就活で嘘をついてしまうという人がいます。
就活では、人とは違う個性が大事になるので、人より個性を際立たせるために嘘をついてしまうのでしょう。
しかし、その嘘は知らず知らずのうちに自分の首をしめてしまっているかもしれないのです。
そもそも、就活において嘘は許されるのでしょうか。
嘘が発覚したとしても許されるラインは一体どこなのでしょうか。
実は、嘘も巧みに使えば就活におけるエントリーシートや面接などに活かせることもあるのです。
エントリーシートで嘘はバレる?
エントリーシートで書いた嘘はバレるでしょうか?
エントリーシートではどうしても嘘をついて自分を良く見せたいと考えてしまいます。
しかし実際、学生がついた嘘は案外バレてしまっています。
嘘は必ず綻びが出てしまうため何人もの学生を見ている面接官の目はごまかせません。
エントリーシートに記載する嘘の種類とは?
エントリーシートに記載する嘘の種類には、いくつかのパターンがあります。
そして、その嘘にも軽度のことから発覚すれば不採用になってしまう危険なことまで段階があります。
ほぼ問題ないレベルの嘘としては「感情の嘘」があります。
感情の嘘とは、「弊社に興味はありますか?」と問われた際に、特に興味がなくとも思わず「はい」と肯定してしまう場合などです。
これはいわゆる建前のレベルです。相手との軋轢を生まないための優しい嘘なので、比較的許される傾向にあるといえます。
では、危険なレベルの嘘にはどんなものがあるでしょうか。
いろいろと程度はありますが、「経験の捏造」はリスクの高い嘘になります。
例えば、出身大学の詐称や留学経験の捏造などがそれにあたります。
選考担当者に見抜かれる嘘とは?
そもそも就活で嘘をつく目的とは自分を大きくみせるためです。
つまり、その嘘はもしも事実であった場合、とても魅力的な内容でなければなりません。
選考担当者は魅力的な内容や興味を持った内容を掘り下げることが通常です。
上記に挙げたような経験の捏造は、掘り下げて質問されるでしょう。
その際、具体的な内容などを語れないようでは、面接の段階で間違いなく嘘が発覚してしまいます。
また、裏を取ろうと思えば取れるような嘘は選考段階で見抜かれてしまいます。
学歴や職歴などの捏造、資格の虚偽申告は、証明書類の提出を求められればその時点で嘘だと発覚してしまいますから、いくら選考を突破するためとはいえ使ってはいけない嘘になります。
エントリーシートで嘘をつくとどうなる?
エントリーシートで嘘をついたあとどうなるでしょうか?
嘘がバレないなら問題はありませんが、ほとんどの場合そううまくはいきません。
ここではエントリーシートで嘘をついた際にどのような影響があるかお話していきます。
選考で嘘をつき通すことになる
エントリーシートで嘘をつくと、その後の選考でも一貫した嘘をつき続けなければいけません。
一度軽い気持ちでうすをつくと、その嘘がばれないように嘘をつき続ける必要がでてきます。
嘘ということは実際に起こった出来事ではないわけですから、途中で話が矛盾してしまうリスクがあります。
内定後に嘘がバレると内定取り消しになることも
最悪なのは選考後に嘘がバレてしまうことです。
選考で自分を良く見せようとするあまり嘘をついてしまうかもしれませんが、それがむしろ空回りして、不利に作用してしまうこともあります。
せっかく内定をもらっても、嘘をついていたことがいずればれたときには内定が取り消されてしまいます。
エントリーシートに書いても大丈夫な上手な嘘とは?
エントリーシート上での上手な嘘ですが、嘘にも程度の問題があります。
「感情の嘘」の場合、相手側もそれを建前だとわかっていることが多いので、たとえ嘘が発覚したとしてもそれほど支障はないといえます。
つまり、見抜かれても問題が無い嘘は、嘘としての後ろめたさを持つ必要はあまりありません。
では、自分を大きく見せることが可能で、かつ疑われないような嘘とはなんなのか、それは「水増し」です。
サークルに所属していれば「サークル長である」と役職を水増しして嘘をつくなどがそれに該当します。
裏も取りづらく、大きくみせることのできる絶妙な嘘です。
しかし、当然発覚することは避けておきたいですから、それ相応の準備は必要です。
準備とは、すなわち詳細設定まで作っておくこと。
少し掘り下げられたくらいで疑われてしまうのであれば、最初から嘘などつかないほうがいいでしょう。
また、設定は綿密に決めておき、必ず紙に書いて整理しておくべきです。頭の中にある程度の嘘はすぐに矛盾が出てくるからです。
また、必ず元ネタを決めておくと設定の矛盾が出にくいものです。
サークル長という嘘を書くのであれば、実際のサークル長を参考にするといいでしょう。
直に話してエピソードをあらかじめ聞き出しておけるのであれば、それに越したことはありません。
ただし、それだけ準備をしていたとしても見抜かれるのが嘘というものなので、発覚したときの対応策も考えておく必要があるでしょう。
伝わりやすさを重視した多少の誇張
伝わりやすさを重視した際に、事実を少し誇張するくらいなら問題はありません。
例えば、業績や点数などを四捨五入したりすることなど、経験自体は嘘ではないためあまり影響はありません。
基本的に嘘はNG
どの程度でも嘘はつかないほうがいいでしょう。
経験していないのに経験したことにして話したりすると、あなた自身への負担が大きいです。
大きなリスクもはらむことになるので、メリットよりもデメリットのほうが多いので注意しましょう。
就活での嘘は許されるの?
就活全般やエントリーシート上での嘘は許されるのでしょうか。
結論からいうと「程度による」ということになります。
もちろん、発覚すれば人間として嘘つきというレッテルを張られてしまいます。
しかし、日本は和を重んじ、建前は基本的に許される傾向の文化です。
コミュニケーションを円滑に進めるための嘘は許されることが多くあります。
そのほか、経験の水増しレベルの嘘であっても、就活生が自分を大きく見せたい理由を人事や選考担当者が理解しているケースも少なからずあります。
営業担当ともなれば嘘も駆け引きの内です。
嘘を上手に扱えるようになって、はじめて社会人として一人前だと判断する人もなかにはいます。
しかし、嘘はときに真実よりも難しいテクニックを要します。
裏が取りづらく自分を大きく見せることのできる絶妙な嘘というのは、用意するだけでもひとつのテクニックといえるでしょう。
嘘は毒にも薬にもなると心得たうえで使うのであれば、ひとつの手段かもしれません。
嘘はバレるので使わないのがベスト
就活のみならず、人生のいろいろな場面において嘘をつく機会というのは意外に多いものです。
これを、人生を楽しくするためのスパイスとできるか、毒となってしまうかはその人次第でしょう。
就活の嘘も、結局は人生の一側面でしかありません。嘘というのは、使い方を心得たうえで使うべきなのです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート