【27卒】サマーインターンに参加できてないのはやばい?サマーインターン不参加の人がこれからすべき行動について徹底解説

【27卒】サマーインターンに参加できてないのはやばい?サマーインターン不参加の人がこれからすべき行動について徹底解説
この記事を読んでわかること
  • サマーインターンが本選考に与える影響
  • サマーインターンに参加したライバルとの差
  • サマーインターン未参加の学生がこれからすべきこと
この記事をおすすめしたい人
  • サマーインターンに参加できなかった人
  • 秋からの就活で逆転したい人
  • 何もしていなくて焦っている人

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サマーインターンに参加できないと就活は不利になる?

サマーインターンに参加できなかった方が最も心配するのは、本選考において不利になるのではないかという点でしょう。

結論からお伝えすると、サマーインターンに参加できなかったからといって、就職活動全体で圧倒的に不利になることはありません。

たしかに、一部の企業では早期選考のルートが用意されているケースもありますが、選考の機会はインターン以外にも豊富にありますし、インターンに参加していない学生でも内定を獲得している例は数多く存在します。

大切なのは、この状況をどう捉え、これからどう行動するかです。

サマーインターンに参加できないと就活は不利になる?
  • そもそも27卒でサマーインターンに参加する学生の割合は?
  • サマーインターンが本選考に与える影響

そもそも27卒でサマーインターンに参加する学生の割合は?

サマーインターンへの参加について、27卒の学生の動向を見ると、多くの学生が何らかのインターンシップに参加しているのが現状です。

マイナビキャリアリサーチLabが行った2027年卒大学生キャリア意向調査8月<インターンシップ・キャリア形成活動>によると、サマーインターンシップに「参加した」と回答した学生は、全体のおおよそ8割にものぼります。

この数値を見ると、「自分は参加できなかったから遅れている」と感じてしまうかもしれません。

しかし、重要なのはこの「8割」という数字の裏側です。

この8割には、たった1日の短いプログラムに参加した学生も含まれていますし、志望業界とは全く異なる企業のインターンに「就活慣れ」のために参加した学生も含まれています。

参加企業の質やプログラムの内容は学生によって千差万別であり、一概に「参加した=有利」とは言えないのです。

参加できなかった2割の学生は、これから秋冬インターンや本選考に向けた対策に集中することで、十分に逆転のチャンスをつかむことができます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

サマーインターンへの参加率が高いことは事実ですが、企業が重視するのは、あくまで学生の「質」と「成長ポテンシャル」です。インターン未参加の学生でも、これから始まる秋冬インターンや、選考本番で自己PRの質を高めることができれば、十分に逆転は可能です。特に、企業は秋以降に本選考直結型のインターンや説明会を実施することが多いため、それらの情報収集を徹底し、積極的なエントリーを心がけてください。出遅れたと感じているかもしれませんが、今からでも戦略的に動けばチャンスは十分ありますので、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。

サマーインターンが本選考に与える影響

サマーインターンは、企業が学生を評価する重要な機会の一つですが、すべての企業で「インターン参加者以外お断り」といった極端な選考が行われるわけではありません。

サマーインターンが本選考に与える影響は主に二つあります。

一つは、インターン参加者向けの早期選考ルートが用意されるケースです。

ここでは、一般の選考よりも少ないステップで選考が進んだり、内定が出やすくなったりする傾向があります。

もう一つは、インターン参加学生の評価を人事部が把握しているという点です。

プログラム内での積極性やパフォーマンスが選考時に参考にされる可能性はあります。

しかし、これはあくまで「参考」の一つに過ぎません。

多くの企業は、インターンに参加していない学生も本選考で広く受け入れています。

なぜなら、企業側はより多くの優秀な人材と出会いたいと考えているからです。

インターン不参加の学生が本選考で挽回できる理由は、本選考ではインターン参加時よりも成長した自分をアピールできるからです。

この時期にしっかりと自己分析や企業研究を進め、秋冬のインターンや本選考に万全の体制で臨めば、サマーインターン不参加というビハインドは簡単に埋めることができます。

なぜサマーインターンに参加できなかったのか?原因を分析しよう

サマーインターンに参加できなかった事実を受け止めつつ、次の行動に移るためには、まず原因を客観的に分析することが重要です。

原因を特定できれば、秋冬インターンや本選考の対策をピンポイントで改善でき、成功確率を高めることができます。

「運が悪かった」で終わらせず、自己分析の一環として真剣に向き合ってみましょう。

ここでの原因分析は、今後の選考対策に直結する貴重なデータになります。

なぜサマーインターンに参加できなかったのか?原因を分析しよう
  • 原因①:申し込みをしなかった
  • 原因②:エントリー数が少なかった
  • 原因③:ES・Webテストで通過できなかった
  • 原因④:面接で落ちてしまった
  • 原因⑤:学業や部活、アルバイトとの両立ができなかった

原因①:申し込みをしなかった

最もシンプルで、しかし見過ごされがちな原因の一つが、「そもそも申し込みをしなかった」というケースです。

情報収集の開始が遅れて申し込み期間を逃してしまったり、特定の業界・企業に絞り込みすぎてしまうことで、結果的に応募先がゼロになってしまうこともあります。

「まだサマーは早いだろう」「自分にはどうせ受からないだろう」といった心理的なハードルや、漠然とした不安から行動をためらってしまった場合もこれに該当します。

この場合は、自己分析や企業研究を深めること以前に、「行動量」を増やすことが最優先の課題となります。

秋冬インターンでは、情報収集のアンテナを高く張り、少しでも興味を持った企業には積極的にエントリーすることを心がけましょう。

申し込みをしなければ、選考の土俵にすら上がれません。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

申し込みをしなかったことが原因の場合、まずは「行動の習慣化」が重要となります。心理的な不安から行動が止まってしまうのは非常によくあることですが、選考の場数を踏むことが、不安解消の一番の薬です。秋冬インターンや合同企業説明会など、選考が比較的緩やかな1Day仕事体験やキャリアイベントを有効活用し、エントリーの習慣をつけていきましょう。行動を起こすことで新たな情報や気づきが得られ、それが自己分析や志望動機の精度向上につながります。遅れを取り戻すために、まずは一歩踏み出すことを意識してください。

原因②:エントリー数が少なかった

申し込みはしたものの、「エントリー数が極端に少なかった」ことも考えられます。

例えば、志望度の高い数社だけに絞ってエントリーし、すべて不通過になってしまった場合です。

インターンシップの選考は、本選考と同じか、それ以上に倍率が高い企業も少なくありません。

特に人気企業の場合、エントリーシート(ES)やWebテストで多くの学生がふるいにかけられます。

エントリー数が少なすぎると、通過率が低いことを考慮した場合、必然的に参加できる確率も下がってしまいます。

このケースの原因は、「リスクヘッジの不足」と言えます。

秋冬インターンでは、志望度の高い企業群だけでなく、業界は近いが知名度が劣る優良企業や、別の業界で自分の強みが活かせそうな企業など、視野を広げてエントリー数を増やすことが大切です。

エントリーは練習にもなります。

原因③:ES・Webテストで通過できなかった

エントリーはしたものの、その後の「ESやWebテストで不通過になってしまった」というケースも多く見受けられます。

サマーインターンでは、ESの段階で「なぜこのインターンに参加したいのか」「インターンを通じて何を学びたいのか」といった設問に対し、明確な目的意識を持って答えられているかが重視されます。

また、Webテストは企業によっては足切りに使われるため、ここで点数が不足していた可能性も考えられます。

この場合、対策すべきはESの設問に対する深掘りと論理構成力、そしてWebテストの練習不足です。

秋冬インターンに向けて、ESは企業ごとの求める人物像やインターンの目的に合わせて内容を練り直す必要がありますし、Webテストは問題形式に慣れるための反復練習が必須となります。

原因④:面接で落ちてしまった

ESやWebテストを突破したにもかかわらず、「面接で不通過になってしまった」のであれば、面接対策に課題があった可能性が高いです。

面接では、ESに書かれた内容が事実かどうか、応募者の人柄や企業との相性、コミュニケーション能力などが総合的に判断されます。

インターンの面接では、本選考以上に「意欲」や「素直さ」「学習意欲」といったポテンシャルが見られる傾向があります。

ここで不通過になったのであれば、面接での論理的な受け答え、企業への熱意の伝え方、または非言語的なコミュニケーション(表情や態度)に改善の余地があるかもしれません。

秋冬インターンや本選考に向けては、模擬面接などを重ね、本番で落ち着いて自己アピールができるよう練習を重ねましょう。

原因⑤:学業や部活、アルバイトとの両立ができなかった

就職活動以外の活動が忙しく、「選考の日程調整が難しかった」「準備に十分な時間を割けなかった」ということも、参加できなかった大きな原因の一つです。

特に体育会系の部活や研究活動で多忙を極める学生の場合、インターンの選考期間がピークと重なると、ES作成や面接対策がおろそかになりがちです。

この場合は、あなたのポテンシャルが不足していたのではなく、「時間管理」と「優先順位付け」に課題があったと言えます。

秋冬インターンでは、自分のスケジュールを俯瞰し、活動のピークと選考期間が重ならないように、計画的に就活を進める工夫が必要です。

また、企業に活動状況を理解してもらえるよう、選考の場でしっかりと伝えることも重要になります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

学業や部活に注力していたことは、企業にとっては高いポテンシャルや責任感の裏付けとなり得ますので、決してマイナスではありません。秋冬インターンでは、選考時に多忙であった理由や、そこから得た経験を具体的にアピールしてください。また、今後は「逆算的なスケジュール管理」を徹底し、本選考までの選考スケジュールを事前に把握して、準備期間を確保する工夫が必要です。忙しい中でも諦めずに、限られた時間を最大限に活用する戦略を持つことが、必ず内定獲得につながります。遅れは感じているかもしれませんが、活動の優先順位を見直して頑張ってください。

サマーインターンに参加したライバルが得たものとは?

原因分析が終わったら、次はサマーインターンに参加したライバルたちが一体何を得たのかを明確に理解しましょう。

彼らが得たものを知ることは、私たちがこれから何を「取り戻すべきか」「強化すべきか」という目標設定に直結します。

サマーインターンは単なる職業体験ではなく、就職活動におけるさまざまな要素を先行して体験する場であり、参加者は以下の5つの大きな財産を得ています。

サマーインターンに参加したライバルが得たものとは?
  • 就活慣れ
  • 業務理解
  • 自信
  • 選考機会
  • ビジネスマナー

就活慣れ

サマーインターンに参加した学生は、ES作成、Webテスト受験、そして面接といった一連の選考プロセスを早期に経験し、「就活慣れ」という大きなアドバンテージを得ています。

例えば、ESの設問に対する適切な文字数やトーン、Webテストの時間配分、面接での話し方や雰囲気など、「場数」を踏むことで得られる選考の勘所をすでに掴んでいる状態です。

これは、選考に対する心理的なハードルを下げる効果もあります。

サマーインターン不参加の皆さんは、これから秋冬インターンの選考や早期選考会などを活用し、積極的に場数を踏むことで、この就活慣れを取り戻す必要があります。

業務理解

インターンシップの最大の目的の一つは、その企業の実際の「業務内容」や「企業文化」を深く理解することです。

参加者は、社員の方々との交流やグループワークを通じて、抽象的な情報ではなく、具体的な仕事の流れやそこで働く人々の価値観を肌で感じています。

この深い業務理解は、ESや面接で「なぜこの企業で働きたいのか」という志望動機に説得力を持たせるための強力な武器になります。

私たちは、この業務理解を、OB・OG訪問や企業が開催する説明会、業界研究を徹底的に行うことで追いつく必要があります。

企業が公開している情報だけでなく、その企業の「働くリアル」を外部から探る努力が求められます

自信

選考を突破し、インターンシップという競争環境で成果を出す経験は、学生たちに「自分にもできる」という確固たる「自信」を与えます。

特に、難関企業のインターンに参加できたという事実は、その後の選考に対するポジティブな姿勢や、面接での堂々とした態度につながります。

自信は、選考において最も重要な非言語的な要素の一つです。

サマーインターンに参加できなかった皆さんは、この自信を、徹底的な自己分析や選考対策の成功体験によって築き上げる必要があります。

小さな成功体験を積み重ね、「自分はこれだけ準備したから大丈夫」と言える状態にすることが大切です。

選考機会

サマーインターンに参加した学生の中には、そのまま本選考の一部が免除されたり、早期選考ルートに乗れたりといった、本選考への「選考機会」という実利を得た人もいます。

これは、彼らの就活を有利に進める最も直接的な要素です。

一方で、このアドバンテージは時間とともに薄れる側面もあります。

秋冬インターンや、企業が独自に開催する早期選考イベントなど、本選考につながる新たな選考機会は必ず訪れます。

ライバルに遅れをとったと感じても、新しいチャンスを見つけ出し、積極的に参加することで、この選考機会の差は十分に埋めることができます。

ビジネスマナー

インターンシップは、学生が「ビジネスマナー」を実践的に学ぶ貴重な場でもあります。

メールでの丁寧なやり取り、社員の方との会話での言葉遣い、会議での報連相の仕方など、社会人として求められる基礎的な振る舞いを、参加者はすでに体得しています。

これは、面接やその後のOB・OG訪問の場でも、学生の印象を大きく左右する要素となります。

サマーインターン不参加の皆さんは、座学や模擬練習を通じて、これらのビジネスマナーを意識的に習得し、実践の場で相手に失礼のない対応ができるように準備しておく必要があります。

ライバルに追いつくためにすべきこと

サマーインターンに参加できなかったという事実は変えられませんが、これからライバルに追いつき、追い越すための具体的な行動は今すぐにでも始めることができます。

不安を抱えて立ち止まるのではなく、前述した「ライバルが得たもの」を取り返すために、以下の6つの行動を今日から実行に移しましょう。

ライバルに追いつくためにすべきこと
  • ①業界・企業研究の視野を広げる
  • ②ES・Webテストの対策を始める
  • ③面接の練習を重ねる
  • ④OB・OG訪問をしてみる
  • ⑤選考の機会があれば積極的に参加する
  • ⑥秋冬インターンに参加する

①業界・企業研究の視野を広げる

サマーインターンでは、興味のある特定の業界や企業に絞りがちですが、不参加だったからこそ、この時期に「業界・企業研究の視野を広げる」ことが重要です。

特定の企業だけでなく、その企業が属する業界全体の構造や動向、競合他社の強みと弱みまで深く理解することで、本選考での志望動機に厚みが増します。

また、これまで興味がなかった隣接する業界にも目を向けることで、新たな可能性を発見し、エントリーの幅を広げることができます。

特定のインターンシップに参加できなかったからといって、その企業がベストな選択肢とは限りません。

幅広い選択肢の中から、自分に本当に合った企業を見つけ出すことが、最高の対策になります。

②ES・Webテストの対策を始める

サマーインターンの選考でESやWebテストが原因で不通過となった可能性が高い場合は、「徹底的な対策」を今すぐに始めるべきです。

ES対策としては、過去の質問を参考にしながら、自己分析を深掘りし、一貫性のある説得力のある文章を書く練習をしましょう。

特に、「なぜその企業なのか」「インターン(または本選考)を通じて何を成し遂げたいのか」という部分を明確にすることが重要です。

Webテストについては、問題集を購入し、苦手な分野を克服するための反復練習を重ねましょう。

形式に慣れることが最も大切で、時間を測って模擬試験を繰り返すことで、本番での焦りを減らすことができます。

③面接の練習を重ねる

面接で不通過になった、あるいはこれから面接選考に臨むにあたり、「面接の練習を重ねる」ことは必須です。

面接練習は、志望動機や自己PRといった内容を磨くことだけでなく、自信を持って話す態度や、質問の意図を正確に理解する力を養うことにもつながります。

大学のキャリアセンターや就活エージェントなどを活用し、第三者から客観的なフィードバックをもらいながら、改善を繰り返しましょう。

特に、サマーインターン不参加組は、自分の「意欲」と「ポテンシャル」を面接で最大限にアピールできるよう、熱意の伝え方や論理的な受け答えを徹底的に磨き上げることが重要です。

④OB・OG訪問をしてみる

サマーインターンに参加できなかったことで得られなかった「業務のリアルな情報」を取り戻す最良の方法の一つが、「OB・OG訪問」です。

実際に企業で働く先輩から、インターンでは聞けなかったような仕事の具体的な内容、企業の雰囲気、キャリアパスなど、現場の生の声を聞くことができます。

これは、ESや面接での志望動機に深みを持たせるだけでなく、本当にその企業で働きたいのかを判断する上でも非常に貴重な情報源となります。

OB・OG訪問は、単なる情報収集だけでなく、熱意を伝える場として、本選考に良い影響を与える可能性もあります。

積極的にアポイントメントを取り、具体的な質問を準備して臨みましょう。

⑤選考の機会があれば積極的に参加する

サマーインターン以外にも、企業はさまざまな形で学生との接点を持とうとしています。

合同説明会、企業主催のセミナー、早期選考会など、「選考の機会」があれば、志望度に多少関わらず、積極的に参加しましょう。

これらの場は、就活慣れをするための場数を踏むだけでなく、企業によってはインターンシップと同等、あるいはそれ以上の情報や選考のチャンスを得られることがあります。

重要なのは、「常に本選考を見据えた真剣な姿勢で臨む」ことです。

たとえ練習のつもりでも、そこで手を抜かず全力を尽くすことで、自己成長につながり、結果として本命企業の選考で成功を収めることができます。

⑥秋冬インターンに参加する

そして、サマーインターンに参加できなかった皆さんの最大の挽回チャンスが、これから始まる「秋冬インターンに参加する」ことです。

サマーインターンで得られなかった企業理解、選考慣れ、そして本選考への選考機会を、秋冬インターンで手に入れましょう。

秋冬インターンはサマーインターンと比較して、より本選考に近い内容になる傾向があり、企業側の採用意欲も高いことが多いです。

この機会を逃さないよう、情報収集を徹底し、万全の対策で選考に臨むことが、ライバルに追いつくための最も現実的な行動計画となります。

サマーインターンの次のチャンス!秋冬インターンを攻略しよう

サマーインターンに間に合わなかったとしても、まだチャンスは十分に残されています。

次の大きな波は「秋冬インターン」です。

この秋冬インターンを攻略することが、27卒の皆さんの就職活動を成功に導く鍵となります。

サマーインターンの反省を活かし、準備万端で臨みましょう。

秋冬インターンの特徴とサマーとの違い

秋冬インターンは、夏に比べていくつかの点で特徴があり、その違いを理解しておくことが攻略の第一歩となります。

開催時期と期間

開催時期は、主に9月頃から翌年2月頃にかけて実施されます。

サマーインターンが学業に余裕のある時期に開催されるのに対し、秋冬インターンは授業や年末年始の行事と重なるため、比較的短い期間で実施されるプログラムが増える傾向にあります。

数日間のプログラムだけでなく、半日や一日といった短期集中の形式も多くなります。

また、企業によっては、本選考が始まる直前の時期に開催されるため、参加学生の「本気度」も非常に高いのが特徴です。

プログラム内容(より実務に近い傾向)

サマーインターンが「業界や企業の認知」を目的とした業界・企業説明や基礎的なグループワークが中心であるのに対し、秋冬インターンは「より実務に近い」プログラムが組まれる傾向にあります。

具体的な課題解決型のワークや、実際の業務内容をシミュレーションしたプログラムが多く、学生の能力や適性をより深く見極める目的が強くなります。

これは、企業側も採用活動が本格化する時期に向けて、即戦力となりうる学生を見つけたいと考えているからです。

本選考への直結度

秋冬インターンは、サマーインターンと比較して「本選考への直結度」が非常に高いと言えます。

特に12月以降に開催されるインターンシップは、優秀な学生に対して早期選考への案内や、選考の一部免除といった優遇措置が取られるケースが格段に増加します。

企業にとっては、この時期のインターンシップ参加者は「採用候補者」としての位置づけが強くなるため、参加学生一人ひとりに対する評価もシビアになります。

そのため、参加する学生側も、高い意識と真剣な姿勢でプログラムに臨む必要があります。

27に卒おすすめの秋冬インターンシップの業界

秋冬インターンでは、サマーインターンに比べて本選考に直結しやすい業界、あるいは募集が多くなる業界があります。

特に27卒の皆さんに注目してほしい3つの業界を以下に紹介します。

27に卒おすすめの秋冬インターンシップの業界
  • IT・Web業界
  • 金融業界(特に証券・銀行)
  • メーカー業界(特にBtoB)

IT・Web業界

IT・Web業界は、常に人材採用に積極的であり、秋冬インターンも非常に豊富に開催されます。

特に、プログラミングスキルやサービス企画能力を試す実践的なインターンが多く、エンジニア職だけでなく、企画職や営業職向けのプログラムも充実しています。

この業界は選考開始時期が早い企業も多いため、秋冬インターンは早期に選考ルートに乗るための重要な足がかりとなります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

IT・Web業界は成長産業であり、秋冬インターンは本選考への優遇ルートにつながる確率が非常に高いため、最優先で情報収集とエントリーを進めてください。この業界では特に、スキルよりも「意欲」と「学習スピード」が重視されますので、インターン選考では、独学で学んだプログラミングやITリテラシーに関する具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。多くの企業が通年採用や追加募集も行いますが、早期内定獲得を目指すなら、まずはこの秋冬の機会を逃さないよう、積極的に行動することが大切です。

金融業界(特に証券・銀行)

金融業界は、外資系・日系ともに、サマーインターンに続いて秋冬にもインターンシップを積極的に開催します。

特に、証券会社やメガバンクなどは、業務理解を深めることを目的としたプログラムを実施することが多く、本選考への優遇も手厚い傾向にあります。

グループワークを通じて、論理的思考力やチームでの協調性を見極める内容が多いため、しっかりとした準備が必要です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

金融業界の秋冬インターンは、業界・企業研究の最終仕上げの場として非常に重要であり、本選考への優遇ルートを掴む絶好の機会です。特に、グループワークが選考の主軸となるため、単に意見を出すだけでなく、議論の構造化やタイムマネジメントに貢献できる姿勢をアピールすることが内定に近づきます。遅れを感じる必要はありません。今からでも、企業分析を徹底し、金融業界特有の選考形式に慣れるための対策を集中して行えば、十分に採用を勝ち取ることができますよ。

メーカー業界(特にBtoB)

BtoCのメーカーに比べて地味な印象を持たれがちなBtoB(企業間取引)のメーカーも、秋冬インターンが豊富です。

これらの企業は、サマーインターンではあまり学生が集まらないこともあり、秋冬インターンで積極的に優秀な学生にアプローチする傾向があります。

技術職だけでなく、営業職や企画職でも、業界特有の課題解決型のワークを通じて、実務への適性を見極めるプログラムが充実しています。

サマーインターンに参加できなかった学生におすすめの就活サービス

サマーインターンに参加できなかったとしても、不安に思う必要はありません。

就職活動を有利に進めるための就活サービスは数多く存在します。

これらを活用することで、効率的に企業と出会い、選考の機会を増やし、客観的なアドバイスを得ることができます。

一人で悩まず、積極的にこれらのサービスを利用しましょう。

サマーインターンに参加できなかった学生におすすめの就活サービス
  • 逆求人型(スカウト型)サイトに登録する
  • 早期選考直結型のイベントに参加する
  • 就活エージェントに相談して客観的なアドバイスをもらう

逆求人型(スカウト型)サイトに登録する

サマーインターンに参加できなかった皆さんに最もおすすめしたいのが、「逆求人型(スカウト型)サイト」への登録です。

これは、学生が自分のプロフィールや経験、アピールポイントなどを登録しておくと、興味を持った企業から直接スカウトが届く仕組みです。

インターンの選考に落ちたとしても、あなたの経験やスキルに魅力を感じる企業は必ず存在します。

このサービスを利用すれば、これまで知らなかった優良企業との出会いが生まれるだけでなく、企業側から「あなたに興味がある」という状態から選考がスタートするため、選考へのモチベーション維持にもつながります。

プロフィールを充実させ、企業がスカウトしやすい状態にしておきましょう。

早期選考直結型のイベントに参加する

サマーインターン以外にも、「早期選考直結型のイベント」が多数開催されています。

これらは、企業が特定のテーマや職種に興味を持つ学生を集め、短時間で説明会から選考までを一気に行うイベントです。

インターンシップに参加できなかった分、これらのイベントを通じて選考の場数を踏み、企業からの評価を得る機会を増やしましょう。

特に、複数企業が参加する合同選考会のようなイベントは、一度に多くの企業の人事と接触できるため、効率的な就職活動が可能です。

積極的に情報を収集し、開催されるイベントには積極的に申し込みをしてください。

就活エージェントに相談して客観的なアドバイスをもらう

自分一人での就職活動に不安を感じる場合は、「就活エージェントに相談する」ことを強くおすすめします。

就活エージェントは、個別の面談を通じて、あなたの強みや弱みを客観的に分析し、あなたに合った企業を紹介してくれます。

また、ESの添削や面接練習、さらには企業ごとの選考対策といった具体的なアドバイスも行ってくれます。

サマーインターンで不通過になった原因が自分で分析しきれない場合でも、プロの視点から客観的なフィードバックをもらうことで、次の選考に向けた効果的な改善点を見つけることができます。

内定まで無料でサポートしてくれるため、この時期の心強い味方となってくれるでしょう。

27卒の今後の就活スケジュールと心構え

サマーインターンが終わった今、27卒の皆さんの就職活動は次のフェーズへと移行します。

今後の具体的なスケジュールと、この時期に持つべき心構えを理解し、計画的に就職活動を進めていきましょう。

9月~12月

この時期は、「秋冬インターンへの注力」と「自己分析・企業研究の徹底」が二大テーマとなります。

9月以降は、徐々に多くの企業が秋冬インターンの募集を開始するため、情報収集を欠かさず行い、サマーでの反省を活かしたESや面接対策で選考に臨みましょう。

また、インターンに参加できた・できなかったに関わらず、OB・OG訪問を積極的に行い、志望業界や職種の理解を深めることも重要です。

この時期のインプットとアウトプットの質が、3月以降の本格的な選考の結果を大きく左右します。

焦らず、しかし着実に基礎固めを進めてください。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

この9月~12月は、本選考に向けた「基礎力」を決定づける極めて重要な期間です。秋冬インターンに注力するとともに、OB・OG訪問を通じて得た具体的な情報を、自己分析や企業研究に落とし込み、志望動機の解像度を高めてください。特に、多くの企業が開催する「業界別合同説明会」や「キャリアセミナー」は、本選考で問われる知識や企業の特徴を効率的に把握できるため、積極的に参加することをおすすめします。今、焦って多くの企業に手を出すよりも、質の高い準備に時間を使うことが、後から必ず活きてきますので、自信を持って取り組んでください。

1月~2月

年が明け、1月~2月になると、多くの企業で「早期選考」が本格化します。

特に外資系企業や、IT・ベンチャー企業など選考開始が早い企業では、この時期に内々定が出始めることもあります。

秋冬インターンでの経験やフィードバックを活かし、実践的な選考対策を続ける必要があります。

志望業界の企業が実施する個別説明会やセミナーなどにも積極的に参加し、企業理解を深めると同時に、採用担当者に顔を覚えてもらうことも意識しましょう。

就活の加速化を実感する時期ですが、準備してきたことを信じて、一つ一つの選考に真摯に向き合うことが大切です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

1月~2月は、早期選考が本格化し、採用の動きが最も加速する時期です。この時期の選考に参加することで、本選考前に内定を獲得できるチャンスが増えるだけでなく、選考のフィードバックから得られる学びは非常に大きいです。選考対策としては、自己PRや志望動機を企業ごとにカスタマイズする「応募書類のブラッシュアップ」を集中的に行ってください。また、選考に遅れていると感じている学生も、この時期から開始する企業や、早期選考後に本選考でも多くの枠を持つ企業は多数存在しますので、自信を持って目の前の選考に集中してください。

3月以降

いよいよ「本選考の本格化」です。

政府の就職協定に基づき、多くの日系大手企業が採用広報を解禁し、ESの提出が本格的に始まります。

この時期までには、自己分析と企業研究を完了させ、複数の企業に自信を持ってエントリーできる状態にしておくことが理想です。

サマーインターンに参加できなかったとしても、この本選考の波に乗ることができれば、挽回は十分可能です。

大切なのは、「体力と精神力の維持」です。

選考が立て込む中で、不通過の通知に落ち込むこともあるでしょう。

しかし、それは単に企業との相性の問題であり、あなたの価値を否定するものではありません。

気持ちをすぐに切り替えて次の選考に集中できる強い心構えが求められます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

3月以降の本選考の本格化は、サマーインターンに参加できなかった学生にとって、選考枠が最も多く開かれる「最大のチャンス」です。この時期は、ES提出や面接が同時並行で進むため、「企業ごとの選考状況を一覧できる管理表」を作成し、効率的にタスクをこなすことが必須の補足情報となります。不通過で精神的に疲弊することもありますが、それは多くの学生が経験することです。あなたの価値は変わらないので、一つでも多くの企業と出会う機会を逃さないよう、気持ちを前向きに保ち、最後まで粘り強く行動してください。応援しています。

まとめ

サマーインターンに参加できなかったという事実は、決してあなたの就職活動の失敗を意味しません。

むしろ、この時期に「なぜ参加できなかったのか」を真剣に分析し、「何をすべきか」を明確にできたことは、今後の就職活動を成功に導くための大きな糧となります。

ライバルがサマーインターンで得た「就活慣れ」「業務理解」「自信」などは、秋冬インターンへの参加、OB・OG訪問、そして徹底した選考対策によって、十分に追いつき、追い越すことができます。

特に、これから本格化する秋冬インターンは、本選考への直結度も高く、サマーインターン以上のチャンスに溢れています。

不安を感じる時こそ、立ち止まらずに行動を起こしましょう。

視野を広げ、就活エージェントなどのプロの力を借りて、効率的かつ戦略的に就職活動を進めてください。

27卒の皆さんの未来は、これからの行動一つ一つにかかっています。

この記事が、皆さんの不安を自信に変え、具体的な一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

あなたの本気度が試されるのは、まさにこれからです。

応援しています。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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