「業界は絞った方がいいって聞いたけど、実際どうやって絞るんだろう」そんな悩みを持っている就活生は多いと思います。
業界の数はとても多いので迷ってしまいますよね。
ここでは、就活で受ける業界を絞るメリットや業界の絞り方、その際のポイントを紹介します。
業界によって特徴や雰囲気があり、かなり差があります。
将来就職する企業がどの業界に属するのかであなたの未来は大きく変わります。
自分に合った業界に入り、なりたい自分を叶えられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【就活の業界の絞り方】就活では業界は絞った方がいい?
就活で業界を絞る目的は、効率よく就活を進めることです。
業界を絞ることが出来たら必然的に応募する企業の選択肢を減らせますし、面接の際にも色々なメリットがあります。
しかし、業界を絞った方がいいかどうかは人それぞれですし、状況によっても変わります。
一般的には就活で業界を絞るメリットの方がデメリットよりも多いため、業界は絞った方が良いと言えます。
では、業界を絞るメリットとデメリットは何でしょうか?
それを詳しく紹介します。
メリットとデメリットが分かっていれば業界を絞る際にスムーズに行うことができるので、チェックしてください。
【就活の業界の絞り方】業界を絞るメリット
まずは業界を絞るメリットを紹介します。業界を絞ると調べる企業が少なくなって楽になるのは何となく分かると思います。
しかし、他にも業界を絞るメリットはあります!
業界を絞る作業をしているときは、これから紹介する4つのメリットを意識してみましょう。
就活が効率的に進む
冒頭でも紹介しましたが、業界を絞る一番のメリットは就活が効率的に進むことです。
就活が効率的に進むことで、早く内定を獲得できるのはもちろん、就活自体をストレスレスに進めることができます。
なぜ効率的に進められるかというと、企業研究しなくてはならない企業が少なくなりますし、特定の業界に集中できるためです。
業界を絞らない状態で就活を進めていくと、調べる企業が多すぎて時間がかかりますし、ストレスにもなります。
また、就活をしている間に自分が何をしたいのか見失ってしまうこともあります。
しっかりとした理由を持って業界を絞れていた方が、迷わずに内定まで進みやすいです。
業界を絞って、企業選びを効率よくできるようにしましょう。
志望動機に一貫性が出る
業界を絞ることで、自分の就活軸や志望動機に一貫性が出て、より軸が強固なものになります。
内容に一貫性があることで説得力や信憑性が増し、内定に近づきやすくなります。
逆に業界を絞っていないと、業界によって長所や強みが異なるため、就活軸がブレて面接で深掘りされた時に答えられなくなってしまいます。
就活軸や志望動機は直接聞かれますし深掘りもされやすいので、注意してください。
面接では一貫性も大切になってきますので、業界を絞って志望動機を固めていきましょう。
特定の業界に集中できる
特定の業界に絞って就活を進めることで、的を得た就活ができます。
先程も解説したように、業界を絞ると業界研究や企業研究は自分が絞った業界のみ行えばよいです。
そうすると、本来他の業界研究をする時間を特定の業界研究に当てることができるため、より深く詳しく研究することができます。
就活はやることが多いですし時間もかかるので、全ての業界研究をするより特定の業界研究に絞った方が上手くいきやすいです。
その方が就活生の皆さんの気持ちも楽になりますよね。
また、業界を絞って特定の業界研究・企業研究に時間を割けるようになると、面接で深掘りされた時にも一貫性を持って答えやすくなります。
対策の負担が減る
特定の業界に絞ることで、対策の負担を減らすこともできます。
もちろん企業ごとの対策は必要になってきますが、業界としてくくった時に求められる人物像や将来性などといった傾向はほとんど一緒です。
そのため、業界を絞らない場合に比べて自己PRや面接での回答の仕方などの対策の負担が減ります。
就活はただでさえ負担が大きいので、できるだけ負担は減らしてやるべきことに集中した方がいいです。
その方がストレスもかかりませんし、より早く内定を取れるようになります。
【就活の業界の絞り方】業界を絞るデメリット
次に業界を絞るデメリットを解説します。
ここまで紹介した業界を絞るメリットを聞くと、デメリットなんて無さそうに思えますよね。
しかし、メリットを裏返せばデメリットになります。
ここでは2つのデメリットを紹介するので参考にしてみてください。
また、デメリットは対策することで無くすことができるので、業界を絞るデメリットは減らしていきましょう。
選択肢が狭まる
業界をあらかじめ絞ることで、将来の選択肢を狭めてしまうことになります。
先程のメリットの部分で、選択肢が減って効率的に就活を進められるという話をしました。
しかしこれは人によりますし、裏を返せば自ら将来の選択肢を減らしていることになります。
業界を絞るということは、その他の業界を選択肢から消すということです。
特に将来やりたいことがまだ見つかってない人は、他の業界が向いていると分かった際に対策が難しくなる場合もあります。
こうなることを防ぐために、後で解説する業界を絞る際の注意点をチェックしてください。
全落ちする可能性も
業界を絞ることで、万が一その業界が自分に最も相応しくない業界だった場合は、最悪全落ちする可能性もあります。
というのも、業界ごとに適した人材のタイプは異なるためです。
ある業界の企業だけ全てES落ちしたなんて人もいます。
全落ちするのを防ぐために、業界を絞る際は単なる興味関心だけで決めずに、その業界が自分に適しているかどうかを熟考しましょう。
自分に適しているかを見極めるためには自己分析と業界分析が大切になってきますので、しっかり対策してください。
【就活の業界の絞り方】業界の絞り方
「業界を絞った方がいいのは分かったけど、どうやって絞ればいいの?」
ここまで読んだ就活生の皆さんはそう思っているでしょう。
ここでは、皆さんの気になる業界の絞り方について紹介するので、これに沿って業界を絞ってみてください。
効率の良い就活をして早く内定を取れるよう頑張りましょう。
何を一番優先したいか決める
働きやすさか、給料か、成長環境かなど、自分は何を大切に働きたいのかを決めましょう。
働きやすさや安定を求めるなら大手企業や中小企業、成長を求めるならば、圧倒的成長環境があるベンチャー企業やスタートアップが望ましいです。
自分が何を1番優先したいか分からない人は、自己分析が足りていないです。
自己分析をすると、今までの自分が何を大切にしてきたのか、これから何をしたいのか見えてきます。
自己分析をしっかりとして、自分が1番優先したいことを見つけましょう。
そして、その1番優先したいことを叶えられる業界に絞ってください。
例えば「直接人と関わる仕事」「技術の最先端を見られる仕事」「商品が消費者に渡るまでの裏側に関わる仕事」など。
それがいわゆる就活軸にもなってきます。
遅くてもES提出前までに絞る
遅くてもES提出前までにはある程度の業界は固めておきましょう。
ESを提出した後に業界を絞っても意味がありません。
なぜなら、ESを提出する前に業界を絞って、その絞った業界にだけESを出した方が効率がいいからです。
また、ESを出したらすぐにテストや面接が始まり、業界分析や企業分析をする時間はあまり取れません。
そのため、ESを出す前に業界を絞って業界研究と企業研究をある程度終わらせた状態で就活を進められると、スムーズに内定まで辿り着くことができます。
目安は3つ程度まで
業界は1つに絞る必要はありません。
先程の業界を絞るデメリットで解説したように、業界を絞れば絞るほど自分の選択肢の幅を減らしてしまうことになるので良くないです。
そのため、業界は3つを目安に絞ることをおすすめします。
3つだと、企業選びがそこまで大変にならず1つの企業に集中できますし、自分の将来の選択肢を極端に狭めることもありません。
3つが丁度いいと言えるでしょう。
3つに絞るときは、就活軸を大切にしてください。
面接でも受けている業界や就活軸はよく聞かれます。
この時に一貫性があるようにするために、自己分析に基づいた就活軸を大切にして業界を絞りましょう。
【就活の業界の絞り方】業界を絞る際の注意点
次に業界を絞る際の注意点を紹介します。
以上の方法で業界を絞れば大丈夫ですが、その際に注意しなくてはならないことがあります。
就活は時間が無く将来がかかっているので焦るかもしれませんが、ここで紹介する注意点に気をつけながら業界を絞っていきましょう。
イメージだけで業界を絞らない
業界を絞る際は、その業界のイメージだけで決めないようにしましょう。
あなたのイメージが実際と合っているか分からないですし、面接で志望動機を深掘りされた時に答えられません。
また、そのイメージは同じ業界でも企業によって大きく異なる場合もあります。
業界を絞る際は、多くの業界の情報を調べた上で、あくまで自分の適正に合っているかをベースで考えて決めましょう。
自分に合っていないと入社してから大変ですし、そもそも面接で落ちる可能性の方が高いです。
業界を絞るときは、業界の特性を調べたり、今後の業界の動向を見たりした上で、自己分析の結果と合わせて考えましょう。
実際の社員の声が載っているアプリを参考にするのがおすすめです。
1つの業界にこだわらない
業界を絞る際には、1つの業界にこだわるのはやめましょう。
就活を進めていくうちに新しい情報や知識に触れることで、自分の中で思わぬ方向転換があるかもしれません。
1つの業界に絞ってしまうと視野が狭くなりますし、自分に合う業界を見落としてしまいます。
特に最初のうちは複数の業界に目星をつけることを意識しましょう。
インターンや説明会に行くと各業界の色が出ていますし、業界研究や企業研究をする中で、自分に合っている業界がだんだん見えてくるようになります。
就活を効率的に進めたいがために最初から1つの業界にこだわるのではなく、視野を広げてみましょう。
意外なところで惹かれる業界が出てくることもあります。
最終的には自分で判断する
業界を絞る際には、最後は自分の意思で決めましょう。
信頼できる先輩や家族、友人にアドバイスを求めることも大事ですが、それらを含めて最終的に判断するのはあなたです。
周りの人に言われた通りの業界を受けるのは危険です。
周りの人間とあなたでは育ってきた環境も考え方も異なるため、合っている業界も同じではないためです。
周りには公言していないけど、昔からずっと興味があった業界に挑戦するのもいいでしょう。
自分が入社して1番イキイキしてそうな業界がおすすめです。
一度きりの人生なので、後悔しないように最終的には自分で判断してくださいね。
まとめ
今回は業界を絞るメリット、デメリット、絞り方や注意点を紹介しました。
まだ業界を絞れていない就活生や、迷っている就活生には新たな気づきがあったと思います。
業界を絞る際には今回紹介した注意点を意識しながら、自分が優先したいことを自己分析で見つけて3つ程度に絞りましょう。
自分の将来を大きく左右する業界選びですので、自分の意思を大切にしてください。
皆さんの就活が成功するよう、祈っております。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート