エントリーシートは、会社と初めて接点を持つことになる大切な書類です。
そのため、できるだけ自分のことを会社に正しく把握してもらうとともに、効果的にアピールする内容に仕上げることも大切になります。
就活の成功率が上がるエントリーシートにするためのポイントはいくつかありますが、そのなかのひとつに「学生時代に打ち込んだこと」を書くポイントがあります。
ここでは、打ち込んだことの書き方の主な4つのポイントについてご紹介します。
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「学生時代に最も打ち込んだこと」は認識違いをしないことが大切
就活で頻出質問とされる「学生時代に最も打ち込んだこと」ですが、認識違いをしないことが大切です。
もし、面接官に誤った回答してしまうと、コミュニケーション能力が低いと判断されます。
そのため、面接官からの質問内容に対して適切に回答しましょう。
面接官は、就活生の学生時代の話のみが聞きたいわけではありません。
学生時代の取り組みから何を経験し、何を学んだのかに注目しています。
自分の強みや魅力が伝わる回答にしましょう。
実績の大きさは自己PRと関係ない
実績の大きさは、自己PRと関係しません。
学生時代の経験や実績が、そのまま仕事に活かせるシーンがほとんどないためです。
バスケットボールの全国大会で、優勝した就活生がいると仮定します。
入社後すぐに、営業成績トップになれるとは限りません。
バスケットボールで磨いた技術と営業スキルが異なるためです。
そのため、自己PR作成時は、実績の大きさや体験の貴重性よりも、業務に活用できる経験を盛り込みましょう。
経理部を志望する就活生であれば、簿記の資格勉強に取り組んだ話が有効です。
学生時代に打ち込んだ話と業務内容がマッチしています。
自己PRの内容を考える際は、実績よりも入社後の実用性を重視しましょう。
打ち込んだことの種類は企業にとって重要ではない
次は、打ち込んだことの種類は、企業にとって重要ではないことです。
面接官は、学生時代に打ち込んだ結果、何を学んだのか知りたがっています。
そのため、面接官ウケは気にする必要はありません。
自分が「部活動に一生懸命取り組んだ」と考えるのであれば、採用しても問題ありません。
「本当は趣味に力を入れたけど、面接では使えないだろう」と勝手に思い、候補から外すのは避けましょう。
面接官は何十人、何百人の就活生と面接します。
そのため、話題が被ることは想定済みです。
貴重な取り組みや奇抜な内容は必要ありません。
まずは、自分が話せる内容を書き出してみましょう。
自分が自信をもって「最も打ち込んだ」と思えるエピソードをアピールしよう
最後は、自分が自信を持って「最も打ち込んだ」と思えるエピソードをアピールしましょう。
自分が自信ありと判断した話題であれば、深掘り質問されても対応できるからです。
面接官から追加質問された際に、慌てる就活生がいます。
その場合は、自分が深く考えずに話したことが原因です。
「なんとなく」「企業ウケがいいだろう」など、判断基準に自分の意思が含まれていません。
心の底から打ち込んだと言える内容であれば、面接官からの質問に回答できる材料があるでしょう。
取り組んだ理由や得られた結果、学びなどが説明できます。
質問に回答するための要素が頭の中にあるため、どんな角度からの質問が来ても適切に回答できるでしょう。
【ESの学生時代に最も打ち込んだこと】「学生時代に最も打ち込んだこと」を聞く理由
エントリーシートや面接の場では、必ずといっても良いほど、学生時代に最も打ち込んだことを聞かれます。
つまり、あらかじめどんなエピソードを伝えるのかを考えておかなければいけません。
これから就活を控えている人は先にエントリーシートを書くことになるはずですので、きちんと用意しておきましょう。
とはいえ、そもそもなぜそんなことを聞くのか?と、疑問を持っている人もいるかもしれません。
そこで、まずはその具体的な理由について、ここで3つ紹介します。
あなたの人柄を知るため
まず学生時代に最も打ち込んだことを聞く理由の1つが、その人の人柄をできるだけ詳しく知るためです。
就活といえば、その人の学歴が重要視されると思い込んでいる人も多いでしょう。
しかし、実際には必ずしもそうとは限りません。
特に最近では、学歴以外にも人柄を見た上で、採用を検討する企業も増えてきています。
そのため、人柄を判断する材料として、学生時代に最も打ち込んだことを聞こうとするところが多いのです。
このようなエピソードには、細かい行動や結果などを踏まえた上で必ず本人の特徴が現れるものなので、自分の人柄の良さを存分にアピールできるように、意識しながらエントリーシートに書くようにしましょう。
スキルや経験を知るため
学生時代に最も打ち込んだことを聞くことによって、企業はその人が普段から物事に対してどのような考え方をしたり、どんなスキルを活かして行動したりしているのかも、すべてわかるようになります。
特に、自社が望んでいるような能力を本当に持っているのかどうかに注目しているので、エピソードをエントリーシートに書く際には、企業が欲しがっている人物像に合っているのかどうかを意識しながら書いていくと良いでしょう。
そうすれば、どんな企業も「うちと相性が良いかもしれない」と感じてくれるはずです。
もしスキルを活用した実績といえるものが何かしらある場合は、その点もしっかりアピールしてみると良いでしょう。
うまくいけば、あなたのことを即戦力として認識してくれます。
企業で活躍できそうかイメージするため
わざわざ学生時代に最も打ち込んだことを聞くのは、自社でも本当に活躍できそうかをイメージするためでもあります。
企業は即戦力とまではいかなくとも、自社でも頑張って働いてくれそうな人を積極的に採用したいと考えているものです。
だからこそ、学生時代に最も打ち込んだことを聞くことによって、採用しても良さそうな人材なのかどうかを想像します。
また、自社の中でもっとも相性の良い部署を考えることもあるでしょう。
そのため、エピソードの中で何かアピールする場合は、最終的に自分がどのように活躍できるのかまで、具体的に説明できるのが理想的です。
そうすれば、企業側は採用を即決しやすくなります。
「学生時代に最も打ち込んだこと」がない場合の見つけ方5選
「学生時代に最も打ち込んだこと」がない場合の見つけ方を5つ紹介します。
就活を始めると、初めて考える内容の質問によく出会うでしょう。
「学生時代に最も打ち込んだこと」と質問されて、すぐに思いつかない就活生もいるでしょう。
本章では、さまざまな角度から話題の見つけ方を解説します。
就活は限られた時間の中で準備しなければなりません。
効率よく対策するためにも、ぜひ参考にしてください。
高い熱量で短期間取り組んだものを探す
見つけ方の1つ目は、高い熱量で短期間取り組んだものを探す方法です。
高い集中力を発揮した経験は、面接官から高い評価を得る材料になります。
そのため、学生時代に「この時期の自分は頑張った」と思いつくものがないか振り返ってみましょう。
ほかにも、やりがいを感じた瞬間や主体的に取り組めた内容も該当します。
また、取り組んだ結果は気にしなくて大丈夫です。
もちろん、成功するに越したことはありません。
しかし、失敗から学べることもあります。
打ち込んだことを見つけるには、成功や失敗は一旦忘れて、自分が「大変だったが取り組んだ」と考えるものを書き出しましょう。
普通くらいの熱量で長期間取り組んだものを探す
見つけ方の2つ目は、普通くらいの熱量で長期間取り組んだものを探す方法です。
企業は、就活生の継続性をしっかり評価します。
熱量が高くなくても、継続することで身につくスキルがあるでしょう。
高い熱量が思いつかない就活生は、学生時代から長年継続していることがないか考えましょう。
「毎朝、数学の問題を1問解く」「寝る前に英単語を10個覚える」など、自分が続けている習慣をアピールしてください。
内容は、特別でなくても問題ありません。
毎日ルーティンとしていることであれば十分です。
計画性や継続力の2つが面接官にアピールできます。
熱量よりも期間を意識して振り返ってみましょう。
最も学生時代に時間を割いたものを振り返る
見つけ方の3つ目は、最も学生時代に時間を割いたものを振り返る方法です。
多くの時間を割いて取り組んだ経験は、力を入れたと表現できるからです。
好き嫌いにこだわる必要はありません。
学業や部活動など、自然に長期間取り組んでいたものがないか思い出してみましょう。
また、頭で考えるだけでは苦労します。
紙やパソコンを使用して、書き出してみましょう。
もちろん、スマートフォンでも問題ありません。
大学生時代を4つに分けて、学年ごとに自分が時間を割いた活動を書いてください。
高校時代よりも大学時代がおすすめです。
高校時代の話になると面接官から「大学生時代は何もしていないのか」と印象が悪くなる可能性があります。
周りの友人や家族に聞いてみる
見つけ方の4つ目は、周りの友人や家族に聞いてみる方法です。
自分以外の人からアドバイスをもらうことで、視野が広がります。
自分のことをよく知っている人に質問してみましょう。
自分1人で考えることは大切です。
しかし、時間をかけ過ぎるのも効率が悪くなります。
そのため、思いつかない就活生は選択肢の1つに入れておきましょう。
ただし、周囲の意見と自分の意見が異なる可能性があります。
その際は自己責任で選択しましょう。
他責思考は、就活においてマイナスの印象になるからです。
友人や家族の意見は参考にしても問題ありませんが、鵜呑みにするのは避けましょう。
今から打ち込めることがないか探してみる
見つけ方の5つ目は、今から打ち込めることがないか探す方法です。
みなさんは、就活生でありながら、学生でもあります。
そのため、今から取り組んでも十分に間に合います。
話題作りのために何か取り組んでみましょう。
ボランティア活動やゼミなど、時期を問わないものがおすすめです。
さらに、面接官は周囲と協力して取り組めたかどうかに注目します。
できる限り、チームや組織で行動するものにしましょう。
仕事は個人ではなく、組織単位で動くためです。
今から、打ち込んだ内容を探す就活生は、就活に利用できるか、しっかり見極めてから選びましょう。
「学生時代に最も打ち込んだこと」の伝え方5ステップ
まだエントリーシートを書いたことがない人は、そのコツを知らない人がほとんどでしょう。
実は相手に伝わる文章を書く際に覚えておいてほしいのが、決まった構成が存在するということ。
つまり、その枠組みを理解した上で文章を書き始めることによって、誰でも簡単に綺麗でかつ伝わる文章を作ることができます。
ここでは、書き方の具体的な流れについて詳しく解説しますので、ぜひあなたも参考にしておいてください。
結論を伝える
エントリーシートの文章に問わず多くの人が陥りがちなのが、誰かに物事を伝える際にうまく整理されていない状態で話し始めてしまうパターンです。
あなたも今まで「結局何が言いたいの?」や「その根拠は?」のように、途中で聞き返されたことはありませんか?
もしあなたもこのような経験をしている場合は、真っ先に結論から伝えるように意識してみてください。
実は結論からいきなり入ることによって、どんな相手にもそのあとの話を理解してもらいやすくなります。
これはエントリーシートではもちろん、普段の日常会話でも役立つテクニックの1つなので、覚えておいて損はないでしょう。
これを守ることによって、とりあえず「この人は何が言いたいのかわかりづらい」と思われる心配がなくなります。
打ち込んだ理由を書く
結論を伝えたあとは、どんな相手も「なぜ?」と思うものです。
だからこそ、すぐにその理由を続けて書くようにしましょう。
ここでのポイントは、そこにストーリー性をしっかり含めること。
なぜなら、その方が読み手に印象を残しやすくなるからです。
エントリーシートに書く文章は、いかに相手に対して自分の存在を覚えてもらえるのかが重要なので、ストーリー性も何もないような理由を書いてしまわないようにしましょう。
とはいえ、人によってはそこまで強烈な動機がないケースもあると思います。
そんな時は、無理やりストーリー性を持たせるような理由を考えて書いても問題ありません。
ただし、場合によってはあとから面接で深掘りされる可能性は高いため、何を聞かれてもスムーズに答えられるように準備しておいてください。
課題や問題点と対処について伝える
ここからはいよいよ本編に突入していくことになりますが、大事なのは単純に経験したことだけを書けば良いわけではない、ということ。
なぜなら、相手に何も印象に残らないエピソードになってしまうからです。
そのため、自分が経験したことを話していく上で、どのような課題にぶつかってしまったのか?そしてどのようにそれを乗り越えようとしたのか?なども、しっかり書くようにしましょう。
採用担当者は、その人が学生時代に最も打ち込んだことを聞く中で、自社にも適性があるのかどうかを判断します。
つまり、それが見えてこないような文章になってしまうと、相手は何も判断することができないため、採用してもらえないおそれが出てくるのです。
結果と学んだことを書く
学生時代に最も打ち込んだことを書く際には、実際に自分が打ち込んだことだけを書いて終わってしまってはいけません。
少しでも採用率を上げるためにも、これまでの経験から自分が何を得たのか?何を学ぶことができたのか?まで、きちんと書くようにしましょう。
そして、実際に会社へ入社することになった場合は、具体的に自分がどのように活躍できるのかも、わかりやすく伝えるのがポイントです。
これによって、どんな採用担当者も前向きに採用を検討してくれるようになるでしょう。
大事なのは企業に対して採用する価値を認識してもらうことですので、エントリーシートを書く際にこれは決して忘れてはいけない部分です。
【ESの学生時代に最も打ち込んだこと】学生時代に最も打ち込んだことの例文
色々なコツがあることがわかったと思いますが、そうはいっても結局何をどう書き始めるのが良いのか、いまいち想像できずにいる人も少なくないでしょう。
そのため、ここでは1つ例文を紹介します。
例文を読むだけでどんな人でも文章全体の流れが理解しやすくなるはずですので、なかなかペンが進まない人はぜひ合わせて読んでおいてください。
アルバイト
私は大学に入ってから、すぐに居酒屋でアルバイトをすることにしました。
理由は遊ぶお金を稼ぎたかったのもありますが、周りの人よりも早く社会経験を積みたいと思っていたからです。
特に頑張ったのが、仕事における全体の連携です。
私はアルバイトを始めて、最初は周りとの連携がなかなかうまくできずに、お客様を待たせることが多々ありました。
そこで私なりに頑張って分析した結果、私だけではなく全体のコミュニケーションがうまく取れていないと考え、仕事中は常に1人1人が周りを観察しながら最も適切な行動を取れるように注意しました。
その結果、仕事がうまく回るようになって、忙しい時間帯でも問題なくこなせるようになったのがすごく嬉しかったです。
貴社で仕事を始める際にも、常に仲間とうまく連携を取りながら、効率よく仕事をしていきたいと思っています。
冒頭は、結論から始まっているため、内容が理解しやすくなります。
また、アルバイトに最も打ち込んだ理由も明確に説明しているため、文章を読んでいる最中に疑問が浮かぶ心配がありません。
面接官は、読みにくい文章やわかりにくい表現を目にすると、読むのを諦める可能性があります。
採用期間中は、就活生が作成した文章を大量に読み、ストレスを感じるためです。
最後までしっかりと読み切ってもらえるように、誰でも理解できる内容にしましょう。
学業(ゼミ・卒論など)
私が、学生時代に最も打ち込んだことはゼミです。
私が所属するゼミは、マスメディアに関する研究が中心です。
生きていく中で、正しい情報を知ったうえで物事を判断する必要があると考えたからです。
当時のゼミは、控えめな学生が多く、活動が積極的ではありませんでした。
限られた学生生活で何も行動しないのは、避けたいと考えています。
そこで教授にご協力いただき、大学内に配布する雑誌を作成しました。
内容は大学近くで経営されている飲食店の紹介です。
大学と地域の交流を活性化させるのが目的になります。
雑誌作成は、インタビューや魅力的な文章など、やるべきことが多く苦労しました。
しかし、今回の経験から主体性を持って行動する大切さを学びました。
入社後は、仕事に主体的に取り組み、売上に貢献するつもりです。
打ち込んだ内容がしっかり説明されているため、想像しやすい文章です。
面接官は、就活生のことを詳しく知りません。
そのため、具体例やエピソードを十分に盛り込むことで、人柄が判断しやすくなります。
文章を書いた就活生が、自社の価値観にマッチした人材か見極めるためにも、当時の様子はできる限りわかりやすく記載しましょう。
スポーツ(部活・サークルなど)
私が、学生時代に最も打ち込んだことは、陸上競技です。
陸上の経験からチームメイトの大切さを学びました。
私は、TVで見たマラソン選手のようになりたく、中学生の頃からずっと陸上部に所属しています。
高校生の頃には、全国大会に出場しました。
大学生になってからも同様に継続するつもりでした。
しかし、大学2年生のときに左膝の大怪我を負いました。
担当医からは「歩くことは可能ですが、以前のように走れるかわからない」と言われ、とてもショックを受けました。
私の怪我を聞いたチームメイトは、退院するまで毎週お見舞いに来てくれました。
自分は、とても恵まれている環境にいると感じ、リハビリを頑張りました。
今では、膝が完治しています。
入社後は、同僚や先輩と協力して、より多くのお客様に安心してもらえるシステム開発に貢献したいです。
当時の感情や考えがしっかりと記載されています。
学生時代の経験は、どうしても偏りがちです。
そのため、他の就活生との差別化が重要になります。
スポーツ経験を記載するのであれば、自分の気持ちを鮮明に記載しましょう。
同じスポーツ内容でも、あなたらしさが表現された文章になります。
文化系の活動(サークル、演奏など)
私が、学生時代に最も打ち込んだことは、サークル活動です。
大学1年生のときに、全国の温泉を巡る、温泉サークルを立ち上げました。
当時のメンバーは、仲のよい友達3人でした。
何度か旅するうちに、この経験を何かに活かせないかと考えるようになりました。
そこで、旅行先の温泉情報をまとめたブログを開設しました。
温泉旅行するきっかけや楽しい旅の思い出を作ってもらうためです。
必要な情報を取捨選択したり、ブログに掲載する写真を選定したりと慣れない作業に苦戦しました。
試行錯誤した結果、今では1ヵ月に5,000PVを獲得できるブログです。
入社後は、サークル活動の経験を活かし、多くの人が読みたくなる情報誌の作成に注力します。
学生時代の経験と入社後の業務内容がマッチしています。
志望企業の事業内容に合う文章は、面接官から高評価が得られるでしょう。
面接官は、学生時代の経験が入社後にも通用するのか見極めたいからです。
入社後に活かせる経験を積んでいることをアピールしましょう。
行事・イベント
私が、学生時代に最も打ち込んだことは、学園祭の運営です。
大人数で協力してイベントを企画する経験は、社会人になってから役に立つと考えたためです。
当初は、前年度の学園祭を踏襲する形でした。
しかし、私は去年来場したお客様が楽しめないと考え、新しい学園祭を提案しました。
もちろん、芸能人の方を招待したり、屋台を出店したりと定番の要素は活かします。
前年度との違いを出すために、農学部の方が育てた野菜や果物を販売する場所を設けました。
毎年、子どもや学生は楽しめる学園祭でしたが、大人が楽しめるものがありませんでした。
そこで、旬の野菜と果物を販売し、来場者全員が楽しめる学園祭を企画しました。
その結果、「また来たい」と回答した人の割合が昨年の30%から50%に増加しました。
今回の経験から、お客様の気持ちになって考える大切さを学びました。
行事やイベントは協調性やチームワーク、企画力など、さまざまな能力がアピールできる題材です。
さらに、開催までに期間があるため、計画性も問われます。
自分が面接官に伝えたい要素をピックアップしましょう。
すべての要素を文章に加えるのは避けてください。
1つあたりの説明が薄くなり、かえって面接官に伝わらないからです。
趣味
私が、学生時代に最も打ち込んだことは、SNS運用です。
私は、高校生の頃から友達とゆっくり過ごせるカフェが好きでした。
たまたまSNSに投稿した写真が多くのいいねをもらったことがきっかけで、SNS運用を開始しました。
当初は、自分の記録目的で始めたSNSですが、6ヵ月ほど運用しているとフォロワー数が100人から1,000人を超えました。
また、フォロワーからおすすめのカフェを質問されることが多くなったため「夏におすすめのカフェ10選」と投稿しました。
その結果、多くの方に喜んでいただけるアカウントに成長しました。
さらに、企業から「ぜひ自社のカフェを紹介してほしい」と依頼も来るようになりました。
自分の好きなものを投稿することで、多くの人や企業の力になれることにとてもやりがいを感じました。
打ち込んだ成果が具体的な数値で記載されているため、再現性のある内容です。
面接官から高評価を得るには「入社後も同じ成果を出してくれそう」と判断される必要があります。
そのため、具体的な数字を使った説明が重要です。
単純に「頑張った」ではなく「努力した結果、売上が10%アップしました」と数値を使いましょう。
自分磨き
私が、学生時代に最も打ち込んだことは、筋力トレーニングです。
営業部志望の私は、見た目が大切だと考えています。
そこでジムに通い始めました。
現在で1年が経ちます。
当初は、毎日ジムに通いトレーニングに励みました。
しかし、なかなか成果が現れず、諦めそうになりました。
営業部に配属され、活躍する日を想像して、トレーニングを半年継続しました。
その結果、体重は10kg落ち、顔や体型が大きく変化しました。
筋肉トレーニングは、継続することの大切です。
私は、筋肉トレーニングで培った、計画性と継続力の2つを武器に、日々精進していきます。
自分磨きは、題材にしやすい反面、入社後に活かせるスキルのアピールが困難です。
直接、事業に貢献できる姿が想像できないからです。
そのため、自分の取り組んだ内容が、志望企業にどのようにリンクするのか丁寧に説明しましょう。
ただ、自分のために努力した就活生と評価されないよう注意してください。
日々の習慣、ルーティン、その他
私は、毎朝ベットメイクを忘れずに実施します。
1日の始まりを気分のよいものにするためです。
昔の私は、ベットは「夜寝られればよい」と考えていました。
しかし、ある日アルバイトの人間関係に悩み、眠れない日が3日続きました。
先輩に相談したところ、ベットメイクをおすすめされました。
ベットを綺麗に整えることで、自己効力感が身につくためです。
翌日から、ベットメイクを始めたところ、とても気分よく1日が過ごせる気がしました。
また、綺麗なベットで夜寝られる幸せに気がつきました。
自分の気分を自分で調整できるようになり、先輩には感謝しかありません。
今でも毎朝必ずベットメイクするようにしています。
日々の習慣やルーティンでも題材になります。
学業やアルバイトを選択する就活生が多いですが、問題ありません。
他の就活生と差別化を図ることで、面接官の印象に残りやすくなります。
そのため、題材が思いつかない就活生におすすめです。
「学生時代に最も打ち込んだこと」を伝えるときの注意点
「学生時代に最も打ち込んだこと」を伝えるときの注意点を4つご紹介します。
自分が思いついた内容をそのまま伝えても、面接官の評価にはつながりません。
就活を効果的に突破するには、避けるべき注意点があります。
対策せずにいると、よい内容の取り組みでも効果が半減するでしょう。
志望企業から内定を獲得するためにも、以下の文章を参考にしてください。
伝えるエピソードは一つに絞る
注意点の1つ目は、伝えるエピソードを一つに絞ることです。
自分の経験をしっかりと面接官に伝えられます。
面接官に対して、自分の良さを知ってもらうことは大切です。
しかし、複数のエピソードを記載すると、1つずつの内容が薄くなります。
その結果、面接官もどの箇所をアピールしたいのか理解しづらくなるでしょう。
例えば、部活動に関する話題であれば「部活動では、チームをサポートするために道具整備を率先しました」と内容は具体的にしてください。
反対に「部活動では、毎朝自主練を2年続けました。さらに、チームのために試合相手の情報を分析しました」と情報が多すぎるのは避けましょう。
自分が面接官に対して、1番知ってほしい部分を絞ってアピールすることが大切です。
アピールポイントも一つに絞る
注意点の2つ目は、アピールポイントも一つに絞ることです。
面接官に対して説得力のあるエピソードになります。
文章を作成する際には、字数制限や発表時間を考慮しなければなりません。
自分の主張をすべて詰め込むのは困難です。
そのため、自分が最も伝えたいポイントを1つ選んでください。
アピールポイントが多くある方が、優秀な人材に見えるでしょう。
しかし、1つひとつのアピール内容が薄くなります。
結果、どのポイントも伝わらない可能性があるでしょう。
アピールポイントが複数あることは素晴らしいことです。
一方で、就活の目的は内定の獲得にあります。
ゴール地点を見失わないようにしましょう。
企業が求める人物像に反しないエピソードにする
注意点の3つ目は、企業が求める人物像に反しないエピソードにすることです。
面接官は、就活生が自社の価値観や社風に合う人材か見極めています。
そのため「企業方針に合わない」と判断されると採用されません。
公式ホームページから募集要項を必ず確認しましょう。
「チャレンジ精神旺盛な人」と記載があれば、意図をくみ取ったエピソードを採用することが大切です。
「私は、新しい練習方法をチームに取り入れました」「海外客を接客するために英語を取得しました」などが挙げられます。
協調性やチームワークなど、保有しているスキルが優秀でも、内定獲得できる可能性が低くなるでしょう。
企業が求める人物像にあったエピソードを採用してください。
嘘や誇張を伝えない
注意点の4つ目は、嘘や誇張は伝えないことです。
嘘がバレた際に面接官からの印象が悪くなります。
とくに選考段階であれば、信用できない人材と判断され、選考から落とされます。
自分をよく見せたい気持ちは理解できますが、エピソードや実績は本当のことを伝えましょう。
仮に嘘が通ったとしても選考が進むにつれて、話の矛盾からバレてしまいます。
入社後でも同様です。
仕事するうえで信頼関係は重要になります。
しかし、嘘をつくと一瞬で信頼関係が崩壊するでしょう。
企業から「信頼できない人材」と評価されると昇進、昇格にも影響します。
そのため、取り組み内容や結果は、正直に伝えるようにしましょう。
エージェントを利用してみよう
ここまでアドバイスした内容を踏まえてエントリーシートを書いても、なかなか納得のいく文章ができないと悩んでしまう人も出てくるかもしれません。
そんな人は、就活エージェントと呼ばれるサービスを使うことも考えてみましょう。
就活エージェントとは、就活のサポートをしてくれるサービスのことです。
無料でプロのアドバイスを直接受けることができるため、必ずあなたにも役立つサービスになるでしょう。
まとめ
今回は、学生時代に最も打ち込んだことをエントリーシートに書く際のポイントを紹介しました。
前述したコツを1つ1つ押さえておくことで、どんな人でも良い文章を仕上げることができるでしょう。
就活はこれからの人生を左右する大きなイベントになりますので、あなたも失敗しないようにしっかり準備しておいてください。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート