はじめに
就職活動での第一関門が誰しも履歴書だと思います。
そこで履歴書を書き始めたはいいものの、自分の長所・短所は何か分からない・何を書けばいいのかわからないという就活生は多いのではないでしょうか。
ここでは書類選考では必須な履歴書に書く長所・短所を書く時のポイントを解説していきます。
例文も記載してありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【履歴書の長所と短所】企業が長所と短所を聞く理由
企業が長所と短所を聞く本当の理由・目的は何でしょうか。
結論、企業はあなたの人柄をより深く知るために聞いています。
特に長所はあなたのポテンシャルを確認する目的、短所はあなたをより多面的に見ることで等身大のあなたを掴む目的があり聞いていることが多いです。
ここからは長所・短所と強み・弱みの違いについて記載していきます。
・「長所」と「強み」の違い
・「短所」と「弱み」の違い
「長所」と「強み」の違い
長所と強みの違いは何でしょうか。一見同じように感じますが、違う部分がほとんどです。
「長所」は性格の中で優れている点、仕事そのものには影響しない要素で、「強み」は仕事を行う上で優れている点やスキル、仕事を進めるにあたって成果を左右する要素です。
例えば明るさや丁寧さは「長所」、協調性や傾聴力などは「強み」に分類されます。
「短所」と「弱み」の違い
「長所」と「強み」の違いは理解できたでしょうか。次にそれとは逆の「短所」と「弱み」の違いについて解説していきます。
「短所」は性格の中で弱い部分、仕事そのものには影響しない要素で、「弱み」は仕事を行う上で弱い点やスキル、仕事を進めるにあたって成果を左右する要素という違いがあります。
例えばおせっかい・せっかちは短所、記憶力が低い・慎重すぎるなどは弱みに分類されます。
【履歴書の長所と短所】長所と短所の見つけ方
長所・短所と強み・弱みの違いについて記載してきました。
それを理解したうえで、次は自分自身の長所と短所の見つけ方について3つ解説していきます。
・自己分析を深める
・求める人物像から探す
・短所から考える
自己分析を深める
まずは自己分析を深めることです。
特に自分の過去を振り返る・自分史を作り振り返ることをおすすめします。
特に過去での成功経験・挫折経験などから自分史を作ることが出来ると思います。
例えば、部活・勉強での挫折経験があるが最終的には結果を残した場合、そこで発揮できた自分の力やそこで気付いたことなども自己分析の1つになります。
以下の記事で詳しく解説、テンプレートもついているので活用してみてください。
求める人物像から探す
企業の求める人物像に自分に重なるものを選ぶ方法もあります。
ホームページや就活サイトなどの募集要項に採用したい人物像の記載があるので、確認してみましょう。
ただし、あまりにも合わせにいくと企業のための対策なのは採用担当者にはすぐ分かるため、あくまでも参考程度に確認しましょう。
短所から考える
最後は短所から考えることです。
先ほども記載したように、長所と短所は表裏一体です。
自分の短所は見つけられているが、長所が見つけられない場合は、その短所を長所に言い換えてみるのをおすすめします。
以下では、短所を長所に言い換える理由やポイントを詳しく解説していますので参考にしてみてください。
周りの人に聞いてみるのも
自分でなかなか思いつかないという人は、家族や友人など周りの人に聞いてみるのがおすすめです。
家族と友達ではまた違う長所短所があると思います。また、そこで自分では気付けない長所や短所が見つかることで履歴書に書きやすくなります。面接時にも役立つでしょう。
【履歴書の長所と短所】長所と短所を書く際のポイント
次に履歴書に書く時のポイントを4つ紹介します。
・社風に合っている
・自分を客観視できている
・一貫性を意識
・特になしはNG
社風に合っている
まずは社風に合っているかです。長所や短所は企業の求める人物像に合ったものを選ぶのをおすすめします。
短所を選ぶのは難しいと思いますが、言い方によっては好印象を与えられるので、その企業にとって致命傷とならないようなものを選びましょう。
自分を客観視できている
次に自分を客観視できているかどうかです。これは冷静に自分を客観視できているかがポイントになってきます。また、企業で働く上で自分を客観視できているかは重要です。
感情や謙遜を挟まず、自分が思う自分の長所と短所をアピールしましょう。
一貫性を意識
3つ目は一貫性を意識することです。
例えば、長所が明るいと書いているのに、短所が人見知りと記載した場合、矛盾した印象を与えてしまいます。
また、一貫性がないと不信感を持たれてしまいます。一貫性を意識しましょう。
言い換えで差別化しよう
例えば明るさと一言にいっても、仲間のミスを励ます・初対面の人でも話しやすい雰囲気づくりができるなど様々な印象を含みます。
長所を明るさと一言でまとめてしまうのではなく、「落ち込んだ人を励ます明るさ」など言い換えることでオリジナリティを出すことができ、ありきたりな印象を払拭できます。
特になしはNG
最後は、特になしはNGということです。長所と短所の欄がある場合は必ず書きましょう。
特になしと記載してあると、自己分析をしっかりとできていないのではないかなど、マイナスな印象を与えてしまいます。
履歴書のテンプレートを変えるのも手
履歴書を書く時点で長所や短所を見つけられていない・書きたくない人は、企業から特に履歴書の指定がない場合、履歴書のレイアウトを変えるのも良いでしょう。
長所・短所欄が少ない履歴書もあります。指定がない場合は自分に合った履歴書を選びましょう。
【履歴書の長所と短所】長所と短所のおすすめの構成
長所・短所の見つけ方や、書く際のポイントについて記載してきました。
ポイントをふまえたうえで、次は長所と短所を書く際のおすすめの構成を話していきます。
・結論
・根拠
・意気込み
結論
まずは結論からです。最初にあなたの長所や短所が何なのかを述べましょう。
「私の長所・短所は〇〇です」と簡潔に述べるのが良いです。
結論ファーストは履歴書に限らず、面接の際にも必須項目になってきます。
根拠
次になぜそれが長所・短所といえるのかという根拠を話しましょう。
具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめです。
(過去経験や実際に友達や家族から見たあなたの人物像など)
意気込み
最後は意気込みです。長所の場合は入社後にどう活かすのか、短所は改善するためにどう行動していきたいかということを伝えましょう。
長所も短所もそれをどうするのかが大事になってきます。
【履歴書の長所と短所】長所と短所の例文
ここからは、長所と短所をふまえた例文を3つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
例文①:長所
結論:責任感
根拠:部活で部長として取り組んだ
意気込み:責任感を持って業務を行い、お客様から信頼を得たい
部長として、後輩たちを引っ張ってきました。
人数が多かったため、まとめることが大変なこともありましたが、1人1人にきちんと向き合って、全国大会に向けて部員を引っ張っていきました。
最後まで自分のやるべきことを全うしました。以上のことから、御社に入社した時も、責任感を持って業務を行い、お客様から信頼を得ていきたいです。
例文②:短所
結論:マイペース
根拠:〇〇の場面で失敗した
意気込み:〇〇をすることで、スピード感を持って取り組み、目標を達成したい
失敗した理由は結果的には自分の確認ミスだったため、確認を忘れないために、以後TODOリストを書き、何をやるべきかをピックアップするように変えました。
〇〇の場面で失敗した経験で気付けたこともあったので、同じミスをしないように、御社で働く時もスピード感を持って取り組み、目標を達成したいです。
例文③:長所と短所をどちらも書く場合
結論:長所は集中力が高い
根拠:〇〇の場面で発揮した、しかし、マルチタスクができないという短所があり、〇〇の場面で失敗した
意気込み:入社後はマルチタスクが生じた場合は優先順位を決め、高い集中力を維持したまま仕事をこなしたい
集中力が高かったおかげもあり、アルバイト先でのいつもの平均売上を〇〇%上回ることが出来ました。
しかし、マルチタスクができないという短所があり、〇〇の場面では失敗してしまいました。
入社後はマルチタスクが生じた場合は優先順位を決め、高い集中力を維持したまま仕事をこなしたいです。
【履歴書の長所と短所】長所と短所の注意点
履歴書に書くうえでの注意点も3つあります。
やりがちなことが多いので、自分は当てはまっていないか1つ1つ確認していきましょう。
・致命的な短所は書かない
・短所は改善点を示す
・記入欄が小さい場合は箇条書きで書く
致命的な短所は書かない
NG例
結論:時間を守れない
根拠:授業時間に間に合わず、毎回5分ほど遅刻してしまった
意気込み:5分前行動を心がけ、迷惑をかけないよう気を付ける
時間を守れないのは社会人として致命的です。当たり前のことを書かないようにしましょう。
他に、嘘をつく、すぐに言い訳をしてしまうなどもNGです。
短所は改善点を示す
結論:短所は飽き性
根拠:大学のころ、様々なサークルを転々とした
以上で終わるのはNGです。
短所を述べる場合は改善点を示しましょう。この場合は、様々なサークルを転々としていた経緯から、そこでの学びや感じたこと、それを会社でどう活かすのかまでを具体的に書くと良いです。
記入欄が小さい場合は箇条書きで書く
履歴書のフォーマットによって記入欄の大きさが異なってきます。
記入欄が小さい場合は、無理やり文字を小さくして書くのではなく、箇条書きで()の中に長所や短所の詳細を書くのがおすすめです。
例
長所:明るい
(困難をチャンスととらえ、高いモチベーションを維持できます。)
短所:自信がない
(自分を過小評価してしまうので、数字など客観的な指標で等身大の自分を掴みたい)
まとめ
いかがだったでしょうか。
冒頭でも述べた通り、履歴書は就職活動の第一関門です。
書類選考が通らないと、そもそも面接も内定ももらえません。
また、面接時も履歴書を元に話すことが大半です。
今一度自分の履歴書を見直してみて、大丈夫かどうか確認してみましょう。自分では良いと思ってるがやっぱり心配...と思っている就活生はエージェントに頼るのも1つの手段です。
自分が納得いくまで徹底的に出来れば、内定はすぐそこです!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート