「看護業界に興味があるけど、実際の現場ってどんな感じなんだろう?」「インターンシップに参加したいけど、何から始めればいいかわからない…」そんな悩みを抱える就活生の皆さん、こんにちは!就活アドバイザーの私が、今回は看護業界のインターンシップについて、皆さんが知りたい情報を徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、看護業界のインターンシップの全体像から、具体的な準備や対策まで、すべてを理解することができます。
インターンシップは、教科書や講義だけでは学べない現場のリアルを知り、自分の将来を考える上で非常に貴重な機会です。
人気のインターンシップを勝ち取るためのポイントもしっかりお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで、あなたの就職活動を成功に導く一歩を踏み出してくださいね。
【看護業界のインターンシップ】看護業界とは
看護業界と聞くと、多くの人は病院で働く看護師を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、病院は看護の専門性が最も発揮される主要な現場の一つです。
しかし、看護業界の活躍の場はそれだけにとどまりません。
例えば、企業で働く人々の健康を管理する「産業看護師」、地域住民の健康相談に乗ったり、予防医療を推進したりする「保健師」、訪問看護ステーションで在宅医療を支える「訪問看護師」など、そのフィールドは多岐にわたります。
さらに、製薬会社や医療機器メーカーで専門知識を活かして働く道もあります。
このように、看護業界は医療現場だけでなく、地域社会や企業など、人々の暮らしの様々な場面で健康を支える重要な役割を担っているのです。
インターンシップを通じて、こうした多様な働き方を知ることは、皆さんのキャリアの可能性を大きく広げるきっかけになるでしょう。
【看護業界のインターンシップ】インターンシップを募集している職種
看護業界のインターンシップと一言で言っても、その対象となる職種はさまざまです。
多くの学生が目指す看護師だけでなく、助産師や保健師といった専門職、さらには医療関連企業での総合職など、幅広い選択肢が存在します。
インターンシップに参加することで、それぞれの職種が持つ専門性や役割、そして現場の雰囲気を肌で感じることができます。
これは、自分が将来どの分野で、どのように人々の健康に貢献したいのかを具体的にイメージするための絶好の機会です。
また、複数の職種のインターンシップに参加してみることで、それぞれの仕事内容を比較検討し、自分に最も合ったキャリアパスを見つけ出す手助けにもなります。
まずは自分がどの職種に興味があるのかを考え、積極的に情報収集を始めることが大切です。
ここでは、インターンシップを募集している代表的な職種について、詳しく見ていきましょう。
看護師
看護師のインターンシップは、看護業界の中でも最も多くの募集があり、学生にとって最も身近な選択肢と言えるでしょう。
主な開催場所は、大学病院や地域の基幹病院、専門病院など多岐にわたります。
プログラムの内容は、病院説明会や院内見学といった半日程度のものから、数日間にわたって実際の病棟で看護体験を行うものまで様々です。
特に看護体験では、現役の看護師に同行し、患者さんのケアを間近で見学したり、一部の簡単な業務を補助したりすることができます。
教科書で学んだ知識が、現場でどのように実践されているのかを目の当たりにできるのは、何物にも代えがたい経験です。
また、先輩看護師との交流会などが設けられていることも多く、仕事のやりがいや大変さ、キャリアプランなど、リアルな話を聞くことで、自分がその病院で働く姿を具体的にイメージしやすくなるでしょう。
助産師
助産師を目指す学生にとって、インターンシップは専門性を深めるための重要なステップです。
助産師のインターンシップは、主に産婦人科を持つ病院やクリニック、助産院などで開催されます。
プログラムでは、妊婦さんの健康管理や出産準備のサポート、分娩の介助、産後の母子ケアといった、助産師の一連の業務を見学することができます。
実際に分娩の現場に立ち会う機会は、生命の誕生の瞬間に寄り添う助産師という仕事の責任の重さと、大きな喜びを実感させてくれるでしょう。
助産師の専門的な技術や知識だけでなく、妊産婦さんやその家族とのコミュニケーションの取り方、精神的なサポートの重要性などを肌で感じることができます。
インターンシップを通じて、自分が理想とする助産師像を明確にし、就職先を選ぶ上での重要な判断材料を得られるはずです。
保健師
保健師のインターンシップは、病院で働く看護師とはまた違った視点から、人々の健康を支える仕事の魅力を知る機会となります。
主な活躍の場である市町村の保健センターや企業の健康管理室などで募集されています。
行政保健師のインターンシップでは、地域住民を対象とした健康相談会や家庭訪問、健康教育の企画・運営などを見学・体験できます。
一方、産業保健師の場合は、企業の従業員に対する健康診断後のフォローやメンタルヘルス対策、職場環境の改善提案といった業務に触れることができます。
病気の予防や健康増進という視点から、地域や組織全体に働きかける保健師の役割の大きさを実感できるでしょう。
個人のケアだけでなく、より広い視野で公衆衛生に貢献したいと考えている学生にとって、非常に有益な経験となります。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの時期
看護業界のインターンシップは、参加したいと思ってもいつでも応募できるわけではありません。
他の業界と同様に、募集期間や開催時期はある程度決まっています。
特に、病院実習や国家試験の勉強と両立しながら参加するためには、早めの情報収集と計画的なスケジュール管理が不可欠です。
人気の病院やプログラムはすぐに定員が埋まってしまうことも珍しくありません。
乗り遅れて後悔しないためにも、年間のおおまかなスケジュールを把握し、いつ頃から準備を始めれば良いのかを知っておくことが、希望のインターンシップに参加するための第一歩となります。
また、募集期間と開催期間にはそれぞれ特徴があります。
それぞれの時期を理解し、自分の学業のスケジュールと照らし合わせながら、最適なタイミングで応募できるように準備を進めましょう。
募集期間
看護業界のインターンシップの募集は、主に学年が上がる前の春休み(2月〜3月)と、夏休み前(5月〜7月)の2つの時期にピークを迎えます。
特に、夏休み中に開催されるインターンシップはプログラム数も多く、多くの学生が参加するため、この時期の募集情報は見逃さないようにしましょう。
募集の告知は、各病院や企業のウェブサイト、就職情報サイト、大学のキャリアセンターなどを通じて行われます。
人気の高い病院では、募集開始からわずか数日で締め切られてしまうこともあるため、興味のある病院のウェブサイトは定期的にチェックすることが重要です。
また、最近では病院の公式SNSでインターンシップ情報が発信されるケースも増えています。
複数の情報源を活用し、アンテナを高く張っておくことが、チャンスを逃さないための鍵となります。
開催期間
インターンシップの開催期間は、プログラムの内容によって大きく異なりますが、主に学生の長期休暇に合わせて設定されています。
最も多くのインターンシップが開催されるのは、やはり夏休み(8月〜9月)です。
この時期には、1日から数週間にわたるものまで、多種多様なプログラムが全国各地の医療機関で実施されます。
次に多いのが春休み(2月〜3月)で、こちらも就職活動を本格化させる前の最終学年の学生などを対象としたプログラムが中心となります。
特に、国家試験を控えた最終学年の学生にとっては、春休みが現場を体験できる最後のチャンスになるかもしれません。
その他、冬休み(12月〜1月)に短期のインターンシップが開催されることもあります。
自分の参加したいプログラムの期間と、学業やプライベートの予定を調整し、計画的に参加することが大切です。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの内容
看護業界のインターンシップと一口に言っても、その内容は開催する病院や企業、期間によって大きく異なります。
半日や1日で完結する手軽なものから、数週間にわたってじっくりと現場を体験する長期のものまで様々です。
自分自身の目的やスケジュールに合わせて、最適なプログラムを選ぶことが重要になります。
「まずは業界の雰囲気を知りたい」という段階なのか、「特定の診療科の仕事を深く理解したい」と考えているのか、自分のフェーズに合わせてインターンシップを探してみましょう。
複数のプログラムに触れることで、看護業界の多様な側面を知ることができ、より多角的な視点から自分のキャリアを考えることができます。
それぞれのプログラムの特徴を理解し、自分がインターンシップで何を得たいのかを明確にしてから参加することで、学びの効果は何倍にもなるはずです。
1dayインターンシップ
1dayインターンシップは、その名の通り1日で完結するプログラムで、主に病院説明会や施設見学、簡単な看護体験がセットになっています。
学業やアルバイトで忙しい学生でも参加しやすいのが最大の魅力です。
午前中に病院の概要や理念、教育体制についての説明を受け、午後に各部署を見学して回る、といったスケジュールが一般的です。
現場の雰囲気を肌で感じ、働くスタッフの表情を直接見ることで、パンフレットだけでは分からないリアルな情報を得ることができます。
特に、複数の病院を比較検討したいと考えている学生にとっては、効率的に情報収集ができる絶好の機会と言えるでしょう。
また、先輩看護師との座談会が設けられていることも多く、気軽に質問できる雰囲気の中で、現場の生の声を聞ける貴重な時間となります。
まずは気軽に看護の現場に触れてみたい、という方におすすめです。
短期インターンシップ
短期インターンシップは、数日間から1週間程度の期間で開催されるプログラムです。
1dayインターンシップよりも一歩踏み込み、実際の病棟で看護師に同行(シャドーイング)し、より実践的な看護ケアの現場を体験できるのが特徴です。
患者さんのバイタルサイン測定の補助や環境整備、配膳・下膳の手伝いなど、学生に可能な範囲での業務を体験させてくれる病院もあります。
現役看護師の動きを間近で見続けることで、看護技術だけでなく、多職種との連携や患者さんとのコミュニケーションの取り方など、チーム医療における看護師の役割を具体的に学ぶことができます。
また、複数の診療科をローテーションで回るプログラムを用意している病院もあり、自分がどの分野に興味があるのかを探る良い機会にもなります。
現場での学びを深めたい学生にとって、非常に満足度の高いプログラムです。
長期インターンSHIP
長期インターンシップは、数週間から1ヶ月以上にわたって行われる、より実践的なプログラムです。
主に、看護学生の実習とは別に、特定の病院でより深く学びたいという意欲の高い学生を対象としています。
このインターンシップでは、担当の看護師(プリセプター)がつき、指導を受けながら、より深く看護実践に関わることができます。
日々のカンファレンスに参加したり、受け持ち患者さんの看護計画について一緒に考えたりと、ほとんど新人看護師に近い立場で業務を経験できる場合もあります。
長期間現場に身を置くことで、病院の文化や人間関係、チーム医療の実際を深く理解することができるのが最大のメリットです。
この経験は、入職後のミスマッチを防ぐだけでなく、自分の看護観を確立する上でも非常に大きな財産となるでしょう。
採用選考に直結することも多いため、その病院への就職を強く希望している学生にとっては、絶好のアピールの場にもなります。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップが人気な理由
看護業界のインターンシップは、毎年多くの学生が参加を希望し、人気のプログラムはすぐに定員に達してしまいます。
なぜこれほどまでに人気が高いのでしょうか。
その理由は、単に就職活動の一環としてだけでなく、看護学生が自身のキャリアを築く上で非常に大きな価値を持っているからです。
学校での座学や実習だけでは得られない、現場の「生きた情報」に触れられることは、学生にとって何物にも代えがたい魅力となっています。
インターンシップでの経験は、自分の将来像を具体的に描く手助けとなり、学習意欲の向上にも繋がります。
また、他の学生との交流を通じて、新たな視点を得たり、就職活動へのモチベーションを高めたりすることもできます。
ここでは、多くの学生が看護業界のインターンシップに惹きつけられる具体的な理由を3つの側面から解説していきます。
現場のリアルを知れる
看護業界のインターンシップが人気な最大の理由は、なんといっても「現場のリアル」を知れる点にあります。
教科書で学ぶ知識や、学校での実習とは異なり、インターンシップでは日常的に動いている医療現場のありのままの姿を体験できます。
現役の看護師がどのように多忙な業務をこなし、チームで連携し、患者さんと向き合っているのかを間近で見ることで、仕事のやりがいだけでなく、厳しさや大変さも肌で感じることができるでしょう。
このリアルな体験は、自分が看護師という職業に本当に向いているのか、どのような看護師になりたいのかを真剣に考えるきっかけを与えてくれます。
また、病院の理念や雰囲気が自分に合っているかどうかを判断する上でも、インターンシップでの経験は非常に重要な判断材料となります。
早期選考につながる可能性がある
多くの学生にとって、インターンシップが早期選考につながる可能性があるという点も大きな魅力です。
特に、採用意欲の高い病院では、インターンシップ参加者を対象とした特別な選考ルートを用意している場合があります。
インターンシップでの働きぶりや意欲を評価されれば、本選考で有利になったり、一部の選考が免除されたりすることもあります。
これは、就職活動を早期に終えたい学生や、第一志望の病院への入職を強く願う学生にとって、大きなアドバンテージとなります。
病院側にとっても、インターンシップを通じて学生の個性や能力をじっくりと見極めることができるため、ミスマッチの少ない採用に繋がるというメリットがあります。
インターンシップは単なる職場体験ではなく、自分をアピールする絶好の機会でもあるということを意識して参加することが大切です。
入職後のミスマッチを防げる
入職後のミスマッチを防げるという点も、インターンシップが人気を集める重要な理由の一つです。
就職してから「思っていた雰囲気と違った」「やりたい看護ができなかった」と感じて早期に離職してしまうのは、学生にとっても病院にとっても大きな損失です。
インターンシップに参加し、実際にその病院で働くことで、公式サイトやパンフレットだけでは分からない職場の人間関係や風土、残業の実態などを自分の目で確かめることができます。
自分が大切にしたい価値観と、病院の文化が合っているかを事前に確認できるため、納得感を持って就職先を選ぶことができます。
この事前の確認作業が、結果的に長く働き続けられる職場を見つけることに繋がり、充実したキャリアの第一歩となるのです。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップの特徴
看護業界のインターンシップは、他の業界のものとは少し異なるユニークな特徴を持っています。
それは、人の生命に直接関わるという、看護という仕事の専門性と責任の重さが反映されているからです。
一般的な企業のインターンシップが、グループワークや企画立案といったビジネススキルを体験する場であるのに対し、看護業界のインターンシップは、より実践的で、専門職としての倫理観や姿勢が問われる場面が多くなります。
この特殊性を理解しておくことは、インターンシップを有意義なものにするために非常に重要です。
また、これらの特徴は、参加する学生にとって大きな学びや成長の機会となる一方で、相応の心構えが必要であることも意味します。
ここでは、看護業界のインターンシップが持つ3つの大きな特徴について、具体的に解説していきます。
実践的なプログラムが多い
看護業界のインターンシップの最大の特徴は、非常に実践的なプログラムが多いことです。
院内見学や説明会だけでなく、実際の病棟で現役看護師の業務に同行する「シャドーイング」や、一部の看護ケアを体験するプログラムが数多く用意されています。
これは、学生に現場の仕事をリアルに理解してもらうことを目的としています。
机上の学習だけでは決して得られない、緊迫感のある医療現場の空気や、多職種が連携して患者さんのケアにあたる様子を肌で感じることができます。
もちろん、学生が行える業務には限りがありますが、現場のプロフェッショナルの仕事ぶりを間近に見る経験は、看護師という職業への理解を深め、自身の学習意欲を刺激する貴重な機会となるでしょう。
国家資格が前提となる
当然のことながら、看護業界のインターンシップ、特に病院でのプログラムは、看護師や助産師、保健師といった国家資格の取得を目指す学生を対象としています。
そのため、参加にあたっては、基礎的な医学・看護学の知識があることが前提となります。
インターンシップ中に専門用語が飛び交うことも日常茶飯事です。
事前に実習や授業で学んだ内容を復習しておくと、現場での学びがよりスムーズで深いものになります。
また、医療現場の一員として受け入れてもらうためには、守秘義務の遵守や感染対策の徹底など、医療人としての自覚と責任を持った行動が求められます。
単なる職場見学という意識ではなく、将来の医療専門職として現場に立たせてもらうという謙虚な姿勢で臨むことが大切です。
採用直結型のインターンシップが多い
看護業界のインターンシップは、他の業界に比べて採用に直結する傾向が強いという特徴があります。
これは、慢性的な人材不足に悩む医療機関が多く、インターンシップを優秀な人材を早期に確保するための有効な手段と捉えているためです。
そのため、インターンシップ参加者限定の選考会が開催されたり、本選考で有利な扱いを受けられたりするケースが少なくありません。
学生にとっては、自分の熱意や人柄を直接アピールできる絶好の機会であり、病院側にとっては、学生の適性をじっくり見極められるというメリットがあります。
インターンシップでの経験を通じて、その病院で働きたいという意欲が高まったのであれば、その気持ちを積極的に伝えることで、内定への道が大きく開ける可能性があります。
【看護業界のインターンシップ】看護業界でインターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加することは、時間や労力がかかる一方で、それを上回る多くのメリットを学生にもたらしてくれます。
特に、専門職としてのキャリアを歩む看護業界においては、その重要性は非常に高いと言えるでしょう。
学校の授業や実習だけでは見えてこない、職業人としての自分自身の姿を客観的に見つめ直す機会になります。
インターンシップへの参加は、単なる就職活動の一環ではなく、自己成長のための貴重な投資と捉えることができます。
漠然とした憧れやイメージが、リアルな目標へと変わる瞬間を体験できるかもしれません。
ここでは、看護業界のインターンシップに参加することで得られる具体的なメリットを3つに絞ってご紹介します。
これらを読めば、きっとあなたもインターンシップに参加したくなるはずです。
自己分析が深まる
インターンシップに参加する大きなメリットの一つは、自己分析が格段に深まることです。
実際の医療現場に身を置き、現役の看護師の働き方を目の当たりにすることで、「自分はどのような看護がしたいのか」「どんな看護師になりたいのか」という問いと真剣に向き合うことになります。
また、緊張感のある環境で働く中で、自分の強みや弱み、何にやりがいを感じ、何にストレスを感じるのかといった、自分自身の特性を客観的に知ることができます。
この経験を通じて得られる自己理解は、エントリーシートや面接で、より説得力のある自己PRや志望動機を語るための揺るぎない土台となります。
漠然としていた自分のキャリアプランが、インターンシップをきっかけに明確な目標へと変わっていくのを実感できるでしょう。
業界や企業への理解が深まる
パンフレットやウェブサイトだけでは、その病院や施設の本当の姿を知ることは難しいものです。
インターンシップに参加すれば、実際に働く人々の表情や職場の雰囲気、教育体制、設備などを自分の目で直接確かめることができます。
現場で働く看護師の生の声を聞くことで、仕事のやりがいや魅力だけでなく、その病院が抱える課題や厳しさといったリアルな情報にも触れることができます。
こうした多角的な情報は、自分がその環境でいきいきと働けるかどうかを判断するための重要な材料になります。
複数の病院のインターンシップに参加すれば、それぞれの特徴を比較検討でき、自分に最適な就職先を見つけるための解像度が格段に上がるはずです。
人脈を形成できる
インターンシップは、貴重な人脈を形成できる絶好の機会でもあります。
現場で指導してくれた先輩看護師や人事担当者との繋がりは、就職活動を進める上で心強いサポートとなるでしょう。
選考に関する有益な情報を得られたり、入職後も相談に乗ってもらえたりする可能性があります。
また、同じ志を持つ他大学の学生と出会えるのも大きなメリットです。
就職活動の情報を交換したり、悩みを共有したりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
ここで築いた繋がりは、就職活動期間中だけでなく、将来あなたが看護師としてキャリアを歩んでいく上でも、かけがえのない財産となるに違いありません。
【看護業界のインターンシップ】看護業界でインターンシップを実施している企業(25年6月時点)
さて、ここまで看護業界のインターンシップの魅力についてお伝えしてきましたが、「具体的にどんな病院が募集しているの?」と気になっている方も多いでしょう。
全国には数多くの医療機関があり、それぞれが特色あるインターンシッププログラムを提供しています。
大規模な大学病院から、地域に密着した総合病院、専門分野に特化したクリニックまで、その選択肢は実に多彩です。
自分の興味やキャリアプランに合わせて、様々な病院の情報を比較検討することが重要です。
ここでは、あくまで一例として、2025年6月時点でインターンシップを実施している、あるいは例年実施している代表的な病院をいくつかご紹介します。
ここに挙げた以外にも魅力的な病院はたくさんあるので、ぜひ自分で就職情報サイトなどを活用してリサーチしてみてくださいね。
順天堂大学医学部附属順天堂医院
日本を代表する大学病院の一つである順天堂医院では、毎年多くの看護学生を対象としたインターンシップを実施しています。
最先端の医療を提供する現場で、高度な専門性を持つ看護師の仕事を間近で見られるのが最大の魅力です。
プログラムは、院内見学や説明会が中心の1dayコースから、希望の部署で数日間の看護体験ができるコースまで、多彩な選択肢が用意されています。
特に、救命救急センターや集中治療室、周産期センターといった、高度医療の最前線に興味がある学生にとっては、非常に刺激的な経験となるでしょう。
教育体制が充実していることでも知られており、新人看護師がどのように成長していくのか、そのキャリアパスを具体的に知ることもできます。
聖路加国際病院
東京都中央区に位置する聖路加国際病院も、質の高い看護を学ぶ場として、学生から絶大な人気を誇る病院です。
キリスト教精神に基づいた「全人医療」を理念に掲げ、患者さん一人ひとりに寄り添う看護を実践しています。
インターンシップでは、病院説明や施設見学に加えて、先輩看護師との懇談会に多くの時間が割かれているのが特徴です。
現場で働く看護師から、仕事のやりがい、教育体制、キャリアアップについてなど、リアルな話をじっくりと聞くことができます。
国際的な拠点病院としての役割も担っており、多様な文化背景を持つ患者さんへのケアや、グローバルな視点での看護に興味がある学生にとっても、多くの学びがあるでしょう。
虎の門病院
国家公務員共済組合連合会が運営する虎の門病院は、質の高い医療と手厚い看護を提供することで知られています。
インターンシップでは、急性期医療の現場を体験できるプログラムが充実しており、特に「看護体験コース」では、希望する診療科で看護師に密着し、看護ケアの実際を深く学ぶことができます。
「患者さんと向き合う時間を大切にする」という看護部の理念を、現場の雰囲気から感じ取ることができるでしょう。
また、新人教育プログラム「T-NICS」についての詳しい説明もあり、入職後、自分がどのようにサポートを受けながら成長していけるのかを具体的にイメージできる点も魅力です。
【看護業界のインターンに合格するためのポイント】
人気の病院やプログラムには、定員をはるかに超える応募が殺到することも珍しくありません。
そのため、インターンシップに参加するためには、しっかりとした準備と対策が不可欠になります。
単に「参加したい」という気持ちだけでは、数多くのライバルの中から選ばれることは難しいでしょう。
なぜその病院のインターンシップに参加したいのか、参加して何を学びたいのかを明確に伝え、あなたの熱意とポテンシャルをアピールする必要があります。
選考は、エントリーシートの提出や、場合によっては面接が課されることもあります。
ここでは、激戦を勝ち抜き、希望のインターンシップへの切符を手に入れるための3つの重要なポイントを解説します。
しっかりと準備して、自信を持って選考に臨みましょう。
志望動機を明確にする
インターンシップの選考で最も重視されるのが「志望動機」です。
なぜ数ある病院の中から、この病院を選んだのか。
そして、インターンシップを通じて何を学び、どのように成長したいのかを、自分の言葉で具体的に説明する必要があります。
「最先端の医療を学びたいから」といった抽象的な理由だけでは不十分です。
その病院の理念や看護部の特徴、力を入れている分野などを事前に調べ上げ、「貴院の〇〇という理念に共感し、〇〇科で実践されている△△という看護をぜひ間近で学びたい」というように、その病院でなければならない理由を明確に伝えましょう。
自分の将来の目標と、インターンシップで得たい経験を結びつけて語ることで、あなたの熱意と本気度が採用担当者に伝わります。
自己PRを準備しておく
志望動機と並んで重要になるのが「自己PR」です。
あなたがこれまでの学生生活や実習、アルバイトなどの経験を通じて、何を学び、どのような強みを培ってきたのかをアピールする準備をしておきましょう。
看護師に求められる協調性やコミュニケーション能力、責任感、向上心といった資質と、具体的なエピソードを結びつけて語ることがポイントです。
「実習で患者さんとの信頼関係を築くために、傾聴の姿勢を大切にしました」というように、自分の行動や工夫を具体的に示すことで、あなたの人柄や潜在能力を伝えることができます。
インターンシップの場で、自分の強みをどのように活かしていきたいかを付け加えることで、採用担当者はあなたが活躍する姿をイメージしやすくなるでしょう。
企業や業界研究を徹底する
希望するインターンシップの選考を突破するためには、その病院や看護業界全体について深く理解しておくことが不可欠です。
病院の公式サイトやパンフレットを読み込むのはもちろんのこと、可能であればその病院で働く看護師のブログやインタビュー記事、関連するニュースなどもチェックしておきましょう。
業界全体の動向、例えば地域包括ケアシステムの推進や、タスク・シフト/シェアといった最新のトピックについて自分の考えをまとめておくことも重要です。
こうした徹底した研究は、志望動機や自己PRに深みと説得力をもたらします。
面接などで業界に関する質問をされた際に、自分の言葉で的確に答えることができれば、他の学生と大きく差をつけることができるでしょう。
【看護業界のインターンシップ】看護業界のインターンシップに関するよくある質問
ここまで看護業界のインターンシップについて詳しく解説してきましたが、まだいくつか疑問や不安が残っている方もいるかもしれません。
「低学年でも参加できるの?」「インターンシップに参加しないと就職で不利になる?」など、多くの学生が抱きがちな疑問は共通しています。
こうした不安を解消しておくことは、安心してインターンシップ探しや就職活動に取り組むためにとても大切です。
小さな疑問でも放置せず、一つひとつクリアにしていくことで、自信を持って次の一歩を踏み出すことができます。
ここでは、就活生の皆さんから特によく寄せられる質問を3つピックアップし、就活アドバイザーの視点から分かりやすくお答えしていきます。
あなたの疑問も、この中にきっとあるはずです。
何年生から参加できますか?
インターンシップに参加できる学年は、プログラムによって異なります。
病院見学や説明会が中心の1dayインターンシップであれば、1、2年生といった低学年から参加を歓迎している病院も少なくありません。
早いうちから医療現場の雰囲気に触れておくことは、学習のモチベーションを高める上で非常に有意義です。
一方、病棟での看護体験を含むような、より実践的な短期・長期のインターンシップは、ある程度の専門知識や実習経験が求められるため、主に看護学生としての最終学年やその一つ前の学年の学生を対象としている場合がほとんどです。
自分の学年に合ったプログラムを探すことが重要ですが、興味のある病院があれば、まずは募集要項をしっかりと確認してみましょう。
参加しないと就職で不利になりますか?
「インターンシップに参加しないと、就職活動で不利になるのではないか」と心配する学生は非常に多いですが、結論から言うと、必ずしも不利になるわけではありません。
インターンシップに参加していない学生でも、内定を獲得しているケースはたくさんあります。
しかし、前述の通り、インターンシップが早期選考に繋がっていたり、参加を通じて病院への理解を深め、志望動機を明確にできたりといったメリットがあるのも事実です。
もし、学業や実習、家庭の事情などで参加が難しい場合は、その分、病院説明会に積極的に参加したり、自己分析や企業研究に時間をかけたりして、他の方法で熱意や意欲を示すことが重要になります。
参加の有無そのものよりも、いかにその病院で働きたいかを伝えられるかが大切です。
参加する際の服装に決まりはありますか?
インターンシップに参加する際の服装は、企業の指示に従うのが基本です。
多くの場合、「スーツ」または「リクルートスーツに準じた服装」と指定されます。
清潔感のある身だしなみを心がけることが何よりも重要です。
髪はまとめ、華美なアクセサリーやネイルは避けましょう。
病院によっては、「動きやすい服装」と指定される場合もありますが、その場合でもTシャツやジーンズのようなラフすぎる格好は避け、オフィスカジュアルを意識した襟付きのシャツやブラウス、チノパンなどが無難です。
看護体験などでユニフォームを貸与される場合でも、行き帰りの服装には気を配るのが社会人としてのマナーです。
服装に迷ったら、大学のキャリアセンターや先輩に相談してみるのも良いでしょう。
【看護業界のインターンシップ】まとめ
今回は、看護業界のインターンシップについて、その全体像から具体的な対策までを網羅的に解説しました。
インターンシップは、現場のリアルを知り、自己分析を深め、入職後のミスマッチを防ぐための絶好の機会です。
この記事で紹介したポイントを参考に、積極的に情報収集を行い、ぜひ希望のインターンシップに参加してみてください。
そこで得られる経験は、あなたの就職活動を成功に導くだけでなく、将来の看護師としてのキャリアを築く上での大きな財産となるはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート