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【自己PRが2つ?】自己PRは複数用意すべき!
就活では、自己PRは2つ用意すべきといわれます。
その理由は、就活において自己PRはとにかく頻繁に聞かれる定番の質問であり、企業によって大きく評価が異なる場合があるからです。
エントリー先に合わせたアピールをするためにも、自己PRは2つ以上用意しておいたほうが、柔軟に対応できるということです。
複数の自己PRのパターンがあれば、エントリー先の評価基準や求められる人物像に応じて、より適した自己PRを選べます。
1つの自己PRで2つの強みを話すのはNG
就活で2つの自己PRを用意することは重要ですが、1つの自己PRの中で強みを2つ話すことはNGです。
あくまで自己PRのパターンを複数用意すべきという話であり、同じアピール文の中で複数の強みを伝えるという話ではないため注意しましょう。
原則として、自己PRで伝える強みや自分の能力は、1つのみに絞らなければなりません。
2つ以上の強みを伝えると、その分エピソードを複数用意することになり、情報量が圧倒的に増えてしまいます。
結果として何を伝えたいのかわからない自己PRになってしまうため、アピールとして逆効果になるでしょう。
たとえば、コミュニケーション能力と継続力を強みとして持っているなら、それぞれを伝える自己PRの文章を作成することが大切です。
1つの自己PRの中で2つ以上の強みを話すことは避ける
【自己PRが2つ?】企業が自己PRを聞く理由
まずは、企業がなぜ自己PRを面接やエントリーシートで聞くのかを整理しておきましょう。
企業の意図を事前に理解しておけば、自己PRの具体的な評価基準や重視されるポイントがわかり、採用担当者に評価されやすい自己PRを作成できます。
- 人柄と自社とのマッチングを確認するため
- スキルや能力を確認するため
- 入社後の活躍してくれそうか確認するため
それぞれ重要な理由であるため、企業は新卒採用において自己PRを細かくチェックすることが多いです。
では、それぞれ具体的にどのような狙いがあるのかを見ていきましょう。
人柄と自社とのマッチングを確認するため
企業は自社とのマッチングを確認するために、自己PRを聞く傾向にあります。
なぜなら、新卒社員を採用するうえで企業が重視しているポイントの一つが、マッチ度・自社との相性だからです。
企業は自社の社風や経営理念、事業内容などから学生と相性が合うかどうかを総合的に確かめています。
そのうえで、学生本人の人柄や能力が伝わる自己PRは、大きな判断材料になります。
本人が持つ能力やそれを身につけてきたバックグラウンドなどから判断し、相性が良いと感じれば良い評価を与え、積極的に採用を検討するでしょう。
しかし、自社に合わないことが懸念される場合、ミスマッチが起こる可能性があります。
ミスマッチが起これば、企業と本人、双方にとってマイナスな結果につながります。
そのため企業は、自社の社風や事業内容などを考慮し、総合的にマッチ度が高いかどうかを確かめるうえで自己PRを聞いているのです。
スキルや能力を確認するため
企業が自己PRを面接やエントリーシートで聞く理由は、スキルや能力をチェックするためです。
自己PRは、自分の持つ強みやスキルをアピールして会社に対する適性をアピールするものなので、「会社で活躍できるか」は判断しやすいといえます。
たとえば営業系の職種なら、コミュニケーション能力やプレゼンテーション力、強いメンタルなどは強みとして発揮されるシーンは多いでしょう。
そのようなわかりやすく活きる強み・スキルがあるかを確認し、企業は適性の高さを測っているのです。
しかし、第一線で活躍する営業マンを志望しているにもかかわらず、サポートスキルや細かい作業ができる集中力などをアピールしてしまうと、やや的外れな自己PRになります。
企業からは、適性がある・活躍に期待できるとはなかなか評価してもらえないでしょう。
そのため良い自己PRを作成するには、企業がスキル・能力を確認していることを考慮し、企業・職種に合う強みをアピールする必要があります。
このときアピールするのは、資格や実績を伴うスキルでなくて構いません。多くの場合新卒採用はポテンシャル採用のため、自身の性格などの仕事に影響を与えるあなた自身の特徴を上手く伝えることが重要です。
入社後の活躍してくれそうか確認するため
企業が自己PRを聞くのは、入社後に活躍してくれそうか確認するため、というのもあります。
たとえばエンジニアに対してプログラミングスキルなど、直接的に活きるスキル・能力がない場合は、特に重要な項目になります。
新卒採用は、即戦力になるかどうかではなく、人柄や価値観などを重視したポテンシャル採用が取られています。
そのため、性格的特徴が反映された強みや入社意欲、熱意、将来のビジョンなどが重視される傾向です。
強みを活かしてどのように活躍していくつもりなのか、どのような展望を持っているのかを確かめることで、企業は活躍の可能性を見いだしています。
そのため自己PRでは、自分の強みを伝えたうえで、入社後にどのように働いていくつもりなのかを具体的に明示することが重要です。
どのように活躍したいかを明確に伝えられるように、志望企業の業務内容などもしっかりと知っておきましょう。どの業務においてどのような成績を挙げたいのか、どのようなポジションに就きたいのかなど、より詳細に伝えることが出来れば志望度の高さを伝えられるポイントにもなります。
【自己PRが2つ?】同じ強みで2つの自己PRを用意すべき理由
ここでは、同じ強みに対して2つのパターンの自己PRを用意すべき理由をチェックしていきましょう。
自己PRを2つ以上用意する場合は、まず、同じ強みで複数の自己PRを作成するという選択肢があります。
つまり、コミュニケーション能力が強みである場合は、2つのエピソードを用意することでそれぞれを取り上げる自己PRを作成するということです。
1つの強みで2つの自己PRを作成すべき理由は、以下の3つのことが挙げられます。
1つの強みで2つの自己PRを作成すべき理由
- 深掘り質問への対策として
- 再現性を示すため
- 似た質問に回答するため
では、3つの理由の詳細を以下から見ていきましょう。
深掘り質問への対策として
同じ強みを使って2つの自己PRを作成すべき理由は、まず、深掘り質問への対策として活用できるからです。
自己PRの深掘りでは、エピソードの深掘りと強みの深掘りの2パターンがあります。
エピソードの深掘りであればさらに詳細化して説明すれば問題ありませんが、強みの深掘りは正直難しいといえます。
強みについて深掘りされる際は、「ほかにどのようなエピソードがありますか」と聞かれるケースがあるため、その際に2つのエピソードがあると大きく役立ちます。
自己PRを重視して学生の適性をチェックしている企業は多いため、自己PRは細かく深掘りされやすい傾向です。
自分のこととはいえ、別のエピソードを求められた際にすぐ対応することは難しいでしょう。
深掘り質問で困らないためにも、エピソードは2つ以上持っておくと良いといえます。
再現性を示すため
同じ強みで2つの自己PRを用意したほうが良い理由は、再現性を示すうえで複数のパターンでアピールができると役立つからです。
1つ目とは異なるシーンで強みが発揮されていることがわかれば、企業もその強みに再現性を見いだすことができ、入社後の活躍にも期待できるでしょう。
エピソードが1つだけでは、面接官によっては「たまたま活躍できただけなのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、別のエピソードでも活躍の形を示せれば、より強みの信憑性も上がるものです。
結果、面接官の印象にも残りやすくなるため、高評価に期待できるでしょう。
そのため、1つの強みに対して2パターンの自己PRを作成する際は、理想を言うなら種類の異なるエピソードを用いると効果的です
「周りを見る力」のアピールとして1つ目はアルバイトの売上貢献、2つ目は文化祭で率先して準備したことのエピソードを話す
似た質問に回答するため
同じ強みで2つの自己PRを作成すべき理由は、似た質問にうまく対応できるようにするためです。
面接では、正直「自己PRとほぼ同じような内容になってしまう…」と感じるような似た質問をされることも少なくありません。
そんなとき複数の自己PRのパターンを持っていると、似た質問にも柔軟に対応できるでしょう。
たとえば、以下のような質問があります。
周りと協力して何かをやり遂げた経験はありますか
困難を乗り越えた経験はありますか
成功体験はありますか
このような質問は、集団の中でのふるまいや困難に対する向き合い方などが評価される質問です。
用意したエピソードを取り上げれば対応できる可能性は高いため、自己PRを複数持っておくと役立ちます。
【自己PRが2つ?】別の強みで2つの自己PRを用意すべき理由
自己PRを2つ用意する際は、ほかに、別の強みで2つの自己PRを作成すべき理由をチェックしておきましょう。
2つの自己PRを作成する場合は、異なる複数の強みを用いて、それぞれ自己PRを作成する選択肢も検討できます。
別の強みで2つの自己PRを作成すべき理由は、主に以下の2つがあります。
別の強みで2つの自己PRを作成すべき理由
業界・企業にあわせてアピールするため
ESと面接で異なる内容を話せるようにするため
このように複数の強みを探すべき理由も重要なので、それぞれ詳細をチェックしておきましょう。
業界・企業にあわせてアピールするため
自己PRを別の強みを用いて2つ以上作成すべき理由は、業界・企業に合わせたアピールをするためです。
同じ内容hの自己PRを使っても、その評価は業界・企業によって異なります。
さらにいえば、業界・企業ごとに求められる強みやスキルは違うため、基本的には業界・企業ごとに適した自己PRを考えるほうが良いといえます。
複数の強みを持っておけば、志望企業・志望職種に合わせたアプローチで企業に自分の魅力を伝えられるため、採用担当者から興味を持ってもらいやすくなるということです。
何も考えずに自己PRを使いまわすと、志望企業・職種にそぐわないアピールをしてしまうことも多くなり、選考に通らなくなる原因になります。
さまざまな業界・企業にエントリーする場合は、ぜひ複数の強みを探し、それぞれ自己PRを作成しておきましょう。
ESと面接で異なる内容を話せるようにするため
別の強みで2つの自己PRを作成すべき理由は、ESと面接で、異なる内容をスムーズに話せるように対策したほうが良いためです。
面接は基本的にESの内容に沿って進められますが、ときに、ESに書いている内容以外のことを聞かれるケースもあります。
自己PRの場合、「ほかにアピールポイントはありますか」と聞かれることも少なくありません。
その際に1つしか自己PRを用意していない状態だと、アピール内容に困ってしまいます。
すぐに答えられなければ、残念ながら対応力の面ではあまり良い評価は得られないでしょう。
そのため、ほかにアピールポイントや強みを求められた際にスムーズに答えるようにするには、別の自己PRがあると良いといえます。
答える際にエピソードもしっかりあれば、しっかり自己分析を行って用意しているという印象もつきます。
【自己PRが2つ?】複数の自己PRを作る方法
ここからは、複数の自己PRを作成する方法や具体的なポイントを解説していきます。
- 1つの強みで複数のエピソードを考える
- 新しい強みを探す
- 志望企業の求める人物像を参考にする
- 周りに話を聞いてみる
自己PRを作成するにあたって、1つの強みしか探していない、1つのエピソードしか探していない人は以上の方法を参考にすると作成しやすくなります。
改めて自己分析も実践しながら、複数の自己PRを書いてみましょう。
1つの強みで複数のエピソードを考える
まずは、1つの強みで複数のエピソードを作成してみましょう。
2つ以上のエピソードを用意しておけば、「ほかにその強みが発揮されたエピソードはありますか」などの質問をされた際に、冷静に対処できます。
その際はまず、自己分析を通じて自分の魅力や能力を考え、自分を明確に表す強みをしっかり決めましょう。
強みを決めたあとは、これまでの経験を振り返り、どのようなタイミングで強みが発揮されたのかをよく思い出すことが大切です。
自分を明確に表す強みであれば、強みが発揮されたエピソードも複数見つかるでしょう。
その中から、具体的に内容を説明できるエピソード・経験をチョイスし、自己PRのエピソードとして活用しましょう。
採用担当者がその状況を明確にイメージできるくらい、詳しく説明できるエピソードであることが望ましい
新しい強みを探す
強みが2つ以上見つからないときは、改めて自己分析をやり直し、そのうえで新しい強みを探してみましょう。
「自己分析はじっくりやったので、もう新しい強みやアピールポイントは見つからない気がする…」と困ったときは、自己分析ツールや自己PR診断などを積極的に活用することをおすすめします。
自己PR診断であれば、新しい自分の強みをスムーズに見つけられる可能性があります。
「強みなんてそんなに多くない」と思っている人でも、冷静に分析してみれば、周りに誇れる強みは意外とたくさんあるものです。
診断やツールを通じて新しい強みを発見すれば、就活において新しい方向性を見いだす良いきっかけになるケースもあります。
自分自身を客観的に見つめ直し、自分にはどのような強みがあり、何に適性があるのかをよく考えてみましょう。
自己PR診断ツールについては、以下の記事で紹介しています。
志望企業の求める人物像を参考にする
自己PRを複数作成する際は、志望企業の求める人物像も参考にしましょう。
強みを考える際は、自分のことも大事ですが、企業のニーズや価値観にマッチしているかどうかも重要です。
企業の求める人物像を把握して理解を深めれば、その特徴から、より評価されやすいアピールポイントが見つかるでしょう。
自己PRは自分の魅力や強みを企業に売り込むことが目的なので、企業が魅力を感じるかどうかも重要といえます。
そのため、志望企業については、企業研究をじっくり重ねる必要があります。
企業研究を通じて企業の社風や事業内容について理解を深めれば、どのような人材が求められているのか、自然と見えてくるでしょう。
完成度の高い自己PRを書くためには企業研究・分析も欠かせないため、時間をかけて企業が求める人物像を把握することが重要
周りに話を聞いてみる
自己PRを複数作成するうえで、2つ以上の強みが見つからないときは、周りに自分の強みとは何か聞いてみることもおすすめです。
自分のことは自分が一番理解しているようでそうでない部分も意外と多いため、そんなときは、身の回りにいる友達や家族に自分のことを聞いてみましょう。
これは「他己分析」と呼ばれるアプローチで、自分の強みや能力を知るうえでは有効な手法の一つです。
他己分析では、自分の知らない強みを把握できるため、自分では当たり前だと思っていることも強みとして認識できるかもしれません。
自分の強みだけでなく弱点や欠点になる部分なども含めてよく話を聞き、他者の視点から自己理解を深めてみましょう。
余裕があれば複数の人から意見を聞き、多くの意見に耳を傾けることで強みを見いだすこともおすすめです。
【自己PRが2つ?】おすすめの自己PR文章構成
ここからは、複数の自己PRを作成するうえで、積極的に意識したい文章構成をチェックしていきましょう。
自己PRは、伝わりやすい文章構成に則して書くことが重要です。
おすすめの自己PRの文章構成は、以下の流れになります。
- 結論
- エピソード
- 行動
- 結果
- 入社後の活躍
以上の流れを意識して自己PRを作成すれば、伝えたいことが明確に伝わるため、採用担当者から好印象を得られます。
自己PRでは、エピソードを伝える分情報量が多くなりやすいので、伝わりやすさ・わかりやすさに注意することが重要です。
では、それぞれの項目で意識すべきことを解説していきます。
結論
まずは、自己PRのテーマである「強み」を結論としてはっきり述べましょう。
基本的に就活でアピールをしたり質問に答えたりする際は、伝えたいことのテーマ・論点を最初に述べることが重要です。
はじめに結論に触れれば、これから何の話をするのかが明確になり、採用担当者が一つひとつの要点を把握しやすくなります。
順を追って重要なポイントを理解していけるため、より自分を強く印象付けることも可能です。
たとえば、コミュニケーション能力を強みにする場合は、「私の強みはコミュニケーション能力です」とはっきりアピールすることが望ましいでしょう。
結論を伝える部分では、とにかく簡潔さが重要といえます。
簡潔にわかりやすく伝えたいことをまとめ、採用担当者に自分の強みを明示しましょう。
エピソード
自己PRでは、まず結論として強みは何かを述べたうえで、次にエピソードを伝えていきます。
結論に触れたあとにエピソードを端的に述べれば、具体的にどのような場面で強みを発揮してきたのかがわかりやすくなります。
自分がどんな場所で活躍し、どんな能力を養ってきたのかがわかるため、自然とバックグラウンドが見えることで採用担当者の興味を引きやすくなることがポイントです。
なお、この部分では、強みが発揮されたエピソードの概要をまとめるようなイメージです。
たとえば「アルバイト先のレストランでは、コミュニケーション能力を活かして顧客満足度向上に貢献してきました」などの要領で、どのような活躍・行動をしてきたのかを伝えると良いでしょう。
行動
自己PRでは、結論の次にエピソードを述べ、続いてエピソードの中で自分が取った行動について説明しましょう。
単純に前述のエピソードの概要を伝えるのみでは自分の活躍は伝わらないため、具体的にどのようなかたちで活躍・貢献してきたのかを述べることが重要です。
採用担当者は、自己PRを聞く際にこのような「どうやって」の詳細部分に注目しています。
具体的な行動・施策の内容を聞けば、強みを活かして行動を起こせる人材なのかがよくわかるからです。
なお、行動を伝える際はどのような課題や目標があったのかを、あわせて伝える必要があります。
課題や目標に対してどのような行動を取ったのかが重要なので、行動を詳しく伝える際は、課題の内容も具体的に述べましょう。
結果
課題や困難、目標に対してどのように強みを活かし、具体的にどのような行動を取ったのかを伝えたあとは「結果」を説明しましょう。
ここでいう結果とは、強みを活かして自分なりに努力したり工夫したりしたことで、得られた成果のことです。
また、行動を起こしたことで学びやスキルを得た場合は、そのことについても積極的に触れておきましょう。
行動のみでエピソードを終わらせてしまうと、結果としてどうだったのかがわからず、決定力に欠けるアピールになるため注意が必要です。
結果が出ていなければ、強みが本当に発揮されたのかもわからないため、結果については具体的に述べるようにしましょう。
また、可能な場合は数字を使うなどして、さらに具体性を高めたアピールを心がけることが重要です。
「売上が大幅にアップした」というアピールではわかりにくいですが、「売上が1.5倍になった」と述べれば、具体性があるため自分の活躍が明確に伝わります。
入社後の活躍
自己PRでは、最後に、入社後の活躍や展望について述べる必要があります。
強みとエピソードのみでは、入社後の再現性がイメージできないことも多く、企業にとっては物足りないアピールになってしまいます。
そのため、強みとエピソードを伝えたあとは、その強みを入社後どのようなシーン・形で活かしたいのかをアピールしましょう。
強みの活かし方に触れて自己PRを締めくくれば、入社後にどのような活躍が見込めるのかが明確になるため、採用担当者も前向きに採用を検討したくなるものです。
イメージとしては、「入社後は〇〇力を活かして、~~の場面で貢献したいです」などの伝え方が良いでしょう。
当然ですが、企業は自社で活躍してくれる人材を求めています。
そのため、最後はどのような活躍・貢献ができるのかを伝えれば、内定を勝ち取りやすくなります。
【自己PRが2つ?】作成の際の注意点
自己PRを2つ以上作成する際は、さまざまな注意点をチェックし、ともに完成度の高いアピール文に仕上げることが大切です。
思わぬ失敗やミスを防ぐためにも、自己PR作成における注意点は、見直しのチェックポイントとしてもよく見ておきましょう。
自己PR作成時の注意点は、以下の2つです。
「1つのエピソードで2つの強み」は話さない
一貫性を失わないようにする
それぞれ重要な注意点のため、ES提出・面接の前のチェックは必須といえます。
では、詳細を見ていきましょう。
「1つのエピソードで2つの強み」は話さない
自己PRを2つ以上作成するときは、1つのエピソードに対して2つの強みは話さないように注意してください。
冒頭でも触れたとおり、何を伝えたいのかあいまいになることで、採用担当者が混乱する原因になるからです。
もし1つのエピソードで2つの強みを伝えてしまえば、採用担当者から「わかりにくい」という評価を受け、せっかくのアピールが台無しになるでしょう。
また、1つのエピソードで2つの強みをアピールすれば、後述する一貫性の問題で違和感を持たれるケースもあります。
自己PRは、自分の強みをアピールすることが目的の項目なので、何をアピールポイントとして強調したいのかは明確に定めておいてください。
2つの強みを用いるなら、それぞれに対してエピソードを取り上げ、自己PRを複数パターン用意する。
一貫性を失わないようにする
自己PRを複数作成する場合は、一貫性を失わないようにくれぐれも注意してください。
複数の強み・エピソードを述べる場合は、ほとんど関連性のない強み・エピソードをそれぞれ話してしまうと、かえって一貫性がないという評価につながります。
一貫性がなくなると、どちらの強みにも信憑性がなくなり、企業からは魅力を感じてもらえません。
たとえば片方の自己PRではリーダーシップ、もう片方の自己PRではサポートスキルをそれぞれアピールするのでは、一貫性が低くなります。
「結局のところ組織の中ではどんな立ち位置が向いているの?」と思われてしまうため、採用担当者は良い評価を与えにくくなるでしょう。
さまざまな強みがあり、それぞれをアピールできることは大事なことですが、一貫性がないと主に伝えたい自分の人柄や総合的な能力が不明瞭になる恐れがあります。
複数強みをアピールする際も、一貫性に注意する
【自己PRが2つ?】自己PR対策を十分に行い選考を通過しよう
自己PRを考えるときは、深掘り質問や似た質問に対処する意味でも、2つ以上の自己PRを用意することが望ましいといえます。
複数の自己PRを作成しておけば、志望先に合ったアピールができるため、企業には魅力を感じてもらいやすくなります。
自己PRは、就活においてとにかく何度も聞かれる重要な質問項目です。
2つ以上の自己PRを作成する場合も、対策を怠らずに魅力的な内容を考えていきましょう。
そのうえで、自分の強みや魅力を明確に伝え、内定獲得につなげてください。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
自己PRを作成する際は、志望企業の求める人材像と自分のマッチする部分をアピールできるようにしましょう。そのためにも、企業研究と自己分析を徹底的に行うことが重要です。