就職活動で自分に相性の良い企業を見つけるために参加すべきイベントの一つに会社説明会があります。
会社説明会に参加することで、求人や会社のホームページだけではわからない情報を得ることができるのです。
しかし、周りに影響されて参加したり、特に目的を持たずに参加したりすると得られるものは少ないでしょう。
しかし、そういう気持ちでも、いくつかポイントを抑えるだけで会社説明会を有益なものへと変えることができます。
そこで、どのようなポイントを抑えるべきか要点をまとめてみました。
企業が会社説明会を行う理由
企業の会社説明会は『自社の強みや良い所をより知ってもらう』ことにあります。
そのため、企業のホームページにも載せていない資料などを見せてくれる場合もありますし、行っている仕事内容を紹介してくれる企業もあります。
自社の良い所を知ってもらい、有力な人材に興味を持ってもらい採用に繋げたいのが会社説明会を開く意味と言っても良いでしょう。
そのため、就活生は会社説明会で自分が興味を引く内容があるかを見極める必要があります。
企業を理解するためには、企業説明会前に企業についての理解と、職種に対する知識をある程度身につけておく必要があります。
基本知識を頭に入れておくことで、その会社の強みを明確化することができ、自分にとって興味や魅力がある企業なのかを見極めることができるでしょう。
会社説明会に参加するメリット
会社説明会に参加することを考えると、メリットより先に面倒くささが勝ってしまうかもしれません。
まずは、会社説明会に行く意味を理解しましょう。
社風や企業の特長を知れる
まず会社説明会のメリットの一つとして企業の社風や特長を知ることができます。
自分で企業研究をしようとすると、四季報やHPに頼る事になります。
どうしても出ている情報だけを集めることしかできません。
会社説明会は企業自身から企業について詳しい情報を知ることができます。
そのため、企業の本質的な魅力を手っ取り早く知るために会社説明会に参加する学生は多いです。
業界全体の理解につながる
会社説明会では、企業を取り囲む環境や業務内容の説明も事細かにしてもらえます。
そのため、まだ業界について名前だけしか知らないような学生には大変コスパのいいイベントなのです。
一つの業界にも事業は複数あります。
その中でも企業がどの立ち位置にあるのか、また他の事業とどのようなつながりを持つのかなどを知ることで、自分との相性ややりがいにも気づくことができるのです。
会社説明会はインターンシップとは違います。
基本的にグループワークなど、学生主体のワークよりも、企業が企業のことを知ってもらうために開催しているのです。
そのため、参加するハードルはインターンシップよりも低いといえるでしょう。
企業とのつながりを持てる
会社説明会は企業とのつながりを持つきっかけになります。
企業の説明会に参加すると、大抵最後に学生からの質問を受ける時間が設けられます。
もし企業に魅力を感じたら積極的かつ気軽に質問をしてみましょう。
また、説明会に参加した後、殆どの企業がアンケートを実施します。
アンケートは出席の代わりにもなっており、その後説明会に参加した学生限定の案内がうけられることもあるのです。
他の学生よりはやく動き出して一歩先に企業との関係を築くことで就活で有利に働くかもしれません。
会社説明会で行われることとは
会社説明会では行われる内容がある程度決まっています。
主に行われるのは『担当者挨拶』『ビデオやスライドショーでの会社説明・業務紹介』『採用に関する情報紹介』『質疑応答』がメインとなるでしょう。
企業側は会社説明・業務紹介に力を入れ、就活生に興味を持ってもらえるコンテンツを作ってアピールするのが会社説明会です。
しかし、大枠だけでの説明では本質を掴みにくくなってしまいます。
そこで、企業の本質を知るために重要になってくるのが質疑応答です。
もし興味のある企業のことを会社説明会の時点で多く知りたいならば、さまざまな質問を用意しておきましょう。
無礼はよくありませんが、どんな質問でも臆さず聞いてみる姿勢は就活で大きな意味を持っています。
会社説明会に参加するときの注意点
企業が考えていることを把握し、それを活用して会社を良く知る姿勢は大切ですが、逆に会社側も就活生を見ています。
多くの会社説明会は、インターンシップのように採用には直結せず、重要性は低いと考える就活生は少なくありません。
しかし、企業の担当者は就活生の服装や立ち振る舞いをチェックしています。
余りにも酷い場合、反対に素晴らしい場合は担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
企業によっては、会社説明会の担当者が人事部の人で、面接時に一緒になる場合もありえます。
会社説明会の時点で印象が付いていれば、面接のときの印象にも影響を及ぼします。
つまり、無理に良い印象をつけようとする必要はありませんが、悪い印象を残さないように最低限のマナーは必要であることを覚えておきましょう。
企業説明会は気軽に参加してOK
企業説明会はあくまで説明会です。
インターンシップのように学生が主体となってワークをすすめることもありません。
先述のメリットを享受し、自分の就活に役立てるために、ぜひ気軽に参加してみてください。
また、説明会に参加するタイミングは早ければ早いほど、その後の行動も起こしやすくなります。
自分に合う企業を見つけるためにはやめに多くの企業を見比べてみるのが肝です。
オンラインでの開催も増えている
近年、オンラインで開催される説明会が多くなっています。
そのため、わざわざ都心に出向いたり、暑い中スーツを着たりする手間が省けるのです。
対面の説明会だと、わざわざ1,2時間のために時間をかけて準備し出かけるのも面倒、と思ってしまいます。
その点、オンラインで開催される説明会は前後の予定を気にすることなく家から気軽に参加することができます。
さらに、オンラインの説明会は前後に他社のイベントにも参加することができます。
就活のスタートとして説明会に参加してみよう
就活のエントリーは6月1日から始まることが多いです。
エントリーしたら必ずインターンシップに参加しなきゃいけないと思う方も少なくないかもしれません。
エントリーしたら、インターンの案内がもらえます。
しかし必ずしも参加する必要はありません。
エントリーしたからといってその企業に向けた就活をしなくてはいけないわけではないので、エントリーは気軽に行いましょう。
就活のスタートダッシュとしてぜひ複数企業の説明会に参加してみましょう。
悪い印象を与えないマナーとは
会社説明会は、自分の社会人のマナーを試せる場所と言い換えることができます。
会社説明会といえども、相手の企業に接するため分からないながらにもビジネスマナーに挑戦して行くことが大切です。
例えば、冬なら来ているコートを建物に入る前に脱ぐ、携帯電話の電源は切っておく、時間を守るなどが基本のポイントで、相手に失礼に当たる行為は控えます。
今までアルバイトで働いてきた環境とは違い、緊張感をもって挑むことで自分を向上させることができるでしょう。
しっかりとした立ち振る舞いができれば、会社の担当者に一目置いてもらえるかもしれません。
質疑応答を用意する際も、質問が長く分かりにくくならないように心がけましょう。
要点を中心に分かりやすく、ハキハキと質問することを心がけると良い印象を与えられるはずです。
さまざまな意味を持って有益となる会社説明会にしよう
会社説明会はインターンシップなどに比べると重要度が低く意味がないと考える人は少なくありません。
しかし、なかには就活のモチベーションが上がらない人や企業を良く知らない人も多くいるのです。
会社説明会は気軽に参加できる就活イベントですから、いろいろな企業を知り見解を広げるためにも参加してみましょう。
それが就活をしている自覚や企業を知るきっかけにつながっていくでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート