【業界別例文8選】インフラ業界の志望動機の書き方は?仕事内容から魅力まで徹底解説

【業界別例文8選】インフラ業界の志望動機の書き方は?仕事内容から魅力まで徹底解説
この記事を読んでわかること
  • 志望動機の書き方
  • 志望動機を書く際の注意点
  • 昨今のインフラ業界の現状、問題点
  • インフラ業界の動向

「インフラ業界を志望しているけど志望動機はどう書くべき?」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、インフラ業界の志望動機の書き方のポイントとともに、業種別の例文も併せて紹介します。

この記事を読むことで、インフラ業界の志望動機の書き方について理解することができる他、業種ごとの例文を紹介しているので、自身が希望する業種ごとの志望動機の執筆が容易になります。

インフラ業界へ就職を考えている方や自分の業種の志望動機の書き方で迷っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

この記事をおすすめしたい人
  • 志望動機の基礎を学びたい人
  • 志望動機のNGポイントを知っておきたい人
  • インフラ業界についての情報を得たい人
  • インフラ業界の志望動機の例文を読みたい人

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【インフラ業界の志望動機】そもそもインフラ業界とは?

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一口にインフラと言っても様々な種類があります。通信・IT・交通や、それらの整備を行うインフラ整備など、その業種は様々です。

インフラとは、「インフラストラクチャー」の略語で日本語では「基盤」という意味の言葉になります。

私たちの生活に欠かすことのできない土台や、経済が成長するために必要な土台を作り、維持することがインフラ業界の主な仕事です。

具体的な例としては、道路や線路などの工事などは交通インフラと呼ばれるものです。

その他では、動画や音楽を配信できる仕組みを作ることもITインフラの仕事になります。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の業種8選

インフラ業界への就職を目指す際は、魅力的な志望動機を作成するためにも、まずインフラ業界における8種類の業種をチェックしておきましょう。

インフラ業界は、大きく分けると以下のように業種を分けることができます。

インフラ業界の業種8選 
  • 水道
  • ガス
  • 鉄道
  • 通信・IT
  • 電気
  • 航空
  • 建設・道路
  • その他サービス

一口にインフラ業界といっても、業種によって携わるインフラの種類、サービスの内容などは大きく異なります。

まずはそれぞれの業界の特徴をつかみ、強い興味関心を寄せる仕事を理解したうえで、志望動機をまとめましょう。

1.水道

水道事業は、暮らしに欠かせない「水」の安定かつ安全な供給を支える事業です。

主に浄水場の運営や排水管の維持管理、水道関連施設の建設やその他メンテナンスなどを担当することが特徴です。

なお、水道事業は、厚生労働省や各都道府県の知事から認可を受けなければ営業することはできません。

そのため、公的機関とのつながりが深い事業でもあり、ときには自治体と連携を取りながら水道インフラ計画を立てたり災害対策を行ったりすることも大きな特徴といえます。

水道は私たちの生活や各種産業に必要不可欠なライフラインであるため、その重要なライフラインを支えている責任感や社会貢献性などが、主なやりがいといえます。

ほかには水道設備の老朽化や水不足などの大きな社会的課題に取り組める点も、大事なライフライン事業ならではのやりがいの一つです。

2.ガス

インフラ業界におけるガス事業は、都市ガスやプロパンガス(LPガス)を一般家庭や企業に供給し、生活や産業を形成するうえで欠かせないエネルギーを支えています。

ガスは水道と同様に私たちの暮らしや企業の経済活動に欠かせないライフラインであり、一般家庭では暖房設備や給湯設備、調理場などに供給されます。

また、企業に供給されるガスは、上記以外ではさまざまな工業や発電などにも利用されるため、エネルギー資源として幅広い用途を持つことが特徴です。

なお、ガス事業で行われる具体的な業務・仕事には、天然ガスの輸入や精製なども含まれます。

ほかには供給や配送、各種ガス設備の保守管理などが挙げられるでしょう。

ガスは暮らしや産業を豊かにするうえで必須となるエネルギーであり、そのようなエネルギーの精製・供給などに携われることは、暮らしを総合的に支えられるという意味で大きなやりがいがあるといえます。

また、近年は脱炭酸化などの環境への取り組みも話題になっています。

3鉄道

インフラ業界内の業種の一つである鉄道事業は、交通インフラの一つである鉄道を幅広い面で管理したり輸送サービスを提供したりします。

鉄道輸送が安心安全の状態で提供されるためには、各種鉄道設備の点検や整備、構築が欠かせません。

そのため鉄道事業の具体的な仕事内容は、鉄道、つまりは電車の運行とその管理、駅業務、各種設備のメンテナンス、設備・技術開発などが挙げられるでしょう。

国内において鉄道は非常に需要の大きい公共交通機関であり、人々の暮らしに根ざしている重要なインフラだといえます。

そのため、多くの人が関わることになる重要な輸送手段の提供・管理に関われる、という意味では大きなやりがいがあります。

また、昨今は鉄道輸送においても技術革新が注目されているため、新しい開発プロジェクトに関われる可能性がある点も魅力といえるでしょう。

4通信・IT

インフラ業界には、通信・ITのインフラを整えたり構築したりする事業領域もあります。

通信とは、昨今は主にインターネット回線を通じた通信を指しており、現代に欠かせない生活インフラの一つといえます。

現代は通信技術が成り立つサービスや設備、モノなどが多く見られるため、通信・IT事業は今の時代ならではの重要な役割を持ちます。

主に担当する業務は、通信設備の構築や保守点検、新たな通信技術・システムを生み出すための開発・研究などがあります。

そのほかには、通信・ITサービスを提供するためのカスタマーサポート、営業職なども重要なポジションとして挙げられるでしょう。

通信・ITインフラに携わることの強みややりがいは、ますます進むデジタル化の流れを支えることで、私たちの暮らしを豊かにできる点です。

また、通信・IT関係の最先端技術に触れられる点も魅力の一つといえるでしょう。

5電気

インフラ業界における電気事業は、重要なエネルギーの一つである電気供給に携わる事業です。

電気は、一般家庭はもちろんのこと、オフィスや工場、店舗、公共施設など多種多様な場所で使用されており、生活や産業の基盤になるものです。

そんなインフラ業界の電気事業に携われば、電気をさまざまな場所に届けるための送電・配電業務に関われるだけでなく、電気関係の多くの設備の保守・メンテナンスを担当するケースもあります。

近年は電力自由化に伴って電力の小売りも積極的に行われており、ほかには営業職として電力の小売りに携わるパターンもあるでしょう。

電気は暮らしやあらゆる経済活動において必要不可欠なエネルギーであるため、電気や水道と同様に、人々のさまざまな活動の基盤を支える責任感や貢献性がやりがいになります。

また、昨今は電気に代わる次世代エネルギーの開発・導入なども進んでおり、最先端技術に触れられる可能性がある点も魅力の一つです。

6航空

インフラ業界には、鉄道と同じ輸送・交通系のインフラ事業領域として、航空事業もあります。

航空事業は、飛行機によって物や人を輸送する際に安心安全を担保するために、その設備やサービスを総合的に支える事業にあたります。

航空事業は海を越えたやり取りが必要になる性質上、国と国のつながりを強化することや観光や貿易などのビジネスを発展させることに貢献している点が特徴です。

具体的な仕事内容は、航空輸送を安心安全に行うため航空機整備・管制業務、航空輸送の際に必要な接客サービスを行う業務、ほかには航空技術の研究・開発などがあります。

いずれも航空輸送を支える重要な部門であるため、飛行機や航空技術に興味がある人に高い適性があります。

空の便は、国際物流や観光において大きな役割を果たすため、国と国をつなぐ重要な仕事に携われる点は大きな魅力になるでしょう。

7建設・道路

インフラ業界の中には、建物や道路に関する事業領域も存在します。

これらのインフラも、社会生活を営むうえで欠かせないものであり、道路・橋梁・トンネルの整備・建設などが具体的な仕事として挙げられます。

また、都市開発が進むにつれて従来のインフラの老朽化は避けられないため、そういった古い設備のメンテナンスや更新も建設・道路事業が担当する重要な役割です。

道路や建物は、人々の暮らしや経済活動においてなじみが深いため、建設・道路事業は快適なまちづくりや最先端の都市計画などに関わるケースも少なくありません。

また、地域や自治体とやり取りしながら、災害対策のためのインフラ整備を担当することも多いでしょう。

建設・道路事業も暮らしにおける利便性を向上させる大事な仕事であるため、計画に携わった建物や道路によって人々の暮らしが豊かになれば、多くの人はその瞬間にやりがいを感じられるはずです。

8その他サービス

インフラ業界には、そのほかにも多種多様な領域があります。

そもそも「インフラ=人の暮らしや経済活動に欠かせない基盤」と解釈するのであれば、例えば社会福祉や教育、人材、食、冠婚葬祭などのサービスもインフラととらえることができます。

したがって、これらのサービスが関連する業界を、「〇〇インフラ業界」と呼称するケースもゼロではありません。

インフラ業界にはそもそも具体的な基準や定義はないため、とらえ方や事業内容次第では、インフラ業界に当てはまるパターンがあることも理解しておきましょう。

そしていずれの業界でも、共通して言える点は、人の生活の基盤に大きく関わるからこそ存在意義が大きく社会貢献性が高いという点です。

人の暮らしをサポートしたい、暮らしやすい世の中を作りたいという気持ちが強い人は、ある程度どのようなインフラ企業でもその熱意を発揮できるはずです。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の動向

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現状を踏まえたうえでインフラ業界はどのような取り組みや施策を実施しているのでしょうか?

ここでは、インフラ業界の現在の動向について、以下の順番で解説していきます。

インフラ業界の動向
  • 環境に配慮にした取り組みが活発
  • ICTを活用した社会問題を解決
  • 少子高齢化などの取り組みが活発

それでは見ていきましょう。

環境へ配慮した取り組みが活発

近年よく取り沙汰されるのが、エネルギーの脱炭素化です。

環境意識の高まりを受け、インフラ業界でも脱炭素化に向けた取り組みが活発になっています。

また、それと併せて再生可能エネルギーへの取り組みも行っています。

特に、エネルギー系インフラである電気・ガス会社などは、再生可能エネルギーの主力電力化を目指しています。

法整備などの観点からも新たなエネルギー供給への取り組みは加速していくでしょう。

これからますます、二酸化炭素の排出削減に向けた企業の取り組みや施策は活発になっていきます。

ICTを活用し社会問題を解決

日本の現代社会における重要な問題は、少子高齢化です。

少子高齢化により働き手の数は減少し、様々な職種において人手不足が顕著になり、今まで通りのサービスの維持・向上が困難になっています。

そのような問題を解決する一つの手段として、サービスロボットの活用が挙げられます。

清掃や調理、接客など、これまで人が担ってきた役割をロボットに任せることで、企業は省力化・無人化をすることが可能になります。

結果として社会問題の解決に貢献できるのです。

これからは様々な分野において、ICTを活用した技術が使われていくことになるでしょう。

少子高齢化などの社会的変化への適応

インフラ業界は、「人々の生活に欠かせない」事業を行っているため、安定しているとされてきました。

しかし、前述したような少子高齢化によって、サービスを提供することが難しい状況にあるのです。

このまま少子高齢化によって人口が減少していくことで、労働力である若手の社員も減少するため、経営が立ち行かなくなってしまう可能性もあるでしょう。

インフラ業界では、このような少子高齢化などの社会的変化に対して、適応し、アクションを起こせるような人材が求められていると言えます。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の将来性

続いて、インフラ業界の将来性について解説します。

インフラは人々の生活や経済活動の基盤を支える重要な産業です。

また国内市場においては、高度経済成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化対策が喫緊の課題となっています。

老朽化の問題はピンチでもあり、チャンスでもあります。

インフラの需要が高まるためです。

一方で、国内市場は人口の減少により市場の縮小が見込まれます。

その結果、海外インフラ市場への進出も積極的に行われています。

老朽化インフラのメンテナンス

日本のインフラは、老朽化が進み、メンテナンスが課題となっています。

日本のインフラの多くは、1960年代から1970年代にかけて集中的に整備されたものがほとんどです。

現在、それらの建設から50年以上経過しようとしています。

国土交通省の資料によると、今後20年間で、建設後50年以上経過するインフラの割合は加速度的に増加する見込みです。

とくに、2030年には道路橋の約5割、トンネルの約3割が老朽化を迎える予測です。

老朽化は人々の生活に悪影響を及ぼしますが、インフラ業界にとっては需要が生まれるため、チャンスでもあります。

また、インフラ業界では、ドローンやAIを活用した効率的な点検技術の導入が進んでいるため、「新設」から「保全」重視の時代へと移行しています。

参考:社会資本の老朽化の現状と将来|国土交通省

海外インフラ市場への進出

日本のインフラ業界は、海外市場へ進出していくことが予想されます。

日本は人口減少により市場規模が縮小傾向です。

しかし、世界的に見れば、人口増加や都市化の進行に伴い、新興国を中心にインフラ整備の需要は今後も拡大が見込まれます。

新興国とは、経済が発展途上の国です。

ブラジルやインド、南アフリカ共和国などが挙げられます。

日本企業は、高品質な施工技術や安全管理能力を活かし、鉄道・道路・上下水道・エネルギーなどの幅広い分野で国際展開を目指しています。

ただし、新興国は地政学のリスクを避けては通れません。

周辺国との関係や国内の民族問題などにより、政治・経済の不安定要因となることがあります。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界で求められる人物とは?

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インフラ業界で求められる人物の特徴が知りたいという方は多いのではないでしょうか。

ここからは、インフラ業界で求められる人物を詳しく紹介していきます。

5つの特徴をピックアップしていきますので、インフラ業界で求められる人物についてご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

インフラ業界で求められる人物
  • コミュニケーション能力が高い
  • 責任感が強い
  • マナーやルール、上下関係を守ることができる
  • 情報感度の高さと発信力を持っている
  • 社会貢献がしたい

それでは見ていきましょう。

コミュニケーション力が高い

まず、コミュニケーション力が高い人はインフラ業界で求められる人材と言えるでしょう。

技術職であれば作業に携わっている人と綿密な打ち合わせや作業の進捗を共有したり、他の業界でも同じことが言えますが、営業職であれば顧客のニーズをヒアリングするために密なコミュニケーションを行ったりなど、インフラ業界にとって非常に重要なスキルとなっています。

また、インフラ業界が行っている事業のサービスを利用する人は、子どもからお年寄りまで様々です。

状況に合わせて柔軟に対応できるようなコミュニケーション力がある人は、重宝されるでしょう。

責任感が強い

次に、責任感が強い人もインフラ業界では求められる人物と言えるでしょう。

インフラ業界で行っている事業は、どれも「人々の生活に欠かせない」ものです。

人々の生活に欠かせない商材を扱っているからこそ、責任感が強い人でないとインフラ業界に適性があるとは言えないでしょう。

災害時などでも、率先してアクションを起こせる人材がインフラ業界で求められているのです。

マナーやルール・上下関係を守ることができる

インフラ業界は、比較的企業規模が大きく、歴史のある業界と言えます。

また、勤続年数が長い傾向にあるインフラ業界は、定年になっても働き続けている社員がたくさんいます。

そのため、古くから伝わっている慣習やマナー、社内の上下関係、コンプライアンスなど、守るべきことが多々あります。

そういったルールを守ることができ、世代が違う人ともスムーズにやり取りできる人は、インフラ業界に向いていると言えるでしょう。

情報感度の高さと発信力を持っている

前述したように、インフラ業界は歴史のある業界ではありますが、環境へ配慮した取り組みや、ICTを活用し社会問題を解決しようと活発に動いています。

歴史があることによって生まれる古い慣習に飲まれることなく、自分の意見を発信することができ、業界に変革をもたらすために最新の情報を積極的に手に入れようとする情報感度が高い人は、インフラ業界に求められていると言えるでしょう。

社会貢献がしたい

「社会貢献がしたい」と考えている人もインフラ業界で求められる人物と言えるでしょう。

インフラ業界では人々が生活するうえで欠かせないサービスを提供しています。

安定的に提供するためにも、社会貢献がしたいと考えている人材は必要とされます。

インフラ業界は社会貢献のため努力を惜しまないような人向きと言えます。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の志望動機を書くための準備事項

ここからは、より評価されるインフラ業界の志望動機を書くために、事前にしておくべき準備について紹介します。

この準備事項は、インフラ業界以外の志望動機を書くときにも役立つので、おさえておきましょう。

業界・企業研究をする

インフラ業界の志望動機を書くときは、まず企業研究を行うことが大切です。

企業研究を行うことで、その企業の特徴を理解することができ、企業が求める人物像にマッチした志望理由をアピールすることができます。

反対に、企業研究が疎かなままだと、企業が求めるポイントをアピールできず、マッチ度が伝わらない志望動機となってしまいます。

企業研究をするときのポイントは以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

自己分析をする

インフラ業界の志望動機を書く際は、企業研究に加えて自己分析もしましょう。

自己分析とは、自分の特徴や価値観を客観的に把握することにより、自分の潜在的な部分を明確にできるものです。

そのため、自己分析によって強みを洗い出すことで、なぜその企業を志望しているのかを過去の経験に基づいて、説得力のある文章が書けるようになります。

自己分析が深められていないと、志望動機が思いつかない可能性があるので、自己分析は必ず行ってください。

自己分析のやり方を知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の志望動機の書き方

インフラ業界の志望動機を書く際は、以下の手順で作成してください。

志望動機の書き方
  • 結論から書く
  • 根拠を明確にする
  • エピソードで根拠を裏付ける
  • 入社後の目標を示す

志望動機は、わかりやすい構成が重要です。

面接官は多くの志望動機を読みます。

曖昧な文章や抽象的な表現では、面接官の印象に残りません。

そのため、論理的かつ簡潔な構成が求められます。

志望動機の構成に迷っている就活生は、本章で解説する手順に沿って作成してください。

結論から書く

志望動機は結論から書きましょう。

冒頭から結論を明確に述べることで、面接官に強い印象を与えることが可能です。

「私はインフラ業界で人々の生活に貢献したいです」のように自分の主張を最初に記載しましょう。

その後に続く根拠やエピソードが一貫性を持ち、説得力を高める効果があります。

志望動機の結論に対して、前置きを書きたくなる気持ちは理解できます。

しかし、結論から書くことを意識すれば、短い文章でも明確な意図を伝えることが可能です。

志望動機の結論には、志望企業の経営理念や事業内容への共感がおすすめです。

志望動機に具体性と説得力が生まれ、面接官の記憶に残るでしょう。

根拠を明確に示す

結論の次は、根拠を明確に示してください。

結論の信頼性を高めるためには、自分の考えや関心に対する明確な根拠が必要です。

なぜその業界に魅力を感じたのか、どのような背景や学びがそれを支えているのかなどを具体的に説明しましょう。

「広告業界に憧れがあります」「エンジニアに興味があります」のような漠然とした理由は、避けましょう。

単なる憧れやイメージではなく、業界研究や社会的な視点にもとづいた説明にしてください。

ほかにも企業理念や事業内容、募集職種の特徴なども有効です。

具体的な情報に触れながら、あなたが感じた魅力を述べることで、説得力のある根拠になります。

エピソードで根拠を裏付ける

根拠の裏付けにはエピソードが有効です。

学生時代の体験や学びをもとにした具体的なエピソードは、志望動機の裏付けとして役立ちます。

インフラに関心を持ったきっかけ、インフラに関連する取り組みの経験を盛り込みましょう。

詳しく説明することで、志望動機の言葉に重みが出ます。

また、結論や根拠が抽象的な表現の場合があります。

そこで、伝わりにくい熱意や行動力を事実にもとづく具体例で補強することが可能です。

さらに、企業が求める人物像や職務内容に必要なスキルとエピソードが、リンクするようにしましょう。

企業は事業計画に沿って採用を実施するからです。

企業の求める人物像から外れたエピソードは、高い評価が得られないため注意してください。

入社後の目標を示す

志望動機の最後に、入社後の目標を示してください。

面接官に成長性や将来性をアピールできます。

さらに、どのような業務に携わり、どういったキャリアを目指すのかを述べることで、企業とのマッチ度も伝えることが可能です。

目標を決めるには、インフラ業界全体の動向や企業の方針を理解する必要があります。

インターンや企業説明会に参加し、情報を集めましょう。

その後、自分のキャリアビジョンを結びつけてください。

たとえば「将来は、システムエンジニアとして、人々の暮らしに貢献できる人材になりたいです」と述べましょう。

入社後の具体的な目標を示すことで、長期的な視野と入社意欲の両方を印象づけることが可能です。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の志望動機を書く際のポイント

インフラ業界の志望動機を書く際、以下のポイントを意識してください。

志望動機のポイント 
  • なぜインフラ業界を志望したのか
  • なぜその企業を志望したのか
  • 共通点を見つける

志望動機は、周囲の就活生と差別化することが重要です。

どの業界・企業にも当てはまる内容ではオリジナリティがありません。

そこで、本章の解説を読むことで、面接官の印象に残る志望動機を作成しましょう。

なぜインフラ業界を志望したのか

なぜインフラ業界を志望したのか、明確にしましょう。

志望動機の根幹として「なぜインフラ業界なのか」は最も重要な要素です。

自分の体験や経験を振り返っておくことをおすすめします。

たとえば「能登半島地震に被災し、インフラの重要性を感じました」と伝えましょう。

明確な志望動機が説明できているため、志望動機に説得力があります。

ほかにも、海外を旅行した際にインフラの遅れを見たなども有効です。

社会課題との接点や自分自身の関心・価値観と結びつけて説明することで、志望理由に奥行きが生まれます。

志望動機を作るには自己分析と業界研究が欠かせません。

一度立ち止まり、丁寧に志望理由を見つけましょう。

なぜその企業を志望したのか

続いて、なぜその企業を志望したのかを具体的に伝えましょう。

インフラ業界への興味に加えて、なぜその企業を選んだのかを明確に述べましょう。

企業は同じ事業内容であっても、技術力や企業理念、地域貢献への姿勢などは異なります。

そのため、自分の価値観や将来の目標と比較して、マッチしているか確認しましょう。

重なる部分が多いほど、企業研究の深さと入社意欲を示すことが可能です。

企業の雰囲気を知るにはインターンやOB・OG訪問が有効です。

インターンでは、実際の業務を体験できます。

業務内容と自分の強みが活かせるか見極められるでしょう。

また、OB・OG訪問では現場で働く人と直接話せる機会です。

志望動機では、企業を選んだ理由をきちんと記載しましょう。

共通点を見つける

自分と志望企業の共通点を見つけることも重要です。

面接官は自社が求める人材を探しています。

そこで、自分の価値観や経験と企業が掲げる理念や取り組みと共通していることをアピールしましょう。

共通点が多いほど、説得力のある志望動機が完成します。

もし、志望企業が主体性を求めている場合、主体性が伝わるエピソードを採用してください。

確かに協調性や忍耐力といったスキルは重要です。

しかし、企業と相性が悪いスキルの場合、高評価を得るのが難しくなります。

学生時代の経験と志望企業の事業内容を比較・検討し、エピソードを選択しましょう。

共通点をアピールすることで、入社意欲と熱意を同時に伝えられます。

【インフラ業界の志望動機】志望動機を書く際の注意点

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前段では、インフラ業界の志望動機の書き方とポイントを解説してきました。

この見出しでは、志望動機を書く際に注意するべきポイントについて解説していきます。

書く際の注意点を知ることで、面接官にストレスなく志望動機を伝えることができます。

インフラ業界の最近の動向や情報を活かして志望動機を作成しましょう。

3つにまとめたので以下の順番で紹介していきます。

志望動機を書く際の注意点
  • 福利厚生について触れない
  • 「インフラを支えたい」だけはNG

福利厚生について触れない

インフラ業界の志望動機を書く際に注意するべきポイントとして、まず、福利厚生に触れないようにしましょう。

インフラ業界は福利厚生が非常に充実しているので、安定した収入や企業の安定した操業が可能です。

ですが、志望動機で待遇について書いてしまうと、「弊社より給料が高い企業から内定をもらったら、、」「自分のことしか考えられない人なのかな、」という印象を与えてしまいます。

なので、志望動機を書く際に、福利厚生を書きたい場合は、補足的な情報として伝えることをおすすめします。

福利厚生を志望動機にしてはいけない理由

志望動機を話す際、福利厚生や給与について話すのは避けた方が賢明です。

その理由については、次の記事で紹介していますので、ぜひ確認してみてください。

「インフラを支えたい」だけはNG

インフラ業界を志望する学生のほとんどが志望動機に「インフラをささえることで社会貢献をしたい」という内容を盛り込んでいます。

他の学生と差別化するためにも、プラスアルファで内容に具体性を持たせましょう。

具体的には、企業への理解度、入社後のキャリアビジョンの明確化をするなどして、他の学生とは違う、オリジナリティある志望動機を考えましょう。

なぜインフラ業界なのか、自分のスキルをどのような場面で役立てることができるのかを言語化できるようにしておきましょう。

インフラ業界の志望動機を書く際のおすすめの構成

上記の見出しででは、インフラ業界の志望動機の例文を紹介してきましたが、どの例文も「結論から述べている」「業界を志望する理由」「入社後のキャリアビジョン」などが書かれていることが分かると思います。

そこで、ここでは志望動機を書く際のおすすめの構成を紹介します。

  1. 結論から述べる
  2. 根拠となるエピソード
  3. 将来のキャリアビジョン
  4. まとめ

この順番で志望動機を書くことで、内容がまとまって分かりやすく、面接官にストレスなく伝えることができます。

「2.根拠となるエピソード」では、「なぜ、インフラ業界を志望するのか」「インフラ業界のかなでも、なぜ、志望先企業なのか」が伝えわるように書くと面接官に、志望度の高さや、熱意が伝わり、好印象を与えることができます。

インフラ業界の業種と志望動機の例文

インフラ業界と一言で言っても、水道業界や電力業界などたくさんの業種が存在します。

インフラ業界の志望動機を書くときには、それぞれの業種を理解したうえで、具体的な志望理由を書くことが大切です。

ここでは、そんなインフラ業界の業種を5つ紹介していくので、どの業種を志望しているのか明確にしましょう。

また、インフラ業界の志望動機の例文が見てみたいという方もいるのではないでしょうか。

インフラ業界の志望動機の例文も業種別に紹介していきます。

水道やガスなど、様々な業種をピックアップしていきますので、ご興味がある方はぜひチェックしてみてください。

1.水道

水道業界は、その名の通り、水道管やその他の設備によって給水、下水処理を行う公共期間です。

河川、湖、地下水などの水源から水を取り入れ、それを適切に管理したり、浄水場から家庭や事業所に水を供給するための配水管網を設計し、建設したりと、生活に不可欠な水に関する事業なので、志望する方も少なくありません。

例文
私は、水道サービスを通じて、水資源を安定して供給したいという思いから貴社を志望しました。
人々の生活に水はなくてはならないものだと、ある出来事をきっかけに強く感じるようになりました。
それは、地震による水道管の破裂です。
私は、水道管が破裂したことによって命の危険を感じましたが、このとき素早い対応をしてくれたのが貴社でした。
作業員の方の復旧の速さに衝撃を受けたことは、いまでも印象に強く残っています。
入社後は、少しでも水道管トラブルなどを減らし、人々が安心して暮らせるようなサービスを提供したいと考えています。

2.ガス

ガス業界は、ガス機器やシステムなど、ガスを安定的に届けるための研究や開発を行う仕事です。

また、古くなったガス管の取替作業なども行っています。

例文

私は、ガスの魅力を広報を通じて発信していきたいと考え、貴社を志望しました。私は学生時代にバスケ部のマネージャーとして、練習試合や公式戦など、さまざまなことを宣伝してきました。

ポスターの作成やチラシ配りなど、裏から支える黒子として取り組んでいました。その結果、試合にもたくさんの方が応援に来てくださり、やりがいを強く感じました。

入社後もこの経験を活かして、ガスの魅力をお客様に伝えられるようにしていきたいと考えています。

ガス業界の志望動機の書き方を知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。

3.鉄道

鉄道業界は、JRや私鉄など全国各地にある鉄道の運転を行っている会社です。

鉄道は「人」を運ぶ以外にも貨物などの「物」を運ぶ物流としての働きも担っています。

例文

私は、鉄道や駅に関係するサービスを企画したいという思いから貴社を志望しました。都内には、駅に隣接している商業施設が多い印象があり、私の地元は田舎だったため、当時衝撃を受けたことを今でも覚えています。

私は、田舎にも都内のような駅に隣接する施設を増やしたいと強く思うようになりました。

入社後は、多くの人々が笑顔になる企画を考え、全国の駅を活気あふれる場所にしたいと考えています。

鉄道業界への理解を深めたい人は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

4.通信・IT

通信業界では、携帯電話やスマートフォンなどモバイルにおける通信サービスを行うほか、自宅のWi-Fiなどインターネット接続サービスも提供しています。

そんな通信業界の志望動機を書く人は、以下の記事で人事に響くアピールのポイントを確認してみましょう。

また、IT業界では、ハードウェアやソフトウェアといったサービスを提供しており、企業によってさまざまなアプリケーションの開発や光ファイバー回線などの設置といった幅広い業務を行っています。

例文

私は、DXを推進したいという思いから中小企業にコンサルティングを行っている貴社を志望しました。日本ではまだまだデジタルが活用できていないと感じました。

例えば、役所の手続きなどです。他にも、すべて紙ベースでやり取りを行っているサービスもあります。

そういった不便さを解消するためにも、入社後は影響力のある貴社で効率的にDXを推進していきたいと考えています。

5.電気

電気業界は、発電所から家庭や企業まで電力を安定的に供給するための設備やシステムの設計、建設、維持管理を行います。

技術革新が進む中、再生可能エネルギーの導入やスマートグリッドの開発など、新しい挑戦が求められる分野です。

例文

私は、人々に日常生活を安心して送ってもらいたい思いから貴社を志望しました。私は過去に東日本大震災で被災した経験があります。

当時、計画停電が実施された際に、日常的に使用していた電気がつかないという状況に不安を感じていたことを覚えています。それと同時に、積極的に社会貢献に取り組んでいる貴社にとても魅力を感じました。

入社後は、人々が日常生活を安心して送れるような電力サービスを提供していきたいと考えています。

6.航空

航空業界は、空港運営、航空機の整備、運航管理などを通じて、安全で効率的な航空交通を支える仕事です。

グローバルな視点と高い技術力が必要であり、国際的なネットワークと連携して業務を遂行します。

例文

私は、飛行機で多くの人や物を運ぶインフラ事業になんとなく関わりたいという漠然とした思いで貴社を志望していましたが、経営破綻などの多くの壁にぶつかってきた貴社の過去を知り、私自身の考えは変わりました。

私自身も学生時代に多くの壁にぶつかりながらも、一つひとつの課題としっかり向き合い、解決してきました。

入社後は、この姿勢を活かしながら運送事業に関わっていきたいと考えています。

7.建設・道路

建設・道路業界は、建物や橋梁、道路などのインフラを設計・建設し、維持管理することを主な業務とします。

社会の基盤を支える重要な役割を果たし、持続可能な都市開発や防災対策にも注力しています。

例文

私は、近年普及している出前サービスを利用するようになり、それがきっかけで道路事業に興味を持ったため、貴社を志望しました。

出前サービスを利用するようになってから、人々の生活は道路インフラに支えられているのだと気づきました。また、リモートが増えてきていることもあり、物流サービス事業はさらに成長するのではないかと感じました。

入社後は、出前サービスなどの物流サービスを途切れさせないためにも、スムーズな物流が行えるようなインフラ整備をしていきたいと考えています。

8.その他サービス

例文

私は、幅広いサービスを行っている貴社に興味を持ち、志望しました。

インフラ業界はさまざまなテーマがあると考えており、私自身飽きっぽい性格をしているため、幅広いサービスを行っている貴社であれば飽きることはないと思い、そこに魅力を感じました。

飽きっぽい性格はどのようなことにも積極的に取り組めると言い換えられると考えているため、入社後もその姿勢を活かしていきたいと考えています。

【インフラ業界の志望動機】インフラ業界の志望動機のNG例

ここからは、インフラ業界の志望動機のNG例を紹介していきます。

2つのNG例をピックアップしていきます。インフラ業界の志望動機のNG例が知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

NG例文1:志望動機が福利厚生

NG例文

私が貴社を志望した理由は、給料や福利厚生が整っていたためです。

インフラ業界の中でも初任給が高く、福利厚生もしっかりしていると感じました。

①のNGポイント

上記のような志望動機はNGでしょう。

給料面が良かったことが本当の理由だとしても、志望動機として書くのは不適切です。

条件などは盛り込まずに、仕事に関連したことを書きましょう。

NG例文2:自分本位

NG例文

私は、影響を与えられる仕事をしたいと思ったため、貴社を志望しました。

インフラ事業は人々の生活を支えていると感じています。

私は周りに誇れる仕事がしたいです。

そのため、インフラ業界に絞って就職活動をしています。

入社後は、会社に貢献できると考えています。

②のNGポイント

こちらもNGな例文となっています。

インフラ業界に興味があるという熱意が伝わらず、自分本位な印象を相手に与えてしまうでしょう。

また、根拠のない自信もNGである理由の一つでしょう。

上記のNGな例文を見ると、インフラ業界の志望動機には向かない内容、NGな伝え方が分かると思います。

ここでは、インフラ業界の志望動機を書く上で注意するべきポイントを紹介していきます。

先述した内容と被るところもありますが、再度確認してみてください。

  • 給料について触れる
  • 福利厚生について触れる
  • 自分本位で、いい印象を与えられない
  • 「インフラを支えたい」だけを述べる

インフラ業界では、以上のことに気を付けて、志望動機を書くようにしましょう。

【インフラ業界の志望動機】どうしても志望動機が思いつかない場合

どうしても志望動機が思いつかない場合には、「就活エージェント」を使うのがおすすめです。

就活エージェントでは、就活のプロが相談に乗ってくれます。

1人で志望動機を考えるのが不安な方や、プロに相談したい方にお勧めです。

志望動機に限らず、ES添削やガクチカなど、就活全般のことならなんでも相談に乗ってくれるので、気になる方はぜひ、活用してみてください。

以下のボタンから就活エージェントを利用できるので、使ってみてください。

まとめ

この記事の重要なポイント
  • インフラ業界の志望動機の書き方とそのポイント
  • 書く際の注意点を解説
  • 業界別の例文でインフラ業界の志望動機を紹介
  • NG例文も紹介することで注意点をおさらい

インフラ業界の志望動機の書き方を中心に紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

インフラ業界の志望動機の例文を業種別で紹介したため、それぞれの業種で盛り込んだ方がいい情報などが理解できたのではないでしょうか。

この記事を参考に、インフラ業界の業界研究・企業研究を念入りに行い、志望動機を作成してみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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