ガクチカで研究をアピールする!書き方のポイントや伝え方を解説【例文付き】

ガクチカで研究をアピールする!書き方のポイントや伝え方を解説【例文付き】

学生時代に研究に一生懸命に取り組み、それを就活のガクチカに使いたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、研究途中でまだ明確な成果や結果が出ていなかったり、専門性が高すぎて説明するのが難しい場合も多いでしょう。

ですがこのような理由でそこまで力を入れていないアルバイトやサークル活動をベースにすることも得策ではありません。

そこで今回は、学生時代に研究を頑張った方に向けて、効果的なアピール方法や企業から高評価をもらえる伝え方を解説します。

この記事を読んでわかること
  • なぜ企業はガクチカを聞いてくるのか
  • ガクチカで研究のことを伝える際のポイントと例文
  • ガクチカで研究のことを伝える際のNG例文
  • ガクチカで研究のことをうまく伝えられないときの対処法
この記事をおすすめしたい人
  • ガクチカで研究のことを話したいが、効果的な伝え方が分からない
  • ガクチカで研究のことを伝えるうえで、例文を参考にしたい人
  • ガクチカを研究だと伝えても、面接官に嫌な印象を与えたくない人
  • ガクチカで研究をアピールすることは有効だと思いたい人

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【研究のガクチカ】そもそもガクチカとは

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」を省略した言い方です。

「学生時代に力を入れたこと」は、ほとんどの企業においてエントリーシートや面接時に聞かれる質問です。

その定番さから、学生の間では「ガクチカ」と略されています。

これほどまでにガクチカが聞かれる理由は、ガクチカによって学生の人柄や価値観、コミュニケーション能力やスキルといったことから、「課題に対しどのような取り組みができる人なのか」といったことまで、様々なことを知ることができるからです。

ガクチカは、企業側が重視している質問のため、学生にとっても「どのようにアピールしたらよいか」という悩みの種になっています。

【研究のガクチカ】企業がガクチカで見ているポイント

企業がガクチカを質問する際に、どのような点を重視しているかについても理解を深めておきましょう。

相手が何を知りたがっているのかを理解した上で作成することで、相手の意図に沿った文章を提出できます。

以下の5点を含んだ内容の文章を作成し、あなたの魅力が存分に伝わるようにしましょう。

努力の過程

企業が研究に関するガクチカを聞く際に重視するのは、結果そのものよりも努力の過程です。

どのような困難に直面し、それをどのように乗り越えたのかというプロセスを見ることで、応募者の忍耐力や問題解決能力、粘り強さを評価しています。

たとえ目標を達成できていなかったとしても、その過程でどのように努力し、どのような工夫を凝らしたのかを具体的に伝えることが重要です。

企業は失敗から学ぶ姿勢や、途中で諦めずに最後まで取り組む姿勢を持つ人材を高く評価します。

研究活動における努力の過程をしっかりとアピールすることで、自分がどれだけの熱意と行動力を持って物事に取り組んでいるかを示すことが可能です。

これにより、企業はその人がどのような状況でも粘り強く前向きに取り組む姿勢を持っているかを把握し、職場での活躍も期待できます。

価値観や人間性

企業は研究に関するガクチカを通じて、価値観や人間性についても知りたいと考えています。

研究活動は単なる学びの場ではなく、自分の興味や好奇心、探究心が大きく影響する活動です。

企業はその人がどのような価値観を持ち、どのような人間性であるのかを、ガクチカに取り組む姿勢から見抜こうとしています。

例えば、困難な課題に直面した際の対処方法や他者との協力の仕方、時間の使い方などからは、その人の人間性が現れます。

企業はこの情報を通して応募者がどのような価値観で行動し、どのような考え方を持っているのかを判断し、企業文化との適性を見極めようとしているのです。

研究活動を通じて得た経験がどのように自分の価値観に影響を与えたのか、自分が大切にしているものは何かを明確に伝えることで、企業に対して自分の人間性をアピールしましょう。

企業との適性

企業は応募者の研究活動が自社との適性を持っているかを重視しています。

ガクチカで得たスキルや経験が企業でどの程度役立つかを見極めようとしているのです。

企業との適性を見るためには、研究内容や活動で得たスキルが具体的にどのように企業の業務に応用できるかを説明する必要があります。

例えば、データ分析能力やプレゼンテーションスキル、チームでの協働力など、企業で即戦力となりうるスキルをしっかりと伝えることが求められます。

研究活動で得た経験が企業の業務やプロジェクトにどのように役立つのかを具体的に示すことで、企業は応募者が自社の一員として活躍できるかどうかを判断できます。

企業のビジネスに対してその経験を活かしてどのように貢献できるかを明確に伝え、企業への適性を力強くアピールしましょう。

論理的に思考できるか

論理的思考力についても、ガクチカについて尋ねることで確認されている場合が多いです。

論理的思考力は仕事を進める上で欠かせないスキルであり、問題を整理し、解決策を導き出すための基盤となります。

研究活動においては仮説を立て、検証し、結果を分析するという一連のプロセスが不可欠であり、その中で自然と論理的な思考力が鍛えられます。

企業は応募者がこのプロセスをどれだけ意識して行い、論理的に物事を進めてきたのかを重視している場合が多いです。

どのようにして問題を発見し、それに対してどのようなアプローチを取ったのか、そしてその結果から何を学んだのかを明確に説明することが求められます。

論理的思考力を持つ人材は業務においてもデータをもとに意思決定を行い、効率的に仕事を進めることができるため、企業にとって大きな魅力となるのです。

モチベーションの源になっているものは何か

企業はガクチカを通じて応募者のモチベーションの源泉についても知りたいと考えています。

企業は何がその人を動かし、困難を乗り越えさせるのか、その原動力を理解することで、その人が入社後も同様にモチベーション高く取り組み続けられるかどうかを判断します。

研究活動において高いモチベーションを維持して取り組むことができた背景には、強い興味や使命感、達成感を求める心などがあるはずです。

これを企業は仕事に対する姿勢や、目標に向かう意欲と結びつけて評価します。

ガクチカを通じて得たモチベーションの源と、企業の業務や目指す方向性に共通する部分があれば、それは大きなアピールポイントとなります。

企業はモチベーションを高める要素が入社後の仕事の中にも見出せるかどうかを見極め、その人が持続的に成果を上げる力を持っているか確認したいと考えているのです。

【研究のガクチカ】ガクチカで研究を書いてもいい?

結論として、ガクチカについて聞かれた際、研究について書いても全く構いません。

先ほど紹介した5つのポイントを企業は確認したいと思っています。

また、研究の過程について伝えることで、どのように努力をしたのかという工夫や経験について詳しくアピールできます。

まさしくガクチカに最適な題材といえるため、研究をガクチカの題材としても全く問題ないのです。

【研究のガクチカ】ガクチカで研究をアピールするメリット

理系学生であれば、研究のエピソードを用いることで立派なガクチカを作成することができます。

他の学生との差別化を図れたり、志望動機に根拠を持たせることができたりとメリットも多くあります。

ここでは、ガクチカで研究のエピソードを用いるメリットについてご紹介していきます。

研究のエピソードのメリット
  • ガクチカとして書きやすい
  • 志望動機の根拠を持たせやすい
  • 面接官に興味や関心を持ってもらいやすい
  • 努力の過程をアピールしやすい
  • 研究内容が評価されることがある

ガクチカとして書きやすい

研究というのは、修士論文にまとめたり学会で発表したりといった、目標(ゴール)が最初から決まっています。

そのため、アルバイト活動やボランティア活動よりも、研究活動は目標が明確です。

したがって、研究をテーマにしたガクチカは、修士論文や学会での発表を目標に設定し、それらを成功させるための過程(ストーリー)を書いていけばいいため、全体的な流れが作りやすいでしょう。

志望動機に根拠をもたせやすい

研究活動をしている学生の中には、研究内容と関連した企業や職種を志望している人も多いです。

その場合は、研究活動のエピソードは大きなアピールポイントとなるため、活用するべきでしょう。

これは、研究活動を通して、入社後に求められる専門知識を学んだことを「研究室で学んだ○○を活かして働きたい」というように伝えることで、志望動機に根拠を持たせることができるからです。

即戦力を求めている企業も多いため、入社後に研究内容を活かせる人材だとわかれば、その学生は好印象になるでしょう。

面接官に興味や関心を持ってもらいやすい

理系学生は、研究活動で専攻分野をより深く学びますが、面接官がその分野について精通している可能性は低いです。

そのため、初めて聞く研究活動の話を新鮮に感じて知的好奇心が刺激され、興味や関心を持ってくれる面接官も珍しくありません。

また、サークル活動やアルバイトについてのガクチカは、聞き飽きてしまったという面接官も多いです。

その中で今まで知らなかった研究の話をすれば、興味を持ってもらいやすいでしょう。

努力の過程をアピールしやすい

研究活動は結果だけが全てではありません。

研究過程での努力や挑戦は、あなたの真摯な姿勢を示す良い材料となります。

結果が出なかったとしても、その過程をしっかりと伝えることで、企業側はあなたの成長や取り組みを評価できます。

また、研究中の失敗経験も大切なアピールポイントとなります。

失敗から何を学び、どう対応したのかを伝えることで、あなたの柔軟性や問題解決能力をアピールできます。

そのような経験は、実務でも非常に価値があると考えられます。

さらに、研究を通して養われる論理的思考や分析力は、多くの職種で求められるスキルです。

このような点をアピールすれば、より多くの企業から評価されるでしょう。

研究内容が評価されることがある

まず、研究活動を挙げることで、研究内容自体が評価される場面も考えられます。

特に、その研究テーマが企業の業界や業務と関連している場合です。

より具体的な知識や技術を持っているとみなされ、採用の際の大きなアドバンテージとなり得ます。

また、研究から得た学びや結果をうまくアピールすることで、自分の強みや魅力を伝えやすくなります。

さらに、取り組みや思考プロセスが評価されることがあります。

研究は単に結果を追求するだけでなく、どのような方法で問題を解決していったのか言及しましょう。

そしてどんな課題に直面し、それをどう乗り越えたのかなど、その過程が大変重要です。

これらの経験は、企業での業務においても必要とされるスキルや姿勢の一部と言えるでしょう。

自信を持って伝えることができる

ガクチカで研究についてアピールする際は、多くの就活生が自信を持って伝えられることでしょう。

なぜならば、ゼミなどの活動で研究してきた内容は自分にとって非常に身近であり、そしてかなりの時間をかけて取り組んできたものです。

つまり、はっきりと自信を持って伝えやすく、面接官からしても自信が伝わるため、説得力を強く感じる場合が多いと言えます。

確かに、尊大な印象を与えてしまうほど偉そうに話すのはマイナスイメージとなってしまいます。

しかし、自信を持って堂々と自分の経験をアピールできる人物は信頼感が強いため、良い印象を与える可能性は高いです。

よって、自信無さげに話すのではなく、自分が取り組んできた研究について、胸を張って説明しましょう。

志望業界や職業によっては有利になる

研究していた内容が志望業界や職種と同じ系統の内容だった場合では、前提知識があることから即戦力になりやすいため、良い評価をもらいやすいです。

また、専門用語が通じやすいことや、自分の研究の規模感がわかりやすくなることからも内容を面接官に伝えやすくなります。

そのため、これから研究を始める人は希望する業界や職種に合ったテーマを研究対象として選ぶことも一つの手です。

しかし、志望先と自分の研究の内容などが一致していなくても、自分が自信をもって取り組んできた内容であれば問題ありません。

自信をもって述べましょう。

【研究のガクチカ】書き方の流れ

先述において、研究はガクチカのテーマとして適していることがわかりました。

では、実際にガクチカを書く際はどのような流れにすればいいでしょうか。

以下で、伝わりやすいガクチカの流れをご紹介します。

各項目で面接官に何を伝えたいかを考えてから、全体を作成していきましょう。

ガクチカの流れ
  1. テーマを最初に示す
  2. 研究の動機・目的
  3. 目標や苦労に言及する
  4. 行動して出た結果を簡潔に説明
  5. 学んだことをアピール

更に詳しいガクチカの流れやポイントはこちらの記事を参考にしてください

テーマを最初に示す

まずは一言で「学生時代、何に取り組んだのか」を簡潔にまとめましょう。

余計な言葉は入れずに、この結論を見れば全体の内容の大枠がわかるように記載します。

また、具体的な数字を入れることや、インパクトのあるテーマならばそれを結論から書くことで、面接官の印象にも残りやすくなります。

研究の動機・目的

次に、結論で記載したことをなぜ取り組もうと思ったのかを書きます。

面接官は、この動機を見て学生が「どんなことに疑問を感じるのか」「どんなことに熱意を向けるのか」といった価値観を知りたがっています。

この価値観が仕事にも反映されるため、しっかりとした価値観に基づいた動機を書きましょう。

また、文字数に余裕があれば、そのときの自分の感情について書くと、動機に説得力が増します。

目標や苦労に言及する

ここで面接官は、「動機に対してどのような目標を設定したのか」「どんなことを苦労と感じるのか」を見極めます。

高い目標を立てていれば、仕事においてもより高い目標を掲げて取り組むことが期待できます。

さらに面接官は苦労したことの内容から、その学生が仕事において、どの程度の困難を乗り越えることができるのかを考えます。

そのため、より高い目標設定や、「なぜそれを苦労したことだと思ったのか」というところまで記載できるといいでしょう。

行動して出た結果を簡潔に説明

先に記載した目標と、苦労や困難に対して、どのような取り組みをしたのかを書きます。

まずは、行動に移すための「状況把握」、次に「苦労や困難の原因」、そして「その原因を解決するためにどのような行動をしたのか」という流れで書いていくとわかりやすくなるでしょう。

目標や苦労、困難に対してどのような取り組みを行ったかというエピソードを通して、面接官は学生の人柄や個性を見極めます。

取り組みについては、より詳細に書くようにしましょう。

なお、結果については、必ずしも成果が出たものにする必要はありません。

学んだことをアピール

最後に、先に述べた取り組みによって学んだことを書きます。

ここで重要なのは、学んだことが単なる気づきではなく、「社会人になってからも活かせる学び」になっていることです。

最終的に志望動機とつなげられるように、「ここで得た学びを入社してからどう活かせるか」というところまで書けるといいでしょう。

企業でどのように活かせるかを述べる

企業は就職した後活躍してくれる人材を求めています。

ただ毎日出社して大金の時間までなんとなく時間を潰す人ではなく成果を残してくれる人材こそ魅力的にうつるものです。

そこでガクチカを通しての研究を通して具体的に述べられる成果があるならば積極的にアピールしていくと良いでしょう。

また研究は必ずしも成功するとは限らないので失敗していた場合でもそれを通してどのようなスキルを身につけたのかについては話していく必要があります。

そのスキルを用いてどのように企業の業務に活かせるのか就職した後どのように役に立ってくれるのかということを企業の採用担当者がイメージしやすいような話し方を心がけましょう。

これによりあなたが入社した際に活躍するイメージができるのはもちろんのこと実際に働く想像ができている内定を出した場合高い確率で就職してくれる人材であるとも考えてもらえます。

【研究のガクチカ】ガクチカで研究をアピールするときの書き方ポイント

ガクチカで研究をアピールする際、気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。

せっかく研究を通して得た素晴らしい能力や人柄があるにもかかわらず、面接官に伝わらなければ意味がありません。

ここでは、研究をテーマにガクチカを書く際に、意識すべきポイントをご紹介します。ガクチカを書き始める前に、しっかり確認しておきましょう。

ガクチカの書き方のポイント
  • 研究のきっかけを述べる
  • 専門用語は使わない
  • 過程を重要視する
  • 研究を取り巻く環境にも目を向ける
  • 志望動機とうまく結びつける

研究のきっかけを述べる

研究の内容や課題解決のために頑張ったことを書き出したくなりますが、まずは、その研究をしようと思った「きっかけ」を書くようにしましょう。

最初にきっかけを書くことで、面接官の興味をひきやすくなりますし、面接官が知りたいと思っている「価値観」についても知ることができます。

ガクチカの内容が、研究過程や結果だけにならないようにしましょう。

専門用語は使わない

ガクチカは論文ではありません。面接官がその研究分野についての知識を持っている可能性は低いです。

専門用語が伝わらないせいで、せっかく考えたガクチカが理解してもらえない可能性もあります。

ガクチカで研究のことを書く際は、専門用語を使わずに誰が読んでもわかるようにしましょう。

ガクチカを書き終わったら、研究分野の基礎知識がなくても理解できる内容になっているか、客観的に見直すようにしましょう。

過程を重要視する

理系学生の中には、研究で成果を出せなかったという理由で、ガクチカに研究活動を書くことに躊躇してしまう人もいます。

しかし、ガクチカで重視するのは成果よりも、成果に向けてどのように取り組んだかといった研究過程や、研究を通して学んだことです。

そもそも学生の研究で大きな成果や実績が出るのは、ごくまれなことです。

もちろん成果が出た場合は、そのエピソードを書くことでアピールできます。

しかしそれよりも、問題解決力やコミュニケーション能力を書くことで、培った能力や人柄の部分をアピールしましょう。

研究を取り巻く環境にも目を向ける

ガクチカでは研究内容だけでなく、教授や研究室仲間などとの人間関係のエピソードも用いることで、協調性や人柄についてもアピールできるようにしましょう。

研究室での協調性は、部署での協調性とリンクします。

どんな仕事もチームワークが重要になるため、ガクチカのエピソードを通して「協調性がある人物かどうか」を重要視する面接官もいるでしょう。

仲間と協力して研究をした話から、教授にアドバイスをもらった話、後輩に指導した話など、入社後も周囲の人々とうまくやっていけることが想像できるようなエピソードが加えられるといいでしょう。

志望動機とうまく結びつける

研究内容と志望する企業の業務内容が関連しているのであれば、「入社後は研究活動をどのように活かしていきたいか」というところまで考え、志望動機と繋げてアピールしましょう。

「研究によって学んできた○○の力を活かして御社に貢献したい」というように、志望動機と絡めた将来のビジョンまで書かれていれば、面接官への印象も良くなります。

不安な人はエージェントを頼るのがおすすめ

ガクチカ作成に不安がある人は、就活エージェントを利用するのもよいでしょう。

就活エージェントとは求職者一人ひとりに専任のアドバイザーがつき、プロの視点から就職活動を包括的に支援してくれるサービスになり、ガクチカ作成を効率的に行うことができます。

就活市場の就活エージェントでは無料でガクチカを含めたES作成のサポートや添削、面接対策からおすすめ企業の紹介や内定獲得後の入社準備のサポートまで行っています。

気になる方はぜひこちらから就活エージェントを利用してみてください。

【研究のガクチカ】ガクチカで研究をアピールする際の注意点

ここからはガクチカで研究をアピールする際に注意したほうがいい点について解説していきます。

研究活動はその専門性の高さから、初めて内容を聞く人からすると理解しにくい部分も多いでしょう。

また主体性をアピールしにくかったり、他に似たような研究をしている学生との差別化も非常に重要です。

そういった点に気を付けながら、上手く伝える手法について詳しく解説していくので、是非参考にしてみてください。

専門的すぎて理解してもらえない可能性がある

まず最も大きなデメリットとして、面接官が研究の専門的な知識を持っていない場合、内容が伝わりにくいという点が挙げられます。

研究の内容が複雑で、詳細にわたると、専門外の人には理解し難く、興味を持ってもらえないことも考えられます。

その結果、自分の魅力を十分にアピールできない可能性もあります。

また、研究内容について詳しく書きすぎると、それが主題となってしまい、就職活動としての本質的なメッセージが薄れてしまう恐れもあります。

これらを踏まえた上で、研究内容をガクチカに記載する際には以下の点を心掛けると良いでしょう。

  • 研究の大枠や目的を簡潔に説明し、細かい専門用語は避ける。
  • 研究を通じて得たスキルや学びを具体的にアピールする。
  • 研究内容よりも、その研究を通じてどのような経験や視点を得たのかを強調する。

研究内容を伝えることは大切ですが、それをどう職場で生かすか、自身の強みとしてどのように活かせるかを伝えることが重要です。

主体性や成長が感じられない場合がある

研究そのものが単なる日常の作業の積み重ねであり、明確な目的や意義、結果が見えにくい場合もあるでしょう。

そうなると企業側から見てもその研究による学生の成長や主体性が伝わりづらくなります。例えば、「毎日のデータ計測を行いました」とだけ書かれていても、それがどのような意義を持つのか分かりません。

自分自身でどのような工夫や発見があったのかが読み取れないため、印象が薄くなってしまう恐れがあります。

また、研究は自分の興味・関心のある分野で取り組むことが大切です。

理由としては、興味や関心を持っていることで、主体的に課題に取り組む姿勢や熱意が伝わりやすくなるからです。

逆に、興味のない分野での研究は、読者にもその無関心が伝わってしまう可能性があります。

他の学生と差別化できない可能性がある

研究をアピールすることは、自身の深い専門性や課題解決力を示す大変良い機会です。

研究内容を工夫し、他者と差別化を図ることで、自身のユニークな価値を打ち出すことができます。

新しい課題を見つけ、解決策を導き出す例を紹介することで、企業に対してもその能力を理解してもらいやすくなります。

一方で、デメリットや注意点としては、専門的すぎる内容や専門用語の多用は避けるべきです。

企業の人事が理解しきれない表現は、アピールポイントが伝わりにくくなる可能性があります。

また、自身の研究にのみフォーカスを当て過ぎてしまうことで、自分の他のスキルや資質が伝わりにくくなる危険性もあります。

そのため、研究内容をわかりやすくシンプルに、かつ具体的な実績やスキルと結びつけながら表現することを心がけると良いでしょう。

【研究のガクチカ】ガクチカに研究を採用することでアピールできる能力

研究をテーマにしたガクチカでアピールできることは、研究の専門知識だけではありません。

研究活動の中では協調性や課題解決力、継続力など、研究に関する知識やスキル以外にもたくさんの能力を取得できます。

そして、いずれの能力も企業が学生に求めるものばかりです。

ここでは、研究で得られる能力を順番に紹介します。積極的にガクチカに取り入れ、アピールしていきましょう。

協調性・コミュニケーション能力

研究活動は、決して1人ではできません。

教授からアドバイスをもらったり、研究室の仲間と協力しながら研究を進めたり、外部機関の方々とのやり取りがあったりと、研究活動を通して多くの人と交流しているでしょう。

そのため、今まで研究活動ができたということは、協調性やコミュニケーション能力を用いて、研究に関わる人々と協力してきたという証になります。

これらの人々と関わったことで成長できたと感じたエピソードがあれば、積極的にアピールしていきましょう。

入社後は、チームを組んで仕事をすることもあります。

例えば研究室でチームを組んで活動していた場合は、そのチームでのエピソードをアピールすることで、入社後にグループの中でどのような役割を担って会社に貢献するかを、面接官に想像させられるでしょう。

課題を解決する能力

研究では、自分で課題を見つけ、仮説を立てて解決していく力を身につけられます。

社会人になっても課題を見つけて実行し、結果を検証するという一連の流れを求められるため、課題を設定し研究を行っていた経験は大きなアピールポイントになります。

課題解決にあたり、様々な困難にも出会ったことでしょう。

それらの困難に対して、どんな仮説を立てて解決に向けて取り組んだか、課題解決のためにどんな工夫をしたかをガクチカで伝えることで、入社後も課題解決に向けて自分で考えられる人材であるというアピールになります。

継続力

研究は、成果を出すまでに時間がかかるものがほとんどです。

研究のために様々なことを犠牲にしてきた学生も、少なくはないでしょう。

学生生活の多くの時間を費やしコツコツと研究を続けたことは、誰にでもできるわけではなく、継続力があるからこそできることです。

継続力は、社会人になっても求められる重要な能力です。

研究で培った継続力をアピールすることで、入社後も諦めず困難に立ち向かえる人であると、伝えることができるでしょう。

思考力や分析力

ガクチカにおいて研究をアピールする際、企業の多くはあなたに対して思考力や分析力を期待することでしょう。

学生時代にさまざまなことを研究する中で、思考力や分析力は身につけてきているものだと期待されているからです。

そこで研究テーマの設定をしたり、研究の結果、分析したりする際に思考力や分析力を活用したという話をするようにしましょう。

どのような仕事においても、思考力や分析力は求められるものです。

プログラミングやマーケティングなど、常に頭を働かせなければならない仕事の代表例ともいえる職業はもちろんのこと、一見単純作業に見えるような業務でも、思考力や分析力を活用すればさらに効率化できることもあります。

よって、あなたがガクチカを通して思考力や分析力を身につけたとは思っているものの、「この職業にはあまり必要ないかもしれないから、他のスキルを探さなければならない」と思うこともあるかもしれません。

しかし、どのような仕事にも思考力や分析力は活用できるので、他のスキルを探す必要はありません。

リーダーシップ

研究は基本的に1人で行うものではありません。

特にゼミの研究となると一人一人が協力して研究に取り組み成果を出す必要があります。

つまり研究室やチームをまとめることが重要でありチームをまとめるために必要なスキルはリーダーシップです。

研究室やチームのリーダーとしてメンバーを率いて目標を達成した経験があるならば積極的にアピールしていきたいところです。

またリーダーシップは必ずしも一番上の役職についていた人以外はアピールしてはいけないというわけではありません他にリーダーがいたとしてもあなたがそのリーダーを支えたりリーダーが不在の時に代わりを務めたりした経験があるならばリーダーシップを十分にアピールできます。

論理的思考力

長く研究を行っていたということは、ほとんどの場合、論理的思考力が身についている可能性が高いとみなされます。

なぜならば、研究には論理的思考力が必須であり、そして研究には論文の作成も不可欠だからです。

論文を作成するということは、分かりやすく専門性の高い文章を作成するということであり、論理的思考力は欠かせないものの1つです。

特に、この能力は近年さらに重要視されているものであり、どのような職種においても求められています。

アピールする価値が非常に高い能力の1つであるため、自信のある方は積極的にアピールしていきましょう。

ただし、文章だけで論理的思考力の高さを表現する自信のある方は、別の能力についてアピールし、論理的思考力と主題とする能力の両方を強調しても良いでしょう。

【研究のガクチカ】研究をガクチカにする際伝えた方がいいこと

自身の大学での研究をガクチカにする際、企業に伝えると好印象を獲得できるポイントについてお話します。

研究は専門性が高く、はじめて話を聞く企業側からすると難しいです。

そのため、選考の印象に特に関わる以下のポイントを押さえた構成を意識しましょう。

研究の意義

まず大事なのが研究の意義です。

研究の意義は、かみ砕くと「研究にどんなメリットがあるのか・何につながるのか」です。

なぜその研究を面白いと感じたのか、自分なりの着眼点で説明できるようにしておくと良いでしょう。

その際、自分の主観だけでなく、一般的な意義を考えられるとさらに印象がいいです。

例えば、「自分が関心のある話題だから」ではいけません。

それを研究することで「それ以降の研究に発展できる」など、自分以外にも通じる研究目的を説明できるようにしましょう。

研究での課題や苦労した点

研究をガクチカにする際は、研究においての課題や苦労した点についてわかりやすく説明できると良いでしょう。

自分の研究においてどこに注目してどのような課題を設定したのかはもちろんのこと、その研究をする際に苦労した点を書くことで話の展開がわかりやすくなります。

要所を強調して分かりやすく説明することで、無数の志望動機や自己PRに加えてガクチカも読まなければならない、忙しい企業の採用担当者もスムーズにあなたのガクチカを読めるようになります。

どういった書き方をすれば忙しい人でもストレスフリーに読んでくれるか、相手のことを考えながら作成することが重要です。

課題や苦労を乗り越えるために何を工夫したか

研究を進めるにあたって何を工夫したかもよく興味を持たれるポイントです。

研究を行う際、自分なりに工夫できる学生は、仕事においても再現性が高いといえます。

そのため、自分で考えて行動できることをアピールする意味でも工夫したポイントを説明することがおすすめです。

研究を成功させるために何に気を付けたか思い起こして整理しておきましょう。

研究において気を付けたポイントの例としては、

  • 研究のスケジュールを詳細に立てておく
  • 先行研究を多角的に調査した
  • できるだけ細かくテーマを定めた
  • 短期間で結果を出そうとせず継続的に焦らず研究を進める

などがあります。

結果を踏まえた自分なりの考察

当然と言えば当然ですが、結果と考察は別物です。

そのため、調査結果を踏まえてどんな考察をしたのか明確に示しましょう。

調査結果がどんなものであったかについてはできるだけわかりやすく簡単な言葉で説明することを意識してください。

考察を自分なりに導くことで、考察力や論理性を印象付けることができます。

多角的かつ客観的に考察をすすめることを意識しましょう。

志望業界との共通点を見つけておく

研究の内容や研究動機を、志望企業・業界と結び付けられるかについても事前に考えておきましょう。

研究の内容が全く志望業界と異なる場合には、ここが大いにポイントとなります。

必ずしも研究の内容と業界の親和性を図る必要はありません。

研究を通して、全体的に捉えて学んだことを業界に繋げられれば良いです。

例えば、継続的に研究を進めたことで、継続的に丁寧な作業をおこなうことが成果につながる事を学んだ、様々な視野を持って物事を捉えることが大切、など、研究を進める上で気が付いた大切なことを用いるのでOKです。

学んだこと・反省点

研究を通して学んだことや反省点についても考えましょう。

ただ研究して終わりではなく、学んだことから反省点を導き出すことも重要です。

学んだことや研究手法、研究のすすめ方などから、必ず発見はあるはずです。

今後より良い研究を行うにはどんなことが重要なのか見つける力も必要です。

学んだことを活かして次の研究に活かす旨を伝えましょう。

【研究のガクチカ】アピールポイント別の伝え方

ガクチカで研究をアピールする際には、自分の研究の特長を具体的に、そして効果的に伝えることが重要です。

そのために、アピールポイントを整理し、それぞれのポイントに応じた伝え方を心掛けましょう。

例えば、「オリジナリティ」をアピールする場合、自分の研究が既存のものとどう違うのか、新しさを具体的に示すことが大切です。

一方、「実用性」をアピールする場合、その研究がどのように社会や産業に貢献可能なのかを強調することが求められます。

また、「深い専門知識」をアピールする場合、その知識をどのように研究に活かしているのかを詳細に描くことで、自分の専門性を示すことができます。

「努力」をアピールする場合は、長時間かけて研究を進めた経験や困難を乗り越えた過程を描くことで、自身の粘り強さや根性を伝えることができます。

ガクチカは一見シンプルな自己PRツールのように思えますが、十分に工夫を凝らすことで、多面的な自己アピールが可能になります。

研究動機をアピールする

研究動機をアピールする際の伝え方について解説します。

ガクチカで研究をアピールする際、重要なのはあなたの研究への情熱と専門性を伝えることです。

そのため、まず研究を始めたきっかけや、そのテーマに対する強い関心を示すエピソードを含めると良いでしょう。

次に、あなたがその研究で何を達成したいのか、具体的なゴールを明示します。

これにより、あなたが目指す方向性とそのための具体的な行動計画を伝えることができます。

さらに、その研究を通じて得た知識やスキルを具体的に挙げ、それらがどのように自身の成長につながったのかを示すと、より強力なアピールになるでしょう。

また、自分の研究がこれからどのように発展していくのか、未来に対するビジョンも述べると良いです。

これにより、あなたが研究に真剣で、継続的に取り組んでいく意欲と能力を伝えることができます。

これらのポイントを押さえ、自分の研究への情熱と専門性を伝えることで、ガクチカで効果的に研究をアピールすることが可能になります。

専門性をアピールする

ガクチカで研究の専門性をアピールする際、言葉遣いや表現方法が重要となります。

自分がどのような研究に取り組んできたのか、その結果何が学べたのかを具体的に述べることで専門性を強調できます。

ただし、難解な専門用語ばかりを使用すると、読み手に伝わりにくくなるため注意が必要です。

また、自分の研究がどのように社会や業界に貢献できるのかもアピールポイントとして大切です。

具体的なデータや事例を用いて、自分の研究がもたらす可能性や価値を訴えましょう。

このようにして専門性をアピールすることで、自身の研究に対する深い理解や情熱、さらには将来へのビジョンを伝えることが可能となります。

研究過程をアピールする

アピールポイントとして研究過程を伝える際には、具体的な研究の進行過程やそれに伴う困難、その解決方法などを具体的に述べることが重要です。

これにより、あなたがどのように問題解決能力を発揮し、プロジェクトを推進したのかを読者に伝えることができます。

また、研究過程を紹介することで、自身の研究に対する情熱や専門的な知識、独自の視点などを強調することもできます。

さらに、研究過程を詳細に述べることで、あなたがどのように研究テーマを深堀りし、新たな視点や解決策を見つけ出したのかを明示的に示すことが可能です。

これは、あなたが単に結果を得るだけでなく、その過程で得た経験や洞察を大切にしていることを示す強力な証拠となります。

しかし、単に過程を説明するだけでなく、その過程がなぜ重要であるのか、どのように自己成長につながったのかをリンクさせることも大切です。

これにより、あなたが自己反省や学びのスキルを持っていることを示すことができます。

結果的に、研究過程をアピールポイントとして伝えることは、あなたの研究能力だけでなく、深い洞察力や自己成長の能力をもアピールすることにつながります。

途中経過や挫折をアピールする

研究には必ずしも順風満帆な状況ばかりではありません。

問題に直面したり、挫折を経験することも多々あります。

しかし、これらの経験が実は大きなアピールポイントとなり得ます。

なぜなら、それはあなたが困難に立ち向かったり、課題を解決してきた証拠だからです。

途中経過や挫折をガクチカで伝える際は、ただ単に困難を挙げるのではなく、その困難をどのように乗り越え、成長したのかを強調しましょう。

例えば、「途中で実験データが予想外の結果を示し頓挫したが、その原因を追求し、新たな研究の道を開いた」といった形です。

また、挫折や困難を乗り越える過程で得たスキルや知識、経験も具体的に記述するとより具体性が増し、読み手に自分の成長を伝えやすくなります。

これらを適切に表現することで、あなたの研究への真剣さや、問題解決能力、忍耐力をアピールすることが可能です。

【研究のガクチカ】研究をアピールするガクチカの例文

これまで、ガクチカの書き方やポイントを紹介してきましたが、ここからは実際の例文をご紹介します。

先述のとおり、研究をテーマにしたガクチカの中でも、アピールできる能力は様々です。

アピールしたい能力によって、ガクチカの内容も変わってきます。

ぜひ自分が研究活動を通して、最も成長できたと思う能力をアピールできるガクチカを作成してください。

なお、「研究のガクチカを書くときの基本的な流れ」の中で、取り入れるべき5つの要素をお伝えしましたが、ガクチカの指定文字数は様々です。構成については文字数にあわせて調整しましょう。

協調性やコミュニケーション能力をアピールする例文

協調性やコミュニケーションをアピールする場合は、研究内容よりも、研究過程でどのような人とどのような関わりがあったのかを中心に書いていきます。

また、その能力によって、自分がどう成長できたかについても記載するといいでしょう。例文は下記のとおりです。

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、研究室での活動です。
以前から○○に興味があり、大学で研究することにしました。しかし、○○の研究には膨大なアンケート調査が必要です。人見知りだった私は、なかなか初対面の人にアンケート調査を依頼できず苦労しました。
そこで私は人見知りを改善するべく、まずは先輩や後輩と積極的に話をするようにして対話に慣れていきました。さらには研究室の仲間にも依頼して調査を協力してもらいました。結果、初対面の人への依頼もスムーズに行えるようになり、目標のアンケート数を達成できました。
このことから「コミュニケーション能力」の大切さを学びました。相手と会話をする際には、相手の立場に立って考えることが必要だと実感しました。社会人になってからも、同僚や上司、お客様の立場に立って考え、コミュニケーションを大切にして業務に臨んでいきたいです。

課題を解決する能力をアピールする例文

研究では、なかなか結果が出ないことも珍しくはありません。

失敗しても自ら原因を突き止め、惜しまず努力できる人物であることアピールする場合は、その内容を詳しく書きましょう。

例文は下記のとおりです。

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、研究活動です。
小さい頃から○○への憧れがあり、勉強を重ねてきました。そして、大学で○○について最先端の研究をしているゼミに入ることができました。しかし、私の研究テーマは、実験でなかなか仮説どおりの結果が出なかったため、試行錯誤しながら研究を続けることに苦労しました。
実験結果が出るたびに教授に相談したり、研究室の仲間に意見をもらったり、新たな情報を得るために何度も参考文献を読み漁ったりして、実験の結果分析と原因追究を重ねました。その結果、ようやく納得のいく実験結果を出すことができました。
この経験により、問題解決のためには試行錯誤を繰り返すことが大切さだと学びました。社会人になれば、より困難に直面することもあるかと思いますが、研究活動のように課題解決に向けて試行錯誤を繰り返し、貴社に貢献できるよう努めます。

物事を継続する能力をアピールする例文

継続力をアピールするガクチカにおいては、壁に当たってもくじけずに、根気よく研究を続けたことをメインに書くと伝わりやすいでしょう。

例文は下記のとおりです。

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、○○に関する研究活動です。
○○については、いまだ解明されていないことが多くあります。今までの研究者が解明できていないということに興味を持ち、研究することにしました。
自らの手で、謎を1つでも解明することを目標としましたが、研究をどのように進めればいいかわからなくなり、八方塞がりになることもありました。
そこで私は、教授や先輩に何度もアドバイスをもらい、研究室の仲間たちと分担しながら実験を繰り返し行いました。結果として、○○について新たな解明までには至りませんでしたが、多くの人の協力を得て、研究をやり遂げることができました。
この経験で私が学んだことは、諦めずに困難に立ち向かうことの大切さです。たとえすぐに成果が見られなくても、根気を持って取り組む力を培うことができました。
社会人になっても解決困難な壁が立ちはだかることもあるかと思いますが、研究活動で得た継続力で困難に立ち向かい、課題解決することで貴社に貢献します。

賞をもらったことをアピールする例文

学会などで賞を受賞した場合は、受賞するために取り組んだことや、なぜ受賞できたかといった分析まで書いてあるといいでしょう。例文は下記のとおりです。

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、○○の研究です。
○○に関する授業を受けた際に関心を持ち、研究を始めました。
学会で入賞することを目標に取り組みましたが、自分の研究結果をなかなかうまく人に伝えられず苦労しました。
そこで私は、自分の考えだけではなく第三者の客観的な意見も取り入れ、研究内容をよりわかりやすくしました。また発表時の資料も、読んだだけで伝わるよう書き方にも工夫しました。
結果として、私の研究は学会発表で賞を獲得することができました。
この受賞は、よりわかりやすい説明や資料作成、緩急をつけた話し方などを心がけた結果だと思っております。学会受賞の経験は、私にとって大きな自信につながりました。

取り組んだ研究で成果が出たことをアピールする例文

先述のとおり、ガクチカにおいては成果よりも過程を重要視しますが、実際に研究活動によって成果が出たエピソードがある場合は、きちんと記載してアピールしたほうがいいでしょう。

成果を出すためにどんな取り組みをしたのかという詳細も書けると、より効果的です。例文は下記のとおりです。

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、○○に関する研究です。
以前テレビで○○の特集を観てから興味を持ち、○○を深く学べる研究室に入りました。
○○の謎を解明しようと研究を始めましたが、解明されていないことが多い分野だったため困難の連続でした。
実験結果をもとに教授から意見をいただいたり、研究室の仲間にも協力してもらったりして実験と検証を繰り返していきました。長期間実験を重ねた結果、なんと期待以上の成果を出すことができ、学会発表まで経験させていただきました。
このことから、努力を重ね成果を得る大切さを学びました。

思考力や分析力をアピールする例文

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、自動車の安全性を高めるための研究です。
私は、大学でロボット工学を専攻し、自動車の安全性を高める研究に取り組んできました。
自動車の運転は、様々な情報を分析して安全に走行させる必要があります。
そこで、カメラなどの性質を向上させることで、安全性を高める方法を研究しました。
まず、課題の分析を行いました。
自動車の運転において、カメラは、周囲の状況を把握するために重要な役割を果たしています。
しかし、現状のカメラでは、夜間や悪天候時などの視界が悪い状況では、周囲の状況を十分に把握することが難しいという課題がありました。
次に、課題を解決するための解決策を検討しました。
そこで、カメラの分解能を向上させることで、視界が悪い状況でも周囲の状況をより詳細に把握できるのではないかと考えました。
そして、実際に実験を行いました。
カメラの分解能力を向上させるために、レンズの焦点距離を調整したり、画像処理のアルゴリズムを改良したりしました。
その結果、夜間や悪天候時においても、周囲の状況をより詳細に把握できることが確認できました。
この研究を通して、私は、課題を特定し、解決策を導き出すことができると学びました。
また、実験を行うことで、自分の考えを検証し、改善していくことも大切だと学びました。
これらの経験を活かして、今後も課題解決に取り組んでいきたいと考えています。

リーダーシップをアピールする例文

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、地域貢献のプロジェクトリーダーです。
私は、大学時代に地域貢献のプロジェクトをリーダーとして立案・実行し、成功に導きました。
私は、幼い頃から地元に住み、地域の人たちとの交流を大切にしてきました。
そのため、大学では地域貢献に力を入れたいという思いから、地域イベントの企画・運営を行う研究室に所属しました。
研究室では、まずは地域の課題を調査しました。
その結果、地域住民の交流不足や、地域の魅力が十分に伝わっていないことがわかりました。
そこで、地域住民の交流を促し、地域の魅力を発信するイベントを企画することにしました。
イベントの企画・運営には、研究室のメンバーと協力しながら取り組みました。
メンバーの個性やチームワークを活かすために、各自の役割を明確に定め、計画的に実行しました。
また、イベントの成功に向けて、メンバーの意見を積極的に聞き入れ、ブラッシュアップを重ねました。
その結果、イベントは多くの地域住民に参加してもらうことができ、地域の活性化に貢献することができました。
この経験から、私はリーダーとして、メンバーの個性やチームワークを活かしながら計画的に実行し、人の意見も聞きながら行動するといった力を身につけることができました。
これらの力を御社でも活かして、社会に貢献していきたいと考えています。

論理的思考力をアピールする例文

例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、ゼミナールでの色と消費者の購買意欲についての研究です。
色が消費者の購買意欲にどのような影響を与えるかを分析し、その結果をマーケティング戦略に活用する方法を研究しました。
研究の目的は色の選択が消費者の意思決定に与える効果を解明し、企業の広告や商品デザインに役立つデータを提供することでした。
私たちのグループは赤と青の色を用いた商品のプロトタイプを作成し、消費者グループに対してランダムに露出させる実験を行いました。
その結果、赤は強い注意を引き、衝動的な購買を促す傾向があるのに対し、青は信頼感を増し、慎重な購入判断をサポートすることがわかりました。
この研究を通じて、私は複雑なデータを分かりやすく表現する能力を身につけました。
貴社での業務でも、この能力を活かし、様々な問題を解析し、解決策を提示することでプロジェクトの成果を最大化し、チームの目標達成に貢献したいと考えています。

例文を確認しよう

様々な例文を見てイメージを膨らませることでより良いガクチカを書くことができます。

是非この記事も参考にしてみてください。

【研究のガクチカ】研究活動のガクチカを書く際によくある質問

ここからは、研究活動のガクチカを書く際に気になる点やよくある声についてまとめてみました。

研究内容やタイミングによっては、まだ成果が出ていないものだったり研究途中だったりしていいのかなと迷うものもあるでしょう。

また、そこまで珍しい研究ではなく、他の学生と被ってしまう可能性を考えてしまう方もいるかもしれません。

そんなよくある質問に対処法と一緒に解説していくので、是非参考にしてくださいね。

研究途中でもガクチカになりますか

研究途中のものでも、ガクチカとして書いてもいいかという質問がよくあります。

こういう時は、今までの過程で明らかになった課題や研究の進捗、取り組みを具体的に述べます。

特に、どのような方法や手法を用いて研究を進めてきたのか、遭遇した困難やそれをどう乗り越えたのかを述べましょう。

このようなエピソードは、あなたの研究に対する取り組みや思考力を伝える上で非常に価値があります。

また、研究が途中であっても、これからの展望や今後の計画をしっかりと記載することで、あなたのビジョンや研究に対する情熱をアピールすることができます。

最後に、研究内容を伝えるだけでなく、その研究を通じて何を学び、どのようなスキルや知見を得たのかをアピールして下さい。

これにより、自分がどのような価値を持っているのか、企業にどのように貢献できるのかを伝えることができます。

成果が出てなくてもガクチカになりますか

研究の成果が出ていなくてもガクチカとして書いていいのかと気になることもあります。

まず、成果が出ていない場合でも、研究の過程そのものが評価されることを忘れないようにしましょう。

ガクチカで大切なのは、結果を出すための努力や考え方、研究への取り組み方です。

研究で遭遇した課題や困難にどのように向き合ったのか、どのようなアプローチや試みを行ったのかを具体的に述べましょう。

そうすることで、思考力や解決能力をアピールできます。

また、研究の過程で得られた小さな気づきや学びも価値があります。

それらを上手くまとめ、どのように自らを成長させる材料として活用したのかを伝えましょう。

こうすることで、研究に対する真摯な態度や向上心を見せることができます。

研究内容が他の学生と被っていてもガクチカになりますか

研究内容が他の学生と被りそうで、ガクチカに使っていいか心配という声も多く聞かれます。

たしかに、多くの学生が同じような研究テーマに取り組むことがあるかもしれません。

しかし重要なのは「何を研究したか」よりも「どのように取り組んだか」、「その研究を通じて何を感じ、学び取ったか」という部分です。

そして自分の研究におけるオリジナルな視点やアプローチを強調しましょう。

例えば、どのような問題意識から研究を始めたのか、具体的な調査方法や考察の過程、そして研究を進める中での困難や挑戦にどう向き合ったのかなど。

研究の背景や過程を詳細に描写することで、自分の独自性や思考の深さをアピールできます。

どうしたら上手くアピールできますか

ガクチカで研究をアピールする際は、具体的なエピソードや数字を用いると良いでしょう。

例えば、自分が研究においてどのような問題に直面したのか、そしてその問題をどのように解決したのか、あなたの研究内容について詳しくない人でも理解できるような書き方をすることが大切です。

数字を用いるのも非常に重要で、定量的な説明をすることでその場に居合わせていなかった企業の採用担当者も、あなたのガクチカについてイメージしやすくなります。

また、最後に苦労したことからどのようなことを学んだのかについても述べていきましょう。

ガクチカは自己PRと異なり、能力や長所をアピールするのではなく、努力を継続できること、そしてそれを通してどのようなスキルを身につけたのかをアピールする場面です。

【研究のガクチカ】まとめ

いかがでしたか。ガクチカで研究をアピールできる能力やメリット、書き方から例文までご紹介してきました。

研究をテーマにしたガクチカは、サークル活動やアルバイトのガクチカと差別化を図れる上に、就職活動で求められる様々な能力もアピールできます。

研究活動は、社会人になってからの仕事内容とリンクする部分が数多くあるため、面接官へアピールしやすいテーマです。

ガクチカに書くことがないと悩んでいる理系学生の皆さんは、ぜひ研究をテーマにアピールしてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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