【自己PR】理解力をアピールして社会人力を自己PRしよう!【例文あり】

【自己PR】理解力をアピールして社会人力を自己PRしよう!【例文あり】

理解力の自己PRは社会人力のアピールにつながる

就職活動において、「理解力」は非常に重要なスキルの一つです。

仕事をする上でビジネスマンには、上司やクライアントの指示を的確に把握し、適切な行動を取ることが求められます。そのため、自己PRで理解力をアピールすることは、社会人としての基礎的な能力を伝えることにつながるのです。。

本記事では、「理解力」を効果的に自己PRする方法を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にして魅力的な自己PRを作成してください。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

理解力は全てのビジネススキルの基礎となります。ビジネスシーンではほとんどの場面で、クライアントや同僚の話を聞き、正しく要望に答えることが求められます。理解力がなければ相手が欲しがっている物事を正しく理解できず、ビジネスが成り立ちません。理解力がある人は、どんな企業、業界、職種においても重宝されますので、本記事でアピール方法を正しく理解して確実に高評価をもらえるよう工夫しましょう。

自己PRで評価される「理解力」とは?

理解力とは、単に言われたことをそのまま受け取るだけでなく、相手の意図や背景を汲み取り、適切な対応をする能力を指します。

企業は、就活生に対して「言われたことを正しく理解し、ミスなく業務を遂行できるか」という点を求めています。またビジネスの場では指示が明確ではない場合も多く、話し手の意図を読み取る力や、新しい業務にも迅速に適応する力が求められます。

では、具体的にどのような理解力が評価されるのかを見ていきましょう。

言われたことを正しく理解できる

仕事を進めるうえで、指示や依頼された内容を正しく理解することは不可欠です。

企業は、「一を聞いて十を知る」ほどのレベルではなくとも、言われたことを的確に捉え、ミスなく遂行できる人材を求めています。

例えばコンサル職において、クライアントの悩みを聞いたはいいものの、悩みを正しく理解できなければ正しい提案ができません。

話し手の意図を読み取ることができる

指示が明確でない場合でも、話し手の意図を汲み取る力があれば、円滑に仕事を進めることができます。

単に言葉の意味を理解するだけでなく、背景や目的を考慮しながら動ける人材は重宝されます。

ビジネスにおいては、上司からの指示が端的であったり、クライアントからの要望に情報が足りなかったりすることもしばしばあります。

そういった際に理解力を発揮して話し手の意図を汲み取った上で返すことができるかどうか、という点が求められているのです。

新しい物事にもすぐに対応できる

仕事では新しい業務や環境に対応することが求められます。理解力が高い人は、新しい知識を素早く吸収し、状況に応じた柔軟な対応が可能です。

そのため、変化の激しいビジネス環境でも即戦力になれると評価されます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

理解力は対応力、提案力に結び付きます。そしてこの3つの力は、仕事をする上でどれも欠かせないものです。これらを自信を持ってアピールできる方は、ぜひ積極的に自己PRのアピールポイントにすることをおすすめします。

理解力がある人の特徴

理解力をアピールする際には、自分に理解力があるかどうかを確認しておく必要があります。

以下の「理解力がある人の特徴」に自分が当てはまるかどうかを確認してみてください。

理解力がある人の特徴
  • 状況把握力がある
  • 情況把握力がある
  • 観察力、洞察力がある

状況把握力とは、自分と周りの環境を把握する力のことです。一方で情況把握力とは、自分と周りの環境を、背景や内面的な関係性を考慮して判断する力のことです。

状況を理解し、自分がすべきことを判断することができる人は、自分と周りの環境を理解する力があるといえます。

また、観察力、洞察力がなければ状況や人の心情を理解することは難しいでしょう。

よって理解力のある人は、観察力、洞察力をもって状況を把握し、情況判断ができる人だということがいえるでしょう。

理解力の自己PRで社会人力をアピールできる理由

理解力の自己PRで社会人力をアピールできる理由

理解力は、どの職種においても必要とされる能力であり、社会人としての基礎的なスキルでもあります。特に、新入社員は上司や先輩からの指示を受けながら業務を進めるため、理解力が高いことは「仕事を円滑に進められる人材」として評価される要素になります。

また、仕事は個人ではなくチームで行うことがほとんどであり、メンバー間の円滑なコミュニケーションが業務の効率を左右します。そのため、相手の意図を的確に汲み取る力が求められます。

さらに、理解力が高い人は「上司から指示を受けたときに、適切な行動をとれる」ため、部下としての評価も高くなり、信頼を得やすくなります。

では、なぜ理解力が社会人力のアピールにつながるのか、具体的に解説します。

全ての仕事には理解力が求められるため

営業、事務、技術職など、どの職種であっても、基本的な業務を遂行するには理解力が必要です。

特に、指示を正確に把握し、スムーズに業務を進める力は、新入社員にとって最も重要なスキルの一つです。

就活生は、就職したらまずは新入社員として先輩社員の話を聞きながら研修や業務を進めていくことになります。理解力が求められることが分かりますよね。

仕事はチームで行うことが多いため

企業の仕事は個人プレーではなく、チームで動くことが一般的です。

メンバー同士のコミュニケーションが円滑に行われることで、業務効率も向上します。

理解力の高い人は、相手の意図を素早く汲み取り、適切な対応を取れるため、組織において貢献度が高くなります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

新入社員として入社した際、まず求められるのは「部下力」、つまり上司の指示を正しく理解し、適切に動ける能力です。理解力があると、仕事の吸収が早く、上司からも信頼されやすくなります。その結果、早い段階で重要な業務を任せてもらえる可能性が高くなります。チームの中にも部下上司が存在しますので、理解力を発揮できる人材はとても重宝されるのです。

自己PRで理解力を伝える時の3ステップ

自己PRでは、単に「理解力があります」と述べるだけでは十分ではありません。理解力を効果的にアピールするためには、次の3つのステップを踏むことが重要です。

まず、「自分の強みが理解力であること」を明確に伝えることが大切です。その上で、「過去の経験において、理解力を活かして成果を出した具体的なエピソード」を述べます。そして最後に、「入社後にどのように理解力を活かせるのか」を伝えることで、企業にとってのメリットを示すことができます。

これらの3ステップをしっかりと押さえることで、より説得力のある自己PRを作成できます。

1. 強みが理解力であることを伝える

まずは、自己PRの冒頭で「私の強みは理解力です」と明確に伝えましょう。これにより、面接官に対して主張がわかりやすくなります。

就活では自己PRに限らず、結論ファーストが大切です。意識して最初に強みを伝えるようにしましょう。

また、最初に強みを理解力であることを伝えることで、面接官が話の内容を理解しやすくなります。

理解力があり、さらに相手に理解させる力もあることを同時にアピールしてしまいましょう。

2. 理解力を発揮した具体的なエピソードを伝える

強みを証明するために、実際の経験を交えて説明します。エピソードは「いつ・どこで・何を・どのように・結果どうなったか」の流れで整理すると伝わりやすくなります。

また、エピソードでは数字を用いて具体的に伝えることが求められます。

自分の理解力を発揮して成果を残したエピソードを選定し、具体的な数字を用いてどのような成果を上げたのか説明できるようにしておきましょう。

3. 理解力を入社後にどのように活かすか伝える

最後に、「この理解力を入社後にどう活かせるか」を話すことで、企業に貢献する姿勢をアピールできます。

例えば、「業務を素早く習得し、正確に遂行することで、チームに貢献します」といった形で締めくくるとよいでしょう。

入社後にどのように活かすかを伝える際には、企業研究の結果を参考にしましょう。その企業でどのような事業、業種があって、そんな中でどのように理解力が発揮されうるのかを知っておくことで効果的にアピールすることが可能となります。

自己PRで理解力を伝える時の構成

自己PRで理解力を伝える時の構成は、以下の通りです。

自己PRで理解力を伝える時の構成
  • P(結論)
  • R(理由)
  • E(具体的なエピソード)
  • P(まとめの結論)

上記の構成はPREP法と呼ばれ、論理的で説得力のある文章を書くための方法です。

PREP法を使用することで、採用担当者に自分の強みを理解してもらいやすくなります。

以降の章でそれぞれを詳しく解説していきます。

P(結論)

自己PRはPoint(結論)から始めましょう。

採用担当者に自分の強みを強調したいからです。

また、最初に結論を述べることで、自己PRの全体像が明らかになります。

今から展開される話が明確になり、採用担当者は読み進めやすくなるでしょう。

たとえば「私の強みは物事を理解する力です」と伝えてください。

続きの文章には、理解力を示すエピソードが記載されていることが予想できます。

もし、冒頭で結論を提示しないと、自分の強みが曖昧なままです。

採用担当者も何をアピールしたいのか、わからない状態で読むことになります。

その結果、主張のない自己PRが完成します。

回避するためには、自分のアピールしたいことを述べるようにしましょう。

R(理由)

結論の次にReason(理由)を伝えましょう。

採用担当者に強みだと主張する理由を伝えられるからです。

もし、理解力をアピールしたいなら結論に続けて「私は居酒屋のアルバイトでお客様の様子を注意深く観察していたからです」と伝えましょう。

自分の主張に対して説得力が生まれます。

単純に理解力だけをアピールしても「本当にそうなのか?」と採用担当者に信用してもらえません。

そこで、自分が強みだと考える理由を採用担当者に伝えましょう。

結論と理由がセットになることで、より内容が理解しやすくなります。

自分の強みの根拠を示しつつ、採用担当者にはわかりやすい自己PRにしましょう。

E(具体的なエピソード)

続いてExample(具体的なエピソード)を述べましょう。

結論と理由をより理解しやすくなる効果があるからです。

採用担当者は、就活生の強みを聞いて「どういった場面で力を発揮したのだろう」と興味があります。

そこで、具体例を伝えれば採用担当者に自分の強みを、より詳しく理解してもらえるでしょう。

以下は解説した結論と理由の例文の続きになります。

「私は体調不良のお客様を見抜いた経験があります。声をかけると周囲に打ち明けられず、我慢していたそうです。そこで私はスタッフルームに案内し、休んでいただきました」

上記のように理解力を発揮したシーンを詳しく説明しましょう。

もし、ほかの就活生と内容が被っても、オリジナリティが出せるためです。

P(まとめの結論)

最後は再びPoint(まとめの結論)を伝えてください。

採用担当者に対して自分の強みを印象づけられるからです。

自己PRは読んでいくうちに冒頭の印象が薄くなります。

そこで、最後にもう一度自分の強みを主張することで、採用担当者の記憶に残りやすくなります。

さらに、最後の結論では入社意欲をアピールしましょう。

採用に迷った際の決め手になるからです。

たとえば「入社後は、理解力を活かしてお客様のニーズを読み取れる営業担当者になりたいです」と伝えてください。

理解力を駆使して、企業に貢献する意思があることのアピールになります。

最後に結論を述べて、自己PRを読んだ採用担当者に「採用したい」と思わせる文章にしましょう。

理解力をアピールする自己PR例文5選

実際に理解力をアピールする自己PRを作成する際は、自分の経験をもとに具体的なエピソードを用意することが重要です。しかし、どのようなエピソードを選べばよいか迷うこともあるでしょう。

そこで、本記事では「部活動」「アルバイト」「ゼミ活動」という3つのエピソード別に、理解力を効果的にアピールする自己PRの例文を紹介します。

これらの例文を参考に、自分の経験に当てはめながら自己PRを作成してみてください。

1. 理解力×部活動の例文

私は、部活動で培った理解力を強みとしています。
大学ではバスケットボール部の副キャプテンを務め、監督の戦術を正確に理解し、チームメイトに伝える役割を担いました。¥
その結果、チームの戦術理解が深まり、県大会で準優勝を果たしました。
この理解力を活かし、入社後も円滑なコミュニケーションを通じてチームに貢献します。

自分の強みである理解力が部活動に活かされた例文です。

理解力が発揮されたエピソードがあるため、理解しやすい自己PRになっています。

入社後はどのように活躍したいのかまで記載があるため、入社意欲も伝わるでしょう。

2. 理解力×アルバイトの例文

私は、アルバイトでの接客経験を通じて高い理解力を身につけました。
飲食店で働いていた際、お客様の言葉だけでなく表情や仕草からニーズを察し、最適な提案をすることを心がけました。
その結果、常連のお客様から『気が利くね』と評価をいただき、売上向上にも貢献しました。
入社後もこの理解力を活かし、顧客満足度向上に努めます。

理解力を発揮した際に、お客様からいただいた評価を記載しています。

第三者からの言葉を盛り込むことで客観性のある自己PRになります。

さらに、オリジナリティが生まれるため、高評価につながるでしょう。

3. 理解力×ゼミ活動の例文

ゼミ活動を通じて、難解なテーマでも正しく理解し、わかりやすく伝える力を養いました。
特に、グループ研究では専門的な論文を読み解き、メンバーに要点を説明する役割を担いました。
その結果、グループの発表が学内で高評価を受け、ゼミ代表として外部発表の機会を得ました。
この力を活かし、入社後も迅速に業務を理解し、チームの成長に貢献します。

ゼミを題材にした自己PRは注意が必要です。

専門用語を使用すると採用担当者に内容が理解されない可能性があります。

今回の例文では、わかりやすい文章になっているため問題ありません。

ゼミについて記載する就活生は、誰が読んでも理解できる内容か、あらかじめ確認しましょう。

4. 理解力×留学の例文

私は異文化理解に強みがあります。
留学経験を通じて磨き上げたからです。
私は大学時代、イギリスに留学しました。
さまざまな国から集まった留学生と共に生活する中で、言語の壁や文化の違いを乗り越えました。
その中でもお互いの異なる考え方や価値観を尊重し合う重要性を学びました。
とくに、異なる視点からの意見を取り入れることが新たなアイデアや解決策を生むことに気がつきました。
この経験から、柔軟な思考とコミュニケーション能力を身につけ、チームの一員として多様なメンバーと協力しながら目標に向かって効果的に進めていきたいです。
入社後は理解力を活かし、社内外の多様なステークホルダーと円滑にコミュニケーションを図りたいです。

留学によって得た異文化理解は、企業によって評価が異なるでしょう。

海外企業との取引があれば高い評価につながります。

そのため、自己PRを提出する企業の事業内容は、事前に調査しておきましょう。

5. 理解力×サークル活動の例文

私は理解力に自信があります。
学生時代は、理解力を活かし、テニスサークルの部員数を10%増やすことに成功しました。
4月の新入生を迎える時期になると、これまでの活動歴や入部しているメンバーの特徴などをわかりやすく説明しました。
活動の様子をアルバムにし、写真を使いながら説明したことが部員増加の大きな要因だと考えています。
さらに、新入生1人ひとりの話を詳しく聞き、無理のない範囲の参加でも問題ないことを丁寧に伝えました。
密なコミュニケーションを通じて、新入生たちとの信頼関係を築いたことで部員数が増える結果となりました。
入社後は、チーム内外のメンバーと円滑なコミュニケーションを図りながら、共に目標に向けて進んでいきたいと考えています。

コミュニケーションに理解力を掛け合わせることで、信頼関係の構築に役立ちます。

仕事において初対面の人とでも話せる力は重要です。

自己PRの最後は、入社後の姿を想像してもらえる文章にしましょう。

理解力を自己PRする時の注意点

理解力を自己PRする際には、ただ「理解力があります」と述べるだけではなく、具体的なエピソードを交えて説得力を持たせることが重要です。

しかし、その際にはいくつかの注意点があります。ここでは、理解力を自己PRするときに注意していただきたい点について解説します。

エピソードは数字を用いて具体的に話す

理解力をアピールする際は、具体的なエピソードに加え、数字を活用すると説得力が増します

例えば、「売上が○%向上した」や「○人のチームをまとめた」など、成果を定量的に示すと良いでしょう。

もし定量的に表すのが難しいエピソードの場合は、エピソードを変えることをお勧めします。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

数字を用いてインパクトを出すことも大切です。数字には具体性、説得力を増す効果があるのはもちろんですが、残した成果の大きさをより印象付けることにもつながります。例えば「従業員満足度を上げました」よりも「従業員満足度を2倍に引き上げました」の方がインパクトが大きいですよね。エピソードの中には数字を効果的に盛り込みましょう。

理解した上で行動できることを伝える

単に「理解する力がある」だけでなく、「理解した上でどのように行動したか」も伝えることが重要です。

理解力を活かして、実際にどのような結果を生んだのかを説明しましょう。

どのようにアピールすれば良いか迷う方は、ぜひ行動力の自己PR例文も参考にしてください。

面接で発揮できるようにしておく

自己PRを面接で話す際には、伝え方も重要です。相手の意図を理解しながら適切に応答することで、話している最中にも理解力をアピールできます。

面接では、理解力を発揮したエピソードについて深掘りをされることがほとんどです。深掘りされた際に、面接官の意図を汲み取って回答することで、理解力をアピールすることができます。

練習を重ねて、自信を持って話せるようにしましょう。

【まとめ】理解力を自己PRして社会人力をアピールしよう!

理解力は、どの業界・職種においても必要とされる重要なスキルです。自己PRでは、単に「理解力がある」と述べるだけでなく、具体的なエピソードを交えて伝えることがポイントになります。

また、入社後にどのように活かせるかを明確にすることで、企業側に「この人と一緒に働きたい」と思わせることができます。

しっかり準備をして、理解力を武器に就職活動を成功させましょう!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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