はじめに
就職活動を控え、学生時代に力を入れた出来事がなく焦っている方や、実際の仕事の内容をいち早く経験したいという方もたくさんいらっしゃると思います。
長期インターンシップは、数ヶ月の間企業で実際に働くことが可能で、給与も発生します。
自分に合った長期インターンを見つけて成果を出すことで、本番の就職活動の成功につながるため、ぜひ前向きに参加を検討しましょう。
今回は、長期インターンの探し方のポイントを解説します。
【長期インターンを職種で探す】職種から探すべき理由
職種は身につくスキルと直結するため、インターンの探しでもっとも重要といえます。
あなたが興味のある職種に関する長期インターンへ参加することで、企業の理解だけではなく、その仕事に対する理解や専門的なスキルを身につけることも可能です。
実際の就職活動の際も、長期インターンで学んだことや実績をアピールできれば有利になります。
また、身につけたいスキルを独学ではなく企業で学ぶことで、就職した際も周囲の人と差をつけられます。
【長期インターンを職種で探す】代表的な職種8選
職種から探すといっても、まだ自分が明確に何をやりたいのか決まっていない方も多いのではないでしょうか。
ここからは、学生に人気の高い代表的な職種をご紹介します。
以下で紹介する職種は、多くの企業にあるポジションであり、どの職種でも社会人としてのビジネスマナーや知識、スキルを身につけられます。
そのためどの職種にチャレンジすればいいかわからない方も、以下のインターンに参加すれば、本番の就職活動でも役立つものになるでしょう。
ぜひ長期インターンを探す際の参考にしてください。
営業
営業はお客様に商品・サービスを提案する仕事で、ほとんどの会社に存在する職種です。
営業と一口に言っても、個人向けか法人向けか、直接訪問するか電話で営業するかなど、さまざまな手法があります。
そのため、その会社がどんな商品やサービスを扱い、誰に提供しているのかをあらかじめ理解しておくことが重要です。
営業の長期インターンでは多くのお客様と関わる機会があるため、コミュニケーション力をはじめとする社会人の基礎的なスキルが身につきます。
また、会社の売り上げの責任を担う職種でもあるので、目標に向かって粘り強く頑張っていきたい方にはおすすめの職種です。
忍耐力などの精神力も身につき、就活で十分にアピールできる材料となります。
事務
事務の長期インターンは、企業全体の事務処理を行うのが仕事です。
書類作成スキルや電話対応のスキル、資料作成スキルなどの単純作業ではなく、幅広いスキルを身につけられるので、アシスタント職に就きたい方におすすめです。
また「社員のために役に立ちたい」というサポート精神を仕事に活かしたい方にも向いている職種だと言えます。
事務の仕事は、事務職以外にも営業職やマーケティング職など、多くの職種で応用が可能です。
そのため、社会人の基礎を身につけたい方にとっても意味のある内容となるでしょう。
事務作業のスピードが速ければ、それだけほかの仕事に集中できるので、結果として仕事ができる人だと評価されることも多々あります。
ライター
ライターの長期インターンは、Webサイト内のコラム記事の作成などが主な仕事です。
記事作成にあたり、市場のリサーチや記事構成を検討することもライターの業務なので、文章力だけではなく、記事作成までの段取りやスケジュール調整力が身につきます。
ときには外部の方などを招いて、インタビューを行うこともあるため、お客様とのコミュニケーション力も身につくでしょう。
会社によってはWebサイトの運営に携われることもあるので、現状の課題を分析し、どんな記事を書いたらより多くの人に印象づけられるのか、など数字から分析する力も必要です。
SEOなど、Webマーケティングのスキルも身につけられるので、マーケティング職を志望している方にとっても役立つものとなります。
エンジニア
エンジニアは、Webサービスやアプリの企画や設計、コーディングが主な仕事です。
就職活動では、制作した作品について具体的な経験や実績を述べれば、就活でほかの学生より優位な立場になります。
インターンではプログラミングスキルなどを身につけられるため、特に将来エンジニアを目指している方にとってはおすすめの職種です。
現在文系の学部などでITの知識がない方でも、業界の知識や基本的なスキルを身につけられるでしょう。
実際の業務で使用するプログラムは難易度が高く、扱う技術も高度になるため、独学や授業では身につけられないことも学べます。
また、自社でWebサービスやアプリの企画や設計を手掛けている会社は新しい技術を取り入れていることが多く、いち早く業界のトレンドをつかめます。
マーケティング
マーケティングは商品・サービスが売れる仕組みを作ることが仕事です。
長期インターンではWebマーケティングのスキルや、分析力などを身につけられます。
マーケティングは主に、お客様に対して直接アプローチをするリアルマーケティングと、Webマーケティングの2種類に分類されますが、SNSが浸透している現代ではWebマーケティングを中心に行う企業が増えています。
そのため、インターネット広告運用や自社メディアの運営などを任されることが多いです。
売れる仕組みを考えるために、市場のリサーチや商品のコンセプトの選定・広告の企画・マーケティングの施策や実行まで、幅広い業務を担当することになります。
そのためマーケティングスキルだけではなく、スケジュールのマネジメント力も身につくでしょう。
企画
企画職は商品・サービスの企画や、広告・PR業を主に担当します。
新規事業の立ち上げを任されることもあるので、企画が成功した経験などは就活でアピールできます。
また企画の立案だけではなく、その前段階で市場やニーズの動向の分析、課題の把握をするため、会社によってはマーケティング職と捉えられることもあるでしょう。
企画を実行するために経営陣に向けてプレゼンテーションを行うことも多いため、ほかの職種よりも経営層との関わりが多くなります。
発想力や挑戦心が求められるため、特にコンサル・広告業界志望の方におすすめです。
さまざまな部署や社外のパートナーと関わって仕事をするため、コミュニケーション力も身につけられます。
デザイナー
デザイナーは、Webサイトのイラスト作成・バナー広告のデザイン・企業のアイコンの作成などが主な仕事内容です。
デザインが好き、ITスキルを身につけたい人におすすめです。
また、将来フリーランスを目指したい人にも役立つスキルを学べるでしょう。
最近はインターネットを使ったサービスも増加しているため、デザイナーの仕事も需要が高まりつつあります。
業務の中でIllustratorやPhotoshopなどのソフトを使用することもあるため、インターンではこのようなグラフィックソフトのスキルを身につけられるでしょう。
デザイナーの仕事は実力主義の社会であるため、インターンの場で活躍できれば、そのまま新卒入社として採用してもらえるチャンスも多いです。
ディレクター
ディレクターは、自社商品・サービスの設計・製造・販売や人員管理など多岐にわたる領域で活動する仕事です。
そのため、現場の進行や管理を行うためディレクションの能力が求められます。
社内外の方とやりとりが発生するため、関係者と金額交渉や打ち合わせを行い、予算や納期などの調整を行います。
スケジュール管理や調整力・交渉力・コミュニケーション能力など、多くのスキルが身につくでしょう。
さらにWebディレクターの場合は、各部門の社員に指示を出すため、技術面での知識も必要になります。
インターンでは、Webサイトの運営、ライターやデザイナーなどの組織を束ねる仕事に携われます。
そのため、就職活動でリーダーシップをアピールできるでしょう。
【長期インターンを職種で探す】インターン探しのポイント
長期インターンを職種で探す際、多くの求人があり、どれにエントリーすれば良いのかわからない方もいるでしょう。
職種で探すためには、まず自分がどんな仕事に興味があるのかを理解することが大切です。
また、インターンはただなんとなく参加するだけでは意味がありません。
参加する目的を明確化して積極的に取り組むことで、実績や成果につながり、就職活動でもアピールができます。
ここからは、長期インターン探しのポイントをお伝えします。
自己分析をする
興味のある職種が決まっていない方は、自己分析で自分の興味のあることを整理してみましょう。
まずは自分の強みや好きなことを整理してみるのがおすすめです。
過去の人生を幼少期から振り返り、自分の価値観が変わったきっかけや、印象的な出来事を書き出してみましょう。
自分自身がどんな人間で、何を軸に人生の選択を重ねてきたのかが見えてきます。
また、無料で受けられる自己分析のWebサイトもあるので、自己分析が苦手な方はそのようなツールも活用できます。
参加する目的を明確化しよう
周りの人が参加しているからといって、なんとなく安易に参加するのはおすすめしません。
業界・職種・企業理解のため、スキルを身につけるためなど、具体的な目的をもって参加しましょう。
目的意識をもって参加することで、自然と積極的な姿勢になり、成果も出やすくなります。
また、長期インターンは参加そのものが評価されるのではなく、実際にそこでどんなことを成し遂げたのかという実績が問われます。
ただ参加するだけでは意味がなくなるので、必ず参加することで成し遂げたい目標や目的を意識しましょう。
【長期インターンを職種で探す】インターン探しの注意点
長期インターンは数ヶ月にもおよぶため、意味のある時間とするために、参加企業を選ぶときは注意したいところです。
参加する際には目的をもつことと、業界を幅広く検討することが重要となります。
あなた自身の将来の目標や、達成したいことを自分で理解しておき、自らのためになるプログラムを選びましょう。
意識を高く臨むことで、本番の就職活動や社会人になっても役立つものとなります。
ここからは、長期インターンを職種で探す際に注意するポイントをお伝えします。
目的をもって参加する
目的をもたずになんとなく参加してしまうのはNGです。
そのような気持ちで参加すると、ただ意味のない時間が長期的に続くだけで、あなた自身が苦痛になってしまうでしょう。
また自主的に動かず、指示されたことをこなすのみのでは成長できません。
実際に社会人として働くときも、周囲の先輩・上司は忙しい人が多いため、自ら積極的に学ぶ姿勢をもって仕事に臨むことが必要です。
このようなスキルを身につけたいなど、具体的な目的をもち、常に前のめりな姿勢で参加しましょう。
業界を1つに絞るのはおすすめしない
「この業界じゃなきゃダメだ!」と1つに業界を絞るのはおすすめしません。
自分の可能性を狭めてしまうこともあるので、できれば複数の職種で検討しましょう。
また、職種によっては人気が高いものもあるため、本番の就職活動で良い結果が出ないことも考えられます。
視野を広くもって、少しでも興味のある分野があればチャレンジしましょう。
実際にインターンを経験することで、その仕事のおもしろさややりがいが見えてくるかもしれません。
【長期インターンを職種で探す】長期インターンの探し方
実際に長期インターンに参加したいと思っても、探し方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。
インターネットで探すのは一番手軽な方法ですが、その中でも長期インターンの求人を専門で扱っているサイトが見やすく、おすすめです。
行きたい企業が見つかっているのであれば、企業HPから直接応募するのも良いでしょう。
また、大学のキャリアセンターでもインターン求人の紹介をしてくれます。
ここからは、長期インターンの探し方をご紹介します。
企業のHPから応募する
行きたい企業が決まっている場合は、企業のHPから応募するのも手です。
HPからアクセスすれば、求人を探す時間が短縮でき、余計な求人を見ることなく応募できます。
ただし企業に直接エントリーする際も、複数の企業へ応募するようにしましょう。
人気企業や人気職種には応募が殺到するのも通例であり、枠は数名程度と決まっている会社も多くあります。
あまりに自身のエントリー数が少ないと、インターンに参加できなくなる可能性もあるため、注意しましょう。
大学のキャリアセンターから応募する
大学のキャリアセンターを利用するのも手です。
キャリアセンターは、インターンだけではなく就職活動全般の悩みや問い合わせに対応してくれる場所です。
どの職種のインターンに応募すれば良いのかわからないときも、相談してみると良いでしょう。
あなたの希望に合わせて、幅広い職種のインターン求人を紹介してくれる可能性があります。
また、もしインターンの選考で面接があって、それに不安を感じていれば、キャリアセンターでは面接の対策も行ってくれます。
長期インターン募集サイトを利用する
一番気軽に求人を探せる方法は、長期インターンの募集サイトを利用することです。
ただし、職種だけで絞り込むとかなり多くの求人が出てくる可能性もあるため、それを一つひとつ確認していくのは大変な作業です。
まとまった時間が取れるときにじっくり検討しましょう。
また、職種で絞り込むのではなく、TOPページに出ているおすすめ求人などもチェックして、自分が検討している職種以外の情報も確認してみると良いでしょう。
思わぬところに仕事との出会いがあるかもしれません。
就活市場インターンがおすすめ
就活市場のインターンは、あなた専任のエージェントが個別で求人を紹介する制度です。
そのため、自分に合ったインターンがわからない方や、どんな求人があるのかわからないという方は、就職市場インターンを利用してみましょう。
登録後は担当と面談を実施し、あなたの希望や意見を聞いたうえで、適切なインターンシップ情報を紹介してくれます。
自分で求人を探す手間が省けるため、探すのが面倒に感じている方にも、もちろんおすすめです。
名前や連絡先、学校名などを入力するだけで簡単に登録ができるため、ぜひこちらのサービスを有効活用してみてください。
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まとめ
長期インターンは、職種から探すのがおすすめです。
人気企業や人気職種の長期インターンは、参加枠が少ないこともあり、すぐに募集終了となる可能性があります。
そのため、1つの職種に絞るのではなく、いろいろな職種のインターンを幅広く検討しましょう。
また長期インターンは数ヶ月にもおよぶため、しっかり目的意識をもって参加することが大切です。
そのような気持ちで参加することによって結果へつながり、スキルや知識も社会人と同じレベルまで身につけられます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート