はじめに
長期インターンへの参加を考えている学生の中には、自身が「大学2年生である」という人も少なからずいるでしょう。
インターンは、大学2年生でも参加できるものなのでしょうか。
この記事では、長期インターンに大学2年生でも参加できるかどうかについて解説しています。
メリットとデメリットについても触れているので、悩んでいるという人はぜひご覧ください。
長期インターンに参加することが何につながるかを見ていきましょう。
長期インターンは2年生から参加できる?
結論からお伝えすると、大学2年生からでもインターンシップに参加することは可能です。
大学2年生を積極的にインターンシップへ招き入れようとする企業もあるほどです。
インターンには「短期インターン」と「長期インターン」の2種類があります。
大学2年生が参加できるインターンとは、基本的には長期インターンを意味します。
なぜなら、短期インターンは、現在就活を進めている大学4年生向けのものが多いからです。
つまり、大学2年生でインターンシップに参加するなら、長期インターンになると考えておきましょう。
長期インターンの多くは、大学生であろうとも一般企業に勤める会社員のように、週に決まった回数・決まった時間の勤務となります。
それなりの時間が割かれると覚悟しておきましょう。
2年生から長期インターンに参加するメリットは?
大学2年生から長期インターンに参加するメリットとは、具体的に以下の5点があげられます。
・周りの大学生と差別化できる
・ビジネスマナーを身につけることができる
・お金をもらいながら働ける
・早くから就活への意識が高まる
・就活で有利に働く
「まだインターンへ参加するのは早い」と思うかもしれませんが、大学2年生が長期インターンに参加するメリットは明確にあります。
具体的にどのようなメリットがあるのかをくわしく見ていきましょう。
周りの大学生と差別化できる
大学2年生からインターンシップに参加すると、周りの大学生との差別化がはかれます。
企業の採用担当にアピールできる、差別化するポイントは以下の通りです。
・大学2年生からインターンに参加する学生は少ないので採用担当から興味をもたれやすい
・インターンに参加する、確固たる目的があれば仕事に対する熱意をアピールしやすい
・実際のビジネスの現場で得た知識を就活にも活かしやすい
これらはすべて、周りの大学生にはない魅力があるとアピールできるポイントとなります。
また、考えや思いを巡らせるだけでなく、実際にインターンに参加して働いてきたという行動をもとに、就活に対する想いを示すことができます。
つまり、口だけではない人間であるということをアピールできるのです。
ビジネスマナーを身につけることができる
インターンシップでは、実践を重ねていくことでビジネスマナーが身につきます。
インターンシップ生として働くと、実際の会社で会社員と肩を並べながら仕事をすることになります。
資料作成や簡単なテレアポを担当したとしても、自分の取り組んだ仕事が回りまわって、社外に発信されていく様子を目の当たりにすることとなるでしょう。
また、来訪客に対してお茶出しをしたり、社内の先輩や上司と会話をしたりするだけでもさまざまな学びがあります。
インターンに参加していると、そうした場面と自然に遭遇できるため、ビジネスマナーが身につくのです。
知識だけがあっても、実際にやったことがあるのとないのとでは差があります。
学生であっても社会人と同じような経験ができるからこそ、インターンシップに参加する意義があるのです。
お金をもらいながら働ける
大学生がインターンシップに参加する大きなメリットの1つに、給料があります。
インターンシップは、ほとんどの企業が学生に給料を支払っています。
正社員と同じような額とまではいきませんが、業務内容によってはアルバイトよりも多く稼げるインターンシップもあるでしょう。
なかには、仕事の成果に応じて支払われるインセンティブを設定する企業もあります。
学生は、働きながら仕事について勉強する立場にありながらも、労働の対価としてお金を得られるのです。
経験を積みながらお金も稼げるインターンシップは、普通にアルバイトをするよりも大きなメリットがあると言えるでしょう。
就活に向けた具体的な準備を進めながらお金がもらえるのは、インターンシップ以外にありません。
早くから就活への意識が高まる
大学生がインターンシップに参加すると、早い段階から就活に対する意識が高まるというメリットもあります。
いわゆる自分自身のモチベーションを前向きにコントロールできるのです。
いざ、就活の準備を進めていくと「もっと早くから準備しておけば良かった」と思う場面は多々あります。
たとえば以下の3つのケースが考えられるでしょう。
・志望する企業のインターンシップ募集が締め切られていた
・ESや履歴書の作成に手間取ってしまう
・自己分析やエピソード作成がなかなか進まない
大学を卒業後に就職をするのなら、ほとんどの学生が就活を経験することになります。
働く理由が人それぞれあるように、就活の進め方についても、その人に合った方法を選ぶべきです。
大学2年生からインターンシップに参加すれば、早くから就活に対するモチベーションを高められます。
したがって、必要な情報や締め切りを逃すようなことはなくなるでしょう。
就活で有利に働く
大学2年生からインターンシップに参加すると、インターンシップの経験が就活で有利に働く場合があります。
インターンシップという言葉は聞き馴染みのある用語になりましたが、それでもまだ長期インターンに参加した経験のある学生は多くありません。
つまり、長期インターンに参加していたという経験そのものが、就職活動の場で有利に働く可能性が高いと言えるのです。
インターンは働くことと直結しているため、仕事に対する姿勢やモチベーションも自然とアピールできます。
長期インターンの経験から伝えられる自己PRは別で考えなければなりませんが、エピソードとしては充分でしょう。
こうした就活での活用事例もふまえて、長期インターンへの参加は、学生にとってメリットが多いものなのです。
長期インターンに参加するデメリットは?
長期インターンには、参加するデメリットもあります。
具体的には以下の2点です。
・普通のアルバイトよりもきびしいことがある
・責任を求められるようになる
実際の現場で社会経験が積めるインターンには、もちろん大変な側面もあるのです。
デメリットを事前に理解し、納得して働けるようにしましょう。
普通のアルバイトよりもきびしいことがある
インターンは、普通のアルバイトをやっているよりも「きびしい」と感じることが多々あります。
代表的な理由として、以下の3点があげられるでしょう。
・シフトの融通がきかない
・会社規定に沿った行動をしなければならない
・髪型や髪色(ネイル)に制限がある
大学生といえども、インターンで企業の一員になるのなら、社会人と同様の行動が求められます。
自由に休みが取れるアルバイトと違い、土日のいずれかは必ず出勤するというようなきびしいルールがあるかもしれません。
また、見た目についてもインターンシップ生として企業に出入りする以上、それなりの身だしなみを求められるでしょう。
服装から髪型、ネイルに至るまでルールが設けられているケースも少なくありません。
インターンは、普通のアルバイトとして働くよりも自由が制限されると認識しておいてください。
責任を求められるようになる
インターンシップに参加すると、企業の一員としてそれなりの責任を求められる場合があります。
インターンシップ生が担う仕事は、簡単な資料作成やテレアポなど業務の一部を担当するものばかりです。
しかし、たとえ一部であったとしても業務は業務です。
作成した資料に誤りがあれば、社内や客先で混乱が起こってしまうかもしれません。
テレアポ1つにしても、電話に出る応対の仕方によってはクレームが発生してしまうこともあるでしょう。
実際に勤めている社員と同じ業務を担当させてくれる企業であれば、なおさらです。
仕事に対する責任が一気に重くなるため、アルバイトとして働くよりもいっそうのプレッシャーや、責任を感じる場面が多々あると考えられます。
こんな人に長期インターンはおすすめ
インターン参加のメリットとデメリットを理解したら、長期インターンがどのような人におすすめできるかを見ていきましょう。
長期インターンに向いている人の特徴は2つあります。
・成長意欲が高い
・就活に向けて早くから対策しておきたい人
長期インターンの特徴を見ていると「あまり自分には向いていないかな」と思う人もいるでしょう。
しかし、長期インターンをしていれば、就活に対してかなり早い段階から準備ができます。
長期インターンの参加に迷ったら、自分がインターンを通じて何をしたいか考えたうえで判断してみてください。
成長意欲が高い
成長意欲が高い人は、長期インターンに参加するのがおすすめです。
長期インターンは、実際の会社で社会人たちと肩を並べながら仕事をします。
社会の洗礼を受けるでしょうし、仕事に対する責任の重さを痛感するでしょう。
長期インターンに参加すれば社会の荒波にもまれながら、自分自身を磨き上げることができます。
インターン先によっては、社員と同じような業務内容をこなす会社もあり、ビジネススキルや知識は自然と身につくでしょう。
普通のアルバイトとして働くよりも、いっそうの責任感が生まれます。
こうした環境は、成長意欲の高い人にぴったりの場です。
自分自身の殻を打ち破るには、難しい経験を繰り返し乗り越えていくことで、実力を身につけるしかありません。
就活に向けて早くから対策しておきたい人
就活に対して早くから対策を打っておきたいという人も、長期インターンへの参加がおすすめです。
インターンに参加しようとすると、インターンを実施する企業についての情報を調べます。
業界や職種など、自分がどのように働くかについて実際に調べながら、情報を集めることとなるでしょう。
つまり、大学2年生からインターンに参加すると、確実にほかの大学生よりも、何歩も先を進むこととなります。
仕事や働くことについて考えを巡らせるだけでも、何もしていない学生とは大きな違いが生まれるのです。
大学2年生からでも、インターンに参加することには大きな意味があります。
就活への意識が高まり、知識が得られるので確実に自分自身を磨けるでしょう。
長期インターンへ参加する前に確認しておきたいこと
最後は、長期インターンに参加する前に確認しておきたいことを押さえておきましょう。
インターンに参加する前に、ぜひとも確認しておきたい点は以下の2つです。
・インターン先の情報は事前に確認しておく
・参加する目的をしっかりと明確にする
インターンに参加しながら考えるのでもかまいませんが、やはり長期インターンに参加するなら、目的をしっかりと定めておきましょう。
参加することでも意義のあるインターンですが、目的があるともう一段階、大きな意義のある経験ができます。
インターン先の情報は事前に確認しておく
インターン先の情報は、参加を決める前にきちんと確認しておきましょう。
インターンは、大学生であっても企業に勤める社員と同じように働きます。
就活を念頭に置いているのであれば、自分が興味のある業界・企業であるかどうかは非常に重要です。
働いてみたいと思っている業務内容であるかも、経験を積むという意味ではかなり重要になるでしょう。
インターン先の事業内容は、どのようなものになっているのかをきちんと研究しておきましょう。
できれば企業情報を眺めるだけではなく、競合他社の業務内容と比較できると違いがわかりやすくておすすめです。
希望する職種や業界を選べない場合、インターンに参加してから楽しくないと感じてしまいます。
自分にとっても、受け入れ先の企業にとってもこれほど無意味な時間はありません。
参加する目的をしっかりと明確にする
インターンに参加するのであれば、参加する理由や目的を自分の中できちんと整理しておきましょう。
インターンシップは、参加するだけでも意義があります。
しかし、責任の重い仕事や、社会人と変わらないような業務を担当するからこそ、目的意識をもって働くべきです。
ビジネスマナーを身につける・業界知識を身につけられれば、たとえインターンシップ先の企業で働かなくとも将来的に役立つでしょう。
社会人として理想的な行動が自然とできるようになります。
もちろん、就活についてそこまで考えられないからこそ、インターンに参加するということもあるでしょう。
その場合は、今からでもかまいません。
インターンに参加する目的を明確にできるよう、考えを巡らせてみてください。
ちょっとした心構えの違いで、インターンシップがより大きく実を結ぶでしょう。
まとめ
長期インターンに大学2年生から参加する意義について、メリットとデメリットを照らし合わせながら考えました。
長期インターンに限らず、インターンは社会人としてのスキルを身につけられる良い機会です。
働くことの大変さや意義を、その身をもって体験できます。
目的をもって参加することで、身につけられる知識やスキルは何倍にもなります。
長期インターンへの参加をきっかけに、就活を成功させるためのヒントをつかんでください。
意識するだけでも、きっと長期インターンに参加しながら自分の中で考えがまとまっていくでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート