はじめに
「早期選考から内定を獲得したい」
「早期選考はどんなスケジュールで進行するの?」
早期選考について、事前に情報を手に入れておきたい就活生は多いでしょう。
早期選考に参加することで、内定を獲得するチャンスを増やすことが可能です。
一方で、選考を突破するための適切な準備が求められます。
本記事では、早期選考を実施する業界と特徴、採用スケジュール、面接対策と幅広く解説します。
早期選考に参加するつもりの就活生は、解説を参考にしていただき、効果的に内定を獲得してください。
【早期選考の業界】早期選考とは
早期選考とは、経団連が定める就活スケジュールよりも前に選考を開始することです。
経団連では3月に就活情報の解禁、6月に選考がスタートします。
しかし、すべての企業が経団連のスケジュールに従っているわけではありません。
近年の就活状況は前倒しの傾向です。
従来は、日本の就活スケジュールに囚われない外資系企業が中心に実施されていました。
一方で、さまざまな業界・企業で早期選考が浸透し始めています。
【早期選考の業界】企業が早期選考を実施する理由
優秀な学生を確保するため
選考スケジュールに余裕を持たせるため
志望度の高さを判断するため
企業が早期選考を実施する理由を理解することで、適切な対策が可能です。
企業の目的から外れた準備は、内定獲得が遠回りになります。
本章で紹介する3つの理由を理解し、効率よく対策しましょう。
優秀な学生を確保するため
企業が早期選考を実施する最大の理由は、就活が本格化する前に、優秀な就活生をいち早く確保したいからです。
一般的な選考プロセスが始まる前に内定を出すことで、他社に優秀な人材が流出するのを防ぐ狙いがあります。
とくに、高度な専門知識やスキルを必要とするITやコンサル、金融業界などです。
早い時期から、就活生1人ひとりの能力をじっくりと見極め、ポテンシャルの高い人材を囲い込みたいと考えています。
業界事情に関しては詳しくは「【早期選考の業界】一覧と特徴」で解説します。
早期選考では、インターンなどを通じて就活生と企業の間に信頼関係を築く時間があります。
お互いの価値観を擦り合わせることで、企業に貢献してくれる人材を効率的に見つけることが可能です。
選考スケジュールに余裕を持たせるため
早期選考は、企業にとって採用活動全体の柔軟性と効率性を高める役割を担っています。
まず、早期選考を実施することで、早い段階で一定数の内定者を確保することが可能です。
そして、本選考において、採用目標人数の調整や追加募集の判断がより柔軟にできます。
もし、早期選考で期待以上の成果が出れば、本選考の負担が軽減されるでしょう。
一方で、採用目標に達しなかった場合、焦ることなく追加募集ができます。
また、早期選考に参加した就活生のデータを分析することで、面接の質問内容や評価基準の改善も可能です。
早期選考は、より精度の高い採用活動につなげるために実施されます。
志望度の高さを判断するため
早期選考は、就活生の企業に対する本気度と志望度の高さが判断できます。
早期選考に応募する就活生は、企業に強い関心を持っている可能性が高いです。
たとえば、大学3年の春から夏にかけて、早期選考に応募したとします。
周囲の就活生が本格的な就活を開始していないので、ライバルが少なく面接官に対して効果的にアピールできます。
また企業側も、単に「内定が欲しい」という動機ではなく「この企業でなければならない」という強い意志を持つ就活生を効率的に見つけ出すことが可能です。
企業は、入社後のモチベーションが高く、定着率の高い人材を採用したいと考えています。
つまり、早期選考に参加することで、熱意のアピールになるでしょう。
【早期選考の業界】早期選考のメリット
早い時期から本選考を経験できる
内定が早めにもらえて就活に余裕が生まれる
優秀な就活生とのつながりができる
早期選考のメリットを理解することで、満足度の高い就活になります。
漠然と参加するだけでは、早期選考のメリットが得られないため注意してください。
本章で解説するメリットを読み、早期選考を効率よく突破しましょう。
早い時期から本選考を経験できる
早期選考は、本番さながらの選考経験が得られます。
早期選考とはいえ、本選考と変わらない緊張感の中で実施されるからです。
多くの就活生が準備し始めたばかりの時期に、面接やグループディスカッションを実際に体験することで、自分の強みや弱点、改善するべき点を具体的に把握できます。
また、面接官からのフィードバックやほかの就活生とのやり取りを通じて、コミュニケーション能力や思考力を客観的に見つめ直すことが可能です。
早期選考の経験は、本格的な就活が始まる前に課題を早期に洗い出せます。
その結果、戦略を立て直す貴重な機会となり、就活全体の成功確率を大きく高める効果が期待できます。
内定が早めにもらえて就活に余裕が生まれる
早期選考を通じて内定を獲得できると、その後の就活に大きな精神的・時間的余裕が生まれます。
就活の最大のストレス要因の1つは「内定がもらえるか」という不安です。
就活を始めると「同級生の〇〇さんは内定を5つ持っている」「友人が大手銀行から内定を獲得した」など、心配になる情報を耳にするでしょう。
そのため、早期に内定を獲得することで上記のような不安から解放されます。
早期選考で内定を獲得することで、焦って就活を進める必要がなくなり、本当に興味のある業界や企業をじっくりと研究したり、選考に落ち着いて臨んだりすることが可能です。
また、卒業研究や学業、アルバイトなど、学生生活の残りの時間を有効活用できます。
就活だけでなく、充実した学生生活を送ることにもつながるでしょう。
優秀な就活生とのつながりができる
早期選考には、就活への意識が高く、スキルやポテンシャルを持つ就活生が参加します。
早期選考のプロセス、とくにグループワークや交流会を通じて、志の高い仲間と出会い、情報交換や意見交換をする機会が得られるでしょう。
たとえば「A企業では〇〇の質問をされた」「B社では面接に営業部の部長が登場した」などの情報が手に入ります。
ほかにも、就活仲間とのつながりは、互いに切磋琢磨し、モチベーションを高め合う刺激になります。
就活中だけでなく、入社後や将来的なキャリアにおいても、相談できる友人となるかもしれません。
多様なバックグラウンドを持つ優秀な仲間との交流は、あなたの視野を広げ、新たな視点を得ることにもつながるでしょう。
【早期選考の業界】早期選考のデメリット
準備期間が短く十分な対策が立てられない
優秀な就活生と勝負する可能性が高い
承諾や辞退の判断に迷う可能性がある
早期選考には、悪い面もあります。
デメリットを理解したうえで、参加しないと思っていた成果が得られず後悔する可能性があります。
メリットとデメリットの両方を理解し、比較検討したうえで早期選考に参加しましょう。
準備期間が短く十分な対策が立てられない
早期選考に参加する1番のデメリットは、準備不足のまま選考に臨んでしまうリスクがあることです。
多くの企業が夏インターン終了後、すぐに選考を開始します。
つまり、自己分析や企業研究、面接対策に十分な時間を確保できないまま、選考日程を迎えることになります。
とくに、大学のゼミや研究で忙しい就活生にとっては、短期間での準備は大きな負担となるでしょう。
もし、準備が不十分なまま選考に臨むと、面接で自分の強みをうまくアピールできないかもしれません。
ほかにも、志望動機が浅くなり、不合格につながる可能性があります。
早期選考に参加したい就活生は、早い段階から準備することを意識してください。
優秀な就活生と勝負する可能性が高い
早期選考は、就活への意識が非常に高い、いわゆる優秀な就活生が多く参加します。
彼らはすでに自己分析や企業研究を深く進めており、明確なキャリアビジョンを持っています。
そのため、競争相手のレベルが高くなり、内定獲得のハードルも上がるでしょう。
もし、あなたが就活を始めたばかりで、まだ自己分析や企業研究が不十分な場合、周りの就活生のレベルの高さに圧倒され、自信を失ってしまうかもしれません。
早期選考に安易に参加するのではなく、まずは自分の準備状況を客観的に見つめ直し、戦略的に臨むことが重要です。
早期選考は、内定を手に入れる手段の1つです。
ゴールではないため、手段と目的を間違えないようにしましょう。
承諾や辞退の判断に迷う可能性がある
早期選考で内定をもらった場合、他社の本選考を待たずに、早い段階で入社を決めるかどうかを判断しなければならない可能性があります。
内定承諾の判断は大きなプレッシャーです。
まだ志望業界や企業が定まっていないのに、内定を獲得するのはリスクがあります。
「この会社で本当に良いのか」「ほかにもっと自分に合った会社があるのではないか」と迷いが生じるでしょう。
迷いが大きくなると選択を誤り、後悔につながるリスクがあります。
さらに、内定を承諾した後にほかの企業から内定が出た場合、内定辞退の手続きが必要になり、企業に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
もちろん、就活生側にも選ぶ権利はあります。
内定辞退が禁止されているわけではありませんが、時間や精神的負担がかかることを覚えておきましょう。
【早期選考の業界】一覧と特徴
早期選考を実施している業界と特徴について解説します。
早期選考は、すべての業界・企業が実施しているわけではありません。
そのため、自分が志望する業界・企業の状況を理解しておく必要があります。
本章では、早期選考を積極的に実施している業界を7つ紹介します。
まずは、あなたが1番興味のある業界から読んでください。
次に全体的に目を通すことで、効率よく情報が得られます。
金融業界
金融業界は、早い時期から選考を開始する業界の1つです。
とくに外資系の投資銀行や証券会社は、大学3年生の夏インターン後に選考を始めることがあります。
金融業界は、事業の性質上、専門性が非常に高く、即戦力として活躍できるような高いポテンシャルを持つ就活生が必要です。
そこで他社に先駆けて確保したいという狙いが強くあります。
選考プロセスでは、金融に関する知識だけでなく、グローバルなビジネス環境で活躍するために不可欠な高い語学力が求められます。
さらに、膨大な業務をこなすための論理的思考力、そしてプレッシャーに強い精神力が総合的に必要です。
インターンでのパフォーマンスがそのまま本選考に直結するケースもあります。
金融業界を志望する就活生は、ほかの業界よりも早くから綿密な準備を始めましょう。
コンサル業界
コンサルティング業界も、早期選考の代表的な業界です。
とくに、クライアントの経営課題を根本から解決する戦略コンサルティングファームは、大学3年生の夏から秋にかけて選考が動き出す傾向にあります。
コンサル業界の選考で最も特徴的なのは、ケース面接と呼ばれる形式です。
ケース面接は、特定の業界や企業の課題を提示され、その場で論理的に解決策を導き出す能力を試すものです。
特別な専門知識は問われませんが、複雑な問題を筋道立てて考え、面接官にわかりやすく説明する力が求められます。
独特な形式の面接に慣れるには時間が必要です。
コンサル業界を目指す就活生は、早いうちから論理的思考力を鍛え、ケース面接の対策を始めてください。
商社
商社は、就活生から高い人気を誇る業界です。
毎年多くの就活生が殺到するため、競争が激化しており、インターンを経由した早期選考が増加傾向にあります。
多くの就活生が参加する夏インターンを通じて、企業は就活生との接点を持ちます。
そして、とくに優秀だと判断した人に対して、秋以降に本選考の案内を個別にすることがあります。
商社のビジネスは、日本だけではなく海外との取引もあるため、語学力が必要です。
さらに、未知の環境でも臆することなく挑戦できる精神が評価されます。
取引を成功させるために、選考プロセスでは論理的思考力だけでなく、人間性やコミュニケーション能力を深く見極めようとする傾向があります。
広告業界
広告代理店をはじめとした広告業界も、優秀なクリエイティブ人材や営業人材を早期に確保するため、積極的に早期選考を実施しています。
とくに、夏インターンは、本選考への重要な入り口です。
クリエイティブな職種や企画職を目指す就活生が多数参加します。
選考では、グループワークを通じて、与えられたテーマに対してユニークなアイデアを出す企画力や発想力が問われます。
そして、チームで協力してアイデアを具体的な形にする力も試されます。
早期から自分の創造性やコミュニケーション能力をアピールしたい就活生にとって、広告業界のインターンは大きなチャンスになるでしょう。
IT業界
IT業界は、技術の進化が早く、常に新しい人材を求めています。
とくに、外資系企業や急成長中のベンチャー企業を中心に、早期選考が活発です。
また多くの企業が、通年採用に近い形を採用しています。
通年採用とは、採用期間を設けず1年を通してエントリーできる採用方法です。
つまり、就活生は自分のペースに合わせて就活を進められる点が特徴です。
技術職であればプログラミングスキルや専門知識、企画職であれば柔軟な発想力や変化に対応する力が評価されます。
IT業界は、常に新しい技術やトレンドが生まれる業界なので、新情報にアンテナを張り、自ら学ぶ姿勢を持っているかどうかも見られています。
不動産業界
不動産業界の中でも、街を創造するデベロッパーは、早期選考を積極的に進めています。
ほかの業界と同様に早期から優秀な人材と接点を持ちたいと考えているからです。
また、就活生からの人気もあるため、採用負担を分散させたい意図もあるでしょう。
多くの企業が、夏インターンを本選考に直結させています。
つまり、夏インターンの結果が内定への重要な足がかりとなります。
選考では、就活生の地域社会や都市開発に対する強い関心、そして大規模なプロジェクトを最後までやり遂げる情熱と粘り強さが重要です。
単に建物を建てるだけでなく、人々の暮らしを豊かにする「街づくり」に貢献したいという明確なビジョンを持つ就活生が、早期選考で内定を勝ち取れるでしょう。
メーカー
自動車や食品、電機メーカーなど、日本のものづくりを支える大手メーカーも早期選考を取り入れています。
近年、新卒採用の競争が激化しているからです。
とくに技術職や研究職を目指す場合、選考では、就活生が大学でどのような研究に取り組み、どのような成果を出したかが深く問われます。
自分の専門性や得た知識を企業にどう活かせるかを具体的に示すことが大切です。
また、製品に対する強い愛情やものづくりに対する熱意も重要視されます。
早期選考は、研究などで忙しい就活生にとって、周囲と差をつける絶好の機会です。
そのため、メーカーを希望する就活生は、早い段階からジャンルを絞っておきましょう。
自動車には自動車の、食品には食品にあった対策が必要になるからです。
【早期選考の業界】採用スケジュール
早期選考の採用スケジュールを夏、秋以降、春先の3つに分けて解説します。
早期選考は、とりあえず参加しているだけでは、内定は得られないでしょう。
就活は戦略を立て、計画的に行動することが重要です。
そこで、本章で解説するスケジュールを参考にしつつ、自分にあった計画を立ててください。
また、志望業界・企業によって早期選考の時期が異なります。
エントリー漏れを防ぐためにも、本章の解説が役立つでしょう。
夏インターンを経由する場合
早期選考を導入する多くの企業では、夏インターンが実質的な選考の入り口です。
夏のインターンは、就活生の多くが初めて就職活動に取り組む時期になります。
つまり企業側は、夏インターンを選考のきっかけにし、就活生の潜在能力や適性を見極めています。
たとえば、インターン中のグループワークや社員との交流を通じて、企業は就活生のスキルや人柄を評価します。
そして、優秀だと判断した就活生には、秋以降に行われる早期選考の案内が個別に送られるでしょう。
そのため、志望度の高い企業がある場合、夏インターンに積極的に参加することが、内定への近道となります。
夏休み期間中で遊びたい気持ちも理解できますが、夏インターンの存在を頭に入れておきましょう。
秋以降に本格化する場合
夏インターンに参加できなかったり、就職活動を9月から始めたりした就活生でも、チャンスはまだあります。
多くの企業が、夏インターンで十分な人数を確保できなかった場合、さらに優秀な人材を見つけたいと考え、秋から冬にかけて追加で早期選考を実施します。
秋冬の早期選考は、夏インターン経由の選考と同じく、本選考に直結するケースがほとんどです。
秋ごろから就活を始める就活生は、夏に活動していた就活生よりも高いモチベーションや明確なキャリアビジョンが必要です。
本格的な選考が迫っていることに加え、夏インターンに参加した就活生と比較して遅れているからです。
秋以降の選考を勝ち抜くには、徹底した自己分析と企業研究が不可欠です。
春先に内定が出る場合
ベンチャー企業や一部の外資系企業では、通年採用に近い形で選考を進めており、大学3年生の春先という早い段階で内定を出すことがあります。
内定が早い企業は、事業の成長スピードも速く、優秀な人材をできるだけ早く確保したいと考えているからです。
あなたにとって、ほかの就活生がまだ本格的な就職活動を始めていない時期に内定を獲得できるため、大きな精神的余裕が生まれます。
しかし、ほかの企業と比較検討する時間が限られるでしょう。
そのため、自分のキャリアプランや企業選びの軸が明確でないまま意思決定を迫られるリスクがあります。
早期内定は魅力的ですが、後悔しないためにも、自分のキャリアについて深く考えることが重要です。
【早期選考の業界】早期選考を勝ち抜くための事前対策
早期選考を勝ち抜くために必要な事前対策は、以下の3つです。
自己分析を早めに進める
面接練習を早い段階で始める
適性検査の準備を進める
早期に内定を獲得するには、本選考より早い段階から準備しなければなりません。
また、本選考ではないからといって気を抜くことも避けましょう。
本章では、早期選考を狙っている就活生に、ぜひ取り組んでほしい対策を3つ紹介します。
1つだけでは不十分なので3つすべて実行してください。
自己分析を早めに進める
早期選考を勝ち抜くためには、まず自己分析を早めに終わらせておくことが重要です。
早期選考は短期間で進むことが多く、エントリーシートの提出や面接が連続する可能性があります。
そのため、ガクチカや志望動機を素早く作成することが重要です。
自分の強みや価値観、そして将来のビジョンを深く掘り下げ、説得力のある言葉で言語化しておきましょう。
その結果、書類選考や面接でどのような質問が来ても、一貫性のある回答ができます。
さらに徹底した自己分析は、企業への志望度や入社意欲を面接官に伝えるための土台です。
自己分析を通じて、あなたの本気度を示してください。
自己分析におすすめのツールを「自己分析のやり方や無料で使える自己分析ツールを徹底解説!おすすめの方法7選も紹介」で解説しています。
効率よく自己分析したい人は、ぜひ参考にしてください。
面接練習を早い段階で始める
早期選考の面接は、本選考よりも高いレベルが求められる傾向にあります。
企業は、本選考まで時間があり、より質の高い人材を確保しようと考えているからです。
そのため、早期選考に参加する場合、面接の反復練習が重要です。
大学のキャリアセンターや就活エージェント、家族などに協力してもらい、模擬面接を早い段階で始めましょう。
また、練習では単に質問に対する答えを暗記するのではなく、なぜその答えに至ったのか、考えを論理的に説明できるようにしてください。
面接は限られた時間の中で実施されます。
短い言葉でも自分の意図を伝えられるようにしましょう。
面接対策については「面接が怖いのは当たり前!恐怖の原因と対処法を徹底解説」で詳しく解説します。
面接に自信がない就活生は、こちらもご覧ください。
適性検査の準備を進める
Webテストや筆記試験といった適性検査は、早期選考の初期段階で多くの就活生が足切りに遭う重要な関門です。
短期間で選考が進む早期選考では、一度つまずくと挽回が難しくなります。
そのため、問題集を早めに購入し、継続的な勉強を始めましょう。
Webテストは、形式や出題傾向がパターン化されているため、繰り返し問題を解くことで高得点を狙えます。
とくに、ゼミや研究で忙しい就活生は、隙間時間を活用して効率的に勉強を進めることが大切です。
また、高得点を取ることで、基礎学力や論理的思考力といったあなたのポテンシャルをアピールすることにもなります。
その結果、次のステップへ有利に進めるでしょう。
適性検査については「就活で受ける適性検査って一体どんなテストなのか?」で詳しく解説しています。
興味のある就活生は、ぜひ参考にしてください。
【早期選考の業界】内定承諾・辞退の注意点
早期選考で内定を獲得した場合、次の行動についても理解しておきましょう。
内定を獲得すると企業に対して承諾するのか、辞退するのか意思表示する必要があります。
そこで、どちらの選択肢を取る場合でも注意するべき点を5つ解説します。
内定の承諾・辞退は両方重要な決断です。
また、相手企業に失礼のないように対応するためにも、本章の解説を参考にしてください。
承諾を保留できるか
まずは、内定承諾をいつまで保留できるか、面接官に確認しましょう。
早期選考の内定は、一般的な選考に比べて承諾までの期間が短い傾向にあります。
「保留はできるのだろうか?」と不安に思う就活生も多いでしょう。
企業によっては、数週間程度の保留を認めてくれるケースもあります。
しかし、企業によって日数は大きく異なるので注意してください。
もし、保留を希望する場合は、内定通知書に記載された承諾期限を確認し、まずは企業に電話で相談しましょう。
「現在、選考中の企業があり、最終的な判断をするために少しお時間をいただきたい」といった形で、正直かつ丁寧に事情を伝えることが重要です。
誠実な対応をすることで、面接官が耳を傾けてくれる可能性が高まります。
承諾後に辞退できるか
承諾後の辞退についても確認してください。
「内定を承諾したけど、やはり辞退したい」となる就活生も少なくありません。
内定承諾後の辞退は法律上は可能です。
しかし、企業に迷惑をかける行為になります。
辞退を決意した場合、できるだけ早く、そして誠意をもって連絡することが大切です。
まずは、電話で連絡し、謝罪の意を丁寧に伝えましょう。
その後、改めて辞退の旨をメールで送るとより丁寧な対応となります。
辞退理由を尋ねられた際「私の価値観によりマッチした企業があります」といったように、自分の意思を明確に伝えましょう。
ネガティブな理由の場合でも、印象を悪くしないよう、最後まで礼儀正しく対応してください。
参考:民法第627条1項|e-Gov法令検索
複数内定がある場合の対応
複数の企業から内定を得た場合、どの企業に入社するか優先順位をつけて判断しましょう。
就職先を決めることは、人生を左右する重要な決断です。
まずは、それぞれの企業の仕事内容や社風、待遇、勤務地などを客観的に比較し、自分にとっての優先順位を明確にしましょう。
短期的な安定だけでなく5年後、10年後の自分のキャリアプランを見据えてください。
もし、判断に迷うときは、1人で悩まずに大学のキャリアセンターや家族など、第三者に相談するのも有効な手段です。
客観的な意見を取り入れることで、自分だけでは気づかなかった新たな視点や選択肢が見つかることがあります。
さまざまな情報をもとに、自分が心から納得できる決断をしてください。
就活エージェントに相談する場合
判断に迷った場合、就活のプロである就活エージェントに相談するのもおすすめです。
早期選考の内定は、ほかの就活生よりも早くキャリアの選択を迫られます。
その結果、焦りや不安を感じる人も多いでしょう。
もし、判断に迷った際、1人で抱え込まずに就活エージェントのような第三者に相談することが有効です。
就活エージェントは、企業情報や業界知識を豊富に持っています。
そのため、客観的な視点からあなたの強みや価値観に合った選択肢を提示してくれます。
また、企業文化や働き方について、リアルな情報を教えてくれるでしょう。
一度プロに相談し、自分の中で情報を整理し、冷静な視点で判断してください。
今後のキャリアを見据えた判断
就活は、今後のキャリアを見据えて判断することが重要です。
「早く就活を終えたい」という理由から、安易に承諾するのは避けましょう。
内定承諾は今後のキャリアを左右する重要な決断です。
目先の安定や企業の知名度だけではなく、自分が本当にやりたいこと、そして将来どのようなキャリアを築きたいかを深く考えてください。
企業の事業内容や働き方が、あなたの価値観と一致しているか、入社後にスキルアップや成長が見込める環境か、といった長期的な視点から検討しましょう。
また、内定先に質問する機会があれば、社内のキャリアパスや研修制度について具体的に尋ねてください。
勇気が必要な行動ですが、後悔しないために欠かせません。
【早期選考の業界】面接対策と準備のポイント
早期選考の面接を対策・準備する際、以下の3つのポイントを意識してください。
自己分析の徹底
業界研究の深さ
インターンでの評価対策
早期選考であっても、内定を獲得するには面接の対策と準備は必須です。
早期ですが選考には変わりありません。
そこで、本章で解説する3つのポイントを意識しながら、選考に進んでください。
ほかの就活生がなんとなく参加している間に、周囲と大きな差を作ることが可能です。
自己分析の徹底
早期選考では、限られた時間の中でいかに自分を魅力的に伝えられるかが鍵となります。
自己分析を徹底し、自分の強みや価値観を明確に言語化しましょう。
そこで、アルバイトや部活、ゼミの経験を振り返り「なぜその行動をとったのか」「その結果、何を学んだのか」といった理由を深掘りしてください。
質問された内容に対して、説得力のある回答ができます。
さらに、面接では「入社後にどう活躍したいか」が問われます。
自分の強みと企業の求める人物像を結びつけて語れるように準備しましょう。
また、自己分析の成果を確かめるには、第三者から質問してもらうのが効果的です。
あなたの性格や強みを問う質問を受け、スラスラ回答できるかチェックしましょう。
業界研究の深さ
早期選考を担当する面接官は、就活生の入社意欲に注目しています。
本選考が残っており、まずは熱意のある就活生を採用したいからです。
そのため、早期選考では業界や企業への理解度が重要視されます。
売上や従業員数などの表面的な情報だけでなく、志望企業の強みや競合他社との違い、業界内での立ち位置などを研究しましょう。
情報を集めるには、企業のコラムや最近のニュースなどをチェックしてください。
得た情報をもとに、自分なりの考えを持つことで、面接に使える情報となります。
また「なぜこの業界なのか」という質問には、具体的なエピソードを交えながら、論理的に答えられるように準備しましょう。
「早期選考でとりあえず応募した」と評価を受けると、選考が不利になるので注意してください。
インターンでの評価対策
インターンは、早期選考の重要な足がかりとなります。
早期選考を実施する企業のうち、インターンとセットになっている場合があるからです。
たとえば、インターンで好成績を残した人が、早期選考に進めるといった形です。
そのため、インターン中の行動や発言は、面接官があなたを評価している最中であることを覚えておきましょう。
積極的な姿勢でグループワークに取り組み、周囲と協力しながら成果を出す姿勢を見せることが大切です。
ほかにも、自分の意見を明確に発信しつつも、他者の意見にも耳を傾ける柔軟性を示すことで、協調性やリーダーシップをアピールできます。
そして、インターンで得た経験を面接で話すことで、さらに評価を高められるでしょう。
まとめ
この記事では、早期選考を実施している業界と採用スケジュール、面接対策について解説してきました。
早期選考は、早い段階で内定が得られます。
一方で、あらかじめ対策しておかないと、本選考と同様に選考が不利になります。
早期の内定獲得を狙っている就活生は、今から対策して選考に備えましょう。
「早期選考は周りのレベルが高そう」と思われがちですが、就活生同士で特別大きな差があるわけではありません。
この記事で紹介した内容を参考に対策することで、十分に内定獲得は狙えます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート