皆さんは「看護業界」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?病院で働く看護師さんを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はこの業界、私たちが思う以上に奥深く、多様なキャリアの可能性があります。
そして、その奥深さや仕事の「リアル」を知るために最も有効な手段が、インターンシップです。
特に、人の命や生活に直結するこの業界では、インターンシップでの経験が、入社後のミスマッチを防ぎ、確かな職業観を育む上で非常に重要な意味を持ちます。
この記事では、看護業界のインターンシップに焦点を当て、その全体像から、具体的な職種、参加時期、人気の理由、さらには選考を突破するためのポイントまで、皆さんが知りたい情報を徹底的に解説していきます。
この記事を読んで、あなたのキャリア選択の一助となれば幸いです。
【看護業界のインターンシップ】看護業界とは
看護業界とは、非常に広義な言葉ですが、基本的には「人々の健康や生命を守り、生活の質(QOL)を支えるためのサービスを提供する産業」全般を指します。
中核となるのは、もちろん病院やクリニックなどの「医療機関」です。
そこでは医師や看護師、各種の医療技術者が働いています。
しかし、それだけではありません。
高齢化社会の進展に伴い、介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)、デイサービスセンターといった「介護分野」も、看護業界の非常に大きな柱となっています。
さらに、患者さんのご自宅に訪問してケアを行う「訪問看護」や「訪問介護」の領域も急速に拡大しています。
また、これらの現場を支えるために、医療機器を開発・販売するメーカー、医薬品を提供する製薬会社、介護施設の運営をサポートする企業、医療・介護に特化したITシステムを開発する企業なども、看護業界の重要な構成要素です。
つまり、直接的なケアを提供する臨床現場から、それを支えるビジネス領域まで、非常に裾野の広い産業だと言えます。
この業界の共通点は、高い倫理観と専門性、そして何よりも「人を支えたい」という強い想いが求められることです。
【看護業界のインターンシップ】インターンシップを募集している職種
看護業界と一口に言っても、その職種は多岐にわたります。
インターンシップの募集も、それぞれの専門性に応じて様々な形で実施されています。
皆さんがまず想像するのは、看護師や介護職といった、いわゆる「専門職」向けの臨床体験や施設体験かもしれません。
これらは、資格取得を目指す学生にとって、現場の空気を知り、自身の適性を確かめる上で欠かせない機会となっています。
一方で、看護業界は多くの民間企業によっても支えられています。
例えば、医療機器メーカーや介護サービスを運営する企業では、総合職や営業職といった「ビジネス職」のインターンシップも活発に行われています。
これらのプログラムは、必ずしも医療系の学部・資格を前提としておらず、文系・理系を問わず多くの学生に門戸が開かれています。
大切なのは、「自分は将来、どのような形で医療や介護の現場に関わりたいのか」を考え、それに合った職種のインターンシップを選ぶことです。
ここでは、特に募集が多い代表的な3つの職種について、インターンシップの内容を深掘りしていきます。
看護師
看護師のインターンシップは、看護業界の中でも最も代表的なもので、その多くは看護学生を対象としています。
一般的に「看護体験」「病院見学」といった名称で募集されており、大学病院から地域のクリニックまで、多種多様な医療機関で実施されています。
プログラムの期間は、1day(半日〜1日)のものが主流ですが、夏休みなどの長期休暇中には3日〜1週間程度の実践的なプログラムが組まれることもあります。
具体的な内容としては、まず病院全体の概要や理念、看護部の方針などについての説明を受けます。
その後、現役の看護師に同行し、内科、外科、小児科、救急センターといった様々な病棟や部署を「シャドウイング(影のように随行する)」形式で見学します。
このシャドウイングを通じて、教科書では学べないスタッフ間の連携の様子や、患者さんへの具体的な声かけ、緊迫した現場の雰囲気などをリアルに体感できます。
プログラムによっては、医療行為にはあたらない範囲で、環境整備や患者さんの移送補助、シーツ交換といった簡単な業務を体験させてもらえる場合もあります。
現役看護師との座談会も人気で、給与や福利厚生、職場の人間関係、キャリアアップについてなど、踏み込んだ質問ができる貴重な機会です。
介護職
介護職のインターンシップは、主に介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービスセンターといった高齢者向け施設で実施されます。
看護師のインターンが「医療」に重点を置いているのに対し、介護職のインターンは「生活支援」や「QOLの向上」に焦点を当てている点が特徴です。
対象者は、福祉系学部の学生に限らず、文理を問わず広く募集している施設が多いのも魅力です。
プログラムでは、まず施設の理念や提供しているサービス内容について学びます。
その後、介護スタッフに同行し、施設内の見学や、実際のケアの様子を観察します。
特にデイサービスなどでは、利用者さんと一緒に行うレクリエーション活動の補助や、お茶出し、話し相手といったコミュニケーション中心の体験をさせてもらえることがよくあります。
これにより、利用者さん一人ひとりの個性や、スタッフがどのような工夫をして日々の生活に楽しみを提供しているのかを具体的に知ることができます。
また、食事介助や入浴介助の様子を見学することで、介護技術の専門性や、尊厳を守るケアの重要性を実感できるでしょう。
この仕事は、体力的な負担や認知症の方とのコミュニケーションなど、簡単なことばかりではありませんが、利用者さんからの「ありがとう」という言葉や笑顔に直接触れられる、非常にやりがいのある仕事であることを確認できます。
医療・介護系企業の総合職・営業職
看護業界には、臨床現場だけでなく、その現場を支える多くの企業が存在します。
医療機器メーカー、製薬会社、介護施設の運営会社、医療系人材サービス、ヘルスケアIT企業などがそれに当たります。
これらの企業では、総合職(企画、人事、経理など)や営業職のインターンシップが実施されています。
対象は文理不問であることがほとんどで、医療系の学生でなくても「ビジネスを通じて医療・介護に貢献したい」という学生に人気です。
内容は企業によって様々ですが、一般的な企業のインターンシップと同様に、グループワークが中心となることが多いです。
例えば、「新しい介護サービスの立案」「病院向けに最新の医療機器を導入するための営業戦略の策定」「医療現場のIT化による業務効率化の提案」といったテーマが与えられます。
参加者はチームで議論を重ね、現状分析から課題特定、解決策の立案、そして最終プレゼンテーションまでを行います。
このプロセスを通じて、その企業のビジネスモデルや業界内での立ち位置、そして論理的思考力やチームワークの重要性を学ぶことができます。
現場の看護師や介護職とは異なる視点、つまり「経営」や「技術革新」といった側面から、看護業界全体がどのように成り立っているのかを理解できる、非常に有意義な経験となるでしょう。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの時期
看護業界のインターンシップに参加しようと決めたら、次に重要になるのが「いつ申し込んで、いつ参加するのか」というスケジュール感です。
就職活動全体のスケジュールとも密接に関わってくるため、早めに把握しておくことが肝心です。
看護業界のインターンシップ時期は、大きく分けて「企業系」と「病院・施設系」で少し異なる傾向があります。
企業系のインターンシップは、他の業界と同様に、大学3年生(修士1年生)の夏と冬の長期休暇中がピークとなります。
一方、看護師や介護職などの専門職向けのプログラムは、これに加えて、学年や実習のスケジュールに合わせて柔軟に設定されている場合も多くあります。
特に病院のインターンシップは、夏休みだけでなく、春休み期間中(大学3年生の2月〜3月頃)にも多く開催される傾向があります。
自分の学業や実習のスケジュールと照らし合わせながら、どのタイミングでどこのインターンシップに参加するのか、戦略的に計画を立てる必要があります。
ここでは、「募集期間」と「開催期間」という2つの側面に分けて、具体的な時期の目安を解説します。
募集期間
インターンシップの募集期間、つまりエントリー(申し込み)を受け付けている時期は、開催時期の約1〜2ヶ月前から始まるのが一般的です。
例えば、夏休み(8月〜9月)に開催されるインターンシップの場合、その募集は大学3年生になった直後の4月頃から始まり、5月〜7月にかけてピークを迎えます。
特に、経団連のルール改正以降、サマーインターンシップの重要性が高まっており、人気企業や有名病院のプログラムは募集開始後すぐに枠が埋まってしまうことも少なくありません。
また、冬(12月〜1月)や春(2月〜3月)に開催されるプログラムは、その直前の秋(10月〜12月頃)に募集が集中します。
看護学生の場合、病院によっては次年度の採用活動の早期化に伴い、大学3年生の春先からサマーインターンシップの募集を開始するなど、非常に早い段階から情報収集が必要です。
「まだ3年生になったばかり」と油断せず、興味のある病院や企業のウェブサイト、就活情報サイトをこまめにチェックする習慣をつけましょう。
多くのプログラムはES(エントリーシート)の提出やWebテストの受検が必要となるため、募集期間に間に合うよう、自己分析や企業研究も並行して進めておくことが成功の鍵です。
開催期間
インターンシップが実際に開催される期間は、学生が学業や試験、実習などの影響を受けにくい長期休暇中に集中しています。
最大のピークは、大学3年生の夏休み(8月〜9月)です。
この時期は、1dayの簡単なものから、5日間~2週間といった長期間にわたるものまで、プログラムの種類が最も豊富になります。
じっくりと時間をかけて企業や現場を理解したい人にとっては、このサマーインターンシップが最適な機会となるでしょう。
次に大きなピークが、大学3年生の冬休み(12月下旬〜1月)と、それに続く春休み(2月〜3月)です。
冬休みは期間が短いため1dayや2daysのプログラムが中心ですが、春休みは夏休み同様に比較的長い期間のプログラムも設定されます。
特に春休みは、学年が変わる直前の総仕上げとして、また採用選考が本格化する直前の最終確認として、非常に重要な時期と位置づけられています。
看護学生の場合、これらの時期が臨床実習と重なってしまうケースもあります。
そのため、病院によっては実習期間を避けた土日や、特定の平日に単発でインターンシップを開催してくれる場合もあります。
自分のスケジュールに合わせて柔軟に探し、計画的に参加することが求められます。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの内容
看護業界のインターンシップと一口に言っても、そのプログラム内容は開催する組織(病院、施設、企業)や職種、期間によって千差万別です。
「とりあえず参加してみよう」という姿勢ではなく、そのインターンシップで「何が得られるのか」「自分の目的に合っているのか」を事前にしっかりと見極めることが大切です。
例えば、純粋に職場の雰囲気を知りたいだけなのに、ハードなグループワーク中心のプログラムに参加してしまうと、得たい情報が得られずミスマッチになってしまいます。
逆に、自分の実力を試したいのに、見学だけのプログラムでは物足りなさを感じるでしょう。
インターンシップの内容は、大きく「見学・観察型」「体験型」「課題解決型」の3つに分類できます。
自分がインターンシップに参加する目的(業界理解、適性確認、スキルアップなど)を明確にし、それに最も近い内容のプログラムを選ぶことが、有意義な経験にするための鍵となります。
ここでは、代表的な3つのプログラム内容について、それぞれの特徴と学べることを具体的に解説していきます。
病院・施設見学
病院・施設見学は、看護業界のインターンシップの中で最も一般的で、期間としては半日〜1dayで実施されることが多いプログラムです。
その名の通り、主な内容は「見ること」「聞くこと」に重点が置かれています。
参加者はまず、その病院や施設の概要、理念、特徴などについて、人事担当者や現場のスタッフから説明を受けます。
その後、グループに分かれて、院内や施設内の主要な部署・設備を見学して回ります。
病院であれば、外来、一般病棟、ICU(集中治療室)、手術室、リハビリテーション室など、普段は入れないような場所も見せてもらえることがあります。
このプログラムの最大のメリットは、短時間でその職場の「雰囲気」と「環境」を掴めることです。
スタッフがどのような表情で働いているか、患者さんや利用者さんとどのように接しているか、施設全体の清潔感や設備の新しさなどを自分の目で直接確認できます。
また、見学の最後には、現役のスタッフ(看護師や介護職など)との座談会や質疑応答の時間が設けられることがほとんどです。
ここで、仕事のやりがいや大変なこと、キャリアパスなどを具体的に質問することで、その職場への理解を深めることができます。
看護・介護体験
看護・介護体験は、見学型よりも一歩踏み込み、期間も数日間にわたる場合が多い、より実践的なプログラムです。
もちろん、学生が医療行為や高度な介護技術を直接行うことはありませんが、現場のスタッフに密着して「シャドウイング」を行ったり、許可された範囲内での業務補助を体験したりします。
例えば看護体験であれば、看護師と一緒に行動し、患者さんの検温や血圧測定の様子を見学したり、シーツ交換や清拭(体を拭くこと)の準備・片付けを手伝ったりします。
介護体験であれば、利用者さんのお茶の準備や配膳、レクリエーション活動の補助、話し相手になる、といったコミュニケーション中心の業務を任されることが多いです。
この体験型プログラムの価値は、仕事の「リアル」な流れと、求められる「スキル」を肌で感じられる点にあります。
見ているだけではわからない業務の多さや、チーム内での連携の取り方、患者さんや利用者さんとの距離感などを具体的に学ぶことができます。
体力的な側面や、人の生死に関わる精神的な側面も垣間見えるため、自分がこの仕事に本当の意味で向いているのかどうか、その「適性」を見極める絶好の機会と言えるでしょう。
グループワーク・業務改善提案
グループワークや業務改善提案は、主に医療・介護系企業(メーカー、運営会社、IT企業など)のインターンシップや、一部の大規模病院の総合職・事務職向けプログラムで採用される形式です。
期間は1dayのものから5days程度のものまで様々です。
参加者はいくつかのチームに分けられ、企業や病院から提示された特定の「お題(テーマ)」について議論し、解決策を導き出して最終的に発表します。
テーマの例としては、「当院の外来患者さんの待ち時間を短縮する施策を提案せよ」「当社の介護用ベッドの売上を伸ばすためのマーケティング戦略を考えよ」「医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する新サービスを企画せよ」といった、非常に実践的なものが挙げられます。
このプログラムでは、看護や介護の専門知識そのものよりも、論理的思考力、情報収集能力、課題発見力、そしてチームで協力して成果を出す協調性が試されます。
社員からのフィードバックを通じて、その企業がどのような視点で物事を考えているのか、どのような人材を求めているのかを深く理解することができます。
臨床現場とは異なる「ビジネス」や「マネジメント」の視点から看護業界を捉え直す良い機会になります。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップが人気な理由
看護業界のインターンシップは、他の業界と比較しても非常に人気が高い傾向にあります。
特に看護学生向けの病院インターンシップは、有名な病院になると応募が殺到し、高い倍率になることも珍しくありません。
また、介護業界や医療関連企業のインターンシップも、社会貢献性の高さや業界の安定性から、文理を問わず多くの学生の注目を集めています。
なぜ、これほどまでに看護業界のインターンシップは人気なのでしょうか。
それは、参加することで得られるメリットが、学生にとって非常に明確で、かつ価値が高いからです。
単なる「職場見学」を超えて、自身のキャリアを決定づける上で重要な「判断材料」と「実践的な学び」を得られることが、その人気の根底にあります。
特に、人の命や生活に深く関わるという仕事の特性上、教科書や講義だけでは決して得られない「生きた情報」に触れられることが、学生たちを強く惹きつけています。
ここでは、看護業界のインターンシップが多くの学生から支持される、具体的な3つの理由について詳しく解説していきます。
専門性の高いスキルや知識を学べる
第一の理由は、学校での座学では得られない、現場ならではの高度な専門知識や技術に触れられる点です。
例えば看護学生であれば、最先端の医療機器が実際にどのように使用されているのか、あるいは教科書で学んだ疾患を持つ患者さんに対して、看護師が具体的にどのようなアセスメント(評価)とケアを展開しているのかを間近で見ることができます。
経験豊富な看護師の臨床判断のプロセスや、多職種との連携の実際を目の当たりにすることは、何物にも代えがたい学びとなります。
介護の現場でも同様に、認知症の方への効果的なコミュニケーション技術や、利用者の自立を促すための介助方法など、プロの「技」に触れることができます。
これらの実践的な知識は、インターンシップに参加しなければ決して得られないものであり、自身の専門性を高めたいと考える意欲的な学生にとって、非常に魅力的に映ります。
企業系のインターンシップであっても、医療制度の仕組みや、特定の製品がどのように医療現場の課題を解決しているのかといった、業界特有の専門的なビジネス知識を学ぶことができます。
職業適性を確認できる
第二の理由は、自分自身がその職業に本当に向いているのか、いわゆる「職業適性」をシビアに確認できる点です。
看護や介護の仕事は、社会貢献性が高く非常にやりがいがある一方で、体力的な負担、不規則なシフト勤務、そして人の生死や苦悩に直面する精神的なプレッシャーも伴います。
これらは、パンフレットやウェブサイトを見ているだけでは決してわかりません。
インターンシップで実際の現場に身を置き、その空気感や緊張感、働いている人々の姿を直接感じることで、「自分は本当にこの環境で働き続けられるだろうか」と自問自答することができます。
この「リアリティ・ショック」を早期に経験することは、入職後のミスマッチを防ぐ上で極めて重要です。
憧れだけで入職してしまい、すぐに「こんなはずではなかった」と離職してしまうのは、本人にとっても組織にとっても不幸なことです。
インターンシップは、その仕事の良い面も厳しい面も両方を知った上で、覚悟を持ってその道に進むのか、あるいは別の道を探すのかを判断するための、最も信頼できる「試金石」となるのです。
早期選考につながる可能性がある
第三の理由は、インターンシップでのパフォーマンスが、その後の本選考(採用試験)に有利に働く、あるいは直結する可能性があるという現実的なメリットです。
特に病院や介護施設では、インターンシップを「採用活動の入り口」と位置づけているケースが少なくありません。
インターンシップに参加した学生に対して、個別の説明会や早期選考(通常よりも早い時期に行われる選考)の案内を送ることがあります。
プログラム中の態度や熱意、グループワークでの貢献度などが高く評価されれば、本選考の一次面接が免除されるといった優遇措置を受けられることもあります。
企業側にとっても、短時間の面接だけではわからない学生の人柄や潜在能力を、インターンシップという数日間のプログラムを通じてじっくりと見極められるという利点があります。
学生にとっては、自分の熱意や適性を直接アピールできる絶好のチャンスであり、これが内定への近道になるかもしれないという期待感が、インターンシップの人気をさらに高めている要因の一つです。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの特徴
看護業界のインターンシップは、IT業界や金融業界、メーカーなどの一般的な企業のインターンシップとは異なる、いくつかの際立った特徴を持っています。
これらの特徴を事前に理解しておくことは、準備を整え、当日の心構えを持つ上で非常に重要です。
最も大きな違いは、やはり「人の命や健康、プライバシー」という非常にデリケートなものを扱う現場が舞台であるという点です。
そのため、参加する学生にも、他の業界以上に高い倫理観や責任感が求められます。
単に「業界研究のため」という軽い気持ちではなく、医療・介護の現場に足を踏み入れることの「重み」を理解しておく必要があります。
これらの特徴は、一見すると「厳しい制約」のように感じられるかもしれませんが、それこそがこの業界で働く上での「基本姿勢」であり、それを学ぶこと自体がインターンシップの大きな成果の一つと言えます。
ここでは、看護業界のインターンシップに参加する上で特に知っておくべき、3つの重要な特徴について解説します。
資格や学部が問われる場合がある
まず一つ目の特徴として、プログラムによっては参加資格が厳格に定められている点が挙げられます。
一般的な企業のインターンシップは「学部・学科不問」であることが多いですが、看護業界、特に病院の看護師インターンシップの場合は、そのほとんどが「看護学部・看護学科・看護専門学校に在籍中の学生」に対象を限定しています。
これは、インターンシップの内容が、看護師の国家試験受験資格を得るためのカリキュラムと連動していることや、臨床現場での安全を確保するために、一定の基礎知識(解剖生理学、感染予防など)を有していることが前提となるためです。
資格を持たない学生が医療行為の補助をすることは許されません。
ただし、これはあくまで「看護師」の体験プログラムの場合です。
介護施設のインターンシップや、医療・介護系企業の総合職・営業職のインターンシップでは、学部・学科不問で広く募集されていることが多いため、看護学生以外の方も、これらのプログラムを通じて業界に関わる道を探ることができます。
応募要項の「対象学生」の欄を必ず確認しましょう。
守秘義務や倫理観が重視される
二つ目の特徴は、守秘義務と倫理観の遵守が極めて厳しく求められることです。
インターンシップ中は、患者さんや利用者さんの名前、病状、家族構成といった、究極の個人情報に触れる機会があります。
これらの情報をインターンシップ期間中はもとより、終了後も含めて一切外部に漏らしてはならないという「守秘義務」が課せられます。
参加前には、多くの場合、守秘義務に関する誓約書への署名を求められます。
インターンシップの体験をSNS(XやInstagramなど)に投稿することも厳禁です。
「A病院のインターンに参加した」という事実程度なら問題ないかもしれませんが、「今日、〇〇の病気の患者さんと話した」といった内容は、たとえ匿名であっても絶対に書いてはいけません。
あなたの何気ない一言が、重大なプライバシー侵害につながる可能性があるということを、常に自覚する必要があります。
また、患者さんや利用者さんに対しては、常に敬意を持った態度で接することが求められます。
あなたの倫理観や責任感は、選考においても厳しく見られているポイントです。
感染症対策が徹底されている
三つ目の特徴は、徹底した感染症対策が求められることです。
病院や介護施設は、免疫力が低下している患者さんや高齢者が多く集まる場所です。
外部から感染症を持ち込むことは、集団感染を引き起こし、時には命に関わる重大な事態につながる可能性があります。
そのため、インターンシップ参加者にも、職員と同様の厳格な感染管理(スタンダード・プリコーション)が求められます。
具体的には、サージカルマスクの常時着用、施設への入退室時やケアの前後の頻繁な手指消毒・手洗いは必須です。
また、参加前に指定されたワクチン(インフルエンザ、麻疹、風疹、B型肝炎、新型コロナウイルスなど)の接種証明書の提出を求められることもあります。
インターンシップ当日、たとえわずかでも発熱や咳、倦怠感といった体調不良がある場合は、参加を辞退するのが鉄則です。
これは社会人としてのマナーであると同時に、医療・介護従事者としての最低限の責任です。
当日に万全の体調で臨めるよう、日頃からの健康管理もインターンシップ準備の一環と言えます。
【看護業界のインターンシップ】看護業界でインターンシップに参加するメリット
看護業界のインターンシップが人気である理由、そしてその特徴について理解を深めてきました。
では、多忙な学生生活の中で時間を使ってまで、これらのインターンシップに参加することには、具体的にどのような「メリット」があるのでしょうか。
もちろん、早期選考につながる可能性といった直接的なリターンも魅力的ですが、それ以上に、皆さんの将来のキャリア形成において非常に重要かつ本質的な価値が隠されています。
インターンシップは、単なる「就活イベント」ではなく、自分自身を成長させ、より確かな未来を選択するための「投資」です。
特にこの業界では、現場での「一次情報」に触れる経験が、その後の学習意欲や就職活動の軸を大きく左右します。
ここでは、看護業界のインターンシップに参加することで得られる、特に大きな3つのメリットについて、就職活動との関連性も踏まえて詳しく解説していきます。
現場のリアルな雰囲気を感じられる
最大のメリットは、ウェブサイトやパンフレット、説明会だけでは決して伝わらない、その職場の「リアルな雰囲気」を五感で感じられることです。
例えば病院であれば、病棟ごとの忙しさの違い、看護師さんたちの年齢層や男女比、スタッフ間のコミュニケーションの頻度や口調(和気あいあいとしているか、緊張感があるか)、患者さんとの接し方など、様々な「空気感」があります。
自分がその「空気感」に馴染めそうか、ここで働くスタッフたちと一緒に成長していけそうか、という「相性」を直感的に判断できるのは、インターンシップならではの大きな収穫です。
「有名な大学病院だから」という理由だけで選んだものの、インターンで感じた雰囲気が自分には合わないと気づくこともあります。
逆に、それまで注目していなかった中小規模の施設が、非常にアットホームで自分の理想とするケアを実践していると発見することもあります。
この「肌感覚」は、入職先を最終決定する上で、給与や福利厚生といった条件面と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な判断材料となります。
志望動機に説得力を持たせられる
二つ目のメリットは、本選考のES(エントリーシート)や面接で語る「志望動機」に、圧倒的な具体性と説得力を持たせられる点です。
「貴院の理念に共感しました」といった抽象的な言葉だけでは、他の学生との差別化は図れません。
しかし、インターンシップに参加していれば、そこに具体的なエピソードを盛り込むことができます。
例えば、「貴院のインターンシップで〇〇病棟を体験した際、多忙な中でも看護師さんが患者さん一人ひとりの小さな変化に気づき、多職種と迅速に連携する姿を目の当たりにしました。
私も、そのような高い専門性と観察眼を持つチームの一員として働きたいと強く感じ、志望いたしました」というように語ることができます。
この「インターンシップでの実体験」に基づいた志望動機は、あなたが本気でその職場を研究し、深く理解した上で応募していることの何よりの証拠となります。
採用担当者にとっても、「この学生はウチの現場を理解しているな」と納得感があり、熱意が伝わりやすくなります。
働く自分の姿を具体的にイメージできる
三つ目のメリットは、その職場で「働く自分の姿」を具体的にイメージできるようになることです。
就職活動中は、どうしても「内定をもらうこと」がゴールになりがちですが、本当に大切なのは「入職後に自分がどう活躍し、成長していくか」です。
インターンシップで実際にユニフォームを着て現場に立ち、先輩たちの働く姿を間近で見ることで、「自分も1年後、3年後、あんな風になっているかもしれない」と、将来の自分を投影することができます。
この「未来の自分」のイメージが明確になるほど、就職活動に対するモチベーションは高まります。
また、同時に「今の自分に足りないもの」も明確になります。
例えば、「先輩たちの知識量に圧倒されたから、残りの学生生活でもっと〇〇の勉強を頑張ろう」「コミュニケーション能力が重要だと痛感したから、積極的に人と関わる経験を積もう」といったように、具体的な行動目標が見えてきます。
これは、就職活動のためだけでなく、皆さんがプロフェッショナルとして成長していく上での大きな原動力となるはずです。
【看護業界のインターンシップ】看護業界でインターンシップを実施している企業(25年6月時点)
看護業界のインターンシップの重要性について解説してきましたが、「具体的には、どんな病院や企業が募集しているの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実際には、全国の国公立病院、大学病院、民間の総合病院、専門病院、そして大手から中小までの介護事業者、医療機器メーカー、製薬会社など、非常に多くの組織がインターンシップを実施しています。
すべての例を挙げることはできませんが、ここでは「病院」「介護事業者」「医療関連企業」という3つの異なるカテゴリーから、代表的な例をいくつかピックアップしてご紹介します(※情報は2025年6月時点の一般的な傾向であり、最新の募集状況は必ず各組織の採用サイトで確認してください)。
これらの例を見ることで、同じ「看護業界」のインターンシップでも、対象学生やプログラム内容がどれほど多様であるかを理解していただけると思います。
自分の興味や専攻に合わせて、どのようなタイプのインターンシップが世の中に存在するのか、その「地図」を描く参考にしてください。
聖路加国際病院
聖路加国際病院は、東京都中央区に位置する、日本を代表する高度急性期病院の一つです。
質の高い医療と、キリスト教精神に基づく手厚い看護を特徴としており、国内外から高い評価を受けています。
ここで実施されるインターンシップ(「スプリングナースシップ」「サマーナースシップ」などの名称)は、主に看護学生を対象としています。
プログラムは1day~数日間のものが中心で、病院や看護部の概要説明のほか、希望する病棟(例:循環器センター、小児科、救命救急センター、周術期センターなど)を選択し、そこで働く看護師に密着して看護実践の様子を見学・体験する内容となっています。
最先端の医療現場の雰囲気や、専門性の高い看護師の役割、チーム医療の実際を肌で感じられることが最大の魅力です。
その高い知名度と充実した内容から、全国の看護学生から応募が殺到する、非常に人気の高いインターンシップの一つであり、参加するためにはしっかりとした準備と志望動機が必要とされます。
株式会社ベネッセスタイルケア
株式会社ベネッセスタイルケアは、「進研ゼミ」などで知られるベネッセグループの一員で、「アリア」「グランダ」といったブランドの有料老人ホームを全国で数多く運営している、介護業界のリーディングカンパニーです。
ここで実施されるインターンシップは、介護職(ケアスタッフ)体験プログラムのほか、総合職(施設運営、企画、営業など)向けのプログラムも用意されています。
介護職体験では、福祉系学部の学生だけでなく、文理問わず「介護の仕事に興味がある」学生を広く受け入れているのが特徴です。
実際のホームを訪問し、ご入居者とのコミュニケーションやレクリエーションの補助などを通じて、同社が大切にする「その方らしさに、深く、寄り添う。
」という理念を体感します。
総合職向けインターンでは、高齢者向けビジネスの市場分析や、新しいサービスの企画立案といったグループワークを通じて、介護を「ビジネス」や「マネジメント」の視点から学ぶことができます。
オリンパス株式会社
オリンパス株式会社は、消化器内視鏡(胃カメラなど)の分野で世界トップクラスのシェアを誇る、日本の大手医療機器メーカーです。
同社のインターンシップは、臨床現場そのものではなく、医療を「技術」と「ビジネス」で支える側の仕事を体験するものです。
募集職種は多岐にわたり、理系学生向けの「技術系(研究開発、生産技術など)」インターンシップと、文系・理系問わず応募できる「事務系(営業、マーケティング、管理部門など)」インターンシップがあります。
例えば、営業職のインターンシップでは、「病院の医師に対して、当社の最新の内視鏡システムをどのように提案するか」といったテーマで、ケーススタディやロールプレイングを行うことがあります。
医療の専門知識とビジネススキルを融合させ、いかにして医療現場の課題を解決していくかを学ぶことができます。
「医療に貢献したいが、臨床現場で働くのとは違うアプローチをしたい」と考える学生にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンに合格するためのポイント
人気の高い看護業界のインターンシップ、特に有名病院や大手企業のプログラムに参加するためには、ES(エントリーシート)や面接といった「選考」を突破する必要があります。
「インターンシップなのに選考があるの?」と驚くかもしれませんが、受け入れられる人数には限りがあるため、組織側も「より意欲の高い学生に、有意義な時間を提供したい」と考えています。
では、数多くの応募者の中から選ばれ、参加のチャンスを掴むためには、どのような準備と心構えが必要なのでしょうか。
付け焼き刃の対策ではなく、しっかりとした自己分析と企業研究に基づいた「あなた自身の言葉」で熱意を伝えることが何よりも重要です。
なぜ他の病院・企業ではなく、そこを志望するのか、そのインターンで何を学びたいのかを明確にすることが、合格への第一歩となります。
ここでは、選考を突破するために不可欠な3つの重要なポイントを解説します。
業界・企業研究を徹底する
まず基本中の基本ですが、応募先の業界および組織(病院、施設、企業)について徹底的に研究することが不可欠です。
看護業界全体がどのような課題(例:高齢化、医療費増大、人材不足)に直面しているのかを理解した上で、応募先がその中でどのような役割を果たし、どのような「強み」や「特徴」を持っているのかを深く掘り下げます。
病院であれば、その病院の「理念」や「看護部の方針」、特に力を入れている「診療科」や「認定看護師の活躍状況」、地域における「役割(急性期、回復期、慢性期など)」を調べ上げます。
企業であれば、主力製品やサービス、競合他社との違い、今後の事業戦略などを研究します。
これらの情報は、すべて公式ウェブサイトや採用パンフレット、IR情報(企業の場合)などに掲載されています。
この研究が不十分だと、「なぜウチなのですか?」という面接官の核心的な質問に対して、薄っぺらい答えしかできなくなってしまいます。
志望動機を明確にする
業界・企業研究ができたら、次はその研究結果と「自分自身」とを結びつける作業、すなわち「志望動機の明確化」が必要です。
「なぜ、自分はこのインターンシップに参加したいのか」を、誰が聞いても納得できるように言語化します。
ここでのポイントは、「(1)自分自身の過去の経験や価値観」→「(2)応募先のインターンシップでしか学べないこと」→「(3)インターンシップを通じて将来どうなりたいか」という論理的な流れを作ることです。
例えば、「大学の実習で〇〇という課題を感じた(過去)。貴院は〇〇の分野で先進的な取り組み(研究結果)をしており、その実際を学びたい(インターンへの期待)。この経験を通じて、将来は〇〇な看護師になりたい(未来)」といった形です。
「成長したい」「学びたい」という受け身の姿勢だけでなく、「自分のこの強みを活かして、グループワークで貢献したい」といった能動的な意欲も盛り込めると、さらに評価が高まります。
この「自分だけのオリジナルな志望動機」こそが、他の応募者との最大の差別化ポイントとなります。
求められる人物像を理解する
最後に、応募先が「どのような人物を求めているのか」を理解し、自分がそれに合致する人材であることをアピールする視点も重要です。
看護業界に共通して求められるのは、誠実さ、責任感、コミュニケーション能力、向上心、協調性などです。
これらの資質は、臨床現場であれビジネスの現場であれ、不可欠なものです。
募集要項やウェブサイトに書かれている「求める人物像」や「先輩社員のメッセージ」を読み込み、キーワードを抜き出しましょう。
そして、自分がそのキーワードに合致する人間であることを、過去の具体的なエピソード(部活動、アルバイト、ボランティア、学業など)を用いて証明します。
例えば、「協調性」をアピールしたいなら、「飲食店のアルバイトで、立場の違うスタッフ間の橋渡し役となり、円滑な店舗運営に貢献した」といった具体的なエピソードを準備します。
単に「私には協調性があります」と言うだけでは不十分です。
その根拠となる「事実(エピソード)」をセットで語ることで、あなたの強みに説得力が生まれます。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップに関するよくある質問
ここまで、看護業界のインターンシップについて詳しく解説してきましたが、いざ応募しようとすると、細かな疑問や不安が出てくるものです。
「自分のような学生でも参加できるのだろうか」「選考はどれくらい厳しいのか」「当日は何に気をつければいいのか」など、気になる点は多いでしょう。
こうした疑問を抱えたままでは、せっかくのチャンスに一歩踏み出せないかもしれません。
就活生の皆さんから特によく寄せられる質問は、ある程度共通しています。
これらの疑問をあらかじめ解消しておくことで、安心してインターンシップの準備を進めることができます。
このセクションでは、看護業界のインターンシップに関する「よくある質問」を3つピックアップし、それぞれに具体的にお答えしていきます。
皆さんの不安を少しでも取り除き、前向きな一歩を応援できればと思います。
専門学生や文系でも参加できますか?
これは非常によくいただく質問です。
結論から言うと、「プログラムによりますが、参加できるインターンシップは多数あります」というのが答えです。
まず、病院の「看護師体験」インターンシップは、前述の通り、その多くが看護師養成課程(大学、短大、専門学校)の学生に対象を限定しています。
したがって、専門学校生であっても、それが看護専門学校であればもちろん参加対象となります。
一方で、医療・介護系企業の総合職・営業職のインターンシップや、介護施設のインターンシップの多くは、「学部・学科不問」としており、文系学生や、看護・福祉系以外の理系学生にも広く門戸を開いています。
特に介護業界や医療系IT企業などは、多様なバックグラウンドを持つ学生の発想や視点を求めているため、文系学生が活躍できるフィールドは非常に広いです。
自分の専攻に関わらず、「医療・介護業界に貢献したい」という熱意があれば、臆することなく応募要項を確認し、挑戦してみてください。
インターンシップの選考は難しいですか?
インターンシップの「選考難易度」は、その組織の知名度やプログラム内容、期間によって大きく異なります。
例えば、誰もが知っているような有名大学病院や、大手医療機器メーカーが実施する数週間にわたる長期インターンシップは、得られる経験が非常に濃密であるため人気が集中し、ESや面接での選考倍率が高くなる傾向があります。
これらのプログラムは、本選考と同様か、それ以上に難易度が高いと考えるべきでしょう。
一方で、1dayの病院見学や施設見学プログラムの中には、ES提出のみで参加できるものや、場合によっては「先着順」で受け付けているところも少なくありません。
特に地域の病院や介護施設では、より多くの学生に自分たちの魅力を知ってもらいたいと考え、間口を広く設定しているケースもあります。
したがって、「選考が難しいから」と最初から諦めるのではなく、自分の目的(幅広く業界を見たいのか、特定の場所を深く知りたいのか)に合わせて、様々な難易度のインターンシップにバランス良く応募してみることをお勧めします。
服装や持ち物で気をつけることは?
服装と持ち物は、あなたの第一印象と当日の学びの質を左右する重要なポイントです。
服装については、開催組織からの案内に「スーツ指定」「服装自由(私服可)」などの記載があるので、まずはそれを必ず確認してください。
「服装自由」や「私服でお越しください」と書かれている場合でも、医療・介護の現場にふさわしい、清潔感のあるオフィスカジュアル(例:襟付きのシャツやブラウスに、チノパンや無地のスカート)を選ぶのが無難です。
Tシャツやジーンズ、派手な装飾の服は避けましょう。
病院や施設での体験型プログラムの場合、当日はスーツで集合し、その後、貸し出されるユニフォームやスクラブ(実習着)に着替えるケースが一般的です。
持ち物については、筆記用具(ノート、ペン)は必須です。
案内された資料のほか、ストッキングの替え(女性の場合)や、院内・施設内を歩き回ることを想定した「音のしにくい室内履き(ナースシューズや静かなスリッパなど)」を持参するよう指示されることもあります。
最も重要なのは「清潔感」です。
髪が長い人はまとめ、爪は短く切り、香水や派手なメイク、アクセサリーは控えるなど、医療・介護の現場に立つ者としての身だしなみを徹底してください。
【看護業界のインターンシップ】まとめ
皆さん、お疲れ様でした。
この記事では、看護業界のインターンシップについて、その全体像から職種、時期、内容、さらには合格のポイントまで、幅広く解説してきました。
看護業界は、病院や施設での臨床現場から、それを支える企業まで、非常に多様なキャリアの選択肢があることをご理解いただけたかと思います。
インターンシップは、その多様な選択肢の中から、自分に最も合う道を見つけるための「羅針盤」です。
現場のリアルな空気に触れ、職業適性を確かめ、働く自分の姿を具体的にイメージする。
この経験は、皆さんの志望動機を揺るぎないものにし、自信を持って就職活動に臨むための大きな力となります。
大切なのは、受け身ではなく「何を学びたいか」という明確な目的意識を持って参加することです。
この記事で得た知識を武器に、ぜひ積極的に行動を起こし、あなたにとって最高のキャリアのスタート地点を見つけてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート



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