大学4年生というと、多くの人が本格的に就職活動をしている時期です。
すでに終わっている人や、早い人では3年生で早期内定をもらっている人もいます。
そんな中、準備が足りない、またはそもそも自分から動かないといけないことを知らずに、内定がなく焦っている人もいるでしょう。
今回はそんな就活に終わりが見えず、つらいと思っている人向けに理由やその対処法を解説していきます。
つらいときこそ自分の状況を冷静に把握し、適切な対処をすることが大切です。
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大学4年生で就活がつらいと感じている理由
つらいといっても、状況や環境によって人それぞれ理由は異なります。
まずは、自分がどの状況でつらいと感じているのか把握することが重要です。
なぜなら原因によって必要になってくる対処も違うからです。
つらさを改善するためには、まずは自分が今どの状況にあるのかを理解するところからはじめます。
今回は大学4年生で就活がつらいと感じている理由を大きく4つに分類しました。
現状どれに当てはまっているのかを考えながら、読んでみてください。
内定がない
内定がないほとんどの大学4年生が感じている、もっとも大きな理由です。
内定がないことで、この先の将来の不安につながり、なかには自己否定されているような気持ちになって、自信をなくしてまう人も多いでしょう。
就職できないまま卒業してしまい、そのまま社会から断絶された自分の未来を想像し、不安が募っていきます。
自信の消失が言動にあらわれ、その影響でさらに内定が取れず、どんどん悪い方向に気持ちが向いていってしまいます。
挫折というのはなかなか受け入れられず、ネガティブな感情に支配されてしまうものです。
高校入試や大学を一発で合格してきたという人も、なかにはいるでしょう。
勉強や部活など、今まで何でもこなせていた人こそ、こういった感情に陥りやすいのです。
周りが就活を終えてきている
大学に所属していると、どうしても周りからの情報は耳に入ってくるものです。
友達や自分の入っているサークルの人が全員内定をもらって、自分だけもらっていないこともあるでしょう。
そういったときに周りと比較することで、実現できていない自分を責めたり、焦りを感じたりしてしまいます。
自分だけ取り残されてしまっているような感覚になり、孤独感にさいなまれ、つらさにつながるのです。
しかし就活を早く終えた人が偉いわけでも、必ずしも良いことでもありません。
焦燥感に駆られると、当たり前にできていたことができなくなるおそれもあります。
周りは周り、自分は自分としっかり割り切って、かつ現状と向き合いながら、焦らずにどう対処していくかを検討しましょう。
周囲からの心配や期待に疲れている
良い就職先について安定した生活をしていきたいと考え、大学に入学する人は多いでしょう。
将来の夢や目標のために、入学して希望する企業に就職するつもりだという人もいます。
そんなとき、内定がないと「自分はこうあるべきだ」と周囲の人からの圧力を感じてしまうでしょう。
それがプレッシャーとなり、考え込み疲弊してしまう原因となることは大いにあります。
また自ら自分のあるべき姿を決めてしまい、現実とかけ離れていることに悩んでしまいます。
周囲からの期待に応えるのはもちろん大事なことですが、それがすべてではありません。
それが原因で疲れ切ってしまっては、本来のパフォーマンスを発揮できません。
周囲からの声や心配は、ある程度は聞き流すことも大切です。
建前を演じることに疲れている
ESや面接などでは、志望理由や自己アピールが必要になってきます。
そこで内定をもらうために、建前での自分を演じてしまっている人もいるかもしれません。
企業の求める人物像や人柄を装うのは、採用されるうえでは有効な場合もあります。
しかし建前を並べて採用されたとしても、入社後のミスマッチにより働くことがつらくなってしまいます。
何より本当の自分を隠して、相手にどう映っているか気にしながら振る舞うのは疲れるものです。
疲れからふとした瞬間に素の垣間見える瞬間があると、不審に思われ、演じていることがばれてしまうかもしれません。
自分を魅力的に見せるのは大切なことですが、そのままの自分が出せる努力をしてみても良いかもしれません。
金銭的余裕がなくなる
就活は1つの企業に対しても、その企業のリサーチ・面接練習・ESの作成など多くの時間を要するものです。
内定が取れず、就活が長期化すれば、それだけ多くの時間を取られます。
学費を自分で稼いでいたり、普段アルバイトをしていたりする人は必然的に金銭面で苦しくなります。
金銭的な余裕は精神の安定にも大きく作用するため、いつ終わるかわからない就活中は、精神が不安定になってしまうのです。
その結果、悪徳な金融機関でお金を借りたり、詐欺やマルチ商法に引っかかったりするおそれもあります。
どうしても余裕がなく、日常生活にも支障が出るほど苦しいときは、アルバイトを優先させても良いでしょう。
それが難しい人は、家族からの支援や奨学金制度を利用するのも有効な手段です。
大学4年生で就活が辛いと感じやすくなる人の特徴
ここまでは就活がつらいと感じる理由をあげてきました。
多くは就活自体や就活によってもたらされる外的要因によって、苦しくなりつらいと感じていることがわかりました。
しかし性格や特徴など、内的要因によってつらいと感じることもあります。
またその度合いは人それぞれで、つらさを感じやすい性質の人がいるのも事実です。
次ではどのような人がつらいと感じやすいのかを具体的に解説していきます。
多くの人がこの傾向に当てはまるため、自身の性格と照らし合わせてみてください。
完璧主義な人
なんでも完璧にこなそうとする人は、目標も高く設定してしまう傾向があります。
現在の自分の実力と離れたところにあることを目標にしてしまうと、達成するまでの道順がわからなかったり見誤ったりします。
さらに、自分にもきびしいため、失敗したときや達成できなかったときの反動も大きいものとなるのです。
壁にぶつかったときに「次は頑張ろう」と前向きになれる人ばかりではありません。
最悪立ち直れなくて、そのままずるずると引きずってしまうおそれもあります。
完璧主義な人は、まず物事の優先順位をつけると良いでしょう。
内定獲得が最優先であるなら、客観的に判断した自分の実力と近い企業を目指しましょう。
もし現在受けている企業が高い位置にあるなら、再度受けるところを考え直してみても良いかもしれません。
企業や周りの期待に進んで応えようとする人
人のために行動することでやりがいや喜びを感じている人に多いでしょう。
特に優しい性格の持ち主は、自分より周りの意見を優先させがちです。
人のために行動できるのは素晴らしいことでしょう。
しかし、就活の場面では周りより自分がどうあるべきか、どうしたいかが重要なのです。
周囲の期待がどうであれ、自分が望まない選択をする必要はありません。
期待に応えることも大切ですが、就活は自分の人生に関わる大切な行事です。
そこに他人の意思を介入させると、自分自身が不幸になってしまうかもしれません。
必要以上に周囲の期待を背負い、他人本位にならないよう気をつけましょう。
自分の意志をしっかりもつことは、就活においても大きな長所となります。
自分を偽ることが苦手な人
就活の際、ありのままの自分で勝負がしたいと考えている人に多い傾向でしょう。
就活では自分らしさや個性などを重視する企業は多くあります。
そういった企業に対して、ありのままの自分で臨むのは、良いアプローチになる場合もあります。
しかし、短所や良くない特徴までありのまま出してしまっているのかもしれません。
面接などでそういった特徴が見られると「短所を克服するための努力をおこたっている」と捉えられてしまうおそれがあります。
良さをそのままに短所を補う形で対策を練るなど、工夫が必要です。
また現在受けている企業が、自分らしさにあまり重きを置かない企業の可能性があります。
ベンチャー企業など、個性や人柄が重要視される企業に進路を変えてみると良いでしょう。
つらい状況への対処法
現在つらいと感じている人は、自分がなぜつらいと感じるのか、自身の性格がどう影響しているのかが理解できたでしょう。
つらいと感じたときは、手遅れになる前に早めの対処が必要です。
しかし、どのような対象をすれば良いかわからない人もいるでしょう。
特に現在つらいと感じている人は、適切な対処法を見誤ったり、周りが見えなくなったりしてしまうものです。
次では、具体的にどういう対処をしたら良いか、具体的に解説していきます。
自身の状況と照らし合わせて、何が必要かを判断してみましょう。
自分を責めすぎない
内定がもらえないほとんどの原因は、実は自分の実力不足であることは少ないでしょう。
それではどういったときに内定がもらえないのかというと、企業との相性が良くなかった場合です。
いくら実力や能力があっても、その企業にとってマッチする人材でなければ採用されないのです。
これは就活という正解がなく、答えがないものならではの悩みと言えるでしょう。
したがって、自分を責めすぎず、落ちた企業のことをいつまでも引きずらないようにすれば、つらさを感じずに就活を進められます。
選考に落ちた際は一旦実力を置いておいて、本当にその企業と相性が合致していたのかを振り返ってみましょう。
そのほうが次の選考にも活かすことができ、精神的にもリラックスして面接などに臨めるでしょう。
企業ともマッチングを意識する
就活では企業とのマッチが重要だということがわかりました。
つまり、その企業との相性を意識すれば、採用される確率が高まることを理解できるでしょう。
具体的には、企業が学生に何を求めているのかという理想像に沿った自己PRや、ガクチカを心掛けましょう。
選考に落ちたところも、今一度自分の自己PRはESを振り返り、企業に沿ったものであったか確認してみてください。
また自己分析をして、自分の特徴と相性が良さそうな企業を探してみるのも良いでしょう。
もし会社の求める理想像がわからない人は、公式HPや説明会・座談会で知ることが可能です。
積極的に企業が出している情報を調べて、企業の意図をくみ取り、解像度を高めていきましょう。
1日だけ就活を休む
現状のつらさを打破したくても、なかなか割り切った考えをするのが難しい人も多いでしょう。
特に考えすぎてしまう性格だと、就活のことばかりが頭に残って、マイナスな思考や感情に陥ってしまいます。
そういったときは、思い切って1日だけ遊んでみるのも良い手段です。
ショッピングや食事など、就活のことを考えずリフレッシュしましょう。
趣味や自分の好きなことはストレスを軽減させる効果があります。
また一度頭を冷やしたり、クリアにしたりすると悩みが軽減され、落ち着いて物事に対処できます。
遊ぶ前に次にやるべきことを決めておくと、すぐに気持ちの切り替えができて良いでしょう。
羽目を外しすぎないよう、あくまで気分転換なのでメリハリをつけて過ごしましょう。
エージェントに頼る
自分ではどうにもならないことや行き詰まったときは、誰かを頼ってみるのも大切です。
自分1人で悩まずに、他人と共有することで解決する可能性もあります。
就活エージェントはその道のプロです。
さまざまな就活生を見てきているため、経験も豊富で的確なアドバイスが得られるでしょう。
数々の実体験から得られた知見は非常に有力なものになります。
自分と共通の悩みを抱えている人も多くいるので、共感も得られ、孤独感がやわらぎます。
第三者の意見を聞くことで、自分では考えつかなかった選択肢も見えてくるかもしれません。
就活エージェントには多くのサービスや、それぞれの特徴があります。
その中でおすすめのエージェントを紹介いたしますので、ぜひ活用してみてください。
大学4年生の就活について知りたい方はこちら!
この記事を読む前に、まだ内定を獲得できていない、内定を持っているが納得内定ではない、という方は、大学4年生向けの就活方法について解説している記事があるのでそちらを読んでください。
大学4年生になると、就活はどれだけ早く始められるかがポイントになります。
まだ内定を獲得できていない、という方は急ぎましょう。
まだまだ納得内定には間に合います。
おわりに
就活がつらいと感じる理由と、感じやすい性格について解説してきました。
就活でのつらさは大学生の多くが経験するものです。
焦れば焦るほど、現状の把握ができなくなり、自暴自棄になってしまいます。
行き詰まったときは企業との相性を再確認し、自責の念に駆られないことが大切です。
悩んだときは今回紹介した対処法を実践することで、軽減できる可能性があります。
どうしても考えてしまう人は、プロに頼むのも有効な手段の1つなので、ぜひ有効活用していきましょう。