探究心は自己PRになる?上手く伝えるポイントを例文とあわせて解説

探究心は自己PRになる?上手く伝えるポイントを例文とあわせて解説

はじめに

「就活において探求心があることは自己PRになるのかな」 「自分の探究心を相手に言葉で伝えるにはどうしたらいい?」 「探求心が短所として伝わってしまうことはあるの?」 このように、探究心を自分の強みとして他者に伝える際に、疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では探究心の強い人の特徴や、探究心を自己PRにする際に好評価を得られるためのポイントに加え、探究心を強みにした自己PRの例文なども紹介します。この記事を読むと、上記のような疑問や不安が解消され、探究心を就活で活かせるか明確になるでしょう。

就活中で自己PRに自信がない人、探究心について明確にしたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

探究心とは

探究心とは物事を極めたいと思う心、原因を解明したいと思う心の動きや姿勢のことです。

探求心という似た言葉もありますが、こちらは物事を手に入れようとし探し求める意味があります。他に、どこまでも後を追いかけ求めるという意味を持つ追求心という似た言葉もあります。

記事を読み進めることで、探究心をアピールする際のポイントを把握することができます。探究心という言葉を理解し、上手く自分の強みを伝えられるようになりましょう。

探究心は自己PRとして有効?

就活の場では、探究心を自己PRとして活かすことができます。現代は進化のスピードが速く、新しいツールがDX化により導入している事例も多くみられます。今まさに企業が求めているのは、変化が激しいことに臨機応変に対応できる人材です。

探究心を持つ人の最後までやり抜く力や諦めない姿勢などが、安心して仕事を任せられると、企業に評価される部分になるでしょう。慣れない環境が立て続けに発生する場に必要とされるのが探究心となるでしょう。

探究心が強い人の特徴

探究心が強い人は、疑問が少しでもあるとそれを調べ尽くし、問題や課題を放っておかない傾向があります。とにかく掘り下げることを怠りません。そんな探究心が強い人にはいくつかの特徴があり、以下の3つが多くみられることがあります。

  • 納得いくまで追求する
  • ひとつを極める能力がある
  • 根気強い

納得いくまで追求する

探究心の強い人は納得いくまで追求する傾向があり、あやふやな情報を放置せず極めるまで調べ尽くすでしょう。追求できる探究心がある人は、あやふやな情報だと持っていても意味がないため、所持する情報は意味のあるものにしたいという思いが強くなります。

探究心が強い人は、知らないことでも興味があれば周囲の誰よりも詳しくなれるでしょう。

ひとつを極める能力がある

探究心が強い人は、ひとつを極められる傾向があります。誰よりも深く知ろうとし、早くトライアルアンドエラーを繰り返し、物事の正しい方法や新しい答えを見つけだし極めていきます。

また、情報を鵜呑みにせず1次ソースを確かめ、多数の意見を照らし合わせて情報の本質を見極め、掘り下げられる力があると考えられるでしょう。

根気強い

探究心が強い人は根気強い傾向があります。課題や任務に根気強く取り組めるため、問題解決能力が比較的高いでしょう。

たとえ問題解決のための調査が難航しても、根気強さがあるため問題解決できるまで追求するでしょう。

チームで課題に取り組んで解決できず周囲の人がネガティブな声をあげていても、探究心があるとネガティブに捉えず課題を掘り下続けることができると考えられます。この根気強さが探究心の強みと言えるでしょう。

探究心は伝え方次第で印象が変わる

探究心は伝え方次第で印象が良くも悪くも変わってしまいます。長所と思って伝えた探究心が、相手には短所と思われてしまう場合もあるでしょう。

ここでは、探求心が短所として捉えられてしまう場合を具体的に紹介し、間違って捉えられないためにはどのように伝えればよいのかを解説します。

長所と短所は表裏一体です。言葉選びを間違えず客観的な視点で確認して、長所として伝わりやすい自己PRを学んでいきましょう。

興味関心があることに左右される

探究心があると興味関心のあることに意識が左右される傾向があります。また、興味関心のないことには行動しない場合もあるでしょう。仕事といってもさまざまな業務があります。興味関心があることだけを選ぶことはできません。

面接官に好きなことだけをする人だと思われないようにすることが大切です。好きなことだけをしたいなどの発言をしないことはもちろんですが、興味関心がないことに対しても探究心を発揮できたエピソードを話せるようにしておくのもいいでしょう。

集中しすぎてしまう

探究心がある人は集中しすぎてしまう一面があるでしょう。集中できることは長所といえますが、夢中になりすぎて視野が狭くなってしまうと捉えられてしまえばマイナスな印象になってしまいます。

集中しすぎてしまうことだけを直接伝えてしまうと、チームでのコミュニケーションが取れないといった短所があると思われてしまうため気をつけましょう。

深く考え込んでしまう

探究心があるということは深く考えてしまう一面があると思われ、完璧主義者と捉えられてしまう場合もあるでしょう。

考えすぎる人より、行動力のある人が社会で求められる傾向にあります。自己PRで探究心があることを伝えるとともに、考えるより先に試してみるなど行動力があることもアピールするといいでしょう。

探究心を自己PRして好評価を得るためのポイント

自己PRで好評価を得るためには、結論、理由、具体例の順で論理的に伝えることが重要です。この順番を守ることで、相手にしっかりと伝わるでしょう。

結論を初めに伝えることで相手に疑問を抱かせて、次に伝える理由で疑問を解消させます。最後に具体例で締めるイメージです。探究心を自己PRにして好評価を得るためのポイントをひとつずつ掘り下げていくため、参考にしてみてください。

結論を最初に伝える

自己PRは初めに結論を簡潔かつ具体的に伝えることが大切です。自分にどのような探究心があるのかを主張します。言いたいこと、伝えたいことを冒頭で明確にすることで、相手にインパクトを与えてしっかりと認識させるといいでしょう。

極論、明確な理由さえあればこの結論は自由に述べることができるため、インパクトを与えることを意識して考えてみましょう。

具体的なエピソードを交えて伝える

結論を伝えた後、面接官にその結論に至った内容を具体的に説明する必要があります。抽象的なことは避けて、自分の過去の経験から得た強みの根拠となるエピソードをしっかり提示しましょう。

エピソードの具体性を高めるためには、起った問題と探究心を発揮した場面、そこからの結果を伝えるといいでしょう。

上記のように具体的なエピソードを提示することで、自分の探究心が仕事で活かせることを明確に伝えることができます。

結果よりも過程が大切

面接官はなぜその結果に至ったのか、それまでの過程を知りたがっています。大切なのは結果より過程です。探究心によって課題を解決できた過程を、客観的にわかるように伝えましょう。

過程を上手く伝えるポイントは、課題とどう向き合い自発的にどう行動して解決したかです。エピソードの中でなにを考えたのか、周囲の人とどのように行動したのかを伝えるとよいでしょう。

考えすぎて課題を先送りにせず、どれだけ早く行動したかを具体的に伝えることも大事です。

仕事でどう活かせるか伝える

自分の探究心を企業でどう活かせるかも伝えましょう。探究心が強みであることを面接官に伝えることで長所や特徴を知ってもらうことも必要ですが、単に人柄を覚えてもらうだけではいけません。

仕事でどう活かせるかを伝えるために、自分の探究心を活かせる業務を例に挙げ伝えてみるといいでしょう。

例えば、探究心が強みなので課題を多く抱えている分野や監査の業務で役に立つことができるなどです。業務を行う自分の姿を具体的に伝え、面接官の想像を促していきましょう。

面接官に探究心が業務のどの場面で活かせるのか、利益に貢献できるのかを伝えることが大切なのです。

探究心をアピールする自己PR例文5選

自己PR文を実際に考えてみましょう。自己PRを考える際に、例文を参考にすることでよりスムーズに考えることができます。

探究心を活かした自己PRの例文を5つ用意しました。例文の最後にアピールポイントも載せているため、参考にしてみてください。

アルバイト

私の強みは探究心であり、そこから生まれる問題解決能力でチームの課題を解決することができます。私はハンバーガーショップでアルバイトをしており、集客をもっと増やせないかをよく考えていました。

他のスタッフは特に考えていなかったようで、私は独自に集客方法を調べ上げました。SNSを使用した集客やポスティングなどの方法を半年間実践したところ、来客を2倍にすることができました。

御社でもこの経験を活かすことはもちろん、今まで以上の姿勢で業務に挑み結果を残したいと考えております。

職場の課題を見つけて自分で行動し、情報も調べ上げて改善まで行ったことはアピールに繋がるため、自信を持って相手に伝えましょう。

部活・サークル

私の強みは探究心で、チーム内の弱みを見つけ改善することができます。

私は高校生の時、テニス部に所属していました。県内でも上位の成績を残せるチームでしたが、いつも2位止まりでした。1位であるライバル校以上の返球率を会得する方法を追求するため、コーチにお願いしてライバル校と合同練習を行いました。

そこで、ライバル校がやっていた特殊な練習がポイントだと気づき、自分達の練習にも取り入れてみようと提案してみると、チームの返球率が倍以上になりました。

御社でも課題解決の際には追求を欠かさず、チーム外にも目をやり広い視野を活かして貢献していきたいと考えております。

問題を率先して追求し、探求心と広い視野を活かして解決したことをアピールに繋げていくといいでしょう。

趣味

私の長所は探究心です。物事の本質を見極め成功させるために考え行動することができます。高校3年生で部活を引退した後、親に読書を勧められ私は読書を始めました。特に、お金に関する本を読みました。

お金の使い方や守り方、増やし方などがあると知り、読書だけに留まらず親や人に聞いて知識を得たり、動画で学んだりしました。そこから親に勧められてブログ運営を始め、学んだ知識をアウトプットすると同時に、ブログの収益を月10万円ほど得られるまでに成功しました。

私は探究心のある性格を活かして未経験のことでも本質を見極めることで、御社でより活躍できるマーケターを目指したいと考えています。

没頭する性格ではあるものの、提案されたことはちゃんと受け入れ成功を勝ち取ることができる性格をアピールするとよいでしょう。

留学

私の強みは探究心です。この強みでチャレンジ精神が鍛えられました。私は幼い頃に見た本でフランスに憧れを抱き、大学でフランス語を専攻して3年生の時にパリへ留学しました。

完璧にフランス語を話せる状態で行ったわけではなかったので初めは不安でしたが、根気強く現地の人と繰り返しコミュニケーションをとることで、普通の生活を送れるほどのフランス語は身につけることができました。

御社で営業職に就いた暁にはこの根気強さを活かし、営業成績を向上させることができると考えています。

長期的に続いた探究心と留学先で身についたチャレンジ精神、言語習得で身についた根気強さをアピールするとよいでしょう。

自分の癖

私には探究心という長所があり、冒険好きですぐに試す癖もあります。周囲から止められても、興味があれば何事もすぐに試していました。しかし、この癖のおかげでアルバイトをしていた和食屋に貢献することができました。

アルバイト先の店長は料理コンクールに毎年挑んでおり、今年のコンクールのレシピは一緒に考えて欲しいと頼まれました。私は同僚が試さないような調味料などを使うことでレシピを採用され、コンクールで入賞することができました。

御社に入った際にはこの探究心を活かし、製品開発を誰よりも多く手掛け売上に貢献したいと考えております。

探求心があることは、良い面ばかりではなく短所と捉えられてしまう可能性もあります。初めに不安な面は自覚していることを伝え、その一面を利用したエピソードでアピールするといいでしょう。

自己PRの悪い例文

こちらでは、自己PRの悪い例文を3つ紹介します。自己PRの悪い例を知っておくことで、自己PRの作成の失敗を減らせることができるでしょう。

改善方法も解説しているため、重要な部分が抜け落ちてしまわないようにしっかりと読み込み、参考にして自己PRを作成しましょう。

具体的なエピソードがない

私の強みは探究心です。私は高校生の頃テニス部に所属していました。チームは弱くて大会で勝ち上がることができませんでした。ですが、チームの弱点を見つけそこを改善することで大会の上位に入賞することができました。

この探究心が導く根気強さや追求力でチームの問題を改善した経験を活かし、御社で誰よりも問題を改善できる人材になりたいと考えております。

上記の例文では、弱点をどうやって改善したかが書かれていません。具体的なエピソードがない、思い出せない場合は、周囲の人に聞いてまとめるのもよいでしょう。

仕事への活かし方が伝わらない

私の強みは問題に根気強く挑むことができる探究心です。この強みを活かして、難しいテレビゲームをクリアすることが得意です。小さい頃からミッションのあるゲームが好きで、根気強く考え調べることでクリアすることが快感でした。

大人になっても難しいと噂になるゲームは一通り手をつけています。ゲームを通して友達も増えて、ゲームをお勧めしあうことを楽しんでいます。

この探究心を活かし、御社でも業務に根気強く挑み利益に貢献していきたいと考えております。

自分の強みを提示することはできていますが、具体的に語られておらず仕事にどう活きるのかがイメージしにくいです。強みを具体的に示し、仕事での活かし方をアピールするとよいでしょう。

短所としてだけ伝わってしまう

私の強みは探究心です。この強みで集中力が誰よりもあると自負しています。私は恐竜が好きで、学生の頃休み時間に図書館で恐竜の図鑑をよく読んでいました。授業に遅刻するくらいに集中していたことを覚えています。

この集中力で誰よりも先に仕事を覚えて、利益に貢献できるようになれると考えております。

強みが探究心による集中力ということは伝えられていますが、長所としては伝えられていません。短所を伝えた後は長所も伝えると、自分のことを理解してコントロールできる性格と伝わり好印象になるでしょう。

探究心を上手くアピールして自己PRで好評価を得よう

探究心は自己PRになる立派な強みです。特徴となる追求する力、極める力、根気強い力が著しく発揮されたエピソードを思い出しましょう。自己PRの基本となる結論、理由、具体例の順で、相手が分かりやすく、かつ業務で活躍する姿が伝わる自己PRを作成することが大切です。

本記事を参考にして好評価に繋がる自己PRを作成し、面接を有利に進めましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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