【例文16選】ESでキャリアプランを聞かれたら?書き方のポイントを徹底解説!

【例文16選】ESでキャリアプランを聞かれたら?書き方のポイントを徹底解説!

エントリーシート(ES)でキャリアプランを聞かれると、将来のことなんてまだ決まっていないのに…と戸惑ってしまう方も多いかもしれません。

この質問は、企業があなたの人となりや価値観、将来の可能性を見極めようとする意図があるため、しっかりと回答できたかどうかが内定に直結する可能性が高いです。

本記事では、ESでキャリアプランを聞かれたときの意図や答え方のポイントについて詳しく解説します。

例文も豊富に紹介していますので、自分の将来像を整理しながら、納得のいくESを作成していきましょう。

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ESで聞かれるキャリアプランとは

キャリアプランを立てることとは、将来の働き方や目指したい職種の目標を立て、達成のための計画を立てることです。

つまりキャリアプランとは、将来どのような社会人になりたいかをイメージし、そのためにどのような経験やスキルを積んでいくかを具体的に描いた計画のことということになります。

ESでは、このキャリアプランを通じて、自分の目標と志望企業との接点を伝えることが求められます。

例えば営業職として顧客課題の解決に貢献し、将来的には新規事業の立ち上げに携わりたいといったように、中長期的な視点で自分の成長イメージを描くことがポイントです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

面接で話したキャリアプランは、必ずしもすべてが現実になる必要はありません。

大切なのは、自分の目指す方向性に一貫性があり、志望企業でその道筋が実現できると考えていることを伝えることです。キャリアプランを考える際には、なぜその職種なのか、なぜその業界・企業で働きたいのかどんな経験を積みたいのかなど、自分の価値観や動機を掘り下げながら、将来像を具体的に描いていきましょう。

しっかりとしたキャリアプランは、ESだけでなく面接でも自分の考えを自信をもって伝える武器になります。

ESでキャリアプランを聞かれる理由

エントリーシートでキャリアプランを問う企業は多くありますが、なぜそんなことを聞くのかと疑問に感じる方もいるかもしれません。

まだ働いた経験もない中で、将来の姿を描くのは難しく感じて当然です。

しかし、企業がこの質問を通じて見ているのは、完璧な将来設計ではありません。

重要なのは、自分なりに将来を見据え、どのように成長していきたいかを考えられているかという点です。

ESでキャリアプランを聞かれる理由
  • 企業理解をはかるため
  • 自社との相性をはかるため
  • 成長意欲・貢献意欲をはかるため
  • 目標設定力をはかるため

また、キャリアプランには志望企業との相性や、成長意欲、価値観の一致など、さまざまな評価ポイントが隠されています。

この見出しでは、企業がESでキャリアプランを聞く理由を4つの観点から詳しく解説し、それぞれの意図を正しく理解した上で、説得力のある回答をつくるヒントをお届けします。

企業理解をはかるため

キャリアプランを聞くことで、企業は応募者が自社のことをどれだけ理解しているかを見ようとしています。

単に御社に興味がありますと書かれているだけでは、本気度が伝わりにくいため、具体的な将来像と企業のビジネスや特徴がどう結びついているのかを知ることが重要になります。

例えば貴社の〇〇事業は今後も拡大が見込まれており、その中で営業力を高めながら企画職へキャリアアップを目指したいといったように、企業の成長性や特徴に触れながら、自分の目標との接点を示すと説得力が増します。

企業側もこの学生は本当にうちのことを理解していると感じることで、志望度の高さを評価するポイントになります。

企業研究をしっかりと行い、自分のキャリアプランとどのようにリンクしているかを丁寧に伝えることが、良いESを書くための第一歩です。

自社との相性をはかるため

企業がキャリアプランを確認するもう一つの大きな理由は、自社と価値観が合うかどうかを見極めるためです。

どれだけ能力が高くても、企業の考え方や方針と合っていなければ、入社後にミスマッチが起きる可能性があるからです。

そのため、ESでは自分がどのような働き方を大切にしているのか、どんな価値観を持って仕事に取り組みたいのかを言葉にしておくと良いでしょう。

例えば人との信頼関係を大切にしながら長期的に顧客と向き合う働き方に共感しているなど、企業の理念やビジョンに共鳴するポイントを盛り込むことで、相性の良さを伝えられます。

自分が思い描くキャリアと企業が掲げる方向性が一致していると、企業側も一緒に成長していける仲間として安心感を持って受け入れやすくなります。

成長意欲・貢献意欲をはかるため

キャリアプランの内容からは、学生の成長意欲や会社への貢献意識も読み取れます。

企業は単にスキルのある人材ではなく、自ら学び、挑戦し、将来的に会社の中核を担ってくれる人を求めています。

そのため、ESでは入社後にどんなスキルを身につけたいのか将来的にどんな役割を果たしたいのかなど、自分がどう成長していきたいかを具体的に表現しましょう。

例えば入社3年目までに〇〇の分野で専門性を高め、5年後にはチームを牽引できる存在になりたいといったように、段階的な成長イメージを持っていることが伝わると評価につながります。

また、貴社の〇〇事業に興味があり、そこで新しい価値を提供したいといったように、会社への貢献意欲もあわせて示すと、前向きな姿勢がより伝わります。

目標設定力をはかるため

社会人になると、自ら目標を立てて行動する力が求められます。

ESでキャリアプランを聞くことで、企業は学生に自分の人生をどう描き、どう実現しようとしているのかという思考力と計画性を見ようとしています。

例えばただ成長したいと書くのではなく、1年目は〇〇の業務を通じて土台を作り、2〜3年目には□□のプロジェクトで経験を積みたいといったように、具体的なステップを持っているかが重要です。

そこから、計画を立てる力や先を見据える視点を持っているかどうかが伝わります。

また、現実的で無理のないプランを立てているかもポイントになります。

あまりに理想論ばかりにならず、自分の現在の力を踏まえてどのように成長していくかを冷静に考えている姿勢が伝わると、社会人としての素養も評価されやすくなります。

ESに書くキャリアプランを考える際のポイント

キャリアプランを書こうと言われても、最初の一歩がなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

将来の姿を言葉にするには、まず自分のことを深く理解し、理想とする社会人像を少しずつ描いていくことが必要です。

ESでは、現実味のあるキャリアプランであるか、自分の価値観や志望動機と矛盾していないかが見られるため、土台となる思考整理が欠かせません。

この見出しでは、キャリアプランを考えるための具体的な4つのステップをご紹介します。

丁寧に自分と向き合いながら、納得感のあるキャリアプランを描いていきましょう。

1.自己分析を行う

キャリアプランを考えるうえで、まず最初に取り組むべきなのが自己分析です。

自己分析は、自分の価値観や強み、興味のあること、過去の経験を振り返り、自分は何を大切にして働きたいのかを明確にする作業です。

これが曖昧なままだと、将来の目標もぼんやりとしたものになってしまい、ESでも説得力のあるキャリアプランを描くことが難しくなります。

例えばこれまでの学生生活の中で一番やりがいを感じた瞬間苦労したけれど乗り越えた経験、周囲から褒められたことなどを振り返ることで、自分らしさや強みが見えてきます。

加えて、なぜその経験が印象に残っているのか自分にとって何が大切だったのかといった深掘りも行いましょう。

自己分析を通じて得た気づきは、キャリアプランだけでなく志望動機やガクチカなど、他のES設問にもつながる重要な土台となります。

焦らず丁寧に自分自身と向き合う時間を持つことで、より納得感のあるキャリアプランを描くことができるようになります。

2.OB・OGをもとに考える

将来の働き方やキャリアパスをイメージするために、OB・OG訪問は非常に有効な手段です。

実際にその企業や業界で働く方のリアルな話を聞くことで、ネットやパンフレットだけでは得られない実際の姿を知ることができます。

例えば新卒で入社した社員はどのような仕事からスタートし、どのようにキャリアアップしていくのかどんなスキルが求められているのか働くうえで大切にしている価値観などを聞くことで、自分がその会社でどのように成長していけそうかを具体的に想像できるようになります。

また、OB・OG訪問で感じた共感ポイントや刺激を受けたエピソードは、そのままキャリアプランに落とし込むことも可能です。

〇〇さんのお話を伺い、自分も同じように〜したいと感じたなどと書くことで、説得力と志望度の高さが伝わります。

もし訪問が難しい場合は、YouTubeや企業の採用サイト、インタビュー記事などから情報を得るのも一つの手です。

現場の声を取り入れることで、現実的で納得感のあるキャリアプランをつくることができます。

3.ロールモデルを決める

キャリアプランを考える際には、自分の中でこうなりたいと思える社会人=ロールモデルを持つことが、将来像を具体化するうえで非常に役立ちます。

身近な先輩やOB・OG、あるいは企業の社内報に登場する社員など、実在する人物を参考にすることで、将来の自分のイメージに現実味が加わります。

例えば新規事業を立ち上げた先輩チームをまとめながら業績を伸ばしている上司や海外で活躍している社員など、魅力を感じるキャリアの歩み方は人それぞれです。

なぜその人物をロールモデルと感じたのか、自分の価値観とどこが重なったのかを言語化することで、自分らしいキャリアプランが見えてきます。

また、ロールモデルを持つことは、企業に対してこの会社でどのように成長していきたいのかを伝える手段にもなります。

御社の〇〇さんのように、△△のスキルを身につけて活躍したいといった書き方をすれば、志望度の高さや入社後のイメージも伝わりやすくなります。

ロールモデルは一人に限らず、複数の人物の良いところを組み合わせても構いません。

自分がこんなふうに働きたいと思える姿を見つけ、そこから逆算してキャリアプランを組み立てていくと、より具体的で説得力のあるESが仕上がります。

4.なりたい姿を考える

キャリアプランを描くうえで最も大切なのは、自分がどんな社会人になりたいかという将来像をはっきりさせることです。

このなりたい姿が明確であるほど、そこに至るまでの道筋も自然と定まっていきます。

逆に、目標があいまいだと、キャリアプラン全体がぼやけてしまい、企業に自分のビジョンを伝えるのが難しくなります。

なりたい姿は決して大きな夢である必要はありません。

例えば周囲から信頼される営業担当になりたい、課題解決を通じて社会に貢献したい、チームをまとめるリーダーになりたいなど、自分がこうありたいと思える姿を素直に書くことが大切です。

その上で、なぜそう思うのかその姿に近づくためにどんな経験が必要かを考えていくと、キャリアプランがぐっと具体的になります。

また、なりたい姿は企業の理念や価値観と結びつけると、ESとしての説得力が一層高まります。

企業が目指す方向と、自分の理想像が重なっていることを示せれば、一緒に成長していける人材としてポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。

ESにキャリアプランを書く際のコツ

キャリアプランの方向性が定まったら、次はそれを伝わる形でエントリーシートにまとめる段階です。

どれほど素晴らしい将来像を描いていても、抽象的だったり、企業との接点がなかったりすると、読む側には魅力が伝わりにくくなってしまいます。

ESで高評価を得るには、内容の具体性や論理性が重要なポイントとなります。

この見出しでは、キャリアプランをESに書く際に意識すべき5つのコツを紹介します。

目標の明確化、企業とのつながり、自分の強みの活かし方など、どれも採用担当者の視点に立って書くための大切な視点です。

少しの工夫で、ESの完成度はぐっと高まりますので、ぜひ参考にしてください。

具体的に書く

キャリアプランをESに書く際には、誰が読んでもイメージできる具体性がとても重要です。

成長したいリーダーシップを発揮したいなどの抽象的な表現は、熱意があっても伝わりづらく、説得力に欠けてしまうことがあります。

例えば3年後には法人営業の第一線で活躍し、5年後にはプロジェクトリーダーとしてチームをけん引したいなど、時期や職種、目指すポジションなどを明記することで、採用担当者に明確なイメージを持ってもらうことができます。

さらに、なぜそのような姿を目指すのかその目標は何に基づいているのかといった背景を添えることで、一貫性のあるストーリーになります。

また、自分が将来実現したいことと、企業での業務内容やキャリアパスが合致していると示すことで、志望度やマッチ度の高さも伝えやすくなります。

具体性は読み手の理解を助け、自分自身の意思や計画性を強く印象づける要素となります。

定量的な目標を設定する

キャリアプランをより信頼性のあるものにするためには、数字を使って目標を定量的に示すのが効果的です。

抽象的な表現ではなく、いつまでにどのくらいの規模でどんな成果を出すかといった情報を加えることで、計画性と実現可能性が伝わります。

例えば入社3年目までに担当顧客数を20社に増やし、業界内でシェア上位を目指すことや、5年後には海外拠点のプロジェクトに参画したいといった目標設定は、実際の業務をイメージしやすく、現実味があります。

もちろん、将来の数字はあくまで目安ですので、あまりに現実離れした内容や、根拠のない数字は避けた方がよいでしょう。

大切なのは、この人は、自分の将来について真剣に考えているという姿勢を示すことです。

定量的な目標を設定することで、キャリアプラン全体に説得力が増し、企業にとっても一緒に成長していける存在として、より強い印象を残すことができます。

企業理念につなげる

ESでキャリアプランを書く際は、単に自分がやりたいことだけを主張するのではなく、それが企業の理念やビジョンとどのように重なるかを示すことが大切です。

企業は、自社の価値観に共感し、ともに未来をつくっていける人材を求めています。

例えば企業が挑戦を重視しているなら、新しい市場開拓に積極的に取り組み、挑戦を恐れずに価値を生み出していきたいといったように、企業のスタンスと自分の考えを結びつけて表現しましょう。

企業研究を通じて得た知識を反映させることで、志望度の高さや入社後のビジョンも伝わりやすくなります。

また、理念への共感をただ共感しましたと書くだけでなく、なぜその理念に共鳴したのか自分の経験とどうつながったのかを具体的に書くことが重要です。

自分のキャリアプランと企業の方向性が一致していることを伝えることで、企業とのマッチ度が明確になり、印象に残るESとなるでしょう。

自分の強みをどう活かすか考える

キャリアプランを描く際には、自分の強みをどのように企業で活かしていくかを盛り込むことで、より説得力のある内容になります。

企業側は入社後にどのように活躍してくれるのかを知りたいと考えているため、自分の強みが実際の業務や目標達成にどう役立つのかを示すことが求められます。

例えば課題解決力を強みとする場合、入社後は顧客の課題に対して迅速かつ的確に対応し、信頼を築く営業担当を目指すといったように、強みが業務に直結していることを伝えると効果的です。

このとき重要なのは、強みをただ述べるのではなく、なぜそれが強みなのかその強みを発揮した具体的な経験は何かも併せて記載することです。

そうすることで、信ぴょう性が高まり、キャリアプランにリアリティを持たせることができます。

キャリアプランをどう実現するか考える

最後に、自分が描いたキャリアプランをどう実現するのかというプロセスを示すことで、ES全体の完成度が大きく高まります。

理想の将来像を描くだけでなく、そのためにどんな努力をするのか、どんな環境を求めているのかを明確にすることが大切です。

例えば入社1年目から先輩社員に同行しながら実務を学び、2年目には小規模案件の主担当として経験を積みたいといったように、段階的な成長プランを示すと、採用担当者に地に足のついた考え方ができる学生という印象を与えられます。

また、現在の自分に足りない部分や課題意識を素直に認めたうえで、どのように乗り越えていくかを併せて記述すると、学習意欲や向上心も評価されやすくなります。

未来のビジョンだけでなく、それに向かう行動計画をしっかりと示すことで、あなたのキャリアプランはより実現性の高いものとして伝わるでしょう。

ESにキャリアプランを書く際の注意点

キャリアプランは、自分の将来に対する思いを伝える重要な項目です。

しかし、せっかく一生懸命考えたプランであっても、伝え方によっては誤解を招いたり、マイナスの印象を与えてしまうことがあります。

特に、抽象的すぎる内容や現実味のない目標設定は、評価を下げてしまう原因になりかねません。

ESにおいては、自分の夢や目標を語ることと、企業が求めている人材像とのバランスを取ることが大切です。

また、プライベートと仕事の線引きや、志望企業の事業内容との関連性にも注意を払う必要があります。

この見出しでは、キャリアプランを書く際に注意したい4つのポイントを具体的にご紹介します。

誤解を避け、より伝わるESに仕上げるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

抽象的なプランにしない

キャリアプランを書く際に多くの就活生が陥りがちなのが、抽象的すぎる表現です。

社会に貢献したい、成長したいといった気持ちは大切ですが、それだけでは採用担当者にあなたの具体的なビジョンが伝わりません。

読み手がイメージできるような、具体的な職種や業務内容、将来の役割などを盛り込むことが重要です。

例えばリーダーとして活躍したいという一文も、入社3年目にはプロジェクトを任される存在になりたいといった具体的な時期や内容を加えることで、現実味と意欲が伝わりやすくなります。

また、自分がなぜそのような将来像を描くようになったのか、背景や経験もあわせて書くことで、ストーリー性が生まれます。

抽象的な表現は、受け取り方が人によって異なるため、誤解を招くこともあります。

自分の考えがしっかり伝わっているかを常に意識して、読み手目線で内容を見直すことが大切です。

プライベートに注目しすぎない

キャリアプランはあくまで仕事上でどうなりたいかを伝える場です。

しかし、なかには家庭のことやライフスタイルを中心に据えたプランを書いてしまう学生もいます。

もちろん、将来的に家庭との両立やワークライフバランスを重視することは悪いことではありませんが、ESでは仕事を通じてどのように貢献したいか、どのように成長したいかを中心に据えるべきです。

例えば将来は子育てをしながら働ける環境で働きたいといった内容は、自己開示としては良いですが、それだけでは仕事に対する意欲や方向性が見えてきません。

そのため、長期的に働き続けたいという意図がある場合は、専門性を高めることで、ライフステージに左右されずに貢献し続けられる人材になりたいといった表現に言い換えることをおすすめします。

企業は自社でどのように活躍してくれるかを知りたいと考えています。

キャリアプランを書く際は、仕事における目標を主軸にしつつ、必要に応じてプライベートとの関わり方を補足する程度にとどめるとバランスが取れた内容になります。

高すぎる目標は設定しない

意欲を示そうとするあまり、あまりにも高すぎる目標を掲げてしまうと、かえって現実味がなく、計画性に欠けるといった印象を与えてしまう恐れがあります。

企業が知りたいのは、理想論ではなく、実現可能性のある成長プランです。

例えば3年以内に海外支社の責任者になりたい、すぐに経営戦略を担いたいといった目標は、熱意が伝わる一方で、経験やスキルの蓄積を踏まえていない印象になってしまう可能性があります。

もちろん、長期的な理想像として語るのは問題ありませんが、その前にどのような段階を踏むのか、現実的なステップをしっかり示すことが重要です。

目標設定においては、まずは〇〇のスキルを身につけ、その後△△の分野に挑戦したいといった形で、成長のプロセスを分解して伝えると、企業側にも納得感を持って受け取ってもらえます。

自分の現在地と、目標までの道のりをしっかり考えたキャリアプランは、それだけで高い評価につながります。

その企業で実現できないプランを話さない

ESでキャリアプランを書く際に最も注意したいのが、その企業で実現できないようなプランを語ってしまうことです。

例えばメーカー志望なのに将来的には芸術分野で活躍したいや、BtoB企業で多くの個人顧客と関わりたいといった目標を掲げると、なぜこの企業を志望しているのか?という疑問を持たれてしまいます。

こうしたミスマッチがあると、企業理解が浅い入社後すぐに辞めてしまうのではないかといったネガティブな印象を与えることにもつながります。

そのため、キャリアプランを考える際は、必ずその企業の事業内容や職種、キャリアパスを理解したうえで、自分の目標がその中で実現可能なものかどうかを確認する必要があります。

もしどうしても実現が難しそうなプランがある場合は、長期的な視野でまずは御社で〇〇を経験し、その先に△△を目指したいといった形でステップを踏む構成にすることで、違和感を減らすことができます。

企業との接点がしっかりあるプランを意識することが、信頼につながるES作成のコツです。

ESでキャリアプランを書くのにおすすめの文章構成

キャリアプランは自由に書ける反面、どこからどう書けばいいのか分からないと迷ってしまう方も多い項目です。

特にESでは限られた文字数の中で、自分の目指す姿や思いを整理し、読み手にわかりやすく伝える必要があります。

そのためには、構成をしっかり考えたうえで、論理的に組み立てることが大切です。

本見出しでは、ESでキャリアプランを書く際におすすめの文章構成を5つのパートに分けて解説します。

結論から始まり、動機、入社後の行動計画企業との接点、そしてまとめで締めくくる構成は、読み手に一貫性と説得力を持って内容を伝えるのに効果的です。

文章の骨組みを整えることで、キャリアプランに自信が持てるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

結論

文章の冒頭では、自分がどのような社会人になりたいのかを簡潔に述べましょう。

最初にキャリアプランの結論を示すことで、読み手がその後の内容を理解しやすくなり、話の軸がぶれにくくなります。

この部分はあまり長くならず、一文で要点を押さえることが理想です。

将来的には、顧客から信頼される課題解決型の営業職として、チームをけん引する存在になりたいです。

このように、職種や目指す役割、自分らしさが伝わるよう意識してみてください。

ここでのポイントは、理想だけで終わらず、その姿に向かう現実的な成長の可能性を感じさせることです。

最初に明確なゴールを示すことで、読み手もこの人は将来像を持っているなと安心感を覚えます。

キャリアプランは一貫性が大切なので、この冒頭部分がその後の文章の土台となるイメージで構成すると、全体がスムーズにつながります。

動機や背景

次に、自分がそのようなキャリアを目指すようになった動機や背景を述べましょう。

このパートでは、過去の経験や価値観といった、自分だけのストーリーを織り交ぜながら、なぜその将来像を描くに至ったのかを丁寧に説明します。

大学時代にゼミで企業の課題解決に取り組んだ経験から、人の役に立つことにやりがいを感じ、課題解決型の営業職に魅力を感じるようになった。

このように、経験と将来の目標がつながっていることが伝わると、説得力が高まります。

ここでは感情的な表現だけに偏らず、論理的な流れも意識することが大切です。

読み手はこの人がなぜこのキャリアを目指すのかという必然性を見たいと思っているため、過去→現在→未来へと自然に話をつなげていくと効果的です。

動機や背景がしっかり伝わることで、この目標は一時的な思いつきではなく、自分の価値観に根差したものなんだなと評価してもらえるようになります。

入社後の目標達成プラン

キャリアプランの信頼性を高めるためには、その目標をどのように実現していくのかを具体的に述べることが欠かせません。

ここでは、入社後にどのような経験やスキルを積み、ステップを踏んで目標に近づいていくのか、行動計画として示しましょう。

まずは営業としてお客様との信頼関係構築を第一に考え、3年目には業界専門性を高め、将来的には新規事業の提案も行いたい。

このように、成長の段階を明確に書くと、現実味が伝わります。

重要なのは、企業側が用意しているキャリアパスや研修制度などとも照らし合わせて、自分のプランに無理がないよう調整することです。

また、自分の現在の課題やスキル面での不足を認識し、それをどう補っていくかも記載できると、主体性や成長意欲を伝えることができます。

計画的に将来を考えている姿勢を見せることで、採用担当者からの評価も高まりやすくなります。

その企業で成し遂げたい理由

どんなに素晴らしいキャリアプランを描いても、それがなぜこの企業で実現したいのかに結びついていなければ、ESとしては不十分です。

このパートでは、企業の理念やビジョン、事業内容、働く環境などと自分の目標がどのように重なるのかを説明し、企業との相性の良さを伝えましょう。

貴社の『顧客第一主義』という理念に共感し、自分の課題解決志向を活かせる環境だと感じました。

このように、自分の考えと企業の方向性が一致していることを示すと、説得力が増します。

ここでは企業研究の深さも問われるため、パンフレットにあるような表面的な情報だけでなく、自分が感じたリアルな印象や社員の声などを交えると、より具体性のある内容になります。

この会社だからこそ、このキャリアプランを実現したいと思ってもらえるような内容に仕上げることが、内定に近づくための大きなポイントです。

まとめ

最後に、キャリアプラン全体を簡潔に振り返り、再度自分の目指す姿とその実現に向けた意欲を述べることで、文章にまとまりと印象を与えることができます。

このまとめのパートは、ES全体の締めくくりとして非常に大切な部分です。

このような経験と考えを活かし、貴社で顧客から信頼される営業職として成長し、長期的には新たな価値を生み出せる存在になりたいと考えています。

このように、冒頭で述べたキャリアビジョンを再確認しつつ、意欲的な姿勢を示しましょう。

また、このキャリアプランを実現するために、今後も継続して学び、努力を重ねていきたいといった成長意欲を伝えることで、前向きで責任感のある印象を与えることができます。

文章の最後に目指す方向性を明確に再提示することで、読み手にこの人は将来のイメージがしっかりしていると感じてもらいやすくなり、好印象で締めくくることができます。

【業界別】キャリアプランのES回答例文

キャリアプランをESに書く際、業界によってどんな視点で書けばいいのか分からないと悩む方も多いのではないでしょうか。

業界ごとに求められる人物像やキャリアステップは異なるため、志望先の特性に合わせて書き方を工夫することが大切です。

例えば商社であればグローバルな視点、広告業界であればクリエイティブな発想力など、注目されやすいポイントがあります。

この見出しでは、代表的な9つの業界におけるキャリアプランのES例文を紹介します。

それぞれ600文字の回答例と、書き方のポイントを解説付きでまとめているので、志望業界に合った表現のヒントを得られるはずです。

商社

将来的には、貴社の海外事業部門で新興国市場の開拓を担う人材になりたいと考えています。

大学時代、海外インターンシップで現地企業との交渉を経験し、異文化理解と柔軟な対応力を身につけました。

入社後は、まず国内営業で基礎を固め、3年目以降に海外駐在を目指します。

現地のニーズを的確に捉えた提案を行い、貴社のグローバル展開に貢献したいと考えています。

この例文では、具体的なキャリアステップと過去の経験を結びつけて、将来の目標を明確に示しています。

商社の海外展開に対する理解と、自身の経験を活かす意欲が伝わる内容です。

企業の事業展開と自身のキャリアプランをリンクさせることで、説得力のあるESになります。

食品業界

私は、貴社の健康志向の商品開発に携わり、消費者のニーズに応える製品を生み出すことを目指しています。

大学で食品栄養学を学び、ゼミでは機能性食品の研究に取り組みました。

入社後は、品質管理や市場調査を通じて知識を深め、5年後には商品開発チームの一員として、新商品の企画から発売までを担当したいと考えています。

この例文は、学業での専門性と企業の事業内容を結びつけたキャリアプランを提示しています。

食品業界で求められる知識やスキルを理解し、具体的な職種と目標を設定している点が評価されます。

企業の方向性と自身の成長意欲を一致させることが重要です。

コンサル業界

将来的には、企業の経営課題を解決する戦略コンサルタントとして活躍したいと考えています。

大学時代、ビジネスコンテストに参加し、企業の課題分析と提案を行った経験から、問題解決の面白さを実感しました。

入社後は、まずは各業界の知識を深め、3年目以降にはプロジェクトリーダーとしてクライアントの信頼を得られるよう努めます。

この例文では、コンサルタントとしての具体的なキャリアステップと、学生時代の経験を関連付けています。

問題解決への興味と実績を示すことで、業界への適性と意欲が伝わります。

目標達成のための計画性も評価ポイントです。

広告業界

私は、貴社でクリエイティブディレクターとして、消費者の心を動かす広告を制作したいと考えています。

大学ではマーケティングを専攻し、ゼミで広告効果の分析を行いました。

入社後は、まずは営業や制作現場で経験を積み、5年後にはキャンペーンの企画立案から実行までをリードする立場を目指します。

この例文は、広告業界での具体的な職種とキャリアステップを明示しています。

学業での専門性と企業の業務内容を結びつけることで、志望動機に説得力が増します。

将来の目標に向けた計画性と意欲が伝わる内容です。

不動産業界

私は、貴社で地域の発展に貢献する不動産開発に携わりたいと考えています。

大学では都市計画を学び、地域活性化のプロジェクトに参加しました。

入社後は、まずは営業や企画業務を通じて実務経験を積み、将来的にはプロジェクトマネージャーとして、地域に根ざした開発を推進したいと考えています。

この例文では、学業での専門性と不動産業界の業務内容を結びつけたキャリアプランを提示しています。

地域貢献という明確な目的を持ち、具体的な職種と目標を設定している点が評価されます。

企業の方向性と自身の成長意欲を一致させることが重要です。

小売業界

私は、貴社で店舗運営を経験し、将来的には商品企画やバイヤーとして活躍したいと考えています。

大学時代、アルバイトで接客業務を通じて顧客ニーズの把握と売上向上に貢献しました。

入社後は、現場での経験を積みながら、マーケティングや商品開発の知識を深め、5年後には新商品の企画に携わりたいと考えています。

この例文は、現場経験を重視しつつ、将来的なキャリアステップを明確に示しています。

小売業界で求められる顧客志向や商品開発への関心をアピールすることで、企業とのマッチ度が高まります。

段階的な成長計画が評価されます。

サービス業界

私は、貴社で接客業務を通じて顧客満足度の向上に努め、将来的には店舗マネージャーとしてチームを牽引したいと考えています。

大学時代、飲食店でのアルバイト経験から、顧客対応の重要性とチームワークの大切さを学びました。

入社後は、現場での経験を積みながら、リーダーシップやマネジメントスキルを磨き、5年後には店舗運営全体を任される存在になりたいと考えています。

この例文では、サービス業界で求められる顧客対応力とマネジメントスキルの習得を目指すキャリアプランを提示しています。

アルバイト経験を通じて得た学びを活かし、段階的な成長を計画している点が評価されます。

現場経験を重視し、将来的なリーダーシップを発揮する意欲が伝わる内容です。

IT業界

私は、貴社でシステムエンジニアとして開発経験を積み、将来的にはプロジェクトマネージャーとしてチームをけん引する立場を目指しています。

大学では情報工学を専攻し、ゼミではウェブアプリケーションの開発プロジェクトに参加しました。

複数人での設計やテストを経験し、論理的思考力とチームワークの重要性を学びました。

入社後は、まずは設計・開発業務を通して業務理解と技術力を高め、3年目にはサブリーダーとして後輩の指導や品質管理にも挑戦したいと考えています。

その後、5年後を目処にプロジェクト全体をマネジメントできる人材として、納期管理や顧客折衝にも対応できるスキルを身につけていきたいです。

また、貴社が取り組むクラウドサービスやAI領域にも強い関心があり、新しい技術を積極的に吸収しながら、お客様の課題解決に貢献していける存在になりたいと考えています。

この例文では、IT業界の典型的なキャリアステップである技術者→管理者への道を明確に描いています。

学生時代の経験と志望企業の技術領域に興味があることを結びつけており、実現可能なプランとして説得力があります。

また、3年目でサブリーダー、5年後にマネージャーといった時系列の目標を明示することで、成長の意欲や計画性が伝わりやすくなっています。

将来的にどのように活躍したいのか、企業での具体的な成長イメージが描かれていることが高評価につながるポイントです。

金融業界

私は、貴社で法人営業を経験し、将来的には中小企業の成長支援に貢献できる金融パーソンを目指しています。

大学では経済学を学び、ゼミでは地域金融と地場企業の関係について研究しました。

中でも、金融機関が担うコンサルティング機能に魅力を感じ、将来的には資金提供だけでなく経営支援も行える存在になりたいと考えています。

入社後は、まず営業担当としてお客様と信頼関係を築き、業界知識や金融商品の理解を深めていきたいです。

3年目以降には企業の経営課題に対して提案型営業を行い、5年後には地域の事業承継やM&A支援にも携われるよう、FPや中小企業診断士などの資格取得にも挑戦します。

金融の枠を超えた企業の伴走者として、多様なソリューションを提供できる人材へと成長していきたいと考えています。

この例文では、金融機関の役割を単なる融資業務にとどめず、経営支援や地域貢献という視点からキャリアを描いている点が特徴です。

自身の学びと企業が取り組む事業に接点を持たせているため、納得感のある内容となっています。

また、資格取得を含めた成長ステップを明示していることで、意欲や計画性がしっかりと伝わります。

現実的かつ志のあるキャリアプランは、企業からも好印象を持たれやすいです。

【プラン別】キャリアプランのES回答例文

キャリアプランの設問では、自分はどのように働きたいのか、どんな価値を社会に提供したいのかといった、将来に対する姿勢を伝えることが重要です。

特に、目指す方向性が明確であるほど、企業側もこの学生は自社で活躍してくれそうだと具体的にイメージしやすくなります。

この見出しでは、ビジネスリーダーになりたい、地域に貢献したい教育に携わりたいなど、志向別に4つのキャリアプラン例文を紹介します。

業界に関わらず応用できる内容となっており、自分の目標や価値観をどう言語化するかの参考として活用いただけます。

ビジネスリーダーを目指す

私は、将来的にチームや組織をけん引するビジネスリーダーとして活躍したいと考えています。

学生時代、ゼミでのプロジェクトリーダー経験を通して、目標達成に向けてメンバーをまとめ、計画を遂行していく過程にやりがいを感じました。

意見の食い違いがあった際には、対話を重ねて互いの考えを引き出し、最適な方向性を探る姿勢を大切にしてきました。

貴社ではまず現場で実務経験を積みながら業務理解を深め、3年目には小規模なプロジェクトやチームの運営に関わりたいと考えています。

中長期的には、組織や事業の方針策定にも携わりながら、人を育てるマネージャーとしての力を磨きたいです。

貴社の人の成長が会社の成長につながるという考え方に共感しており、リーダーシップだけでなくメンバーの力を引き出せるマネジメント力を身につけ、組織の成果に貢献していきたいと考えています。

この例文は、単にリーダーになりたいという思いにとどまらず、過去のリーダー経験やその中で得た学びを出発点とし、現実的なステップを踏んだキャリアプランを描いています。

マネジメント志向と組織貢献の姿勢がしっかりと伝わり、好印象です。

また、企業理念との共感を明記することで、企業との相性の良さもアピールできています。

自分本位ではなく、周囲を巻き込みながら成長したいという視点を持つことが、リーダー志向のキャリアプランを書く際の重要なポイントです。

地域に貢献したい

私は、地域に根ざした企業で、地元の活性化や課題解決に貢献できる仕事がしたいと考えています。

生まれ育ったまちの商店街が衰退していく様子を目の当たりにし、仕事を通じて地域の力になりたいという思いを抱くようになりました。

大学では地域経済をテーマに学び、ゼミでは中小企業の事業継承問題について調査・発表を行いました。

貴社は地元企業とのつながりが強く、地域イベントの支援や商店街との連携にも力を入れておられ、まさに私が目指す働き方に一致していると感じました。

入社後は営業職として現場を回り、地元の企業や住民の声に耳を傾けながら、信頼される存在になることを目指します。

将来的には、地域全体の活性化につながるような事業やプロジェクトにも携わり、地方から日本全体に良い影響を与えられるような存在になりたいと考えています。

この例文では、地元への想いと学びの背景を踏まえたキャリアプランが描かれており、なぜ地域に貢献したいのかという動機が非常に明確です。

志望企業の地域密着型の取り組みと自分の価値観が一致している点も強みです。

また、現場で信頼を築く姿勢や、長期的なビジョンまで語れていることから、単なる理想論ではない地に足のついたプランであることが読み取れます。

地域をよくしたいという思いを、自身の業務と結びつけて語ることが好印象を与えるポイントです。

教育や人材育成に携わりたい

私は、将来的に人の成長を支援する教育や人材育成の分野に携わりたいと考えています。

大学では教育心理学を学び、学習意欲の仕組みや自己効力感について研究しました。

また、学習塾でのアルバイトを通じて、生徒がわかった!と笑顔を見せてくれる瞬間に強い喜びを感じました。

貴社では、まずは新入社員の教育や社内研修に関わる業務のサポートを経験し、教育設計のスキルや効果測定の知見を身につけていきたいです。

将来的には、社員一人ひとりが最大限の力を発揮できる仕組みや制度の設計に挑戦し、組織全体の成長に貢献したいと考えています。

貴社が掲げる人を育てる文化に深く共感しており、教育を通じて長期的に会社と個人の成長を支える存在になりたいと思っています。

この例文では、教育や人材育成への関心が、学びと実体験の両面から支えられており、説得力のあるキャリアプランとして成立しています。

目標が組織全体の成長に向かっている点も、自己中心的にならず好印象です。

さらに、企業の文化や理念と自身の価値観が一致していることを示しており、会社との親和性の高さが伝わります。

教育関連のキャリアプランでは、相手の成長を喜べる姿勢と仕組みづくりへの関心の両方があると強いアピールになります。

新たな技術を開発したい

私は、将来的に社会課題の解決につながる新たな技術を開発するエンジニアとして活躍したいと考えています。

大学では機械工学を専攻し、研究室ではAIを活用した画像認識技術の精度向上に取り組みました。

試行錯誤の連続でしたが、改善を重ねる中で、粘り強さや課題解決力が養われたと実感しています。

貴社は、最新技術の社会実装に力を入れており、特に医療や福祉分野での応用事例に強く惹かれました。

入社後は、まず開発業務を通じて基礎スキルを磨き、3年後には主担当としてプロジェクトに関わりたいです。

将来的には、新たな価値を創出する技術の提案から導入までをリードできる存在になりたいと考えています。

技術の力で人の暮らしを豊かにしたいという想いを胸に、成長を続けていきたいです。

この例文は、技術開発への熱意が大学での取り組みに裏付けられており、強い意志と実現可能性を感じさせる内容です。

特に、研究で得た能力をどう業務に活かしていくかが明確に描かれています。

また、企業の事業領域と自身の関心分野がマッチしていることを示しており、志望動機との一貫性も評価されやすいポイントです。

エンジニア職のキャリアプランでは、どんな技術を誰のために開発したいのかが伝わる構成が効果的です。

キャリアプランを答える際のNG例文

キャリアプランは、将来への意欲を伝える重要な項目ですが、書き方を間違えると、かえってマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

特に、曖昧な表現や企業とのミスマッチ、プライベートに偏りすぎた内容などは、採用担当者に不安を与えやすく、評価が下がってしまう可能性があります。

この見出しでは、ありがちなNG例文を3つ取り上げ、それぞれの問題点と改善のポイントを解説しています。

自分のキャリアプランを見直す際のチェックリストとしても活用できますので、これって大丈夫かな?と感じる方はぜひ参考にしてみてください。

NG例文1:なりたい姿だけで終わらない

NG例文

私は将来、チームを引っ張るリーダーとして活躍したいと考えています。

大学でも部活動で副主将を務め、チームをまとめる経験をしてきました。

社会人になってもその経験を活かして、人から信頼されるリーダーになれたらいいなと思います。

この例文の問題点は、なりたい姿だけを語っており、そこに至るまでのプロセスや企業との関係性がまったく描かれていないことです。

キャリアプランは単なる理想や願望ではなく、目標に向かってどのように行動するか、どの企業でそれをどう実現するかまで伝えることが大切です。

また、〇〇になれたらいいなという曖昧な表現では意欲が伝わりづらく、計画性にも欠けている印象を与えてしまいます。

リーダーを目指すのであれば、なぜそう思うのかどのような力をつけていくかなど、根拠や過程を具体的に示す必要があります。

キャリアプランでは、ゴールだけでなく道筋が見える構成が基本です。

NG例文2:プライベートの話だけをしない

NG例文

将来は、子育てと両立しながら無理なく働き続けたいと考えています。

家族との時間を大切にしたいという思いが強く、安定して働ける環境を探しています。

できれば残業が少なく、休みが取りやすい企業で働きたいです。

この例文では、キャリアの話が働く環境やプライベートの希望に偏りすぎており、仕事を通じて何を成し遂げたいのかがまったく伝わっていません。

ESのキャリアプランでは、まず仕事でどう貢献したいかどう成長していきたいかが軸になるべきです。

もちろん、ライフワークバランスを重視する姿勢は悪いことではありませんが、それだけを前面に出してしまうと、企業に対する志望度や成長意欲が伝わらず、評価が下がる恐れがあります。

プライベートに触れる場合は、専門性を高めて長く働き続けられる人材になりたいなど、仕事への姿勢と結びつける表現にするとバランスが良くなります。

NG例文3:企業で実現できないことを主張しない

NG例文

私は将来、自分でカフェを開きたいと考えています。

そのために、まず社会人経験を積んでビジネススキルを学びたいと思い、御社を志望しました。

営業などで人との関わり方やビジネスの仕組みを学べれば、自分の夢にも近づけると考えています。

この例文の問題点は、キャリアプランが最終的に起業や別の道に向かっており、応募企業での長期的なキャリアがまったく描かれていないことです。

企業は、長く自社で活躍してくれる人材を求めているため、自社を通過点としか見ていないのではと疑問を持たれてしまうリスクがあります。

学生のうちは夢や最終目標が変わることも多いですが、ESではこの会社でどのように成長し、貢献していきたいのかにフォーカスを当てることが大切です。

起業志向がある場合でも、御社で〇〇の分野を極めた上で、長期的には独立も視野に入れていますといったように、まずは企業で活躍する姿勢をしっかり伝えるようにしましょう。

まとめ

ESでキャリアプランを問われる設問は、企業があなたの将来像や成長意欲、自社との相性を見極める重要なポイントです。

何になりたいかだけでなく、なぜそう思うのかどのように実現していくのかを具体的に描くことで、説得力のある回答になります。

本記事では、キャリアプランの基本から、書く際の構成、注意点、業界・プラン別の例文、NG例まで幅広く解説しました。

どの企業にも通用する自分らしいプランを見つけるために、自己分析と企業研究を丁寧に行い、あなたの思いを言葉にしていきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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