今回は、多くの就活生が憧れる出版社、講談社の本選考について、27卒の皆さん向けに徹底解説していきます。
講談社といえば、『週刊少年マガジン』や『ViVi』などの雑誌から、ベストセラー小説、そして世界中で人気の漫画・アニメ作品まで、多彩な「おもしろくて、ためになる」コンテンツを生み出し続けるトップ企業です。
その人気は非常に高く、本選考は毎年熾烈な戦いとなります。
しかし、正しい情報を知り、早期から準備を進めることで、内定への道は必ず開けます。
この記事では、26卒の採用情報をベースに、27卒の選考スケジュールやフロー、ES、Webテストの傾向、そしてインターン優遇の有無まで、皆さんが今知りたい情報を網羅的に解説します。
難関突破に向けて、今からできる準備を一緒に確認していきましょう！
【講談社 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
講談社を志望する27卒の皆さんにとって、本選考のスケジュールは最も気になるところでしょう。
出版業界、特に講談社のような大手企業は、独自の採用スケジュールを組むことがありましたが、近年は経団連のルール（3月広報解禁、6月選考解禁）を意識しつつも、実質的には早期化する傾向も見られます。
26卒の採用実績を見ると、一般的なスケジュールが明確になってきました。
27卒の皆さんも、この26卒のスケジュールを一つの目安として準備を進めることが非常に重要です。
早めに動向を掴み、ESの準備や自己分析、企業研究をいつまでに終えておくべきか、具体的な計画を立てる必要があります。
ここでは、過去の傾向から27卒の「本選考日程」と「締切」について予測していきます。
情報解禁のアンテナを高く張りながら、出遅れることのないよう万全の体制を整えましょう。
本選考の日程
27卒の皆さんが押さえておくべき講談社の本選考日程について、26卒の実績をもとに予測します。
26卒採用では、採用情報が公開され、エントリーシート（ES）の受付が開始されたのが2月上旬でした。
そして、ESの提出締切が2月中旬に設定されていました。
その後、Webテストの受検期間が2月下旬から3月上旬にかけて設けられ、それを通過した人から3月上旬から中旬にかけて第一次面接（オンライン）が実施されました。
その後、3月下旬から4月にかけて複数回の面接（対面含む）が行われ、4月中には内々定が出た学生もいたようです。
この流れから、講談社は「3月広報解禁」というルールよりも実質的には早く選考プロセスを開始する企業であると分かります。
27卒の皆さんも、年明けには採用情報が公開される可能性を視野に入れ、「2月上旬にはESを提出できる状態」を目指して準備を進めるのが賢明です。
特に自己分析や「講談社で何がしたいか」という熱意の言語化は、直前では間に合いません。
冬休みなどを利用して、じっくりと自分と向き合う時間を確保してください。
本選考の締切
本選考の締切は、就活において「絶対に」守らなければならないデッドラインです。
講談社のような人気企業では、締切を1秒でも過ぎれば、どれほど優秀な学生であっても選考に進むことはできません。
26卒の例では、ESの締切が2月中旬に設定されていました。
27卒においても、同時期、つまり2月中旬から下旬にかけてがES提出の大きな山場になると予想されます。
注意したいのは、Webテストの受検締切もES提出とほぼ同時期、あるいは直後に設定される可能性が高いことです。
ESの作成に追われてWebテストの対策が疎かになったり、受検を忘れたりすることがないよう、スケジュール管理を徹底してください。
また、講談社はグローバル採用など複数の応募コースを設けることがあり、コースによって締切が異なる場合もあります。
必ず自分が応募するコースの最新の募集要項を、講談社の採用ホームページや就活ナビサイトで確認し、手帳やカレンダーアプリに登録するなど、二重三重のチェック体制を敷いておきましょう。
【講談社 本選考】27卒本選考の選考フロー
27卒の講談社の本選考フローは、26卒の傾向を踏襲する可能性が高いです。
過去の選考フローを理解しておくことは、各段階でどのような準備が必要かを把握する上で非常に重要です。
26卒の一般的な選考フローは、「エントリーシート（ES）提出」→「Webテスト受検」→「第一次面接（オンライン）」→「第二次面接（対面）」→「第三次面接（対面）」→「最終面接（対面）」という流れでした。
特徴的なのは、面接回数が比較的多いことです。
これは、学生一人ひとりの個性や人柄、そして講談社への熱意をじっくりと見極めようとする姿勢の表れと言えるでしょう。
例年との違いとして、コロナ禍で主流だったオンライン面接から、26卒では第二次面接以降は本社での対面面接に戻す傾向が強まりました。
27卒でも、最終選考に近づくほど対面でのコミュニケーションが重視されると考えられます。
また、選考途中で作文や企画書の提出を求められるケースも過去にはありました。
27卒で同様の課題が出るかは未定ですが、出版社を志望する以上、自分の考えを文章で表現する力や、新しい企画を生み出す力は常に磨いておく必要があります。
【講談社 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり？
結論から言うと、27卒の講談社本選考でもWebテストは実施される可能性が極めて高いです。
26卒採用では、Webテストは選考フローの初期段階、ES提出とほぼ同時期に受検が求められました。
この傾向は27卒でも続くと予想されます。
講談社のWebテストは、2段階で構成されているのが大きな特徴です。
まず、自宅のPCなどで受検する「パーソナリティ検査（性格検査）」があります。
これは、応募者の基本的な性格特性や思考の傾向が、講談社の社風や求める人物像とマッチしているかを見るためのものです。
そしてもう一つが、指定された会場（テストセンター）で受検する「学科試験」です。
26卒では、言語、計数（非言語）、英語の3科目が課されました。
これはSPIや玉手箱といった一般的な適性検査の形式です。
テストセンターでの受験となるため、替え玉受験などの不正ができず、学生の基礎学力が厳しくチェックされます。
出版社の選考では、文章を正確に読み解く「言語」能力や、グローバルなビジネス展開も見据えた「英語」能力が重視される傾向があります。
対策本でしっかりと準備し、高得点を目指しましょう。
【講談社 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
講談社のエントリーシート（ES）は、志望度の高さを測るための重要な関門です。
27卒でどのような項目が聞かれるかは現時点では確定していませんが、26卒やそれ以前の傾向から、聞かれる可能性が高い質問を予測することは可能です。
まず、志望動機や学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）、自己PRといった基本的な質問は必ず準備しておきましょう。
それに加えて、講談社のESで特徴的なのは、エンターテインメントへの深い理解と熱意を問う質問です。
例えば、「最近気になったエンタメコンテンツとその理由」「講談社のコンテンツ（雑誌、書籍、漫画、Webメディアなど）で最も好きなもの、または改善したいもの」「講談社で入社後に実現したい企画」といった、具体的な内容を問われる可能性が非常に高いです。
これは、あなたがどれだけ講談社の事業に興味を持ち、深く研究しているか、そして「作り手」としての視点を持っているかを確かめるための質問です。
例年との違いとしては、Webメディアやライツビジネス、DX（デジタルトランスフォーメーション）に関する設問が加わる可能性も考えられます。
日頃から講談社の様々なコンテンツに触れ、自分なりの考えを言語化する訓練をしておくことが、そのままES対策に繋がります。
【講談社 本選考】27卒本選考のインターン優遇
「インターンに参加しないと本選考で不利になりますか？」という質問を、就活アドバイザーとして非常によく受けます。
特に講談社のような難関企業を目指すなら、気になって当然でしょう。
結論からお伝えすると、講談社は「インターンシップ参加と本選考の選考とは一切関係ありません」と公式に明言しています。
つまり、インターンに参加したからといって、本選考が一部免除されたり、早期選考ルートに乗ったりといった「公な優遇」はない、というのが基本的なスタンスです。
26卒採用においても、インターン不参加で内定した学生は数多くいます。
しかし、だからといってインターンに参加する意味がないわけではありません。
インターンに参加することで得られる「実質的なメリット」は計り知れないからです。
現場の社員の方と直接話し、社内の雰囲気を肌で感じることで、ESや面接で語る志望動機に圧倒的な具体性と熱量が宿ります。
また、インターン選考を一度経験しておくこと自体が、ES作成や面接の良いリハーサルになります。
講談社が「公な優遇はない」としながらも、インターンを通じて自社にマッチする優秀な学生と早期に接点を持ちたいと考えているのは事実でしょう。
優遇の有無に一喜一憂せず、純粋に「講談社を深く知る機会」としてインターンに挑戦することをおすすめします。
【講談社 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる？
これは全く心配ありません。
講談社の本選考は、インターンシップ選考に落ちた学生でも問題なく応募できます。
前述の通り、講談社はインターンと本選考は別物であると明言しています。
インターンの選考は、募集人数が本選考に比べて極端に少ないため、非常に倍率が高くなります。
そのため、素晴らしい熱意やポテンシャルを持っていても、タイミングやテーマとの相性でご縁がなかった、というケースは多々あります。
インターンに落ちたことで、「自分は講談社に合わないんだ」と落ち込み、本選考への応募をためらってしまう学生がいますが、それは非常にもったいないことです。
インターン選考で落ちた原因を自分なりに分析し、例えば「企業研究が足りなかったかもしれない」「企画の具体性が欠けていたかもしれない」といった反省点を本選考までに改善すれば、結果は全く違ったものになります。
むしろ、一度選考を経験したことで、他の学生よりも一歩リードしていると捉えることもできます。
インターンの結果は引きずらず、気持ちを切り替えて、万全の準備で本選考に臨んでください。
あなたの熱意が本物であれば、そのチャンスは必ずあります。
【講談社 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
さて、ここまで講談社の選考スケジュールやフロー、各選考のポイントについて解説してきました。
講談社が日本屈指の難関企業であることは間違いありませんが、突破するために押さえておくべき「鍵」は明確です。
それは、小手先のテクニックではなく、講談社という企業と、そこが生み出すコンテンツへの「深い理解」と「揺るぎない熱意」に他なりません。
選考フローの各段階で、あなたがどれだけ講談社に「本気」であるかが試されます。
面接回数が多いのも、その本気度を多角的に見極めるためです。
27卒の皆さんが、ライバルたちに差をつけ、内定を勝ち取るために、特に意識してほしい3つのポイントを具体的に解説していきます。
付け焼き刃ではない、あなた自身の言葉で熱意を語るための準備を、今から始めましょう。
行動し始めた人から、内定への道は開かれていきます。
なぜ講談社なのか？他社との違いを言語化する
講談社突破のための最初の、そして最大のポイントは、「なぜ他の出版社ではなく、講談社でなければならないのか」を明確に言語化することです。
出版業界には、集英社、小学館、KADOKAWAなど、魅力的な企業が数多く存在します。
面接官は「うちじゃなくても、他の出版社でも良いのでは？」という視点で、あなたの志望動機を厳しくチェックします。
この質問に詰まってしまうようでは、内定は遠のきます。
「エンタメが好き」「本が好き」といった漠然とした理由だけでは不十分です。
講談社の企業理念である「おもしろくて、ためになる」にどう共感しているのか、講談社が持つ多様な事業ポートフォリオ（漫画、雑誌、文芸、ジャーナリズム、ライツビジネスなど）の中で、特にどの領域に惹かれ、そこで何を成し遂げたいのかを具体的に語る必要があります。
例えば、同じ漫画でも、講談社作品の持つ独自性や、雑誌メディアのデジタル戦略、あるいは海外へのコンテンツ展開の仕方を、他社と比較分析した上で自分の言葉で説明できるように準備しましょう。
講談社の作品やサービスを徹底的に研究し、あなただけの「講談社でなければならない理由」を見つけ出すことが、選考を突破する上での土台となります。
エンタメへの圧倒的熱量と企画力
講談社はコンテンツを生み出す会社です。
そこで働く社員には、当然ながらエンターテインメント全般に対する並々ならぬ「熱量」が求められます。
ESや面接では、あなたが「どんなコンテンツが好きか」だけでなく、「なぜそれがおもしろいのか」「なぜ今それがヒットしているのか」を自分なりに分析し、論理的に説明できるかが問われます。
日頃から講談社の作品に限らず、世の中で流行っている映画、音楽、ゲーム、SNSのトレンドまで、幅広くアンテナを張り、インプットを続けることが不可欠です。
さらに重要なのは、そのインプットを「企画力」としてアウトプットできることです。
「最近おもしろかったコンテンツ」を語るだけでなく、「私なら、その次にこんな企画を仕掛けたい」「講談社のこの資産（作品や著者）を使って、こんな新しいビジネスを生み出したい」という、「作り手」としての視点をアピールすることが求められます。
例えば、「この漫画のターゲット層を広げるために、こんなSNSプロモーションを企画します」といった具体的な提案ができると、面接官の印象に強く残ります。
あなたの「好き」という熱量を、具体的な「企画」に昇華させる訓練を積んでください。
選考フローを理解し、対策を徹底する（ES・Webテスト・面接）
熱意や企画力がいかに優れていても、選考の各ステップを通過できなければ意味がありません。
特に講談社の選考は、初期段階のESとWebテストで多くの学生がふるい落とされる厳しい現実があります。
まず、Webテスト対策は必須です。
26卒ではテストセンターでの学科試験（言語・計数・英語）が課されました。
出版業界の選考は、Webテストのボーダーラインが高い傾向にあると言われています。
市販の対策本を最低でも3周は繰り返し解き、苦手分野を克服しておきましょう。
次にESです。
講談社らしい「エンタメ愛」を問う設問に対し、具体的かつ論理的に自分の熱意を伝える文章力が求められます。
他社のESを使い回すのではなく、講談社のためだけに練り上げた内容を作成してください。
そして、最大の難関である複数回の面接。
面接が進むにつれて、志望動機の深掘りや、あなたの人間性そのものが厳しく見られます。
自己分析を徹底し、どんな角度から質問が来ても、自分の軸を持って堂々と答えられるよう、模擬面接などで実践的な準備を重ねることが、内定への確実な一歩となります。
まとめ
今回は、27卒の皆さんに向けて、講談社の本選考対策について詳しく解説してきました。
採用スケジュール、選考フロー、WebテストやESの傾向、そしてインターンの実情まで、現時点での予測も含めてお伝えしました。
講談社は、その人気と比例して、内定を掴むのが非常に難しい企業です。
しかし、この記事でお伝えしたように、突破するためのポイントは明確です。
それは、「なぜ講談社なのか」という明確な志望動機、エンタメへの尽きない「熱量」、そしてそれを形にする「企画力」を、選考の場で示しきることです。
26卒の選考スケジュールを見ても、準備を始めるのに「早すぎる」ということはありません。
今この瞬間から、講談社のコンテンツに触れ、世の中のトレンドを分析し、自分なら何ができるかを考える習慣をつけてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
