総合系コンサルティングファームの中でも、その規模と専門性で圧倒的な存在感を放つデロイトは、毎年非常に多くの学生がエントリーする人気企業ですね。
それだけに、「いつから準備すればいいの?」「選考フローはどうなってる?」「インターンに行ってないと不利?」など、不安や疑問も多いのではないでしょうか。
この記事では、26卒までの実績や最新の動向を踏まえながら、27卒の皆さんが今から何をすべきか、具体的なスケジュール感から選考対策のポイントまで、余すところなくお伝えします。
デロイトの本選考は、準備次第で確実に内定に近づける選考です。
この記事を読んで、ライバルより一歩早いスタートダッシュを切りましょう!
【デロイト 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
デロイトの本選考を突破するために、まず押さえなければならないのが採用スケジュールです。
コンサルティング業界、特に外資系のファームは採用活動の早期化が著しく、「気づいた時にはもう締切が終わっていた」という事態も十分にあり得ます。
27卒の皆さんも、この流れをしっかり理解し、計画的に準備を進めることが内定への第一歩となります。
デロイトも例外ではなく、インターンシップ(ジョブ)を経由した早期選考ルートと、本選考のみのルートが用意されているのが通例です。
26卒の実績を見ると、早い段階から優秀な学生との接点を持ちたいという企業の意図が明確に表れていました。
27卒の皆さんも、大学3年生(修士1年生)の夏にはすに採用活動が実質的にスタートしているという意識を持って、情報収集を怠らないようにしてください。
本選考の日程
27卒向けの本選考日程は、現時点(2025年秋)ではまだ正式に発表されていませんが、これまでの傾向からある程度の予測を立てることは可能です。
デロイトでは、大きく分けてサマーインターン(ジョブ)経由、ウィンターインターン(ジョブ)経由、そして本選考のみのルートが存在します。
最も早いルートは、大学3年の夏に参加するサマーインターン経由です。
ここで高い評価を得た学生は、秋以降に実施される早期選考に案内され、年内(大学3年の冬)には内々定を獲得するケースも少なくありません。
ウィンターインターン経由も同様に、インターン参加後の2月〜3月頃に選考が行われ、早期に内定が出ることが多いです。
本選考のみのルートの場合、エントリー時期は大学3年の秋から冬にかけて始まり、面接などの選考は年明けの1月〜3月頃に集中することが予想されます。
26卒の実績を鑑みると、情報解禁を待つのではなく、自ら積極的に情報をキャッチアップし、インターン選考の段階から動き出すことが非常に重要になってきます。
本選考の締切
本選考の締切についても、27卒の正式な発表はまだですが、過去の傾向から予測していきましょう。
デロイトの本選考エントリーは、通常複数回の締切が設けられます。
例えば、1次締切が大学3年の11月頃、2次締切が12月頃、最終締切が年明けの1月〜2月頃といった形です。
もちろん、これはあくまで本選考のみのルートの場合です。
前述の通り、インターン経由の早期選考ルートは、インターン終了後に個別に案内されるため、事実上の締切は「インターン選考へのエントリー締切」となります。
サマーインターンのエントリーは大学3年の5月〜6月頃、ウィンターインターンのエントリーは10月〜11月頃が目安です。
コンサル業界の常識として、締切は早ければ早いほど、選考に有利に働く、あるいは熱意が伝わりやすいと考える学生も多いですが、デロイトのような大企業では締切回次による有利不利は公表されていません。
しかし、後になるほど応募が殺到する可能性や、採用枠が埋まっていく可能性もゼロではないため、準備が整い次第、早めの回で応募することをおすすめします。
【デロイト 本選考】27卒本選考の選考フロー
27卒のデロイト本選考フローも、基本的には「ES(エントリーシート)提出」→「Webテスト受検」→「複数回の面接」という流れが予想されます。
例年の傾向として、面接は2回から3回程度実施されることが多いようです。
1次面接では、オーソドックスな自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に加え、論理的思考力を問うような質問が飛んでくる可能性があります。
そして、コンサル選考の山場とも言えるのが、2次面接以降で課される「ケース面接」です。
与えられたお題(例:「〇〇業界の市場規模を推定せよ」「〇〇企業の売上向上施策を考えよ」など)に対して、制限時間内に自分の考えを論理的に組み立て、面接官とディスカッション形式で深掘りしていく選考です。
最終面接は、パートナーと呼ばれる役員クラスの社員が面接官となり、志望度の高さやデロイトとのカルチャーフィット、入社後のビジョンなどが厳しくチェックされます。
26卒までの選考では、特に「なぜデロイトなのか」という点を、他のBIG4(PwC、EY、KPMG)と比較しながら深く問われる傾向が強まっていました。
27卒でもこの流れは続くと考えられ、徹底した企業研究と自己分析が不可欠です。
【デロイト 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり?
結論から言うと、27卒の本選考でもWebテストは実施される可能性が極めて高いです。
デロイトは毎年非常に多くの学生がエントリーするため、初期段階で効率的に候補者を絞り込むためにWebテストを用いています。
例年の傾向を見ると、使用されるWebテストの種類は「玉手箱」や「TG-WEB」が多いようです。
特に玉手箱は、外資系企業や日系大手企業で幅広く採用されている形式であり、対策が必須です。
内容は言語、計数、英語(実施される場合とされない場合があります)で構成され、短時間で多くの問題を正確に処理する能力が求められます。
TG-WEBは、玉手箱に比べるとやや特殊な問題(図形の法則性など)が出題されることもあり、初見では戸惑うかもしれません。
26卒までの実績を見ても、このWebテストのボーダーラインは決して低くなく、ここで足切りになってしまう学生も少なくありません。
面接に進むための最低条件とも言えるため、コンサル業界を志望するならば、大学3年の早い段階から市販の問題集などで繰り返し練習し、苦手分野を克服しておくことが強く推奨されます。
【デロイト 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
デロイトの本選考におけるES(エントリーシート)は、あなたの「人となり」と「ポテンシャル」を伝える最初の関門です。
ここで問われる項目は、あなたの論理的思考力や課題解決能力、そしてデロイトへの熱意を測るための重要な材料となります。
例年よく聞かれる項目としては、まず「学生時代に最も力を入れたこと(ガクチカ)」や「自己PR」が挙げられます。
ここでは、単に経験を羅列するのではなく、その経験の中でどのような課題があり、それに対してどう考え、行動し、結果として何を学んだのかを論理的に説明することが求められます。
また、コンサルティングファーム特有の質問として、「周囲を巻き込んで成し遂げた経験」や「困難な状況を乗り越えた経験」なども頻出です。
そして最も重要なのが「志望動機」です。
「数あるコンサルティングファームの中で、なぜデロイトなのか」を、具体的な業務内容や企業文化、自身のキャリアプランと結びつけて明確に言語化する必要があります。
27卒の選考でも、これらの本質的な問いを通じて、あなたがデロイトで活躍できる人材かどうかが見極められることになるでしょう。
【デロイト 本選考】27卒本選考のインターン優遇
デロイトの本選考において、インターン(ジョブ)参加者への優遇は存在すると考えて間違いありません。
デロイトは、夏と冬(場合によっては春も)に数日間のインターンシップを開催しており、これは実質的に早期選考の場として機能しています。
インターンに参加し、そこで高いパフォーマンスを発揮した学生は、本選考とは別ルートの「早期選考」に招待されます。
この優遇措置は非常に大きく、例えば「本選考の一部ステップ(Webテストや1次面接など)が免除される」といったケースや、インターン終了後すぐに面接が設定され、通常よりも早い時期(例えばサマーインターンなら年内)に内々定が出ることがあります。
また、メンター社員がついて選考のサポートをしてくれる場合もあるようです。
この優遇を得るためには、当然ながらインターン選考を突破し、かつ参加したインターン期間中に、論理的思考力、コミュニケーション能力、チームへの貢献度などで高い評価を得る必要があります。
27卒の皆さんも、デロイトへの志望度が高いのであれば、インターンへの参加は必須と考え、全力で準備に取り組むことをおすすめします。
【デロイト 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる?
デロイトのインターン選考に落ちてしまった場合、「もう本選考には応募できないのでは…」と不安になるかもしれませんね。
しかし、安心してください。
インターン選考に落ちた学生でも、本選考に再応募することは可能です。
デロイトに限らず、多くの企業ではインターン選考と本選考は別物として扱われています。
インターンはあくまで就業体験や早期選考の「機会」であり、そこで縁がなかったからといって、本選考の門が閉ざされるわけではありません。
むしろ重要なのは、インターン選考でなぜ落ちてしまったのかを冷静に分析し、その反省を本選考に活かすことです。
ESの書き方だったのか、面接での受け答えだったのか、あるいはWebテストの対策不足だったのか。
課題を明確にし、本選考の締切までの間にしっかりと対策を練り直すことができれば、本選考でリベンジすることは十分に可能です。
インターン落ちは、本選考に向けた貴重な「フィードバック」と捉え、諦めずに挑戦を続けてください。
【デロイト 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
さて、ここまでデロイトの27卒向け本選考に関する様々な情報をお伝えしてきました。
スケジュール感や選考フロー、インターンの重要性などを理解いただけたかと思います。
しかし、デロイトのようなトップファームの内定を勝ち取るためには、これらの情報を知っているだけでは不十分です。
求められるのは、コンサルタントとしての「素養」を面接官に示し、「この学生と一緒に働きたい」と思わせることです。
付け焼き刃の知識ではなく、日頃から論理的に物事を考える癖をつけ、それを自分の言葉で表現する訓練が欠かせません。
ここからは、数多くの学生を見てきた就活アドバイザーの視点から、27卒の皆さんが本選考を突破するために特に意識してほしい3つの重要なポイントを、具体的に解説していきます。
「なぜデロイトか」を徹底的に言語化する
本選考を突破するための最初のポイントは、「志望動機の解像度」をとことん高めることです。
面接では必ず「なぜコンサル業界なのか」「なぜ総合コンサルなのか」そして「なぜ数あるファームの中でデロイトなのか」という問いを突きつけられます。
特にBIG4と呼ばれる他社(PwC、EY、KPMG)との違いを明確に説明できなければ、面接官を納得させることはできません。
単に「規模が大きいから」「グローバルだから」といった漠然とした理由ではなく、デロイトが持つインダストリー(業界)とファンクション(機能)のマトリクス運営という組織体制の強みや、近年特に注力しているデジタル領域やサステナビリティに関する具体的な取り組みなどを深くリサーチしてください。
そして、それらの特徴が、あなた自身の経験や将来成し遂げたいこと(例えば「学生時代の〇〇の経験から、日本の製造業のDX推進に貢献したい。
そのためには業界知見とデジタル知見の両方を持つデロイトの環境が最適だ」など)と、どのように結びつくのかを論理的に説明できるように準備しましょう。
ケース面接の「型」と「地頭」を鍛える
次に、コンサル選考の最大の壁である「ケース面接」の対策です。
デロイトのケース面接では、フェルミ推定(市場規模推定など)やビジネスケース(売上向上施策の立案など)が出題されます。
対策本を読んでフレームワーク(3C分析、SWOT分析など)を暗記するだけでは全く歯が立ちません。
重要なのは、フレームワークを「使う」ことではなく、課題に対して「論理的に思考するプロセス」を面接官に示すことです。
まずは基本的な「型」として、課題の前提確認、現状分析、課題特定、施策立案といった思考のステップを学びましょう。
その上で、友人や先輩、大学のキャリアセンターなどを活用し、模擬面接を何度も繰り返すことが不可欠です。
本番では、完璧な答えを出すことよりも、面接官とのディスカッション(壁打ち)を通じて、自分の考えを柔軟に修正しながら、より良い答えを導き出そうとする「思考の体力」や「素直さ」が評価されます。
日頃からニュースを見て「なぜ?」を5回繰り返すなど、地頭を鍛える訓練も並行して行いましょう。
「巻き込み力」と「素直さ」をアピールする
最後のポイントは、意外かもしれませんが「人間的な魅力」をアピールすることです。
コンサルタントの仕事は、決して一人で完結するものではありません。
クライアントはもちろん、社内の上司や同僚、専門知識を持つ他のチームなど、多様なステークホルダーを巻き込み、一つのプロジェクトを推進していく高度なチームプレーが求められます。
そのため、面接ではあなたの「巻き込み力」や「協調性」を示すエピソードが非常に重視されます。
ガクチカや自己PRでは、単にリーダーシップを発揮した経験だけでなく、チームの中でどのような役割を果たし、意見の対立をどう乗り越え、周囲の協力を得て成果を出したのかを具体的に語れるように準備してください。
また、面接官からの鋭いツッコミやフィードバックに対して、ムキにならずに素直に受け入れ、自分の考えをアップデートしようとする「素直さ」や「学習意欲の高さ」も、デロイトが求める重要な資質です。
まとめ
今回は、デロイト トーマツ コンサルティングの27卒向け本選考について、予想されるスケジュールから選考フロー、そして突破するための具体的なポイントまで詳しく解説してきました。
デロイトの内定は決して簡単なものではありませんが、その選考プロセスは非常に論理的であり、正しい方向性で十分な準備を積めば、必ず道は開けます。
重要なのは、早期から情報収集を怠らず、インターン選考の段階から積極的に挑戦すること。
そして、ESやケース面接、通常の面接対策を通じて、「なぜデロイトなのか」という問いに対する自分なりの答えを徹底的に磨き上げることです。
特に、論理的思考力と、チームで成果を出す「巻き込み力」や「素直さ」といった人間的な素養の両方をバランス良くアピールすることが鍵となります。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











