【例文13選】「臨機応変に対応する力」の自己PRを効果的にアピールするコツ|評価される理由や注意点を徹底解説

【例文13選】「臨機応変に対応する力」の自己PRを効果的にアピールするコツ|評価される理由や注意点を徹底解説

自己PRで臨機応変さをアピールしたいけどどうアピールすべきかわからないという人もいるでしょう。

本記事では、就活における自己PR作成の際に、どのように臨機応変さをアピールすれば良いのかを、例文付きで詳しく解説します。

自己PRで臨機応変さをアピールしたいという方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事をおすすめしたい人
  • これから就活を始める予定の人
  • 臨機応変さをアピールしたい人
  • 自己PRで何をどう話せば良いかわからない人

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【自己PR】臨機応変に対応する力はアピールに向いてる?

臨機応変に対応する力を自己PRでアピールしても問題ありません。採用担当者は、柔軟に対応できる就活生と一緒に働きたいと考えているからです。

仕事を始めると急なトラブルや仕様の変更など、予定にない対応を求められます。場合によっては急いで作業しなければならず、苦労するでしょう。

しかし、上記のような時でも柔軟に対応するのが仕事です。採用担当者から「自社に必要な人材だ」と評価してもらうためにも、臨機応変さをアピールしましょう。

本記事では、臨機応変に対応する力を自己PRに活かす方法と注意点について解説しています。臨機応変を題材に自己PRを作成したい就活生は、ぜひ参考にしてください。

【自己PR】臨機応変さがある人の特徴

臨機応変さがある人の特徴は以下の3つです。

臨機応変さがある人の特徴
  • 状況に応じて行動を変えられる
  • 冷静に物事を判断できる
  • 目的を把握して適切な行動が取れる

臨機応変さは自己PRの候補に挙がる能力の1つです。自分に当てはまる能力をアピールすることで、より効果的な自己PRになります。

以下の文章を読み、自分に当てはまっているか確認してください。当てはまらない就活生は、特徴を意識して過ごしましょう。時間はかかりますが臨機応変さが身につきます。

状況に応じて行動を変えられる

臨機応変さがある人の特徴1つ目は、状況に応じて行動を変えられる人です。

プロジェクトを進めているとクライアントからの要望が変更になることがあります。ほかにも自然災害や経済状況が原因で業務がストップします。

上記のような場合でも適切な行動を取れる人は、臨機応変さがあると言えるでしょう。

臨機応変さは、リーダーが持つ特性と思うかもしれませんが、誰が持っていても問題ありません。状況が変われば求められる仕事が変わるからです。そして、自分なりに想像力を働かせて対応しなければなりません。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

もし、臨機応変な対応に不安を覚える就活生は、そのまま周囲に相談してみましょう。少しずつ行動した経験を積み重ねることで、臨機応変な対応が可能になります。

冷静に物事を判断できる

臨機応変さがある人の特徴2つ目は、冷静に物事を判断できる人です。

突然のトラブルはパニックになるでしょう。確かに予想外のことが起これば、誰しもが冷静ではいられません。しかし、冷静さを忘れないことが重要です。瞬時に気持ちを切り替え、今優先して取り組むべき仕事が何か見極めましょう。

最初から気持ちを切り替えるのは困難です。まずはトラブルに遭遇するたびに、一度落ち着く習慣を身につけましょう。習慣を作っておくことで冷静に物事を判断する余裕が生まれます。たとえば「1分間深呼吸する」「ストレッチする」など自分なりのルーティーンを作ってください。

徐々に臨機応変さを習得しましょう。

目的を把握して適切な行動が取れる

臨機応変さがある人の特徴3つ目は、目的を把握して適切な行動が取れる人です。

仕事をしていると「この業務の目的はなんだ?」とわからなくなる時があります。しかし、臨機応変に行動できる人は、一度立ち止まり目的を再確認します。場合によってはリーダーや上司に直接質問するでしょう。

物事の目的を逐一確認している人は、臨機応変さが当てはまる人材です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

目的がわからない状態で仕事を進めるのは危険です。ゴール地点から大きく離れた成果物が完成するリスクがあります。また、仕事の目的を把握しておくことで先回りが可能です。たとえば「企画がまとまったら、会議でプレゼンするから資料が必要になるな」と次の業務を予想し、あらかじめ対応できます。

【自己PR】臨機応変に対応する力が自己PRで評価される理由

臨機応変に対応する力が自己PRで評価される理由

続いて臨機応変さをアピールする就活生に対し、企業がどのようなイメージを抱くのかについても説明します。

多くの面接官は、上記のような3つの印象をあなたに対して抱く可能性が高いです。それぞれをよく理解し、魅力的な自己PRを作成しましょう。

トラブルへの対応力があるため

企業が臨機応変さをアピールする応募者に対して抱くイメージの1つに「トラブルへの対応力がある」という点が挙げられます。

仕事の現場では計画通りに物事が進むとは限らず、予期せぬトラブルや問題が発生することは日常茶飯事です。このような状況において、冷静に対処できるかどうかが個人のパフォーマンスやチーム全体の成果に大きく影響します。

臨機応変な人材は状況の変化に応じて柔軟に対応し、適切な判断を下すことができるため、企業にとって非常に貴重です。

例えば、プロジェクトの進行中に予算の変更やスケジュールの遅延が発生した場合も、即座に対応策を考え、チームをリードして問題を解決することが求められます。臨機応変な対応ができる人は業務の停滞を防ぎ、企業の信頼を守れるため、企業側はこの特性を持つ応募者に対して高い評価を与える傾向があると言えるでしょう。

チームでの仕事に向いているため

臨機応変さをアピールする応募者は、企業から「チームでの仕事に向いている」と評価されることが多いです。

チームでの仕事は多様な意見やアプローチを取り入れながら進めることが求められますが、臨機応変さを持つ人物は他者の意見や新たな状況に柔軟に対応し、組織に貢献する能力を持っています。

このような姿勢は、対人トラブルの回避やチーム内での調和を保つ上で非常に重要です。例えば、プロジェクトの方向性が途中で変更された場合や、新しいメンバーが加わった場合、臨機応変さを持つ人物はスムーズに変化に適応し、他のメンバーとも協力して新たな状況に対応できます。

この柔軟性はチームのパフォーマンスを向上させ、目標達成に貢献する要素となります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

企業にとって、このような人材は組織全体の士気を高め、円滑なコミュニケーションを促進するための欠かせない存在です。臨機応変さを持つ人材がいることでチームの一体感が高まり、困難な状況でも協力して乗り越える力を発揮することができるため、企業側にとって非常に好ましい要素となります。

リスクヘッジができるため

臨機応変さをアピールする応募者に対して、企業は「リスクヘッジができる可能性が高い」と判断します。

ビジネスの世界では予測不可能な事態が常に存在しており、それに対してどのように対応するかが重要です。臨機応変さを持つ人材はあらゆる事態を想定し、そのリスクを最小限に抑えるための計画を立てる能力を持っています。

このようなリスク管理能力は企業にとって非常に価値が高いものです。例えば、新しいプロジェクトを立ち上げる際に予想されるリスクを事前に洗い出し、それに対する対策を講じることでプロジェクトの成功率を高められます。また、計画に変更が必要な場合や突発的な問題が発生した際に迅速かつ柔軟に対応することで、企業の損失を防ぐこともできます。

臨機応変さを持つ人材がいることで、企業はより安定した経営を行うことができ、予期しない状況にも対応できる強固な組織を構築することが可能です。

【自己PR】臨機応変に対応する力を自己PRにする4つのステップ

  • 1

    どのように身に着けたのか深掘る
    どこでどのようにスキルを身に着けたのかを具体的に深掘る
  • 2

    臨機応変のエピソードを書き出す
    臨機応変さが発揮され、どのような結果に至ったのかを書き出す
  • 3

    仕事にどう活かすのかに結び付ける
    仕事においてはどのように活かすのか、活きると考えているのかを伝える
  • 4

    臨機応変さの言い換え表現を使う
    意味が伝わりやすい表現に言い換えて自己PRを作成する

続いて、臨機応変さをアピールする方法についても詳しく紹介します。

4つのポイントを踏まえた上で作成することで、より魅力的な自己PRに仕上げられます。内定の確率を高めるためにも、ぜひ以下の3つのポイントは理解しておきましょう。

①どこでどうやって身に着けたのか深掘る

臨機応変さをアピールする際には、どこでどのようにそのスキルを身に着けたのかを具体的に伝えることが重要です。

臨機応変さは日常生活やさまざまな経験を通じて磨かれるものです。例えば、アルバイトでの接客業務や、部活動でのリーダーシップ経験など、どのような環境でこの能力を身に着けたのかを詳しく説明することで、相手にその信憑性を伝えることができます。

過去の経験においてどのような困難な状況に直面し、どのような工夫や判断を行って臨機応変に対応してきたのかを具体的に話すことが必要です。例えば、アルバイトで急な顧客対応が求められた際に上司の指示がなくとも自ら考え行動したことや、部活動で予期せぬトラブルが発生した際にその場でチームをまとめ、解決策を導き出した経験などが挙げられます。

こうした具体的なエピソードがあると、実際にそのスキルを活かして行動した証拠となり、説得力を持たせられるのです。

②臨機応変さが発揮されたエピソードを書き出す

臨機応変さをアピールする際には、具体的なエピソードを通じて、そのスキルがどのように発揮されたかを伝えることが効果的です。過去の経験の中で、臨機応変な対応をすることで困難を乗り越えた事例を詳しく述べることで、面接官に対して自分のスキルが実際の業務においても活かされることを示せます。

例えば、イベントの進行中に急なトラブルが発生した際に臨機応変に対応し、成功させた経験や、チームでのプロジェクトで予想外の障害に直面した際に、自ら解決策を考え、実行した経験などが挙げられます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

どのような問題が発生し、それに対してどのようなアクションを取ったのか、そしてその結果として何が得られたのかを明確に伝えることが重要です。このようなエピソードを通じて、臨機応変さが「ただの性格の一部」ではなく「実際の仕事の中で役立つ能力」であることをアピールできます。

③仕事にどう活かすのかに結び付ける

臨機応変さは、仕事に活かすことのできる魅力的な長所です。企業もそのような印象を抱くのが一般的です。

あなた自身がどう活かしたいのかを加えて伝えることで、業務の理解度がアピールできます。

より入社意欲をアピールするのに効果的ですので、作成の際には企業の特徴と照らし合わせて考えてみましょう。

④臨機応変さの言い換え表現を使う

「臨機応変」という言葉は少し曖昧な言葉であるため、受け取り手によっては伝えたい内容との間に齟齬が生まれる可能性もあります。そのため、「柔軟性がある」や「判断力がある」などの言葉に言い換えて伝えることもポイントです。

臨機応変では具体的にどのような人なのか分かりにくくても、「私は突然のトラブルにも柔軟に対応することができます」というように言い換えれば、企業にも自身の強みが具体的に伝わるでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

臨機応変に対応する力のアピールに限らず、言い換え表現を用いて自己PRすることは非常に有効です。企業によって求められる力は異なります。それに合わせて表現を変えていくことや使用するエピソードを変えていくことで、自己PRの通過率はグッと上がります。

【自己PR】臨機応変に対応する力を自己PRするときの4つのコツ

臨機応変に対応する力を自己PRするときの4つのコツ

続いて、臨機応変に対応する力を自己PRの主題とする際のコツを4つ紹介します。以下の4つのコツをマスターした上で自己PRを作成すれば、非常に良い印象を与えられる質の高い自己PRが出来上がるでしょう。

それぞれ熟読し、自分のものとしてください。

臨機応変さが求められる職種かを確認する

自己PRをより魅力的にするためには、まずあなたが目指す職種で臨機応変さがどの程度求められているかを確認することが大切です。もしその職種で臨機応変さがあまり必要とされていなければ、その能力を強調しても採用担当者には響かない可能性があります。

例えば、技術職や研究職では計画的に仕事を進める力が重視されることが多いため、臨機応変さを前面に出すよりも、着実に問題を解決する力を強調する方が良いかもしれません。一方で、営業職やプロジェクトマネジメント、コンサルティング職などでは、日々異なる状況に対応する能力が求められるため、臨機応変な対応力を自己PRの核にすることは非常におすすめです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

応募する企業や職種の求めるスキルや特性を事前に調査し、それに合った自己PRを構築することが、成功への第一歩となります。質の高い自己PRを行うためには、まず職種や企業が臨機応変さをどれほど重視しているかを理解することが不可欠です。

臨機応変さを裏付けるエピソードを吟味する

自己PRをさらに強化するためには、臨機応変さをどのように活かしてきたかを具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。

単に「臨機応変に対応できる」と述べるだけでは説得力に欠けます。あなたのこれまでの経験から、臨機応変な対応が求められた具体的な場面を選び、その状況でどのように対応したかを詳しく説明しましょう。

例えば、学生時代にグループワークで予期せぬトラブルが発生し、迅速に計画を変更してプロジェクトを成功に導いた経験や、アルバイト先で急に複数人が休んだ際に対応し、複数の業務を効率的にこなしたエピソードなどが有効です。

あなたの行動だけでなく、その行動がどのように成功につながったかを明確に示すことで、より強い印象を与えることができます。臨機応変さを証明するエピソードを吟味し、選び抜いたエピソードを使って、自己PRを強化しましょう。

臨機応変さを実際の業務にどのように活かすか伝える

臨機応変さをアピールする際には、それを実際の業務にどう活かせるかを具体的に伝えることも大切です。あなたの臨機応変な対応力が、応募する職種でどのように役立つかを明確に説明することで、採用担当者に実際に働いている姿をイメージさせることができます。

例えば、営業職であれば顧客の急な要望変更に対して、即座に提案内容を見直し、結果的に受注につなげる能力をアピールできます。また、プロジェクトマネージャーであれば、スケジュールの遅延やリソース不足などの予期せぬトラブルに対して柔軟に対応し、プロジェクトを成功に導く力を強調できるでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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このように、過去の経験を基にしながら、それを今後の業務でどのように活かしていけるかを具体的に伝えることで、採用担当者に強い印象を与えられます。あなたの臨機応変さが「実務に直結する能力」であることをしっかりとアピールしましょう。

正しい構成でアピールする

自己PRをわかりやすく伝えるためには、正しい構成で話をまとめることが重要です。特に臨機応変さをアピールする場合、まずそのスキルがどれほど重要であるかを結論として述べた上で、その背景や具体的なエピソード、そして今後の活かし方について順序立てて説明することが求められます。

あなたが強みとして臨機応変さをアピールする際には、最初にそのスキルを持っていることを明確に述べ、次にその強みが発揮された具体的なエピソードを挙げましょう。

そして、その経験をどのように業務に役立てるかを具体的に伝え、最後にもう一度結論を強調して終わるという流れが理想的です。これにより、説得力のある自己PRを展開できます。

正しい構成を意識することで、あなたのアピールポイントが明確に伝わりやすくなり、自己PRの効果を最大化することが可能です。

【自己PR】臨機応変に対応する力を自己PRするときの注意点

臨機応変に対応する力を自己PRするときの注意点

臨機応変に対応する力を自己PRする際には、具体性と説得力が求められます。単に「対応力がある」と言うだけではなく、実際のエピソードや結果を交えて具体的に伝えることが大切です。

そのため、以下の3つのポイントに注意しましょう。

具体的なエピソードを盛り込む

臨機応変に対応する力を自己PRする際には、具体的なエピソードを盛り込むことが非常に重要です。具体的な状況や出来事を通して、その場でどのような判断を下し、どのように行動したかを伝えることで、実際に「対応力がある」と証明できます。

たとえば、プロジェクト中に計画外の問題が発生した場面を思い出してください。その際、時間や資源の限界がある中で、どのように優先順位を付けて解決策を見つけたのか、何がポイントとなって成功に導いたのかを描写します。

このような具体的な経験を語ることで、単なる理論やスキルのアピールではなく、実際にその能力を発揮した経験が伝わり、信頼感を高めることができます。

また、具体例を用いることで、面接官や採用担当者があなたの経験をより鮮明にイメージしやすくなります。PREP法を活用して好印象を与える自己PRを効率よく書きたい人は、以下の気を参考にしてください。

問題解決までのプロセスを重要視する

臨機応変に対応する力をアピールする際には、問題解決に至るまでのプロセスをしっかりと伝えることが重要です。何か困難に直面した際に、単に「解決した」という結果だけを述べるのではなく、そのプロセスの中でどのように情報を整理し、問題の核心を見極めたのかを説明しましょう。

たとえば、問題発生時にはまず状況を冷静に分析し、次にどの解決策が最も効果的かを判断し、チームと協力して具体的なアクションを取ったという流れを示すことが大切です。

このようにプロセスを重視して伝えることで、あなたの論理的な思考力や意思決定能力、そしてコミュニケーション能力が浮き彫りになります。また、相手にとっても「どのように対応するか」という点がはっきりとイメージでき、信頼性が増します。

問題解決のプロセスをしっかりと語ることは、自己PRを説得力あるものにするカギです。

成果を具体的に示す

自己PRでは、臨機応変に対応した結果として得られた成果を具体的に示すことも欠かせません。

どんなに優れた対応力があったとしても、その結果が不明瞭であれば、相手にはインパクトが伝わりにくくなります。そこで、実際に問題解決後にどのような結果が得られたのか、定量的または定性的なデータで説明すると効果的です。

たとえば、トラブルを解決した結果としてプロジェクトが予定通り進行し、最終的に顧客満足度が向上した、または売上が向上したなど、具体的な数字を盛り込むことで説得力が増します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

成功の影響がチームや会社全体にどのように波及したかも重要です。臨機応変に対応したことで、周囲にどのようなポジティブな影響を与えたのかを示すことができれば、あなたの価値がより一層高まるでしょう。

主体性や計画性がないと思われないようにする

臨機応変な対応ができると言う際は「ただ相手の言うことにその都度応じている」つまり「主体性や計画性がない」と思われないようにすることも大切です。特に「臨機応変な対応をしていると思っているのは本人だけで、実際のところは、周りに流されているだけ」というケースも少なくありません。

臨機応変というのは、問題が発生した際やイレギュラーの要望をされた際に、それに主体的に取り組み「ルールやマニュアルの枠組みの中で最高の対応をする」ということです。

例えば「飲食店のアルバイトでクレームが発生した際に、マニュアルには書いていなかったけれども、無料にしろという要望に応えて、料金を無料にした」というのは「ただお客様の言うことを聞いているだけ」です。

自分が主体的に、そして計画性を持って柔軟に対応したエピソードを用いるようにしましょう。

【自己PR】臨機応変に対応する力をアピールする例文【エピソード別】

ここからは、臨機応変さを強みとした自己PRの例文を挙げていきます。

臨機応変さという強みで自己PRが作れそうだと感じたのであれば、以下の例文をぜひ参考にして下さい。

部活

例文

私の強みは、新しい手法を積極的に試せる臨機応変さです。
この強みを活かして、学生時代には部活動において好成績を残せました。
私が所属していた部活動は、入学時にあまり強いチームではなく、なかなか勝つことができませんでした。
当時も毎日ハードなトレーニングを積んでいましたが、なかなか結果の出ない日々が続いていたのです。
そこで私は非効率な練習方法が原因なのではないかと考え、練習方法を研究することで、新しい強化メニューを開発しました。
これまでの習慣にとらわれずに行動したおかげで、個々人、チームともに成長でき、地区大会でも勝ち進めるようになりました。
私はこの臨機応変さを活かし、入社後には営業として活躍して御社に貢献したいと考えております。
常識にとらわれず、さまざまな営業手法を学び実践することは、新しいニーズの発見や市場の開拓につながると考えているからです。
以上のように、私は新しい手法を積極的に試せるという強みを活かし、御社に貢献したいと考えております。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

部活動の自己PR文では、具体的なエピソードとあなた自身の感じたことを伝えるようにしましょう。
実際にあなたの臨機応変さがどのように活かされたのかをエピソードで伝え、あなたが感じたことや行動からあなたの人間性を伝えることができます。

部活のエピソードを使った自己PRを作成する際には、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

アルバイト

例文

私は、課題の原因を追究し解決する力があります。
大学時代、3年間居酒屋でアルバイトをしていました。
当時、店長が他の店舗を見ることもあり、店長不在で対応しなければいけない状況が多くあり、そこでのクレームが多発していました。
クレームの内容は料理提供時間の遅さでした。しかし、店長がいる時とそうでない時で提供時間に大きな差はありませんでした。
原因を考えるためスタッフの接客を細かく見ていると、提供に時間がかかるお料理のことをお客さんに伝えられていないことがわかりました。
料理時間をお客さんに伝えるよう、スタッフに周知するだけではなく、メニューに料理の提供時間を記載することで圧倒的にクレームの数を減らすことができました。
御社に入社後も、課題の原因に向き合い、解決のために行動できる人間でありたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

アルバイトのエピソードでは、あなたが行った行動を具体的に伝えましょう。
あなたの臨機応変な対応によって、どういった成果があったのかもしっかりと伝える必要があります。

アルバイトのエピソードを使った自己PRを作成する際には、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

ボランティア活動

例文

私は、問題にすぐに対処できる対応力があります。
大学では、海外のボランティア活動に専念しておりました。
そこで大学2年次にはリーダーとなり、50名を率いて活動していました。
現地では、衣類がないことや、手軽に本を読むことができないことに困っていました。
そこで私は、チームで話し合って、衣類を集めるチームと本を集めるチームに分け、学校やネットで寄付を募りました。
そうすると、3週間で約100着の衣類や約200冊の本を集めることができ、海外の問題解決に一歩前進することができました。
御社に入社後も、周りを巻き込みながら課題を解決していく力を思う存分発揮して、社会に貢献したいと考えています。
ボランティア活動で、接する相手に対して臨機応変に対応した経験を話すことで、臨機応変さをアピールすることができます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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ボランティア活動のプログラムの内容だけでは、あなたがどういった考えの持ち主なのか伝わりません。
その活動の中であなたが何を考え、どう工夫して行動したのかを伝えましょう。

サークル

例文

私には、状況の変化に柔軟に適応できる力があります。
大学では、私はダンスサークルに所属していました。
入部当初はこぢんまりとした規模であることが魅力のサークルでしたが、翌年以降はサークルの人気に火がつき、人数は今までの3倍以上に増えました。
加えて他大学との合同練習も増えたため、サークルの雰囲気は当初とは全く異なるものになっていました。
その変化についていけない人も多く、私も最初こそは戸惑いましたが、「長く活動していれば変化することもある」と考えるように意識しました。
また、アットホームな雰囲気だったからこそ、一人ひとりと密接に触れ合う姿勢は可能な限り実践しようと提案も行ったため、以降はサークル内の雰囲気もよくなりました。
御社に入社した際も、状況の変化があった場合はまず冷静に対処し、そのとき必要な行動を都度見極めていきたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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状況変化に対してどのように対処したのか、自分はどう考えたのかという点も含めて触れることが大切です。

エピソードの中で施策を実践する際は、自分の考え方や価値観、ひいては自分の人柄が見えることを意識しましょう。

ゼミ

例文

私の強みは、状況の変化に対して常に冷静に対処できることです。
大学のゼミでは〇〇の研究を行っていますが、〇〇分野は研究にあたって調査することが多いため、準備に時間がかかることが常に課題となっています。
先日、グループで調査を行っていた際は途中で必要な資料が想定の倍以上必要になることがわかり、明らかに予定通りに研究発表できないことが判明しました。
そこで私は「事実として時間が足りないのであれば、それに応じた対策が必要」と考え、教授と相談したうえでテーマをより絞ることを提案しました。
結果、調査する項目が絞られたことでスムーズに研究が進み、スケジュール通りに研究発表を終えることができました。
入社後も起こった事象を冷静に受け止める姿勢を忘れないようにし、迅速に判断を下したうえで、課題解決に尽力したいと思います。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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自己PRでゼミ活動について述べる際は、専門的な話に触れすぎないように注意しましょう。

あくまで一般的な言葉で内容を伝え、研究のどのようなポイントで臨機応変に対応する力が発揮されたのか述べる必要があります。

留学

例文

私の強みは、状況を見て迅速に必要な判断ができることです。
大学時代はアメリカ留学を経験し、大学の寮で1年間生活しました。
寮は相部屋でみな留学生で国籍が違ったため、早くも初日から、文化の違いによって意見は食い違っていました。
そこで私は、この状況を放置すればよりお互いの生活に支障をきたすことを懸念し、揉めないためのルールを作ることをその日のうちに提案しました。
結果、早い段階でルームメイト同士はルールの中で行動できるようになり、ほかの部屋と比べて私たちは喧嘩になることも少なかったです。
入社後も、状況を見ながら迅速に判断できる能力を発揮し、現場の課題をいち早く解決に導きたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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臨機応変に対応する力から転じて判断力がある、判断が早いことをアピールする際は、どの程度早い判断を下してきたのか、エピソードの中で明確に述べる必要があります。

「判断が早い」とアピールしておきながら、単純な判断力を発揮したエピソードになってしまうと、説得力のない自己PRになってしまうため注意しましょう。

長期インターン

例文

私の強みは、状況の変化に対してすぐに気持ちを切り替え、今までどおりのマインドで取り組めることです。
先日私は企業の長期インターンに参加し、SNS運用や戦略策定などの業務に携わりました。
しかし、SNS運用は始まったばかりだったため、まだマニュアルなどは整備されておらず、具体的な運用方法は手探りの状態でした。
1日単位で運用の方針が変わることも多かったため、最初こそは戸惑いましたが、模索中だからこそ変化することを理解し、変化があっても気持ちの切り替えは徹底的に行いました。
結果、運用中は試行錯誤によって複数の戦略を試すことができ、「方針が変わっても常に冷静に対処してくれたおかげだ」と社員の方からは評価していただきました。
入社後は、変化するお客様の要望やお悩みに都度気持ちを切り替えながら対応し、積極的に信頼していただけるスタッフを目指したいです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

臨機応変に対応する力を自己PRでアピールする際は、エピソードを伝えて深掘りしたうえで、最終的にその能力を業務でどう活かしていくのか述べることが大切です。

具体的な業務内容や働き方などに触れながら、再現性のあるアピールにつなげましょう。

【自己PR】臨機応変に対応する力をアピールする例文【言い換え別】

臨機応変を言い換えた例文を6つ紹介します。例文の後にはポイントを加えているので、一緒に確認してください。

臨機応変さは就活で有効なアピール要素の1つです。しかし、自己PRは志望企業の求める人物像によって変更することも重要です。無理に臨機応変を盛り込むと的を外した自己PRになります。

臨機応変さをアピールしたいが、志望企業には合わないと感じた就活生は、本章で紹介する例文を参考にしてください。

問題解決力がある

例文

私は部活動での問題解決能力を活かし、対立していたメンバー間の摩擦を解消したことがあります。
私は中立な立場から双方の意見を聞き、お互いの要望をくみ取りながら解決策を模索しました。
その結果、円滑なコミュニケーションが回復し、チーム全体が協力し合える環境が生まれました。
入社後はお客様の抱える課題に対しても同様の姿勢で臨み、信頼関係を築きながら、積極的に問題解決に取り組みたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

問題解決能力をアピールするなら、実際の体験談を盛り込みましょう。問題を解決に貢献できた経験があれば、説得力が生まれるからです。

アピールに適したエピソードがないか振り返ってみましょう。

判断力がある

例文

私は判断能力に自信があります。
過去にアルバイト先でのトラブルを未然に防いだ経験があります。
シフトの人数が少なく、お客様からのクレームが相次いだ時期がありました。
私は、アルバイトをまとめる人材がいないことに気がつきました。
そこで店長に相談し、アルバイトをまとめる許可をもらいました。
その結果、忙しい時間帯でも連携することでクレームを未然に防ぎました。
入社後はプロジェクトの中心人物として、周囲をリードし、チーム全体が安心して業務に取り組める環境を作りたいです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

判断力を軸にリーダーシップを持ち合わせていることがアピールできています。

自己PRは限られた文字数と時間でアピールしなければなりません。チャンスがあれば、自分の強みを前面に押し出しましょう。

気持ちや行動の切り替えが早い

例文

私は、気持ちの切り替えが早い点がアピールポイントです。
過去に資格試験で失敗し落ち込んだ経験があります。
その時に自ら立ち直り、気持ちを切り替えて再チャレンジし、見事に乗り越えました。
取り組みの中で、学校終わりの勉強から早朝の勉強に変更したことが1番効果がありました。
入社後も、失敗を恐れずに新たなことに挑戦し、組織の成長や課題解決に貢献したいです。

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柴田貴司
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(就活市場監修者)

自己PRは課題に直面した際、どういった行動を取ったのかが重要です。

結果に注目しがちですが、採用担当者は過程もチェックしています。自己PRの途中に自分の取り組み内容を盛り込みましょう。

具体性と説得力のある自己PRが完成します。

突然でも柔軟に対応できる

例文

私の強みは柔軟性です。
大学時代、バスケットボールチームのキャプテンを務め、大会ベスト4に進出しました。
さまざまな状況に適応し、メンバーの個性や強みを活かす重要性を学びました。
たとえば、急なメンバーの負傷や戦術の変更があっても柔軟に対応し、チームをまとめることが求められました。
入社後も柔軟性を活かし、新しい環境や課題に臨む際に積極的に対応し、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

柔軟性を発揮したシーンがあるため具体性のある自己PRです。

また、キャプテンを務めた成果もあるため、努力が可視化されています。

周囲に気を配れる

例文

私は、気配り上手であり、ボランティア活動で積極的に活躍しました。
たとえば、地域の老人ホームでのボランティア活動は、利用者の方々とのコミュニケーションを大切にしました。
その結果、わずかな体調の変化にも気がつけるようになりました。
自分の行動がさまざまな人の支えになっていることを実感した瞬間でした。
入社後は、同僚やお客様とのコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて全力を尽くしたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

周囲に気を配る能力は素晴らしい反面、受け身な印象を与えます。

そのため、主体的に行動したエピソードを盛り込むと、より良い自己PRになります。

要領容量がいい、器用である

例文

私は要領がよく、器用な性格です。
居酒屋でアルバイトした際は、仕事を覚えることが得意でした
一度説明を聞くだけですぐに行動に移せます。
ほかにも、私の器用さを活かして、新人アルバイトが覚えるべき業務内容を表にしました。
その結果、仕事を教える手間が半減し、業務効率が改善しました。
入社後は素早い理解力と柔軟な発想を活かすことで、新たな課題にも積極的に取り組み、組織の成長に貢献したいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

要領や器用さは抽象度の高いアピール内容です。強みを活かした結果、どのように貢献できたのか説明しましょう。

自己PRは誰が読んでも理解できるように意識して作成することが重要です。

【自己PR】臨機応変に対応する力の自己PRでよくある質問

臨機応変に対応できなかった状況や失敗経験について聞かれることもあります。

この場合、自分の弱点や課題に気づき、どのように改善したかをポジティブに語ることが重要です。

失敗や限界に対しても冷静に対応する姿勢をアピールできます。

臨機応変に対応する力がチームワークにどのように役立つかを尋ねられることがあります。

あなたの対応力が、個人だけでなくチーム全体の成功につながった経験を準備しておくと良いでしょう。

リーダーシップや協力の姿勢を強調すると効果的です。

臨機応変に対応する力をアピールする人は多いです。

特に現代のビジネス環境では、予測不可能な状況に対応する柔軟性が求められるため、面接や自己PRの場でこのスキルを強調する就活生が増えています。

過去に経験した困難な状況や緊急の課題に対して、自分がどのように対応したかを具体的に説明しましょう。

できれば、業界や職種に関連するエピソードを選ぶことで、応募するポジションにマッチした対応力を示すことができます。

臨機応変に対応する力を自己PRで強調すると、面接官はそのスキルを試そうと、想定外の質問や難しい状況をわざと提示してくる可能性があります。

面接官が「本当に臨機応変に対応できるのか?」と見極めるためです。

そのため、自己PRの内容によっては、かえって自分を苦しめることになるかもしれません。

臨機応変をアピールする以上、予想外の質問や困難な状況に対しても落ち着いて対処する準備が必要です。

【自己PR】臨機応変さを正しくアピールして選考を通過しよう

今回は臨機応変さをアピールする自己PR作成について解説しました。

臨機応変という言葉から自己PRを作成しようと考えた人は多いのではないでしょうか。しかし、臨機応変とは、まず言葉の意味が分からなかったり、他者との差別化を図れなそうだと感じてしまって挫折してしまった人も少なくないと思います。

この記事を読んで、臨機応変さに関連した自己PRを作成しようとしていた人はもう一度考えてみてほしいなと思います。自己PRは、たくさん話せることがあったほうが就活で有利です。

せっかくなら有利に就活を進めていきましょう!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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