自己PRで短所は書くべき?取り入れる理由や注意点・例文もあわせて紹介

自己PRで短所は書くべき?取り入れる理由や注意点・例文もあわせて紹介

はじめに

「自己PR欄に短所を書くべき?」 「短所を書いたら印象が悪くならないかな?」 「長所だけ書いた方がいいかな?」 このように、自己PR欄に短所は書くべきなのかという不安をお持ちの方もいるでしょう。

本記事では自己PR欄に短所を書くべき理由と注意点、短所を自己PR欄に書く際の例文を紹介しています。

この記事を読むことで、自己PR欄に短所を書くべき利点や短所についての考え方、自分の短所をどのように活かすかが理解できます。自己PR欄に短所を書くことについて不安をお持ちの方でも、自信を持って書くことができるでしょう。

これから自己PRを書こうと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

自己PRで短所も書くべき理由とは

短所は自分のダメな部分というネガティブな感情になってしまい、短所を伝えることに対して不利になるのではないかと思ってしまう場合もあるでしょう。

しかし、短所は伝え方によっては長所をアピールするよりも、効果的な場合もあるのです。

自己PRに短所が書いてあることで、採用担当者が応募者の人間性を理解しやすくなり、会社の雰囲気や職種にあっているかという採用上重要な判断材料の一つになります。

ここからは、自己PRに短所を書くべき理由を詳しく紹介します。

壁にぶつかった時の行動力をアピールできる

大多数の方は自分で自覚している短所により、失敗したことがあるのではないでしょうか。大切なのは、その失敗をどのように乗り越えたのかです。

短所により失敗し、乗り越えた経験は大きな強みになります。短所を克服するためにどのような努力をし、その努力は自分や周囲にどのような変化をもたらしたか考えてみましょう。

自分の経験を客観的に伝えることにより、入社後に壁があっても乗り越えていける人材と評価されるでしょう。

自分を深く分析できているかをアピールできる

自分の短所からは目を背けたいという人は多いでしょう。しかし、自分の短所と向き合うことにより、より深く自己分析ができます。

しっかりと自己分析ができる人材であれば、自分の短所・長所を理解し、仕事をしていく上で課題にぶつかったとしても、乗り越えていける人材という評価につながります。

企業とマッチする人材かどうかを伝えられる

企業にとって採用した人材が会社の雰囲気や職種に合わないと、早期退職につながる危険性があります。そのため、応募者の長所や短所は会社に合う、合わないを判断する重要な要素になります。

その企業が求める人材の条件と自分が短所と考えている部分がマッチする場合や、長所を伝えるだけでは見えない要素が重要な場合もあるでしょう。

自己PRで効果的に短所を伝えるコツ

自己PRで短所も書くべき理由が分かったところで、実際にどのように書いたら分からないという方もいるでしょう。自己PRで効果的に短所を伝えるには、いくつかのポイントがあります。

ここからは短所を効果的に伝えるコツを紹介しますので、参考にしてください。

  • 内容は1つに絞る
  • 客観性のある内容にする
  • ポジティブな印象になるように言い換える
  • 短所が長所の裏返しとなるようにする
  • 短所を改善するためにしていることを話す

内容は1つに絞る

自分の弱さや足りない部分など、数え上げればきりがないと思われる方もいるでしょう。 しかし、思いついた短所をすべて書いてしまうと、逆に自己分析ができていない人と判断される恐れがあります。

自分が挙げた短所の中から、志望する企業の求める職種・人物像などを踏まえ、その企業で働くために自分が克服した方がいいと思われる短所や、克服すれば仕事に活かせそうな短所を一つだけ選ぶとよいでしょう。

客観性のある内容にする

説得力を高めるために客観的な内容の短所を書きましょう。

自分だけで考えていると主観的になる可能性があります。主観的と思われてしまうと、自分の事を客観視できてないと判断される可能性があります。

家族からこのように指摘されました、友人から言われたことがありますというようなエピソードを交えながら短所を伝えると、しっかりと他者からの意見も受け入れられる人材と判断されるでしょう。

ポジティブな印象になるように言い換える

短所=自分のダメなところと考えてしまうと、ついついネガティブな言葉で伝えてしまいがちです。

「~が苦手です」「~がダメです」「~ができない」というような言葉を使いがちですが、このような言い方はできるだけ避けましょう。

例えば優柔不断な場合は「物事をよく考えられる」と言い換えられます。このようにできるだけポジティブな言葉で考えましょう。

短所が長所の裏返しとなるようにする

長所と短所は表裏一体です。長所と短所に矛盾が生じないように、短所と長所が結びつくようにしましょう。

例えば短所が「計画性がない」としたら長所は「行動力がある」というように、採用担当者が納得できる一貫性のあるものにします。一貫性があれば、自分でも納得のいく説明ができるでしょう。

短所を改善するためにしていることを話す

現在、自分がどのように短所と向き合い、どのように克服しようとしているのかを具体的に伝えましょう。

その際、「再現性」があることが重要です。「意識している」「気をつけている」のように精神論で終わらせず、短所を「克服するしくみ」や「他人の力を借りる」など、同じように乗り越えられる具体的な克服方法を伝えます。

再現性のある具体的な克服方法を伝えることにより、仕事においてもトラブルがあっても同じように乗り越えられる人材と評価されるでしょう。

短所を用いた自己PR例文

短所を欠点としてとらえていると、短所を自己PRに使うことは違和感があるのではないでしょうか。

大切なことは自分には短所があり、その短所があるからこそ気づけたこと、努力できたこと、そしてどうやって克服したのか、また現在どのように克服しようとしているのかといった具体的で前向きな内容を書くことです。

ここからは、短所を用いた自己PR例文を紹介していきます。

せっかち

私の短所は「せっかち」なところです。

以前接客業のアルバイトをしたときに、テキパキと仕事をするのが正しいと考え、お客様の注文を再確認しないまま厨房に通してしまい、お店とお客様に迷惑をかけてしまったという経験があります。

この経験を活かし、テキパキと動きながらもしっかり確認するという行動を心がけるようにしました。

アルバイトの時だけでなく、すべてにおいて確認を怠らないよう行動を心がけることによりケアレスミスも改善されていると実感しています。

心配性

私の短所は「心配性」なところです。様々な事柄について先走って考え、ついあれこれと心配をしてしまいます。

しかし、様々な事柄について考えられるということは、大小のリスクについて考え、計画的にリスクに備えられるということです。

自分が考えうる様々なリスクについてできるかぎりの対応策を考え、実行することにより無用な心配をすることも少なくなり、物事に対して計画性を持って取り組めるようになりました。

緊張してしまう

私はとても緊張しやすいので、大勢の前で話すのが大変苦手です。学生時代にゼミでの研究の成果を人前で発表することになり、発表が決まってからずっと緊張していました。

そこで、友人に相談しアドバイスをもらい、内容を暗記するぐらい何度も何度も練習しました。すると、当日は多少の緊張はありましたが、スラスラと話すことができたのです。

その経験を活かし、自分が緊張しそうな場面では、しっかりと事前準備や練習、また友人からのアドバイスをもらうという対策を立てることにより、必要以上に緊張することが少なくなってきました。

優柔不断

私の短所は「優柔不断」な部分です。あれこれと迷いやすく、自分の行動にブレーキがかかります。

しかし、優柔不断な部分は裏を返せば、物事を感覚的に決めるのではなく、じっくりと考えてから決めるということに気づきました。それ以来、物事を決める場合は多方面から対象を調べ、考えぬき行動するように努めました。

すると、自分の決断に自信が持てるようになり、あれこれと悩んだり後悔したりすることがなくなりました。

マイペース

私の短所は「マイペース」な部分です。マイペースというとこだわりが強く、協調性がないと思われるかもしれません。実際、文化祭の準備などで、私だけがこだわりが強く制作物のスケジュールに間に合わないことがありました。

その経験から、自分のこだわりを貫くのではなく、周りの動きを考えここだけはこだわりたいという部分を選び、その他の部分は周囲に合わせるということを学びました。

自分なりに決めたことと、周りの状況を冷静に観察できるようになり、周囲とのペースの差がなくなりました。

自己PRで短所を伝える際の注意点

短所はあくまでも自己PRの一環として書くべき内容であるため、自分の欠点と思われる部分を正直に書いても不採用のリスクが高まるだけになってしまいます。

志望先の企業にあった短所を考え、克服すれば成長できる短所を書きましょう。

ここからは、自己PRで短所を伝える際の注意点を詳しく紹介します。

長所に変えられない短所は挙げない

短所といってもすべてが長所に変えられるわけではありません。例えば「時間にルーズ」「ウソをつく」「約束を破る」といったような短所は長所に変えることはできないでしょう。

このような短所は採用する側にとってはリスクになるため、書かない方が賢明です。もし、このような短所を自覚している場合は改善するようにしましょう。

身体的特徴は挙げない

例えば「太っている」「背が低い」「外見的なコンプレックスがある」など、見た目で判断するような身体的なコンプレックスは短所ではありません。

自己PRはあくまでも会社にとって有益な人材であるかを判断するためのものです。自己PRで短所を伝える場合は、あくまでも自分が克服できる短所を伝えるようにしましょう。 

社会人としての意識が欠如した短所は避ける

「うそをつく」「遅刻しがち」「昼夜逆転の生活をしている」「すぐさぼる」など社会で働く意識に欠ける短所を記載するのは避けましょう。

短所を伝えることにより応募者の人間性を理解してもらえるとはいえ、悪印象を与える短所は社会人としての自覚に欠けると判断されてしまいます。 

社会人としての自覚が欠けていると思われる場合は、社会人になる前に改善する努力が必要です。

必ず短所は伝える

人は誰しも短所の一つや二つあるでしょう。「短所はありません」と言い切ってしまうと、自己分析ができてないと判断される可能性があります。

面接は自分をアピールし、理解してもらう場です。自分を客観的に掘り下げて観察できているということをアピールするためにも、上手に短所を伝えることが必要です。 

短所を長所に変えて自己PRを書こう

企業は自己PRの短所・長所の回答を通じて、自己分析ができているのか、企業の雰囲気にあっているのか、職種にあっているのか、ということを観察します。

自分という人間を理解してもらうためにも短所は書くべき要素で、短所と長所は表裏一体です。

この記事を参考に、短所を効果的に伝えられる自己PRを完成させましょう。 

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