【例文付き】「臨機応変に対応する力」の自己PR作成方法!

【例文付き】「臨機応変に対応する力」の自己PR作成方法!

自己PRで臨機応変さをアピールしたいけどどうアピールすべきかわからないという人もいるでしょう。

本記事では、企業の面接で自己PRをする際に、どのように臨機応変なところをアピールすれば良いのかを、例文付きで詳しく解説します。

自己PRで臨機応変さをアピールしたいという方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事を読んでわかること
  • 臨機応変な人が持つ良いところ
  • 臨機応変さをアピールするコツ
  • 自己PRで企業が見ている部分
この記事をおすすめしたい人
  • これから就活を始める予定の人
  • 臨機応変さをアピールしたい人
  • 自己PRで何をどう話せば良いかわからない人

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臨機応変さの自己PRは人事からも高評価!

臨機応変であることを自己PRでアピールする人材は企業からも高評価を受ける可能性が非常に高いです。

臨機応変さは「ポータブルスキル」と呼ばれる、いわゆるどのような業界でも、どのような業種でも活用できる能力です。

このような能力を有している人材は他の部分においても優秀である可能性が高く、活躍する可能性が高いと判断されます。

自己PRにおいては仕事で活用できる能力をアピールする必要があるため、臨機応変さをアピールするのは非常に有力な選択肢の1つなのです。

【自己PR】そもそも臨機応変に対応する力とは?

四字熟語で使われる言葉で、状況に応じた行動をすること、場合によってその対応を変えることを意味しています。

とっさの出来事にも冷静にしっかりと的確に対処できることが大事となります。

因みに元が漢文の言葉なので、書き下し文として「機に臨み変に応ず」とも読みます。

【自己PR】臨機応変さがある人の特徴

ここまで臨機応変とは、どのような言葉の意味を持っているのかや似た言葉との違いなどについて示してきました。

ここからは、実際に臨機応変さがある人とは、どのような人なのかをいくつか特徴を挙げながら解説していきます。

もし自分の特徴と似ているところがあれば、自己PRなどの就活に活用してみることも検討してみて下さい。

臨機応変さがある人の特徴
  • 冷静である
  • 判断力がある
  • 視野が広い
  • 固定観念にとらわれない
  • 切り替えが早い
  • 諦めずにやり切る

冷静である

仕事においては、予期せぬ問題や急なトラブルが発生することが少なくありません。

このような状況で焦ったりパニックに陥ったりすることなく、冷静に対処できる人材は非常に貴重です。

冷静な人物は突然のトラブルが発生しても冷静に原因を分析し、適切な対応策を考えることで、被害を最小限に抑えることが可能です。

こうした能力は、特にプレッシャーのかかる状況や期限が迫っている場面でも発揮され、周囲から信頼を得ることもできます。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

冷静さは、単なる感情のコントロールに留まらず、リーダーシップの一環としても重要です。

何かトラブルが発生しても、冷静な人がいることで周囲も安心し、落ち着いて次の行動を考えることができます。

判断力がある

判断力のある人は問題が発生した際に状況を素早く分析し、最適な解決策を導き出す能力を持っています。

例えば、業務の中で選択肢が複数存在する場面では、メリットとデメリットを即座に比較し、最適な行動を決定できます。

こうした判断力は、特にスピードが求められるビジネスの現場で重宝され、意思決定の迅速さが業務全体の効率向上に繋がるものです。

また、判断力がある人は困難な状況においても上司や同僚に適切に助けを求めるタイミングを見極めることができます。

自分で解決できることと、他者のサポートが必要なことを区別し、無駄な時間を省いて効率的に問題を解決することが可能です。

視野が広い

臨機応変に対応できる人は視野が広く、様々な可能性を常に考慮して行動できます。

例えば、業務の進行中に問題が発生した場合でも、他の部門への影響や長期的な視点でのリスクを考慮しながら対応策を見つけられます。

視野が広い人は自分の担当業務だけでなく、全体の流れや周囲の状況も把握しながら行動するため、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与できるのです。

この視野の広さは計画性にも繋がります。

予期せぬ出来事が発生しても、事前にリスクを想定し、複数の対応策を用意しておくことで、柔軟に対応可能です。

固定観念にとらわれない

臨機応変な対応力を持つ人は、固定観念にとらわれず柔軟に物事を考えられます。

仕事ではマニュアルやルールが存在しますが、それに縛られすぎると適切な対応ができなくなることがあります。

臨機応変な人は状況に応じてマニュアルに囚われることなく、その時点で最も適切な方法を選択することができるため、迅速かつ効果的な対応が可能です。

例えば、顧客対応の場面であれば、標準的な対応が通用しない場合にもその場で最善の方法を考え、顧客満足を最大限に高める対応ができます。

ルールを守りつつ、それに縛られすぎない柔軟な視点を持つことで、より効率的な業務の進め方や新しいアイデアの創出に繋がるでしょう。

切り替えが早い

臨機応変に対応できる人は切り替えの早さも大きな特徴です。

仕事をする中でミスや問題が発生することは避けられませんが、それをいつまでも引きずるのではなく、すぐに気持ちを切り替えて次の行動に移ることが求められます。

切り替えが早い人は失敗から迅速に学び、その経験を次に活かすことで継続的に成長できます。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

この前向きな姿勢はチームにおいては大きなプラスとなり、周囲のメンバーのモチベーションを高める効果もあります。

切り替えが早い人は常に前を向き続けることでより良い成果を追求し続けることができるため、企業にとっても非常に価値のある人材です。

諦めずにやり切る

臨機応変に対応できる人のもう1つの特徴は、諦めずにやり切る力です。

予期せぬ問題が発生した時もその状況に適応しながら最善の解決策を見つけ出す粘り強さを持っています。

目標達成に向けて試行錯誤し、何度も挑戦し続けることで、最終的に成功を収めらます。

問題に直面してもその場で立ち止まることなく、次のアクションを考え続けることでどんな困難も乗り越えていく姿勢は大きなアピールポイントとなるでしょう。

また、諦めずにやり切る力は、個人の努力だけでなく、チーム全体の士気を高める原動力にもなります。

誰かが諦めずに行動を続ける姿を見せることで、周囲も共に頑張ろうという気持ちになり、チーム全体が一丸となって目標に向かうことができるのです。

【自己PR】臨機応変さをアピールする方法

続いて、臨機応変さをアピールする方法についても詳しく紹介します。

以下の3つのポイントを踏まえた上で作成することで、より魅力的な自己PRに仕上げられます。

内定の確率を高めるためにも、ぜひ以下の3つのポイントは理解しておきましょう。

どこでどうやって身に着けたのか伝える

臨機応変さをアピールする際には、どこでどのようにそのスキルを身に着けたのかを具体的に伝えることが重要です。

臨機応変さは日常生活やさまざまな経験を通じて磨かれるものです。

例えば、アルバイトでの接客業務や、部活動でのリーダーシップ経験など、どのような環境でこの能力を身に着けたのかを詳しく説明することで、相手にその信憑性を伝えることができます。

過去の経験においてどのような困難な状況に直面し、どのような工夫や判断を行って臨機応変に対応してきたのかを具体的に話すことが必要です。

例えば、アルバイトで急な顧客対応が求められた際に上司の指示がなくとも自ら考え行動したことや、部活動で予期せぬトラブルが発生した際にその場でチームをまとめ、解決策を導き出した経験などが挙げられます。

こうした具体的なエピソードがあると、実際にそのスキルを活かして行動した証拠となり、説得力を持たせられるのです。

臨機応変さが発揮されたエピソードを伝える

臨機応変さをアピールする際には、具体的なエピソードを通じて、そのスキルがどのように発揮されたかを伝えることが効果的です。

過去の経験の中で、臨機応変な対応をすることで困難を乗り越えた事例を詳しく述べることで、面接官に対して自分のスキルが実際の業務においても活かされることを示せます。

例えば、イベントの進行中に急なトラブルが発生した際に臨機応変に対応し、成功させた経験や、チームでのプロジェクトで予想外の障害に直面した際に、自ら解決策を考え、実行した経験などが挙げられます。

どのような問題が発生し、それに対してどのようなアクションを取ったのか、そしてその結果として何が得られたのかを明確に伝えることが重要です。

このようなエピソードを通じて、臨機応変さが「ただの性格の一部」ではなく「実際の仕事の中で役立つ能力」であることをアピールできます。

面接時の対応で臨機応変さを発揮する

臨機応変さをアピールする最も効果的な方法の1つは、面接時に実際にそのスキルを発揮することです。

面接官は書類上での自己PRだけでなく、面接の場面でもあなたの対応力を観察しています。

予想外の質問や深掘りされた質問に対しても落ち着いて対応し、自分の考えを的確に伝えられるかどうかがポイントとなります。

そのため、事前に自己PRやエピソードの深掘りを行い、どんな質問にも答えられるように準備しておくことが重要です。

様々な質問パターンを想定し、それに応じた回答を準備することで、自信を持って面接に臨めます。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

常に明るく、前向きな姿勢で対応することで、面接官に対して「この人はどんな環境でもしっかりと対応できるだろう」と好印象を与えることができます。

【自己PR】臨機応変さのアピールに企業が抱くイメージ

続いて臨機応変さをアピールする就活生に対し、企業がどのようなイメージを抱くのかについても説明します。

多くの面接官は以下の3つの印象をあなたに対して抱く可能性が高いため、把握した上で積極的にアピールできるよう心がけましょう。

トラブルへの対応力がある

企業が臨機応変さをアピールする応募者に対して抱くイメージの1つに「トラブルへの対応力がある」という点が挙げられます。

仕事の現場では計画通りに物事が進むとは限らず、予期せぬトラブルや問題が発生することは日常茶飯事です。

このような状況において、冷静に対処できるかどうかが個人のパフォーマンスやチーム全体の成果に大きく影響します。

臨機応変な人材は状況の変化に応じて柔軟に対応し、適切な判断を下すことができるため、企業にとって非常に貴重です。

例えば、プロジェクトの進行中に予算の変更やスケジュールの遅延が発生した場合も、即座に対応策を考え、チームをリードして問題を解決することが求められます。

臨機応変な対応ができる人は業務の停滞を防ぎ、企業の信頼を守れるため、企業側はこの特性を持つ応募者に対して高い評価を与える傾向があると言えるでしょう。

チームでの仕事に向いている

臨機応変さをアピールする応募者は、企業から「チームでの仕事に向いている」と評価されることが多いです。

チームでの仕事は多様な意見やアプローチを取り入れながら進めることが求められますが、臨機応変さを持つ人物は他者の意見や新たな状況に柔軟に対応し、組織に貢献する能力を持っています。

このような姿勢は、対人トラブルの回避やチーム内での調和を保つ上で非常に重要です。

例えば、プロジェクトの方向性が途中で変更された場合や、新しいメンバーが加わった場合、臨機応変さを持つ人物はスムーズに変化に適応し、他のメンバーとも協力して新たな状況に対応できます。

この柔軟性はチームのパフォーマンスを向上させ、目標達成に貢献する要素となります。

企業にとって、このような人材は組織全体の士気を高め、円滑なコミュニケーションを促進するための欠かせない存在です。

臨機応変さを持つ人材がいることでチームの一体感が高まり、困難な状況でも協力して乗り越える力を発揮することができるため、企業側にとって非常に好ましい要素となります。

リスクヘッジができる

臨機応変さをアピールする応募者に対して、企業は「リスクヘッジができる可能性が高い」と判断します。

ビジネスの世界では予測不可能な事態が常に存在しており、それに対してどのように対応するかが重要です。

臨機応変さを持つ人材はあらゆる事態を想定し、そのリスクを最小限に抑えるための計画を立てる能力を持っています。

このようなリスク管理能力は企業にとって非常に価値が高いものです。

例えば、新しいプロジェクトを立ち上げる際に予想されるリスクを事前に洗い出し、それに対する対策を講じることでプロジェクトの成功率を高められます。

また、計画に変更が必要な場合や突発的な問題が発生した際に迅速かつ柔軟に対応することで、企業の損失を防ぐこともできます。

臨機応変さを持つ人材がいることで、企業はより安定した経営を行うことができ、予期しない状況にも対応できる強固な組織を構築することが可能です。

【自己PR】臨機応変さをアピールするポイント

ここからは就活のESや面接の場で、臨機応変さをアピールするポイントについて説明します。

ポイントをおさえて臨機応変という素晴らしい強みを就活で伝えられるように準備して下さい!

臨機応変さをどのように身につけたのか述べる

臨機応変さという強みは、過去の経験を通じて後発的に生まれたと考えられます。

元々備わっていなかったこの強みがどのようにして身につけられたのかを過去経験をもとに述べていきましょう。

例えば、大学だとサークル活動やアルバイト経験、ゼミ活動、ボランティア活動、それ以前だと部活動や習い事、家庭環境など様々な経験を振り返ってどのような過程で身につけたのか考えていきましょう。

臨機応変さが発揮された具体例を述べる

あなたの強みである臨機応変さがどんなときに発揮されたのかを具体例を活用して、詳しく解説していきましょう。

これも上記に記載したことと同じように過去経験をもとに、気になる経験に目星をつけて、その経験を深掘りして、成果や自分の行動を明確にしていきましょう。

この臨機応変さが発揮された具体例をしっかり述べることが、面接において非常に重要になります。

自己分析にもつながりますので、様々な経験を深掘りして見てください!

臨機応変さを言い換えてアピールする

「臨機応変」という言葉は少し曖昧な言葉であるため、受け取り手によっては伝えたい内容との間に齟齬が生まれる可能性もあります。

そのため、「柔軟性がある」や「判断力がある」などの言葉に言い換えて伝えることもポイントです。

臨機応変では具体的にどのような人なのか分かりにくくても、「私は突然のトラブルにも柔軟に対応することができます」というように言い換えれば、企業にも自身の強みが具体的に伝わるでしょう。

深掘り対策をする

面接ではできる限り、自分の人柄や強みなどを理解してもらわなければいけません。

そのため、自己PRは必然的にさまざまな話をすることになるでしょう。

しかし、そうなると覚えておかなければいけないのが、面接官から思いもよらぬ質問が飛んでくる可能性もあるということ。

もしあなたの話に興味を抱いてくれた場合は、些細なことでも深掘りしてくることがあります。

だからこそ、どんな質問が飛んできても良いように、あらかじめ質問されそうなことをイメージしておいてください。

でないと、いざ質問をされた際にうまく返すことができなくなってしまうおそれがあります。

そうなると場合によってはマイナス評価につながることもあるため、深掘り対策はとても大事なことだと認識しておきましょう。

【自己PR】臨機応変さの言い換え例

続いて臨機応変であることを言い換える際の例についても紹介します。

臨機応変というアピールは企業にとって重要である一方、多くの就活生がアピールするものでもあります。

したがって、差別化を図りたい場合や他の言い換えの方がよりあなたの能力に当てはまる可能性が高いと判断できる場合は、別の言い方を用いても良いです。

ぜひ、以下の4つの言い換え例を参考にして、あなたの能力を的確にアピールする方法について考えてみてください。

柔軟な対応力がある

臨機応変さは「柔軟な対応力がある」とも言い換えられます。

この言い換えをすることで、様々な状況に対して適切に対応し、変化に素早く対応できる能力を強調できます。

仕事の現場では計画通りに進まないことが多々ありますが、柔軟な対応力を持つ人はその場で最適な方法を選択し、状況に応じた対応ができるため、高く評価されるでしょう。

例えば、新しいプロジェクトで予想外のトラブルが発生した場合でも、既存のリソースや手段を効果的に活用して迅速に解決策を見つけられます。

このような柔軟な対応力のある人は、固定観念にとらわれず、常に新しい視点で問題を捉えることができるという強みを持っています。

また、異なる文化や価値観を持つ人々と協働する際にも柔軟に対応できることで、コミュニケーションの円滑化やチームワークの向上に寄与できるでしょう。

このように「柔軟な対応力がある」という表現は「臨機応変さ」の本質を捉えた言い換えとして非常に有効です。

冷静沈着に対応できる

臨機応変さを「冷静沈着に対応できる」と言い換えることも効果的です。

予期せぬトラブルや困難な状況に直面した時に慌てずに冷静に対処できる能力を強調する表現だからです。

ビジネスの場では、急な変更や問題が発生することは珍しくありません。

このような時に感情に流されず冷静に状況を分析し、最適な解決策を講じることができる人材は非常に貴重です。

例えば、プロジェクトが遅延するリスクが発生した場合、冷静に状況を評価し、迅速に対策を講じることで被害を最小限に抑えられます。

このような冷静沈着な対応はリーダーシップや信頼性にも直結し、周囲からの信頼を得るためには重要な要素です。

また、冷静に対応できることでチームメンバーに安心感を与え、全体のパフォーマンスを向上させることができます。

このように冷静沈着に対応できるという表現は臨機応変さを異なる視点から強調し、問題解決における冷静な判断力をアピールするために非常に有効です。

問題を想定して計画が立てられる

臨機応変さを「問題を想定して計画が立てられる」と言い換えるのも選択肢の1つです。

この言い換えでは、リスク管理能力や予測力を強調できます。

ビジネスの世界では計画を立てる際にあらゆるリスクを考慮し、事前に対策を準備することが求められます。

臨機応変に対応できる人は、ただその場で対応力があるだけでなく、事前に問題を想定し計画に反映させることで、万が一の際にも迅速かつ的確な対応が可能です。

例えば、プロジェクトの開始時にリソース不足や技術的な問題が発生する可能性を予測し、大体案を準備しておくことで、実際に問題が発生した際の対応がスムーズに進みます。

このような事前の準備と計画は、予測力や計画性の高さを示すとともに、リスクに対して積極的に対処する姿勢をアピールするものです。

また、この能力はプロジェクトの成功率を高めるだけでなく、組織全体の安定性にも貢献します。

このように「問題を想定して計画が立てられる」という言い換えは、臨機応変さを持つ人材がどのようにリスクを管理し、組織に貢献できるかを示すための効果的な表現です。

他者の意見を受け入れられる

臨機応変さを「他者の意見を受け入れられる」と言い換えることで、コミュニケーション能力や協調性を強調できます。

組織で働く上で他者との意見交換や協力が欠かせませんが、その際に他者の意見を柔軟に受け入れ、適切に対応できることは非常に重要なスキルです。

臨機応変な人材は自分の考えに固執せず、状況に応じて他者の意見やアドバイスを積極的に取り入れることが可能です。

例えば、チームプロジェクトで自分の提案が否定された場合でも、他者の意見を冷静に聞き入れ、最善の方法を模索する姿勢はチーム全体の成果を高める要因となります。

このような柔軟な姿勢は対人トラブルの回避にもつながり、組織内の人間関係を良好に保つために不可欠です。

また、他者の意見を受け入れることで、新しい視点やアイデアが生まれ、革新的な解決策を見つけることができる可能性も高まります。

このように「他者の意見を受け入れられる」という表現は、臨機応変さを持つ人材がいかにして組織内で協力し、ともに成長していけるかを示すための効果的な言い換えと言えるでしょう。

【自己PR】臨機応変さをアピールする際の注意点

続いて臨機応変さをアピールする際に気をつけなければならないポイントについても紹介します。

臨機応変さをアピールする就活生に対して基本的に面接官は良い印象を抱きます。

しかし、以下のようなポイントを注意できないとマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、ぜひ把握しておきましょう。

主体性がないと思われないようにする

臨機応変さをアピールする際には主体性がないと思われないようにすることが非常に重要です。

臨機応変さは、状況に応じて柔軟に対応できる能力として高く評価される一方で、他者の意見に左右されやすいという印象を与えてしまう危険性もあります。

特に自己主張が弱いと感じられる場合、企業側に「自分の意見を持たず、流されやすいだけではないか?」と誤解される可能性があるのです。

このような印象を避けるためには、臨機応変さを発揮した具体的なエピソードにおいて、なぜ他者の意見を取り入れることにしたか、その判断に至った根拠や背景をしっかりと説明することが求められます。

例えば、チームメンバーの意見を採用した結果プロジェクトが成功したケースや、その決断のプロセスや自分の考えをどのように柔軟に調整したかを具体的に語ると良いでしょう。

このように、自分の意思を持ちながらも、状況に応じて最適な判断を下すことができるという点を強調することで、主体性がありつつも臨機応変に対応できる人物像をアピールすることができます。

面接の際にはふるまいにも気を付ける

臨機応変さをアピールするならば、面接の際も臨機応変に振る舞わなければなりません。

面接は応募者の性格やスキルを直接確認する場であり、そこでの態度や対応が臨機応変さのアピールと一致していないと矛盾を感じさせてしまいます。

例えば、事前に準備した答えに固執しすぎて面接官の質問の意図を汲み取れず、質問に対する的確な回答ができなかった場合「この人は柔軟に対応できると言っているけれども、実はそうでもないのではないか?」と疑念を抱かれる可能性があります。

臨機応変さをアピールするのであれば、面接の際には質問内容やその場の雰囲気に合わせて適切に対応し、自分の考えを柔軟に表現することが大切です。

そのためには、面接対策として様々なシチュエーションを想定し、異なる角度からの質問に対応できるような準備をしておきましょう。

また、緊張している状況でも冷静に考え、適切な回答ができる練習を重ねることも効果的です。

面接で臨機応変な対応ができれば、言葉だけでなく実際の振る舞いを通じて自分が本当に臨機応変な人材であることを証明し、採用担当者に強い印象を与えることができます。

【自己PR】作成の際の文章構成

自己PRの構成は、どのような強みを伝えようとしても基本的に異なりはありません。

基本的なベースは、結論→具体例→強み(今回なら臨機応変さ)を今後どのように活かしていくか→結論の流れで面接やESでも伝えられると相手にもすんなり伝わると思います。

ここからは、分野ごとにもう少し詳しく解説していきます。

結論

ここでは、上記でも記載させて頂きましたが、他者との差別化のためにキャッチコピーを伝えるようにしましょう。

面接で自己PRをして下さいと言われると、「自分は、状況判断の司令塔です。」ニュアンスは臨機応変さを伝えるために後の、具体例などで軌道修正していきましょう。

具体例

結論を最初に述べたら、その後は、具体例を述べていきましょう。

どのような場面や状況で自分の伝えたい臨機応変さを活かすことができたのかをこの具体例の部分で伝えていきましょう。

例えば「3年次にビジネスコンテストに参加しました。

オンラインで4人チームを組み、優勝を目指しました。

しかし、メンバーそれぞれ学業等で集まれず、話し合いが進まないことに課題がありました。

そこで私は、チームのアフターフォローと役割の振り分けを積極的に行いました。

まず、アフターフォローについては、毎回参加できていないメンバーへ進捗状況を伝えるようにしてミーティングに参加しやすい状況を作りました。

役割分担については、これまでの固定概念である全員が参加してないと話し合いが進まないといったことをスルーして、ミーティングに参加できない人には、課題を与えてよりよい案を引き出せるようにしました。

これらを行った結果、期限までに事業立案でき、審査員賞を受賞できました」

臨機応変さを今後どのように活かしていくか

具体例の後には、この強みをどのようにして社会に還元していくかを述べるようにしましょう。

例えば、「持ち前の臨機応変さと判断力を用いて、社会人になってもチームや会社の業務の効率化やアクシデントの回避、第三者目線から見える的確な判断を下していきます。」

結論

最後にまた結論を述べるようにしましょう。

※最後の結論では、キャッチコピーは不必要だと考えます。

例えば、「このように私は、組織の中で、固定概念にとらわれず冷静に司令塔のような役割を果たすことができます。」

【自己PR】臨機応変さをアピールする例文9選

ここからは、臨機応変さを強みとした自己PRの例文を挙げていきます。

臨機応変さという強みで自己PRが作れそうだと感じたのであれば、以下の例文をぜひ参考にして下さい。

エピソード別!例文5選

部活

私の強みは、新しい手法を積極的に試せる臨機応変さです。

この強みを活かして、学生時代には部活動において好成績を残せました。

私が所属していた部活動は、入学時にあまり強いチームではなく、なかなか勝つことができませんでした。

当時も毎日ハードなトレーニングを積んでいましたが、なかなか結果の出ない日々が続いていたのです。

そこで私は非効率な練習方法が原因なのではないかと考え、練習方法を研究することで、新しい強化メニューを開発しました。

これまでの習慣にとらわれずに行動したおかげで、個々人、チームともに成長でき、地区大会でも勝ち進めるようになりました。

私はこの臨機応変さを活かし、入社後には営業として活躍して御社に貢献したいと考えております。

常識にとらわれず、さまざまな営業手法を学び実践することは、新しいニーズの発見や市場の開拓につながると考えているからです。

以上のように、私は新しい手法を積極的に試せるという強みを活かし、御社に貢献したいと考えております。

部活動の自己PR文では、具体的なエピソードとあなた自身の感じたことを伝えるようにしましょう。

実際にあなたの臨機応変さがどのように活かされたのかをエピソードで伝え、あなたが感じたことやした行動からあなたの人間性を伝えることができます。

部活動のエピソードを話す際には、実績や功績に注目しすぎないことに注意が必要です。

あくまでもあなた自身のことを伝えるように意識しましょう。

アルバイト

私は、突然の出来事にも迅速に対応できる司令塔です。

居酒屋でアルバイトをしていたのですが、急遽店長が他の店舗を見ることもあり、店長不在で対応しなければいけない状況がたくさん増えてしまいました。

そのような中で、店長不在の時は、自分がリーダーとなって他のアルバイトの方を動かすようにしました。

店長がいるときよりも同じ目線で働けることもあって、従業員の本音を聞き出すことができ、何か意見をもらった時には、店長に相談をもちかけてみんなが働きやすい職場をつくるように改善していくと、去年よりも売上げが1.5倍増やすことができました。

御社に入社後も司令塔のように共に働く人の声を聞きながら動け、周りも動かせる人間でありたいと考えています。

アルバイトのエピソードでは、あなたが行った行動を具体的に伝えましょう。

あなたの臨機応変な対応によって、どういった成果があったのかもしっかりと伝える必要があります。

アルバイトのエピソードを使った自己PRを作成する際には、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

ボランティア活動

私は、問題をすぐに解決するコンピューターです。

大学では、海外のボランティア活動に専念しておりました。

そこで大学2年次にはリーダーとなり、50名を率いて活動していました。

海外では、衣類がきれないことや手軽に本を読むことができないことに困っていました。

そこで私は、チームで話し合って、衣類を集めるチームと本を集めるチームに分け、学校やネットで寄付を募りました。

そうすると、3週間で約100着の衣類や約200冊の本を集めることができて、海外の問題解決に一歩前進することができました。

御社に入社後も、この周りを巻き込みながら課題を解決していく力を思う存分発揮して、社会に貢献したいと考えています。

ボランティア活動で、接する相手に対して臨機応変に対応した経験を話すことで、臨機応変さをアピールすることができます。

この時重要なのは、あなた自身が何をしたかということです。

ボランティア活動のプログラムの内容だけでは、あなたがどういった考えの持ち主なのか伝わりません。

その活動の中であなたが何を考え、どう工夫して行動したのかを伝えましょう。

長期インターン

私は、鬼の切り替え人間です。

大学では2年次から法人営業のインサイドセールスインターンを始めました。

最初の1月は、50件中0アポで涙が止まりませんでした。

そこで、先輩に「インサイドセールスは断られることが普通だから」と言われ、ハッと自分の課題に気付くことができました。

自分は、失敗を引きずって弱々しさを全面に出していたことが原因なんだと考え、そこからアポを取れなくても切替えがすごく早くなりました。

そうすると3ヶ月がたち、1月の間に50%までアポ獲得率を上げることができました。

御社に入社後も、社会人に失敗はつきものだと思うので、そこで腐ることなく、前進していける人間でありたいです。

長期インターンのエピソードを話す際は、臨機応変さだけでなくスキルもアピールできます。

ただ、スキルのみのアピールにならないように注意が必要です。

例えば、営業のインターンであれば、残した成果もアピールポイントになりますが、なぜそれを達成できたのかが重要なポイントです。

あなた自身の考えや行動をしっかりと伝えるようにしましょう。

ゼミ

私は、日本刀のように鋭い判断力をもつ人間です。

大学のスポーツマーケティングのゼミ活動で10人をまとめるゼミ長を任されていました。

先生の提案で、マーケティングに関連した3週間のビジネスコンテストに参加することになりました。

メンバーは、去年盛り上がったサッカーのワールドカップを題材して話を進めようとしていましたが、個人的にはモルックやフットゴルフなどマイナースポーツをどのように広めていけるか話し合った方が、今後のスポーツ界のためになるのではないかと考え、それを進言したところ話が通り、マイナースポーツを題材して話を進めました。

結果として、流行にのることなく難しい分野で話し合っていたこともあって審査員賞を受賞することができました。

御社に入社後も、誰もが思いつかないような意見や判断を下して、新しい風を社会に吹かせていきます。

ゼミ活動をアピールする際には、ゼミ全体の功績のアピールにならないよう注意が必要です。

あくまでも、その功績を残すのにあなたがどう貢献したのかを伝えましょう。

自己PRで大切なのは、あなたの良さが仕事に活きるというアピールです。

実際にあなた自身がどう行動したのかを伝え、仕事でも再現性のある能力であることを伝えましょう。

言い換え別!例文5選

柔軟な対応力がある

私は、柔軟な対応力を持つ人間です。

大学時代、地域のイベントでボランティアグループのリーダーを務めた際、急遽プログラムの大幅な変更を余儀なくされました。

イベントが屋外から屋内に変更されたことで、当初の計画が無効となり、新しいプログラムを短時間で考える必要がありました。

その際、メンバーと迅速に意見を交換し、屋内でも楽しめるワークショップやアクティビティを提案しました。

これにより、参加者の期待に応え、イベントは予定通り成功を収めました。この経験から、変化する状況に即座に対応し、最適な解決策を見つける能力を培いました。

御社に入社後も、変化する環境に柔軟に対応し、迅速かつ効果的に問題を解決することで、貴社に貢献できると自信を持っています。

柔軟な対応力に言い換えた例文では、実際にどんな困難に対応し、解決するために何をしたのかを示しましょう。

解決のための行動の中に、アピールできるスキルなどがあれば、それも併せて伝えるとより魅力的な自己PRになります。

この時、あなた自身の意思がないと思われないように注意してください。

周りに流されて意見を変えたのではなく、あくまでもあなた自身が考えて行動したことであることを伝えるようにしましょう。

冷静沈着に対応できる

私は冷静沈着に対応できる人間です。

大学時代、学内の国際交流イベントでボランティアをしていた際、講演者が急遽来られなくなり、プログラムが大幅に変更されることになりました。

このような緊急事態でも、私は冷静に状況を分析し、代わりのプログラムを迅速に組み立てることを決意しました。

限られた時間内で新たなスピーカーを探し、代替のアクティビティを準備するために、チームと協力しながらタスクを分担しました。

その結果、参加者は依然として満足し、有意義な時間を過ごすことができました。

この経験から、困難な状況においても冷静に対応し、問題解決に取り組む能力を養いました。

御社においても、変化する環境に冷静に対応し、成果を上げる自信があります。

問題が起こっても冷静に対応できたエピソードは、臨機応変さのアピールになります。

この時、計画性がないと思われないように注意してください。

そもそも起こった問題が、あらかじめ計画を立てていれば防げるような内容だった場合、計画性のない人間であるように思われる可能性があります。

選ぶエピソードに十分注意し、自己PRを作成するようにしましょう。

問題を想定して計画が立てられる

私は問題を想定して計画が立てられる人間です。

大学時代、地域の文化祭でのフードブース運営を担当していた際、天候の急変により、屋外のブースが使用できなくなりました。

私は事前にこのようなリスクを考慮し、雨天時の代替プランを準備していました。

予測していた通り、屋内のスペースに移動することになりましたが、事前に準備していたプランのおかげで、スムーズに対応できました。

結果として、来場者は不便を感じることなく、イベントは成功裏に終わりました。

この経験を通じて、問題を想定し、柔軟かつ実行可能な計画を立てる能力を培いました。

御社においても、変化する状況に応じた適切な計画を立てることで貢献できると自信を持っています。

この言い換えでは、計画性も併せてアピールすることができます。

重要なのは、仕事でどう活かすのかというポイントです。

実際に業務において、どういったリスクがあり、どういった計画を立てる必要があると考えているのかを伝えられるとより魅力的です。

それを伝えるためには、業界研究や企業分析が重要です。

以下の記事も参考に、しっかりと分析を行いましょう。

他者の意見を受け入れられる

私は他者の意見を受け入れられる人間です。

大学時代、学内の映画祭の実行委員として、上映作品の選定に関する意見交換会を開催しました。

多くのメンバーから異なる意見や提案が寄せられましたが、私はそれぞれの意見を公平に受け入れ、最適な選択をするためにディスカッションをリードしました。

意見を反映させた結果、幅広いジャンルの映画を上映することができ、観客からも高い評価を得ました。

この経験から、他者の意見を尊重し、チーム全体の意見を取り入れることでより良い成果を生む能力を培いました。

御社においても、チームとの協力を重視し、意見を積極的に受け入れて貢献できると自信があります。

他者の意見を受け入れられるエピソードについても、流されやすい人間だと思われない工夫が必要です。

あなた自身が何を考え、他者の意見を取り入れることを選んだのか、具体的に伝えるようにしましょう。

そこから得た学びや、仕事ではどう活かすのかについても明確に伝えられるとよいでしょう。

まとめ

今回は臨機応変さをアピールする自己PR作成について解説しました。

臨機応変という言葉から自己PRを作成しようと考えた人は多いのではないでしょうか。

しかし、臨機応変とは、まず言葉の意味が分からなかったり、他者との差別化を図れなそうだと感じてしまって挫折してしまった人も少なくないと思います。

この記事を読んで、臨機応変さに関連した自己PRを作成しようとしていた人はもう一度考えてみてほしいなと思います。

自己PRは、たくさん話せることがあったほうが就活で有利です。

せっかくなら有利に就活を進めていきましょう!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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