調剤事務の志望動機を書く7つのコツとは?新卒が書く時に気を付けることを解説

調剤事務の志望動機を書く7つのコツとは?新卒が書く時に気を付けることを解説

はじめに

現在就活中の方は、様々な求人をチェックしているでしょう。その中で、調剤事務の求人が目についたことはありませんか。けれど調剤事務に関係する資格も経験もない、志望動機の書き方が全然わからないという方も多いのではないでしょうか。

調剤事務はお客様と薬剤師の掛け橋となる重要なお仕事です。大変なこともありますがやりがいもあります。

本記事では調剤事務の志望動機の書き方を中心に、事前にしておいた方がいいことや志望動機の書き方のコツ、注意点等を紹介します。この記事を読むことで、記載すべき事項や書かない方がいい内容などを確認できます。

現在調剤事務のお仕事に興味がある方、就活や転職で色々な職種を調べている方は、ぜひ一度目を通してみてください。

調剤事務の志望動機はどう書けばいいの?

調剤事務の志望動機は、一般事務の志望動機と異なります。

例えば、なぜ他の医療事務や介護事務などではなく調剤事務を選んだのか、なぜその薬局を選んだのか、また、調剤事務として働いたことがあるかなどを書く必要があります。

これらの内容を含めて、調剤事務を選んだ正確な理由や説得力のある志望動機にするといいでしょう。

調剤事務の志望動機を書く前にしておく準備

前項で、志望動機を書く方法を簡単に紹介しましたが、志望動機を書く前にしておく準備はあるのでしょうか。ここからは、しておくといい準備を紹介していきます。

志望動機を書く前にいくつかの準備をしておけば、自分の強みにできるものもあります。以下の内容を参考に、実践してみてください。

スキルを身に付ける

この仕事に求められるスキルは大きく分けて2つあります。1つがコミュニケーション能力、もう1つが真面目にこつこつと仕事に取り組める能力です。

調剤の事務員は日々様々な患者さんを相手に対応し、さらにお金を扱うことがメインの業務です。

日頃から会話をしている相手の話をしっかり聞く、たくさんの人と関わる機会を得る、計画を立てて行動する、身の回りを整理するなどを意識してスキルアップを目指しましょう。

志望先の情報を調べておく

志望先の情報を調べておくと、なぜこの病院やクリニック、もしくは調剤薬局にしたのかを聞かれた際に、自信を持って答えることができます。

志望する病院やクリニック、調剤薬局のホームページやパンフレットを検索したり、実際に見学などをしているか問い合わせたりするのも1つの方法です。

実際に、応募先の職場に行ったことがあるという事実は、それだけでその職場に興味があるという誠意を伝えられるでしょう。

OBやOGの話を聞く

実際に調剤事務として働いていた方の話を聞くことで、新卒や未経験であっても理解度を深めることができます。

業務内容や職場の雰囲気はもちろん、志望動機を書く上で参考になる話をたくさん持っているのは経験者の強みです。

先輩は職種のいいところだけでなく、あまりよくないところも知っています。業務の短所を知っていると、面接でも有利に働く場合があるでしょう。

調剤事務の志望動機を書く7つのコツ

続いては、志望動機の文章を作成するにあたって大事な7つのポイントを紹介します。このポイントを押さえておけば、人事に一目置かれる見栄えのいいものが作成できるでしょう。

以下で紹介するコツを参考に、志望動機をまとめてみてください。

  • 文字数に気を付ける
  • 自分の強みを書く
  • 丁寧で適切な行動をとれることを書いておく
  • 資格があれば書いておく
  • 調剤事務を選んだ理由を書いておく
  • 志望先の薬局を選んだ理由を書いておく
  • 希望する業務内容を書いておく

1:文字数に気を付ける

志望動機の部分は、200字程度にまとめるようにしましょう。

履歴書記入欄は何百文字も入る程大きくありません。一番伝えたいことを簡潔に、かつ、わかりやすく、読みやすい字のサイズで書くようにしましょう。

また、できるだけ字は丁寧に、修正液等を使用せずに書き上げると好印象です。

2:自分の強みを書く

自分の長所を「真面目」「優しい」等の抽象的な言葉でなく、具体的な言葉で書きましょう。

ポイントは、調剤の事務員として働く上で自分の強みがどう活きるかを、うまくつなげるよう書くことです。

「真面目」を自分の長所として書くならどういったエピソードがあるのか、「優しい」を長所にするならどういうところが優しいのか、自分の体験談を簡潔に書き出しましょう。

3:丁寧で適切な行動をとれることを書いておく

調剤の事務員は日々、お金の計算や患者さんと処方された薬が間違えていないかを確認する作業が何度もあるので、正確さや迅速さのある人材を求めています。

そのため、志望動機にも、患者さんやその場の状況に臨機応変に対応することができる、仕事は時間がかかっても丁寧さを優先するといったような旨の内容を記載するといいでしょう。

4:資格があれば書いておく

取得している資格または取得予定の資格は、書いておきましょう。

調剤事務に全く関連のない資格は書かなくても構いませんが、就業にあたり必要な免許があれば、取得予定時期やそれに向けて取り組んでいる自己啓発等を記入しておきましょう。

5:調剤事務を選んだ理由を書いておく

無数にある職業の中でなぜ調剤事務を選んだのか、この内容は確実に書いておく必要があります。

理由を書く際は、他の医療系の仕事ではダメだったのか、他の勤務先でもよかったのではないかと思われないようにまとめることが大切です。

6:志望先の薬局を選んだ理由を書いておく

数ある調剤薬局や病院の中から、どうして応募先を選択したのかもわかりやすく記載しましょう。

調剤事務という職種に就けるなら場所はどこでもいいと捉えられると、悪印象を持たれる可能性があります。

志望先の特色や地域の特徴や理念を研究して、なぜこの薬局を選んだのかに焦点を当てるような内容にしましょう。

7:希望する業務内容を書いておく

そして、自分が調剤事務として働くにあたり、実際に希望する業務内容を書いておきましょう。

これらを書いておくことで、志望先と仕事に関する食い違いを防ぐことができます。

初めての出勤日、自分が思っていた業務内容と全く違うといったギャップを防ぐためにも、希望する業務内容を書いておくことは重要です。

調剤事務の志望動機で書かない方がいい内容

ここでは志望動機を書くにあたり、書かないほうがいい内容を紹介します。

絶対に書いてはいけないということではありませんが、避けた方が無難であるその理由も交えて解説します。

ここをきちんと押さえて、説得力のある志望動機にできるようにしましょう。

働く地域

志望動機に、就業地の希望はできるだけ書かないようにしましょう。

調剤事務という仕事をしたくて面接を受けにきたのか、ただ単に家から近いから面接を受けにきたのか、就業地のこだわりは「調剤事務がしたい」という気持ちが強くないのでは、と捉えられてしまう可能性があります。

地元で働きたいという言葉も、使い方によっては地元ならどこでもいいのか、と思われることがあるので書き方には注意が必要です。

残業時間や待遇

残業時間の有無や待遇に関する内容も、可能な限り書かないようにしましょう。

給与体系や休日日数、残業時間等の待遇面はもちろん気になるでしょう。就職にあたって大切なポイントです。しかし、志望動機に全てを書き出すのは避けたいところです。

後々の質問の時間などで直接聞くようにしましょう。

志望動機を書く時の注意点

ここからは志望動機を書く際に、注意することについて紹介していきます。ここで紹介するのは、基本的な内容です。しっかりとした志望動機を書くためにも、以下の内容を参考にしてください。

わかりづらい文章を書かない

わかりやすく、簡潔に。志望動機はこれをモットーに書き進めましょう。

無意味に英語を書いてみたり、不要にうんちくを入れてみたり、難しい言い回しを入れてみたりといった文章は必要ありません。

結論を最初に書いて、理由、具体例、結論を述べるPREP法を用いて書くと、伝わりやすい文章にできるでしょう。

誤字や脱字に気を付ける

下書きをした後、何度も読み返して、誤字や脱字がないかを確認しましょう。

調剤事務は丁寧さ、正確さがなにより求められる仕事です。誤字脱字などは直接業務に関わる事柄になりますので、徹底しておきたいところです。

文章のはじめはひとマス空ける、読点や句読点の打ち方など文章のルールも徹底して書くと、よりいい文章にできるでしょう。

自己本位な文章を書かないようにする

完成した志望動機を読み直した時、自分中心となった理由になっていないかを今一度見直しましょう。

自分を成長させたい、調剤事務の仕事に興味があり好きになれそうだからなど、これらはあくまで「自分」に注目した書き方です。

自分がいかに会社の成長に貢献できるか、自分を雇うと会社にどういったメリットがあるのか、自分が社長の立場なら面接にきた自分を採用したいかを考えて、書いてみましょう。

抽象的で具体性のない文章を書かないようにする

真面目、頑張った、協調性があるなど、ふんわりとした抽象的な言葉を並べているだけの文章にならないように気を付けましょう。

その言葉を裏付けるエピソードが書いてあることで、初めて抽象的なワードが活きます。性格や気質を表す単語を書いた場合、きちんと具体性のある内容になっているかどうかを見返してください。

調剤事務の志望動機を書くコツを知っておこう

調剤事務員の志望動機を書く際のコツ、ポイントを紹介しました。丁寧さや臨機応変さ、高いコミュニケーション能力を必要とされるこの職業は、履歴書の時点で自分の魅力をアピールしていきましょう。

そして、本番の面接も肩の力を適度に抜くようにして、本来の自分の魅力を出し切ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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