ベンチャー企業と言ってもその事業内容は多様で、大手企業と同様に様々な業界に展開しています。
今回は、そんなベンチャー企業の業種について紹介します。
ベンチャー企業にはどんな業界があるの?
ベンチャー企業に多いのは、やはりIT系の会社です。
VEC(一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター)の調査によると、2013年度はベンチャー企業の50%がIT関連の業種だそうです。
次に多いのが工業・エネルギー系、医療系などです。
確かにIT企業が多いのは実態です。
] 例えば、DeNAやサイバーエージェント、GREEなど聞いたことのあるメガベンチャーがIT業界である、というのもベンチャー=ITという認識を持たせることに影響しているでしょう。
しかし、ベンチャー企業は実際にはIT業界のみならず、多様な業種があるのです。
IT・Web業界
先述したように、多くのベンチャー企業がIT分野に進出しています。
ITは常に最先端を追い求める業種であるため、もともとベンチャーに近いものがあります。
ITとベンチャーの相性が良いのは間違い無いでしょう。
もちろん、大手企業にもIT企業は多くあります。
大手企業の場合、すでにシステムが構築されていたり、ルールが定まっていたりします。
一方ベンチャーは全てを0からはじめることが可能です。
そのため、新しいことを0から考えたいという人などにはベンチャーのIT業界の方が向いています。
人材業界
人材ベンチャー業界の事業内容は、人材紹介、派遣、求人広告、コンサルなど様々なことを行っています。
大手企業が提供していないサービスや価値を提供している企業も多く、ベンチャーならではの事業内容も多いです。
ベンチャー企業は社員数が少ないため、大手企業以上に人材育成に力を入れている傾向があります。
そのノウハウを他者にも提供しているため、人材ベンチャーの質はとても高いと言えるでしょう。
代表的な人材ベンチャー企業は、ネオキャリア、クイック、エン・ジャパン、SMSキャリアなどが挙げられます。
不動産業界
不動産ベンチャー業界は、これまでにないやり方で不動産業を行っています。
「家を売るのが仕事」という固定観念にとらわれず、新しい方法で不動産業界に斬り込んでいます。
不動産業は物件の仕入れ、販売、仲介、賃貸借、リノベーション、管理運営などを全て担う業種です。
しかしベンチャーはそれだけでなく、IT技術などを取り入れ、より効率的に不動産業を行っています。
例えば、従来は「不動産に足を運んで物件をみる」というのが当たり前でした。
しかし、あるベンチャー企業は物件探しをネット上で完結させるプラットフォームを構築しました。
希望の条件に合った物件をネット上で検索でき、営業マンともチャット機能を使ってやりとりができるので最後までネットだけでできてしまうのです。
このように、ベンチャー企業は既存の業界にも新たな視点からビジネスを展開しています。
就職後の目的によって業界は異なってくる
ベンチャー企業を志す目的は、人それぞれです。
ベンチャー特有のスピード感や成長機会の多さに魅力を感じる人もいれば、将来起業をするためのノウハウを培うためという人もいるでしょう。
ベンチャー企業での就職を目指す場合、大切なことは「就職後の目標」を考えることです。
ベンチャー企業は大企業とは違い、経営基盤が不安定な企業も多くあります。
だからこそ、その会社でどのようなことがしたいのか、この業界を選んだ先に自分はどのようなことをしていきたいのか。
先を見据えて、ベンチャーのどの業界、どの企業を選ぶのかを考えてみてください。
最後に
いかがでしたか。
ベンチャー企業は、IT業界のみならず、他にも大手企業と同じように多くの業界に展開しています。
これまで大手企業は行ってこなかった手法でビジネスを行うなど、新市場を開拓しているのが、ベンチャー企業です。
既存の枠組みにとらわれずに、新しいことに挑戦しつづけたい人にとって、ベンチャー企業は理想の環境があると言えます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート