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年末年始は就活の振り返りと再スタートの時期
学校も企業も休暇中の年末年始は、これまでの就活を振り返り、本格的な就活に向けて再スタートする時期です。
インターンシップや早期選考に一区切りがついたこの時期に、春から本格化する本選考に備えて、年末年始の休暇を利用してじっくり準備することで、ライバルに差をつけることができます。
これまで行ったインターンや業界・企業研究を振り返り、自己分析や就活の軸を見直すなど、年末年始にやるべきことを整理して、計画的に実行しましょう。
冬は「就活の天王山」と言われる
冬は「就活の天王山」という表現をされます。
これは、受験における「受験の天王山」と対比させた表現で、受験では試験の半年前にあたる夏休みが「受験の天王山」と言われます。
同様に考えると、大手企業の内定出しが始まる6月に対して半年前にあたる12月〜1月の時期が「就活の天王山」とも言えるのです。
自分のファーストキャリアを決めるタイミングまであと半年ですが、就活を再スタートさせるには遅いタイミングではありません。
自分がこの年末年始にすべきことをしっかりと精査した上で、ここから始まる冬の就活に備えた就活準備を済ませましょう。
年末年始の就活の特徴
年末年始にできる限りの就活準備を進めるのであれば、まず、年末年始の就活の特徴を整理しておきましょう。
年末年始はさまざまな企業の動きがストップするため、その点も理解したうえで準備を進めることが大切です。
事前に押さえておきたい主な特徴は、以下の3つがあります。
- 企業が動かない
- 2024年末〜2025年始は例年より休みが長い
- キャリアセンター、就活エージェントも動かない場合が多い
上記の特徴を十分に理解したうえで、休みのうちにやるべきことを把握しておきましょう。
では、特徴を詳しく解説していきます。
企業が動かない
年末年始は、多くの企業には動きがありません。
企業は基本的に、年末年始は連休に入るため、選考を受けたりアポを取ったりすることはできなくなります。
顧客対応が必要な企業は、店舗やサービス窓口などは動いている場合もありますが、本社は人事部は基本的に休みに入るととらえておきましょう。
そのため、企業とコンタクトを取りたい場合は、年末年始の連休に入る前に済ませておく必要があります。
連休に入るタイミングは企業によって異なりますが、早いところは25日を過ぎたあたりから長期休みに入ります。
その後は1月10日頃まで動かないこともあり得るため、年末年始はそういった企業の性質を理解したうえで、注意して就活準備を進める必要があります。
2024年末〜2025年始は例年より休みが長い
2024年末~2025年始は、例年より休みが長いためくれぐれも注意しましょう。
企業の正月休みは傾向として29日~3日あたりになりますが、カレンダー通りにいくと、今年は土日も含めて28日~5日の9連休になります。
学生にとっては、あまり大きな差に感じられないかもしれませんが、多くの企業は例年より長めに休みを取っていることが考えられます。
そのため、例年よりも企業の動きが見られない期間が長いことを、あらかじめ理解しておきましょう。
ただし、上記はあくまでカレンダーに従って休みを取ったときのパターンです。
先ほども触れたとおり、企業の年末年始の休みはそれぞれ異なるため、基本的に個別に確認することが重要となります。
公式サイトのお知らせには、年末年始の休業期間について案内が掲載されることも少なくないため、12月中にぜひチェックしておきましょう。
キャリアセンター、就活エージェントも動かない場合が多い
年末年始は、大学のキャリアセンターや就活エージェントにも、ほとんど動きが見られない場合が多いです。
いずれも年末年始の休業期間に入るため、個別にコンタクトを取ったりオフィスを訪れたりすることは難しくなるでしょう。
そのため、年末年始の間は、外部機関を使った選考対策はほとんどできないことを理解しておきましょう。
年末年始の休みのタイミングで選考対策を頑張りたい場合は、自分自身でやれることに集中したり、友人や家族に書類を添削してもらったりすることがおすすめです。
また、キャリアセンターや就活エージェントが提供しているWebサービスなどは、24時間365日使える場合があります。
サービス・ツールを活用して選考対策を進めておくこともおすすめなので、積極的にチェックしておきましょう。
また、企業と同様に、キャリアセンターや就活エージェントの年末年始の予定を確認しておくことも忘れないでください。
年末年始の行動で差がつく理由
年末年始は、世間の休暇ムードに影響されて、就活もお休みと考える就活生が少なくありません。
事実、企業やエージェントが休暇中の年末年始は、就活生のできることも限られます。
しかし、対外的な活動ができないこの時期だからこそ、じっくり取り組めることがあり、それをするかしないかで差がつきます。
動く就活生が少ない年末年始に、選考対策にじっくり取り組むことで、年明けからの就活に自信を持って臨めるからです。
動く就活生が少ない
就職活動する就活生が少ない年末年始は、ライバルに差をつけるチャンスです。
年末年始は企業が動かず、帰省時期でもあるため、就活もお休みと考える就活生が少なくありません。
帰省して友人に会うなど、年末年始をのんびり過ごすのが悪いわけではありませんが、まとまった時間が取れるこの時期を活用すれば、年明けからの本格的な就活を充実させる準備をすることができます。
年末年始はこのように、いわば1ランク上の就活の準備をし、心構えを作るのに絶好の期間なのです。
この期間を活用して、のんびりお正月をしているライバルに差をつけましょう。
選考対策にじっくり時間を使える
企業の年末年始休業は、一般的に12月29日から1月3日までの6日間ですが、2024年から2025年は土日と重なるため、12月28日から1月5日までの9連休となります。
この長い休みを活用すれば、選考対策にじっくり取り組むことが可能です。
たとえば、これまでに受けた選考や参加したインターン、対策してきたことを振り返って、自分の弱点と向き合うことができます。
自己分析をやり直して、自分の強みが何なのかを再確認することもできます。
改めて行った自己分析に基づいて、自己PRや就活の軸を見直してみるのも有意義です。
年末年始は、このような選考対策にじっくり時間を使えるときなので、ぜひ活用したいのです。
年明けの就活に自信を持って臨める
年末年始にじっくり選考対策をすることで、年明けからの就活に自信を持って臨むことができます。
人が休んでいるお正月も休まず努力できたことが、やればできるという自信につながるかもしれません。
就活はある意味で自分をセールスすることなので、自信をもって就活(セールス活動)することはとても重要です。
自信なさげなセールスパーソンからものを買う人はいないからです。
対策が後手に回ったという意識は、今後の就活にさまざまな悪影響を与えます。
その逆に、年末年始を有効活用して先手を取れたと思うことができれば、今後の就活に良い影響を及ぼし、好循環が回り出すことが期待できます。
年末年始にすべきこと
年末年始にするべきことには次のようなものがあります。
- 自己分析
- 企業研究・業界研究
- 自己PR、ガクチカ、志望動機の整理
- ESの作成と対策
- 筆記試験とWebテストの勉強
- 年明けからの就活スケジュールの作成
- 面接対策
- 就活イベントや説明会の予約
- アルバイト
- 家族と就活の話をする
- 就活に必要な道具をそろえる
これらのすべてを行うことが必要なわけではありません。
これまでの就活をふまえて、自分とって優先させたい項目をピックアップして実行しましょう。
以下に、それぞれについて解説します。
自己分析をする
年末年始に、もう一度自己分析を行いましょう。
自己分析は就活の基本です。企業に自分を売り込む就活において、自分の強みや弱みが把握できていなければ、どの企業が向いているのか、その企業に何をアピールしたらよいか分からないからです。
また、自己分析は一度すればよいというものではありません。
インターンシップを経験する、企業訪問をするなど年末までの就活で、自己分析の結果が異なってくるのはおおいにあり得ることだからです。
年末年始の落ち着いた時期に再度自己分析をして、必要な場合は就活の軸を定め直しましょう。
企業研究・業界研究をする
落ち着いて調べものができる年末年始に、就活の軸にマッチする業界・企業を時間をかけて研究・分析しましょう。
とくに、自己分析をやり直して前回とは異なる結果が出た場合、それによって就活の軸が移った場合は、新たな業界研究・企業研究が必要になります。
年末は新聞などのメディアにとって1年の総ざらえのときで、この1年の業界や企業の動きをまとめた記事が数多くリリースされます。
個別の企業が自社について1年の活動報告をする場合もあります。
このような情報に着目すれば、最新の業界動向・企業動向を入手できます。
「3つの論点」を整理する
就活における3つの論点とは、自己PR、ガクチカ、志望動機の3つのことです。
この3つは、ほとんどの企業がESや面接で質問するため、対策が必須です。
自己PRは、企業にアピールできる自分の強みは何かがポイントになります。
ガクチカは、何をしたかだけでなく、何のためにしたか(目的)とどのようにしたか(プロセス)を伝えるのがポイントです。
志望動機は、自分の強みや興味・関心と企業の業務内容がマッチしているかがポイントになります。
年末年始にこれら3つの論点のポイントを整理しておきましょう。
また、ESや面接でアピールするときは、それぞれの論点がどんな実体験やエピソードによって導かれたものかが、説得力を増すためにとても重要です。
自己PR、ガクチカ、志望動機を語るときに、どんなエピソードで伝えられるかも考えておきましょう。
ESの作成と対策をする
年末年始にES(エントリーシート)を作成してみて、苦手な項目があったらその対策をしておきましょう。
本選考のES受付は3月ころからスタートしますが、ギリギリになって作成するのではなく、模擬的にでも早めに作成してみて、苦手項目の対策が間に合うようにすることが大切です。
ESに記入する項目は企業によって異なるため、ES作成の対策段階では、多くの企業で求められる代表的な項目について準備しましょう。
代表的な項目には、先述の「3つの論点」で挙げた自己PR、ガクチカ、志望動機があります。
項目のジャンルは「あなた自身について」「学生時代について」「就職活動について」が主要なジャンルです。
応募時期に入ると、エントリーした複数企業のES作成だけでも、かなり苦労することが珍しくありません。
年末年始にある程度ESの準備と対策をしておくことをおすすめします。
筆記試験とWebテストの勉強をする
本選考の筆記テストやWebテストは3月以降になりますが、その対策には1~2ヵ月以上かかるため、年末年始に取り組み始めましょう。
筆記テストの内容は企業によって異なりますが、適性検査や性格検査が主な内容になります。
小論文や英語、時事問題を出題する企業もあります。
Webテストは適性検査が目的で、多くの企業がSPIと呼ばれるテストを利用しています。
したがって、筆記試験とWebテストの勉強は、なにかの知識を習得するというより、適性テストの問題形式や回答の仕方に慣れておくことが中心になります。
具体的には、SPIの問題集を購入して繰り返し解く、Webテストのアプリで問題や回答法に慣れておくなどの勉強法があります。
年明けからの就活スケジュールを作る
年末年始に、年明けからどのように動くのか、就活スケジュールを組んでおきましょう。
1月、2月にエントリーを開始する企業もあるので、志望企業のエントリーやESの作成も年明けからのスケジュールに入ることがあります。
しかし、エントリーやES提出、面接が本格化するのは3月以降のため、1~2月はESや適性検査、面接の対策が中心になります。
業界研究や企業研究を深めて、志望企業を絞り込んでいくのも、年明けから取り組みたいことです。
企業訪問、OB訪問も年明けから本格的にスタートします。
このように年明けからの就活にはさまざま項目が含まれます。
Excelやスプレッドシートなどでスケジュール表を作り、きちんと管理しましょう。
面接対策をする
面接は採用の可否にもっとも大きな影響を与えるため、年末年始を面接対策にあてるのもおすすめです。
年末年始は模擬面接をするには相手がいないので、面接でよくある質問にどう答えるかの対策が中心になります。
想定される質問の中から、自分が答えにくいと感じたものをピックアップして、回答を考えましょう。
多くの面接で求められるのが下記の質問への回答です。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 自分の長所と短所
- 就職したらやりたい仕事
- 逆質問(何か質問はありますか?)
これを見ると、答えるのが難しい質問ほどよく聞かれることが分かります。
直前になってからの対策ではライバルに差をつけることはできないので、時間的に余裕のある年末年始から対策しておきましょう。
就活イベントや説明会の予約をする
年明けから開催される就活イベントや説明会への参加を予約しておくのも、年末年始にできることの一つです。
企業のホームページで告知されたイベントなら、年末年始でもWebで予約が可能なはずです。
気になる企業があれば、年末年始にホームページをチェックしておきましょう。
年明け早々に説明会を開く企業は、エントリーの受付開始も早い場合があるので、しっかり確認しておく必要があります。
また、過去に企業が配信した会社説明会の動画が、アーカイブ動画になっていることがあり、年末年始を利用して視聴することも可能です。
アルバイトをする
就活にはお金がかかるので、アルバイトをして就活資金を蓄えるのも、年末年始の有益なすごし方の一つです。
就活にかかる大きな費用は交通費で、宿泊費が必要な場合もあります。
コロナ禍でオンラインでの説明会や選考会が増えましたが、対面での選考会に戻す企業も増えています。
就活費用が不足すると、交通費が支給される企業しか応募できなくなる可能性もあります。
費用のすべてを親に頼るわけにはいかない就活生もいるでしょう。
就活が本格化する年明け以降をひかえて、比較的時間に余裕がある年末年始にアルバイトをするのも悪くない選択です。
家族と就活の話をする
直接的な就活ではありませんが、年末年始に家族と就職や将来についてゆっくり話をするのも有益です。
両親はあなたの就職について心配しているはずですが、なかなか話す機会がないのが実情ではないでしょうか。
年明けからはお互いに忙しくなり、ますます話す機会は少なくなります。
また最近は、企業が内定を出す前に、親が当社への入社を承諾しているかを確認する「オヤカク」が増えてきたと言われています。
就活について家族と話し合い、理解を得られれば、就活資金の援助も頼みやすくなるメリットもあります。年末年始はその良い機会なのです。
就活に必要な道具をそろえる
就活に必要な道具を年末年始にそろえておくと、年明けからの活動がスムーズになります。
就活に必要な道具には、スーツ、カバン、靴、携帯できるパソコン、スケジュール帳などがあります。
パソコンとスマホの充電器も外出先で使えるものを必ず用意しておきましょう。
スーツや靴は本番で着用する前に何度か使って、着慣らし、履き慣らしておくと良いでしょう。
年末年始にしない方がいいこと
年末年始にしない方がいいことには「無計画にだらだらと過ごす」「就活対策に時間を使いすぎる」「企業へ連絡する」などがあります。
無計画にだらだらと過ごす
就活でライバルに差をつけるには、今できることを今やる必要があります。
年末年始といえども、無計画にだらだらと過ごしている時間はありません。
頭の片隅にやるべきことがあるのを意識しながら、無為に時間を消費してしまうのは精神衛生上もマイナスです。
優柔不断な生活態度は年明け以降も尾を引く心配があります。
遊ぶときは遊ぶ、やるときはやるとメリハリをつけて、年末年始を有意義に過ごしましょう。
就活対策に時間を使いすぎる
反対に、年末年始を有意義に過ごそうと思うあまり、就活対策に必要以上に時間を使うのもNGです。
自分のキャパを超えるガンバリは、心身に悪影響をおよぼす可能性があります。
せっかく費やしている時間の効率も低下します。
今やるべき優先的な就活対策を考えて、項目を絞って実行しましょう。
サボり過ぎないためにも、ガンバリ過ぎないためにも、ONとOFFの切替えが大切です。
企業への連絡をする
多くの企業が年末年始は休業しているため、この期間の企業への連絡や問い合わせはNGです。
たとえ電話口に誰かが出たとしても、緊急連絡用の要員の可能性が高く、そんな人に就活の用件を切り出すと非常識と思われてしまいます。
人事の担当者が年末年始に出勤していることはまずありません。
本当に緊急の要件以外は、連絡は年明けにしましょう。
もちろん、Webでのイベント参加の申し込みなどは、年末年始でもOKです。
また、年明けになったとしても、仕事始めの日はセレモニーなどがあって、企業もエンジン全開とはいきません。
年明け初日も、連絡は遠慮するのがベターかもしれません。(新年から頑張っているなと高評価される可能性もありますが)
年末年始にはできないこと
企業が休業している年末年始には、インターンシップへの参加、OB・OG訪問、 リクルーター・キャリアセンターの面談、早期選考・本選考への参加などはできません。
これらの活動は、年末年始に計画を立てて、年明けから始動しましょう。
インターンシップへの参加
年末年始は企業が動いていないので、当然ながらインターンシップに参加することはできません。
農業、とくに酪農の農業法人では年末年始もインターンに参加できる場合がありますが、特殊な例外と言うべきでしょう。
ただし、Web上で企業のホームページからインターンシップに応募することはできる場合が多いので、探してみましょう。
OB・OG訪問
年末年始はOB・OG訪問もひかえましょう。
OB・OGの方も、多くは年末年始は休暇中です。
OB訪問アプリなどを通じて、年末年始に予定を空けて訪問を受けている人が見つかれば会うことも可能ですが、探すのはたいへんでしょう。
あえて年末年始にOB・OG訪問をする理由やメリットはないため、そこまで積極的に探す必要はありません。
OB・OG訪問は繁忙期には避けるのがマナーですが、年末年始などの休暇中も避けるべきです。
リクルーター・キャリアセンターの面談
リクルーター・キャリアセンターも、年末年始には動いていないので、その期間の面談はできません。
一部の就活エージェントには、年末年始でも電話やLINEで対応してくれるところがありますが、その場合も新規の相談は難しいでしょう。
また、年末年始は相談の途中で連絡がつかなくなる可能性もあります。
年末年始に相談したいことが出てきそうな場合は、休暇に入る前に年末年始の対応について聞いておきましょう。
無理して年末年始にアドバイザーに相談するより、相談したいことをまとめておいて年明けに相談・面談することをおすすめします。
早期選考・本選考への参加
早期選考、本選考への参加も年末年始は難しいでしょう。
選考スケジュールが年末年始を挟む場合は、年末年始は時間をかけて対策するチャンスだと考えて、本選考で聞かれる内容への対策をしっかり立てておくのがおすすめです。
年末年始には企業が動かないため、早期選考、本選考への参加はできません。しかし、エントリーはできる企業がほとんどです。また、年末年始付近に締め切りを迎える企業も少なくないため、1月5日ごろまでにES提出の締め切りがあるような企業へは年末年始のうちに早めにプレエントリーをして提出期限に遅れないよう準備をしていきましょう。
年始以降の就活スケジュール
最後に、年始以降の就活スケジュールについて解説します。
企業が動かない年末年始に就活を進める意味は、この年始以降の就活への備えにあります。
つまり、年始以降どのように動くかを把握していなければ、せっかく年末年始の貴重な時間を使って就活準備をしたとしても無駄になってしまう可能性が高くなるのです。
1月以降にどのような就活スケジュールでうごけば良いのかを知って、年末年始の就活準備をより意味のあるものにしましょう。
1月の就活スケジュール
1月の就活では、就活準備と冬のインターンへの参加、早期選考へのエントリーがメインです。
多くの就活生は、1月に入ってから自己分析、業界研究、企業研究を進め、どの業界や企業にエントリーをしていくか絞ることになります。
年末年始のうちにここまで済ませておけば、1月はインターンへの参加と早期選考に力を入れることができます。
うまくスタートダッシュを切ることができれば、3月の情報解禁前に内定を獲得することも夢ではありません。
2月の就活スケジュール
2月の就活では、ES対策、面接対策、プレエントリーをしていくことになります。
情報解禁は3月ですが、情報解禁のタイミングで最速で情報を手に入れるためには、プレエントリーをして通知が届くようにしておくことが重要です。
また、プレエントリーをするということは、ある程度受ける業界や企業が決まっていることになります。
自分がエントリーする予定の企業に対する選考対策を2月に行うことになりますので、それまでに必ず自己分析を済ませて選考対策のベースを作っておくことが年末年始の鍵になります。
3月の就活スケジュール
3月はいよいよ情報解禁です。大手企業がいっせいに本エントリー、エントリーシート提出の受付を開始します。
エントリー期限やエントリーシート提出期限は企業によってまちまちです。
よって3月のポイントは選考対策はもちろんですが、スケジュール管理をしっかり行うことになります。
3月はスケジュールが就活で埋まりがちになり、自己分析に戻ったり、業界研究を再度行っていたりする時間はないと思っておいた方がいいでしょう。
ここでも、年末年始にどれだけ事前準備をできるかが鍵となってくるのです。
年末年始に何をすべきか迷ったら就活エージェントに相談しよう
年末年始を有効活用することで、ライバルに差をつけることができます。
多くの就活生が動かない年末年始に、これまでの就活を振り返り、年明けから本格化する就活のための準備をしておきましょう。
年末年始にするべきことは、自己分析、企業研究、3つの論点の整理、ESの作成対策などさまざまあります。
優先順位を決めて、今自分が最もやるべきことに力を注ぎましょう。
年末年始に何をすべきか迷ったときは、ためらわずに就活エージェントに相談しましょう。
年末年始の就活に関するよくある質問と回答
数は多くありませんが、一部の企業では年末年始も就活イベントを実施しています。
企業のホームページやSNSで情報収集してみるのも良いでしょう。
あえて年末年始に就活イベントを開催する企業は、人材獲得に熱心な企業だったり、ユニークな価値観でリクルートしている可能性もあります。
むしろ年末年始こそアルバイトすることをおすすめします。
就活のストレスを解消し、気持ちをリフレッシュできるアルバイトならより良いでしょう。
アルバイトが長期化して就活に影響が出たりしないように、年末年始だけ募集しているアルバイトを探してみるのもありです。
完全に正月気分に浸ってしまわないように、年末年始だからこそできる就活対策を考えて実行しましょう。
就活仲間を作って情報交換したり、話し合うのも刺激になります。
地元の友だちからでも、アルバイトの同僚からでもよいので、就活の情報を共有し、励ましあう仲間を探しましょう。
影響しません。休業中の企業が多いので、応募してもすぐには反応がない可能性は高いですが、応募自体は年末年始でもできます。
気になる業界、企業の情報はきっちりチェックしておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
年末年始に何をするかによって、1月以降の就活に大きな差が出ます。年末年始には企業が動かないですし、多くの就活生も動きません。しかしそこで動きを止めるのではなく、年末までの就活を振り返ったり、年始から行う就活の対策をしたり、といった時間にすることで、年始以降の就活に出遅れることなく、むしろリードした状態で始めることができます。年末年始にどんな就活をするかは、人によって異なりますので、この記事を参考にして自分が今何をすべきなのかを考えてみてください。