部活やサークルなどでテニス経験がある人は、就活のガクチカでテニス経験をアピールしたいと考えている人は多いでしょう。
テニス経験では、多くのことを学んだり能力を成長させる機会を持てたりするため、ガクチカとしてアピールできることはさまざまあります。
そのため、ガクチカでテニス経験をアピールする際は、具体的なアピールのポイントを理解しておきましょう。
今回は、テニス経験を取り上げるガクチカの書き方を紹介したうえで、内定を勝ち取るために必要なポイントを解説していきます。
例文もあわせてまとめていくため、テニスのガクチカを作成する際はぜひ参考にしてみてください。
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【テニスのガクチカ】ガクチカとは
テニス経験をガクチカとしてアピールするときは、「そもそもガクチカって何?」となる人も多いのではないでしょうか。
まずは、ガクチカとは何か、総合的に理解を深めたうえでポイントを押さえることが大切です。
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」を指しており、就活では定番の質問として聞かれることが大きな特徴です。
そのため、志望先企業の内定を勝ち取るために選考対策を行う際は、ガクチカの準備は忘れずに行いましょう。
テニス経験をガクチカとして選べば、伝えられる能力や強みなどはさまざま挙げられるため、自分の魅力を最大限アピールできる可能性があります。
では以下からは、ガクチカの概要を改めて解説したうえで、自己PRとの違いなどもまとめていきます。
学生時代に力をいれたこと
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称です。
就活の選考対策においては、一般的に「ガクチカ」と呼ばれるケースが多いため、これを機にしっかり覚えておきましょう。
企業は学生の人柄や強みなどを知るために、さまざまな質問をしますが、その際に重視している質問の一つにガクチカが挙げられます。
ガクチカからは本人の人柄や価値観、物事への取り組み方などがよく伝わってくるため、エントリーシートや面接を通じて、ガクチカを聞く企業は多い傾向です。
そのため、どのような業界・職種を志望する場合でも、ガクチカの対策は必須といえます。
テニス経験をガクチカのエピソードに選びたいと考えている人は、テニス経験からどのような自分の魅力をアピールできるのか、事前にしっかり整理しておきましょう。
また、ほかのアピール文章を混同しないためには、ガクチカとほかの質問の違いを理解しておくことも大切です。
自己PRとの違い
就活において、ガクチカと混同されやすい質問の一つには、自己PRが挙げられます。
そのため、ガクチカの概要を学ぶ際は、自己PRとの違いも明らかにしておきましょう。
自己PRは、自分の強みやスキル、経験などをアピールすることで、その企業になぜ自分が合っているのか・その企業でなぜ働きたいのか伝えることが目的です。
これに対してガクチカは「学生時代に力を入れたこと」なので、文字通り学生時代に一生懸命取り組んだことの内容を伝え、自分の人柄や価値観、物事への取り組み方を読み取ってもらうことが目的です。
どちらも自分の強みや経験などに触れていくため、確かに同じような内容になることも多いですが、論点やアピールの目的が異なることを理解しましょう。
自己PRもガクチカと同じくらい定番の質問になるので、自己PRでガクチカを話してしまったり、反対にガクチカで自己PRのようなアピールをしてしまったりしないように注意が必要です。
【テニスのガクチカ】企業がガクチカで評価しているポイント
テニス経験をガクチカとして述べる際は、そもそも企業はどのようなポイントに注目して学生を評価しているのか、基準が気になるところです。
そのためここからは、企業がガクチカで評価しているポイントを紹介していきます。
前もって企業が見ているポイントを理解しておけば、テニス経験を活かして、より企業に刺さるガクチカが書けるようになります。
企業がガクチカで評価しているポイントは、以下の通りです。
- 人柄
- 主体性
- チームワーク
- 成長意欲
以上のような点は重要な評価基準になるため、ガクチカを作成する際は、意識的に上記の能力・強みが伝わるように書きましょう。
では、一つひとつを細かく解説していきます。
人柄
企業はガクチカを見る際に、本人の人柄がわかるかどうかを重要視しています。
新卒社員の多くは即戦力としてではなく、ポテンシャルに期待したうえでの採用なので、人柄が企業にマッチしているかが重要になるからです。
ガクチカの経験からは、協調性やコミュニケーション能力、問題解決能力などがよくわかります。
経験の中でどのように動いてきたのか、具体的に説明すれば、その分自分自身の人柄やものの考え方は伝わりやすくなるということです。
企業はこれらを総合的にチェックし、自社とのマッチ度を測っているといえます。
求める人物像や社風によくマッチしていれば、入社後の活躍に期待が持てるため、採用を前向きに考えやすくなります。
そのため、ガクチカを書くときは自分の考え方や価値観、能力、性格的な強みなどがわかるように、細かい部分にまで触れながらエピソードを伝える必要があります。
主体性
企業はガクチカを評価するなかで、学生本人の主体性に注目しているともいえます。
主体性は、自ら考えて行動に移せる力・姿勢を指しており、これはどのような仕事をするうえでも一定水準は求められるものです。
自分で考えて行動できなければ、一人の社会人として、円滑に業務をこなすうえで支障をきたすでしょう。
そんな主体性の有無を確かめるうえで重要な質問の一つが、ガクチカにあたります。
ガクチカでは、学生時代の経験から、自分が何を考えて物事に取り組んできたのかがわかります。
その行動には必ず意思や熱意があり、企業はそういった主体的な姿勢をもって、働いてくれることを望んでいるのです。
したがってガクチカを書く際は、主体的に考えて一つのことに取り組んでいることがわかるように、エピソードの詳細を述べることが大切です。
チームワーク
企業はエントリーシートや面接でガクチカを聞く際に、一人ひとりのチームワークを評価しています。
どのような業界・職種に携わる場合でも、周りの人と協力の姿勢を持ち業務の円滑化に努めることは、必ずといって良いほど求められるからです。
そのため、ガクチカでチームワークを意識して行動できることをアピールできれば、高評価につながるケースは多いでしょう。
特に、仕事でもチームやグループで行動することが多い業界・職種は、協調性があることが非常に重視される傾向にあります。
また、チームワークを意識して行動できる人は、どのような環境に置かれてもある程度なじめるといえます。
そのため企業にとっては良い評価を与えやすく、良い組織を作るうえでほしい人材になり得るのです。
成長意欲
企業はガクチカを聞くことで、成長意欲の有無を評価しています。
成長意欲は、立派な社会人として働くうえで求められることの一つであり、意欲があればあるほど高評価を得やすいでしょう。
社員が成長して売上に貢献してくれれば、その分、企業自体も成長することができるからです。
ガクチカでは、そんな成長意欲の有無をチェックできるため、企業はエントリーシートや面接の際にガクチカをよく聞くのだと考えられます。
物事に挑戦したり没頭したりするなかで課題にぶつかれば、その対策を実行し、自分なりに課題を乗り越えようとします。
そういった成長のエピソードをガクチカとして伝えられれば、成長意欲の高さを感じ取ってもらえるでしょう。
成長意欲があれば考え方・行動の変化が良い方向に起きやすくなり、周りにもポジティブな影響を与えられる可能性もあります。
【テニスのガクチカ】テニスでアピールできる強み
テニス経験をガクチカとして伝えたい場合は、あらかじめ、テニスでどのような強みがアピールできるのか知る必要があります。
アピールできる強みを具体的に整理しておけば、テニス経験をより効果的に伝えられるため、企業からは評価されやすくなります。
テニスでアピールできる強みは、おもに以下の3つが挙げられます。
- チームワーク
- リーダーシップ
- 挫折を乗り越える力
上記の点をアピールポイントとしてテニス経験のガクチカを伝えれば、特に上の能力を新卒採用で重視している企業からは、好印象を持たれるでしょう。
では、それぞれを詳しく解説していきます。
チームワーク
テニス経験のガクチカでは、まず、チームワークをアピールできる可能性があります。
テニスは、サッカー・バスケットボール・野球などと比べると団体スポーツの代表例には上がりませんが、練習時やダブルスでの試合の際はチームワークが重要です。
自分勝手な行動をしていては良い結果を残せず、チームにも悪影響を与えてしまいます。
そのため、テニス経験のある人は、普段からチームワークを意識して行動する姿勢がしみついている場合が多いです。
周りを気遣ったり、自分と意見が異なる人の考えを尊重したり、周りの行動を見てやるべきことを判断したりなど、チームワークを発揮することに長けている人も多いでしょう。
就職後は、チームワークを発揮して動かなければならない場面はたくさんあるものです。
組織の一員として円滑に仕事を回すうえで、多くの企業でチームワークは重視されるため、テニス経験のガクチカでチームワークをアピールすれば良い評価につながる可能性は高いでしょう。
リーダーシップ
テニス経験を伝えるガクチカでは、リーダーシップもアピールできるでしょう。
特に、部長やサークル長を務めてきた経験のある人は、自分の強みとして積極的にリーダーシップをアピールしたいところです。
リーダーには率先してチームをまとめる役目を持っており、調子が良いときも悪いときも、チームがうまく回るようにモチベーションなどを管理する責任があります。
テニス経験を積む中で、普段からそういった立ち回りをしてきた人は、就職後も積極的に周りを引っ張っていけるはずです。
リーダーシップのある人は責任感も強く、真面目な性格であることが多いため、その模範的な振る舞いが評価につながることも少なくありません。
また、リーダーシップのある人は率先して行動し多くの経験を積んでいけるので、成長が早く企業への貢献度も高いといえます。
挫折を乗り越える力
テニス経験をガクチカにする際は、アピールポイントの一つとして、挫折を乗り越える力もアピールできる場合があります。
テニスをはじめとしたスポーツは、常に100%の能力を発揮できるわけではないため、その日のコンディション次第で成績が変わることは少なくありません。
そのため、うまくいかない状況が続けば、スランプや挫折を経験する人も多いでしょう。
テニス経験のガクチカの中で、そのような挫折をどう乗り越えてきたのかアピールすれば、その負けない姿勢や根気は高評価の対象になるはずです。
仕事にも好調なときと不調なときの波はあるため、挫折を乗り越える力がある人には、企業は「安定したメンタルで仕事に向き合ってくれるだろう」と期待を寄せるでしょう。
そのためガクチカでは、困難や課題をどう乗り越えてきたのかという点に着目する企業が多いです。
【テニスのガクチカ】他の就活生と差別化するポイント
テニス経験のガクチカは、ほかの学生と内容やアピールポイントがかぶってしまうケースがあるため、差別化を常に意識する必要があります。
そのためここからは、テニスのガクチカでほかの就活生と差別化するポイントを紹介していきます。
具体的な差別化のポイントは、以下の2つがあります。
- 具体的なエピソードを用いる
- プロセスを重要視する
上記の点に気を付けてガクチカを書けば、同じテニス経験を取り上げるガクチカでも、自分の個性が光りやすくなります。
では、どのようなポイントに注意すべきなのかを解説していきます。
具体的なエピソードを用いる
テニスのガクチカを書くときは、ほかの就活生と差別化するために、具体的なエピソードを用いる必要があります。
エピソードが抽象的だったりあいまいな内容だったりすると、誰にでも当てはまる印象になり、差別化どころか多くの候補者の中で埋もれてしまいます。
エピソードの具体性を高めれば、ほかの学生と内容が丸被りしてしまうことはなく、自分ならではの考え方や価値観、行動などを盛り込めます。
その際は、数字を入れて定量的に表現するなどの方法がおすすめです。
エピソードによって基準は異なるため、特に成果の部分には、数値を使って成長率を伝えるなどの工夫を加えたいところです。
具体的なデータがあればエピソードの内容は印象に残りやすく、差別化につながるものです。
プロセスを重要視する
テニス経験のガクチカを作成する際は、プロセスを重要視することで差別化を図ることも大事です。
結果・成果のみをアピールするのみでは、どう頑張って取り組んだのかが伝わってこないため、印象に残りにくく信憑性も薄まってしまいます。
企業が知りたいのは、どのように課題をクリアしてきたのか、どのような努力を重ねてきたのかという成果までのプロセスです。
そこから本人の人柄や価値観、強み、能力などが読み解けるため、成果・結果にばかり比重を置かないように注意しましょう。
プロセスを述べる際は、課題・課題に対する考え・実際に行った施策などの部分を明確に伝える必要があります。
ほかの就活生と差別化できているかチェックする際は、プロセスを重視して書けているか、よく確認してみてください。
【テニスのガクチカ】採用担当者に好印象を与えるコツ
テニス経験のガクチカを伝える際は、採用担当者から好印象を獲得し、最終的に内定獲得につなげることが大切です。
そのため、テニスのガクチカでは以下のコツを積極的に実践し、採用担当者に好印象を与えられるようにしましょう。
- 企業研究を徹底する
- 簡潔にまとめる
ガクチカは、自分が頑張ったことや一生懸命取り組んだことの事実を伝えるものではありません。
最終的に企業に「この人に入社してもらいたい」と思ってもらうことが重要なので、ぜひ参考にしてみてください。
企業研究を徹底する
テニスのガクチカを書く際は、採用担当者から好印象を持ってもらうために、企業研究を重ねることが大事です。
なぜなら、企業について総合的に理解を深めれば、企業が求める人物像も自然と把握できるからです。
それによって、ガクチカでも、企業のニーズに合致するアピールができるようになります。
企業研究が不十分な状態で就活に臨むと、企業がどのような点を重視して候補者を選んでいるのかわからず、的外れなアピールをしてしまう可能性があります。
結果、企業からは「他社のほうが向いているのでは」「入社への熱意が感じられない」とネガティブな評価をつけられてしまいます。
そのため、企業に刺さるアピールをするうえでは、ガクチカ作成前の企業研究が必要不可欠となります。
事業内容だけでなく、理念や社風、これまでの歴史などにも目を向け、企業をよく知ることで求められている人物像を把握しましょう。
簡潔にまとめる
テニスのガクチカを伝える際に、採用担当者から好印象を持ってもらうには、内容を全体的に簡潔にまとめることが大事です。
具体的なエピソードを伝えて差別化を図ることは大前提として大事ですが、そもそも情報過多だったり専門用語が多かったりすると、わかりにくくなるため本末転倒となります。
テニスを積極的に頑張ってきた人の場合、アピールしたいことが多く、たくさんの情報を盛り込みたくなることもあるでしょう。
しかし、結果としてわかりにくいという評価を受けては元も子もないため、必要な情報の取捨選択は欠かせません。
文字数が多くなりすぎたときや、自分自身でも「なんとなくわかりにくい気がする」と思ったときなどは、簡潔に表現できないかよくチェックしてみましょう。
また、テニス経験でアピールできるエピソードが複数ある場合は、必ず一つに絞ることが大切です。
【テニスのガクチカ】提出前に必ず確認したい注意点
テニス経験のガクチカを書く場合は、完成度を高めるためにも、注意点も提出前にチェックしておきましょう。
改めてチェックしてみなければ気づけないポイントもあるので、特に以下3つの注意点には気をつけてください。
- 嘘をつかない
- チーム全体の成果を自分だけの成果にしない
- スキルの関連性を明確にする
必要以上に大げさに表現して嘘をついたり、チームの成果を自分の成果として述べたりするのは避けましょう。
また、志望先企業との関連性も、忘れずにアピールする必要があります。
では、一つひとつの注意点を細かく解説していきます。
嘘をつかない
テニス経験を述べるガクチカでは、嘘をつかないようにしてください。
もし嘘がバレれば、信用を失う原因になり、選考に通過することも当然できません。
嘘だとバレないまま入社までこぎつける場合もゼロではありませんが、いずれ違和感を持たれることは明白で、最終的には信用を失うきっかけになるでしょう。
そもそも採用担当者は非常に多くの就活生を見てきているため、経験上、嘘はある程度わかる傾向にあります。
嘘のエピソードを書けば、エピソードが具体的でないことで信憑性が薄かったり、あとで面接で深掘りされた際にスムーズに答えられなかったりします。
その結果、嘘だとバレるケースは多いため、嘘で乗り切ろうとすることは避けてください。
具体的にアピールできるテニス経験のエピソードがない場合は、嘘で塗り固めるのではなく、思い切って別の題材でガクチカを書くように切り替えることも必要です。
チーム全体の成果を自分だけの成果にしない
テニス経験をガクチカの題材に選ぶ際は、チーム全体の成果を自分だけの成果としてアピールしないように注意が必要です。
団体スポーツでは、チーム全体で勝ち取った成果を、あたかも自分一人の功績であるかのように伝えるのはNGとなります。
理由は、自分の思考・行動によって得た成果にはあたらないからです。
たとえばテニスのダブルスで試合に勝ったエピソードの場合、自分の功績について何も触れない状態で書いてしまうと、二人の成果を自分一人の成果として書いてしまっている印象になります。
そのため、チームで勝ち取った成果について述べる場合は、自分の役割や貢献の内容を適切に説明することが大事です。
また、リーダーシップを強調してエピソードを伝えるときも、ほかのメンバーの役割や貢献を無視しないように注意しましょう。
自分の役割をはっきりさせたうえで、ほかのメンバーの貢献にもしっかり触れつつ、どのような成果につながったのか伝えることが大切です。
スキルの関連性を明確にする
テニス経験をガクチカにする際は、志望先企業・職種と、アピールするスキルの関連性を明確にしましょう。
テニスで得たスキルは、チームワークやリーダーシップ、問題解決能力などさまざまありますが、これらは最終的に企業で活かせるものでなければ意味がないからです。
自社の業務との関連性を示してもらわなければ、企業も学生を評価しにくくなるため、結果として選考通過は難しくなるでしょう。
たとえば問題解決能力をアピールポイントにするなら、問題解決能力が求められるコンサル職などは、業務との関連性を示すことで魅力を感じてもらいやすくなります。
そのためガクチカを書く際は、業務でどのような能力が求められるのか、どのような人だと活躍しやすいのかを知る必要があります。
前もって企業研究を徹底して行い、企業の採用ニーズにマッチするアピールにつなげることで好印象を獲得しましょう。
【テニスのガクチカ】具体的なガクチカの書き方
テニスのガクチカを書く場合は、わかりやすく内容を述べるための書き方として、「PREP法」を意識しましょう。
PREP法は、伝えたいことを論理的に順序立てて述べる際に用いられます。
なお、PREP法では以下の流れで話したいことを順に伝えていくため、頭文字を取ってPREP法と呼ばれることが特徴です。
- Point(結論)
- Reason(根拠)
- Example(具体例)
- Point(結論)
この流れを意識してテニスのガクチカを書けば、どのようなテーマの話なのか、採用担当者には明確に伝わります。
では、PREP法の流れに沿って書き方を見ていきましょう。
Point
PREP法のPointは、つまりは結論を指しています。
そのため、まずは結論として何に力を入れてきたのか簡潔に伝えましょう。
結論を最初に述べる必要があるのは、伝えたいことのテーマがわかりやすくなることで、採用担当者にとって全容の把握がスムーズになるからです。
テニス経験のガクチカの場合は、たとえば「私が学生時代に力を入れたことは、テニスサークルの活動です」という具合になります。
このように最初に結論を伝えれば、「テニスを頑張ってきた話」「テニスに関する話」などのイメージが採用担当者の中で固まります。
すると、以降の話もスムーズに理解できるようになるため、「何を伝えたいのかわからない」という印象にはつながりにくくなるのです。
ガクチカに限らず、エントリーシートや面接などで自分のことを伝える際は、PREP法を意識して結論ファーストを心がけましょう。
Reason
PREP法では、次にReason、つまりは根拠・理由・背景を述べる必要があります。
これは、結論を伝えたいこととして述べた根拠や理由の部分であり、結論を掘り下げて説明していく最初の段階でもあります。
「〇〇です。それは△△だからです」というように伝えたいことを明確に述べれば、根拠が明らかになっていることで、結論に説得力が加わります。
根拠や背景の部分は自分の人柄や価値観にも関わるポイントなので、採用担当者に興味を持ってもらえるきっかけにもなるでしょう。
なお、テニス経験のガクチカの場合は、なぜそのことに力を入れようと思ったのかなどの背景・動機を伝える流れになります。
過去の経験などから興味を持ったきっかけなどを伝え、自分の人柄や興味関心などの特徴をアピールしていきましょう。
Example
PREP法では、続いてExample、つまりは具体例を述べる流れになります。
具体例とは、ガクチカではエピソードの詳細にあたります。
テニスの経験をガクチカにする場合、ただ「テニスを頑張ってきました」と述べるだけでは、どのように取り組んできたのか不明確なままです。
そのため、具体例として詳しいエピソードを取り上げる必要があり、エピソードの中では以下の点におもに触れていきましょう。
- 直面した課題やトラブル、問題点、困難だったこと
- 課題と向き合って何を考えたか
- 課題解決のために実行した施策
- 結果としてどうなったか(得られた成果)
- ガクチカの経験を通じて学んだこと
エピソードは、基本的に聞き手にとってわかりやすいものを選ぶ必要があります。
必要に応じて数字を使って表現し、成果の程度をイメージしやすくすることも大事です。
エピソードの中では自分の行動の仕方や、課題との向き合い方がわかるため、強みや能力がよりリアルに伝わる部分といえます。
Point
PREP法では、結論から根拠、そして具体例と来て、最後にもう一度結論を述べる必要があります。
結論を繰り返すことで、伝えたいことを最後にはっきりさせて締めくくる流れです。
なお、ガクチカの場合は、学んだことや得たスキルを入社後にどう活かすか伝えていきます。
たとえば「テニス部の活動を頑張った」と述べるだけでは、エピソードがあるとはいえ、アピールとして決定力が足りないからです。
企業は自社に合う人材を求めて採用活動を行っているため、ガクチカを伝えるときは最後に、働く際に能力が活かせるということを明確に伝える必要があります。
たとえばテニス部の活動でチームワークを伸ばしてきたのなら、「チームワークを発揮し、スタッフ同士で協力しながらより良いサービスをお客様に提供したい」などの具体的なアピールにつなげましょう。
【テニスのガクチカ】テニス経験のガクチカ例文
ここからは、テニス経験のガクチカ例文を紹介していきます。
書き方のポイントや注意点などは理解できても、実際に書くとなると、なかなかスムーズなアウトプットはできないものです。
そのため、テニス経験のガクチカを書く際は、例文も積極的に参考にしておきましょう。
今回紹介する例文は、以下の3つをテーマとする例文です。
- テニス×キャプテン経験
- テニス×大学テニスサークル
- テニス×体力強化
さまざまなパターンで例文を作成しているため、自分の状況に近いものがあれば、参考にしたうえでガクチカ作成に活かしてください。
では、例文を一つひとつ見ていきます。
テニス×キャプテン経験
私は高校時代にテニス部でキャプテンを務めており、チーム全体の士気を牽引してきました。
当時、負けが続き、チーム全体でモチベーションの維持が難しくなったときがありました。
私は、キャプテンとして明るい空気づくりは大事にしたいと考え、モチベーションが落ちている今だからこそ褒め合いながら練習に励むことを提案しました。
結果、チームの雰囲気は良くなり、次に迎えた練習試合では団体戦で勝利することができました。
私はこの経験を通じて、士気向上のために主体的に行動することの大事さを学びました。
大学でも引き続きテニス部に所属していますが、この学びは現在の活動にも活きているため、部内では明るい雰囲気を作ってくれる存在だと褒めてもらうことが多いです。
入社後も、前向きな空気を牽引できるように、自分にできることには積極的に挑戦していきたいと考えています。
テニス×大学テニスサークル
私が大学時代に力を入れたことは、テニスサークルの活動です。
所属しているサークルは、初心者でも楽しく参加できることをコンセプトにしているため、その反面練習の段取りが悪くなりやすいことが課題でした。
そこで私は、メンバーの中でもテニス経験が比較的長かったため、初心者向けの練習メニューを考案しました。
これにより、練習が毎回はかどるようになり、チーム全体のレベルアップを実現できたからこそ、チーム内で行う試合も盛り上がるようになりました。
私はこの経験を通じて、課題とよく向き合ったうえで必要な行動を考える問題解決能力を鍛えられました。
入社後も、問題解決能力を発揮しながら、起きたトラブルに対しては迅速かつ的確に対処を考えていきたいです。
テニス×体力強化
私が大学時代に力を入れたことは、テニス部の活動でスタミナ強化に貢献したことです。
以前私は、技術は褒められるものの、スタミナが続かないことが課題でした。
そこで私は、練習方法の見直しが必要だと考え、直近の練習試合に向け、スタミナ強化に重きを置いた練習スケジュールを新たに立てました。
1か月のスケジュールを毎日細かく決めて行動したため、結果として私はスタミナ強化に成功し、練習試合では長期戦でも見事に勝利を挙げることができました。
私はこの経験から、計画性と一つのことを継続することの大切さを学びました。
貴社に入社した際も、常にスケジュールを立てながら行動し、効率的に技術力を磨いていきたいと考えています。
【テニスのガクチカ】まとめ
テニス経験のガクチカでは、チームワークやリーダーシップなどさまざまな強みをアピールできるため、効果的に自分の魅力を伝えられる可能性があります。
そのため、テニスのガクチカを書きたいときは、書くときのポイントや注意点などをあらかじめ整理しておくことが大切です。
また、具体的な書き方を参考にしたい場合は、必要に応じて例文も見ておきましょう。
テニスのガクチカで自分の魅力や培った能力を積極的にアピールし、最終的に内定獲得を目指しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート