就活では、3月になると多くの説明会に参加することになります。
そのため、実際に参加するとなった際は、どれくらい参加すれば良いのか迷うことも少なくありません。
そこで今回は、3月はどれくらい説明会に参加すべきか、目安を紹介していきます。
また、多忙になりやすい3月のスケジュールや、効率的に説明会に参加するコツなどもあわせて解説していきます。
どれくらい説明会に参加すれば良いか困っている就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
【就活】3月はどれくらい説明会に参加するべき?
3月は、1日になると新卒採用に関わる情報が解禁されるため、以降はエントリー・説明会参加でスケジュールがどんどん埋まっていきます。
そのため、実際に説明会参加を考える際は、実際にどれくらい参加すべきなのか悩む人も多いでしょう。
目安としては、5社~10社程度が一般的です。
エントリーする数自体はさらに多いですが、現実的に参加できる日程を考慮すると、以上の数くらいに収まることが多くなるでしょう。
ただし、業界研究を兼ねて積極的に情報収集したい場合は、10社以上の説明会に参加するのでも良いでしょう。
重要なのは、単純に数をこなす形で参加するのではなく、志望企業を絞りつつ選考に役立つ情報をキャッチすることです。
説明会参加の目的を明らかにしたうえで、目的からぶれない参加の仕方を考えましょう。
2月~3月が説明会のピーク
企業の説明会は、2月~3月頃が開催のピークを迎えることになります。
2月は一部の企業が説明会や早期選考直結の説明会イベントを実施する傾向です。
これに続いて3月は、情報解禁を経て、各企業の説明会開催が本格化する流れになります。
企業説明会・合同説明会・選考直結型が一気に集中し、早期選考がスタートする企業も出てくることが特徴です。
このタイミングを逃すと、4月以降の説明会開催の機会は徐々に減っていきます。
2月~3月の説明会は企業・業界研究の良い機会になるため、情報収集するうえでは、最低でも数社は参加を検討したいところです。
説明会に参加できないまま本選考に臨むとなると、情報が不足、つまりは企業・業界への知識があいまいなままエントリーすることになります。
結果、不利に働く可能性も出てくるため、説明会には積極的に参加しましょう。
【就活】3月の説明会の特徴
就活では3月以降に説明会の予定が多く入ってくるため、そもそも説明会とはどのようなものなのか、大事なポイントを整理しておきましょう。
事前に説明会について十分に理解を深めておけば、説明会参加やその他の就活準備はよりスムーズになります。
3月の説明会の特徴を簡単にまとめると、以下のとおりです。
- オンライン・対面で一斉に開催
- 早期選考につながるものもある
3月はたくさんの説明会に参加することになるため、具体的な特徴はしっかりチェックしておきましょう。
では、詳細を以下から解説していきます。
オンライン・対面で一斉に開催
多くの企業は、3月1日の情報解禁以降に企業説明会を開催します。
近年はオンラインと対面の両方で実施されるパターンが多く、開催はどちらの形式でも一斉に行われることが特徴です。
オンラインの場合は、自宅にいながら参加できるため、移動の手間や交通費などがかからないことがメリットになります。
そのため、比較的誰でも気軽に参加できる点がオンラインの強みといえるでしょう。
ただし、オンライン参加の場合は直接社員と話すことはできないため、よりリアルな情報を聞くことはできません。
一方で対面形式の企業説明会は、オンラインと違って直接社員と話せる点が大きなメリットになります。
その分、移動の手間がかかりますが、志望度の高い企業であれば直接話を聞いたり企業の雰囲気をつかんだりしたいものです。
どちらの形式で参加するのかは、このようなメリットをあらかじめ整理したうえで決めることが大切です。
早期選考につながるものもある
3月よりも前に開催される説明会は、早期選考につながるものも珍しくありません。
企業や業界によっては採用活動のスケジュールが早いため、その場合は、早めに企業説明会を行ったうえで早期選考につなげていきます。
早期選考にエントリーするチャンスがもらえる説明会は、参加することで、特別選考ルートを案内してもらえる点が特徴です。
特に選考直結型の説明会には、積極的に参加し、内定獲得につながるチャンスを増やすことが大切です。
説明会参加→早期選考の流れで手間をかけずにエントリーし、結果として内定を勝ち取れれば、内定を保持しているという安心感が生まれます。
その後3月以降の本選考にエントリーする場合でも、内定をすでに持っていれば精神面で比較的ゆとりを持つことができ、選考対策に集中しやすくなります。
【就活】3月に行われる説明会の種類
3月の説明会にどれくらい参加すべきか迷ったときは、具体的な説明会の種類を理解しておくことが重要です。
説明会と一口にいってもその種類は複数あり、種類によって特徴や参加のメリットなどは異なります。
そのためここからは、3月に行われる説明会の種類を紹介していきます。
- 選考直結型説明会
- 企業説明会
- 合同説明会
事前に説明会の種類を理解しておけば、どのような説明会に参加したほうが良いのかが見えてきます。
では、詳細をチェックしていきましょう。
選考直結型説明会
企業が就活生に対して行う説明会には、まず、選考直結型の説明会が挙げられます。
その名の通り、選考直結型説明会は、選考に直接つながることが大きな特徴の説明会になります。
選考直結型説明会には、参加者限定で選考に進むことができる特典があり、一次選考免除などの特別ルートが用意されていることが特徴です。
そのため、通常のエントリー手続きを経由しなくても選考を受けられ、優先的に評価してもらえる点がメリットになります。
もちろん、あくまで選考に直結するだけであり、選考直結型説明会=有利というわけではありません。
しかし、説明会参加とエントリーそれぞれの手続きを行わずに済む点は強みになり、手間の短縮につながるでしょう。
なお、選考直結型説明会は、3月よりも前に早期選考を行う企業で実施される傾向にあります。
企業説明会
3月に実施される説明会といえば、企業が単独で行う企業説明会が挙げられます。
これが一般的にいう説明会であり、企業概要や事業内容、その他社風などを詳しく知ることができます。
オンラインと対面の両方で実施されるケースが多く、オンラインの場合は自宅から参加できること、対面の場合は直接質問したり相談したりできることがメリットです。
企業説明会は、説明会を実施する企業について総合的に理解を深められるため、企業研究の一環として参加することがおすすめです。
社員に直接質問できる対面形式の説明会には、入社意欲の高い企業を選んで参加すると良いでしょう。
さまざまな話を直接聞くことができるため、自分で調べるよりも、仕事内容や社風についてリアルな情報をキャッチできます。
なお、オンラインの説明会は比較的気軽に参加でき、手間や費用がかからない点がメリットであるため、「志望度が高いわけではないが気になっている企業」などを選んで参加すると良いかもしれません。
合同説明会
3月に開催される説明会の種類には、ほかに、合同説明会も挙げられます。
企業の合同説明会は、その名の通り複数の企業が集まり、合同で説明会イベントを開催します。
一つのイベントを通じて複数の企業の話を聞くことができるため、企業を比較しながら業界研究を進めたいときなどに有効といえます。
さまざまな業界・企業について理解を深められるため、その業界がどのような仕事をするのか、何がやりがいなのかなどの基礎知識を入れることができます。
ただし、1社あたりの情報量は限られるため、特定の企業について詳しく知りたい場合は合同説明会は不向きといえます。
より多くの志望企業についての情報をつかみたい場合は、OBOG訪問で内部事情を教えてもらったり、単独の企業説明会に参加したりすることが必要です。
【就活】3月の説明会のスケジュール
3月以降の就活を計画性をもって進めるには、3月の説明会スケジュールを押さえておくことも大切です。
前もって説明会スケジュールを把握し「いつ何があるのか」をある程度整理しておけば、先回りして行動できるため、大事なスケジュールを見逃さずに済みます。
3月の説明会スケジュールを簡単に整理すると、以下のようになります。
- 3月前半:エントリー・予約
- 3月中旬:説明会参加・企業研究
- 3月後半:説明会参加・選考
このように、全体の流れを理解したうえで、気になる企業の説明会参加を検討しましょう。
では、以下から具体的なスケジュールと予定管理のポイントを解説していきます。
3月前半:エントリー・予約
3月1日は、新卒採用に関する情報の解禁日であるため、同時に説明会の予約が集中する日でもあります。
人気企業などは、情報解禁と同時に多くの就活生が採用サイトを訪れるため、サーバーダウンしてなかなか説明会の予約ができない…というケースも少なくありません。
結果、早い段階で開催予定の説明会の枠が埋まってしまうことも多々あるものです。
傾向として、説明会の日程はあとになって追加されることがほとんどですが、志望度の高い企業の説明会には積極的に参加したいところです。
募集枠がなくなったときに必ず追加があるとは限らないため、高い入社意欲や興味関心を持つ企業に対しては、できるだけ早めに予約を入れましょう。
予約を入れたあとは、当日のチャンスを無駄にしないために質問内容を考えるなどの準備が必要です。
3月中旬:説明会参加・企業研究
3月中旬になると、実際に説明会に参加したうえで、企業研究を進めていくことになります。
3月の前半に予約を済ませた説明会の予定が中旬頃に集中するため、しっかりとスケジュール管理を行ったうえで説明会に臨むことが必要です。
オンライン・対面の説明会に参加したうえで、興味を持った企業の選考対策を本格化させていく流れになります。
そのため、実際に説明会に参加する際は積極的に情報を収集し、自分にマッチする企業かどうかをじっくり見極めていくことが大切です。
なお、3月は説明会参加とあわせて並行して行っておくべきことがさまざまあります。
具体的なスケジュールややるべきことなどは、以下の記事をチェックしながら、必要な準備を計画的に進めていくことが大切です。
3月後半:説明会参加・選考
3月も後半になると、説明会参加の日程とあわせて、本格的に選考に参加する流れになります。
そのため、後半頃は準備することが多くなり、多忙を極める状況になることを事前に理解しておきましょう。
なお、選考が早い企業の場合は、3月の下旬頃にはすでに面接やグループディスカッションが開始されます。
そのため、選考スケジュールが早い企業にエントリーした場合は、他社の説明会参加とあわせて面接対策などもしっかりと進めていく必要があります。
説明会や選考の日程は企業によってさまざまなので、事前に予定をよく確認したうえで、間違えたり大事な予定を忘れたりしないように注意しましょう。
志望度の高い企業の選考対策や面接の予定などで忙しい場合は、必要以上にたくさんの説明会に参加しなくても良いケースもあるため、優先順位を整理しながら動くことが大切です。
【就活】効率よく3月の説明会に参加するコツ
3月の説明会に参加するうえで、効率よく行動して貴重なチャンスを活かすためには、事前にコツやポイントを理解しておくことも欠かせません。
そのためここからは、効率よく3月の説明会に参加するコツを紹介していきます。
主に重要なコツは、以下のとおりです。
- 企業の優先度を決める
- オンライン説明会を活用する
- 説明会で得た情報を選考に活かす
- 説明会で質問する内容を考えておく
なお、3月は説明会参加とあわせて準備すべきことや済ませておくべきことがたくさんあるため、こちらの記事もぜひチェックしておきましょう。
企業の優先度を決める
効率よく3月の説明会に参加していくには、まず、あらかじめ企業の優先度を決めておく必要があります。
興味のある企業や気になっている企業を事前にリストアップし、どの説明会に参加するかを明確にしましょう。
というのも、気になる・興味があるからといって、すべての企業の説明会に参加することは難しいからです。
説明会に参加することにばかり手間をかけていると、選考対策が疎かになってしまい、エントリーシートや面接で落ちる原因になります。
そうなっては本末転倒であるため、前もって優先度を決めたうえで、説明会に参加すべき企業を絞り込む必要があります。
どれくらいの数の説明会に参加すべきかは人それぞれですが、前述のとおり、目安は5~10社程度です。
参考にしたうえで、特に優先度の高い企業の説明会に予約を入れましょう。
オンライン説明会を活用する
一斉に開催される3月の説明会に効率的に参加するには、オンライン説明会を活用することも重要です。
オンライン説明会であれば、移動の手間を大幅にカットできるうえに、交通費もかかりません。
遠方からでも気軽に参加できるため、オンライン説明会の機会を積極的に活用すれば、複数社の説明会に参加しやすくなります。
そのため、「なるべく多くの企業の説明会に参加したいが、手間がかかるのがネック…」と悩んでいる人はオンライン説明会の予約を入れることをおすすめします。
オンライン説明会でも、企業の概要や事業内容などの情報はしっかりとつかめるため、企業・業界研究を進めるうえでは良い機会になるでしょう。
ただし、オンライン説明会は、社員と対面して質問・相談することはできないため注意が必要です。
説明会で得た情報を選考に活かす
効率的に3月の説明会に参加し、その経験を活かすのであれば、実際に説明会に参加して得た情報はエントリーシートや面接などで活用しましょう。
説明会に参加すれば、企業の担当者から求める人物像や重要視しているスキル、企業の価値観などの説明を受けられます。
これらの情報は、企業にマッチするアピールをするうえで非常に有効なものです。
自己PRや志望動機、ガクチカなどの基本項目の回答を考える際は、特にこのような説明会で得た情報は活きてくるでしょう。
せっかく時間と手間をかけて企業の説明会に参加するなら、その貴重な機会はしっかりと活かす必要があります。
わからない点や不安な点などは積極的に社員に質問したり相談したりし、情報収集することで、企業に響くアピールとして反映させましょう。
説明会で質問する内容を考えておく
説明会に効率よく参加し、その機会をしっかりと活かすのであれば、事前に質問したい内容を考えておくことが重要です。
あらかじめ質問・相談したいことを準備したうえで説明会に参加すれば、スムーズに社員に質問でき、より深い情報を得ることができます。
特に「説明会で触れなかったこと」を中心に質問すると、有意義な回答が得られる傾向にあります。
説明会で積極的に質問すれば、強い熱意を伝えられることで、場合によっては企業に自分の印象を残すこともできます。
説明会のふるまいが選考の有利不利に関係してくることはありませんが、もし企業側があなたの行動や熱意を覚えていれば、それが影響して良い評価を獲得できるかもしれません。
このように事前に質問を用意して積極的に質問する姿勢を見せれば、さまざまな面でメリットがあります。
3月はどれくらい説明会に参加するかに関するよくある質問
3月はどれくらい説明会に参加すべきか迷った際は、目安をつかむのとあわせて、よくある質問もチェックしておきましょう。
よくある質問の回答を見たうえで、事前に疑問や不安をなくしておけば、説明会参加に関する失敗や後悔を防げる可能性もあります。
主によくある質問は、以下のとおりです。
- 説明会に参加できないと不利?
- どのくらいの頻度で参加すればいい?
- 説明会に参加しないとエントリーできない企業はある?
では、以下からよくある質問の回答をまとめていきます。
説明会に参加できないと不利?
結論からいうと、説明会に参加できないことが直接不利に働くことはありません。
ただし、説明会参加が選考条件として設定されているケースはあるため、企業ごとにエントリーの条件はしっかりチェックする必要があります。
特に条件がない場合は、説明会参加は必須ではなく、参加しなかったとしても不利になることはないといえます。
とはいえ、説明会でしか入手できない情報もさまざまあるため、可能な限り参加する方が望ましいことは確かです。
スケジュールを調整しながら、気になる企業の説明会には積極的に参加しましょう。
どのくらいの頻度で参加すればいい?
3月は説明会の予定が立て込むため、週3~4回程度での参加を目安にすると良いでしょう。
週3~4回程度であれば、無理なく参加できるペースといえます。
それ以上参加すること自体は可能ですが、多すぎると情報整理が追い付かず、ただ多くの説明会参加をこなすだけになってしまいます。
結果として参加に意味がなくなってしまうため、3月にどれくらい説明会に参加するかは、無理のない範囲で適度に絞りながら検討しましょう。
必要以上に多くの説明会に参加すると、大事な選考対策まで手が回らなくなる恐れもあるため、注意が必要です。
説明会に参加しないとエントリーできない企業はある?
エントリーするうえで、説明会参加が必須となっている企業は存在します。
企業によってエントリーの条件は異なり、一部の企業では、説明会に参加していない学生からのエントリーは受け付けていない場合があるため注意しましょう。
特に、総合職や特定の職種では、事前説明会への参加が必須になるケースが多いです。
募集要項をよく確認していないと、このような重要な条件は見逃してしまう恐れがあります。
結果としてエントリーできなくなってしまうのでは非常にもったいないので、企業の募集要項はしっかりと読み込み、条件として必要な場合は必ず説明会に参加してください。
まとめ
3月は、説明会の予定が多く入るタイミングです。
そのため、どれくらい説明会に参加すべきか迷ったときは、まずは目安をチェックしておきましょう。
そのうえで、3月の具体的な説明会スケジュール、効率よく説明会に参加するポイントなどを押さえておくことが重要です。
せっかく貴重な情報収集の機会に参加するため、得た情報をフル活用するにはどうすれば良いのかなどのポイントも事前に整理しておくと良いでしょう。
優先度の高い企業をピックアップしたうえで、どの企業の説明会に参加したいか、しっかりと予定を立てて就活に臨みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート