就職活動の際に、何をメインとして話したら良いのか悩んでいる方も多いかと思います。
なかでも、社会貢献についての話題は、メインとして話しても問題はないのか気になっている方もいるかもしれません。
何かの話題を就活の軸として話すには、その内容が就活という場面において適しているものなのか、事前によく考えておくことが大切です。
今回は、就職活動において、社会貢献の話題を軸とするのは良いのかどうか、注意点や軸にする際のポイントをくわしく紹介いたします。
社会貢献を就活の軸にするのはあり?
就職活動の際に、社会貢献をメインに話そうと考えている方にとっては、それを軸にして本当に良いのか、気になっている方も多いかと思います。
結論から言うと、就職活動で社会貢献を軸にして話すことは、あまりおすすめではありません。
なぜなら「社会貢献」と一口に言っても、その具体的な内容が見えてこないからです。
ただ単に「社会貢献をしたい」と強調しても抽象的であり、面接官にあまり良い印象を残せなくなってしまいます。
そのため、社会貢献というテーマを軸にして就職活動を進めていくのは、あまりおすすめとは言えないのです。
どうしてもこのテーマを就活の軸にしたい場合は、いくつかの注意点をしっかり押さえて話すことが大切です。
社会貢献を就活の軸にする注意点は?
社会貢献というテーマを就職活動の軸にする場合は、いくつかの注意点があります。
注意すべきポイントは「抽象的すぎること」「どの会社にも当てはまってしまうこと」、「社会貢献が企業の最終的な目的ではないということ」の3つです。
これらのポイントに当てはまって、面接官に悪い印象を与えないよう、事前にしっかりと社会貢献について考えておきましょう。
以下でそれぞれくわしく説明していきますので、社会貢献を軸にしようと考えている方はチェックしてみてください。
抽象的すぎる
社会貢献を就活の軸にしてしまうと、内容が抽象的になりやすいです。
なぜなら、一口に社会貢献と言っても、さまざまなものがあるからです。
どんな社会貢献をしてきたのか・これからどんな社会貢献がしたいのかといった部分が隠れてしまっては、具体性がありません。
単に「社会貢献」と一言だけで終わらせてしまうと、あまりにも内容が抽象的すぎて、面接官に「具体的に物事を伝えられない学生だ」という印象を与えてしまうでしょう。
そのため、社会貢献のテーマを就活の軸として話すには、きちんとその内容を具体的にすることが大切です。
何をもって社会貢献に取り組んできたのか、またその経験で得た力をどう企業に活かしていくのかをしっかりと考え、抽象的にならないようそれらを伝えてください。
どの会社にも当てはまってしまう
社会貢献を軸にしてしまうと、その内容がどの企業にも当てはまるものになってしまいがちなのも問題点の1つと言えます。
企業が取引先や消費者に向けてアピールする際に、社会貢献について触れている場合が多です。
そのため、どの会社にも当てはまる内容になってしまいがちなのです。
どの企業に当てはまるような軸になってしまっては、その企業への想いが充分に伝わらず「この学生は志望度が低い」と判断されても仕方ありません。
そのため社会貢献を就活の軸にする場合は、きちんとその内容に受ける企業の特色やアピールポイントを組み込んでください。
「こんな社会貢献をしてきた(していきたい)からこそ、この企業の〜〜の部分に共感しました」と企業の特徴を組み込んで話しましょう。
社会貢献が企業の最終的な目的ではない
そもそも、社会貢献をすることが企業の最終的な目的でないため、アピールポイントにならないという問題点もあります。
企業において社会貢献は、先述した通り、消費者などへのアピールとして使っている場合が多いです。
つまり、企業の最大の目的は、社会貢献ではなく自社の利益であると言えます。
社会貢献をしながら利益を出し、会社を成長させていくことが目的であるため、就活においてもきちんとその訴求ポイントに応えることが大切です。
そのため社会貢献だけを軸にするのは、アピールとして弱いと言えるのです。
したがって、その企業が先に見据えているものや、目的を成すために必要としているものをきちんと理解しておかなければなりません。
社会貢献を就活の軸にする場合のポイント
就職活動において社会貢献というテーマを軸にすると、あまり良い印象を与えにくいのが現実です。
しかし、上記で説明したいくつかの注意点や、あるポイントを押さえておくことで、その内容をより充実させたものにできます。
社会貢献を就活の軸とするためには「その企業と結び付けること」がとても大切です。
そこで、自分の就活の軸である社会貢献と、企業が目的としている利益の獲得や企業の業績へどう貢献していけるのかを伝えましょう。
社会貢献と企業の事業を結び付ける
社会貢献を就活の軸とするには、その内容と企業との結び付きを見つけることが大切です。
一口に「社会貢献」と言っても、内容が抽象的になりすぎてしまったり、どの企業にも当てはまってしまったり、就活の的を射ていないものになってしまったりしてしまいます。
それらを防ぐためには、社会貢献の内容を具体化し、企業がどんなものを求めているのか、どんな取り組みで社会貢献を行っているのか結び付きを考えることが大切です。
それらが見えてくれば、内容が具体的になり、ビジョンや想いがはっきりして、企業への熱意も伝わりやすくなります。
就活の軸を社会貢献にするには、このポイントに注意して、その内容をこれから受ける先の企業の特色や取り組みとリンクさせ、自分がどのように貢献できるかをよく考えましょう。
社会貢献を就活の軸にする際の例文
私は世間の流行や求められているニーズに応え、社会貢献にもつながるような商品のアイデアや企画を作り、御社の業績アップにもつながるような仕事をしたいと考えています。
私がこのように考えている理由は、私自身が社会貢献をすることに重きを置いているからです。
「社会に貢献するもの」つまり「社会で求められているもの」を作り出すことで、世の中にある、さまざまな訴求点に応えられるようになります。
また、その訴求点に答えられるようなアイデアを生み出せば、さらにニーズは高まり、業績がアップするのではないかと考えています。
業績をあげながら社会貢献できるようになることが、私の理想としている未来像です。
「二兎を追うようなものでは」と言われたこともありますが、私はそうは思いません。
御社の事業は社会への有用性を有しており、御社での業績がアップする、つまり御社がより社会に知られるようになれば、それが社会貢献へと直結していくからです。
世間のニーズに合わせて社会貢献しつつ、さらには御社の業績に貢献し、あらゆる側面を満たしていけるように尽力して参ります。
志望動機で「貢献したい」と伝えたいときはこちら!
就活の軸に「社会貢献」をおくと、企業選びの理由に「貢献したい」「地域貢献がしたい」とう2つが当てはまるようになります。
志望動機に「貢献したい」という内容を伝えたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
また、志望動機に「地域貢献したい」という内容を伝えたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、就職活動において社会貢献というテーマを軸にしても良いのかについてご紹介いたしました。
社会貢献を就活の軸に定め、内容を抽象的にしまうと、印象が薄れてしまい、良い印象を与えられないのが現実です。
しかし、きちんとポイントを押さえて企業との結び付きをうまく理解できれば、上手にアピールすることも可能となります。
もし就活の軸を社会貢献にするのであれば、事前にこれらの点をよく確認し、内容を充実したものにできるよう、しっかりと準備をしてください。
就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート