「業界研究をやろうと思うけど、詳しいやり方がわからない…」
「業界研究ノートを作った方がいいって聞くけど、何を書けばいいの?」
業界研究ノートは就職活動において非常に役立つツールですが、どんなやり方が正しいのか、何を調べれば良いのかわからず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
業界研究ノートを作成することで、就職後のミスマッチを防ぎ、自分に最適な業界や企業を見つけることができます。
本記事では、新卒の就活における業界研究ノートの効果的な作り方や、書くべき項目の例について詳しく解説しています。
ダウンロードするだけで業界研究、企業研究を進めることができる無料の業界研究ノートのテンプレートも紹介するので、就活生のみなさんは、ぜひ今後の就活の参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
業界研究ノートとは
まず、業界研究とは、世の中にどのような業界があるのか調べることを指します。
業界の業務内容やビジネスモデル、有名な企業などをサイトや本、実際に働いている人の声などからまとめ、企業研究に繋げていくことが目的になります。
就職活動では自分が就職したい企業を見つけることが重要ですが、そのためにはまず興味が持てる業界を絞り込むことが必要です。
業界研究ノートは、この業界研究で得た情報をまとめて作成するノートのことです。
就活では必須の業界分析ですが、業界研究ノートを作ることで業界全体の動向や有名な企業を体系的に理解することができ、企業選びや志望動機の作成に役立てることができます。
また、一度ノートを作ってしまえば後で見返すことができるため、選考前に業界についての知識を整理することにも役立ちます。
無料の業界研究ノートを利用して就活を効率化しよう
多くの就活生が使用する「業界研究ノート」ですが、めんどくさくてなかなか進まない、という方も少なくないでしょう。
そこで今回就活市場オリジナルの業界研究シートを無料プレゼントいたします!
60以上の業界に対応しており、業界名を入れるだけで、ビジネスモデルを自動で出してくれる便利ツールとなっています。
ダウンロード後すぐ利用可能なため、是非あなたも業界研究ノートを使用して就活を効率化・ストレスを減らしましょう。
業界研究ノートを作る目的
続いて、業界研究ノートを作る目的について解説します。
業界研究は、ただ本やサイトを使って調べるだけではダメなのか、と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、業界研究はノートを使用して行った方が良いとされています。
ここで解説する、業界研究ノートを作成する目的をよく理解して、業界研究を効果的に行えるようにしていきましょう。
業界の仕事の全体像を掴む
ひとつめの目的は、業界の仕事の全体像を掴むことです。
業界分析をしようにも、まずは大枠のイメージがつかめなければ、詳細を見たところで何もわかりません。
まずは業界全体がどのような仕事内容、ビジネスモデルで、どのような業種、職種があるのかを把握しましょう。
業界の具体的な業務内容を知る
業界の全体像を掴むことができたら、その下に、具体的な業務内容を書いていきます。
業界研究では、どこまでその業界の解像度を上げられるかが鍵になってきます。
情報が必要か不必要かはいったん考えず、様々な情報をノートに書いていきましょう。
そしてそれらを繋げていくことで、その業界の具体的な業務内容がわかるようになってきます。
業界の強み・弱みを見つける
3つ目の目的は、業界の強み・弱みを見つけることです。
業界研究ノートを作ることで、自分が志望する業界について理解が深まります。
また、強みは将来性、弱みは危険性と置き換え可能です。
強みを知ることで、自分が志望する業界の将来が明るいかどうか検討できます。
さらに、弱みが把握できれば、働くうえでのリスクや衰退する可能性が明らかになるでしょう。
業界研究ノートを通して、志望業界の強みと弱みを理解しましょう。
業界研究ノートを作るメリット
「業界研究をするにあたってノートを作ったほうがいいということは知っているけど、あまりメリットを感じていない」という方もいるのではないでしょうか。
実は業界研究ノートを作ることで、今後の就職活動をかなり円滑に進めることができるのです。
これから紹介するメリットを理解することで、業界研究ノート作成の目的を見出してみてください。
志望動機を強化できる
ESや面接では、あなたのその企業への志望度が見られます。
志望度を計る指標に、その業界や企業への理解度があります。
企業のホームページやまとめサイトに掲載されている情報だけでは、誰でも言える内容となってしまい、他の就活生と差別化することができません。
業界研究ノートでは、あなたが実際に企業説明会やOB・OG訪問などに足を運んで得た情報や、あなたの考えなども一緒にまとめるため、「なぜその業界なのか」についてより深い観点からまとめることができます。
オリジナリティのある志望動機は他の就活生と比べて評価されやすいため、業界研究ノートを作成することで選考を有利に進めることができるでしょう。
また、その企業で求められている人物を知り、自己PRやガクチカでのアピールにも活かすことができます。
どんな部分が人事に刺さりやすいのか、ということを理解するのにも、業界分析は役に立ちます。
企業選びの視野が広がる
業界研究ノートでは、さまざまな業界を比較することができます。
就職活動では、自分が最初に興味があると思った業界・企業ばかりに意識が向いてしまうことが多々あります。
しかし、一つの業界を見るにしても、その業界だけを見るのではなく、他の業界と比較することでその業界の魅力や特徴をより深く理解することができます。
業界研究ノートを作成することで自分が興味のある業界、そうでない業界、興味のある業界に関連する業界を区別することができ、視野を広げ、市場を多角的に見ることができるようになります。
業界研究をして気になった企業の企業分析を行い、自分に合った企業が見つかったらインターンシップに参加してみる、といったように活かしていきましょう。
就職後のミスマッチを防げる
業界研究ノートを作ることは就職活動だけでなく、就職後にも役立ちます。
業界研究を徹底して行うことで、各業界への解像度を上げることができ、「いいなと思っていた業界だったけど、実は思っていたのと違っていた」「興味ないと思っていたけど、ちゃんと調べてみたら自分のやりたいこととマッチしているかも」という気づきを得ることができます。
得た情報と自分の価値観を照らし合わせることで、就職後のミスマッチを防ぐことができるのです。
業界や企業のことをよく知らないまま就職してしまうと、入社後にネックが出てきて、せっかく頑張って就活をしたのに離職することになってしまう、なんてことも有り得るのです。
「なんとなく良さそうだから」という理由で入社してしまうと、ミスマッチが起こる確率が非常に高くなってしまうため、業界研究ノートを作成した上で業界研究・企業研究を行い、きちんと自分が志望する業界への理解を深めておきましょう。
企業研究のきっかけになる
業界分析では、その業界の中で有名な企業や売上高の高い企業をピックアップすることになります。
そのため、いざ企業研究をしよう、と思った時に、どの企業から始めていけば良いかが明確になります。
業界研究ノートに企業分析したい企業をまとめておき、後から追加することでさらに詳しい分析が可能になりますし、また関連する他の業界を見つけるきっかけにもなります。
業界研究ノートの作り方
業界研究を進める際はノートにまとめて情報を整理することが重要ですが、初めて業界研究を行う場合は、具体的なノートの作り方がわからない…と困ってしまうことも多いでしょう。
そのためここからは、業界研究ノートの作り方をわかりやすくまとめていきます。
基本的な作り方は、以下の4ステップです。
- 筆記用具と紙、情報媒体を用意する
- 興味がある業界の基礎情報を書き出す
- 他の業界と比較してみる
- 新しい情報があったら随時更新していく
上記のステップを参考に、自分なりに業界研究ノートを作成してみましょう。
では、ステップごとに重要なポイントや注意点などを解説していきます。
1. 筆記用具と紙、情報媒体を用意する
業界研究ノートを作るときは、まず、筆記用具と紙、参考にする情報媒体を用意しましょう。
紙は通常のノートでも問題はありませんが、より適しているのはルーズリーフなどの自由に並び替えができるものです。
あとでページを移動させたほうが良い場合もあるため、業界研究ノートを作るときは、ルーズリーフを用意しましょう。
また、筆記用具については何色かに色を分けてまとめたほうがわかりやすいため、色付きのペンをいくつか準備しておくと便利です。
情報媒体については、インターネットだけでなく、可能であれば四季報・業界地図も用意したほうが良いでしょう。
昨今はインターネットである程度の情報は入手できますが、より専門的で詳しい情報にアプローチするのであれば、書籍や雑誌も参照したほうが良いといえます。
業界について知るうえで、参考になりそうな媒体があれば、積極的に用意しましょう。
2. 興味がある業界の基礎情報を書き出す
業界研究ノートでは、まず、興味がある業界の基礎情報をまとめていきます。
「調べたうえで見るだけで十分」と思う人もいるかもしれませんが、業界研究は勉強と同じで、自分で書くことで理解を深めていくことが重要といえます。
自分で書いてまとめれば、わからないことや疑問に思ったことを調べながら進めていけるため、じっくりと理解を深めていくことができます。
なお、基礎情報として書き出すことは、後述の「業界研究ノートに書くべき項目」の見出し内をぜひ参考にしてみてください。
どのような業界なのか特徴をまとめ、自分の感想や思ったことを整理することで、業界に対する基本的な知識を持つことができます。
最初はわからない用語も多いため、どのような意味なのかを一つひとつ調べながら、必要な情報を書き出すことが大切です。
3. 他の業界と比較してみる
業界研究ノートの作成で、書くべき項目に沿って基礎情報をまとめたあとは、ほかの業界と比較してみることが重要です。
興味のある業界についてよく調べることは必要不可欠ですが、特定の業界知識を身につけるのみでは、その業界についてより客観的な視点を持つことができません。
ほかの業界と比べたときの市場規模はどうなのか、年収は高いのか低いのか、ほかの業界より将来性に期待できるのかなど、さまざまな点で比較することが重要です。
そのため、興味がある業界について基礎情報をまとめたあとは、続けて別の業界についても情報を整理していきましょう。
同じように業界の特徴や動向をまとめ、すでに情報を整理した業界との違いをさまざまな面で比較することが大切です。
業界によって特徴は異なるため、本当に自分に向いている業界を見極めるうえでも、冷静な視点で比較することは重要といえます。
4. 新しい情報があったら随時更新していく
業界研究ノートを作成した際は、新しい情報をキャッチしたあとも、随時更新するようにしましょう。
業界の状況は常に変化しているため、特に気になる業界については、最新情報をつかんでおく必要があります。
また、ほかの業界と比較してわかったことや新たな視点で考えたことがあれば、同じように
まとめておくことが重要です。
なお、就活では説明会に参加したりOBOG訪問を行ったりすることで、業界に関する新しい情報を得られる場合も多いです。
その際も都度業界研究ノートを更新する必要があるため、もらった資料を貼付したり教えてもらった情報を記載したりしていきましょう。
このようにノートの内容は常に変化することが考えられるため、そういった意味でも柔軟に対応しやすいルーズリーフの活用がおすすめといえます。
業界研究ノートに書くべき項目
業界研究ノートのメリットはわかったけど、やり方や書くことがわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは業界研究ノートに書くべき項目の例について紹介しています。
これらの項目を押さえることで効果的に業界研究を進めることができるので、ぜひ参考にして作成を進めてみてください。
基本情報
業界研究ノートに記載する項目の一つ目である「基本情報」には、業界名・市場規模をおもに記載します。
気になる業界・リサーチしたい業界があれば、その業界の名前を記入しましょう。
なお、業界や企業の名前は略称や通称ではなく、正式名称で書くことが大切です。
業界名を書く場合は、その業界の下位分類についても詳しく記載しておくことをおすすめします。
たとえばメーカーであれば、下位分類として食品メーカーなどを書く形です。
業界一覧やさまざまある業界の詳細情報については、以下の記事をチェックしてみてください。
特徴・魅力
特徴を押さえることで、その業界を深く知ることができます。
具体的には、市場規模やビジネスモデル(利益を得る仕組み)、仕事内容、職種などです。
例えば、食品業界のビジネスモデルを調べてみると、第一次産業、食品メーカー、小売店、消費者という流れがあることに気づきます。
ビジネスモデルを理解することで、その業界がどのように動いているのかを知ることができ、自分はどの過程に携わりたいか考えることができます。
さらに、仕事内容や職種を知ることは、自分が就きたい職種やキャリアビジョンを考える際にも役立ちます。
また、その業界だけを研究した際に知った特徴だけでなく、競合他社・他の業界と比較したときに見えてくる特徴もあるので、それらの情報も書き留めておくことも重要です。
課題と将来性
業界研究をする際は、その業界の課題や将来性を見ることが非常に重要になってきます。
一見成長しているように見える業界でも、世の中の流れの影響を受けて成長が止まる可能性もあるからです。
将来のキャリア形成について考えるためにも、業界の課題や将来性を把握することは重要です。
課題や将来性を調べる際は、業界地図や新聞、インターネットを使って調べることはもちろん、実際に働いている社員の方に聞くこともおすすめです、
また、トレンドを調べて書くことも大切です。
業界の現状から、どのようなトレンドがあり、将来どのように発展していきそうなのか、というのを調べていきましょう。
企業ホームページのコラムやニュースを見ていくのもおすすめですよ。
業界のトップ企業
業界研究では、業界のトップ企業も調べておく必要があります。
トップ企業とは、その業界で売上が大きい企業のことです。
TOP5~10の企業を知っておくことで、業界の構造を理解することができます。
また、同業他社を知っておくことで、自分が志望する企業の志望動機を深めることもでき、「なぜ他社ではなくうちなのか」という問いの対策にもなります。
志望度の高い業界の場合、トップ企業の名前だけでなく、その企業の特徴についてもまとめておくと良いでしょう。
業界のトップ企業
業界のトップ企業の研究も大切です。
志望業界に存在する競合他社との違いが明確になります。
業界研究ノートには、市場シェアや主力商品、採用情報などを記載しましょう。
詳しい情報は、企業研究する際に調査するため、簡潔で問題ありません。
効率よく対策するために、こだわりすぎないよう注意してください。
また、業界のトップ企業を理解しておくことで、業界の構造が理解できます。
企業研究につなげるために、業界のトップ数社は調査しておきましょう。
平均年齢・年収・勤続年数
平均年齢や平均年収、平均勤続年数はキャリアビジョンを考える際に非常に役立ちます。
平均年齢が低い場合、若手の裁量権が大きい反面、転職が多い企業かもしれません。
また、平均年齢が高い場合、入社直後は裁量権が小さい反面、組織として地盤が固まっている企業の可能性もあります。
また、これらの情報を把握しておくことで、その業界に入社したら「どのくらいの年齢まで働けるのか」「どのくらいの年収がもらえるのか」「どれくらい長く働けるのか」を知ることができ、キャリアビジョンだけでなく、人生設計も考えやすくなります。
関連する業界
関連する業界も研究しておきましょう。
複数の業界を調査することで、志望業界の特徴がより理解できます。
なぜ、自分はその業界を志望するのか、回答するための材料になるでしょう。
そのため、時間に余裕のある就活生は志望する業界に近い業界も研究してください。
例えば、広告業界に興味のある就活生は、新聞や出版などのマスコミを研究しましょう。
世の中に情報を発信する点で、方向性は同じです。
ただし、情報の種類や対象が異なります。
広告業界以外を知ることで、間接的に広告業界の強みや特徴が見えるでしょう。
自分の感想
業界研究ノートには、得た情報だけでなく、情報収集する中で自分が感じたこと・気になったことも書き込んでおきましょう。
業界研究を進めるうちに、「イメージと違っていた点」「イメージ通りだった点」「違和感を抱いた点」「なんかいいなと思った点」などが出てくると思います。
その時は小さな気づきかもしれませんが、後に志望業界・企業を選択する決め手になることもあります。
志望業界・企業を見極めるためにも、感じたことはどんなに小さいことでもメモするようにしましょう。
業界研究ノート作成の注意点
続いて、業界研究ノート作成の注意点を3つ紹介します。
以下の3点を意識することで、業界研究ノートの質が向上します。
さらに、十分な業界研究は、企業研究や自己分析に良い影響を与えるでしょう。
そのため、注意点を意識して、方向性を間違えないことが大切です。
正確かつ、効率よく業界研究を進めたい就活生は、ぜひ参考にしてください。
情報だけではなく感想も書く
業界研究ノート作成の注意点1つ目は、情報だけではなく感想も書くことです。
自分の考えを加えておくことで、志望動機の作成に役立ちます。
業界研究は、業界に関する情報がメインです。
しかし、調べる中で気がついたことや感想も、ノートにメモしましょう。
後日に業界研究ノートを読んだ際に、業界に興味を持ったきっかけや自分なりの解釈を思い出せます。
上記の情報を業界研究ノートに残すことで、オリジナリティがある志望動機が完成するでしょう。
志望企業にエントリーする頃には、業界研究した際の気持ちを忘れます。
その結果、志望動機を作成するのに、業界研究を思い出す時間が発生します。
効率よく作成したい就活生は、業界研究ノートに自分の感想も記載してください。
インターネットの情報だけを書かない
業界研究ノート作成の注意点2つ目は、インターネットの情報だけを書かないことです。
さまざまな媒体から得た情報を記載することで、業界研究ノートの質が高まります。
そのため、業界セミナーや企業説明会、インターンシップなど、インターネット以外の情報も集めましょう。
また、インターネットの情報には、誤ったものが含まれます。
悪意を持って発信する人、情報発信者の誤解などです。
多くの視点から情報を精査することで、信憑性が高まるでしょう。
インターネットで情報収集することで、簡単かつ効率よく研究できます。
一方で、古い情報や誤ったデータを掴む可能性があることを理解しておきましょう。
追加のスペースを確保する
業界研究ノート作成の注意点3つ目は、追加のスペースを確保することです。
就活を継続する中で、新しく得た情報が記載できます。
そのため、業界研究の段階では、きっちりと枠を決める必要はありません。
ある程度の仕切られていれば、問題なく利用できます。
面接官から聞いた言葉、公式ホームページに追加された情報を書くスペースをあらかじめ用意しておきましょう。
綺麗に作られた業界研究ノートは、情報確認に適しますが、柔軟性に欠けます。
また、情報を追加するたびに汚くなるでしょう。
見やすい業界研究ノートにするためにも、ある程度のスペースを残すことが大切です。
業界研究ノートの活用方法
業界研究ノートを活用する場面は、以下の3つです。
- 説明会
- インターン
- ES・面接
業界研究ノートの作り方を理解するだけでは、不十分です。
どういった場面で効果を発揮するのか、知っておきましょう。
業界研究の成果を発揮するためにも本章を参考にしてください。
説明会
最初は、説明会です。
説明会は、業界と企業の情報を一度に手に入ります。
そのため、業界研究ノートを活用しましょう。
説明会に参加する中で得た情報を書き込みます。
志望動機になりそうな情報を中心にメモしましょう。
清書は、帰宅後にもできるため、簡単に記載してください。
情報の聞き逃しを避けるためです。
また、事前に業界研究ノートは作成しておきましょう。
書き込んだ情報の確認や理解する時間にしたいためです。
さらに、業界研究ノートの作成段階で疑問が生まれるでしょう。
疑問もノートにメモしておき、説明会で実際に質問してください。
企業から直接回答が得られるチャンスです。
業界研究ノートを作成して、質の高い説明会にしましょう。
インターン
次は、インターンです。
現場で働く社員に、直接話を聞く機会があります。
あらかじめ用意した業界研究ノートをもとに、不明点を質問しましょう。
ほかにも、社員自身の考えを聞いてください。
就活情報サイトには載っていない情報のため、とても貴重です。
ただし、企業の公式ホームページを閲覧すれば、解決する質問は避けましょう。
社員の方から準備不足だと評価されます。
インターンの成果や印象は、その後の選考にも影響するため注意してください。
IT業界であれば「AIの発展により仕事内容は変化しましたか」と業界全体の動きが、企業にどう影響したのか質問しましょう。
回答から、自分が将来働く際の環境が予想が可能です。
ES・面接
最後は、ES・面接です。
志望動機や自己PR作成に、業界研究ノートが役立ちます。
業界研究する中で得た情報の流用が可能です。
例えば、自分が業界や企業に魅力を感じた点をメモで確認して、そのまま利用できます。
とくに志望動機はオリジナリティが重要です。
あたり障りのないことを根拠にしても、面接官の印象には残りません。
業界研究する中で感じた、自分なりの視点を盛り込みましょう。
さらに、面接中に業界の動向について質問された際も役立ちます。
業界研究ノートにまとめた情報を説明することで、業界分析したアピールが可能です。
ES・面接と就活の最後まで、業界研究ノートは活躍します。
志望企業から内定を獲得するためにも、効果的に活用してください。
業界研究の情報をまとめるにはスプレッドシートがおすすめ
業界研究では複数の業界を調べて比較するだけでなく、最新の情報を加えていくことが重要になります。
そのため、書き直しが簡単でスペースを気にせずに情報を書き足すことができるスプレッドシートでの作成がおすすめです。
「紙の方が頭に入りやすいけど、手書きはめんどくさい…」という方は一度スプレッドシートに入力した後に印刷するのをおすすめします。
業界研究する際におすすめなのは、デジタルです。
紙よりデジタルをおすすめする理由は、以下の3つになります。
- データ紛失のリスクが少ない
- さまざまな媒体でアクセスできる
- 他のサービスと連携できる
紙での業界研究も問題はありません。
しかし、デジタルで実施するメリットの方が多く存在します。
紙かデジタルのどちらで業界研究ノートを作成するか迷っている就活生は、ぜひデジタルにしてください。
ここではスプレッドシートで業界研究ノートを作成することのメリットを紹介していますので、どの媒体で業界研究ノートを作ろうか悩んでいる人は是非参考にしてみてください。
データ紛失のリスクが少ない
スプレッドシートで業界研究ノートを作成する最も大きなメリットは、データ紛失のリスクが少ないことです。
スプレッドシートは自動保存機能がある上に、オフラインでも作業が行えるため、保存できなくてデータが飛んでしまった、というリスクを防ぐことができます。
さらに、間違えて上書き保存されても「変更履歴」からもとの状態に戻すことができるため、保存したくない情報が保存された場合でも修正することが可能です。
さまざまな媒体でアクセスできる
スプレッドシートはファイル形式ではなく、URL形式なので、スマートフォンやパソコン、タブレットなどさまざまな媒体でアクセスすることができます。
スマートフォンやタブレットにスプレッドシートのアプリを入れていなくても、URLを開けば編集することができます。
例えば、大学にパソコンを忘れてもスマートフォンやタブレットからURLに飛んでログインすることで編集することが可能です。
また、友人やキャリアアドバイザーに情報を共有する際もURLを送れば簡単に共有できるのもメリットの一つです。
他のサービスと連携できる
スプレッドシートはGoogleのサービスなので、GoogleドキュメントやGoogleカレンダーと簡単に連携することができます。
例えば、志望動機を書きたいけどスプレッドシートだと書きづらい…という場合は一度Googleドキュメントに志望動機を書いてそのリンクをスプレッドシートに貼っておけば、すぐにドキュメントに移動することができます。
Googleドキュメントもスプレッドシートも同じGoogleドライブに保存されるので、ファイルを整理しなくても良いのも魅力の一つです。
業界研究ノートの無料テンプレート
業界研究ノートの無料テンプレートは、こちらからダウンロード可能です。
こちらは、26卒の学生向けに作成されており、基本の項目を全て押さえているので、ステップに沿って進めていくだけでとてもスムーズに業界分析をすることができます。
先述した取り、Googleスプレッドシートを使うことで、データ保存の必要なく、手軽に業界分析を進めていくことができます。
また、こちらのテンプレートは、就活のプロが監修し、人気な60以上の業界に対応しています。
さらに、業界を入力するだけで、その業界のビジネスモデルを自動で出してくれるので、面倒な手間も省けます。
業界研究を今すぐに、手軽に始めたいという方は、ぜひこちらからダウンロードしてみてください。
業界研究ノートを作るときのポイント
ここまで業界研究ノート作成の流れについて解説していきました。
最後に業界研究ノートを作るときのポイント・コツを紹介します。
ポイントを抑えて作成することで、より良い業界研究ノートができるのでぜひ参考にしてみてください。
情報だけでなく感じたことも書く
前述したように、業界研究では情報だけでなくあなたが業界研究を通じて感じたこと、気付いたことを書くことが重要です。
「なぜその業界を魅力的に感じたのか」
「自分のやりたいこととの親和性はどうか」
といった気持ちを整理することで「なぜその業界なのか」が見えてくるようになります。
特にその業界が気になった最初のきっかけ・理由をメモしておくようにしておきましょう。
業界研究を進めていく中で抱いた感情も重要ですが、最初の純粋な気持ちが志望業界・企業の決め手となることも多いです。
客観的な情報だけでなく、自分の気持ちにも目を向けることが大切です。
定期的に見直す
就職活動中にも、業界の流れは変化しています。
大学3年の6月に得た情報と大学4年の6月の業界の情勢が同じであるとは考えられませんよね。
面接で最近の業界の情報についても聞かれることもあるので、常に新しい情報を更新する必要があります。
突然新しい情報が手に入ることもあるので、データでノートを管理しておくとすぐにメモすることができるので非常に便利です。
また、就職活動を進めていく中で「どうしてこの業界なんだっけ?」とふと考えることもあると思いますが、その業界が気になった最初の頃の気持ちなどが書いてある業界研究ノートを見返すことでこの疑問を解消することもできます。
企業研究ノートも作成する
業界分析・研究と並行して、特定の企業について詳しくリサーチする企業研究ノートも積極的に作成しましょう。
理由は、企業研究ノートを作成して徹底的に気になる企業を調べれば、企業情報が整理されることで今後のES作成や面接対策に役立つからです。
企業研究を行えば、企業の歴史や理念、事業内容、今後の事業プランだけでなく、新卒採用で求める人物像や会社の雰囲気まで理解が深まってきます。
ESや面接でアピールする際は、企業が求める人物像にマッチすることを強みとして伝えていく必要があるため、そのうえでは企業研究は必須となります。
なお、業界研究ノートを作成する中で気になる企業が出てきた場合は、企業研究ノートに並行してメモしておくと企業研究も楽に進められるでしょう。
企業研究ノートの詳細については、こちらをぜひ参考にしてみてください。
エージェントに相談する
業界研究ノートを作っても、どうしても自分に合う業界が見つからない・業界をある程度絞ったものの決め手に欠ける…と困ったときは就活のプロである就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントは、自己分析や業界研究・企業研究を徹底的にサポートしてくれるため、方向性が定まらないときは相談相手として最適です。
ほかには、ESの添削や模擬面接もしっかり行ってくれるので、とにかく選考対策が不安…という人にもおすすめできます。
就活エージェントのサポートは無料で利用できるため、ぜひ登録してみてください。
業界研究ノートの作成例
業界研究ノートの作成例を解説します。
業界研究ノートを作成する目的やメリットを理解している就活生も、実際のノートを見たことがないと作成に手間取るでしょう。
効率よく業界研究ノートを作成して、就活対策を万全にしてください。
①メーカー(食品)
食品メーカー業界を研究した場合の作成例です。
食品メーカーについて詳しく知りたい就活生は、こちらの記事も参考にしてください。
②金融(銀行)
金融業界を研究した場合の作成例です。
金融業界について詳しく知りたい就活生は、こちらの記事も参考にしてください。
③IT(ソフトウェア)
金融業界を研究した場合の作成例です。
IT業界について詳しく知りたい就活生は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
ここまで業界研究ノートについて解説してきましたが、主な内容は以下のとおりです。
- 業界研究ノートとは、業界研究で得た情報を整理するノート
- 業界研究ノートは就職活動を円滑に進めるために役立つ
- 業界研究ノートには業界の特徴・魅力、課題と将来性、業界のトップ企業、平均年齢・年収・勤続年数、自分の感想を書く
- 業界研究ノートにはスプレッドシートを使うのがおすすめ
これらのポイントを押さえてより良い業界研究ノートを作成してくださいね。
業界研究の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート