高校時代のバスケ部経験をガクチカに使うのは要注意!できるだけ避けたい理由と使いたい際の注意点について徹底解説!

高校時代のバスケ部経験をガクチカに使うのは要注意!できるだけ避けたい理由と使いたい際の注意点について徹底解説!

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【ガクチカ】高校のバスケ部のエピソードはアピールに気をつけよう!

「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」という、通称ガクチカと呼ばれる多くの就活生が頭を悩ませるこの質問に対して、高校時代の部活動、特にバスケットボール部での経験をアピールしようと考えている方も多いのではないでしょうか。

厳しい練習に耐え抜いた精神力、チームで一丸となって目標を達成した協調性など、バスケ部での経験はあなたの魅力的な人柄を伝える素晴らしいエピソードの宝庫です。

しかし、ガクチカで高校時代のバスケ部の話をすることは、実はアピールの仕方に細心の注意が必要なテーマでもあります。

多くの学生が同様の経験を語るため、他の就活生の中に埋もれてしまい、あなたの個性が伝わりにくくなる可能性があるのです。

だからといって、高校時代の経験が全く評価されないわけではありません。

大切なのは、その経験から何を学び、それが大学生活や社会でどのように活かせるのかを、採用担当者が納得できるように伝えることです。

この記事では、高校時代のバスケ部経験を効果的なガクチカとして昇華させるためのポイントや注意点、具体的な例文まで、就活アドバイザーの視点から徹底的に解説していきます。

あなたの頑張りを正しく伝え、内定を掴み取るためのヒントがきっと見つかるはずです。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験はできるだけ避けたい理由

高校時代のバスケ部経験は、あなたにとってかけがえのない思い出であり、大きな成長を実感できた期間だったことでしょう。

その熱い思いをガクチカで伝えたい気持ちは非常によく分かります。

しかし、就職活動の場においては、高校時代のエピソードをメインに据えることは、慎重に考えなければなりません。

なぜなら、採用担当者がガクチカを通して知りたいのは、「大学時代に何に打ち込み、どのように成長したか」という、より現在のあなたに近い姿だからです。

高校時代から時間が経っている分、その経験が今のあなたにどう繋がっているのかを説明するのは、想像以上に難しい作業になります。

もちろん、伝え方次第では魅力的なアピールになる可能性も秘めていますが、基本的には大学時代のエピソードを優先すべきだと考えておきましょう。

ここでは、なぜ高校時代のバスケ部経験をガクチカで話すのが難しいのか、その具体的な理由を3つの観点から解説していきます。

この理由を理解することで、あなたの経験をより客観的に見つめ直し、効果的なアピール戦略を立てる手助けになるはずです。

企業が知りたいのは大学での学びだから

採用担当者がガクチカの質問を通して最も知りたいのは、「自社に入社した後、活躍してくれる人材か」という点です。

その判断材料として、応募者のポテンシャルや人柄、思考のプロセスなどを探っています。

特に新卒採用では、直近の経験である大学生活で、何を学び、どう成長したかが重視される傾向にあります。

大学は高校までとは異なり、自由な時間が増え、自律性が求められる環境です。

その中で、どのような目標を立て、課題に対してどう向き合い、どんな成果を出したのか。

そこに、あなたの主体性や計画性、課題解決能力といった、社会で求められる能力が表れると企業は考えているのです。

高校時代のバスケ部経験も素晴らしいものですが、それはあくまで過去の実績です。

採用担当者からすれば、「大学の4年間で、この学生はさらにどう成長したのだろう?」という疑問が湧いてしまいます。

高校時代から成長が止まっている、あるいは大学では何もしてこなかったという印象を与えかねないため、大学での経験を差し置いて高校時代の話をするのは、リスクが伴うことを理解しておきましょう。

他の学生と内容が被りやすいから

部活動、特にバスケットボールのような人気スポーツの経験は、ガクチカのテーマとして非常に多くの学生が用います。

採用担当者は、毎年何百、何千というエントリーシートに目を通し、面接を行っています。

その中で、「チームの課題解決のために努力した」「レギュラーになるために練習に励んだ」「仲間と協力して大会で勝利した」といったストーリーは、正直なところ聞き飽きている可能性が高いのです。

もちろん、あなた自身の経験は唯一無二のものです。

しかし、限られた時間の中でアピールする就職活動においては、他の学生との差別化が非常に重要になります。

同じようなテーマが並ぶ中で、あなたのガクチカが採用担当者の記憶に残るためには、よほど劇的な成果や、並外れた独自性のある取り組みが求められるでしょう。

そうでない場合、「また部活の話か」と判断され、あなたの個性や能力が十分に伝わる前に、その他大勢の中に埋もれてしまう危険性があります。

ありきたりな印象を与えないための工夫が、高校時代の部活動経験を語る上では不可欠なのです。

人柄やポテンシャルが伝わりにくいから

ガクチカで高校時代のバスケ部経験を語る際、「厳しい練習に耐えた忍耐力」や「チームで勝利を目指した協調性」をアピールしようと考える学生は多いです。

これらは社会人として重要な素養であることは間違いありません。

しかし、これらのアピールは抽象的になりがちで、あなたの具体的な人柄や、入社後に発揮されるであろうポテンシャルを伝えるには不十分な場合があります。

例えば、「最後まで諦めない粘り強さ」をアピールしても、それがバスケという特定の環境下でのみ発揮されたものなのか、それとも他の場面でも再現性のある強みなのか、採用担当者は判断に迷います。

企業が知りたいのは、その強みが自社の業務においてどのように活かされるかという未来の可能性です。

高校時代のエピソードだけでは、大学での経験や学びを通じて、その強みがどう深化・発展したのかが見えにくく、あなたのポテンシャルを十分に伝えきれない恐れがあります。

より具体的な行動や思考のプロセスを、大学生活でのエピソードと関連付けて語ることで、初めてあなたの人柄や能力に説得力が生まれるのです。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験をアピールすべき人の特徴

ここまで、高校時代のバスケ部経験をガクチカでアピールする際の注意点についてお話ししてきました。

基本的には大学時代のエピソードを優先すべきですが、だからといって高校時代の経験が全く使えないというわけではありません。

むしろ、特定の条件を満たす人にとっては、他の学生とは一線を画す強力なアピール材料となり得ます。

大切なのは、その経験が単なる過去の栄光や思い出話で終わっていないか、という点です。

高校時代の経験が、現在のあなたの価値観や強みにどう繋がり、そして将来のキャリアにどう活かせるのかを明確に語れるのであれば、それは十分に魅力的なガクチカになります。

ここでは、どのような特徴を持つ人であれば、高校時代のバスケ部経験を自信を持ってアピールすべきなのかを具体的に解説していきます。

もしあなたがこれらに当てはまるのであれば、その経験は大きな武器になるでしょう。

自分の経験を客観的に見つめ直し、アピールすべきかどうかを判断する参考にしてください。

大学での経験と一貫性がある人

高校時代のバスケ部での経験が、大学での活動に明確に繋がっている人は、その一貫性をアピールすることでストーリーに深みを持たせることができます。

例えば、「高校時代、チームの課題分析に力を入れ、データに基づいた戦略立案の重要性を学んだ。

その経験を活かし、大学では経営学のゼミに所属し、企業のマーケティング戦略について研究を深めた」といった具合です。

このように語ることで、バスケ部での経験が単なるスポーツ活動ではなく、課題発見・分析能力を養うきっかけとなったことが伝わります。

採用担当者は、あなたが物事に対して一貫した興味や問題意識を持ち、継続的に探求できる人材であると評価するでしょう。

大切なのは、高校での「気づき」や「学び」が、大学での具体的な「行動」にどう結びついたのかを論理的に説明することです。

過去の経験が現在の自分を形成する土台となっていることを示すことができれば、高校時代のエピソードであっても、あなたの成長性や主体性を効果的にアピールすることが可能になります。

圧倒的な実績や成果を残した人

誰もが納得するような、客観的な実績や成果を残した経験は、高校時代のものであっても十分にアピールする価値があります。

例えば、全国大会で優勝した、県選抜のキャプテンを務めた、といった経験は、それだけであなたの卓越した能力やリーダーシップを証明する強力な根拠となります。

重要なのは、その実績の裏にあるあなたの努力や工夫を具体的に語ることです。

「全国大会で優勝しました」という事実だけを伝えても、あなたの魅力は伝わりません。

その目標を達成するために、どのような困難があり、チームの中で自身がどのような役割を果たし、どう貢献したのかを詳細に説明することが不可欠です。

例えば、「体格で劣るチームが全国で勝つために、徹底したデータ分析と連携プレーの精度向上に取り組み、キャプテンとしてチームをまとめ上げた」といったエピソードを交えることで、あなたの目標達成意欲や課題解決能力、リーダーシップを具体的に示すことができます。

再現性の高い成功体験として語ることで、入社後も高いパフォーマンスを発揮してくれる人材であるという期待感を抱かせることができるでしょう。

独自の視点で課題解決に取り組んだ人

チームや自分自身が抱える課題に対して、他の人とは違う独自の視点でアプローチし、解決に導いた経験がある人も、高校時代のエピソードをアピールする価値があります。

輝かしい実績や役職がなかったとしても、あなたの思考力や主体性を示すことができるからです。

例えば、「チームの得点力不足という課題に対し、従来の練習メニューを見直すだけでなく、対戦相手の試合映像を徹底的に分析し、相手の弱点を突くための新しいフォーメーションを考案・提案した」といった経験です。

このエピソードからは、現状を鵜呑みにせず、自ら課題を発見し、主体的に解決策を模索する姿勢が伝わります。

大切なのは、なぜその課題に着目したのか、どのような思考プロセスを経てその解決策に至ったのか、そしてその結果チームにどのような変化が生まれたのかを具体的に語ることです。

ありきたりな根性論や精神論ではなく、論理的な思考に基づいて行動できることをアピールできれば、たとえ高校時代のエピソードであっても、採用担当者にあなたのビジネスパーソンとしてのポテンシャルを強く印象付けることができるでしょう。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験をアピールする際の注意点

高校時代のバスケ部経験をガクチカとしてアピールすると決めた場合、その伝え方には細心の注意を払う必要があります。

ただ単に「頑張った」「楽しかった」という感想を述べるだけでは、あなたの魅力は全く伝わりません。

採用担当者は、あなたの経験そのものを知りたいのではなく、その経験を通して、あなたが何を学び、どのような強みを持っているのか、そしてその強みを自社でどう活かしてくれるのかを知りたいのです。

つまり、過去の経験を未来の活躍に結びつけて語ることが何よりも重要になります。

単なる思い出話で終わらせず、あなたのポテンシャルを最大限にアピールするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、高校時代のバスケ部経験をガクチカで語る際に、特に意識すべき3つの注意点を解説します。

これらのポイントをしっかりと押さえることで、あなたのガクチカは他の就活生と一線を画し、採用担当者の心に響くものになるはずです。

企業が求める人物像と結びつける

ガクチカを作成する上で最も重要なことは、あなたの強みと企業が求める人物像を一致させることです。

まずは、志望する企業のウェブサイトや採用ページを徹底的に読み込み、どのような人材を求めているのかを正確に把握しましょう。

「主体性」「協調性」「課題解決能力」など、企業によって重視する能力は異なります。

その上で、あなたのバスケ部での経験の中から、その企業が求める人物像に合致するエピソードを抽出します。

例えば、ベンチャー企業のように主体性が求められる企業であれば、自ら課題を見つけて練習メニューを改善した経験をアピールするのが効果的でしょう。

一方で、チームワークを重視する企業であれば、意見の対立があった際に、異なる立場のメンバーの橋渡し役となってチームをまとめた経験などが響くはずです。

ただ自分の強みを語るのではなく、相手が聞きたいであろう強みを、具体的なエピソードを交えて語るという視点を常に持つようにしてください。

このひと手間が、あなたのガクチカの説得力を格段に高めます。

再現性を意識して伝える

採用担当者は、あなたの過去の成功体験そのものよりも、その成功を支えた考え方や行動のプロセスに関心を持っています。

なぜなら、そのプロセスにこそ、入社後も様々な場面で活躍できる「再現性」のある能力が隠れているからです。

したがって、ガクチカを語る際には、「どのような状況で(Situation)、どのような課題があり(Task)、それに対して自分がどう行動し(Action)、その結果どうなったか(Result)」という、いわゆるSTARメソッドを意識して構成すると良いでしょう。

例えば、「チームの雰囲気が悪かった」という課題に対し、「毎日全員と交換日記をしてコミュニケーションを活性化させた」という具体的な行動を伝えることで、あなたの主体性や課題解決へのアプローチ方法が明確になります。

そして、その行動が結果としてチームの結束力を高め、大会での勝利に繋がったという成果まで語ることで、あなたの行動の有効性が証明されます。

このように、成功に至るまでのプロセスを具体的に説明することで、あなたの強みがバスケという特定の状況だけでなく、ビジネスの現場でも発揮できるポテンシャルを秘めていることを効果的にアピールできます。

専門用語や内輪ネタを避ける

バスケットボールに打ち込んできたあなたにとっては当たり前の用語でも、採用担当者が同じように理解できるとは限りません。

「ピックアンドロール」や「ゾーンディフェンス」といった専門用語を多用してしまうと、話の内容が伝わりにくくなり、自己満足な印象を与えてしまう可能性があります。

ガクチカを話す際は、バスケットボールを全く知らない人が聞いても、状況が目に浮かぶような平易な言葉で説明することを心がけましょう。

例えば、「ピックアンドロールでチャンスを作った」ではなく、「味方選手を壁にして相手の守備を一時的に引きつけ、自分がフリーになるスペースを作り出し、シュートチャンスに繋げました」のように、具体的な動きを説明すると分かりやすくなります。

また、チームメイトしか分からないような内輪のニックネームや出来事を話すのも避けるべきです。

あくまでも主役はあなた自身であり、あなたの思考や行動を伝えることが目的です。

誰が聞いても理解できる言葉で、客観的な事実を基に話を進めることが、ビジネスコミュニケーションの基本であり、ガクチカにおいても非常に重要なポイントとなります。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験のガクチカ例文

ここまで、高校時代のバスケ部経験をアピールする際のポイントや注意点について詳しく解説してきました。

理論は分かっても、実際にどのような文章にすれば良いのか、イメージが湧きにくい方もいるかもしれません。

そこで、このセクションでは、これまでの解説を踏まえた具体的なガクチカの例文を3つのパターンに分けてご紹介します。

それぞれ「課題解決能力」「リーダーシップ」「継続力」という、企業が評価する異なる強みをアピールする構成になっています。

大切なのは、単に例文を真似するのではなく、その構成や表現の意図を理解し、あなた自身の経験に置き換えて応用することです。

例文を通して、単なる事実の羅列ではなく、あなたの思考プロセスや人柄が伝わるストーリーを構築するヒントを掴んでください。

これらの例文を参考に、あなたのバスケ部での経験が、いかに魅力的で価値のあるものであるかを採用担当者に伝え、あなたのポテンシャルを最大限にアピールしましょう。

例文①:課題解決能力をアピールするケース

私が学生時代に最も力を入れたことは、高校時代のバスケットボール部で、データ分析に基づいたチームの守備力強化です。

当時、私たちのチームは攻撃力は高いものの、失点が多く勝ちきれない試合が続いていました。

課題は、個々の身体能力に頼った守備で、チームとしての連携が不足している点にあると考えました。

そこで私は、マネージャーに依頼して全試合のプレーを録画してもらい、失点パターンを徹底的に分析しました。

その結果、特定の連携プレーからの失点が7割を占めていることを突き止め、その対策として新しい守備フォーメーションを考案し、顧問の先生やキャプテンに提案しました。

当初は練習の負担が増えることから反対意見もありましたが、分析データを見せながら粘り強く説得を重ね、試験的な導入にこぎつけました。

練習試合でその効果が実証されると、チーム全員が納得して新しい守備練習に取り組むようになり、結果的に地区大会での平均失点を20点以上減らし、過去最高成績であるベスト4進出に貢献することができました。

この経験から、現状を客観的に分析し、周囲を巻き込みながら課題を解決していく力を学びました。

例文②:リーダーシップをアピールするケース

私が学生時代に力を注いだのは、高校のバスケットボール部で副キャプテンとして、チームの士気を高め、一体感を醸成したことです。

私たちの代は、主力選手と控え選手の間に実力差と温度差があり、チームとしての一体感に欠けているという課題を抱えていました。

キャプテンがプレーでチームを牽引するタイプだったため、私は選手間のコミュニケーションを活性化させることが自分の役割だと考えました。

具体的には、全部員と個別に面談する機会を設け、一人ひとりの悩みや目標を聞き出すことから始めました。

その中で、控え選手が練習へのモチベーションを維持できずにいることが分かり、彼らの意見を取り入れて、練習メニューの一部をレベル別のグループ練習に切り替えることを提案しました。

また、練習後には学年に関係なく自由に意見交換ができるミーティングを毎日開催し、風通しの良い雰囲気作りを心がけました。

こうした取り組みの結果、チーム全体の練習参加率が向上し、控え選手からも積極的に戦術に関する意見が出るようになり、チームは一体感を取り戻しました。

この経験を通じ、多様な立場のメンバーの意見に耳を傾け、目標達成に向けてチームを一つにまとめるリーダーシップを身につけました。

例文③:継続力をアピールするケース

私が学生時代に最も力を入れたことは、高校のバスケットボール部で、苦手だった3ポイントシュートを克服し、チームの得点源になった経験です。

私は入学当初、身長が低く身体能力も平凡で、シュートの成功率が低く、特に長距離のシュートは全く得意ではありませんでした。

しかし、チームの勝利に貢献できる自分の武器を持ちたいと強く思い、3ポイントシュートを徹底的に練習することを決意しました。

毎日、誰よりも早く体育館に行き、朝練習で300本のシュート練習を自分に課し、その成功率を記録し続けました。

ただがむしゃらに数をこなすだけでなく、OBの先輩に頼んでフォームを撮影してもらい、プロ選手の動画と比較しながら改善点を洗い出すなど、常に工夫を凝らしました。

思うように結果が出ない時期もありましたが、記録ノートを見返して自分の成長を可視化し、モチベーションを維持しました。

その結果、3年生の最後の大会では、チームで一番の3ポイントシューターとしてスターティングメンバーに選ばれ、接戦の場面で何度もチームの勝利に貢献するシュートを決めることができました。

この経験から、高い目標を掲げ、地道な努力を継続することで、着実に成果を出すことができるという自信を得ました。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験以外にガクチカがない場合の対処法

「高校のバスケ部以外に、ガクチカで話せるような立派な経験なんてない…」と悩んでいる就活生は、実は少なくありません。

大学時代は、サークルにも入らず、アルバイトと授業に追われる日々だった、という方も多いでしょう。

しかし、決して焦る必要はありません。

採用担当者は、輝かしい実績や特別な経験だけを評価しているわけではないのです。

彼らが見ているのは、あなたが物事にどう向き合い、何を考え、どう行動したか、そのプロセスです。

つまり、ガクチカは「すごい経験」を話す場ではなく、「あなたという人間」を伝える場なのです。

バスケ部での経験しか思いつかないと感じているなら、それはまだあなたの大学生活の中に眠っている魅力的なエピソードに気づけていないだけかもしれません。

ここでは、高校時代のバスケ部経験以外にガクチカが見つからない場合の対処法を3つご紹介します。

視点を少し変えるだけで、あなたならではのガクチカが必ず見つかるはずです。

一緒に探していきましょう。

アルバイト経験を深掘りする

多くの学生が経験するアルバイトは、ガクチカの宝庫です。

たとえ単純作業だと思われる仕事であっても、工夫次第で立派なアピール材料になります。

例えば、飲食店のホールスタッフであれば、「お客様に快適な時間を過ごしてもらうために、メニューにない組み合わせを提案したり、会話の中からニーズを汲み取ってサービスを提供したりした」といった経験は、あなたの「顧客志向性」や「提案力」を示すエピソードになります。

また、「新人スタッフの教育係として、分かりやすいマニュアルを作成し、全体の業務効率を改善した」という経験であれば、「課題発見能力」や「育成能力」をアピールできるでしょう。

大切なのは、与えられた業務をただこなすだけでなく、その中で自分なりに考え、工夫した点を見つけ出すことです。

売上向上や顧客満足度アップといった具体的な成果に繋がっていれば、さらに説得力が増します。

「なぜそのように行動したのか」「その結果どうなったのか」をセットで語れるように、アルバイト経験を一度じっくりと振り返ってみましょう。

学業やゼミ活動から見つける

大学生活の本分である学業も、ガクチカの立派なテーマになります。

「学業に力を入れた」と聞くと、GPAの高さや成績優秀者としての表彰などをイメージするかもしれませんが、必ずしもそうである必要はありません。

重要なのは、その学業にどのように取り組んだかというプロセスです。

例えば、「卒業論文の執筆にあたり、前例のないテーマに挑戦した。

膨大な先行研究を読み込み、粘り強くフィールドワークを行った結果、新たな知見を見出すことができた」という経験は、あなたの「探求心」や「粘り強さ」をアピールできます。

また、ゼミでのグループワークも格好の材料です。

意見が対立するメンバーの間で、それぞれの主張の共通点と相違点を整理し、議論を前に進める調整役を担った」といった経験は、あなたの「協調性」や「リーダーシップ」を示すエピソードになるでしょう。

特定の授業で高い評価を得るために、どのような工夫や努力をしたのか、その具体的な行動を思い出し、言語化してみてください。

日常の課題解決経験を言語化する

ガクチカは、サークルやアルバイト、学業といった分かりやすい活動の中にだけあるわけではありません。

あなたの日常生活の中に潜んでいる「課題解決経験」も、立派なガクチカになり得ます。

例えば、「一人暮らしを始めた当初、自炊が続かず食生活が乱れてしまった。

そこで、1週間の献立を立てて週末にまとめて下ごしらえをする仕組みを作り、栄養バランスと食費の節約を両立させた」という経験も、りっぱな「計画性」と「課題解決能力」のアピールになります。

また、「英語学習が続かなかったが、好きな海外ドラマを字幕なしで見るという目標を設定し、毎日30分という無理のない学習を習慣化することで、TOEICのスコアを200点上げた」といったエピソードは、あなたの「目標設定能力」と「継続力」を示すことができるでしょう。

大切なのは、経験の大小ではありません

あなたが日常生活の中で感じた「不便」や「問題」に対し、どのように考え、工夫して乗り越えたのか、そのプロセスを具体的に説明することができれば、それは十分に採用担当者に響くガクチカとなるのです。

【ガクチカ】高校時代のバスケ部経験のガクチカに関するよくある質問

ここまで高校時代のバスケ部経験をガクチカで語る際の様々な側面について解説してきましたが、まだ個別の疑問や不安が残っている方もいるかもしれません。

「全国大会のような華々しい実績がないと、アピールにならないのでは?」「選手ではなくマネージャーだった経験はどうだろう?」といった具体的な悩みは、多くの就活生が共通して抱くものです。

こうした細かい疑問点を解消しておくことは、自信を持って面接に臨むために非常に重要です。

このセクションでは、就活生から特によく寄せられる質問を3つピックアップし、就活アドバイザーの視点からQ&A形式で分かりやすくお答えしていきます。

ここで紹介する回答を参考にすることで、あなたの不安が少しでも和らぎ、自分の経験をより客観的に、そして肯定的に捉えられるようになるはずです。

自分と似たような境遇の質問を見つけることで、新たな気づきも得られるでしょう。

Q. 全国大会出場経験がないとアピールになりませんか?

A. 全く問題ありません。

採用担当者は、実績の華やかさよりも、あなたがその目標に対してどのように考え、行動したかのプロセスを重視しています。

むしろ、「全国大会出場」という結果だけをアピールされても、その裏にあるあなたの努力や工夫が見えなければ、評価には繋がりません。

大切なのは、あなたが置かれていた状況の中で、どのような課題意識を持ち、チームや自分自身の成長のためにどんな役割を果たしたのかを具体的に語ることです。

例えば、「強豪校ではなかったが、県大会ベスト8という目標を掲げ、チームの弱点であったリバウンドを強化するために、個々のジャンプ力を向上させる新しい練習メニューを考案し、導入した」といったエピソードの方が、よほどあなたの主体性や課題解決能力が伝わります。

結果の大小にかかわらず、あなたの主体的な行動と思考のプロセスに焦点を当てて説明することを心がけてください。

Q. マネージャーの経験でもアピールできますか?

A. もちろんです。

マネージャーの経験は、選手とは異なる視点からチームに貢献した、非常に価値のあるガクチカになります。

選手を支えるサポート役として、どのような点に気を配り、チームの勝利のために何ができるかを考え、行動した経験は、「周りを巻き込む力」や「献身性」、「課題発見能力」といった、ビジネスの現場でも大いに活かせる強みをアピールする絶好の機会です。

例えば、「選手のコンディションを最適化するために、練習メニューごとに水分補給のタイミングや量をデータ化し、熱中症予防とパフォーマンス向上に貢献した」「対戦相手の戦術を分析し、レポートにまとめて選手や監督と共有することで、戦略立案をサポートした」といった具体的なエピソードは、非常に高く評価されるでしょう。

自分が主役ではない立場で、いかに主体的に考え、チームに貢献したかという視点で経験を語ることで、あなたの人間的な魅力を効果的に伝えることができます。

Q. 面接で高校時代の話ばかりしても大丈夫ですか?

A. それは避けるべきです。

ガクチカの導入として高校時代のバスケ部の経験を話すこと自体は問題ありませんが、その後の深掘りの質問や、他の質問に対しても高校時代のエピソードばかりで答えてしまうと、「大学時代は何もしてこなかったのか」「精神的に高校時代から成長していないのではないか」という懸念を採用担当者に抱かせてしまいます。

ガクチカで高校時代の話をする場合は、必ずその経験から得た学びが、大学でのどのような活動に繋がり、どう成長したのか、という流れで話せるように準備しておきましょう。

例えば、「高校時代の経験から培った課題解決能力を、大学では〇〇というゼミ活動で発揮しました」というように、現在に繋がる話に展開することが重要です。

あくまでも主軸は「大学時代のあなた」であるということを忘れずに、話のバランスを意識してください。

【ガクチカ】まとめ

今回は、ガクチカで高校時代のバスケ部経験をアピールする際のポイントや注意点について、具体的な例文やQ&Aを交えながら詳しく解説してきました。

高校時代の部活動経験は、あなたの人間性を形成した貴重な時間であり、素晴らしいアピール材料となり得ます。

しかし、採用担当者が知りたいのはあくまで「大学時代の学びや成長」であり、その視点を忘れてはいけません。

もし高校時代のバスケ部経験をガクチカとして語るのであれば、その経験が現在のあなたにどう繋がり、入社後どのように活かせるのかを論理的に説明することが不可欠です。

単なる思い出話で終わらせず、企業が求める人物像と結びつけ、再現性のある能力としてアピールすることを強く意識してください。

また、「バスケ部の話しかすることがない」と感じている方も、焦る必要はありません。

アルバイトや学業、さらには日常生活の中にも、あなたの魅力や強みを示すエピソードは必ず隠されています。

「すごい経験」ではなく「あなたらしい経験」を探し、自分の言葉で語ることが何よりも大切です。

この記事を参考に、あなたの経験を最大限に活かした、あなただけのガクチカを作成してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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