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【銀行インターンの志望動機】インターンと本選考の志望動機の違い
インターンに提出する志望動機と本選考に利用する志望動機では、中身が異なります。
インターンを通過したからといって、本選考に同じ内容で提出すると選考が不利になる可能性があります。
本選考にインターンの志望動機を利用する場合も同様です。
そこで、本章ではインターンと本選考に提出する志望動機の違いについて解説します。
それぞれの違いをきちんと理解し、効果的に志望動機を作成しましょう。
インターンの志望動機とは
インターンの志望動機は、銀行について「学びたい」「理解を深めたい」などの成長意欲が重要です。
インターンは、高いスキルや貴重な経験を積んでおく必要はないため安心してください。
もちろん、資格や学歴があればプラスに働くこともあります。
しかし、インターンでは銀行業務に興味を持った理由の方が大切です。
他には「インターンで具体的に何を学びたいのか」「インターンを通じてキャリアにどう活かしたいのか」なども効果的です。
インターンの志望動機では、具体的な職種や企業理解は浅くても構いません。
インターンに参加しながら学べるからです。
そこで、インターンの志望動機では、何を学びたいのかについて述べましょう。
本選考の志望動機とは
本選考の志望動機では、入社意欲や企業との相性が重要です。
銀行の面接官は、一緒に働いても問題がない人材かチェックしています。
たとえば、同じ志しを持っているのか、経営理念に共感してくれているのかなどです。
他にも、キャリアビジョンや銀行を選んだ明確な理由が必要です。
本選考の志望動機は、インターン以上に企業研究・自己分析が問われます。
本選考の志望動機に困っている就活生は、企業研究・自己分析をやり直しましょう。
情報を整理することで、入行後にどのように活躍できるのか、具体的にアピールできます。
また、本選考の志望動機は、将来を期待させる内容になります。
「採用すれば活用してくれるだろう」と面接官を思わせることで、選考がスムーズに進むからです。
小玉 彩華
本選考では、採用して今後一緒に働く人材を探しているので、志望動機などはしっかり深堀りされます。そのため、本選考を控えている人は徹底的に志望動機などを詰めて対策していきましょう。
【銀行インターンの志望動機】銀行の種類
インターンに応募するにあたって、銀行の種類を理解しておきましょう。
「銀行はお金を預ける場所」といった認識だけでは、漠然とした志望動機になる可能性があります。
本章では、6種類の銀行について詳しく解説します。
名前だけなら聞いたことがある就活生は多いでしょう。
それぞれの違いや特徴を理解し、志望動機の作成に役立ててください。
銀行種別 | 特徴 | 働き方 | 求める人財像 |
---|---|---|---|
メガバンク | 全国・海外に拠点を持ち、大規模な法人取引やグローバル業務を展開 | 転勤や海外勤務の可能性大。大規模プロジェクトに関わる機会が多い | 挑戦心が強く、グローバルな視点で物事を考えられる人材 |
ネット銀行 | 店舗を持たず、IT技術を活用した効率的なサービスを提供 | リモートワークやフレックス制度あり。システム部門と連携が多い | ITリテラシーが高く、新しい発想や柔軟性を持つ人材 |
地方銀行 | 地域密着で中小企業や個人顧客を支援 | 地元勤務が中心で転勤範囲は限定的。顧客と長期的な関係を築ける | 地域貢献への意欲があり、誠実に顧客と向き合える人材 |
信託銀行 | 資産運用・不動産・相続など専門性の高いサービスを提供 | 専門知識を磨きながら長期的に顧客資産をサポート | 専門性を追求でき、丁寧で責任感のある人材 |
投資銀行 | M&Aや資金調達支援など、企業向けに高度な金融サービスを提供 | 成果主義で長時間労働もあるが、高収入。国際的な案件も多数 | 高い分析力・交渉力があり、プレッシャー下でも成果を出せる人材 |
信用金庫 | 地域の会員企業や個人に限定して融資・支援を行う協同組織 | 地域に根差し、アットホームな雰囲気。転勤も少なめ | 地域社会に貢献したい思いが強く、親身な対応ができる人材 |
メガバンク
メガバンクは、日本を代表する金融機関です。
国内だけでなく世界各地に拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。
個人向けから、大企業向けの法人融資、国際的な投資銀行業務まで、あらゆる金融サービスを網羅しているのが特徴です。
以下は、代表銀行を比較した表になります。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
三菱UFJ銀行 |
120日以上 |
856万円 |
20.3時間 |
三井住友銀行 |
120日以上 |
891万円 |
15.1時間 |
みずほ銀行 |
120日以上 |
822万円 |
21.2時間 |
メガバンクに就職することで安定した休日、高い年収が期待できます。
ただし、毎月15〜20時間程度の残業があることは覚えておきましょう。
メガバンクで求められる人物像
メガバンクでは、大企業から個人顧客まで幅広い層を相手にするため、相手に合わせて柔軟に対応できる高い対人スキルが求められます。
さらに海外展開も積極的に行っているため、グローバル志向や語学力を活かせる人材が重視されます。
また、新規事業やフィンテック分野など変化の大きな環境において挑戦できる姿勢や、大規模組織の中で協調性を発揮し成果を出せる力も欠かせません。
ネット銀行
ネット銀行は実店舗を持たず、インターネット上ですべての取引が完結する新しい形の銀行です。
高いIT技術を駆使することで、24時間いつでもどこでも利用できる利便性の高さによって、低コストな手数料を実現しています。
従来の銀行にはない革新的なサービス開発に積極的で、金融とテクノロジーを融合させた「フィンテック」の最前線で活躍できるのが魅力です。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
楽天銀行 |
120日以上 |
629万円 |
20時間 |
PayPay銀行 |
120日以上 |
849万円 |
24.8時間 |
住信SBIネット銀行 |
120日以上 |
850万円 |
24.5時間 |
PayPay銀行は、情報を公表していないためソフトバンクグループの数値を採用しています。
ネット銀行で求められる人物像
ネット銀行では、対面よりもオンラインでのサービス提供が中心となるため、ITリテラシーの高さやデジタルに対する強い関心が必要です。
金融サービスのあり方が日々変化している分野であるため、柔軟な発想やスピード感を持って行動できる人材が求められます。
さらに、従来の銀行にない新しい価値を生み出そうとする革新的な発想力も重視されます。
地方銀行
地方銀行は、名前の通り特定の都道府県や市町村など、限定された地域に密着して営業する銀行です。
地域の中小企業や個人事業主、住民の生活を支えることを使命としており、地元経済の活性化に貢献しています。
顔の見える関係を大切にするため、顧客との距離が近く、1人ひとりのニーズに寄り添ったきめ細やかなサービスを提供できるのが強みです。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
静岡銀行 |
120日 |
753万円 |
20〜30時間 |
横浜銀行 |
121日 |
771万円 |
11.3時間 |
千葉銀行 |
120日以上 |
794万円 |
5.8時間 |
転勤が限定的であることも多く、地域に深く根ざして働きたい人に向いています。
志望動機には、生まれ育った地元への愛着や地域の課題解決に貢献したいという強い思いが説得力を生みます。
地方銀行で求められる人物像
地方銀行では地域密着型の業務が中心となるため、地域の発展に貢献したいという思いや、地元志向が強い人が求められます。
お客様は中小企業や個人事業主が多いため、親身になって長期的に信頼関係を築ける誠実さや堅実さが重要です。
派手さよりも、地道に一歩ずつ信頼を積み重ねられる人物が評価されやすいのが特徴です。
信託銀行
銀行業務に加え「信託」という独自の機能を併せ持つのが信託銀行です。
顧客から預かった金銭や不動産、有価証券といった財産を管理・運用し、相続や事業承継、企業年金といった専門性の高いサービスを提供します。
法律や税務、不動産など幅広い知識が求められるため、専門家として顧客の人生設計をサポートする責任感が必要です。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
三井住友信託銀行 |
120日以上 |
720万円 |
21.9時間 |
三菱UFJ信託銀行 |
120日以上 |
950万円 |
26.9時間 |
みずほ信託銀行 |
120日以上 |
822万円 |
21.2時間 |
志望動機では「専門的な金融知識を習得し、顧客の複雑な課題を解決したい」といった、プロフェッショナルとしてのキャリアを築きたいという意欲を伝えることが重要です。
参考:日本経済新聞のウェブサイトで公開されている三井住友信託銀行の有価証券報告書
信託銀行で求められる人物像
信託銀行では、資産運用や不動産、年金など高度で専門的な知識を扱うため、専門性を深め続ける意欲が強い人が必要とされます。
顧客の大切な資産を長期的に守り、育てる役割を担うため、総合的なコンサルティング能力と誠実さ、そして責任感が欠かせません。
加えて、冷静に物事を判断し、落ち着いた姿勢で対応できる人物が信頼を集めやすいといえます。
投資銀行
投資銀行は、企業のM&A(合併・買収)や資金調達、株式の新規公開といった、高度で専門的な金融サービスを提供します。
企業経営の根幹に関わる重要なプロジェクトを扱い、多額の資金が動くため、規模が大きい仕事になるのが特徴です。
高度な分析力や論理的思考力、忍耐力などが求められる厳しい世界ですが、その分大きな達成感と報酬を得られる可能性があります。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
野村證券 |
120日以上 |
1,376万円 |
14.6時間 |
大和証券 |
120日以上 |
1,626万円 |
30時間 |
SMBC日興証券 |
120日以上 |
1,134万円 |
15.1時間 |
志望動機には「高いレベルの環境で自分の力を試したい」という挑戦意欲、論理的な思考力で複雑な課題を解決したいという熱意を示すことが有効です。
参考:有価証券報告書|株式会社三井住友フィナンシャルグループ
投資銀行で求められる人物像
投資銀行は、M&Aや資金調達といった大規模でダイナミックな案件を手掛けるため、強い成果志向と論理的思考力が特に求められます。
結果を数字で示すことが求められる環境のため、緻密な分析や提案力と同時に、強いストレス耐性も必要です。
さらに、海外案件も多くグローバルな舞台で活躍する機会があるため、語学力や国際感覚を持った人材が活躍しやすい分野です。
信用金庫
信用金庫は、特定の地域に住む人や中小企業が会員となって、お互いを助け合うことを目的とした非営利の金融機関です。
一般的な銀行とは異なり、地域貢献を最優先とするため「利益追求」ではなく「相互扶助」の精神が根幹にあります。
顧客との関係性が非常に深く、地域に根ざした活動を積極的に行っています。
たとえば、地元の祭りに参加したり、商店街の活性化イベントを企画したりするなど、単なる金融業務にとどまらない活動が魅力です。
年間休日 |
平均年収 |
残業時間 |
|
さわやか信用金庫 |
120日 |
406万円 |
20時間以下 |
京都信用金庫 |
120日 |
495万円 |
20時間以下 |
大阪シティ信用金庫 |
120日以上 |
459万円 |
20時間以下 |
志望動機には、地域社会への深い関心や「人の役に立ちたい」という純粋な思いを込めることで、強い説得力が生まれます。
信用金庫で求められる人物像
信用金庫では、地域に根ざした協同組織としての特性から、人情味や親しみやすさを持ち、地元のお客様と信頼関係を築ける人が求められます。
華やかさよりも、誠実さや堅実さを大切にし、地域社会に貢献したいという気持ちを持つ人が活躍できます。
また、地域のイベントや活動に積極的に関わる姿勢や、職員同士で協力し合える協調性も大切な資質です。
【銀行インターンの志望動機】銀行のインターン締切情報
本章では、さまざまなタイプの銀行のインターン締切情報をお伝えします。
コースによっても、締切日が多少異なっているため、受けたい企業に関してはマイページを実際にご確認ください。
銀行名 | 締切日 |
---|---|
八十二・長野銀行 | 9/15 |
千葉銀行 | 9/21 |
静岡銀行 | 9/22 |
信金中央金庫 | 9/23 |
三菱UFJ信託銀行 | 9/23 |
三菱UFJ銀行 | 9/24 |
岩手銀行 | 9/30 |
みずほ銀行 | 10/6 |
横浜銀行 | 10/14 |
北海道銀行 | 10/24 |
現在は、夏休みを利用したインターンが開催されています。
【銀行インターンの志望動機】銀行に求められている人材とは?
銀行に求められる人材は、以下の4つです。
- 地域をよりよくしたいと熱意のある人
- ビジョンが見えている人
- 責任感があり真面目な人
- コミュニケーション能力がある人
銀行業務は、公共性の高い事業です。
そのため、顧客との良好な信頼関係や高い倫理観が求められます。
志望動機を作成するにあたって、どういった点をアピールするべきか迷っている就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
地域をよりよくしたいと熱意のある人
銀行は地域をよりよくしたいと熱意のある人を求めています。
銀行は、単に金融サービスを提供するだけでなく、地域経済を支え、未来を創造する重要な役割を担っているからです。
そのため、志望する地域の現状を深く理解し「どのように貢献したいか」という具体的なビジョンを持つ人が求められます。
たとえば、地元の商店街を活性化させたい、中小企業の資金繰りを支援したいなど、地域に対する強い思いと行動力は高く評価されるでしょう。
そこで、銀行について調べる際、地域の課題や将来についても調査してください。
志望する銀行が担当する地域との個人的なつながりや具体的な課題意識を記載することで、入社後の貢献意欲を強くアピールできます。
ビジョンが見えている人
銀行は多様なキャリアパスがあるため、自分の将来像を明確に描ける人が歓迎されます。
将来的にどのような専門性を身につけたいのかビジョンを持つことで、成長への道筋がより鮮明になります。
たとえば、総合職を選択した人は転勤や異動を繰り返しながら、さまざまな知識や経験を積むことになるでしょう。
一方で、専門職の場合、融資部門やM&A部門など1つの分野を専門的に学びます。
志望動機でビジョンを明確にすることで、企業側はあなたの能力を活かせる部署や役割をイメージしやすくなります。
ただし、ビジョンは漠然としたものではなく「〇〇という知識を習得し、△△分野で地域社会に貢献したい」といったように明確にすることが重要です。
責任感があり真面目な人
銀行は顧客の貴重な財産を扱うため、高い責任感が重要です。
そのため、一見地味に見える事務作業や日々のルーティンワークにも、高い意識を持って真摯に取り組む姿勢が求められます。
たとえば、同僚への情報共有や作業後のWチェックなどです。
銀行業務は、些細なミスが大きな問題につながる可能性があります。
仕事に優先順位をつけることは大切ですが、細部まで気を配れる丁寧さが不可欠です。
学生時代の経験を通じて、最後までやり遂げたこと、困難な課題にも向き合った経験などを具体的に示すことで、あなたの責任感や真面目さを効果的に伝えられます。
「私は真面目です」とだけ伝えても信憑性がないので注意してください。
コミュニケーション能力がある人
銀行員にとって、顧客や同僚との円滑なコミュニケーションは必須です。
顧客の意見に耳を傾けつつ、自分の意見を伝えることで、スムーズに業務が進みます。
具体的には、顧客の課題やニーズを正確に引き出す傾聴力、専門的な内容をわかりやすく伝える説明力などが必要です。
銀行に就職すると、多岐にわたるコミュニケーションスキルが求められます。
単に「人と話すのが好き」というだけでは具体性が欠けた志望動機になるでしょう。
そこで「アルバイトで顧客の潜在的なニーズを引き出した経験」や「チームで困難な課題を乗り越えた経験」など、具体的なエピソードを交えてください。
あなたの持つ、コミュニケーション能力の高さを客観的に証明できます。
【銀行インターンの志望動機】志望動機を作成する前に
銀行に提出するインターン用の志望動機を作成する前に、インターンについてきちんと理解しておきましょう。
志望動機は、目的を誤ってしまうと志望理由がうまく伝わらない可能性があります。
そこで、本章の解説を最後まで読み「インターンに参加したい」と考えた理由を適切に伝えましょう。
すぐにでも志望動機を作成したい気持ちはわかります。
しかし、一度立ち止まり必要な要素を理解したうえで作成しましょう。
インターンの形態を理解する
まずは、インターンの形態を理解しましょう。
インターンは1dayや3days、長期間などさまざまなパターンがあります。
それぞれの特徴を表にしたので参考にしてください。
参加する意味 |
特徴 |
優遇の度合い |
|
1day |
業界を広く浅く理解できる |
社員との座談会や簡単なグループワークが中心 |
優遇は基本的に少ない。1dayは抽選だったり、選考が軽い傾向があり、その場合は基本的に内定に有利になる優遇は少ないでしょう。 |
3days |
社員の働き方を肌で感じられる |
参加者同士でチームを組み、与えられた課題に取り組む |
優遇あり。3daysの場合は選考もしっかり行われる場合が多く、そのため選考カットや特別イベントの招待、OB・OG訪問の解放などの優遇があります。 |
長期間 |
業界や職種の専門的な知識やスキルが身につく |
給与が発生するケースが多く、企業の一員として働く |
優遇はかなり強い。選考もしっかりされていることも多く、企業側も良い人材だと思っているからこそ、長期間のインターンに招待している可能性が高い。優遇としては、選考の大幅カット、場合によっては最終面接スタートなどもあり得る。 |
参加するインターンによって、得られる成果が変わります。
まずは参加を検討しているインターンの募集要項を隅々まで確認しましょう。
インターンに参加する目的を明確にする
志望動機を作成する前にインターンに参加する目的を明確にしてください。
「なんとなく参加してみたい」という漠然とした気持ちでは、志望動機に説得力がないからです。
インターンを通じて「何を学びたいのか」「何を知りたいのか」などを言語化しましょう。
たとえば「企業の経営戦略について理解を深めたい」「特定の部署の業務内容を体験したい」といった明確な目的があれば、志望動機の軸になります。
また、目的意識がはっきりしていると、インターン期間中も積極的に行動でき、より多くの学びを得ることが可能です。
目的意識を持つことで、あなたの熱意が担当者に伝わり、高い評価につながるでしょう。
インターンに興味をもったきっかけを考える
インターンに興味を持ったきっかけを考えましょう。
なぜ、数ある企業や業界の中から銀行のインターンに興味を持ったのか、具体的なきっかけを掘り下げることで説得力のある志望動機が完成するからです。
具体的には、大学の授業で金融の知識に触れた、ニュースで見た企業のM&Aに感銘を受けた、自分の経験からお金の流れに興味を持ったなどが挙げられます。
きっかけを考える際は自分自身の原体験を振り返ることが重要です。
志望動機に軸が生まれ、説得力のあるストーリーを組み立てる土台になります。
たとえば「大学で学んだ〇〇の知識を貴行の〇〇という業務でどのように活かせるか知りたいです」のような理由です。
過去の経験と未来の目標を結びつけると、一貫性のある志望動機になります。
【銀行インターンの志望動機】銀行の志望動機を考えるステップ
銀行の志望動機を考える際は、以下のステップが有効です。
- 金融業界を志望した理由
- 銀行を志望した理由
- その企業を志望した理由
志望動機は、広い範囲から考え始め、徐々に狭めることでスムーズに考えられます。
いきなり志望動機を考えようとすると、きっかけがなくアイデアが浮かばないでしょう。
そこで、本章で紹介する手順に沿って志望動機を作成してください。
順序立てて考えることで、論理的な志望動機になります。
金融業界を志望した理由
まずは、なぜ金融業界のインターンに参加したいのか、原体験や興味のきっかけを明確にしましょう。
志望動機には、具体的なエピソードが欠かせないからです。
たとえば「経済のニュースに触れて関心を持った」「将来のキャリアを考える中で金融の役割に魅力を感じた」などが挙げられます。
具体的なエピソードを志望動機に盛り込むことで説得力が増します。
また、インターンの志望動機は「さまざま企業や人々と関わる金融の面白さ」を学びたいという意欲を示すことが重要です。
志望する銀行にアピールしたい就活生は、他業界と比較してなぜ金融が自分にとって魅力的に映るのかを言語化しましょう。
大学で地域経済を研究する中で、中小企業の資金繰りが地域発展の鍵になると学びました。その際、金融機関が企業を支え社会を動かしている姿を知り、自分も経済を下支えする役割に挑戦したいと考えるようになりました。
接客のアルバイトで、お客様に信頼されることが大きなやりがいになると実感しました。その経験から、長期的な信頼関係を基盤とする金融業界に魅力を感じました。誠実さを大切に、お客様を支えられる人材になりたいと考えています。
地方出身で、地元商店街が衰退していく姿を見てきました。その中で金融機関が地元企業を支える取り組みを知り、金融の力が地域の活性化に直結することを実感しました。自分も地元経済を金融面から支えたいと考えています。
卒論でキャッシュレス決済を研究する中で、金融サービスが生活を大きく変える力を持つことを学びました。特にネット銀行やスマホ決済の可能性に魅力を感じ、自分も新しいサービスを通じて社会を変える一員になりたいと考えています。
銀行を志望した理由
次に、金融業界の中でも、なぜ銀行のインターンに参加したいのか明らかにしましょう。
銀行の担当者は、当行を志望した理由を重要視しているからです。
たとえば、地方銀行を志望する就活生が、IT業界と同じ参加理由を伝えたとします。
地方銀行の担当者は「本当に当行のインターンに参加したいのか?」と疑問に思います。
そこで、銀行のインターンでしか得られない経験があることを伝えましょう。
他にも「企業や個人の日常に最も身近な存在である銀行の役割を肌で感じてみたい」「お客様と長期的な関係を築く銀行業務のやりがいを学びたい」といった視点も有効です。
志望動機は、銀行でしか得られない学びに焦点を当てることがポイントです。
金融業界には証券や保険など多様な分野がありますが、銀行は融資や決済といった社会の基盤を直接支えている点に大きな魅力を感じました。大学で経済を学ぶ中で、企業が挑戦を続けるには安定した資金の流れが欠かせないと知り、自分も銀行員としてその土台を担いたいと考えています。
地元の商店街が衰退していく姿を見て、地域活性化に関わりたいと考えるようになりました。銀行は融資やコンサルティングを通じて中小企業を支え、地域全体の成長につなげる役割を持っています。証券や保険よりも直接的に地域経済を下支えできるのは銀行ならではであり、その点に強く惹かれました。
銀行は法人営業から個人営業、海外展開、さらにはITやフィンテック領域まで業務範囲が広く、多様なキャリアを歩める業界です。大学で幅広く学んできた自分にとって、多彩な経験を積み成長できる環境があることは大きな魅力であり、金融の中でも銀行を志望しています。
銀行は社会からの信頼を最も重視する業界であり、その責任感の大きさに魅力を感じています。高校時代に奨学金の手続きで銀行にお世話になった際、誠実かつ丁寧な対応を受け、金融の安心感を強く実感しました。自分も社会の信頼を背負う存在として働きたいと考え、銀行を志望しました。
その銀行・企業を志望した理由
最後は、数ある銀行の中から、なぜその銀行が開催するインターンに参加したいのか、具体的な理由を考えてください。
作成した志望動機に説得力を持たせるためです。
具体的な理由が思い浮かばない就活生は、銀行の理念や事業内容をリサーチし、その銀行ならではの強みや特徴を探してください。
たとえば「貴行の〇〇という事業に興味があり、現場の雰囲気を体験したい」「座談会を通じて感じた〇〇という文化に共感しました」などです。
銀行の担当者は、参加意欲が高く、価値観を理解してくれる人に参加してほしいと考えています。
そこで、自分は志望する銀行に共感し、さらに学びたいことが存在することをアピールしましょう。
私はグローバルに挑戦できる環境に魅力を感じ、御行を志望しています。大学時代に留学で培った語学力と異文化適応力を活かし、海外企業の事業展開を金融面から支援したいと考えています。メガバンクの中でも御行は海外拠点が豊富で、特にアジア市場への展開に強みを持っている点に惹かれました。自分も世界規模で企業の成長を支えられる人材になりたいと考えています。
私は地域社会に貢献できる仕事を志望しており、その中でも御行は地元経済の支援に力を入れている点に魅力を感じています。学生時代、地元の商店街が活性化する取り組みに携わった際、御行が中小企業の資金繰りや経営改善を支援している姿を目にしました。地域と共に歩む銀行として、御行であれば自分の地元愛を活かして地域経済に貢献できると考えています。
私はデジタル技術を活かして新しい金融サービスを届ける仕事に魅力を感じています。大学でキャッシュレス決済の普及について研究した経験から、金融のIT化が人々の生活を大きく変えることを実感しました。ネット銀行の中でも御行はフィンテックとの連携や新サービス開発に積極的であり、挑戦的な風土がある点に強く惹かれています。社会の変化をリードする存在として成長したいと考えています。
【銀行インターンの志望動機】志望動機中に含めるべき内容
志望動機を作成するにあたって、含めるべき内容は以下の2つです。
- なぜそのインターンに参加したいのか
- 自分なりの目的
志望動機を作成するステップを理解すると同時に、欠かせない要素についても把握しましょう。
もし、本章で解説する内容がない場合、参加したい意思がきちんと伝わらない可能性があります。
そのため、志望動機に書く内容に迷っている就活生は、上記の2点は忘れずに記載しましょう。
なぜそのインターンに参加したいのか
志望動機を作成する際に最も重要なのは「なぜ、そのインターンに参加したいのか」です。
単に「興味があるから」ではなく、募集要項にある「プログラムの内容」や「得られる学び」に具体的に触れ、惹かれた理由を伝えましょう。
たとえば「グループワークを通じて、銀行員の課題解決プロセスを体験したいです」のように伝えてください。
他にも「行員との座談会で、銀行の多様な働き方について理解を深めたいです」といったように、インターンの内容と結びつけることが重要です。
その結果、効率よくあなたの熱意と銀行への理解度がアピールできます。
参加理由が曖昧な就活生は、企業研究と自己分析を通じて見つけてください。
自分なりの目的
インターンに参加する目的は、単に「体験すること」ではありません。
参加後、自分がどう成長したいか、何を得たいかという具体的な目標を持つことが大切です。
たとえば「金融の知識を深め、将来のキャリア選択の参考にしたい」「チームで成果を出す経験を積みたい」などが挙げられます。
つまり、自分の課題や目標がインターンに参加することで、達成できることをアピールしましょう。
参加目的が明確であれば、インターンへの参加姿勢が真剣であると評価されます。
また、インターンに参加した際、目標を意識して行動することで、より多くの学びを得ることにもつながります。
志望動機はオリジナリティが重要です。
友人やインターネット、AIに頼りすぎないようにしましょう。
【銀行インターンの志望動機】志望動機を書く際のポイント
次は志望動機を書く際に気をつけるべきポイントを紹介します。
特に意識せず志望動機を書いてしまうと、非常にわかりづらく、採用担当のウケが悪い志望動機が出来上がってしまいます。
そのため以下の5点を意識して書くことで、わかりやすく、効果的な志望動機を作りましょう。
- 1文は短く、簡潔に
- 指定字数の9割以上書く
- 構成を意識して書く
- 5W1Hを意識する
- 句読点を減らしすぎない
1文は短く、簡潔に
まずは1文字を短く、簡潔に書くことを意識しましょう。
ESなどは人が見るものになるので、見ずらい文章でしたら悪い印象を与えてしまいます。
そのため、できる限り良い印象を与えるためには、簡潔な文章を心掛け、見やすい文章を作るようにしましょう。
目安としては、1文を50文字程度で書けるようにすると良いでしょう。
指定字数の9割以上書く
志望動機に限らず、すべてのESでは指定字数の9割以上は書くようにしましょう。
今回は300字の志望動機であれば、270字〜300字に、400字の志望動機であれば、360字〜400字収めるようにしましょう。
字数を9割未満で書くことは大きな問題はありませんが、書く気がないと思われたり、志望度・熱意が低いと評価される場合があります。
そのため、少しでも悪い印象を与えないためにも、どの文字数でも9割以上は書くように意識しましょう。
木下恵利

企業によっては、字数が少ないと、その時点で足切られる場合もあります。
そう言った足切りを受けないためにも、文字数だけはしっかり確保するように努めましょう。
構成を意識して書く
志望動機に限らず、ESなどでは構成を意識しましょう。
具体的には本記事でも紹介したPREP法を用いることで、簡潔で論理的な文章を作ることができます。
構成を意識せず書くと、何を書けばいいのかわからなかったり、文章の内容がわかりづらくなる場合が多々あります。そのため、志望動機を書く際にはPREP法などの構成を意識して書くように意識しましょう。
具体的な志望動機の構成を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
5W1Hを意識する
志望動機を書く際には、5W1Hを意識すると効果的な文章を作ることができます。
計6項目を入れずに文章を書いてしまうと、具体性が欠けてしまい、読み手側が内容や状況をイメージしづらくなります。
そのため、無理にすべて入れる必要はありませんが、できるだけ多くの項目を入れるようにしし、具体性の高い志望動機を作成しましょう。
5W1Hとは
5W1Hとは、5つのWである「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」と、1つのH「How:どのように」をまとめて表現した言葉です。
ビジネスの現場では、5W1Hを押さえたコミュニケーションを図ることで、過不足のない情報伝達を実現できます。
句読点を減らしすぎない
句読点の数は無理に増やしてり、減らしたりするのはやめましょう。
字数調整のために、句読点の数を変える人がいますが、正直逆効果になってしまいます。句読点は文章が読みやすくなるように使うものなので、変に多かったり、少なかったりすると逆に読みづらくなってしまい悪い印象を与えてしまいます。
そのため、字数調整は他の部分で行い、句読点の数は適切な数にしましょう。
⚫︎句読点が少ない例
「私は銀行に興味を持ったのは地域の経済を支える役割を果たしていると感じたからでありアルバイトでお金を扱った経験から金融の仕組みに関心を持ち人々の生活に関わる仕事をしたいと思うようになりました」
⚫︎句読点をしっかり入れた例
「私が銀行に興味を持ったのは、地域の経済を支える役割を果たしていると感じたからです。アルバイトでお金を扱った経験から金融の仕組みに関心を持ち、人々の生活に関わる仕事をしたいと思うようになりました。」
【銀行インターンの志望動機】志望動機のおすすめ構成
志望動機を実際に書く際は、以下の順番をおすすめします。
- はじめに結論
- 具体的なエピソード
- インターンで学びたいこと・今後に活かしたいこと
志望動機の多くは文字数制限があります。
そのため、短い言葉で端的に伝える必要があります。
そこで、志望動機の書き方が知りたい就活生は、本章の解説をお手本としてください。
書き方を理解することで、インターンをはじめ本選考の志望動機にも役立ちます。
始めに結論
志望動機の冒頭では、なぜそのインターンに参加したいのか結論から書き出しましょう。
結論から始めることで、読み手に1番伝えたい内容を確実に伝えられるからです。
たとえば「私は、貴行の〇〇というプログラムを通じて、△△を学びたいと考えております」のように、具体的なプログラム名や学びたいことを示してください。
熱意を伝えたい場合は「将来、金融を通じて社会に貢献したいという思いから…」といった言葉を添えることで、あなたの熱意が伝わります。
志望動機は、多くの就活生が提出する書類です。
結論を先に述べることで、読み手はあなたの意図を素早く理解でき、その後の文章をスムーズに読み進められます。
あなたの言葉で「一番伝えたいこと」を凝縮させた文章にしましょう。
具体的なエピソード
志望動機では、結論とセットで具体的なエピソードも伝えましょう。
あなたの志望動機が単なる借り物ではないことを証明するためです。
銀行や金融に興味を持ったきっかけが明確にある就活生は、原体験として志望動機に盛り込みましょう。
もし、思いつかない場合、「なぜ」を深掘りするのも効果的です。
自分の過去の経験を振り返りつつ「なぜ」を繰り返すことで、興味を持ったタイミングが把握できます。
そして、具体的なエピソードが、なぜインターンの参加につながるのかも説明しましょう。
ただ、過去の話をするだけでは意欲は伝わりません。
将来についても言及し、参加する意味があることを説明してください。
インターンシップで学びたいこと・今後に活かしたいこと
魅力的な志望動機にするためには、インターンで「何を学び、どう活かしたいか」を明確にしてください。
具体性は、志望動機に説得力を持たせるのに不可欠です。
「成長したいです」と伝えるだけではもったいないです。
具体的なスキル名を例に出しつつ、習得したいという意欲をセットで伝えましょう。
たとえば、「グループワークを通じて、多様な意見を受け入れる柔軟性を身につけたいです」と説明してください。
学びたいこととインターンの内容と紐づけて書くと効果的です。
さらに、得た学びを将来にどう活かすのかも示してください。
今後のビジョンを示すことで、あなたの真剣さが伝わるからです。
【銀行インターンの志望動機】銀行インターンの志望動機の例文
銀行に提出する志望動機の例文を種類別に紹介します。
インターン用に提出する志望動機の考え方や書き方を理解したものの、実際の文章を読んでみたいと思う就活生は多いでしょう。
そこで、本章では300文字で志望動機を作成すると仮定した例文を5つ用意しました。
あなたが希望する銀行から読みはじめ、それぞれの違いについて理解しておきましょう。
銀行ごとに内容が変わるため、志望動機の差別化にも役立ちます。
メガバンク
私は、多様な業種の顧客と深く関わりながら、海外の案件にも挑戦したいという思いがあるため、貴行のインターンを志望いたします。
ゼミでは、企業の課題を解決するためのプロジェクトに参加しました。
ゼミでの経験を通じて、多角的な視点から物事を捉え、幅広い知識を習得するとともに、既成概念にとらわれない柔軟な発想力を養いました。
貴行のインターンを通じて、銀行業務の国際的な現場を肌で体験し、グローバルなビジネスがどのように展開されているのかを深く理解したいと考えております。
将来的には、ゼミ活動で培った課題解決能力とインターンシップで得られる実践的な知見を融合させ、より大きな価値を創造できる人材へと成長したいです。
ネット銀行
私は、貴行がIT技術を積極的に活用し、金融サービスの革新に挑む姿勢に強い魅力を感じたため、インターンへの参加を志望いたします。
これまで、大学での情報処理に関する学習を通じて、デジタル分野における課題解決能力を培ってきました。
具体的には、プログラミング演習において、効率的なデータ処理システムの構築に取り組み、論理的思考力と実装力を養いました。
プログラミングの経験を通じて、IT技術を社会に実装することの重要性を感じました。
貴行のインターンでは、最先端のIT技術が金融サービスにどのように活用されているのかが体験できます。
そこで、効率的かつ利便性の高いサービスが生まれる現場を学びたいです。
地方銀行
私は、地域経済の発展に直接貢献できる地方銀行の役割に強い魅力を感じたので、貴行のインターンを志望します。
大学時代は、学生団体の活動に参加し、地域イベントの運営に携わりました。
そこで、地元企業や住民の方々との信頼関係を構築することの重要性を学びました。
たとえば、あるイベントでは、地元商店街の方々と協力し、企画段階から共に知恵を絞り、来場者の方々に喜んでいただけるような工夫を凝らしました。
その結果、地域に根差した活動は、人々とのつながりを深め、共に目標を達成していくことの喜びを感じました。
貴行が地域密着型の金融サービスを展開し、地元経済の活性化に尽力されている姿勢に感銘を受けております。
インターンに参加し、実際の金融業務に触れ、地域のお客様の課題解決にどのように貢献しているのかを肌で感じたいです。
信託銀行
私は、貴行が顧客を大切に扱う信託業務に魅力を感じ、インターンの参加を希望します。
大学で経済学を専攻し、個人の資産形成や相続におけるリスク分散の重要性を研究してきました。
この学びを通じて、顧客1人ひとりの人生に寄り添い、長期的な視点で課題解決を支援する信託業務に強い関心を持つようになりました。
インターンでは、座学では得られない専門的な知見や顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルを身につけたいです。
将来、お客様のライフプランをサポートできる金融のプロフェッショナルになるために、貴行で働くことのやりがいと責任を深く学びたいと考えております。
投資銀行
私は、企業の成長戦略を高度な金融業務で支えることに強い魅力を感じており、貴行のインターンへの参加を希望します。
大学では、M&Aについて深く取り組んでまいりました。
研究を通じて、複雑な情報を論理的に整理し、数字に基づいた客観的な判断をくだす力を培いました。
とくに、M&Aのプロセスにおいては、多岐にわたる側面を分析し、企業価値向上に貢献する道を模索してきました。
貴行は、数々の大型案件を手掛け、業界をリードする存在であり、その豊富な実績とノウハウに強く惹かれております。
インターンを通じて、机上の学習では得られない、実際の大型案件に関わるプロセスを勉強し、具体的な成果を生み出すための実践的なスキルを習得したいです。
信用金庫
私は地域に密着し、地元経済の発展に貢献できる信用金庫の役割に強く惹かれ、貴庫のインターンを志望しました。
とくに中小企業や個人事業主との関わり方を学びたいです。
大学のゼミでは、地域活性化をテーマに掲げ、地元商店街の活性化企画にチームの一員として深く携わりました。
この活動を通じて、経済的支援だけでなく、地域の人々との対話を重ね、ニーズを深く理解する重要性を痛感しました。
貴庫で得られる経験と学びは、地域社会の事業や暮らしを金融面から力強く支えられる人材として、最大限に活かしたいと考えております。
さらに、地域金融の最前線を体験し、私の持つ地域貢献への強い意欲を具体的な行動へとつなげるための第一歩を踏み出したいです。
【銀行インターンの志望動機】志望動機のNG例
インターンの志望動機を300字でまとめる際、多くの学生が陥りがちな失敗パターンが存在します。
これらのNG例を知ることで、自身の志望動機を見直し、より効果的な内容に改善することができます。
面接官は、限られた文字数の中で学生の熱意、企業への理解度、そして論理的思考力を見極めようとしています。
そのため、抽象的な表現や汎用的な内容、自己中心的な視点は、あなたの魅力を伝える上で大きな足かせとなってしまいます。
これから紹介するNG例とその改善ポイントを参考に、採用担当者の心に響く志望動機を作成し、選考突破を目指しましょう。
抽象的な言葉ばかりで具体性がない
社会人としての基礎力を身につけ、将来に役立てたいと思っています。
漠然とした表現は、なぜこのインターンでなければならないのかという疑問を抱かせてしまいます。
重要なのは、具体的に何を学びたいのか、どのように成長したいのかを明確にすることです。
例えば、貴社の〇〇事業において、データ分析のスキルを実践的に学び、仮説検証のプロセスを体験することで、論理的思考力を高めたいといったように、具体的な行動と得られる成果を結びつけることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
志望理由がどの企業にも当てはまる内容になっている
インターンシップを通じて、企業での働き方を学びたいです。
このような志望動機では、なぜ数ある企業の中で貴社を選んだのかという明確な理由が伝わらず、面接官に使い回しではないかという印象を与えてしまう可能性があります。
企業は、自社への深い理解と、その企業だからこそ実現したいことを持っている学生を求めています。
そのためには、企業の具体的な事業内容や企業理念、サービスなどに触れ、あなた自身の関心や目標がどのようにその企業と結びついているのかを具体的に示す必要があります。
企業独自の強みや特徴を盛り込むことで、熱意を伝えることができます。
自分の強みや経験とのつながりが見えない
NG例文: 私はコミュニケーション能力が高いです。
貴社のインターンシップで、この能力を活かしてチームに貢献したいと考えています。
インターンを通して成長できると信じています。
この例文のように、自分の強みを一方的に述べるだけでは、それがインターン先の業務とどのように関連するのか、具体的にどう活かされるのかが伝わりません。
志望動機と自身の経験が切り離されていると、説得力に欠け、入社後の活躍イメージも湧きにくくなります。
大切なのは、自身の強みを裏付ける具体的なエピソードを簡潔に示し、それがインターンシップにおいてどのように役立つのかを論理的に結びつけることです。
例えば、大学のグループワークで意見の異なるメンバーをまとめ、プロジェクトを成功させた経験から、チームで協力して課題解決に取り組む貴社のインターンシップで、円滑なコミュニケーションを通じて貢献したいといったように、経験と志望動機を有機的に結びつけることで、より説得力のある内容にすることができます。
インターンで得たいことだけを一方的に述べている
NG例文: 貴社のインターンシップでは、マーケティングの実務を学び、自分のスキルアップを図りたいです。
将来のキャリアのために、多くの経験を積みたいと考えています。
この例文のように、インターンシップで自分が何を得たいかという一方的な視点ばかりを強調すると、企業への貢献意欲や、共に働く姿勢が見えにくくなります。
面接官は、学生が企業に対して何をもたらせるのかという視点も重視しています。
インターンシップは学びの場であると同時に、企業にとっても学生の資質を見極める場であることを理解し、自分本位な印象を与えないように注意が必要です。
学ぶ意欲を示すことはもちろん大切ですが、それに加えて、自身の強みを活かして貴社の〇〇(具体的な業務やプロジェクト)に貢献したいといったように、企業への貢献意欲や、主体的に業務に取り組む姿勢も明確に伝えることで、より良い印象を与えることができます。
文字数に合わせただけで内容が薄い
NG例文: 貴社のインターンシップに強く惹かれました。
貴社の事業内容に大変興味があり、社員の方々と交流したいです。
この機会に多くのことを学びたいと考えています。
この例文のように、文字数制限に合わせて表面的な内容で埋めてしまうと、結局何が言いたいのかが伝わらず、中身の薄い印象を与えてしまいます。
単に文字数を満たすことだけを目的とせず、厳選された言葉で、最も伝えたいメッセージを凝縮して表現することが重要です。
漠然とした興味や学びたいという言葉を避け、具体的な事業内容や企業活動に触れながら、なぜそこに惹かれるのか、そこで何を学び、どう活かしたいのかを明確に示しましょう。
限られた文字数だからこそ、一つ一つの言葉に意味を持たせ、深みと具体性のある内容に仕上げることで、あなたの熱意と本気度を伝えることができます。
【銀行インターンの志望動機】志望動機を書くときの注意点
続いて、インターンシップの志望動機を作成するにあたって気をつけなければならない注意点についても3つ紹介します。
以下の点を踏まえた上で、企業の採用担当者にマイナスな印象を与えないような志望動機を作成することが重要です。
企業ごとに対策をする
複数のインターンに応募する場合は、時短のために志望動機を使い回したいと思う人もいるかもしれませんが、企業ごとに対策をすることをおすすめします。
企業はそれぞれ異なるビジョンや理念を持っており、求める人物像やスキルも多岐にわたります。
したがって、まずは企業の理念やビジョンを深く理解しておき、自分がその企業にどのように貢献できるのかを考えなければなりません。
企業の公式サイトや公開されている資料、インタビュー記事などを活用して企業がどのような学生を求めているのかを調査しましょう。
この情報をもとに、自分の経験やスキルを企業のニーズに合致させる形で志望動機を構築することが重要です。
例えば、特定のスキルや経験が企業の業務にどのように役立つのか、または企業の目指す方向と自分の経歴がどれに一致するのかを明確に示すことで、説得力のある志望動機を作成できます。
一貫性をもたせる
志望動機を作成する際には、一貫性がないものを作成しないようにしましょう。
自分の過去の経験やスキルとインターンシップで成し遂げたい目標が一致しているかどうかを確認することが重要です。
これにより、志望動機全体がまとまり、説得力が増します。
例えば「自分の強みを活かすため」に選んだインターンシップであることを明確にしておき、なぜその経験が自分にとって価値があるのかを具体的に説明します。
自分がインターンシップを通じて成し遂げたい目標について話す際も、企業が期待する役割と一致していることを示しましょう。
一方で、自分の強みが全く活かせないインターンシップや、なぜそのインターンシップを選んだかが不明瞭な場合は、志望動機が一貫していない印象を与えてしまいます。
したがって、各要素がしっかりと繋がるように、全体のストーリーを練ってから提出することが重要です。
誤字脱字をしない
誤字脱字をしないことは、当然のことと言えるかもしれませんが、意外とミスをしてしまう人が多いので気をつけなければならないポイントです。
誤字脱字が多いと、確認不足や管理能力が欠如しているという印象を与えてしまいます。
志望動機は自分の意欲や適性をアピールする重要な項目ですが、誤字脱字だらけならば「適当に提出してくる、やる気のない就活生」という印象を与えてしまいます。
せっかくの内容が良かったとしても、評価が下がってしまうでしょう。
したがって、作成した志望動機は必ず何度も見直し、必要に応じて他人にチェックしてもらうことも重要です。
また、文章の全体の流れや文法の正確さにも注意を払い、読み手にとって理解しやすい文章を心がけましょう。
【銀行インターンの志望動機】よくあるQ&A
銀行の共通点を書くのではなく、“その銀行ならでは”の特徴を軸にすると差別化できます。たとえば『地域密着で中小企業を支援している点』や『海外進出を積極的に行っている点』など具体的に触れることで、“御行だからこそ”という説得力が生まれます。
専門的な金融知識はまだ不要です。銀行側も『学びたい姿勢』を評価しています。『大学で経済を学んで興味を持った』『日常生活でキャッシュレスや住宅ローンに触れて関心を持った』など、身近な経験からでも十分志望動機になります。
迷ったら両方受けてみるのがおすすめです。メガバンクは“規模の大きさ・グローバル業務”を体感でき、地銀は“地域密着・人との距離の近さ”を学べます。実際に体験して違いを比較することが、今後のキャリア選びに直結します。
まとめ
この記事では、銀行のインターンに参加するために必要な志望動機の書き方について解説してきました。
銀行は多様な種類があるため、違いや特徴を理解し、書き分けることが重要です。
また、参加を希望する理由は冒頭に述べてください。
結論を最初に示すことで、担当者の印象に残る志望動機になります。
インターンの参加は、本選考につながる大事なイベントです。
貴重な機会を得るためにも、本章の解説を参考にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
インターンの時期では、まだ就活を始めたばかりの人が多かったり、対策が万全じゃない人も多いと企業側もわかっているので、志望動機などはそこまで深堀りされるわけではないので安心してください。