規律性を就活でアピールしたい!自己PRでの書き方を解説

規律性を就活でアピールしたい!自己PRでの書き方を解説

はじめに

就活においては、自分の強みをどれだけ上手に採用担当者へアピールできるかが成功のカギとなります。

ただ、アピールポイントはなんとなくわかっていても、どのように伝えるかで悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

誰にでもその人なりの強みは必ずあります。

しかし、その強みは実際に就職してから役立ちそうなものでなければなりません。

そこで、今回は規律性をテーマにした自己PRの作り方について解説します。

ぜひ本記事を参考にして、内定を勝ち取りましょう。

【自己PR:規律性】規律性とは何か

規律性とは端的にいうと「ルールや規範を守る力」です。

社会にはさまざまなルールや規範があり、それが守られなければ秩序を維持できません。

しかし、残念なことに世の中には弱い人間やずるい人間がいます。

「その方が楽だから」とルールや規範を無視する人も出てきます。

そのなかで、ルールや規範を守り続けられるということは、規律性や協調性、まじめさと言い換えられるのです。

また、規律性があるとは、ただルールを守る受動的な態度であることとは違います

誰かによって決められたことにただ唯々諾々と従うのではなく、主体を保ったまま全体の規律を守ることです。

以上から、規律性がある人は「誰かに強制されているのではなく、自らの強い意志でルールや規範を守っている」といえます。

規律性は大いにアピールできる

規律性は社会人として重要なスキルのうちの1つといえます。

社会人となり、会社に属すということは、その企業の看板を背負っているということになります。

そのため、規範やルールを破り、軽率な行動をとることは企業の評判を落とし、名誉を傷つけることになりかねません。

規律性がある人は、軽率な行動を起こす可能性が低く、何事も責任感を持って取り組んでくれそうという印象を与えられます。

そのため、どの企業でも欲しい人材として挙げられるでしょう。

規律性と「マナーを守ること」は違う?

ルールや規範というと、食事のマナーや冠婚葬祭の礼儀を思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、それらは規律性とはまた別のものなので、混同しないように注意しましょう。

マナーは他人の目が気になるから守るものであり、もし部屋自分しかいない場合、気にする必要はありません。

ほかの人を不快にさせないため、そして皆がある程度同じような動きをしないと収拾がつかなくなるため、食事のマナーや冠婚葬祭の礼儀が必要になるのです。

一方、規律性は他人の目があるから守るものではなく、たとえ自分1人しかいないときでも常に守り続けてこそ、規律性があるといえます。

いくらマナーや礼儀に詳しくても、たとえば誰も見ていないところで仕事をさぼるような人は、規律性があるとはいえません。

仕事で必要なビジネスマナーは入社後に教えてもらえますが、規律性は誰かに教わるものではなく、自力で身につけるものといえます。

だからこそ、アピールポイントとして有効なのです。

【自己PR:規律性】規律性を自己PRに使う際のポイント

規律性を自己PRに使うのであれば、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

それを押さえられていないと、あなたの伝えたい内容が相手にうまく伝わりません。

あなたと企業の採用担当者はほとんど初対面であり、相手はあなたのことをほとんど知りません。

そのため、あなたの強みを知ってもらうには、自己PRの内容が重要な役割を果たします。

したがって、数多くの自己PRに目を通す採用担当者の印象に残るものを作成しなければならないのです。

①具体的なエピソードとあわせる

ただ自己PRで規律性があることを伝えただけでは、思ったような効果は期待できないでしょう。

なぜなら、規律性があると書いてあるだけでは、それが本当なのかどうか採用担当者にはわからないからです。

そのため、規律性があることをアピールするためには、具体的なエピソードを添えて説明しなければなりません。

あなたの規律性の高さがどういった場面で発揮され、その結果どのような成果を生んだのかを語る必要があるのです。

規律性の高さを裏づける具体的なエピソードがあれば、企業の採用担当者も納得できるでしょう。

具体的なエピソードが思いつかない場合は、自己分析がまだ足りていないのかもしれません。

あなたの規律性の高さが役立ったエピソードを探してみましょう。

②入社後のイメージも伝える

企業が規律性の高い人材を探しているのは、もちろん自社でその強みを活かして活躍してもらうためです。

せっかく採用しても規律性の高さを発揮されないのであれば、企業としてはあなたを採用する意味がありません。

企業は、その人材のもっている規律性が社内で良い効果が生むことを期待しています。

そのため、応募者も入社後のビジョンを述べておくべきなのです。

入社後はどのようにあなたの規律性を活かしていくのか、入社後のイメージも同時に伝えてください。

入社後のイメージを描くことは、あなた自身のモチベーションを上げるのにも役立つはずです。

あなたを採用することで企業にとってどのようなメリットがあるのか、そしてどういった成果をあげたいのか、存分にアピールしましょう。

③他の強みと掛け合わせるのも良い

もし自己PRが規律性だけでは不安だというのであれば、ほかの強みを掛け合わせるのもおすすめです。

このとき、どんな強みが使えるのかというと、たとえば分析力があげられます。

分析力とは、状況を的確に分析し、その分析結果をもとにして計画を練り、規律的に遂行していく力です。

実際に計画を立案して、それを遂行していくには、たとえ地道な作業でも物事を着実に進めていかなければなりません。

しかし、規律性のある人にとっては、物事を計画的に進めていくのは苦ではなく、むしろ得意なはずです。

規律性と分析力を兼ね備えていることで、あなたは計画を着実に遂行するための貴重な戦力として活躍できるでしょう。

採用担当者にそれが伝われば、内定に向かって大きな一歩を踏み出せます。

【自己PR:規律性】規律性を魅力的に言い換えよう

規律性という表現は抽象的でどんな強みか少々わかりにくいです。

例えば、規律性は主に「ルールを守ること」と「規則正しく行動すること」の2つの意味でとらえられることがあり、「規律性」と伝えるのみではわかりにくいです。

そのため、具体的に言い換えたり、ほかの表現に言い換えることであなたの強みがどんなものなのかをわかりやすくアピールできます。

責任感がある

どんなときも一貫してルールや規則を守る人は責任感が強いといえるでしょう。

社会人として様々な人と関わる上で責任感を持ち、誠実に行動することは大変重要です。

特に金融業界やシステムエンジニア、経理などの職業を志望する場合、大いに評価してもらえることでしょう。

チームワーク力がある

チームワークを高めるには、チーム内でのルールや規範を守ることが大変重要です。

ルールはチームのメンバー同士が効率的、かつ気持ち良く業務を進めていくための約束事といっても良いでしょう。

もし1人でもそれを守れないメンバーがいたら、仕事がうまく回らないばかりか、場の雰囲気が悪くなるかもしれません。

また、仕事をする以上どんな組織にも目標があり、その目標を達成するためにメンバー同士で協力し合います。

そのなかで、新たなルールが必要になることもあるでしょう。

そのとき、規律性の高い人材がいれば、業務を効率よく進めるために必要なルールを作り、チームを適切な方向にリードしていけるはずです。

妥協しない

規律性がある人は、自分の意見を持ち、周囲の意見に流されない人が多いです。

このように、軸がぶブレず、目標の達成のために妥協しない姿勢は評価されることでしょう。

特に挑戦や成長を大切にする企業で評価されやすい強みの言い換え表現といえます。

一方、完璧主義や頑固といったマイナスなイメージを与えてしまう可能性があるので、このようなマイナス面を払拭できるようなアピールをすることがポイントです。

スケジュール管理が得意

こちらは「規則正しく行動すること」という意味合いの言い換え表現です。

スケジュール管理も社会人として重要な素質の一つです

スケジュール管理ができていないとクライアントに迷惑をかけてしまう原因となってしまいます。

期限内にタスクをこなしたり、計画通り物事を進めることが得意な人におすすめの言い換え表現です。

【自己PR:規律性】自己PRに規律性を書く際の構成

自己PRに規律性を書く際、企業の採用担当者の目をひくには、どのような構成にすべきなのでしょうか。

まず、どのような場合でもビジネス文書は結論から書くのが原則です。

どんなことでも結論から始めないと、相手に何を言っているのか伝わりません。

それは就活の自己PRでも例外ではなく、自分の強みが何か最初に述べる必要があります。

以下で説明する構成は、規律性に限らず、さまざまな自己PRで使える構成なので必ず習得しておきましょう。

まずは自己PRの内容を伝える

自己PRは自分の強みから始めます。

就活生の自己PRといえど、ビジネス文書として完成された構成でなければなりません。

あなたの強みは「規律性があること」だと最初に述べましょう。

これを伝えずにエピソードを語り出しても、相手は話の内容を理解できません。

何を伝えたいのかわからなければ、採用担当者は読むのをやめてしまうおそれもあるため、必ず強みを最初に伝えてください。

あなたの強みがわかれば、採用担当者もあなたの自己PRに興味をもつかもしれません。

最初に強みの内容を伝えるのは、読み手である企業の採用担当者の目をひくという目的もあります。

ライバルに差をつけ、採用担当者の印象に残るためには、必ず強みの内容から始めてください。

自分の強みが発揮された出来事を語る

自分の強みが「規律性がある」ことだと伝えたら、その次に語るのは具体的なエピソードです。

あなたの強みである規律性が発揮された出来事を語りましょう。

具体的なエピソードなしでは信ぴょう性に欠ける自己PRになってしまいます。

いくら強みがあっても、それが実際に発揮されていなければ意味はありません。

あなたのもっている規律性が、どんなメリットをもたらすのか実例を示しましょう。

そうすれば、採用担当者にとってもあなたを採用した場合、どんなメリットがあるのかをイメージしやすくなります。

そのため、強みの裏づけエピソードは自己PRには必須なのです。

また、あなたの規律性が発揮されたエピソードをいくつか用意しておくと面接の対策にもなります。

入社後のイメージも語る

入社後、あなたが自分の強みである規律性を活かして、どのような活躍ができるのかもアピールする必要があります。

せっかくの強みも、どのような場面で発揮されるのかイメージがわかなければ、採用には至らないでしょう。

過去に規律性を発揮して成功したエピソードをもとに、入社後どのように自分の強みを発揮していくかを語ってください。

まだ入社もしていないうちから、自分が働いている姿を想像するのは、たしかに難しいかもしれません。

それでも入社後どのように活躍したいのか語れるということは、それだけその企業へ就職したいという気持ちが強いことのあらわれでもあります。

入社後のイメージを語ることで、あなたの本気度を採用担当者にはっきり示してください。

最後に改めて強みを述べる

強みの内容、裏づけエピソード、入社後のイメージのあとは、最後に改めて強みを述べましょう。

最後にもう一度あなたに規律性があることを述べれば、相手への印象がより強くなります。

大切なことは繰り返し伝えることが大切です。

数多くの自己PRに目を通している採用担当者の印象に残るためには、効果的な伝え方をしなければなりません。

最初と最後にあなたの強みである、規律性という言葉を繰り返すことで、印象的な自己PRを目指しましょう。

自己PRは文字通り、あなたの強みを企業の採用担当者にアピールするための文章です。

ぜひ、あなたの強みである規律性が余すことなく伝わるような構成の文章を目指しましょう。

それができれば内定はぐっと近づきます。

【自己PR:規律性】規範性を自己PR!例文を紹介

ここからは、実際の規律性をアピールする自己PRの例文を紹介します。

規律性といっても、ただ規則やルールを守っているだけでは強みにはなりません。

たとえば、誰も動かなかったとしても自分から動く主体性も規律性があるといえますし、大人数をまとめていかなければならないチームワークにも規律性は不可欠です。

自らメンバーに声をかけて何かをやり遂げることも規律性のあらわれといえます。

規律性とは「周囲がどうあれ自分から動ける力」といっても良いでしょう。

例文①:アルバイト

例文①

私の強みは規律性があることです。

どのようなときも自分で主体的に考え、そのとき自分がすべきことは必ずやり遂げます。

例えば、大学時代に常に人数が足りていない職場でアルバイトをしていました。

しかし、アルバイト仲間はその状況に不平を言うだけで、自分からアクションを起こすことは特にありませんでした。

そこで私は、業務の効率化を自らはかり、また学内でのアルバイト求人を自分で出すことにしたのです。

まずは少ない人数でも仕事が回るようにしなければなりませんし、それでも足りない人員をどうしても確保する必要がありました。

あらゆることは「自分が動くか動かないかである」ということが、この経験から学んだことです。

どのような状況下であろうと、嘆いている時間があるなら、自分から動けば必ず解決策が見つかると思います。

したがって、入社後も自分から率先して動いて結果を残していきたいです。

私には、どんな状況下であっても自ら動ける規律性が備わっています。

例文②:文化祭の実行委員

例文②

私の強みは規律性があることです。 私は大学の文化祭で実行委員を務めていました。

文化祭のような大きなイベントを成功させるためには、チームワークが不可欠です。

そこで、効率的にスポンサー集めをするために、スポンサーになってくれそうな企業のリストを作る係・交渉に行く係・スポンサーとやり取りする係を最初に決めました。

私は全体の取りまとめをしていましたが、それぞれの係で欠員が出たときは、自ら動きチームの一員として体も動かしました。

この経験から学んだのは、チームとして適切に動けば、頭数以上のパフォーマンスを発揮できるということです。

そして、入社後もチームとして、どのように動いていくかを常に考えながら行動していきたいと考えています。

ただし、チームとしての動きを大切にするには、メンバーそれぞれが規律ある行動をし、特にリーダーは常に規律ある行動が求められるはずです。

そこで、私の強みである規律性が役立つのではないかと思います。

例文③:部活

例文③

私の強みは規律性があることです。

私は大学時代に文芸部に所属していました。

しかし、私が入部した当時はメンバーの結束力は皆無で、サークルとしては廃部寸前でした。

このままではいけないと思った私は、メンバーの一人ひとりに連絡を取り、企画を催し、サークルとしての冊子を作成して文化祭で販売したのです。

すでに幽霊部員と化していたメンバーの中には「今更参加しても良いのか」と迷っている者もいましたが、それでも大切なメンバーであることを伝え、ほかのメンバーとうまくやれるように気を配りました。

その過程でメンバー同士も次第に仲が良くなっていき、部室が活気づくようになったのです。

私はこの経験から、何かを成功させるには、メンバー同士のコミュニケーションの場を提供することが必要だと考えています。

入社後も、社員一人ひとりとコミュニケーションをはかり、チームとしてまとめあげ、パフォーマンスを上げていきたいです。

それには私のもっている規律性が役立つと思います。

おわりに

就活の自己PRでは、あなたの強みを企業の採用担当者に知ってもらわなければなりません。

企業が求めているのは「主体性」「チームワーク力」「コミュニケーション能力」がある人材で、規律性のある人はこれらの特徴を兼ね備えています。

ただし、それを採用担当者に理解してもらうためには、自己PRの構成に工夫が必要です。

結論から始まり結論で終わり、裏づけエピソードと将来の展望は必ず記載し、採用担当者の印象に残るような自己PRを作成しましょう。

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