主体性は長所になる
主体性は、長所として十分にアピールできます。
普段から物事に主体的に取り組んでおり、周りからその主体性の高さを褒められる人・自分の長所は主体性だと自負している人などは、ぜひその魅力を就活でアピールしていきましょう。
主体的に行動したり考えたりする姿勢は、社会人として多くの場面で必要になります。
成長したり行動を成果につなげたりするうえでは、まさに必須の能力・姿勢といえるため、主体性を就活でアピールすれば高評価につながる可能性に期待できます。
主体性がある人の特徴
ではここで、主体性がある人の特徴を整理していきましょう。
主体性とは、自分で考えて行動を起こしたり発言したりすることができる姿勢・能力のことです。
そのため主体性のある人は、リーダー的ポジションを得意としており、率先して行動することで周りを引っ張っていくことができます。
だからこそ責任感のある真面目な人も多く、周囲から信頼されやすいことも大きな特徴です。
主体性のある人は、積極的に周りとコミュニケーションを取ることで人を巻き込むこともできるため、人間関係の構築スキルや総合的なコミュニケーション能力に長けている人も多いといえます。
主体性があることを選考時に話す際の注意点
主体性を長所としてアピールするなら、選考でより良い評価を得るために、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
事前に注意点をチェックしておけば、伝え方を誤ることで、不必要に採用担当者からネガティブなイメージを持たれずに済むでしょう。
そのためここからは、主体性があることを伝える際の注意点として、以下の5つを紹介していきます。
- 結論から話し始める
- 長所を発揮したエピソードを具体的に話す
- 入社後、長所をどのように活かせるかを伝える
- 自信がないように見せない
- 面接でも一貫性をもたせる
いずれも重要な注意点といえるため、選考で主体性が長所だと述べるときは、それぞれの内容を確かめたうえで積極的に注意を払いましょう。
結論から話し始める
主体性があることを選考で話す際は、結論からわかりやすく述べるようにしましょう。
結論とはつまり、長所は主体性であるというポイントです。
面接ではさまざまな情報を伝えていくため、話が長くなりやすい傾向です。
そのため、結論があとになると「何を伝えたいのか」という重要なポイントがわかりにくくなります。
結論を先に持ってくれば、「長所は主体性」という話のテーマがはっきりすることで、面接官は話を聞きやすくなります。
長所を伝える際はエピソードも必要だからこそ、「詳しい情報を伝えなければ」という気持ちばかりが先行すると、エピソードの説明から入ってしまうことがあるため注意が必要です。
わかりやすく論理的なアピールをして面接官にインパクトを与えるためにも、結論から話すことは徹底しましょう。
長所を発揮したエピソードを具体的に話す
主体性を長所としてアピールするなら、その長所を発揮した具体的なエピソードも用意する必要があります。
「〇〇が得意です」「△△が長所で、××ができます」などの情報だけで終わってしまうと、抽象的でどのような長所なのかがわかりません。
実際に「主体性」という長所は、魅力的な要素ではあるものの、ただ主体性と伝えるだけではどのような長所なのかわかりにくいといえます。
そのため、詳細を伝えるにはエピソードが必須になってきます。
どのような場面で、どのような行動を起こせる長所なのかを知ってもらうためには、過去経験で実際に長所を発揮したエピソードを述べることが重要です。
エピソードには具体性を持たせなければ意味がないため、周りの状況や自分の行動の内容、そのときの思考などは明確に伝えるようにしましょう。
入社後、長所をどのように活かせるかを伝える
自分の長所として主体性をアピールする際は、入社後に、その主体性をどのように活かせるか伝えることが重要です。
長所は本人の能力・スキルにつながるものであり、企業は、自分の能力・スキルを活かして積極的に会社に貢献できる人材を求めているからです。
しかし「主体性を活かして一生懸命頑張りたい」などの抽象的な伝え方は、当然NGといえます。
具体的なアピールでなければ企業からの評価は得られないため、自分が志望する会社の特徴を理解したうえで、その会社に合った長所の活かし方をアピールすることが効果的です。
入社後にどのように主体性を活かして活躍・貢献したいのかを伝えれば、企業は、具体的な活躍イメージを持てるでしょう。
したがって、長所をどのように活かせるか的確にアピールするためには、事前の企業研究・分析が必要不可欠といえます。
自信がないように見せない
自分の長所として主体性を伝えるときは、アピール時の振る舞いや喋り方に注意が必要です。
特に、自信がなさそうに見える振る舞い・喋り方は徹底して封印することが重要です。
主体性があると述べているにも関わらず、自信がなさそうな印象では、「本当に主体的に行動できるのか」と思われてしまい説得力がなくなります。
なお、自信がないように見せないためには、はきはきと要点を伝えることや明るい表情を心がけることが大切です。
また、アピール文章の用意が不十分な状態で面接に臨むと、答えに詰まってしまうことで自信がないように見えてしまう場合もあります。
そのため、答えるポイントは事前によく整理しておく必要があります。
そのうえで選考対策として模擬面接で練習を重ね、印象の良い伝え方をしっかりと研究しておくことが大切です。
面接でも一貫性をもたせる
主体性を長所として伝える際は、一貫性のあるアピールを心がける必要があります。
主体性が長所だと伝えているにもかかわらず、たとえば「周りに合わせることが得意」などの話をしてしまうと、アピールの内容に矛盾が生まれてしまいます。
結局のところどのような点が長所なのか、理解しにくくなるため、長所を伝えるときのアピール文章を見直す際は一貫性の面でもチェックを怠らないようにしましょう。
なお、アピールの内容に矛盾が生まれたり、一貫性・統一性のない伝え方をしたりする原因は、自己分析が不足していることが考えられます。
徹底的に自分の強みや弱みを洗い出し、明確に自分について理解を深めることで、主体性のあるアピールをしましょう。
主体性があることの言い換え表現
次に、主体性があるという長所の言い換え表現を紹介していきます。
主体性という特徴はさまざまな言い換えができるため、より自分らしい長所の伝え方を模索するなら、別の言葉・表現に言い換えることがおすすめです。
主な言い換え表現の例は、以下のとおりです。
- 積極性がある
- 思考力がある
- 行動力がある
- 責任感がある
言い換え表現をして主体性をより的確に伝えれば、ほかの就活生をかぶりにくくなり、差別化にもつながるでしょう。
では、どのような言い換えになるのかなどの詳細をそれぞれ解説していきます。
1.積極性がある
主体性はまず、積極性という表現に言い換えることができます。
積極性と主体性はほぼ同義といえるため、普段から積極的に行動したり発言したりすることを心がけている人は、積極性があるとアピールしたほうがしっくりくるかもしれません。
積極性があれば、どのような仕事にも前向きにチャレンジしていけるため、挑戦心や成長意欲が衰えません。
企業は自ら学んで成長していける人材を求めているため、主体性とあわせて、積極性が強みである人は評価されやすいでしょう。
積極性をアピールする場合は、やはりエピソードが必要になるため、どのような場面で積極的に行動してきたのかをわかりやすく述べることが大事です。
積極性と一口にいっても、どのようなタイプの積極性かは人によって異なるため、積極性があるからこそどんな行動を取っているのかを明確に伝えましょう。
2.思考力がある
主体性は、思考力と言い換えられる場合もあります。
主体性がある人は、行動する際にしっかりと考えている人が多いからです。
考えなしの行き当たりばったりで行動することは少なく、問題を解決するには何が必要か、どのような行動が有効か、その行動に対するリスクはあるか…などのポイントを常に考えているといえます。
主体性があることは、自分で考えて行動できることです。
だからこそ主体性を長所として持っている人は、物事をじっくり思考する力・姿勢があるといえます。
物事を徹底的に考え、より良い答えを見極めることが得意な人などは、主体性ではなく思考力が強みだとアピールしたほうが良いでしょう。
思考力があれば、課題や困難をクリアするためにじっくり向き合って戦略を考えられる人材である、というプラスの評価につながる可能性があります。
3.行動力がある
主体性は、行動力という長所にも言い換えられるでしょう。
主体性があることは、物事に進んで取り組める、率先して次のやるべきことに取り掛かる行動力につながるからです。
行動力も、円滑に仕事を進めるうえで欠かせない能力といえます。
率先して行動できれば、さまざまなチャンスを逃さず成長していけるため、社会人として効率的にスキルや知識を身につけていけます。
また、行動力がある人は周りの人の模範的な立ち振る舞いができるので、リーダーなどの責任ある立場を任されやすいことも特徴です。
もちろん、模範的な姿勢は信頼につながるため、職場において周りから信頼を獲得しやすいのは言うまでもないでしょう。
なお、行動力と言い換えて長所をアピールする場合は、どのような行動を率先して取ってきたのか・どのような課題の解決につなげてきたのかなどを明確にする必要があります。
4.責任感がある
主体性は、責任感があるという表現にも言い換えられます。
普段から主体的に行動できる人は、矢面に立って人を引っ張っていけることが特徴です。
そのため、自分の行動や発言に責任が伴うことが多くなり、自然と責任感は人一倍強くなっていくといえます。
責任感がある人は、いつも自分の行動・発言・考え方について責任を持っているため、周りから信頼されやすいともいえるでしょう。
責任感があるからこそ、大事なタスクを任せても「あの人なら何とかしてくれそう」という信頼と期待があることが特徴です。
また、責任感の強さは、もともとある性格の真面目さからきている場合も多いです。
そのため、つまりは主体性のある人も真面目でしっかりしていることが多いため、長所をアピールする際はそういった性格の特徴と関連させることもおすすめといえます。
主体性がある人のマイナスなイメージ
主体性といえば魅力的な長所というイメージが強いですが、場合によっては、マイナスなイメージを持たれるケースもあるため注意が必要です。
特に、アピール方法を誤った場合は、主体性が悪い意味で伝わってしまうことがあります。
そのためここからは、主体性がある人のマイナスなイメージをいくつか紹介していきます。
具体的には、以下の3つのイメージが挙げられます。
- 協調性がないように受け取られる
- 自己中心的であると思われてしまう
- 一人で抱えこんでしまうと思われる
主体性を適切な意味で伝えられるように、マイナスなイメージにはどのようなものがあるのか、あらかじめ理解しておくことは重要です。
では、それぞれを詳しく見ておきましょう。
協調性がないように受け取られる
主体性がある人は一見協調性があり、グループに所属することで良い影響を与えられるイメージがありますが、まったく逆で協調性がないように受け取られる場合もあります。
主体的に行動できる人は、自分自身が前に立って物事を処理していくことが多く、人によっては周りの意見を聞かずに突っ走ってしまうことがあるからです。
周りを顧みず自分の意思を優先して行動してしまう人は、確かに主体性はあるかもしれませんが、協調性はないといえるでしょう。
チームワークを意識した行動ができないため、主体性はあっても、リーダーポジションなどは向いていません。
もしリーダーを任されるようなことがあれば、自分の意見を一方的に押し通そうとするため、周りからはなかなか信頼されないリーダーになってしまいます。
そのため、伝えるエピソード次第で、協調性がないように見えるケースがあることに注意しましょう。
自己中心的であると思われてしまう
主体性がある人は、自己中心的であると思われてしまうこともあります。
先ほどの協調性がないことと似たような理由で、積極的に行動できる人は、自分自身の動かしたい方向に物事を動かしがちな部分がある点も事実です。
そのため、人によっては自分の意見ややり方が通らなければ気が済まないこともあり、自己中心的な振る舞いが目立つ場合があります。
自己中心的な行動は、その場の連携や心地よい空気を乱す行為であるため、主体的すぎて組織になかなか溶け込めない人もいるでしょう。
そのため、主体性を長所として述べる際は、エピソードから自己中心的な振る舞いが感じられないかよくチェックする必要があります。
周りの意見を聞かず、自分の意見ばかりを通そうとするエピソードは、主体的とはいえあまり印象は良くないため注意が必要です。
一人で抱えこんでしまうと思われる
主体性のある人は、責任感が強いからこそ、一人ですべてを抱え込んでしまうと思われる部分もあります。
自分が引っ張っていかなければ、周りの手本にならなければという思いが強い人などは、その主体性や責任感が悪いかたちで発揮されてしまい、自分一人で悩みや問題を抱え込んでしまうのです。
そのため、問題解決における効率の悪さが目立つこともあります。
わかりやすくいえば周りの人を頼れない性格なので、逐一自分がすべてをチェックしたり状況を把握したりしなければ気が済まないということです。
だからこそ一人で抱え込んでしまうタイプの人は、成長スピードも遅くなりやすいといえます。
主体性を発揮して一人ですべて解決してきたことを強くアピールすると、場合によっては一人で抱え込んでしまうタイプだと思われてしまうため注意が必要です。
主体性があることをアピールする際の構成
主体性があることをアピールする際は、論理的で、なおかつわかりやすい構成を意識することが大切です。
構成に沿って長所をアピールすれば、どのような長所があり、どのような場面で長所を発揮してきたのかが明確にわかるようになります。
そのためここからは、主体性があることをアピールする際におすすめの構成を紹介していきます。
構成は、以下の流れになります。
- 結論
- 理由
- エピソード
- 問題
- 行動
- 結果
- 結論
上記の7ステップを意識して長所を伝え、わかりやすく魅力的なアピールをしましょう。
結論: 私の長所は主体性があるところです(アピールポイント)
長所をアピールするときは、最初に、結論を述べましょう。
長所が主体性であることを述べる場合は、「私の長所は主体性があることです」と簡潔に伝えることが大切です。
このように結論ファーストを意識して話せば、面接官は、アピールポイントを明確に把握できます。
その後のエピソードなどの掘り下げ部分もすんなり聞くことができるため、わかりやすいアピールになるでしょう。
たとえば「これまでは部活で…」などとエピソードから話し始めてしまうと、面接官は何を言いたいのかスムーズに把握できないといえます。
そのため、主体性が長所であることは、はじめにわかりやすく明示する必要があります。
就活のアピールでは情報のわかりやすさも重要といえるため、結論ファーストの答え方は、基本として身につけておきましょう。
理由: なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
長所が主体性であることをアピールする際は、最初に結論に触れたあとに、その理由を伝えていきます。
この理由のフェーズは、後述するエピソードと自身の長所における、いわゆる橋渡し役的なフェーズといえます。
なぜ自分の長所が主体性なのかというポイントにあたるため、その根拠や背景を伝えていきましょう。
主体性が長所だと認識したきっかけ、主体性を養うことができた背景などに触れるとわかりやすいです。
このように長所をわかりやすく述べるには、最初に結論を簡潔に伝え、徐々に掘り下げていく流れを意識すると良いでしょう。
このあとは長所である主体性を発揮してきたエピソードを詳しく説明していくので、その流れを考慮しながら理由を述べると効果的といえます。
エピソード: 私は〇〇で〇〇ということをしていました
主体性が自分の長所だとアピールする際は、続いて、具体的なエピソードを伝える必要があります。
エピソードが必要になる理由は、具体的な事例として主体性が発揮されたシーン、そのときの自分の行動などを示さなければ、採用担当者は魅力を感じにくいからです。
一つの前のフェーズまでのアピールだけでは、具体性に欠けるため、採用担当者の印象にも残りにくいでしょう。
どのような場面で主体性を発揮できる人なのか、どのような種類の主体性が自分の長所なのか知ってもらうためにも、エピソードは具体的なものを取り上げましょう。
なお、具体的に直面した課題などは次以降で触れていくため、ここはエピソードについて基本的な情報を述べるフェーズになります。
たとえば「私は〇〇部の活動で、キャプテンを務めていました」などのように、エピソードの概要を簡潔に伝え、次につなげましょう。
問題: その経験で〇〇という問題に直面しました
主体性が長所であることを述べる際は、一つ前のフェーズでエピソードの概要・基本情報を伝えたあとに、直面した課題や困難、トラブルなどについて触れていきます。
どのような課題だったのかは、もちろん、具体的に伝えるようにしましょう。
また、課題や困難の内容が誰でも簡単に乗り越えられるものだと、アピールとしてあまり意味がなくなってしまうため注意が必要です。
主体性を発揮したエピソードとして取り上げているため、主体性があるという長所を持った自分自身だからこそ乗り越えられた課題・困難であることが重要です。
課題や困難に直面した際に人はさまざまなことを考えるため、自分の人柄や価値観を伝えるうえでは、課題や困難と向き合ったことで感じたことをあわせて述べるのも良いでしょう。
そのときの心情や自分なりの思考を伝えれば、より個性が出るため、ほかの就活生との差別化につながります。
行動: 私は〇〇と考え、〇〇を行いました
主体性を長所としてアピールする場合は、エピソードの中で具体的な課題を伝えたあとに、主体性を活かして取った行動を説明しましょう。
このとき大事なのは、しっかりと主体性が発揮されているかというポイントです。
当然取るべき行動を取っているだけ(たとえば試験のために勉強するなど)では、主体性を活かして行動しているとはいえないため、適切なアピールにはなりません。
そのため長所を伝えるアピール文章を作成する際は、長所である主体性を証明するエピソードになっているか、自分自身で十分にチェックすることが大切です。
たとえば、周りが嫌がることも率先して行った、などの行動が挙げられます。
また、なぜその行動が課題解決のために有効だと考えたのか、自分なりの意見や価値観を加えることも効果的です。
結果: その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
主体性を長所としてアピールするなら、エピソードの最後には、必ず結果を明確に述べましょう。
自分が行った行動に焦点を当てていると、結果について触れることを忘れてしまうケースは意外と多いため、あらかじめ注意が必要です。
結果の部分は、自分が主体性を活かして行動したことで得られた成果であり、より明確に自分の長所を証明するものになります。
そのため、エピソードの締めとして、行動の結果は必ず伝えるようにしましょう。
また、売上アップや集客力アップなどの明確な成果につながったときなどは、数字を使って具体的に結果を伝えることも重要です。
「売上が上昇した」と伝えるより「先月と比べて売上が20%増えた」と伝えたほうが、定量的で具体性があり、成果の程度がよりわかりやすくなるからです。
結論: その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
主体性を長所として伝える際は、最後に再び結論に触れる必要があります。
結論と結論で文章全体をくくることで、自分のアピールしたいことはより明確に伝わります。
なお、最後の結論部分は、厳密にいうと最初の結論をもう一度述べるわけではありません。
最後の結論部分では、アピールの締めとして、その経験を活かしてどのように貢献したいかを述べることが重要です。
主体性を活かしてどのような活躍・行動をしたいか、具体的に自分のビジョンをアピールすることで、入社意欲の高さや熱意を伝える流れになります。
その具体性が高ければ高いほど、企業は明確に本人の活躍をイメージできるため、魅力を感じてもらいやすくなります。
事前の企業研究で調べたことに基づいて、企業が求める人物像に沿ったアピールをすることが効果的です。
主体性があることをアピールする例文
主体性を長所としてアピールするときは、具体的な文章を作成するにあたって、例文を参考にすることがおすすめです。
例文を事前に見ておけば、構成に沿って書くとどのようになるのか、具体的にはどのような表現方法があるのかがわかりやすくなります。
そのためここからは、以下のような主体性を長所としてアピールする際の例文を紹介していきます。
- 誰よりも率先して行動できる
- 常に責任感を持って取り組んでいる
- すぐに行動に移すことができる
例文をあらかじめ参考にしたうえで、企業に響くアピール文章を作成しましょう。
例文1: 誰よりも率先して行動できる
私の長所は、誰よりも率先して行動できることです。
飲食店のアルバイトでは積極的に行動しなければならない場面が多かったため、自然とその姿勢は鍛えられました。
店舗は繁忙期に入ると、スタッフ間の連携不足で業務が滞ることが多々ありました。
そこで私は自ら率先してほかのスタッフに声をかけ、動線の整理を提案したり作業フローの見直しを行ったりしました。
結果、スタッフ間の連携が向上したため、店舗全体の売上は前年同期比で20%アップしました。
入社後はこの率先して行動できる主体性を活かし、課題を的確に捉えることで、スピーディーに解決策を実行していきたいと
考えています。
例文2: 常に責任感を持って取り組んでいる
私の長所は、常に責任感を持って取り組めることです。
なぜなら、幼少期から責任感を持って行動することの大切さを教えられてきたからです。
そのため先日の長期インターンでは、どのような業務に対しても責任感を持って主体的に取り組みました。
当初、参加したプロジェクト内では、伝達ミスが作業の遅延を招いている課題がありました。
そこで私は上司と相談しながらタスクの進捗を管理する表を作成し、全員の活用を提案しました。
結果、伝達ミスは起こらなくなり、スケジュール通りにプロジェクトを進めることができました。
入社後も責任感をもって一つひとつのタスクに取り組み、どのような業務でも正確かつ着実に進めていきます。
例文3: すぐに行動に移すことができる
私の長所は、すぐに行動に移すことができることです。
大学の研究活動でも、すぐ行動できる長所を発揮してきました。
ゼミで研究テーマが決定した直後は、調査が不十分なまま進行してしまったため、メンバー間で不安が広がってしまうことがありました。
そこで私は、関連論文やデータを集めることをいち早く実践し、チーム内の空気改善を図ることで研究がしっかりはかどる環境を整えました。
これにより研究の方向性は明確になり、のちの研究発表も、トラブルなく成功させることができました。
入社後も、即行動に移す力を活かして早い段階で課題を見極め、解決へ向けて着実に行動していきたいです。
長所をうまく伝えられないときの対処法
主体性として長所をアピールする際は、ポイントを学んでも、なかなかうまく伝えられない場合があります。
そんなときは、伝えられないときの対処法を整理しておくことが重要です。
主な対処法は、以下の4つが挙げられます。
- 自己分析をする
- 他己分析をする
- 企業分析をする
- エージェントを利用する
長所を的確に伝えられないときは、主に自己分析や企業分析が足りていないなどの原因が考えられるでしょう。
原因を踏まえたうえで、適切な対処法を実践し、長所の伝え方を工夫してみてください。
自己分析をする
主体性が長所であることをうまく伝えられないときは、改めて自己分析を行うことが大切です。
なぜなら、長所の伝え方があいまいだったり具体的なエピソードが思いつかなかったりする際は、自己分析が不十分である可能性が考えられるからです。
自分の長所や強みについて十分に理解を深められていないからこそ、説得力のあるアピールができないのだといえます。
そのため、まずはとにかく、自己分析を徹底的に行う必要があります。
自分史を書くなどのアプローチで自己分析を実践すると、これまでの経験から、自然と長所は見えてきます。
今自分自身が考えている長所がどうしてもしっくりこない場合は、あらためて長所についてよく考え、短所を言い換えてみるなどの方法を実践することも大切です。
他己分析をする
主体性が長所であることをアピールするうえで、アピールがうまくいかない場合は、自己分析の別のアプローチとして他己分析を行うことが重要です。
他己分析とは、自分ではなく他人に、自分を分析してもらうことを指します。
自分の長所短所は何か、家族や知人に考えてもらうことで、より客観的な視点で自分自身の性格や強みを把握できるようになります。
自分のことは、自分自身が一番理解しているようで、意外とそうではない部分もあります。
他人から言われなければわからない長所・短所もあるため、自身では気づけない自分の良さを知るうえで、他己分析は良いアプローチになるでしょう。
そのため自己分析でうまく長所を把握できない場合は、周りの人に協力してもらい、他己分析を実践することで新たな一面をチェックしてみましょう。
企業分析をする
長所をうまく伝えられない場合は、企業分析もしっかりと実践する必要があります。
企業分析が足りていないと、どのような長所の伝え方をすれば志望企業に魅力を感じてもらいやすいのか、的確に把握できないからです。
企業について理解を深めていないということは、企業が重視すること、求めていることがわからないということになります。
そのため、アピール文章を考える際は必ず事前に企業研究・分析を行い、企業が求める人物像や社風、業務内容などをよく理解することが必須といえます。
それらを前もってリサーチしておけば、企業のニーズに応えられるアピールができるため、長所も効果的に伝えられるはずです。
一方的なアピールでは魅力を感じてもらいにくいので、企業分析を行ったうえで、必ず企業側がメリットを感じられるアピールをしましょう。
エージェントを利用する
長所をうまく伝えられないときは、就活エージェントに相談することもおすすめです。
就活エージェントは、就活生をさまざまな面で支援してくれるサービスになります。
自己分析から企業分析、企業選び、そして選考対策まで徹底的にサポートしてもらえるため、就活についてわからないことがあれば何でも相談できることが強みです。
そのため、長所が見つからないときやうまく伝えられないときも、就活エージェントに相談すれば的確なアドバイスを行ってくれます。
就活エージェントはさまざまな企業の情報を持っているため、長所を伝える際は、志望企業に合わせたアピール文章が書けるようにしっかりと添削してくれるのも大きな特徴です。
選考対策は、基本的に自己完結させないことが重要です。
しっかりと就活支援のプロに相談し、適切な長所の伝え方を見極めましょう。
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主体性があることを長所としてアピールするために
主体性は、多くの場面で活きる魅力的な長所といえます。
そのため、アピールすれば高評価につながる可能性は高く、責任感の強さや積極性などを伝えるきっかけにもなります。
しかし、伝え方には工夫を加えることが重要であるため、より効果的に長所を伝えるうえでは事前の対策が必須です。
また、主体性という伝え方であまりピンと来ない場合は、必要に応じて言い換え表現を活用することなども検討してみてください。
例文もあわせてチェックしつつ、主体性という長所をより魅力的にアピールしていきましょう。
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