特に外資系投資銀行(IBD)を目指す方にとって、モルガン・スタンレーは憧れの企業の一つではないでしょうか。
世界トップクラスの金融機関であるモルガン・スタンレーの本選考は、他の業界や企業と比べても非常にスケジュールが早く、選考プロセスも独特です。
情報を制する者が就活を制す、とはよく言いますが、こと外資系投資銀行に関してはそれが全てと言っても過言ではありません。
「もう27卒の選考が始まっているの?」と驚くかもしれませんが、現に26卒の選考は2024年の秋(大学3年生の秋)には締切を迎えていました。
27卒の皆さんも、今この瞬間から準備を始める必要があります。
この記事では、モルガン・スタンレーの27卒本選考について、最新の傾向と対策を徹底的に解説していきます。
選考スケジュールからES、Webテスト、インターン優遇の実態まで、皆さんが今知りたい情報を網羅しています。
この記事を読んで、ライバルより一歩早いスタートを切りましょう。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
さて、まず皆さんが最も気になるであろう採用スケジュールについて解説します。
モルガン・スタンレーを含む外資系投資銀行の選考スケジュールは、日系企業とは比較にならないほど早期化しています。
大学3年生(あるいは修士1年生)の夏に行われるサマーインターンが非常に重要であることは皆さんもご存知かもしれませんが、本選考のスケジュールも非常にタイトです。
「本選考」という名前ではありますが、実質的にはサマーインターン選考に次ぐ、第二の大きな採用チャンスと捉えるべきでしょう。
26卒の実績を見ると、サマーインターン選考が大学3年の4月〜6月頃、そして本選考のエントリーが同年の10月〜11月頃には締め切られています。
つまり、27卒の皆さんも、大学3年生の秋には本選考の準備を完了させておく必要があるということです。
のんびりしている暇はありません。
すでに27卒向けの採用イベントやセミナーが動き出している可能性も高いため、常にアンテナを高く張り、公式サイトや就活プラットフォームの情報を毎日チェックする習慣をつけましょう。
本選考の日程
27卒のモルガン・スタンレー本選考の日程について、具体的な日付はまだ発表されていない可能性もありますが(※2025年11月現在)、例年の傾向から予測することは十分に可能です。
外資系投資銀行の採用は、大きく分けてサマーインターン経由と本選考経由の2つのルートがあります。
本選考ルートの場合、26卒の実績では、エントリーシート(ES)の提出やWebテストの受検期間は、大学3年生の10月頃に設定されるケースが一般的でした。
その後、録画面接、複数回の面接を経て、年内には内々定が出揃うという非常にスピーディーな展開になります。
27卒の皆さんも、これとほぼ同様のスケジュール、あるいはさらに早期化する可能性を念頭に置いておくべきです。
つまり、夏休みが終わった9月から準備を始めるのでは全く間に合いません。
理想を言えば、サマーインターン選考が終わった直後の8月〜9月には、本選考に向けたESのブラッシュアップやWebテスト対策を再開するべきです。
特にモルガン・スタンレーは人気企業であり、応募が殺到するため、少しでも提出が遅れると不利になる可能性もゼロではありません。
本選考の締切
本選考の締切はいつ頃になるのでしょうか。
これも過去の実績から推測するのが最も確実です。
モルガン・スタンレーの26卒向け本選考では、公式ウェブサイトでの応募締切が2024年11月上旬に設定されていました。
これは全部門共通ではなく、部門ごと(例えば投資銀行部門、セールス&トレーディング部門、リサーチ部門など)に異なる締切が設けられる場合もありますが、概ねこの時期が一つの大きな目安となります。
27卒の皆さんも、大学3年生の11月上旬が一つのデッドラインになると考えて準備を進めてください。
重要なのは、締切が「11月上旬」だからといって、11月に入ってから準備を始めるのでは遅いということです。
ESの作成、特にモルガン・スタンレーが求める英語での記述には時間がかかりますし、Webテストの対策も必要です。
応募開始のアナウンスがあったら、できるだけ早くESを提出し、Webテストを受検する勢いが求められます。
外資系投資銀行の選考は「早い者勝ち」の側面もあるため、常に前倒しで行動することを心がけましょう。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考の選考フロー
モルガン・スタンレーの本選考フローは、外資系投資銀行の中でも特に緻密に設計されています。
27卒の皆さんも、この流れをしっかり把握しておくことが内定への第一歩です。
例年の選考フローは、大きく分けて「ES(エントリーシート)・Webテスト」→「録画面接」→「複数回の面接(ジョブやスーパーデイ含む)」→「内定」という流れで進みます。
26卒以前の傾向を見ても、この基本的な枠組みに大きな変更はないと考えられます。
特徴的なのは、初期段階で「録画面接」が導入されている点です。
これは、対面の面接に進む前に、あなたの熱意や論理性、英語力などを動画で確認するための選考です。
また、選考の最終段階では「スーパーデイ」と呼ばれる、一日に複数のマネージング・ディレクター(MD)クラスの社員と連続で面接を行う、外資系投資銀行特有の選考が待っています。
インターンシップに参加した場合、この選考フローの一部(例えば初期の面接)が免除されることもありますが、本選考から応募する場合は、基本的に全てのステップをクリアする必要があります。
各ステップで求められる能力が異なるため、一つひとつ入念な対策が必要です。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり?
結論から言うと、モルガン・スタンレーの本選考においてWebテストは「実施される」と考えて間違いありません。
例年、ESと同時に、あるいはES提出直後にWebテストの受検が求められます。
27卒の皆さんが特に注意すべきは、その「種類」です。
多くの日系企業で採用されているSPIや玉手箱とは異なり、モルガン・スタンレーをはじめとする外資系投資銀行の多くは、「TG-WEB」という形式のWebテストを採用する傾向が強いです。
このTG-WEBは、他のWebテストと比べて問題のクセが非常に強く、図形や暗号、論理パズルといった、いわゆる「地頭」や「思考スピード」を問う難問が多いことで知られています。
対策をしていなければ、まず間違いなく時間内に解き終わることはできませんし、合格ボーダーも高いと予想されます。
26卒以前の学生からも「TG-WEBで落ちた」という声は多く聞かれます。
逆に言えば、ここで高得点をマークできれば、他の学生と大きな差をつけることができます。
市販のTG-WEB専用の問題集を最低でも2〜3周は繰り返し解き、問題形式に徹底的に慣れておくことが、選考突破の鍵を握ります。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
モルガン・スタンレーのESで聞かれる項目は、あなたの「本気度」と「論理性」を測る、非常にシンプルな、しかし奥深いものが多いのが特徴です。
例年、部門によって多少の違いはありますが、中核となるのは「志望動機」と「自己PR」です。
特に注目すべきは、これらの質問が「英語」で記述を求められるケースが非常に多い点です。
例えば、「Why do you want to join Morgan Stanley? (なぜモルガン・スタンレーを志望するのか?)」や「What differentiates you from the other applicants? (他の応募者と比べたあなたの強みは何か?)」といった内容です。
文字数も200語程度と制限されていることが多く、その中で簡潔かつ強力に自分をアピールする英語力と論理構成力が求められます。
「なぜ他の投資銀行ではなく、モルガン・スタンレーなのか」を、自身の経験と結びつけて具体的に語れなければ、優秀な学生が集まる選考を通過することはできません。
例年との違いという点では、設問自体が大きく変わる可能性は低いですが、サマーインターン選考で提出したESをそのまま使い回すのではなく、本選考に向けて必ずブラッシュアップするようにしましょう。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考のインターン優遇
外資系投資銀行の就活において、「インターン優遇」は最も気になるトピックの一つでしょう。
モルガン・スタンレーにおいても、サマーインターンシップ(主に大学3年生の夏に開催)への参加は、本選考において非常に大きな意味を持ちます。
結論から言うと、インターンで高い評価を得た学生に対する「優遇」は明確に存在します。
ただし、これは「優遇」というよりも「インターンが選考プロセスそのもの」と捉える方が正確かもしれません。
サマーインターンは数日間にわたって行われ、その間、学生は実際の業務に近い課題(グループワークやプレゼンテーションなど)に取り組みます。
社員は、その過程でのあなたのパフォーマンス、論理性、協調性、そしてカルチャーフィット(社風との相性)を厳しく評価しています。
このインターンでトップクラスの評価を得た学生は、本選考のプロセスが大幅にショートカットされ、秋の本選考が始まる前、あるいは開始直後に内々定(または最終面接への招待)を得ることが一般的です。
したがって、モルガン・スタンレーへの入社を本気で目指すのであれば、まずはサマーインターン選考を突破し、そこで最大限の成果を出すことが最も確実な道と言えます。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる?
サマーインターンが重要であることは解説した通りですが、では「サマーインターン選考に落ちてしまったら、もう本選考に応募するチャンスはないのか?」と不安に思う方もいるでしょう。
心配しないでください。
結論として、サマーインターン選考に落ちた学生でも、本選考に再応募することは可能である場合がほとんどです。
サマーインターンの枠は非常に少なく、選考倍率も極めて高いため、実力があってもタイミングや運で落ちてしまうことは珍しくありません。
企業側もそのことは理解しており、本選考という形で、より多くの学生に門戸を開いています。
ただし、当然ながら本選考も非常に狭き門であることに変わりはありません。
サマーインターン選考で落ちた理由を自分なりに徹底的に分析し、弱点を克服した上で本選考に臨む必要があります。
「なぜサマーで落ちたのか」「夏から秋にかけて、自分は何を学び、どう成長したのか」を明確に語れるように準備しておくことが重要です。
インターンに落ちたからといって諦める必要は全くありません。
むしろ、その悔しさをバネにして、本選考でリベンジを果たしましょう。
【モルガン・スタンレー 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
ここまで、モルガン・スタンレーの選考スケジュールやフローについて詳しく見てきました。
世界最高峰の金融機関であるだけに、その選考は非常に難易度が高いものです。
しかし、ポイントを押さえて正しく準備すれば、決して突破できない壁ではありません。
27卒の皆さんが内定を勝ち取るために、今から意識すべき重要なポイントは、突き詰めると「早期準備」「専門性」「カルチャーフィット」の3つに集約されます。
特に外資系投資銀行の選考は、準備の量と質がそのまま結果に直結すると言っても過言ではありません。
ライバルたちは、皆さんが想像している以上に早くから、深く対策を進めています。
自分もその一員になる、あるいは彼らを凌駕するほどの努力が求められます。
「まだ大学3年生」という意識は捨て、プロフェッショナルな候補者として自分を律し、戦略的に準備を進めることが不可欠です。
ここからは、本選考を突破するために特に重要な3つの具体的なポイントについて、さらに詳しく解説していきます。
1. モルガン・スタンレーでなければならない理由の圧倒的な深掘り
本選考を突破するための最初のポイントは、志望動機の徹底的な深掘りです。
これは、ESや録画面接、そして対面の面接(特にスーパーデイ)まで、選考の全プロセスを通じて一貫して問われる最重要項目です。
「なぜ投資銀行なのか?」「なぜ他の投資銀行(ゴールドマン・サックスやJ.P.モルガンなど)ではなく、モルガン・スタンレーなのか?」この問いに、誰よりも深く、具体的に、そして自分の原体験に基づいて答える準備が不可欠です。
単に「業界トップクラスだから」「グローバルな環境だから」といった表面的な理由では、百戦錬磨の面接官には全く響きません。
モルガン・スタンレーが近年注力しているビジネス(例えばサステナビリティやテクノロジー分野への投資)や、企業文化("Giving Back"などの社会貢献活動)、あるいは説明会で出会った社員の言葉など、具体的な事実に自分の価値観や将来のビジョンをどう結びつけるかを徹底的に考え抜いてください。
「あなたでなければならない理由」と「モルガン・スタンレーでなければならない理由」が完璧にリンクした時、初めてあなたの志望動機は説得力を持ちます。
2. TG-WEBと録画面接の徹底的な事前対策
二つ目のポイントは、初期選考のハードルであるWebテストと録画面接の対策を万全にすることです。
前述の通り、モルガン・スタンレーのWebテストは「TG-WEB」が採用される可能性が極めて高いです。
このテストはSPIなどとは毛色が異なり、専用の対策本で問題形式に慣れておかなければ、まず太刀打ちできません。
足切りラインも高いと予想されるため、ここで落ちてしまっては元も子もありません。
ESの準備と並行して、できるだけ早い段階からTG-WEBの対策を始めてください。
また、録画面接も同様に重要です。
対面の面接とは異なり、PCの画面に向かって一人で話すという特殊な環境です。
事前に想定問答(志望動機、ガクチカ、自己PRなど)を英語と日本語の両方で準備し、実際に声に出して撮影・録音し、自分で見返すという練習を繰り返しましょう。
表情が硬くないか、声のトーンは適切か、話が冗長になっていないかなど、客観的に自分をチェックし、改善を重ねることが突破の鍵となります。
3. 金融知識と論理的思考力の両輪を鍛える
最後のポイントは、面接やジョブ(インターン)で求められる専門性と論理的思考力を磨き上げることです。
投資銀行部門(IBD)を目指すのであれば、最低限の金融知識(M&Aのプロセス、バリュエーション(企業価値評価)の基本的な手法など)は必須です。
市販のM&Aに関する書籍や、日々の経済ニュース(特にウォール・ストリート・ジャーナルやフィナンシャル・タイムズなど)に目を通し、自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めておく必要があります。
ただし、知識を詰め込むだけでは不十分です。
モルガン・スタンレーが求めているのは「物知りな学生」ではなく、「知識を武器に、論理的に物事を考え、付加価値を生み出せる学生」です。
面接で問われるフェルミ推定やケーススタディ、あるいはスーパーデイでのMDとの対話では、いかにプレッシャーのかかる状況でも冷静に、構造的に物事を分析し、自分なりの答えを導き出せるかが試されます。
日頃から「なぜ?」「どうすれば?」と考える癖をつけ、論理的思考力を鍛え上げてください。
まとめ
今回は、モルガン・スタンレーの27卒本選考のスケジュールから選考フロー、そして突破のための具体的なポイントまでを詳しく解説してきました。
外資系投資銀行の選考は、スケジュールが非常に早く、内容もハードであり、生半可な準備では到底太刀打ちできません。
特にモルガン・スタンレーのようなトップファームを目指すのであれば、大学3年生の秋には全ての準備が整っている状態が理想です。
26卒の実績を見ても、本選考の締切は11月上旬でした。
27卒の皆さんも、今この瞬間から「自分はもう就活本番なのだ」という意識を持ち、TG-WEBの対策、英語でのES作成、そして「Why Morgan Stanley?」の深掘りを徹底的に進めてください。
サマーインターンに落ちてしまった人も、ここで諦める必要は全くありません。
むしろ、その経験を糧にして本選考でリベンジを果たすチャンスです。
この記事で得た情報を活かし、戦略的に準備を進め、自信を持って選考に臨んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート



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