履歴書のなかでも、もっとも重要な箇所のひとつが自己PR欄です。自己PRからは就活生の性格や能力など、さまざまな資質が読み取れます。就活生は自己PR欄を通して、採用担当者に「この人を面接に呼んでみたい」と思わせる必要があります。
そのため、工夫したいのが自己PRの終わり方です。良い終わり方は余韻を与え、就活生への興味へとつながります。ここでは、書類選考の通過率を少しでも上げられる自己PRの終わり方を紹介していきましょう。
ポジティブな終わり方で好感度を上げる
自己PRの終わり方は就活生の印象を左右します。好感度を上げるためにはなるべく前向きな言葉で終わらせるのが賢明です。やる気をアピールし、「この人を入社させたら頑張ってくれそう」と採用担当者に思わせましょう。
例文としては、「私はこれまでの人生でつちかってきたものを御社にぶつけ、戦力として貢献していきたいです」など、熱さのこもった文章がおすすめです。特に、企業は若い就活生に関しては現時点での能力以上にガッツを重要視しています。ガッツのある就活生は困難にも負けず、成長スピードが早いと考えられるからです。少しくらい暑苦しい文章も、逆に担当者の心を打つでしょう。
「あきらめない」、「全力」などのポジティブワードを含めると、よりインパクトが濃くなります。
企業に念押しをする終わり方で意志を伝える
自己PRとは自慢をひけらかすスペースではなく、企業に対し「自分はこのように貢献できる人材なので採用してください」と伝えるスペースです。そのため、採用担当者に一番残したい印象は、「採用されたい意志」だといえるでしょう。
自己PRの終わらせ方では、直接的に意志を示すことで、より自己PRの内容に説得力を持たせられます。「以上の内容から、自分の力を発揮できるのは御社だと信じています。どうぞよろしくお願いいたします」というように、採用担当者に訴えかけてみましょう。
オーバーな表現にとらえられる可能性もありますが、それでもやる気がないと思われるよりは効果的です。
入社したい意志があるなら遠回りな表現にせず、はっきり書くのがおすすめです。
終わり方で入社後のビジョンを示す
自己PRの終わり方のコツは「未来」を想像させることです。「この人を入社させたらどうなるか」と採用担当者がイメージをふくらませてくれたなら、自己PRは上出来だといえます。自然と「実際に会って確かめたい」と考えてくれるので、面接へとつながります。
そこで、自己PRの最後は入社後の自分のビジョンについて触れてみましょう。「自分は発想力を活かして御社の製品を改良し、より多くの年代に親しんでもらえればと願っています」など、会社に入ってからやりたい目標などを掲げると、採用担当者の印象に残りやすくなります。
また、企業研究を徹底して行ってきたと、さりげなくアピールすることもできるでしょう。事業内容を知らなければ、ビジョンを抱けないからです。
志望先の企業にしかあてはまらない終わり方にする
自己PRで採用担当者から評価を落としてしまうパターンが「どこの企業にもあてはまる文章」です。「社交的」「真面目」「思いやりがある」などのPRは履歴書の定番ですが、はっきりとした根拠や、事業内容との関連性がないと「ほかの志望先向け自己PRの使いまわし」と疑われてしまいます。
志望先ならではの文章がほしいところですし、終わり方でもオリジナリティを強調しておくといいでしょう。
「こうした私の特性は、御社が今後計画している海外進出でも活かせると自負しています」など、企業の特徴に触れた文章で自己PRを締めくくれば、志望の本気度が高いと思ってもらえます。面接で詳しく話を聞いてみたいと考える担当者も多いでしょう。
自己PRの終わり方は悩んでもいいので丁寧に
自己PRの終わり方は悩んでも構わないので、丁寧に余韻の残る文章を考えましょう。
ジョブコミットという就職応援サイトでは、履歴書の書き方まで掲載されていて就活生に役立ちます。気軽にのぞいてみるのがおすすめです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート