6月に内定なしはもう遅い?全落ちからでも逆転できる就活対策を徹底解説

6月に内定なしはもう遅い?全落ちからでも逆転できる就活対策を徹底解説

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【6月に内定なし】通常、内定が出る時期はいつ?

大学3年生の3月から大学4年生の4月にかけて、多くの学生が初めての内定を獲得しています。

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これは、企業の採用活動が本格化する時期と重なるためです。

特に、経団連に加盟している大手企業の場合、広報活動開始が3月、選考開始が6月と定められており、これに合わせた動きが見られます。

そのため、6月ともなると、全体の約8割近くの学生が内定を獲得しているというデータもあります。

しかし、この数字を見て不安になる必要は一切ありません。

なぜなら、残りの2割近くの学生は、6月以降も内定を獲得しているという事実があるからです。

内定獲得の時期は、業界や企業規模、選考の進捗状況によって大きく異なります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

早期に内定を得る学生もいれば、夏以降に納得のいく内定を得る学生もいます。焦らず、自身のペースで就職活動を進めることが重要です。大切なのは、内定がない現状に一喜一憂するのではなく、これまでの就職活動を振り返り、今後の対策をしっかりと立てることです。

【6月に内定なし】26卒の最新内定率

2026年卒の就職活動において、6月1日時点での内定状況は多くの学生にとって気がかりなテーマでしょう。

株式会社キャリタスが2025年6月1日に発表した調査結果によると、6月1日時点での内定率は83.7%となっています 。

株式会社キャリタスが2025年6月1日に発表した調査結果によると、6月1日時点での内定率は61.8%

これは前年の同時期と比較して1.5ポイント低い水準です。

この数字を見ると、内定を得ていない学生は不安を感じるかもしれません。しかし、現在の状況を悲観的に捉える必要は全くありません。就職活動は長期戦であり、6月以降も多くの企業が採用活動を続けています。

内定を得ていない学生の中には、「納得いく形で活動を終えたい」と考えている人も多く、「まだ手遅れではない」と感じている学生が28.0%、「十分に間に合う」と感じている学生が23.9%いることが明らかになっています。

これは、多くの学生がこの時期からでも十分に巻き返しが可能だと考えている証拠です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

企業も採用計画を全て消化しているわけではなく、質の高い人材を求めています。焦らず、自身の強みを再確認し、今後の選考に臨むことが重要です。

内定なしで6月からはまだ手遅れではない

6月1日時点で内定がないからといって、決して手遅れではありません。

実際に、2026年卒の学生を対象とした調査では、内定を得ていない学生の約半数以上が「まだ手遅れではない」または「十分に間に合う」と考えていることが示されています 。

これは、多くの就活生がこの時期からでも挽回できると考えている心理が反映されていると言えるでしょう。

企業側も、6月以降も採用活動を継続しているケースは多々あります。

特に、大手企業の中には6月以降に本選考が本格化するところもありますし、中小企業やベンチャー企業では通年採用を行っているところも少なくありません。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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焦って視野を狭めるのではなく、これまでの就職活動を振り返り、改善点を見つける良い機会だと捉えましょう。

【6月に内定なし】6月に内定がない状態が危険な理由

6月に入り、周囲の友人たちが「内定もらったよ!」という嬉しい報告をしてくれる一方で、自分はまだ内定がない…。

そんな状況に置かれると、「もしかして、自分はもう手遅れなのだろうか」と強い焦りや不安を感じてしまうのは当然のことです。

特に、これまで順調に選考を進んできたつもりだったのに、最終選考でご縁がなかったり、思うように結果が出なかったりすると、自信を失いかけてしまうかもしれません。

たしかに、6月という時期は、多くの企業で採用活動が一つの区切りを迎えるタイミングであり、この時点で内定がない状態には、いくつかの注意すべき点が存在します。

決して「終わり」ではありませんが、現状を正しく理解し、今後の対策を練るためには、なぜこの時期に内定がないことが「危険」と捉えられることがあるのかを知っておくことが大切です。

ここでは、6月に内定がない状態が就職活動においてどのような影響を及ぼす可能性があるのか、具体的な理由を掘り下げて考えていきましょう。

この現実を直視することで、次の一手が見えてくるはずです。

6月には選考を終える企業も多いから

6月に内定がない状態が少し気掛かりな理由の一つとして、この時期までに選考活動の大部分を終える企業が少なくないという点が挙げられます。

特に、経団連に加盟している大手企業や、学生からの人気が高い有名企業の多くは、政府が示す採用選考に関する指針に沿って採用活動を進めており、大学4年生の6月1日以降に本格的な選考を開始し、その後、比較的短期間で内々定を出していく傾向があります。

そのため、6月後半から7月にかけて、主要な企業の採用活動はピークを過ぎ、充足した採用枠から徐々に募集を締め切っていくケースが一般的です。

もちろん、すべての企業がこのスケジュールに厳密に従っているわけではありません。

中堅・中小企業や、独自の採用スケジュールで動く企業、あるいは通年採用を行っている企業も増えてきています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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もしあなたが主に大手企業や早期に採用活動を終える傾向のある企業を中心に受けていた場合、6月時点で内定がないということは、選択肢となる企業の数が春先に比べて減ってきている可能性を示唆しています。そのため、これまでと同じような軸で企業を探していると、応募できる企業が見つかりにくくなるかもしれません。

この状況を理解した上で、視野を広げたり、企業選びの軸を再検討したりする必要が出てくるでしょう。

6月以降はライバルの就活生のレベルが高いから

6月以降の就職活動が「後半戦」とも言われる中で、内定がない状態が気になるもう一つの理由は、選考で競い合うライバルたちの質が変化してくる可能性です。

春までの選考では、非常に多くの学生が一斉に就職活動をスタートさせますが、6月を過ぎると、ある程度の学生は内定を得て就職活動を終えています。

では、この時期以降も活動を継続しているのはどのような学生たちなのでしょうか。

一般的に考えられるのは、より高い目標を目指して大手企業や難関企業に挑戦し続け、惜しくも涙をのんだものの、依然として高い実力を持つ学生たちです。

また、公務員試験や大学院進学といった別の進路と並行して就職活動を進めており、ここにきて民間企業への就職に本格的に舵を切った学生もいるでしょう。

さらに、留学から帰国したばかりで、これから就職活動を本格化させる優秀な学生や、部活動や研究などで春までは忙しく、ようやく就職活動に本腰を入れ始めた学生なども考えられます。

つまり、6月以降の選考では、意欲も能力も高いライバルたちと、限られた採用枠を争うことになる可能性が高まるのです。

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(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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これは一概には言えませんが、選考の難易度が相対的に上がると感じる場面も出てくるかもしれません。だからこそ、これまで以上に自己分析を深め、企業研究を徹底し、面接対策にも力を入れるなど、より一層の準備と努力が求められることになります。

【6月に内定なし】6月に内定なしから逆転する方法

6月の時点で内定がないと、もう間に合わないのではと不安を感じる方も多いかもしれません。

しかし、まだ就活のチャンスは十分にあります。

これまでのやり方で結果が出なかったのなら、方法を見直すことが必要です。

ここからは、就活の流れを立て直し、内定に近づくための具体的な対策をご紹介します。

6月に内定なしから逆転する方法
  • エントリーする企業数を増やす
  • 今まで以上に情報収集を行う
  • 自己分析を1からやり直す
  • 実践的な面接対策を行う
  • 落ちた選考を振り返って弱点を知る
  • 就活マナーを見直す
  • 第三者からのアドバイスを受ける

これまでとは違う角度から挑戦する、自分の弱点を補うなど、小さな一歩が大きな変化につながることもあります。

焦らず冷静に状況を整理し、行動に移していきましょう。

エントリーする企業数を増やす

就活が思うように進まないときは、まずエントリーしている企業数を見直してみましょう。

特に、大手企業に絞って活動していた方は、知られざる優良企業にも視野を広げることがカギとなります。

多くの就活生が注目するBtoC(※1)企業は知名度が高く、どうしても倍率が高くなりがちです。

その一方で、BtoB(※2)企業は一般的な学生にはあまり知られていない分、競争率が比較的低く、実は働きやすく安定した企業も多く存在します。

特に製造業、インフラ、専門サービスなどには、堅実で将来性のある企業が数多くあります。

知っている企業だけでなく、自分に合う企業、成長できそうな環境に目を向けることで、チャンスは大きく広がります。

今までの視点を少し変えるだけで、内定への道が開けるかもしれません。

※1:一般消費者向けの商品・サービスを提供する企業(例:食品メーカー、小売業など)
※2:企業向けに商品やサービスを提供する企業(例:部品メーカー、ITインフラ企業など)

今まで以上に情報収集を行う

6月以降は求人の数が減少傾向にあります。

大手企業の多くが選考を終え、中小企業やベンチャー企業が中心となるため、求人が見つけにくくなったと感じるかもしれません。

だからこそ、今まで以上に情報収集が重要になります。

ナビサイトだけでなく、逆求人型サービスやスカウトアプリ、大学のキャリアセンター、OBOG訪問など、複数のルートを使って情報を得るようにしましょう。

加えて、「夏採用」「通年採用」「秋採用」などのキーワードで検索することで、まだ募集を行っている企業を効率的に見つけることができます。

限られた求人の中から、自分に合ったチャンスを見つけるためには、行動範囲と情報源を広げることが不可欠です。

また、募集が少ないからこそ気に入った企業は絶対に落としたくありません。

情報収集を単なる「検索作業」ではなく、「戦略の一部」と捉えて動くように意識しましょう。

自己分析を1からやり直す

内定がなかなか出ない場合、自分に合った企業に出会えていないというケースが少なくありません。

その原因の一つが、自己分析の不足です。

就活初期に一度やったきりで、深堀りができていないという方は、ここでもう一度じっくりと自己分析に取り組んでみましょう。

自己分析とは、単に長所や短所を書き出すことではありません。

過去の経験や行動を振り返り、自分はどんなときにやりがいを感じるのか、どんな価値観を大切にしているのか、どのような働き方を望んでいるのかといったことを掘り下げていく作業です。

こうしたプロセスを通して、自分に本当に合った業界・職種・企業が見えてくると、志望動機や自己PRにも説得力が生まれます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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今からでも遅くありません。ここで一度立ち止まり、自分自身と向き合ってみることが、就活を好転させる大きなきっかけになります。

実践的な面接対策を行う

面接での印象が内定の可否を大きく左右する中で、緊張してうまく話せない、何を聞かれるか分からないと感じている方も多いのではないでしょうか。

こうした不安を払拭するには、実践的な面接対策が効果的です。

模擬面接を受けることで、自分の癖や弱点に気づき、改善することができます。

また、実際の面接を通して場数を踏むことで、緊張のコントロールがしやすくなり、自然な受け答えができるようになります。

大学のキャリアセンターや就活支援サービスでは、模擬面接の機会を提供しているところも多くありますので、積極的に利用してみましょう。

さらに、録音や録画をして自分の話し方や表情を客観的に確認するのもおすすめです。

実践を重ねることで、面接力は確実に伸ばすことができます。

落ちた選考を振り返って弱点を知る

選考に落ちてしまったとき、その結果だけに目を向けて終わってしまうのは非常にもったいないことです。

大切なのは、その選考から何を学び、次にどう活かすかという点です。

例えば、エントリーシートで落ちた場合は文章の構成や内容に一貫性があったか、面接で落ちた場合は質問への回答が抽象的になっていなかったかなど、選考の段階ごとに自分の課題を振り返ってみましょう。

改善点が見つかれば、次回以降の応募書類や面接の質も格段に上がっていきます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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もちろん、すべての選考に完璧を求める必要はありません。重要なのは、失敗から何を学んだかという姿勢です。一つひとつの経験を糧にしていけば、次第に自信もつき、内定へとつながっていくはずです。

逆求人サイト・アプリに登録する

これまでの就職活動では、主に自分から企業を探してエントリーするという形が一般的だったかもしれません。

しかし、6月以降、より効率的に、そして新たな可能性を広げるためには、「逆求人サイト」や「逆求人アプリ」といったサービスを活用してみるのも非常に有効な手段です。

これらのサービスは、あなたが登録したプロフィールや自己PR、スキル、経験といった情報を見た企業の人事担当者から、「ぜひうちの会社に興味を持ってほしい」「一度お話ししませんか」といったスカウトやオファーが届く仕組みになっています。

逆求人サービスの最大のメリットは、自分では見つけられなかった優良企業や、自分の強みや経験を高く評価してくれる企業と出会える可能性がある点です。

特に、専門的なスキルやユニークな経験を持つ学生さんにとっては、企業側からアプローチがあることで、より自分にマッチした企業と効率的に繋がれるチャンスが広がります。

また、企業からのスカウトが届けば、書類選考が免除されたり、特別な選考ルートに進めたりする場合もあり、選考を有利に進められる可能性も秘めています。

これらのサービスを最大限に活用するためには、プロフィール情報を充実させることが非常に重要です。

これまでの経験や学んできたこと、自分の強みや興味関心などを具体的に、そして魅力的に記述することで、企業の人事担当者の目に留まりやすくなり、より質の高いスカウトを受けられる可能性が高まります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

複数の逆求人サイトやアプリに登録してみるのも良いでしょう。これまで「攻め」の就職活動が中心だったかもしれませんが、これからは企業からのアプローチを「待つ」という新しい選択肢を加え、チャンスの幅を広げていきましょう。

大学のキャリアセンターを使う

就職活動において、最も身近で頼りになる存在の一つが、大学のキャリアセンター(就職課、キャリア支援課など名称は大学によって異なります)です。

就職活動の初期段階でガイダンスを受けたり、求人情報を閲覧したりするために利用した経験がある人も多いと思いますが、6月以降の就職活動が本格化するこの時期こそ、キャリアセンターを積極的に活用すべきタイミングと言えるでしょう。

キャリアセンターでは、単に求人を紹介してくれるだけでなく、エントリーシートの添削や模擬面接といった選考対策のサポート、個別の就職相談など、多岐にわたる支援を受けることができます。

特に、6月以降になると、大手企業の採用活動が一段落し、個別の学生への対応に時間を割けるようになるため、より丁寧で親身なアドバイスが期待できます。

また、一般には公開されていない大学独自の求人情報や、特定の企業への推薦枠の情報、卒業生の就職先データなど、その大学の学生にとって有益な情報が集まっている場合も少なくありません。

何よりも、キャリアセンターの職員の方々は、長年にわたり多くの学生の就職活動をサポートしてきた経験豊富なプロフェッショナルです。

あなたの悩みや不安に寄り添い、客観的な視点から的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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一人で抱え込まず、まずはキャリアセンターの窓口を訪ねてみてください。予約が必要な場合もあるので、事前に確認しておくとスムーズです。身近な相談相手として、そしてあなたの就職活動を力強く後押ししてくれる存在として、キャリアセンターを最大限に活用しましょう。

【6月に内定なし】6月からの就活でおすすめの企業

6月の時点で内定がないと、多くの就活生は不安を感じるものです。

しかし、この時期からでも内定を獲得できるチャンスは十分にあります。

大切なのは、焦らずに冷静に状況を分析し、戦略的に行動することです。

6月以降の就職活動では、これまでのやり方を単に続けるのではなく、視野を広げて様々な企業に目を向けることが成功への鍵となります。

上場企業・大手グループ企業

6月以降でも、上場企業や大手グループ企業への就職は十分に可能です。

特に、選考が遅めの企業や、内定辞退者が出たことによる追加募集を行う企業を狙うのがおすすめです。

例えば、商社や金融業界の一部では、他業界と比較して選考時期が遅い傾向にあります。

また、メーカーやインフラ系の企業でも、夏以降に二次募集を行うケースが見られます。

大手企業の場合、採用人数が多いため、辞退者が出た際の補充採用も積極的に行われることがあります。

こうした企業は、企業の採用ページや就職情報サイトで「二次募集」や「追加募集」といった形で告知されることが多いです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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大手グループ企業の中には、親会社とは異なる採用スケジュールで子会社が独自に採用活動を行うケースもあります。大手企業ならではの安定性や福利厚生、充実した研修制度は魅力的であり、6月以降も諦めずに情報収集を続けることで、希望の企業に出会える可能性は十分にあります。

中小企業・ベンチャー企業

6月以降の就職活動で特に注目したいのが、中小企業やベンチャー企業です。

これらの企業は、大手企業と比較して採用活動の時期が長く、通年採用を行っているケースも少なくありません。

例えば、IT系のベンチャー企業では、急速な事業拡大に伴い、常に人材を求めていることがあります。

また、特定の業界に特化した専門性の高い中小企業も、大手企業とは異なる採用スケジュールで優秀な人材を求めています。

中小企業やベンチャー企業の魅力は、個人の裁量が大きく、若いうちから多様な経験を積める点にあります。

成長意欲の高い学生にとっては、大手企業よりも早くキャリアアップできる可能性も秘めています。

企業の採用ページや、ベンチャー企業に特化した就職情報サイト、あるいは逆求人サイトなどを活用して、積極的に情報収集を行いましょう。

選考フローも比較的短く、内定までのスピードが速い傾向にあるため、早めに内定を獲得したいと考えている学生には特におすすめです。

二次募集をしている企業

6月以降の就職活動で特に注目すべきは、二次募集をしている企業です。

一次募集で採用予定人数を満たせなかった企業や、内定辞退者が出たために追加で採用を行う企業がこれに該当します。

業種や企業規模に関わらず、二次募集は様々な企業で行われる可能性があります。

例えば、製造業、サービス業、IT企業など、幅広い分野で二次募集が見られます。

これらの企業は、採用活動を継続しているため、6月以降でも積極的に学生と接触しようとしています。

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情報収集の方法としては、各企業の採用ページをこまめにチェックするほか、就職情報サイトの募集要項を「二次募集」「追加募集」といったキーワードで検索することが有効です。

【6月に内定なし】就活で6月まで内定がない人は秋採用に挑戦しよう

6月を迎えてもまだ内定がない…そんな状況に、焦りや不安を感じている方も少なくないでしょう。

「もうめぼしい企業の採用は終わってしまったのでは」「周りはどんどん就活を終えているのに、自分だけ取り残されている気がする」といったネガティブな気持ちに苛まれてしまうかもしれません。

しかし、ここで立ち止まってしまうのは非常にもったいないことです。

なぜなら、あなたの就職活動にはまだ「秋採用」という大きなチャンスが残されているからです。

「秋採用」と聞いても、具体的にどのようなものなのか、本当に内定に繋がるのか、ピンとこない方もいるかもしれませんね。

実は、この秋採用は、春までの選考とはまた違った特徴があり、そこを理解して戦略的に動けば、十分に内定獲得の可能性を秘めています。

むしろ、これまでの経験を活かし、より自分に合った企業と出会えるチャンスと捉えることもできるのです。

このセクションでは、そんな秋採用の全貌を明らかにし、あなたが次の一歩を踏み出すための具体的な情報をお届けします。

秋採用とは

まず、「秋採用」とは具体的に何を指すのでしょうか。

一般的に秋採用とは、その名の通り、企業の採用活動が秋頃(おおよそ9月以降)に行われる選考のことを指します。

多くの企業が春から初夏にかけて行う採用活動を「春採用(夏採用)」と呼ぶのに対し、それ以降の時期に実施される採用活動がこう呼ばれています。

2025年卒の就活スケジュールで言えば、6月から本格化した選考が一段落した後、夏を経て秋に再度募集が行われるイメージです。

では、なぜ企業は秋採用を行うのでしょうか。

その理由は様々です。

最も一般的なのは、春採用で予定していた採用人数に達しなかった場合や、内定を出した学生から辞退者が出てしまった場合の欠員補充です。

また、企業の事業計画に変更があったり、新規プロジェクトが立ち上がったりして、急遽新たな人材が必要になるケースもあります。

さらに、留学から帰国した学生や、公務員試験・大学院入試の結果を見てから民間企業の就職活動に切り替える学生など、多様なバックグラウンドを持つ人材を獲得したいという企業の狙いも背景にあります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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近年では、時期を限定せず優秀な学生がいれば通年で採用を行う企業も増えており、その一環として秋にも採用活動が継続されていることもあります。春採用に比べると募集人数が少ない傾向はありますが、その分、企業側の採用ニーズが明確であるとも言えるでしょう。

秋採用に挑戦するメリット

「秋採用って、春採用に比べてチャンスが少ないのでは…」そう感じる方もいるかもしれませんが、実は秋採用には、この時期ならではのメリットがいくつも存在します。

これまでの就職活動が思うように進まなかったとしても、秋採用をうまく活用することで、道が開ける可能性は十分にあります。

まず大きなメリットとして挙げられるのは、これまでの就職活動の経験を存分に活かせる点です。

春から夏にかけて選考を経験してきたあなたは、自己PRやガクチカの磨き込み、面接での受け答えなど、実践を通して多くのことを学んできたはずです。

うまくいった点、反省すべき点を振り返り、改善することで、より完成度の高い状態で選考に臨むことができます。

また、何度も企業説明会に参加したり、業界研究を重ねたりする中で、本当に自分がやりたいことや、自分に合う企業の姿がより明確になっているのではないでしょうか。

このクリアになった視点は、秋採用での企業選びに大いに役立つでしょう。

さらに、春採用とは異なる企業や、これまで見逃していた優良企業に出会えるチャンスがあるのも秋採用の魅力です。

大手企業だけでなく、独自の強みを持つ中堅・中小企業や、これから成長が期待されるベンチャー企業などが、秋採用で積極的に募集を行うことがあります。

視野を広げて情報収集することで、思わぬ掘り出し物の企業と巡り合えるかもしれません。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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春採用に比べて応募者数が若干落ち着く傾向もあるため、企業によっては一人ひとりの学生とじっくり向き合ってくれるケースも考えられます。これまでの経験を踏まえ、新たな気持ちで挑戦できる秋採用は、あなたにとって大きな転機となる可能性があるのです。

秋採用を実施している企業の特徴

では、具体的にどのような企業が秋採用を実施する傾向にあるのでしょうか。

その特徴を知っておくことで、効率的に情報収集を進め、応募先を見つける手助けになります。

まず挙げられるのは、採用予定人数が多い大手企業です。

春採用で多くの内定を出したものの、一定数の内定辞退者が出ることは避けられません。

そのため、欠員補充や、当初の計画通りに採用人数を確保するために、秋に追加募集を行うことがあります。

また、グローバルに事業を展開している企業や、多様な職種がある企業なども、年間を通じて採用ニーズがあるため、秋にも採用活動を継続している場合があります。

次に、中堅・中小企業も秋採用に積極的な場合があります。

春採用では大手企業と採用時期が重なり、なかなか学生の注目を集めにくいという事情から、あえて時期をずらして秋に採用活動のピークを持ってくる戦略をとる企業も少なくありません。

こうした企業の中には、特定の分野で高い技術力を持っていたり、地域経済に大きく貢献していたりする優良企業が隠れていることも多いです。

また、急速に事業を拡大しているベンチャー企業やIT関連企業なども、年間を通じて積極的に人材を募集している傾向があります。

新しいサービスや技術開発のために、常に新しい力が必要とされているため、秋採用でも活発に採用活動を行っていることがあります。

さらに、外資系企業の中には、本国の会計年度に合わせて採用スケジュールを組んでいるため、日本の一般的な就活スケジュールとは異なる時期に採用を行うケースも見られます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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これらの企業情報は、就職活動サイトの「秋採用特集」や、各企業の採用ホームページで「追加募集」「継続募集」といったキーワードで検索することで見つけやすくなります。大学のキャリアセンターにも、秋採用の情報が寄せられていることがあるので、積極的に相談してみると良いでしょう。諦めずにアンテナを張っていれば、きっとあなたに合う企業が見つかるはずです。

【6月に内定なし】内定獲得が遠のくNG行動

内定獲得が遠のくNG行動は以下の5つです。

内定獲得が遠のくNG行動
  • やみくもにエントリーする
  • 持ち駒がゼロの状態で放置する
  • 過度に周りと比較する
  • 独りよがりの就活をする
  • 内定の時期にこだわる
  • 内定の数にこだわる

内定獲得を焦ってしまうと逆効果を生む可能性があります。

本章で解説するNG行動をきちんと理解し、就活に役立ててください。

もし、無意識のうちにNG行動を取っていた就活生は、今から注意すれば問題ありません。

また、いきなりすべてを実行するのはハードルが高いため、すぐに行動できるものから実践してください。

やみくもにエントリーする

内定獲得が遠のくNG行動の1つ目は、やみくもにエントリーすることです。

エントリー数が増えることで、企業あたりにかけられる対策時間が少なくなります。

その結果、志望動機や自己PRが表面的な内容になりがちです。

内定を得るためには一定数の企業にエントリーする必要があります。

しかし、適当にエントリーすることを勧めているわけではありません。

もし、入社したとしても後悔のない企業を選択することが重要です。

1社ごとに丁寧に準備していると時間がかかりますが、自分の価値観にマッチした企業から内定を獲得できます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

就活は内定数を競うものではありません。自分が納得いく企業から内定がもらえれば、就活は成功です。とりあえずでエントリーするのは避けましょう。

持ち駒がゼロの状態で放置する

現在選考中の企業(=持ち駒)がないまま、就活を中断してしまうのは非常に危険です。

モチベーションが下がってしまう気持ちは理解できますが、行動を止めれば、次のチャンスを掴む可能性もゼロになります。

特に6月以降は、求人情報の更新頻度が下がるため、エントリーのタイミングを逃すと取り返しがつかなくなることもあります。

持ち駒がゼロのときこそ、自己分析をやり直し、志望業界や職種の幅を広げるなど、行動の見直しが必要です。

また、短期間で選考が進む中小企業やベンチャー企業に積極的に目を向けることも重要です。

就活は止まったら終わり。動き続けることが、逆転内定への唯一の道です。

過度に周りと比較する

内定獲得が遠のくNG行動の2つ目は過度に周りと比較することです。

他人との比較は、焦りや自己否定につながり、就活のモチベーションが下がります。

また、気持ちが不安定な状態では冷静な判断ができません。

自分に合った企業か見極めるためにも、周囲の就活状況は参考程度に留めましょう。

6月時点で内定がない場合、周囲の様子が気になる気持ちは理解できます。

しかし、就活は競争ではありません。

自分自身のペースで1歩ずつ進むことが何よりの近道です。

自分と他人の境界線を設けて、気にし過ぎないようにしましょう。

どうしても気になる場合は、時間を決めてチェックしてください。

ダラダラ友人のSNSを見てしまうと落ち込む原因になります。

独りよがりの就活をする

内定獲得が遠のくNG行動の3つ目は、独りよがりの就活をすることです。

就活はすべて1人で対応する必要はありません。

時には第三者からフィードバックをもらうことで、より伝わる内容にブラッシュアップできます。

たとえば、自分では完璧だと思っていた自己PRを友人に読んでもらうと、伝わらない可能性があります。

どこがわからないのか教えてもらうことで、誰が読んでも理解できる自己PRに生まれ変わるでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

就活の多くは自分1人で担当します。履歴書を作成したり、面接に参加したりするのも自分です。しかし、周囲のサポートを受けてはいけない決まりはありません。遅れた分を取り返すためにも、友人やプロの力を借りましょう。

内定の時期にこだわる

内定獲得が遠のくNG行動の4つ目は、内定の時期にこだわることです。

内定の時期を厳しくしてしまうと、かえって自分を苦しめることになります。

目標を設定することは大切ですが、無理のないスケジュールにしましょう。

また、内定を獲得すること自体がゴールになってしまい、納得していない企業からの内定を承諾する危険性もあります。

もし、自分の価値観に合わない企業に就職してしまうと、早期離職の原因になってしまいます。

内定がない状態に焦りを感じるのは当たり前です。

しかし、時期よりも自分の納得感を優先してください。

一見就活が遅れてしまうように見えますが、達成感のある就活になります。

内定の数にこだわる

内定獲得が遠のくNG行動の5つ目は、内定の数にこだわることです。

内定数の多さ=成功の証のように思われがちですが、あくまで表面的な結果にすぎません。

もちろん、努力した結果であるため否定するつもりはありませんが、就活の目的は自分に合った企業を見つけ内定を獲得することです。

内定数の多さに惑わされないようにしましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

仮に内定を10個獲得しても4月に入社できるのは1社のみです。そのため、残りの9社は辞退しなければなりません。内定数が気になる気持ちはわかりますが、内定をもらった企業との相性にこだわるようにしましょう。

【6月に内定なし】6月から就活を始める際の注意点

6月から本格的に就活をスタートするという方も、まだ内定獲得のチャンスは十分にあります。

ただし、すでに就活が進んでいる学生たちに比べると、情報収集や準備の面で遅れがあるのは事実です。

そのため、スタート時点での状況を正しく把握し、計画的かつスピード感を持った行動が求められます。

6月以降に就活を始める際には、特に注意すべきポイントがいくつかあります。

6月から就活を始める際の注意点
  • 周りよりも遅れていることは認識しておく
  • 企業によってはエントリーを締め切っている
  • 残っている採用枠が少ない可能性がある

ここでは、見落としがちな注意点をお伝えしながら、効率よく就活を進めていくためのヒントをご紹介します。

焦らず、しかし確実に一歩ずつ前に進んでいくことが、逆転内定への近道です。

周りよりも遅れていることは認識しておく

6月から就活を始める場合、他の多くの学生に比べてスタートが遅れているという事実はしっかりと認識しておく必要があります。

3月の広報解禁以降、多くの学生がエントリーを行い、4月から5月にかけては面接が本格化しているため、この時期にはすでに複数の内定を得ている人も少なくありません。

また、他の学生は選考を通じて面接経験を重ね、自己分析や企業研究の精度も高まっている一方で、6月から始めた方は、情報や経験が不足している状態にあります。

だからこそ、出遅れた分を取り戻すためには、今この瞬間からスピード感を持って動き出すことが大切です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

自己分析、業界研究、エントリー、面接対策を一つひとつ着実に行い、短期間でキャッチアップしていく姿勢が、内定獲得の鍵となります。

企業によってはエントリーを締め切っている

6月になると、すでに採用活動を終えている企業も出てくるため、エントリーできる企業の数は徐々に限られてきます。

特に、大手企業や人気業界においては、早期にエントリー受付を終了するケースが多く、気になる企業があるのに、すでに応募できなかったということも起こり得ます。

そのため、企業選びの際にはまだエントリーを受け付けているか、今後選考が行われる予定はあるかといった点を事前に確認することが重要です。

また、就活サイトだけでなく、企業の公式HPやSNS、逆求人型サービスなども活用して、情報の幅を広げましょう。

さらに、6月以降に採用活動を始める企業や、夏採用・秋採用を実施している企業も多数存在します。

選択肢が狭くなることを前提にしつつ、新たな出会いに前向きな気持ちで取り組んでいくことが大切です。

残っている採用枠が少ない可能性がある

6月以降に就活を進める際、企業によっては採用枠が残り少なくなっている可能性があることも考慮しておきましょう。

多くの企業では春の段階で大まかな採用人数を確保しているため、夏以降は追加募集や欠員補充として少人数を採用する傾向があります。

そのため、競争が激化することもありますが、逆に言えば、企業側もこのタイミングで良い人材に出会いたいという強い思いで選考を行っているケースも少なくありません。

つまり、少ない枠でもしっかりと準備をして臨めば、内定のチャンスは十分にあります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

大切なのは、数が少ないから…と諦めてしまうのではなく、残された機会を大切にし、質の高い選考対策を行うことです。一社一社に真摯に向き合い、丁寧な準備を心がけることで、逆転の内定は現実のものとなります。

【6月に内定なし】まとめ

6月時点で内定がないと、不安や焦りを感じるのは当然のことです。

しかし、今からでも内定を獲得するチャンスは十分にあります。

ポイントは、自分の現状を正しく受け止め、必要な対策を一つずつ講じていくことです。

就活がうまくいかない原因を見直し、新たな企業へのエントリーを増やしたり、自己分析や面接対策を強化したり、通年採用や秋採用といった新たな選択肢に目を向けることで、可能性は確実に広がっていきます。

出遅れたかもしれないと感じたその瞬間から、行動を変えれば未来は変わります。

今からでも決して遅くはありません。

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面接練習や書類添削も行っており、6月以降の巻き返しを図りたい方にとって非常に心強い存在となるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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