が必要です。
柔軟性をアピールする際には「異なる意見や環境に対してどのように対応したか」を具体的に伝えると良いでしょう。
「ディスカッションの場面で自分と異なる意見が出た時に、頭ごなしに否定するのではなく、最後までしっかりと話を聞き、お互いのエッセンスを取り入れて折衷案を出した」などと述べると、良い印象を与えられます。
臨機応変に対応する力をアピールする際のポイントなどについては以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【吸収力を自己PR】吸収力を長所としてアピールする際の構成
自己PRで吸収力を長所・強みとしてアピールする場合は、具体的な方法を事前に押さえておくことが重要です。
前もって吸収力を伝える方法や手順を理解しておけば、わかりやすく要点を押さえたうえで、エピソードなどのさまざまな情報を説明していけます。
そのためここからは、吸収力を長所・強みとしたうえで、自己PRでアピールする方法をまとめていきます。
具体的には、以下の4ステップを意識しましょう。
- 結論(強み)が吸収力であることを伝える
- 吸収力が活きたエピソードを伝える
- そのエピソードの結果と学んだことを盛り込む
- 入社後に吸収力をどう活かすかアピールする
はじめに結論を伝え、続いてエピソードを述べるなど、徐々に内容を掘り下げていく伝え方が効果的です。
では、詳細をチェックしていきましょう。
1. 結論(強み)が吸収力であることを伝える
まずは、結論として、自分の強みが吸収力であることを明確にアピールしましょう。
最初に結論が必要である理由は、どのような内容の話なのか、論点は何なのかという重要なポイントがわかりやすくなるからです。
自己PRにおける論点・テーマは自分の強みであるため、最初は、強みは何かをわかりやすく述べる必要があります。
このように、最初に結論を端的に伝えると、聞く側である面接官も話をスムーズに理解できます。
これに伴って、以降の話もすんなり理解できるようになるため、最初は結論である強みに触れることを徹底しましょう。
なお、これに対して最初にエピソードをダラダラと説明してしまうと、何についての話なのかが見えてきません。
結果として内容のわかりにくいアピールになってしまうため、結論ファーストは常に心掛けるようにしてください。
2. 吸収力が活きたエピソードを伝える
結論として最初に強みが吸収力であることをアピールしたあとは、具体的なエピソードが必要です。
エピソードは、自己PRにおいては強みである結論の掘り下げ部分であり、強みの根拠を伝える重要なフェーズといえます。
なぜ吸収力が強みなのか、どのような場面でその強みを発揮してきたのかを伝えなければ、吸収力の詳細も見えてきません。
採用担当者にとっては印象に残りにくいアピールになってしまうため、エピソードは具体的に伝えましょう。
なお、エピソード内では自分自身が直面した課題や困難、それらを乗り越えるために吸収力を発揮しながら行ったことを詳しく伝えることが大切です。
特に、吸収力を活かして行った行動は重要視されるポイントといえます。
なぜその対策が有効だと考えたのか、自分の考えや価値観なども盛り込みながらアピールすると、より効果的です。
3. そのエピソードの結果と学んだことを盛り込む
エピソードを具体的に述べたあとは、自分が起こした行動の結果や成果に触れ、その経験を通じて学んだことを伝えましょう。
行った行動のみで終わらせてしまうと、吸収力を活かして起こした自分の行動が、本当に意義のあるものだったのかわからないからです。
結果や学びの内容をアピールすれば、自分の強みである吸収力が本当に役立っていることがわかります。
より説得力と具体性のあるアピールができるため、面接官・採用担当者の印象には残りやすくなるでしょう。
なお、学びの部分では、その経験を通じて実感したことや鍛えられたスキルなどをまとめると効果的です。
企業が経験から多くのことを学び、成長につなげられる学生を求めているため、学びについても具体的に触れるようにしましょう。
4. 入社後に吸収力をどう活かすかアピールする
自己PRでは、エピソードとその結果、学びを伝えたあとは、吸収力を活かしてどのように活躍したいかを最後にアピールする必要があります。
企業にとって「この人を採用したい」「この人と働きたい」と思ってもらえることが重要であるため、具体的には、企業に対して採用のメリットを示すことが重要です。
吸収力が強みの場合は、たとえば、早めにスキルや知識を身につけて第一線で活躍できること、レギュレーションを守ってミスなく業務を遂行できることなどがメリットになるでしょう。
このように、具体的な活かし方を述べれば、企業は採用を前向きに考えやすくなります。
また、企業にメリットを示す際は、企業が求める人物像に合致していることをアピールするのも重要です。
【吸収力を自己PR】吸収力を長所としてアピールする際の注意点
吸収力を自己PRでアピールする際は、積極的に注意点にも目を向けておきましょう。
せっかくのアピールが無意味なものになってしまっては元も子もないため、注意点をよく理解したうえで、アピールにおける失敗を防ぐ必要があります。
吸収力を自己PRで伝える際の注意点は、以下のとおりです。
- 受け身の印象を与えないようにする
- 吸収したものをどのようにアウトプットするか伝える
- 「吸収力」を企業に求められている力に言い換えてアピールする
特に、受け身な印象を与えないことや、必要に応じて言い換えることなどが重要なポイントです。
では、詳細をまとめていきます。
受け身の印象を与えないようにする
まずは、十分に注意したいことの一つとして、受け身の印象を与えないようにすることが大切です。
物事をすぐ吸収できる能力や姿勢は大事ですが、伝え方によっては、指示されたことにしか取り組んでいないという印象になる可能性があるからです。
ルールに忠実で、素直に教えを受け入れられることは確かに強みですが、主体性が伝わらないとあまり良いイメージにはつながらないでしょう。
そのため、受け身の印象を与えないようにするには、積極的に吸収しようとする理由や背景、自分から行動を起こして物事を吸収した姿勢などをアピールすることが大切です。
すると主体性や積極性、自己研鑽の姿勢などが伝わるため、受け身かつ消極的な印象は強くなりません。
特に、エピソードの内容が抽象的だと「指示やアドバイスに従っているだけ」という印象が強くなるため、自己PR作成の際はくれぐれも注意しましょう。
吸収したものをどのようにアウトプットするか伝える
ほかには、吸収したものをどのようにアウトプットするか伝えることも重要です。
なぜなら吸収する一方では、ひたすらインプットを続けているだけになり、入社後に有用性のある強みになるとはいえないからです。
企業にとって大事なのは、やはり、自分の強みを活かして貢献・活躍してくれることです。
そのため、ただ吸収・学習できるだけではあまり魅力を感じてもらえず、むしろ「頭でっかち」な印象ばかりが強くなる可能性があります。
自己PRでは、物事を吸収したうえでどのようにアウトプットしたのか、具体的な行動内容を伝える必要があります。
課題を解決したのであれば、その課題解決のために、吸収力を発揮して何を行ったのかを伝えましょう。
なお、その内容は具体的であるほど説得力が増すため、そのときの状況や自分の感じたことなども含めて伝えることが大事です。
「吸収力」を企業に求められている力に言い換えてアピールする
吸収力を自己PRの中でアピールする際は、必要に応じて、言い換えることも大切です。
なぜなら、吸収力とそのままアピールするだけでは、具体性が足りないせいでスムーズに魅力が伝わらない可能性があるからです。
のちにエピソードで強みの詳細を話していくとはいえ、最初の結論部分でどのような強みなのかが明確に伝われば、より興味を持ってもらえる可能性が高まります。
また、吸収力を言い換えれば、自分ならではの個性や考え方に落とし込んだ状態で強みを伝えられます。
吸収力の言い換え例としては、例えば以下のパターンが挙げられます。
- 業務への順応性が高い
- 飲み込みが早い
- 素直に先輩や上司の教えを吸収できる
- 外から内に取り入れて自分のものにする
- 素直である
- 他者の意見を否定せず、受け入れることができる
- 一つの意見に固執せず、柔軟に対応できる
- 約束や規律を守り、指示、命令に従い、確実に応えていける
- 人の意見やアドバイスから学び、自分の成長に役立てようとする
このように言い換えれば、「私の強みは吸収力です」とアピールするよりも具体性が増すため、的確に自分の魅力を伝えられるでしょう。
「吸収力は強みだけど、もう少ししっくり来る伝え方が良い」と感じたときは、適切な言い換え表現を模索してみてください。
他の強みと組み合わせてアピールする
ただ吸収力だけをアピールすると、印象が弱くなってしまう可能性があります。
新しいことをすぐに学べるという特性は企業にとって魅力的ではあるのですが、それだけでは「学ぶだけで終わってしまうのではないか?」と疑問を持たれてしまう可能性が高いです。
そこで、他の強みと組み合わせ、より魅力的なアピールを心がけましょう。
後ほど、他の能力と組み合わせてアピールする例文を5つ紹介するため、ぜひ、そちらも参考にしてみてください。
【吸収力を自己PR】吸収力をアピールする例文【エピソード別】
吸収力をアピールする自己PRを考える際は、どのように文章を組み立てれば良いのか、どのような表現が適切なのか、最初は理解できないことも多いでしょう。
その際は、吸収力をアピールする自己PRの例文を見ておくことがおすすめです。
先に自己PR例文を参考にしておけば、表現や構成を真似ながらオリジナルの自己PRを作成でき、作成がよりスムーズになるでしょう。
そのためここからは、以下のエピソード別に吸収力をアピールする自己PR例文を紹介していきます。
- アルバイト
- 学業
- サークル
- ゼミ
- 部活動
- 教育実習
- 長期インターン
- 留学
いずれも自己PRの中では頻繁に活用されるエピソードの題材であるため、ぜひチェックしておきましょう。
自己PR例文: アルバイト
自己PR例文
私の強みは、積極的に予習復習を繰り返して成長できる、吸収力の高さです。
アルバイトでは吸収力を発揮し、一般的には半年要するところを、3か月ですべての業務をマスターしてきました。
アルバイトに取り組む際は、作業するうえで必要なことを自分なりにわかりやすく整理したり、ミスをしたことについてはその場で振り返りを実践したりしました。
結果、業務を一つ教わるごとに吸収スピードが早くなり、通常の半分ほどの期間で独り立ちできただけでなく、店長からも吸収力が高いと褒めていただきました。
入社後はこの強みを積極的に活かし、いち早く一人前の社員としてお役に立ちたいです。
必要なノウハウや先輩・上司のアドバイスをすぐに吸収し、営業成績ナンバーワンになることが私の目標です。
一言で「どのように吸収力を発揮したか」を、枕詞を添えて説明しているため、分かりやすくなっています。
また「一般的には半年かかるところを、3ヶ月で全ての業務をマスターした」と、数値を用いて説明している点も、相手が理解しやすいポイントの1つです。
アルバイトに取り組む際、どのようなことを意識していたのかの説明もしていますが、これにより、入社後の再現性の高さをアピールできます。
企業は「入社後に活躍してくれるかどうか」を最も重視しているため、自分の能力がいかに入社後も活用できるものであるかを強調する、非常に良い例文と言えるでしょう。
自己PR例文: 学業
自己PR例文
私の強みは、もらったアドバイスを素直に実践してスムーズに自分を成長させる、吸収力です。
学生時代は価値観を広げるために留学をしようとしましたが、留学のためには英語力が一定の水準に達する必要がありました。
そのため語学に長けている知人から学習方法のアドバイスをもらい、参考書を一つに絞ること、さまざまな問題に触れること、毎日英語の動画を見ることというアドバイス内容をすべて素直に実践しました。
結果、TOEICでは800点以上を取ることができ、以前よりスコアを200点も伸ばすことができました。
貴社に入社した際も、先輩や上司の方からいただくアドバイスを実直に吸収し、自分のスキルを磨くことに貪欲でありたいです。
課題を解決するために、どのような取り組みをしたのかが非常に分かりやすい例文です。
課題が何であったのかを説明する際は、つい文字数が長くなってしまいがちですが、一言で説明しているのも非常に良いポイントです。
実際にどのような取り組みをしたのか、どのような成果を得られたのかについても、分かりやすく説明しているため、相手が1回読んだだけで内容を理解できるでしょう。
入社後にどのように取り組むのかの説明も分かりやすいです。
自己PR例文: サークル
自己PR例文
私は吸収力が高いことを、自分自身の強みとして自負しています。
大学生活の中では、サークル活動を通じてダンスを始めました。
周りは経験者ばかりだったため、がむしゃらに練習を重ねて追い付こうと努力しても、最初はなかなか結果が伴いませんでした。
そこで私は先輩にアドバイスをもらいに行き、できないことや悩んでいることを具体的に伝えたことで、より実践的な改善ポイントの助言をもらうことができました。
アドバイスの内容は素直に吸収し、毎日練習を重ねたことでスキルを上げることができ、振り付けの覚えも早くなったことから、3年生の学園祭ではソロパートを任されました。
社会人になったあとも吸収力と継続力を積極的に発揮し、常にスキルを高めていきたいと考えています。
初心者としてサークルに参加し、経験者との差を埋めるために取り組んだ努力が非常に具体的に説明されています。
また、先輩に相談し、具体的な悩みを伝え、適切なアドバイスを得るという、自ら動く姿勢が伝わるのも良いポイントです。
そして、最終的にどのような結果が得られたのか、入社後にどのように貢献するのかについての説明も簡潔にできているため、非常に分かりやすい文章であると言えるでしょう。
例文④: ゼミ
自己PR例文
私の強みは周りの意見を取り入れ、柔軟な対応ができる吸収力です。
大学時代、ゼミのリーダーを務めた際にはメンバーが多いこともあり、研究結果に対する意見が割れてしまいました。
しかしその際もただ自分の意見を主張するのではなく、それぞれの良い点と悪い点を冷静に話し合い、様々な観点から分析することを大切にしました。
これにより全員が納得した上で研究結果に関する論文を作成でき、教授からも最高評価を得られました。
これにより柔軟に対応する能力の重要性を再確認できました。
貴社に入社した暁には、仕事において発生する不測の事態に直面しても慌てず、柔軟に対応することで問題解決を目指し、貢献する所存です。
柔軟性の要素も同時にアピールできているため、仕事においても活かせる能力であることを強調できています。
また、ゼミのリーダーとしての立場を活かし、周囲の意見を分析しながら調整する能力を示しているため、同時にリーダーシップがあることも強調できていると言えます。
どのような成果が得られたのか、仕事にどのように活かすのかについての説明も分かりやすいため、非常に良い例文と言えるでしょう。
例文⑤: 部活動
自己PR例文
私の強みは、吸収力です。
私は大学でラクロス部に所属していますが、入部当初は、全くの初心者でルールや技術に関してほとんど知識がありませんでした。
そのため、練習を重ねる中でコーチや先輩から指摘を受けるたびに都度改善策を実践し、少しずつスキルを向上させていきました。
プレイの中ではポジショニングやチームメイトとの連携も強く意識したため、試合で活躍する機会も増え、先輩からは吸収力があると褒めていただくことも多かったです。
入社後も強みである吸収力を活かし、迅速に業務を覚え、チームの中で頼りにされる存在になりたいと考えています。
吸収力をアピールするために、このようなゼロからの経験をエピソードとして用いるのは非常におすすめです。
試合で活躍できるまでの過程も明確に描いていることもポイントです。
また「先輩から褒められた」という「他者の評価」があるため、強みの裏付けもできています。
そして、入社後にどのように活躍するのかの説明も非常に分かりやすいです。
例文⑥: 教育実習
自己PR例文
私の強みは、吸収力が高いことです。
大学で経験した教育実習では、授業の進行について多くのことを学びました。
最初は授業の進め方に自信がなく、生徒とのコミュニケーションも難しく感じていました。
そこで、実習を通じてお手本となる教師の授業スタイルを観察し、どのように生徒と関わり、授業を進めているのかを吸収しました。
特に、生徒が興味を持ち続けられるような話し方や、適切なタイミングでの質問の投げかけ方は積極的に取り入れて実践しました。
結果、授業の進行がスムーズになり、生徒からも積極的に意見を引き出すことができました。
この経験を通じて、吸収したことをすぐに実践し、成果に結びつける能力を磨きました。
入社後も吸収力を活かして業務をいち早く習得し、スピーディーに成長することで会社に貢献したいと考えています。
「どのようにして授業の進行方法を吸収し、自分なりに実践したのか」の説明が分かりやすいです。
「授業の進め方に自信がなかった」という課題に対して、優秀な先輩のやり方を観察して吸収し、実践した点も評価に値するでしょう。
実際にどのような結果が得られたのか、入社後どのように貢献するのかの説明も非常にスムーズであるため、誰が読んでもこの人の魅力が伝わる例文であると言えます。
例文⑦: 長期インターン
自己PR例文
私の強みは、吸収力があることです。
Web制作会社の長期インターンでは、最初はデザインやコーディングに関する知識が乏しく、スピーディーに業務をこなすことに苦労しました。
そのため、先輩社員からは積極的にフィードバックをもらい、必要なスキルを短期間で効率的に習得しようと決意しました。
毎日学んだことをメモにまとめ、疑問点を一つひとつクリアにしていくことで、短期間で業務に対応できるようになりました。
結果、インターン終了時には自分でWebサイトを構築し、ミーティングでも積極的に発言できるようになりました。
この経験を通じて、スキルを素早く高める吸収力が高まったと感じています。
入社後も吸収力を積極的に発揮し、新しい技術やトレンドに常にアンテナを張ることで、成長を続けていきたいです。
まず、インターンの経験を通じて能力をどのように発揮したのかを非常に分かりやすく説明できています。
また「メモを取り、疑問を解消しながら学ぶ」という具体的な工夫についても説明できており、この工夫は再現性がある点もポイントです。
最終的に「Webサイトを構築し、ミーティングで発言できるようになった」など、成果についても分かりやすく述べていますし、入社後どのように活躍するのかについても分かりやすく説明できています。
例文⑧: 留学
自己PR例文
私の強みは、吸収力です。
大学時代、私は1年間の留学経験を通じて語学力を大幅に向上させました。
最初は言語や文化の壁にぶつかり、思うようにコミュニケーションが取れないことが課題でした。
そのため私は毎日積極的に地元の人々と会話を交わし、現地の新聞やテレビを使ってリスニング力を高めることに取り組みました。
また、分からない単語やフレーズはすぐに調べ、メモを取ることで知識を充実させました。
結果、半年後には日常会話はもちろん、比較的専門的な会話にも自信を持って対応できるようになりました。
入社後は、変化の早い環境でも新しい知識や技術を効率よく吸収し、積極的に業務に活かしていきたいです。
留学に関する話をする時、ついつい「語学力が成長しました」と述べて終わってしまう人もいますが「どのように学び、何を吸収したのか」も明確に説明できています。
「現地の人と積極的に会話し、新聞やテレビを活用した」という学習方法の工夫が分かりやすいですし「半年後には専門的な会話もできるようになった」という結果が示されているのもポイントです。
入社後、英語力を活かすだけでなく、吸収力を活かしてどのように貢献するのかの説明も分かりやすくできています。
【吸収力を自己PR】吸収力をアピールする例文【言い換え別】
ここからは、吸収力をアピールするうえで言い換え表現を使った例文を紹介していきます。
吸収力とシンプルにアピールするのではなく、例えば「飲み込みが早い」などの言い換えをすれば、的確に自分の強みや魅力を伝えられます。
紹介するのは、吸収力を以下の表現に言い換えたときの自己PR例文です。
- 業務への順応性が高い
- 飲み込みが早い
- 素直に先輩や上司の教えを吸収できる
- 外から内に取り入れて自分のものにする
- 素直である
- 他者の意見を否定せず、受け入れることができる
- 一つの意見に固執せず、柔軟に対応できる
- 約束や規律を守り、指示、命令に従い、確実に応えていける
- 人の意見やアドバイスから学び、自分の成長に役立てようとする
自分の強みに近い表現を見つけたうえで参考にし、オリジナルの自己PRを作成してみてください。
業務への順応性が高い
自己PR例文
私の強みは、業務に対する順応性が高いことです。
営業のインターンシップに参加した際は未経験の仕事で不安もありましたが、すぐに新しい環境に慣れることができ、積極的に学びながら業務を進められました。
私にとって大きな課題は、顧客のニーズを正確に把握することでした。
そのため私は先輩の営業活動を観察し、商談の進め方や提案方法を学習しつつ、自分の言葉でお客様にアプローチしました。
また、商談後にはフィードバックを受け、改善点をすぐに次の営業活動に活かすことを心がけました。
その結果、短期間で契約数を増やし、営業チームの中でも高い評価を得ることができました。
入社後も強みである順応性を活かし、変化の多い環境でも柔軟に業務をこなしていきたいと思います。
未経験ながらも、適応力・吸収力を活かしてどのように貢献したのかについての説明が分かりやすくできている例文です。
顧客のニーズを把握するという課題に対して、先輩の営業活動を観察し、学び、そして実践するという流れも分かりやすくなっています。
「フィードバックを受けて改善を繰り返し、短期間で契約数を増やした」という成果も強みの裏付けになっていますし、入社後どのように貢献するのかの説明も分かりやすいため、魅力が伝わりやすい例文であると言えるでしょう。
飲み込みが早い
自己PR例文
私の強みは、飲み込みが早いことです。
コールセンターのアルバイトでは、最初は覚えるべきことが多く、製品やサービスの詳細についての知識を短期間で身につけなければならない点が課題でした。
そこで私は、先輩社員からのアドバイスを受けながらマニュアルやFAQを自分で繰り返し読み込み、疑問点を一つひとつ解決していきました。
結果として、入社から1週間ほどで業務に必要な知識を習得し、既存メンバーと同じように対応できるようになりました。
入社後も学びやすい環境を活かして新しい業務やスキルを吸収し、早い段階で成果を出せるように努めます。
コールセンターの業務で短期間に必要な知識を習得し、すぐに戦力になったことが具体的に示されているのがポイントです。
また、先輩からのアドバイスを受け、マニュアルやFAQを活用して疑問を解消するという学習プロセスも分かりやすく説明できています。
「1週間で既存メンバーと同じレベルに達した」と、数値を用いて説明できているのも良いですし、入社後も早い段階で成果を出すことを目指している点も、成長スピードの期待につながる良い文章であると言えます。
素直に先輩や上司の教えを吸収できる
自己PR例文
私の強みは、素直に先輩や上司の教えを吸収できることです。
飲食店でのアルバイトでは、初めてのアルバイトだったため、最初は仕事の流れや接客スキルに不安を感じていました。
そこで私は、先輩や上司からのアドバイスや注意を素直に受け入れ、すぐに実践に移しました。
特に、先輩がアドバイスしてくれた「お客様との会話を大切にする」というポイントは、意識的に心がけるようにしました。
結果、お客様からは「対応が良い」と評価していただく機会が増え、接客スキルにも自信を持つことができました。
入社後も先輩や上司の教えをしっかり吸収し、必要なスキルを早く身につけたうえで、会社に貢献できるようになりたいです。
初めてのアルバイトで不安を感じながらも「先輩のアドバイスを素直に受け入れ、実践した」という流れが分かりやすい例文です。
「お客様との会話を大切にする」というアドバイスを意識的に取り入れた点も、この人の吸収力を伝える良いエピソードです。
「お客様から対応を評価された」という客観的な評価があるのも良いですし「入社後、必要なスキルを早く身につける」という姿勢は採用担当者に「この人を採用したい」と思わせる決め手となるでしょう。
外から内に取り入れて自分のものにする
自己PR例文
私の強みは、外から内に取り入れて自分のものにする力です。
大学のバドミントン部では、私は遊び程度でしかバドミントンの経験がなかったため、最初は基本的なスキルや戦術に自信がありませんでした。
そのため私は、先輩や他校の選手から学んだ技術やプレースタイルを自分のものにすることを目指しました。
特に、相手の動きに合わせた柔軟な対応を学び、練習後に繰り返し実践しました。
その結果、試合での成績が向上し、コーチにも高く評価してもらいました。
入社後も、組織の一員として積極的に先輩や他部門から学び、その知識やノウハウを自分の業務に活かしていきたいと考えます。
バドミントンの経験がほとんどないところから、学びを吸収しスキルを向上させたという過程が非常に明確な文章です。
先輩や他校の選手のプレースタイルを観察し、自分のものにしようとした努力が、主体的な学びを強調しています。
また、その学びと成長がコーチからの評価につながったという点も、能力の客観的に証明されている部分の1つです。
入社後はどのように業務に応用するのかの説明も簡潔にできている、優れた例文と言えます。
素直である
自己PR例文
私の強みは、素直であることです。
所属するイベントサークルで経理を担当していた際は、最初は経理に関する知識が不足していたため、スムーズに作業できないことがありました。
そのため私は、先輩からのアドバイスを素直に受け入れ、わからないことはすぐに質問するようにしました。
先輩がおすすめしてくれた経理の本も、すぐに読破して自分で勉強することも心がけました。
結果として、予算管理が適切に行えるようになり、サークルの財務状況を安定させることができました。
入社後も素直に学ぶ姿勢を持ち続け、組織に貢献できる人材になりたいと思っています。
大前提として「当初は自分に経理の知識が足りていなかった」と話した上で、先輩のアドバイスを素直に受け入れ、質問する積極性を示している点は、まさに吸収力が高いことを想起させる文章です。
推薦された本を読んで自学する姿勢も評価できますし「予算管理が適切にできるようになり、サークルの財務を安定させた」という実績が、強みの裏付けとなっています。
入社後も学ぶ姿勢を持ち続けると話しているため「継続的に成長してくれる人物」として期待されるでしょう。
他者の意見を否定せず、受け入れることができる
自己PR例文
私の強みは、他者の意見を否定せず、受け入れることができる点です。
大学で所属するサッカー部でミーティングを行った際は、チームの戦術について意見が分かれたため、最初は自分の意見に固執してしまったことがありました。
しかしそのような考え方では生産性のある議論ができないと気づき、私は、他の部員の意見をよく聞くことでそれぞれの考えに対して理解を深めました。
結果、より良い戦術が見えてきたことでチーム全体のコミュニケーションが向上し、試合におけるパフォーマンスも改善しました。
入社後も他社の意見を否定せずに受け入れる姿勢を活かし、チームで協力し合いながら問題解決に取り組んでいきたいと考えています。
「自分の意見に固執していたものの、他者の意見を聞いて考えが変わった」という成長の過程が描かれているのがポイントの1つです。
また、実際に他の人の意見を取り入れた結果、戦術改善やチームのコミュニケーション向上といった成果につながった点も説得力を増しています。
「チームで協力しながら問題解決に取り組む」という、説得力があり、就職後の再現性も高いと判断できる良い文章です。
一つの意見に固執せず、柔軟に対応できる
自己PR例文
私の強みは、一つの意見に固執せず、柔軟に対応できる点です。
大学のゼミでグループ研究に携わった際は、テーマに関して意見が分かれたことがありました。
最初はそれぞれの考え方が異なっていたため、進め方に悩む場面もありました。
そのため私はほかのメンバーの意見も尊重し、それぞれの考えを取り入れることで、折衷案となるテーマを提案することができました。
結果として、グループ研究は順調に進み、発表でも高評価を得ることができました。
入社後も柔軟な姿勢を発揮し、チームでの意見交換を大切にしながら、最適な解決策を見つける努力をしていきたいです。
「意見が分かれた時に、一方的に押し通すのではなく、折衷案を提案した」という対応力の高さが伝わります。
そして「発表で高評価を得た」と第三者から評価されたことを強調できているため、この人の自己満足ではないということも伝わりやすいでしょう。
どのような職場でも求められる「意見交換を大切にしながら、最適な解決策を見つける」という結びも、仕事における再現性の高さをアピールできる表現と言えます。
人の意見やアドバイスから学び、自分の成長に役立てようとする
自己PR例文
私の強みは、人の意見やアドバイスから学び、それを自分の成長に役立てようとする点です。
留学中は、現地の教授やクラスメートから、発音や単語の選び方について多くのフィードバックを受けました。
最初は戸惑うことも多くありましたが、その都度アドバイスを素直に受け入れ、改善点を意識しながら自分を高めていきました。
結果、帰国する頃にはクラス内のディスカッションでも積極的に発言できるほど、語学力が向上しました。
入社後も上司や同僚からのフィードバックを大切にし、積極的に学ぶ姿勢を持ち続けることで、自分のスキルや知識を磨いていきたいです。
留学中に教授やクラスメイトからの指摘を素直に受け入れ、それを改善点として意識したという過程が分かりやすいです。
また「発音や単語の選び方についてのフィードバックを受け、その都度改善を重ねた」という記述も、成長のプロセスが分かりやすいです。
第三者からどのように評価されたのかについても分かりやすく説明できていますし、入社後どのように活躍するのかの説明も詳しくできているため、評価されやすい文章でしょう。
【吸収力を自己PR】吸収力をアピールする例文【組み合わせ別】
吸収力を他の能力と組み合わせてアピールすると、より良い印象を与えられる可能性が高いです。
そこで、ここからは先ほど紹介した吸収力と相性の良い能力と組み合わせたアピールの例文を5つ紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
吸収力×行動力
自己PR例文
私は新しい知識を素早く吸収し、それをすぐに行動に移す力があります。
アルバイトで未経験の業務を任された際も、まずはマニュアルを徹底的に読み込み、先輩の動きを観察しながら短期間で業務を習得しました。
また、自分なりの工夫を加えて業務の手順を整理した結果、作業効率が約20%向上しました。
この経験を通じて、新しいことも学んだだけで終わらせず、即座に実践に移し、より良い形に改善できる力を見つけました。
この力は貴社の業務習得や成果向上にもつながると考えています。
変化の激しいIT業界において、新しい知識を吸収し、スピーディーに行動できる人物として活躍することを目指します。
現状に満足せず、より良い方法を模索しながら、業務改善に貢献できるよう努める所存です。
アルバイトで新しい業務を任された際にスピーディーに習得したという説明だけでも十分魅力的です。
しかし、さらに自分なりの工夫をした結果、業務効率が20%向上したという非常に良い文章が付け加えられているため、さらに良いです。
また、この経験を活かして入社後どのように活躍したいのかの部分も非常に分かりやすいです。
なぜこの吸収力と行動力がIT業界で活用できるのかについての説明もできているため、企業の採用担当者は業界理解の深さも評価してくれることでしょう。
吸収力×課題解決力
自己PR例文
私は新しい知識を吸収して、それを課題解決に活かすことを得意としています。
ゼミでは未経験のデータ分析を活用して研究を進める必要があったため、Pythonを独学で学び、データの可視化や統計処理の技術を習得しました。
その結果、研究に新たな視点を加えることができ、より説得力のある分析を行うことが可能になりました。
この経験を通じて、新しい技術を積極的に学び、それを具体的な成果につなげる力があると実感しました。
貴社においても、業務を素早く習得し、目の前の課題に対して論理的にアプローチすることで解決策を見出し、貢献したいと考えています。
課題解決力の高さを簡潔に、そして分かりやすく説明できている非常に良い例文です。
なぜPythonを学んだのかの理由の部分も簡潔ですし、その学びの結果、どのような成果が出たのかの説明も流れるように行われています。
また「Pythonの技術を使う」とアピールするのではなく「業務を素早く習得し、目の前の課題に対して論理的にアプローチする」という、さらに発展的な再現性の高いアピールを行えている点も良いです。
吸収力×継続力
自己PR例文
私は新しいことを吸収する力と、それを継続して磨く能力に自信があります。
英語力を伸ばすために毎日リスニングとスピーキングの練習を欠かさず行い、半年でTOEICのスコアを200点向上させました。
この習慣を通じて、計画的に学習を進める力と、目標に向けて粘り強くコツコツと取り組む姿勢を身につけました。
貴社においても、業務や専門知識の取得に向けて継続的に学び、自ら成長していきます。
特に、長期的な視点でスキルを磨き続け、業界の最新の知識やトレンドを取り入れながら業務に活かすことで、さらに貢献できればと考えています。
英語力の向上に取り組み、TOEICの点数を200点伸ばしたというだけでも十分に素晴らしいアピールです。
これに加えて、計画的に学習を進める力や、目標に向けて粘り強く取り組む姿勢をアピールできているため、非常に良い自己PRとなるでしょう。
入社後にどのように企業に貢献するのかについての説明も分かりやすいため、採用担当者の期待値が高まるような文章であると言えます。
吸収力×コミュニケーション能力
自己PR例文
私は新しいことを吸収するだけでなく、それを分かりやすく伝えることを得意としています。
アルバイト先では新人教育を任されることが多く、皆が早く仕事に慣れるよう、学んだコツやポイントをマニュアル化し、共有しました。
その結果、教育期間を従来の3ヶ月から1ヶ月に短縮でき、チーム全体の業務効率も目に見えて向上しました。
分かりやすい説明を心がけることで、新人スタッフから何度も同じ質問をされることもなくなり、現場の負担軽減にも貢献しました。
貴社においては学んだ知識を自分の中に留めるのではなく、チーム全体の成長につなげる姿勢を大切にしたいと考えています。
業務を素早く習得し、応用できそうなものは積極的に社内で共有することで、組織全体の生産性向上に貢献できればと考えています。
「従来は3ヶ月かかっていた新人教育が、わずか1ヶ月で終わった」という非常に優秀な人物であることが伝わる文章です。
また、分かりやすい説明を心がけた結果、何度も質問されることがなくなり、現場の負担が減ったという点もわかりやすく、自身が優秀な人物であることを伝えやすいです。
そして、入社後も常に知識やスキルを磨き続け、会社全体で共有するという、自分の成長だけでなく、企業全体を見据えていることが伝わりやすいため「将来的にはマネージャーの管理職として活躍できるかもしれない」と期待してもらえるでしょう。
吸収力×柔軟性
自己PR例文
私は新しい環境に適応しながら学ぶことを得意としています。
大学では異文化交流イベントの運営に参加した際、外国からの留学生と協力しながらイベントを成功させました。
南米、ヨーロッパ、東アジア、アフリカなど、様々な地域からの留学生が居たため、意見が対立することもありましたが、文化や考え方の違いを学び、尊重することで、全員が楽しめるイベントを実現できました。
また、彼らが1年後に帰国するまで、イベント後も交流を深めることができました。
この吸収力と柔軟性は仕事においても大いに活用できるものと考えています。
貴社においても、新しい業務や市場の変化に迅速に対応しながら学び続ける姿勢を大切にします。
また、チーム内外の様々な意見を柔軟に取り入れながら、最適な解決策を模索し、業務に貢献する所存です。
「多様な価値観を受け入れた」という例文はありがちですが「イベント後も交流を深められた」などと成果やその後を簡単に書くことで、他の就活生と差別化を図れます。
また、その吸収力や柔軟性が仕事にどのように活用できるかの説明も分かりやすいです。
どのようなことを心がけながら業務に取り組んでいくのかについて説明できているため、入社後の活躍のイメージもしやすいでしょう。
【吸収力を自己PR】面接でより効果的に吸収力をアピールするコツ
就活の面接で、より効果的に吸収力をアピールしたい場合は、事前にアピールのコツやポイントをチェックしておくと良いでしょう。
そのためここからは、面接で効果的に吸収力をアピールするコツを見ていきます。
主なコツは、以下の3つがあります。
- 逆質問をたくさんする
- 今日の面接から吸収したことを伝える
- 話を聞く姿勢に注意する
上記のとおり、吸収したり学んだりする姿勢があることを、リアルタイムで伝えることが重要といえます。
では、アピールのコツの詳細を見ていきましょう。
逆質問をたくさんする
就活の面接で、より効果的に吸収力をアピールしたい場合は、逆質問を積極的に行うことがおすすめです。
逆質問をたくさんすれば、吸収力を面接でも遺憾なく発揮しようとしていることが伝わるからです。
特に、自分の成長や学びにつながる逆質問は、自分の吸収力をアピールするうえで大きく役立つでしょう。
例えば、以下のような逆質問が効果的です。
- もし内定をいただいた際は、入社後までに学んでおくべきことはありますか
- 今回の面接のフィードバックをいただけますか
このような逆質問は、学ぶ姿勢や成長意欲があることがわかり、企業にとっては好印象に映る可能性に期待できます。
逆質問に対する積極的な姿勢で、吸収力があることをリアルタイムで証明できるため、ぜひ実践しておきましょう。
今日の面接から吸収したことを伝える
面接で吸収力があることを効果的にアピールするなら、今日の面接から吸収したことをしっかりと伝えることが大切です。
面接からもきちんと吸収する姿勢があるとわかるため、自己PRの内容にさらに説得力が加わります。
例えば、「最後に一言」を求められたときなどは、学んだことや吸収したことはアピールしやすいでしょう。
面接官への挨拶・お礼をしたりもう一度熱意を伝えたりしつつ、面接から学ばせてもらったこと、その学びを今後に活かしてさらに成長したいことをアピールすると効果的です。
最後の一言と自己PRの内容に一貫性が出ることで、自分の人柄がより伝わりやすくなること、印象に残りやすくなることも重要なポイントです。
なお、面接を通じて事業内容や今後の会社の方針などを詳しく聞いた場合は、そのことについて勉強になったことをアピールすることで熱意を伝えられます。
話を聞く姿勢に注意する
吸収力をより効果的にアピールするためには、面接では、面接官の話を聞く姿勢に注意しましょう。
話を聞くたびに「吸収したい」「学びたい」という姿勢を意識的に見せることで、吸収力という強みに説得力が増します。
その際は、アイコンタクトを取りながら丁寧に話を聞くのはもちろんのこと、逆質問のタイミングがあれば積極的に聞いた内容について質問することが重要といえます。
例えば企業の事業内容について具体的な説明を受けている場合は、ある程度話が長くなることも多いので、面接官のほうから「ここまで良いですか?」「ここまでで何か質問ありますか?」などと声をかけてもらえる場合があります。
そのタイミングがまさに吸収力をアピールする良いチャンスになるため、疑問に思った点などを積極的に聞き、面接官と自然な会話のキャッチボールをすることが効果的といえます。
ただし、不自然なタイミングで、相手の話をさえぎってまで逆質問を挟むのは避けましょう。
吸収力を効果的にアピールして選考を通過しよう
このように、吸収力は企業が学生に求める素質のひとつでもあります。
成果を発揮した例もエピソードに盛り込むことで、より効果的なアピールになります。
文章の組み立て方や面接での伝え方にも工夫を加え、説得力のある自己PRにしましょう。
就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
自己PRの際は「自分が成長した」ではなく、その結果、どのような利益を組織にもたらしたのか、どのような影響を周囲に与えたのかを伝えることが大切です。
強みをアピールする場面ですから「成長した」という話で終わらせずに「どのように周囲に還元したのか」「周囲にメリットをもたらしたのか」について、分かりやすく説明することを心がけましょう。