大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?取得単位が少ない人向けの就活への対処法も紹介!

大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?取得単位が少ない人向けの就活への対処法も紹介!

はじめに

大学4年生になると、卒業へ向けた活動と両立して、就職活動を進めなければならない場合が多いです。

また、企業の説明会への参加など、就活に身を入れるためには、講義の取り方も工夫しなければなりません。

ここでは、学業と就活を両立させるためには、残り単位数がどれくらいであることが望ましいのか、そして残り単位数が多い場合を中心に、就活と学業を両立させるためにできる工夫について説明していきます。

残り単位数が多い4年生はもちろん、順調に単位を取得できている4年生や、3年生までの方もぜひ参考にしてください。

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【大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?】適当な残り単位数

大学を卒業するためには卒業要件として定められている以上の単位数を取得しなければなりません。

大学4年の間は、大学での学びの集大成としての卒業研究だけでなく、大学を卒業した後のための就職活動を行う必要があり、多忙となることが多いです。

就職活動にも時間が割けるように、大学4年の時点で残りの単位数を10単位以下にすべきです。

大学4年生の1年間で取得するのが10単位以下だとしても卒業できるように、大学3年生までに単位を取得しておくべきでしょう。

さらに可能であれば、大学4年ですべきことを卒業研究だけにするために、大学3年生までに必要な単位を取得しておくことが望ましいです。

大学4年になっても取るべき単位が残っており、就職活動に十分な時間が割けないということにならないようにするべきです。

【大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?】就活への影響

先ほど、学業と就活を並行して行うためには、4年生のはじめの時点で残り単位数が10以下であることが望ましいと述べました。

しかし、残り単位数が10を越えていても、努力をして大学の卒業と就職を満足のいく形で果たせた方もいます。

ここからは、残り単位数ごとに場合分けをして、大学での学業と就活の両立のしやすさを説明していきます。

大学4年生の方は、自身の現状と比較し、自分が就活をするうえでどれくらい忙しくなるのかの参考にしてください。

まだ大学4年になっていない方も、これをこれから4年生になるまでにどれくらいの単位を取るべきか考える足掛かりとしてください。

必要単位をすべて取得している人は就活に専念できる

4年生となるまでに卒業に必要な単位をすべて取得している場合は、1年間就職活動に専念することができます。

ほかの学生が講義を受けるための時間も就活に充てられるため、普通の学生よりも多くの企業の面接やセミナーに参加することが可能です。

4年生の間に最大限就活に取り組みたいという方は、3年生までに卒業に必要な単位をすべて取得しておくべきでしょう。

一般的に大学では、1年間に取得できる単位が42単位まで、そして卒業要件単位数は124単位と決められています。

3年間で124単位を取得するためには、取得制限いっぱいまで単位を取らなければならず、多忙な生活を送ることになるでしょう。

サークル活動やアルバイトをする余裕がありませんが、大学4年生の間に就職活動に専念したい方は、ぜひ4年生となるまでに必要な単位をすべて取得しておきましょう。

残り10単位は余裕を持って就活できる

大学4年生の間に取得すべき単位が10単位以下の人は、余裕を持って就活に身を入れることができます。

4年生の1年間に10単位取得するというのであれば、履修する必要のある講義は少なくて済みます。

このような場合、大学での活動と就活との兼ね合いにそこまで困ることはなく、講義が就活に及ぼす影響も少なくて済むでしょう。

4年生の時点で残りの単位数が10単位以下というのは、普通の学生よりも比較的少ないです。

しかし、3年生までほかの学生よりも多少履修する講義が多いというくらいで、余裕のない生活を送ることになるというほどではありません。

講義などに煩わされることなく、余裕を持って就活に取り組みたいという方は、4年生で残りの単位数が10単位以下となるようにしましょう。

残り20単位だとちょっと難しい

4年生のはじめの時点で、残りの単位数が20単位以下の人は、就活に支障をきたしてしまうおそれがあります。

この場合、卒業のために4年生の1年間で取得する単位数は20単位であり、それまでよりも少なめです。

しかし大学4年では卒業研究や卒業論文のような時間がかかる活動を進めていく必要があり、さらに残りの単位の分だけ講義を履修していく必要が生じ、多忙な1年間となるでしょう。

それらの活動と並行して就活を行うとなると、スケジュールの調整が難しくなってしまうおそれがあります。

講義があるために企業説明会や面接へ参加できないなど、単位の取得が就活へ大きな影響を及ぼしてしまう可能性が大きいです。

残りが20単位以下の場合、就活と学業の両立は不可能ではありませんが、非常に多忙な1年となるでしょう。

残り30単位はすごく大変

残りの単位数が30単位を越えてしまうと、学業と就活の両立がかなり厳しくなってしまいます。

卒業研究や卒業論文は非常に時間と労力を要するため、就活はおろか講義への出席もままならず、そもそも卒業すらできないというおそれもあります。

そのような状況では、就活は後回しにして、大学での学業に専念し、留年せず卒業することを最優先に考えるべきでしょう。

なぜなら、卒業が危ぶまれる状況で、単位の取得を諦めて就活に専念し、内定を貰ったとしても、卒業ができなければ内定を断ることになってしまうからです。

このように4年のはじめの時点で残りの単位数が30単位以上あると、就活も大学での学業も中途半端になってしまい、両方を満足できる水準でこなすことは非常に難しくなります。

このような事態に陥らないように、3年までに計画的に単位を取るようにしましょう。

【大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?】残り単位を入れる時期と時間帯

残りの単位数が多いからといっても、時間割の組み方次第では、十分に就活に充てる時間の余裕が生まれることがあります。

また、残り単位数が10以下だとしても、何も考えずに時間割を組んでしまうと、思ったように就活に時間を割けないということに陥ってしまうおそれがあります。

ここからは学業と並行して就職活動を進める方が、大学の講義の時間割を組むうえで、工夫すべきポイントを2つ紹介していきます。

特に、卒業までに取るべき単位数が多く、かつ就活も行わなければならない方は、これを参考にして時間割を組んでみてください。

後期に入れるべき

大学4年生の間は、前期よりも後期に多くの講義を取ったほうが、就活との両立がしやすいです。

なぜなら前期に入れる講義を少なくすることで、前期の間に就職活動へ充てられる時間が増えるからです。

具体的には、多くの企業へ応募する機会を増やすことができます。

企業がエントリーの締め切りを早めに設けている場合や採用定員がすぐに埋まってしまう場合があることなどから、就職活動は遅くなるほど不利になってきてしまいます。

同時に、そのような状況で就活を続けていくと、精神的に大きな負荷がかかってしまい、就活はおろか学業を続けることも厳しくなってしまうおそれがあります。

就活を有利に進めるためには、前期から夏季休暇にかけて、つまり3月から9月にかけて就活に身を入れるべきなのです。

そのため、就活に有利な前期の間できるだけ就活に専念できるように、講義は少なめに取り、就活にひと段落をつけた後期に残った単位を取るようにするのがおすすめです。

午前中がおすすめ

就活の時期に講義を入れる場合は、午前中に入れるのがおすすめです。

会社説明会を午前中に始めている企業も多く、午前の間に説明会に参加し、午後には講義を入れることが可能に見えます。

しかし、午前中に開始した会社説明会が午前中に終わることは珍しく、0時以降に終わることが一般的です。

午前中から行われる企業説明会へ参加しにくいため、午後に講義を入れるのはおすすめできません。

また、近年は就職活動において、説明会の後に続けて面接や面談の時間を設ける企業が多く、説明会が何時に終わるのか見通しをつけることが難しくなっています。

そのため、午後だけ講義を入れてある日を作ったとしても、説明会へ参加しにくく、就活を進めるうえでの障害となってしまいかねません。

午前中だけ講義がある日に、午後から始まる説明会へ参加した方が、時間的な余裕を持って確実に出席することが可能です。

就活に専念する時間的な余裕を作るためには、午後よりも午前に講義を入れた方が良いでしょう。

【大学4年で残り単位はどのくらいが適当なのか?】取得単位が少ない人の対処法

大学のはじめの3年間で取得した単位が少ない方も、まったく就活がうまくいかないというわけではありません。

残り単位数が多い方でも、選んだ行動によっては就活と学業の両方で満足のいく結果を得やすくなることがあります。

ここでは、取得単位が少ない方が就活の結果を自身の希望に近づけるためできる対策を4つ紹介していきます。

残り単位数は多いが、就活も学業も満足のいく形で終わらせたいという方はぜひ、こちらを参考にしてください。

早く内定を貰っておく

大学3年までに取得した単位が少ない人は、周囲よりも早く内定を貰っておくべきです。

なぜなら、講義への出席で時間を取られてしまい、多くの企業へエントリーできるほどの余裕はないからです。

残っている単位が多い場合は、必然的に履修する講義が増えてしまい、就活との両立が難しくなってしまいます。

そこで、エントリーする企業を絞り、その中から内定を貰えるように努力しましょう。

早めに内定を貰って就活を終わらせることで、その後、卒業までの間に講義をたくさん取る余裕が生まれます。

せっかく早く内定を貰ったとしても、結局単位が足りず留年してしまうと、内定を断らなければなりません。

そのようなことにならないように、内定を獲得したら予定通りに卒業するために単位取得に集中しましょう。

夏季・冬季の集中講義に参加する

取得単位が少なく困っている場合は、集中講義への参加を検討してみましょう。

集中講義は冬季と夏季の長期休みの間に開講される講義で、一般の講義と異なり1週間程度の短い期間に開かれる長時間の講義へ出席することで、単位が認められます。

就活をしている間は、あまりたくさんの講義を入れることは避けるべきでしょう。

なぜなら、通常の講義を入れてしまうと、それだけで毎週特定の時間を講義への出席で拘束されることになり、就活の説明会や面接などへの参加が制限されてしまうからです。

講義により思うように就活が進められないという事態を避けつつ、卒業に必要な単位を取得するために、講義を分散していくことがおすすめです。

なるべく就活に使える時間を増やすために、長期休みの集中講義へ参加して単位を取得していきましょう。

就活による欠席は欠席扱いにならない場合が多い

就活をするうえで忘れないでおきたいのが、就活の一環でイベントなどへ参加するために講義に出席できなかったとしても、欠席扱いにはならないことが多いという点です。

ただし、就活のためとはいえ、無断で講義に出なかった場合は、欠席扱いになるおそれがあるため、就活で公欠を取る場合は、口頭で教官にその旨を伝えるか、欠席証明書を提出するなど、所定の手続きを取りましょう。

また、就活に関する公欠が認められない場合も存在します。

就活が理由で講義へ出席しないことがどのような扱いになるかは、大学や講義を担当する教官などによって異なります。

卒業に向けて取るべき単位がまだたくさん残っている場合は、就活があっても単位を落とすことは避けたいものです。

ですから、履修登録をする前に、あらかじめ、先輩や教授から情報を得るべきでしょう。

工夫して時間割を組む

就活と学業を両立させるうえで大切なのは、工夫して時間割を組むことです。

特に、それまで取得した単位が少ない人は、効率的に単位を取り、時間に余裕が生まれるように工夫することが必要になるでしょう。

たとえば、週の中で集中して講義を取る日を設けてみることもおすすめです。

なぜなら1週間の中で講義を分散させてしまうと、空いた時間がこま切れになってしまい、就活が進めにくくなってしまうおそれがあるからです。

また、就活による欠席を公欠と扱うかどうかや、講義への出席状況を成績に加味するかどうかという点は、就活と単位の取得を同時に進めていくうえでは重要になってきます。

これまでに述べたポイントや、先輩な友人から得た情報をもとにして、可能な限り就活に専念できるような履修登録をしましょう。

まとめ

大学4年生の時点で残りの単位数と、残り単位数別の就職活動への影響を説明してきました。

また、残り単位数が多い場合を中心に、学業と就活を上手に両立するためにできる工夫についても述べてきました。

特に学業と就活の並行しやすさは、時間割の組み方によっても大きく左右されるので、注意してください。

卒業研究や卒業論文が控えている中で、就職活動も進める必要があり、大学4年生の1年間は非常に多忙となりますが、学業と就活でともに満足のいく結果を得られるように、これまで述べてきたことを参考にしみてください。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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