「学生時代の取り組みが思いつかない」
「エントリーシートには箇条書きで書いてもいいの?」
上記のように、エントリーシート(ES)にある「学生時代の取り組み」について何を書けばいいか迷っている就活生は多いでしょう。
本記事は、学生時代の取り組みを質問された場合の回答方法を解説しています。
ESは自分の魅力をアピールできる貴重な機会です。
面接官から高評価を獲得し、志望する企業に就職できるようにしましょう。
目次[目次を全て表示する]
ESの「学生時代の取り組み」のよくある間違い
まずは、就活生の多くが勘違いしてしまう3つの間違いについて解説します。
面接官が求める回答と異なる回答になると「質問が理解できていない」「この就活生の魅力が伝わってこない」などマイナス評価になるでしょう。
そのため、次の文章をしっかりと読み、悪い印象にならないよう注意してください。
よくある間違いは、知っていれば簡単に回避できます。
詳しく解説していくので参考にしてください。
学生時代に取り組んだことを箇条書きで書く欄ではない
まずは、学生時代に取り組んだことを箇条書きで書かないでください。
「学生時代に取り組んだこと」が質問されている場合は自己PRするスペースです。
そのため、思いついた順に箇条書きしてしまうと企業が求める回答から離れてしまいます。
文章作成のための材料として書き出すのは問題ありません。
しかし、そのまま提出しないように注意してください。
複数思いついた場合は、企業にアピールしたい要素と重なるものを選択しましょう。
例えば「部活動、資格勉強、ボランティア活動」が思いついたとします。
協調性をアピールしたい就活生は、部活動を選択し自分が協調性について語れるエピソードを用意してください。
実績の大きさは自己PRとは関係ない
次に、実績の大きさは自己PRとは関係ありません。
実績が素晴らしいほど企業の評価も比例して高くなるとは限りません。
そのため「〇〇大会で優勝した」「高校3年生の時に全国大会に出場した」などは必要ありません。
もし、実績の大きさが必要であればほとんどの就活生は書けなくなるため、企業も質問内容を変更するでしょう。
部活動や委員会活動、研究、ボランティア活動など自分が継続してきたものであれば十分に題材として成り立ちます。
確かに「全国大会優勝」の肩書きがある就活生は有利に見えるでしょう。
しかし、優勝経験が仕事に役立つかどうかは別物のため安心してください。
何に打ち込んだのかは企業にとっては重要ではない
最後は、何に打ち込んだのかは企業にとっては重要ではありません。
企業はどのように打ち込んだかを重要視しています。
よくある間違いは「野球を一生懸命打ち込みました」と記入欄に書いてしまうことです。
もちろん取り組んだ内容を説明するために野球に触れる必要はあります。
しかし、大切なのは野球に対してどのように考え、行動してきたかです。
例えば「レギュラーを獲得するために練習計画を立て、毎日取り組みました」など目標に対してどのように行動したのか記入しましょう。
面接官は、課題にどう取り組むのかが知りたいと考えています。
読み手のことも意識した文章を作成するようにしてください。
ESで「学生時代の取り組み」を聞く理由
続いて、なぜ企業が学生時代の取り組みを質問するのか解説します。
企業側の意図を把握しておくことで、文章の方向性が決まり作りやすくなります。
また、質問内容に合った返事をすることは大切です。
ESや面接において質問内容から離れた回答をしてしまう方がいます。
一生懸命答えてもコミュニケーション能力が低いと判断されるため注意してください。
詳しい内容は、次の文章になるのであらかじめ把握しておきましょう。
どんなことに努力できる人物なのか知りたいから
理由の1つ目は、どんなことに努力できる人物なのか知りたいからです。
学生時代に取り組む内容は、学業や部活動、アルバイトなど多くの就活生が経験していることがほとんどです。
そのため、書く内容は偏りがちです。
しかし、どこに注力してきたのかは就活生によって異なります。
面接官は書いている内容が重複していても、どういった努力をしてきたのか読み解くことで個性を見出しています。
例えば、同じアルバイトでも接客に力を入れた就活生と作業効率の向上に力を入れた就活生では、想像できる人物像が異なるでしょう。
企業はESを通して就活生の人柄を知りたがっていることを理解しておきましょう。
何かに打ち込む時の情熱が強いか知りたいから
理由の2つ目は、何かに打ち込む時の情熱が強いか知りたいからです。
企業は入社後に活躍してくれる就活生を探しています。
そのため、就活生が仕事にどれくらい情熱を注いでくれるか予想するために質問します。
学生時代と仕事では取り組む内容や責任感は異なるでしょう。
しかし、企業はESや面接から就活生の能力を見極めなければなりません。
比較検討の材料にするために「学生時代の取り組み」が知りたいと考えています。
取り組んだ内容選びに迷った際は、自分が一番熱中できたと思えることを思い出してみましょう。
一生懸命に取り組んでいれば文章や口調から情熱は伝わるため、自信を持って採用してください。
何かに打ち込む時の取り組み方が知りたいから
理由の3つ目は、何かに打ち込む時の取り組み方が知りたいからです。
仕事は結果も大切ですが、取り組み方も同じくらいに重要です。
そのため、企業は学生時代の取り組みから仕事の取り組み方を予測しようと考えています。
ESの内容に「周囲と連携して〇〇を成し遂げました」と記載されていれば、企業の一員として上手くやってくれるだろうと判断できます。
反対に、実績しか記載がなく取り組む姿勢が不明だと、入社後の様子が想像できず採用を迷うかもしれません。
面接官が自信を持って次の選考に進めたいと思えるように、ESには取り組み方も記載しておきましょう。
ESの「学生時代の取り組み」の作り方3ステップ
次は、実際に文章を作成する際の作り方を紹介します。
学生時代の取り組みについてよくある間違いや質問する理由を解説してきましたが、作り方を知らないと企業ウケの悪い文章になってしまいます。
また、いきなりESを埋めようとしても文章が思いつかない就活生も多いでしょう。
さらに書き始めたものの最初と最後で主張が変わっている人もいます。
終始一貫した内容にするためにも、本章を参考にしてください。
1. 学生時代に取り組んだエピソードを書き出す
まずは、学生時代に取り組んだエピソードを書き出してください。
詳しく書こうとすると時間がかかるため、部活動やサークル、ゼミなど大まかな内容で問題ありません。
他にもアルバイトや留学、イベントの企画・運営などジャンルは問いません。
現時点ではたくさん思いつくことが大切です。
判断に迷うものがあっても含めておきましょう。
文章の書き方や見せ方によっては立派なエピソードになるかもしれません。
同時に自分の熱量や当時の感情も記載しておきましょう。
話題が他の就活生と重なってもオリジナリティを表現する材料になります。
学生時代の取り組みが思いつかない就活生は、とりあえず書き出してみることから始めてみましょう。
2. 応募する企業に最も刺さるエピソードを選ぶ
次に、応募する企業に最も刺さるエピソードを選んでください。
企業は、求める人材にマッチした就活生を採用します。
志望する企業が変われば記載するエピソードも変更しましょう。
変更するためには企業分析が欠かせません。
公式サイトから募集要項を確認したり、企業説明会に参加したりして求める人材がどういったものか把握しておきましょう。
チャレンジ精神を大切にする企業であれば、挑戦した経験を記載してください。
他にも、チームワークを重視する企業にはコミュニケーション能力が伝わる内容にするなど柔軟に対応しましょう。
いくつかのパターンを用意しておくこと、さまざまな企業に応募できるためあらかじめ用意しておくと便利です。
3. 正しい構成に沿って組み立てる
最後は、正しい構成に沿って組み立てましょう。
取り組んだ内容も大切ですが、正しい文章構成でなければ面接官から高評価を得ることは難しくなります。
頻出質問とされるガクチカや自己PRも同様です。
就活は、就活生のあらゆる面から総合的に判断されます。
学生時代に取り組んだ内容だけが良くても、他の面でマイナスになってしまうと落とされる原因になるでしょう。
面接官の印象を悪くしないためにも、文章構成にまでしっかり気を遣いましょう。
詳しい構成は次章で解説いたします。
今まで構成を意識したことがない就活生や自分の文章に自信がない就活生は、ぜひ参考にしてください。
ESの「学生時代の取り組み」の構成
学生時代の取り組みを効果的に面接官に伝えるには、正しい構成で文章を作成する必要があります。
思いついた順に書き始めると結論が曖昧になったり、まわりくどい説明になったりして面接官から読みにくい文章と評価されるでしょう。
また、ESは文字数制限が存在します。
限られた文字数で自己PRしなければならないため、余計な言葉は省く必要があります。
面接官に伝わりやすい構成を解説していくので参考にしてください。
1. 結論
まずは、結論から述べてください。
結論から説明することで次の文章が何について記載されているのか想像しやすくなり、読みやすさにつながります。
例えば「私は、野球部に所属していた頃は、自分から話しかけるよう意識していました」と冒頭から主張したいことを説明してください。
丁寧に説明しようと野球を始めたきっかけや努力してきた内容を説明したくなりますが、後回しで問題ありません。
結論を述べたのちに、詳しく内容を伝える段階で説明すれば十分に伝わります。
何が一番主張したいのか不明のままだと面接官は、モヤモヤした状態で読み進める必要があるため注意してください。
2. どうしてそれに取り組んだのか
次は、どうしてそれに取り組んだのか説明しましょう。
結論だけでは状況が想像しにくいため、取り組んだ理由を伝えてください。
理由を説明することで説得力を生み出せます。
「声掛けが少ないことからミスしたため、コミュニケーションを取る必要があると考えたからです」と結論を補足しましょう。
結論の次に取り組んだ理由がないと、面接官は文章を読むことに集中できません。
「どうして就活生は取り組むことにしたのだろう」と理由が気になりながら読む必要があるからです。
読みやすい文章には読み手への配慮があります。
文章の途中で疑問が浮かぶと考える時間が生まれ、読みにくい印象を与えるでしょう。
3. どのようにして取り組んだのか
そして、どのようにして取り組んだのかも説明してください。
結論を補足するためにも、自分が一番力を入れたと思う箇所を記載しましょう。
同じ題材でも取り組む方法は就活生によって大きく異なります。
自分らしさを表現するために、熱量や当時の感情を思い出しながら書いてください。
「始めは自分から挨拶するように心がけました。
休憩中にはプロ野球の話題を話しかけました」など実際に行動したことを記載しましょう。
結論に到達するまでに何をしてきたのか説明する部分です。
自分が自信を持って話せるエピソードを書くことで、面接官はより共感しやすくなります。
共感できない文章では高評価が得られないため注意してください。
4. どのような結果が出たのか
その後、どのような結果が出たのかまで記載しましょう。
取り組んでいるうちに結果が現れます。
成果が大きい、小さいに関係なく面接官に伝えましょう。
面接官は成果の大小で評価するわけではありません。
自分が結果に対してどう思ったのか、何を学んだのかが重要です。
例えば「行動した結果、信頼関係が生まれミスしてもお互いに励ませました」と記載すると面接官は何を得たのか理解できます。
取り組んだのちに結果がないと中途半端な印象になります。
最後まで成し遂げたことをアピールするためにも結果まで伝えましょう。
成功もしくは失敗のどちらでも問題ありません。
次にどう活かすかが大切です。
5. 今後社会でその取り組みをどう活かしたいか
最後は、今後社会でその取り組みをどう活かしたいか伝えましょう。
学んだ経験をどう仕事に活かせると考えているのか面接官は注視しています。
そのため、文末には「入社後は〇〇を活用し△△したいです。」と将来のことについて記載しましょう。
ポジティブな印象で終わるため、面接官の印象も良くなります。
「入社後はコミュニケーション能力を活用し、部署に関係なく連携が取れる人材になりたいです」などなりたい姿で終わるのもおすすめです。
面接官に経験したことが入社後も発揮できることをアピールしましょう。
学生時代に取り組んだこと以外にガクチカでも悩んでいる方は、こちらの記事を参考にしてください。
ESの「学生時代の取り組み」を魅力的に見せるコツは題材によって異なる
学生時代の取り組みを回答するうえで、内容をより魅力的に見せるコツは、題材によって異なります。
正しい構成やエピソードでアピールできれば基本的に問題ありませんが、選んだ題材に応じて、コツや例文を踏まえたアピールを実践することが重要です。
そのため、学生時代の取り組みの回答方法をチェックする際は、コツと例文をよく確認し、自分が選ぶ題材に適している例文からアピール文を作成していくと良いでしょう。
コツについては次の項目で詳細を解説していきますが、先に簡単に触れておくと、「なぜその取り組みなのか」「どのように頑張ったのか」などの具体性を高めることがとにかく重要なポイントになります。
どれだけ魅力的な取り組みを行ってきたとしても、伝えるうえで具体性が低ければ、よく伝わらないうえに信憑性も下がってしまいます。
また、最初にも触れたとおり正しい構成で伝えること、これは基本として大事なことなのでぜひ忘れないようにしましょう。
ESの「学生時代の取り組み」で企業ウケを良くするコツ
文章構成の流れについて解説してきました。
次は、企業ウケを良くするためのコツを解説します。
正しい構成にすることで、マイナスになる可能性は低くなるでしょう。
しかし、選考を勝ち抜くには高い評価を得る必要があります。
他の就活生と差別化するためにも本章を参考にしてください。
次の文章で紹介する3つのコツは同時に使うことでより効果を発揮します。
できる限り意識して盛り込むようにしてください。
なぜそれに取り組んだのかを説明する
コツの1つ目は、なぜそれに取り組んだのかを説明することです。
結論を伝えたことで安心して忘れがちになります。
理由まで説明することで自分の人柄を面接官に伝える効果もあります。
取り組んだ理由が「チームメイトのため」であれば協調性のある就活生だとアピール可能です。
他にも「作業効率を向上させるため」なら主体性のある就活生だと印象づけられます。
文章を作成する際は、面接官にどういう人間だと思われたいのかまで意識してみましょう。
取り組む動機は人それぞれのため、自分らしさを表現するチャンスです。
理由が思いつかない人は、当時の感情や何かから影響を受けた可能性など振り返ってみましょう。
具体的なエピソードを交えて説明する
コツの2つ目は、具体的なエピソードを交えて説明することです。
具体性があることで面接官は当時の状況が想像しやすくなります。
選択する話題によっては専門性が高く、伝わりにくい場合があるでしょう。
面接官も就活のプロですが知識には限界があります。
誰が読んでも内容が頭に入りやすいように、具体的な話を盛り込むようにしてください。
読み手側への配慮は大切です。
自分は理解しているつもりでも読者を放置する内容では、自分の取り組みが評価されません。
第三者が読んでも中身が理解できる内容かどうか読み直すようにしてください。
もし、心配であれば家族や友人、キャリアセンターの人に読んで感想をもらうのもおすすめです。
成果や学んだことを書く
コツの3つ目は、成果や学んだことを書くことです。
企業は活躍してくれる人材を採用しようと考えています。
そのため、学生時代の取り組みをただ紹介して終わるのではなく、自己PRにつなげてください。
自分がなりたい人物像や入社後の目標でも問題ありません。
自分なりにどうしていきたいのかを明確にしましょう。
曖昧な回答になると面接官から「入社後は適当に働くのではないか」「モチベーションの低い人かもしれない」などマイナスな印象になります。
自分の入社意欲や熱量をアピールする意味でも、何を得たのかしっかり記載しましょう。
詳しくアピールの仕方が知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。
ESの「学生時代の取り組み」の具体例と例文
本章では、シーン別に例文を紹介いたします。
実際の文章を読むことで、作成する際のイメージ作りに役立ててください。
また、自分が一番自信を持って書ける内容を見つけるための材料にもなるでしょう。
必要に応じて自分なりの言葉に変換したり、具体的なエピソードを追加したりして独自性のある内容に仕上げてください。
例文をそのまま使用すると、面接で深掘りされた際にボロが出るため避けましょう。
1. 学業
私は、大学2年生から3年生まで韓国に留学し、自分の目で確かめる大切さを学びました。
韓国アイドルのファンになったことがきっかけです。
その後、韓国の歴史や文化を知るうちに現地に行って学びたいと思うようになり、留学を決意しました。
実際に韓国へ行くと、教科書には載っていない現地の文化や言語に多く触れられたことが、非常に印象に残っています。
百聞は一見にしかずが身にしみて理解できました。
入社後は、自分の目で確かめてから判断できる人材になれるように行動していきたいです。
学業は成績優秀でなくても問題はありません。
自分が真剣に取り組んだと思う内容であれば大丈夫です。
2. アルバイト
私は、居酒屋のアルバイト経験を通して、柔軟な発想を学びました。
当時の店長は自分の字で書いたメニュー表にこだわりがありました。
しかし、海外のお客様が増えたことで注文に時間がかかるようになり、店員の作業効率が落ちていました。
そこで私は、写真つきのメニュー表を新しく用意することを提案しました。
お客様の使いやすさを優先した結果です。
無事に採用され、お客様からもとても好評でした。
入社後は、これまでの慣例に囚われない柔軟なアイデアが出せる人材になりたいです。
アルバイトは多くの就活生が経験しているため重複しがちです。
長期インターンを経験している人は、アルバイトよりも優先して作成しましょう。
より社会に近い経験になるため評価が高くなります。
3. スポーツ(部活動など)
私は、サッカー部員を増加させるために広報活動に注力しました。
3年生が引退すると部員数が減少し試合に出られなくなるためです。
元サッカー経験者やサッカーファンを中心に現状を丁寧に説明しました。
結果、3名の新入部員が獲得でき試合に出場できました。
自分の現状を周知する大切さを学びました。
これからは、自社商品の素晴らしさや使い方を多くの方に知ってもらえるようにイベントを企画したいです。
スポーツは個人や団体など競技によって特性が大きく異なります。
さらに、部活動や社会人チームなど所属する組織でもアピールできる要素が違います。
自分の主張したいことが明確に表現できるものを選択しましょう。
部活に関して詳しい作り方が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
4. 演奏やパフォーマンス系
私は、吹奏楽部で金賞を獲得することを目標に活動していました。
大勢の仲間と何かを作り上げたいと思ったのがきっかけです。
最初は、演奏会に参加するだけで十分と考えるメンバーが多く、練習の質は最低限でした。
そこで、私はもっと大きな会場でみんなと演奏したいことを伝え続けた結果、朝練と居残り練習に付き合ってくれるメンバーが次第に増えていきました。
最後の演奏会で、名前が呼ばれた時はとても感動したことを覚えています。
自分の考えをしっかりと伝えながら、貴社で活躍したいです。
演奏やパフォーマンスにおいて1人の力は限られています。
そのため、チームに対して自分がどのように貢献してきたかを説明しましょう。
5. イベントや行事系
私は、文化祭の実行委員としてイベントの企画・運営に携わりました。
渉外部に任命されたため、地域住民やスペシャルゲストの招待に注力しました。
最初は、1週間程度で完了すると予想していましたが、実際は打ち合わせする時間や日程調整に1ヶ月かかりました。
文化祭は盛り上がったまま終了できましたが、危うく運営に支障が出るところでした。
仕事をする際も早い段階から動き始め、余裕を持って準備が完了するように努めていきます。
自分の役割や立ち位置を明確にしておくと読みやすくなります。
また、イベントの規模や参加人数など具体的な数字があるとより説得力が増すでしょう。
6. 趣味
私は、趣味で山登りをしています。
大勢の登山仲間と計画を立て、自然と景色を楽しみながら月に一度登っています。
最初は友人に誘われたことがきっかけですが、今では登山用品にこだわるほど好きになりました。
山登りは歩いている最中はしんどいことばかりです。
しかし、山頂からの景色は何度見ても感動します。
これらの経験からチームで動く仕事は丁寧に計画し、コツコツ積み上げていくことを意識しながら進めたいと考えています。
趣味は基本的に目標がないことがほとんどです。
そのため、趣味を通して何を学んだのかを丁寧に記載しましょう。
趣味を題材にした書き方が詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
7. 自分磨き
私は、自分磨きのために筋トレを1年以上継続しています。
最初は恋人欲しさに始めましたが、現在では自分の体が成長していくことをモチベーションに取り組んでいます。
筋トレは始めてすぐに効果が現れるものではありません。
しかし、成長が実感できない自分に諦めそうになりました。
そこで、先の目標は一旦気にせずに、毎日のトレーニングをクリアすることに注目しました。
筋トレを始めて2ヶ月後には、友人から体の変化を指摘されとても嬉しかったです。
筋トレから学んだ継続性は仕事にも活かしたいと考えています。
結果はすぐにでなくても諦めずに挑戦していきたいです。
自分磨きは資格取得やPCスキルなど幅広いジャンルがあります。
自分がどれだけ真剣、かつこだわって取り組んできたか説明できるものを選択しましょう。
8. 日々の習慣やその他
私は、自分から挨拶するように心がけています。
昨年、大学の教授から挨拶された際に気分がよくなったことをきっかけに自分から話しかけるようになりました。
最初は緊張から声が小さい時もありました。
しかし、継続することで相手からも気持ちよい挨拶が返ってくるようになりました。
さらに挨拶がきっかけで同じ趣味の友人ができました。
上記の経験から、毎朝自分から挨拶し部署に関係なく連携できる人材を目指したいです。
習慣をアピールする際は継続している期間を伝えましょう。
計画性や継続力の評価につながります。
ESの「学生時代の取り組み」の文字数別の例文
ESには文字数制限があります。
指定されている場合は、過不足なく回答するのが好ましいです。
次の文章では4パターンの文字数での例文を紹介しています。
文字数ごとに作り方やポイントが異なるので、これから作成する就活生は参考にしてください。
100字の場合の例文
私は、アルバイトでSNS運用に注力しました。
Instagramに料理の写真をアップしたり、従業員の様子を動画で紹介したりしました。
その結果、来客数が10%増加しました。
100字の際は300〜400字程度作文し、そこから削ぎ落とすようにしましょう。
最初から100字にしようとすると構成が崩れる可能性があります。
多めに作成しておくと、面接で質問された際の回答にも使えます。
面接で深掘り質問されることを想定し、まずは指定された文字数より多めに作文しておきましょう。
200字の場合の例文
私は、簿記1級の資格取得に注力しました。
企業を縁の下から支えるためには経理の知識が必要になると考え、勉強しました。
最初は独特の考え方や専門用語に苦戦しました。
そこで同じ参考書を5周したり、YouTubeでわからない箇所の解説を見たりすることで、試験範囲が完璧に身についていました。
試験は無事に合格できたので、勉強した知識を入社後は存分に発揮したいです。
200字も100字と同様に多めに作文してから必要のない箇所を削りましょう。
また、100字よりは詳しく状況を解説できるため当時の様子や行動した内容をしっかり記入してください。
300字の場合の例文
私は、学生時代にボランティア活動に注力しました。
小学生の時に大学生のお兄さんやお姉さんにお世話になったのがきっかけです。
平日の放課後には小学生と一緒に遊んだり、夏休み期間にはキャンプに行ったりしました。
最初は、緊張している子もいましたが一緒に遊ぶ内にすぐ仲良くなれました。
また、時には喧嘩を仲裁することもあります。
お互いの言い分をしっかりと聞き、本人たちが意地を張っているように見えた場合は仲介役として間を取りもちました。
貴社に入社した際は、子ども達が安心して遊べる街づくりに貢献したいです。
子ども達の考えや意見を代弁できる人材を目指します。
300字は一般的な文字量になります。
文章構成がきっちり作れるため、結論から始め理由や具体的なエピソード、将来の目標などを盛り込むようにしましょう。
400字の場合の例文
私は、長期インターンシップに参加し契約件数の獲得に注力しました。
一般的にはアルバイトする学生が多いですが、少しでも社会経験を積むために長期インターンを選択しました。
最初は、商品の魅力が伝えられず断られることがほとんどです。
そこで上司が何度も営業のシミュレーションしました。
現在では月に5件ほど新規契約できるまでに成長しました。
上司がとても喜んでくださったのが、今でもモチベーションになっています。
上記の経験から事前準備の大切さと継続する重要性を学びました。
また、上司のアドバイスを素直に受け入れることで成績が急上昇しました。
貴社に入社した際は、事前に何度も練習しお客様に商品の魅力が多く伝わるように意識したいです。
また、より成果に貢献するために上司からのアドバイスをいただいた際は、素直に受け止め営業に取り組んでいくつもりです。
400字も300字同様に基本的な構成が組み立てられる文字数です。
結論から理由と順番に展開していきましょう。
400字は途中で文字数が埋まらず困る就活生もいるでしょう。
その場合は、入社後の取り組みをしっかりと想像してください。
ESの「学生時代の取り組み」でコレはあり?なし?
ESの「学生時代の取り組み」について回答する際は、エピソードを使ううえで「これはあり?なし?」と気になることもさまざまあるでしょう。
取り上げられるエピソードはさまざまなものがあるはずなので、選んだエピソードを実際に使って良いか迷ったときは、いくつかの判断軸から「あり・なし」を見極めていくと良いといえます。
主な判断軸は、以下のとおりです。
- ガクチカから得た・成長した能力を言えるか?
- ガクチカで磨いた能力を仕事で生かせるか?
- 企業次第で判断が変わることもある
以上の軸を明確に持っておくと、エピソードを選ぶうえで「あり・なし」の判断が的確になります。
では、判断軸の詳細をチェックしていきましょう。
ガクチカから得た・成長した能力を言えるか?
ESにおいて「学生時代の取り組み」をアピールする際に、そのエピソードを選んで良いか迷ったときは、ガクチカから得た・成長した能力を言えるかどうかが重要です。
つまり、そのガクチカからどのような能力を得てきたのか明確にアピールできる場合は、エピソードとして選んで良いといえます。
反対に、特に得た能力や成長した能力などはなく、アピールできる要素が少ない場合は別のエピソードのほうが良い可能性があります。
ESでは自分自身を積極的にアピールする必要があり、学生時代の取り組みを魅力的に伝えるうえでは、やはり何らかの学びや能力の成長があるほうが好印象になります。
何かに真面目に取り組んだ結果、自分の学びや成長につなげられる人物であることがわかるため、採用担当者からは評価されやすくなるでしょう。
ガクチカで磨いた能力を仕事で生かせるか?
ESで「学生時代の取り組み」をアピールする際は、ガクチカで磨いた能力を仕事で活かせるかどうかを、エピソードの選定基準にすると良いでしょう。
磨いた能力を仕事で活かせるほうが良いアピールになりやすく、採用担当者からは「自社に合う人材だ」と好印象を持たれやすいといえます。
新卒採用では、即戦力になれることは基本的に重要ではありませんが、持っている能力・強みが入社後に活かせればそれに越したことはないでしょう。
磨いてきた強み・能力に応じて志望先をチョイスしていることは、自分の適性を理解したうえで将来設計をしていることになるため、自分の意思やビジョンが明確であることの証明にもなります。
そもそも、磨いた能力と志望先企業の業務内容が合っていなければ、「なぜこのアピールを?」「その能力なら他社のほうが良いのでは」と思われてしまう原因になります。
企業次第で判断が変わることもある
ESで「学生時代の取り組み」をアピールするうえでエピソードの選び方に困ったときは、そもそも、企業次第で判断が変わるケースがあることも理解しておきましょう。
前述してきたような判断軸も必要ですが、企業の社風や理念、事業内容などによる部分も大きいため、さまざまな点を考慮してエピソードを選ぶことが大事です。
たとえば社員に野球経験者が多ければ、同じスポーツ系の取り組みでも、サッカーより野球のエピソードのほうが強くなる可能性があります。
このようにちょっとした「偏り」や「その企業ならではの独特な考え方」なども影響するため、エピソードの選定基準はケースバイケースといえることも事実です。
そのため、よりその企業に刺さりやすいエピソードを探すのであれば、徹底的に企業研究を重ねることも重要となります。
必要に応じてOBOG訪問などを通じて、内部事情を教えてもらえる機会があれば、役立つ可能性があります。
ESに書く「学生時代の取り組み」がない場合の見つけ方
学生時代の取り組みが見つからない就活生もいるでしょう。
本章では、困っている人向けに効果的に見つける方法を解説します。
仕組みを理解することで、自分では大したことはないと思っている取り組みでも武器にできます。
さらに「学生時代の取り組み」は就活において頻出の質問です。
対策無しで挑むと選考から落とされる可能性が高くなるため注意してください。
「学生時代の取り組み」の2タイプを理解する
まずは、見つけ方には「熱量と期間」の2タイプが存在することを理解してください。
熱量は大きい、もしくは普通となります。
期間は長いか短いかです。
次の文章では、熱量が大きいが期間は短く集中的に取り組んだパターンと熱量は普通だが、長期間にわたって取り組んだパターンで解説します。
2つのパターンに優劣はありません。
過去の自分を振り返る中で自分はどちらの傾向にあるか検討してみましょう。
テスト期間などの短期間に実力を発揮できる人や高校生の頃から習慣になり継続していることがある人もいます。
より自分の魅力が伝えられると考える方を選択してください。
熱量が大きく期間が短いガクチカの見つけ方
1つ目のタイプは、熱量が大きく期間が短いガクチカの見つけ方です。
過去の自分を振り返る中で、人並み以上に努力したことやしんどかったけれども達成できてよかったと思うことを探してみましょう。
もし「これかな?」と思うものがあれば忘れないためにもメモしてください。
現時点では、物足りない内容でも構成に沿って作成していくと面接で通用する内容に変化します。
また、当時の感情や工夫したエピソードを厚く書くことで面接官から高い評価を得られる文章にもできるでしょう。
案出しの段階ですぐに否定してしまうとチャンスを逃す可能性があります。
まだ、見つけられていない就活生は視野を広くしておきましょう。
熱量が普通で期間が長いガクチカの見つけ方
2つ目のタイプは、熱量が普通で期間が長いガクチカの見つけ方です。
学生時代から無理せずに継続できていることや好きで続けていることがないか振り返ってみましょう。
自分では意識していないため気がつかない人もいます。
家族や友人に当てはまることがないか質問してみるのも方法の1つです。
自分ではすごいと思っていなくても、周りから見れば尊敬にあたいする場合があります。
さらに、なぜ継続できているのか理由を説明するようにしましょう。
いつから始めたのか具体的なエピソードがあるとより魅力的な文章になります。
ガクチカを見つけるのが苦手な方は、こちらの記事を参考にしてください。
より詳しく解説しています。
ESで「学生時代の取り組み」を作り込めば面接もうまくいく
ESの「学生時代の取り組み」の回答方法には迷うことも多いですが、大変ながらもしっかりとアピール内容を作り込めば、大きなメリットも望めるものです。
それは、ESの学生時代の取り組みを作り込むことで、その後の面接もうまくいく可能性があるという点です。
マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査「6月の活動状況」によれば、「学生時代に打ち込んだこと」を面接でよく聞かれたと回答した24卒就活生は、全体の74.7%にものぼります。
この割合は、自己紹介・自己PRに次いで2番目に多い状況です。
つまり、「学生時代の取り組み」をESの段階から作り込んでおけば、面接にも応用しやすくなるということです。
どのような形にしても、学生時代の過ごし方については多くの企業が触れてくるため、作り込んでおくに越したことはないでしょう。
面接でも「学生時代の取り組み」がよく聞かれる理由
では、ESだけでなく面接でも「学生時代の取り組み」がよく聞かれる理由とは、どのようなものがあるのでしょうか。
企業は学生時代の取り組みを聞くことで、就活生本人の人柄や価値観などを見極めようとしています。
何に興味を持ってどのようなタイミングで高いモチベーションを持つのか、そういったパーソナルな部分は人によって異なり、そこからは一人ひとりの人柄が見えてきます。
企業は自社に対してマッチ度の高い就活生を見つけて面接する中で、経験・スキル・考え方・価値観・強みなどに基づいて「求める人物像」を設定しています。
「学生時代の取り組み」の質問は、その求める人物像にマッチするかどうかを知るうえで、ある程度を一度に知ることができるのです。
「学生時代の取り組み」を作る時の3つの心得
ESで「学生時代の取り組み」を作成する際は、アピールに失敗しないためにも、いくつかの心得を理解しておく必要があります。
「学生時代の取り組み」を作るときの心得は、以下のとおり3つあります。
- 無理に良く見せようとせず等身大の自分で臨む
- 成果を出すまでのプロセスを重点的に振り返る
- ありきたりなエピソードも掘り下げて輝かせる
以上の心得を理解したうえでESの「学生時代の取り組み」を書けば、魅力的な内容に仕上げられる可能性が高まります。
必要以上にエピソードを盛ったり、反対に抽象的すぎる内容にしたりすることは避けましょう。
では、心得について詳細を以下から解説していきます。
無理に良く見せようとせず等身大の自分で臨む
ESで「学生時代の取り組み」を伝える際は、無理に良く見せようとせず、等身大の自分で臨むことが大切です。
必要以上に見栄を張ったり話を盛ったりすると、アピールの際にボロが出てしまいますし、結果として自分に合わない企業を志望してのちに苦しむことになる可能性があります。
もし採用されたとしても、ミスマッチにより、早期離職につながる恐れもあるでしょう。
等身大の自分で採用された会社こそ、自分とのマッチ度が高い会社といえます。
等身大の自分の状態で活躍できることをゴールにしたうえで、「学生時代の取り組み」の回答を作成することが大切です。
現状の自分の能力や強み、人柄的に相性の良い企業に就職し、ミスマッチを起こさないことを大事にしましょう。
成果を出すまでのプロセスを重点的に振り返る
ESを作成する際に「学生時代の取り組み」を考える場合は、成果を出すまでのプロセスを重点的に振り返ってみてください。
どんな成果を出したかではなく、どんなプロセスでそのことに取り組み、そして成果や学びにつなげてきたのかが重要だからです。
困難や課題を乗り越えて成果を出すうえでは、何らかの工夫や継続的な努力が必要となります。
そういった工夫や努力の部分の詳細を、多くの採用担当者は知りたがります。
何を考えてどんな施策が有効だと考えたのか、そういったポイントから本人の人柄やポテンシャルがわかるからです。
そのため「学生時代の取り組み」について述べる際は、エピソードを掘り下げる部分において、成果を出すまでのプロセスをあいまいにしないように気をつけましょう。
ありきたりなエピソードも掘り下げて輝かせる
ESで「学生時代の取り組み」の回答を書くときは、ありきたりなエピソードでも掘り下げることをしっかり意識しましょう。
ありきたりなエピソードでも、詳細を明確に述べれば、内容は魅力的に感じられるからです。
なぜその行動を起こしたのか、何が課題だったのか、それに直面して何を工夫したのかなどを掘り下げれば、自分にしかない考え方・価値観・経験などが自然と見えてくるものです。
したがって、よくある内容のエピソードでも個性やオリジナリティが目立つようになり、採用担当者の印象に残りやすくなります。
そのため、「学生時代の取り組み」を書く際は、あえて珍しいエピソードを取り上げる必要はありません。
どのようなエピソードでも詳細を伝えることで、自分の魅力アピールにつなげることが大切です。
「学生時代の取り組み」をエントリーシートで効果的にアピールしよう!
本記事では「学生時代の取り組み」を効果的にアピールする方法を解説してきました。
就活生がよくする勘違いや面接官が質問する理由を理解しておくことで、効率よく対策ができます。
さらに、ESでは文字数制限があるため、指示に従って記入する必要があるため注意してください。
もし、取り組みが見つけられない方は熱量の大小と期間の長短を軸に検討してみましょう。
自分らしさが表現できたオリジナリティがある文章が完成します。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート