インターンに行っていなくても本選考で内定をもらえる!今からできる対策を徹底解説【27卒】

インターンに行っていなくても本選考で内定をもらえる!今からできる対策を徹底解説【27卒】
この記事を読んでわかること
  • インターンに行かなくても本選考で内定をもらえる理由
  • インターンに行っていない学生が本選考までにすべきこと
  • インターンに行っていない学生が本選考までに注意したい点

本選考はインターンに行っていなくても内定をもらえる

多くの就活生が抱える不安の一つに、インターンに参加しないと本選考で不利になるのではないか内定はもらえないのではないかというものがあります。

特に人気企業や大手企業を目指す場合、インターンシップへの参加は必須であるかのように感じてしまうかもしれません。

しかし、結論から申し上げると、インターンに参加していないことが直接的に就職できないことを意味するわけではありません

インターンシップは企業理解を深めたり、早期選考の機会を得たりするための一つの有効な手段ではありますが、それがすべてではないのです。

企業が最終的に求めているのは、入社後に活躍できるだけの能力と、自社の社風やビジネスへの高い適応力です。

これらの要素は、インターン以外の様々な経験を通して培い、そして本選考の場で十分にアピールすることが可能です。

大切なのは、インターンに参加しなかったという事実をネガティブに捉えるのではなく、その期間にあなたが何を考え、どのように行動し、何を学んだのかを自信を持って伝える準備をすることです。

本記事では、インターンに参加しなかった学生が本選考で内定を勝ち取るための具体的な方法と、今すぐ取り組むべき対策について、就活アドバイザーとしての知見を交えて詳しく解説していきます。

インターンに行かなくても本選考で内定をもらえる理由

インターンに参加していない就活生が自分だけ出遅れていると感じる必要はありません。

企業はインターン参加の有無だけで合否を決めるわけではないからです。

むしろ、本選考ではインターンで得た経験以上に、あなたのポテンシャルや本質的な能力を見極めようとしています。

このセクションでは、インターン未参加でも内定がもらえる根拠について、企業側の視点を交えて詳しく見ていきましょう。

採用される力や魅力があるかどうかが重要

企業が本選考で最も重視するのは、入社後に成果を上げ、組織に貢献できるだけの採用される力や魅力があるかどうかです。

この力とは、例えば、設定された課題に対して自ら考え、周囲を巻き込みながら解決へと導く課題解決能力や主体性、あるいは新しい環境や予期せぬ状況にも柔軟に対応できる適応力などを指します。

これらは、短期的なインターンシップの経験だけで証明されるものではありません。

大学での研究活動、サークルでの役職経験、アルバイトでの顧客対応、ボランティア活動など、インターン以外の様々な活動を通して身につけることができるものです。

重要なのは、あなたが持つ力や魅力を、ただ経験を羅列するのではなく、企業が求めるコンピテンシーに結びつけて具体的なエピソードと共に伝えることです。

あなたがどのような状況で考え、行動し、結果としてどのような学びや成長があったのかを明確に言語化できれば、インターン経験者に引けを取らない評価を得られるでしょう。

インターン先以外からも内定はもらえるから

インターンシップは、学生と企業がお互いを理解し、ミスマッチを防ぐための場です。

しかし、応募者全員がその企業との間で必ずしもインターンでマッチングするわけではありません。

また、そもそもインターンを実施していない、あるいは規模を限定している優良企業も数多く存在します。

就職活動は、特定のインターン先から内定を獲得することだけを目的とするものではなく、あなた自身の価値観や将来の目標に合致する企業との出会いを追求することが本質です。

インターンに参加した企業から内定をもらうことができなくても、視野を広げて他の企業に目を向ければ、あなたの能力を正当に評価し、活躍の場を提供してくれる企業は必ず見つかります。

特定のインターンシップに参加できなかったという事実にこだわりすぎず、自身の可能性を信じて幅広い企業に応募する姿勢が大切です。

内定獲得は、特定のルートを通ることで保証されるものではなく、あなたの総合的な能力と意欲によって決まります。

インターンシップは参加する目的が明確になければ意味がない

インターンシップはただ参加すれば良いというものではありません。

むしろ、参加する目的が明確になければ、時間の浪費に終わってしまう可能性が高いです。

周りが参加しているからといった曖昧な動機で臨んだ場合、企業への理解も深まらず、選考でのアピール材料としても説得力に欠けてしまいます。

それよりも、目的意識を持って取り組んだ別の活動、例えば、学業で困難なテーマに挑戦し成果を出した経験、長期のアルバイトで店舗の課題解決に貢献した経験などの方が、本選考においてはるかに説得力のあるアピール材料になり得ます。

企業は、あなたが与えられた環境で何を経験したかではなく、自ら考え、目標を設定し、それに向かってどのような行動を取ったかという主体性を見ています。

インターン未参加の期間を、他の活動に全力で取り組み、深い学びや実績を得るための時間として活用できていれば、選考官はその積極的な姿勢を高く評価してくれるはずです。

1dayインターンのみ参加する学生も多いから

近年、多くの企業で1日限りの1dayインターンシップが開催されています。

これは企業説明会に近い形式が多く、会社や事業の概要を知るきっかけにはなりますが、学生が企業の深い業務内容や社風を理解するには十分な時間とは言えません。

また、企業側もたった一日で学生一人ひとりの能力やポテンシャルを深く見極め、本選考で有利になるほどの具体的な評価情報を得ることは難しいのが現実です。

つまり、多くの就活生はインターン経験者という括りであっても、選考で強力なアドバンテージとなるような長期的な経験を持っているわけではないということです。

あなたが1dayインターンにすら参加していなかったとしても、本選考までに自己分析や企業研究を徹底的に行い、周りの学生より質の高い準備をしていれば、十分にその差を埋めることができます。

短期のインターン経験の有無よりも、本選考に向けてあなたがどれだけ真剣に、戦略的に準備を進めてきたかの方が重要です。

インターンに行っていない学生が本選考までにすべきこと

インターンに参加していないからこそ、本選考までに就職活動の土台を固める、体系的かつ戦略的な対策が必要です。

この期間をいかに有効活用できるかが、内定獲得の鍵を握ります。

本選考で自信を持って臨むために、今すぐ取り組むべき重要なステップを解説します。

自己分析を深める

自己分析は、就職活動の核となる最も重要なプロセスです。

インターン経験に頼れない分、あなたはなぜ自分はその企業を選ぶのか自分は何ができるのかという問いに対し、誰よりも深く、説得力のある答えを用意する必要があります。

過去の経験、成功体験や失敗体験、その時の感情や行動の裏にある価値観、思考パターンをなぜ?を繰り返して徹底的に深掘りしてください。

例えば、なぜあの時、その行動を選んだのか?、その行動が示すあなたの強みや価値観は何なのか、といった具合です。

この深い自己理解こそが、面接でどんな角度から質問されてもブレない、説得力のある志望動機や自己PRを生み出す土台となります。

単なるエピソードの羅列ではなく、あなたの個性とポテンシャルを伝えるための根拠を明確にすることが、インターン参加者に勝る準備となります。

企業分析をする

インターンシップに参加する目的の一つは、企業理解を深めることですが、これは自力での企業分析によっても十分に可能です。

企業分析の目的は、なぜその企業でなければならないかという志望動機の説得力を高めることにあります。

企業のホームページや採用情報を見るだけでなく、IR情報(投資家向け広報)から企業の事業戦略や財務状況を把握したり、ニュースリリースや業界レポートから企業の直面する課題や将来性を理解したりする行動を取りましょう。

さらに、競合他社と比較し、その企業独自の強みや文化を明確にすることで、この会社でなければならない理由が具体的になります。

深い企業理解に基づいた志望動機は、面接官に対して、あなたがその企業に対して強い熱意と本気度を持っていることを示し、単なるインターン経験者以上の評価を引き出すでしょう。

ガクチカを磨く

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は、あなたの能力やポテンシャルを示す重要なアピール材料です。

インターン経験がない場合、アルバイト、サークル、学業、ボランティアなどの既存の活動を徹底的に深掘りし、磨きをかけましょう。

特に意識したいのは、企業が求める主体性や課題解決能力がどのように発揮されたかを明確にすることです。

エピソードを構成する際は、STAR法(Situation/状況、Task/課題、Action/行動、Result/結果)などのフレームワークを用いて、あなたの行動の論理性と再現性を高めることをおすすめします。

例えば、状況:アルバイト先の売上が低迷していた課題:顧客満足度の低下が原因と考えた行動:アンケートを実施し、課題を特定し、新しい接客マニュアルを提案・実行した結果:売上と顧客満足度が改善したといった流れで、あなたの貢献度とそこから得た学びを具体的に示せるように準備してください。

インターンシップ以外の活動に積極的に取り組む

インターンシップに参加しない代わりに、目的意識を持って新たな活動に積極的に取り組むことも有効な戦略です。

これは、単に履歴書を埋めるためではなく、あなたが自己成長のために能動的に行動できる人間であることを証明するためです。

例えば、長期のボランティアに参加して社会的な課題解決に貢献する、難易度の高い資格取得に向けて計画的に学習を進める、あるいは個人的なプロジェクト(Webサイト制作、アプリ開発、ビジネスコンテスト参加など)を立ち上げて実行に移すなどです。

重要なのは、その活動を通して何を学び、どのように成長したのかを言語化することです。

これらの活動は、あなたの主体的な行動力と、自ら目標を設定し達成する能力を証明する強力な証拠となり、インターン経験者に劣らないアピール材料となるでしょう。

就活に関する情報を集める

インターンに参加することで得られる生きた情報がない分、あなたは自力で情報収集ネットワークを構築し、質の高い情報を集める必要があります。

就活に関する情報は、公式の企業情報だけでなく、OBOG訪問、就活イベント、業界専門誌、現役社員のSNSなど、多角的なチャネルから集めることが重要です。

特に、インターン参加者から得られるような、選考の雰囲気や企業のリアルな文化に関する情報は、OBOG訪問などを活用して積極的に手に入れましょう。

集めた情報を体系的に整理・分析することで、インターン参加者に勝る質の高い情報に基づいた対策の精度を上げ、本選考での受け答えをより具体的かつ深くすることができます。

情報戦で負けないことが、内定獲得への近道です。

社会人と関わりを持つ

インターン未経験の学生にとって、社会人と積極的に接点を持ち、業界理解を深めることは非常に重要です。

OBOG訪問はもちろん、大学のキャリアセンターが主催するイベント、またはセミナーなどを活用して、様々な業界・職種の社会人と話す機会を作りましょう。

社会人との対話は、あなたが志望する業界のリアルな動向や、働く上で求められるスキル、そして社会人としてのマナーや論理的思考力を身につける絶好の機会です。

これらの経験を通じて、選考で通用する論理的な思考力やコミュニケーションスキルを磨くとともに、社会人としての視点を養うことができます。

その過程で培われた業界への深い理解は、本選考の面接で他の学生と差をつける大きな要素となるでしょう。

インターンに行っていない学生が本選考までに注意したい点

インターンに参加していないからといって悲観する必要はありませんが、本選考を有利に進めるためには、いくつかの注意点を理解し、適切な対策を講じる必要があります。

インターンシップ以外の活動経験で自己PRを強化する

インターンシップの経験は、多くの就活生が自己PRの材料として利用しますが、あなたがそれを持たないからこそ、他の活動経験を徹底的に磨き上げることが求められます

大切なのは、インターン経験に頼らずとも、あなたの能力やポテンシャルを証明できる強力な材料を用意することです。

例えば、アルバイトで売上を改善した経験を話す際にも、単なる経験としてではなく、困難な状況下で自ら課題を設定し、周囲を巻き込みながら具体的な行動を起こし、成果に結びつけたというあなたの行動特性と能力を示すエピソードとして語り直すのです。

この語り方の強化こそが、選考官にあなたの魅力を最大限に伝える鍵となります。

あなたの持つ経験一つひとつに、企業が求める能力との関連性を見出し、説得力を持たせることが重要です。

企業はインターン優遇をするところもある

一部の大手企業や人気企業の中には、インターン参加者に対して、本選考での書類選考免除、一次面接の免除といった優遇選考ルートを設けているところがあるのは事実です。

これを聞くと不安になるかもしれませんが、重要なのは、優遇選考はあくまで一部であり、一般選考枠は必ず存在するということです。

優遇選考ルートに乗れなかったとしても、一般選考でしっかりと力を発揮すれば、内定は十分に可能です。

また、優遇選考がない企業や、インターンが採用に直結しない企業も数多くあります。

インターン優遇の事実に過度に怯えるのではなく、一般選考で勝ち抜くための徹底的な対策、すなわち、深い自己分析、企業分析、そして面接練習に集中することが、最も現実的で効果的な戦略となります。

インターンに行ってなくても本選考を有利に進める方法

インターン未参加の学生でも、本選考を有利に進めるための効果的な戦略は存在します。

これらは、企業との接点を増やし、あなたの意欲と能力を早期に、そして深く伝えるための重要な手段となります。

OBOG訪問をする

OBOG訪問は、インターンシップに代わる、あるいはそれ以上に強力な情報収集と自己アピールの機会となり得ます。

OBOG訪問をすることで、企業のウェブサイトだけでは得られない生きた情報やリアルな社風を深く理解できます。

さらに、訪問を重ねることで、あなたのことを知っている人間が企業内部にできるため、そのOBOGが人事やリクルーターにあなたのことを推薦してくれる、推薦してもらいやすくなる可能性があるという大きなメリットがあります。

単に質問をするだけでなく、あなたの熱意や企業への適性をしっかりと伝え、好印象を残すことが、本選考を有利に進めるための布石となります。

リクルーター制度を利用する

企業によっては、採用担当者や若手社員が学生を個別にサポートするリクルーター制度を設けている場合があります。

リクルーターがついてくれると、選考に関する具体的なアドバイスをもらえたり、非公式な面談を通じて選考の練習ができたりと、選考対策の精度が格段に上がります

インターン経由でなくとも、大学のキャリアセンターや就活イベントなどを通じてリクルーターとの接点を見つけられる可能性があります。

リクルーター面談は非公式な選考の一環であることも多いため、一つ一つの機会を大切にし、あなたの熱意とポテンシャルをしっかりと伝えることで、選考の初期段階から有利な立場を築くことができるでしょう。

リファラル採用制度を利用する

リファラル採用制度とは、現役の社員からの紹介を通じて選考を受ける仕組みです。

この制度はどの企業においても採用率が高く、また、実際に働いている人からの紹介になるため、企業側からの信用されやすいという大きなメリットがあります。

インターン未参加であっても、OBOG訪問や大学の先輩などを通じて現役社員と積極的に交流を持ち、あなた自身の能力や人柄を理解してもらうことで、リファラル採用の機会に繋がる可能性があります。

紹介者の信頼も相まって、他の選考ルートよりも高い内定率を期待できるため、積極的に人との繋がりを構築していくことが、本選考を有利に進めるための強力な手段となります。

インターンに行ってない学生からの本選考に関するよくある質問

面接でなぜインターンに参加しなかったのかと質問された場合、絶対にネガティブな理由を述べるべきではありません。
ただ忙しかったからと答えるのではなく、インターン以外の活動に、より深い目的意識を持って取り組んでいたからというポジティブな理由に変換して伝えましょう。

焦る気持ちを理解しつつも、あなたの軸と一般選考の枠に意識を集中しましょう。
友人が別ルートで内定を得ている状況は、精神的に大きなプレッシャーになることは間違いありません。しかし、内定はゴールではなく通過点であり、重要なのはあなたが納得して働ける企業に入社することです。

企業への志望度の高さと企業理解の深さを問う質問が増える傾向にあります。
インターン参加者には既に企業への関心や理解度がある程度あると見なされますが、不参加者に対しては、その本気度を測る質問が集中する傾向があります。

まとめ

インターンシップは就職活動において有効な手段の一つですが、それに参加していないからといって内定がもらえないわけでは決してありません。

本選考で企業が見るのは、インターン経験の有無ではなく、あなたが持つポテンシャルと入社意欲、そして入社後に活躍できるだけの能力です。

インターンに参加しなかった期間を、深い自己分析、徹底的な企業分析、そしてガクチカの磨き上げといった、就活の土台を固めるための戦略的な準備期間として活用できていれば、インターン経験者に十分に匹敵、あるいはそれ以上の評価を得ることができます。

さらに、OBOG訪問やリクルーター制度の活用といった、本選考を有利に進めるための積極的なアプローチも忘れてはいけません。

インターンに行けなかったという事実に囚われず、今、あなたが何をすべきかに集中し、自信を持って本選考に臨んでください。

あなたの熱意と能力が、きっと志望企業の内定に繋がるはずです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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