「接客業にチャレンジしてみたい」
「接客業の志望動機ってどう書けばいいの」
など、就職活動中の人で悩んでいる方は多いでしょう。この記事では、接客業の志望動機を書くコツや注意点を紹介します。
志望動機を書く際に注意したい点は、企業の印象に残るように書くだけでなく、「採用することで企業にとってメリットがある」と感じさせることです。
接客業の経験者は、体験したエピソードなどがあればそれを交えて書くとベストですが、未経験者でも上手く書けるように参考になる例文も紹介します。
志望動機が上手く書けずに悩んでいる人は、インターネットや本を参考にし、まずは書いてみることをおすすめします。何度も繰り返し練習することで、より良い志望動機が完成します。
是非この記事を読んで、参考にしてください。
接客業の仕事とは?
接客業と言えば、飲食店やショップ店員、美容室やホテルの受付などをイメージすると思います。
業種に関わらずお客様をもてなしたり、案内したりすることを「接客」と言い、その仕事の種類は、非常に多く存在します。そのため、求められるスキルや向き不向きは、接客業の種類によって違うと言えるでしょう。
しかし、接客業で共通して重要とされるのは、「お客様が満足してサービスを受けることができる」という点です。そのため、お客様のニーズを理解する能力や、臨機応変に対応する能力はどの仕事においても大切でしょう。
【接客業の志望動機】接客業で求められる力
では具体的に接客業で求められる力について解説します。
接客業では主に
- 接客力
- コミュニケーション力
- 対応力
- 観察力
- 傾聴力
が求められます。
接客力
まず接客業には接客力が求められます。
接客力とは、お客様とのコミュニケーションを通じて、お客様が心地よく過ごせるようにし、満足度を向上させる能力になります。
このような力は実際に接客業を経験した人でないと、持つことはなかなか難しいです。
しかし、接客業を経験し、接客力を持っている人は直接その力が活きるので、接客業にとても向いていると言えるでしょう。
コミュニケーション力
接客業の仕事はコミュニケーションを通してお客様の満足度をあげる事なので、コミュニケーション力は必須の能力になります。
コミュニケーション力が高ければ、どんな状況でも乗り切ることができるでしょう。
コミュニケーション力が低い人だと日々の業務がかなりのストレスになってしまいますが、コミュニケーション力が高い人であればストレスを感じることは少ないでしょう。
対応力
対応力も接客業ではかなり重要になっています。
接客業では日々様々な状況に直面します。それらを解決し、円滑にお客様の対応を進めるためには対応力が必要です。
状況に応じて臨機応変に動ける対応力は接客業のみならず、どの仕事においても必要な力になります。
対応力がなければ、問題解決に時間がかかってしまい、円滑に業務を行うことができなくなってしまうでしょう。
そのため企業側は、円滑に、効率的に業務を進めることのできる対応力を求めています。
観察力
観察力も非常に重要な力です。
日々の業務をマニュアル通りにこなしていくだけでなく、お客様の行動を観察し、そのお客様が何を求め、何を探しているのかが分かれば、素早く、円滑にお客様の対応をすることができます。
また、お客様の観察だけでなく、周囲の環境であったり、同じ従業員の行動も観察することで、良いところは吸収し、問題に感じたことは周りに共有することで組織全体の生産性が向上します。
このような観察力は接客業において必要な力になります。
傾聴力
傾聴力とは相手の話に耳を傾け、熱心に聞くスキルのことを指します。
この力によってお客様との信頼関係を築き、本音を聞き出しやすくなり、お客様の購買につなげることができます。
傾聴力はお客様だけでなく、同じ従業員に対しても使うことができます。
話しやすい雰囲気を作ることで、組織環境や従業員間の関係について意見があればそれを聞き出し、共有することで組織をよりよくすることがで切るでしょう。
【接客業の志望動機】接客業に向いている人とは
接客業で求められる力について解説しました。
次は接客業に向いている人の特徴を紹介していきます。
接客業に向いている人の特徴として
- 人と関わる事が好きな人
- 人に好かれやすい人
- 周りを見ることができる人
- コミュニケーション力が高い人
- ルーティーン作業が得意な人
の5つがあげられます。
人と関わる事が好きな人
人と関わることが好きな人は接客業に向いています。
接客業は文字通り、人と接することが仕事になります。
人と関わることが好きな人は接客業を楽しむことができるため、人よりもストレスなく仕事を続けることができるでしょう。
人と接する事が苦手な人は、毎日苦手な事をし続けることになるため、なかなか仕事を続けることが難しくなるでしょう。
人に好かれやすい人
人に好かれやすい人も接客業に向いています。
接客業は店舗や施設でお客様をもてなしたり、商品を提供する仕事になるので、まずはお客様と良好な関係を築く必要があります。
良好な関係を築くことができれば、お客様に「この店で商品を買おうかな」「この商品を買おうかな」と思ってもらえます。
そのため、人に好かれやすければ、良好な関係を築きやすく、それがお客様の購買につながりやすくなります。
このように、人に好かれやすい人は売上に貢献できるので、接客業に向いていると言えるでしょう。
周りを見ることができる人
周りを見ることができる人も接客業に向いています。
自分の事にとらわれて、周りを見て行動できない人はどのような仕事においてもマイナス要素になります。
接客業では特にお客様優先なのでより周りを見る事が重要になっていきます。
周りを見ることができる人は、状況によって臨機応変に対応することができ、起きた問題をスムーズに解決する事ができます。
逆に周りを見ることができない人は、臨機応変に対応することができず、問題を解決するのが難しいです。
コミュニケーション力が高い人
コミュニケーション力が高い人も接客業に向いています。
コミュニケーションとは互いの意思疎通を取る事を指しており、話す力だけでなく、聞く力や読み取る力も含まれています。
お客様の悩みや要望を聞き出し、読み取る事ができれば、お客様の購買につなげることができるでしょう。
また接客業は、お客様だけでなく同じ従業員ともコミュニケーションを取らなければなりません。
コミュニケーション力が高い人はそれを苦痛に思わないため、仕事を続けやすい傾向にあり、接客業に向いています。
ルーティーン作業が得意な人
ルーティーン作業が得意な人も接客業に向いています。
接客業は基本的に店舗内などで同じ業務をしていくので、ルーティン作業が苦手な人に取っては、退屈であったり、苦痛に感じてしまうかもしれません。
仕事を退屈・苦痛に感じてしまう場合はやる気も落ち、仕事が続かない場合が多いため、あまりおすすめできません。
しかし、接客業はお客様とコミュニケーションを取る仕事で、完全に毎日やることが同じというわけではないので、そこまで心配する必要はないでしょう。
【接客業の志望動機】企業が志望動機で見ているポイント
志望動機を書く前にまず、企業がどのようなところを見ているのかを知りましょう。
見られているポイントを意識して志望動機を書くことで、魅力的な志望動機を書くことができます。
企業が志望動機で見ているポイントは
- 接客業の適性
- 具体的な業務の適性
- 学生の将来性
の3つになります。
接客業の適性
まず、企業は志望動機を通して接客業に向いているのかどうかを見ています。
接客業の仕事は向き不向きが分かれるため、志望動機や話している中で適性があるかどうかを見なければなりません。
接客業は他の仕事よりも圧倒的にお客様と接する時間が長く、確実にコミュニケーションを取らなければいけない仕事なので、コミュニケーション能力の高さを主に見ています。
そのため、志望動機にはコミュニケーション力をアピールすると良いでしょう。
具体的な業務の適性
企業は志望動機で、具体的な業務の適性も見ています。
接客業と言っても、飲食店、アパレル、ホテル関連、百貨店などでは業務の内容が大きく異なります。
飲食店ではお客様の案内や料理の提供、アパレルでは服の場所の案内や服装の提案、ホテル関連ではお客様の受付や案内、百貨店では商品の場所の案内や提案をします。
これらの業務に学生が向いているのかを判断しています。
学生の将来性
企業は志望動機で学生の将来性も見ています。
企業の新卒採用では「即戦力かどうか」というよりも、「伸びしろがあるのか、将来活躍してくれそうか」といった部分を重点的に見ています。
企業は長期的に活躍してくれる人材を求めているので、伸びしろがあるかを見ています。
志望理由の部分や今までのエピソードで成長意欲の高さをアピールすれば、伸びしろがあると判断され、高い評価を受けるでしょう。
接客業の志望動機を書く10のポイント
志望動機を書く際の注意点は、「採用することで企業にとってメリットがある」ということをアピールすることです。たとえば、自身の持つスキルや能力が、企業の求める人材に適していることを具体的に書きます。
そうすると企業は、どういった人物なのか気になり、面接などを通じてもっと人柄を知りたいと感じます。いかに企業に興味を持ってもらうかが重要と言えるでしょう。
以下に、志望動機を書くポイントをさらに詳しく紹介します。
- 最初に結論から書く
- 自分の能力を活かす方法を書く
- 接客の経験を重点に書く
- 語学の能力を活かす方法も書く
- 具体的な理由を絡めて書く
- 実際にサービスを体験して感想を盛り込む
- 会話の能力をアピールする
- この職種でないといけない理由を書く
- 入社後に何ができるかを書く
- 入社後の目標を書く
1:最初に結論から書く
接客業に関わらず、志望動機を書く際は、「結論」から書くようにしましょう。
結論が文章の最後になってしまうと、途中の文章の印象が薄くなり、それが長ければ長いほど、読み手も飽きてしまいます。
結論を始めに書き、その後は簡潔に、かつ論理的に文章を構成することで、読み手は志望動機の要点をすんなりと理解できます。
2:自分の能力を活かす方法を書く
自分の能力=自己PRなのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし、企業としては、志望動機を見るにあたって「ここで働きたい」だけでは、採用する判断材料にならない可能性があります。
「こういったスキルを持っており、企業の求める人材にマッチしているため、ここで働きたい」といった自分の能力をアピールしながら志望動機を書く方が、より企業に興味を持ってもらえるでしょう。
3:接客の経験を重点に書く
接客業の経験があれば、積極的に書くようにしましょう。
どんな仕事で、どのような経験をしたか、またそこから学んだことを今後どのように活かせるのか書くことができればベストです。
具体的なエピソードを交えながら書くと、より読み手に伝わりやすくなります。
4:語学の能力を活かす方法も書く
英語や中国語など、語学能力があれば積極的に書きましょう。
特に、ホテルなどの外国人観光客などをもてなす接客業においては、語学能力が求められる可能性があります。
TOEICやTOEFLなど具体的な語学スキルを書くだけでなく、それが活かされた体験談なども書くと良いでしょう。
5:具体的な理由を絡めて書く
具体的な理由とは「このような経験があり、こう感じたため、働きたいと思った」といった、エピソードや体験談を書くことです。
ただ働きたいと伝えるよりも、具体的な理由がある方がより説得力を持たせることができ、働きたいという強い意志を感じてもらえる可能性が高くなります。
6:実際にサービスを体験して感想を盛り込む
志望企業のサービスや商品を体験する機会があれば、その時の感想を交えながら志望動機を書くと良いでしょう。
働きたいという熱意や勉強熱心な姿勢が、より伝わる可能性があります。
また、サービスや商品について触れる場合は、しっかりと調べた上で間違いのないように書きましょう。
7:会話の能力をアピールする
接客業において、コミュニケーション能力はどの仕事にも必要な能力と言えます。
そのため、多数の応募者が、コミュニケーション能力について志望動機に書く可能性があります。
書く際は、必ず具体的なエピソードを書くようにし、できるだけ他社の体験談などと被らないよう、自分だけのエピソードを書くように気をつけるようにしましょう。
8:この職種でないといけない理由を書く
「人と話すことが好き」などという理由を志望動機にしてしまうと、その企業だけでなく、他の企業の接客業でも問題ないという印象を与えてしまう可能性があります。
志望動機には、なぜこの企業を選んだのかという企業についての「魅力」を書くようにし、抽象的な志望動機は避けるようにしましょう。
9:入社後に何ができるかを書く
企業としては、入社して会社に貢献してくれそうな人や、今後活躍しそうな人を積極的に採用したいと考えている場合があります。
志望動機には、「自分が入社したら、こんなことができる」といった意欲を書くことで、実際に働くビジョンを企業に想像してもらうことができます。
10:入社後の目標を書く
志望動機の終盤には、入社後の目標や、将来のキャリアプランなどを書くようにしましょう。
長く働きたいという意思が伝わるだけでなく、企業としては、会社の将来性と合致しているかなどの判断材料になります。
接客業の志望動機を書く際に気を付けること
履歴書の中でも、企業側が特に注目して見ているのが志望動機です。
多数の志望者がいる中で、採用担当者の目に留まるような志望動機を書くためには、内容もさることながら、細かなミスや準備不足がないようにしましょう。
「貴店」や「貴社」の使い分け
志望企業先が個人経営の場合は、「貴店」を使うようにしましょう。その他の企業では、主に「貴社」といった表記で問題ありません。
また、貴店や貴社と表記した後に、「様」をつけてしまうと二重敬語になり、間違った使い方になってしまうため注意が必要です。
休みが平日になることも理解しておく
接客業は、土曜日・日曜日などに出勤することも多く、平日が休みや、不規則な勤務形態になる可能性があります。
しかし、それをあえて志望動機に書く必要はありません。休みについて書くことで、企業に悪い印象を与える可能性もあるので注意しましょう。
印象に残らない志望動機にしない
繰り返しになりますが、企業の採用担当者はかなりの数の履歴書に目を通します。
じっくりと一つ一つに目を通す時間が短いため、いかに担当者の印象に残る志望動機を書けるかで、選考を突破できるかが決まってくるでしょう。
印象に残る体験談やエピソードだけでなく、書き方などにも注意し、より印象深い志望動機を心がけるとベストです。
顧客目線で書かない
志望動機は顧客目線では書かないようにしましょう。
ここでいう顧客目線で書かれた志望動機というのは、「この商品が好きなので、貴社に志望します。」を指します。
目指す企業に好きな商品があることはいいことですが、入社後は商品を使うのではなく、実際に商品やサービスを提供する立場になります。
商品が好きという事をアピールするのではなく、商品やサービスを提供する立場の目線でどのように会社に貢献できるかを述べることで、より良いアピールにつながります。
【接客業の志望動機】志望動機のおすすめ構成
実際に志望動機を書くために、書く際のおすすめの構成を紹介します。
志望動機は
- 結論
- 具体的なエピソード
- 入社後どう貢献するか
の順に書いていくと良いでしょう。
結論
まず最初に結論を持ってきましょう。
最初に結論を述べることで、志望動機を見ている・聞いている採用側がそれ以降の内容を理解しやすくなります。
そのため、最初に志望した理由と、その志望理由にいたった理由を書きましょう。
具体的なエピソード
結論の次には、その志望動機にいたった経験を述べ、志望動機に説得力を持たせましょう。
自分の今までの経験や価値観から企業のどのようなところに魅力を感じたのかを書きましょう。
このエピソードの部分でありきたりな表現や内容になってしまうと他の学生と差別化を図ることができないので、自分なりにオリジナリティーのある表現や内容を使って行くことで、魅力的な志望動機になっていきます。
入社後どう貢献するか
最後に入社後どう貢献していくかを書きましょう。
自分の経験や強みをもとに入社後はどのような事ができるのかや、どのようなことをしていきたいのかを述べて、企業に自分の本気度を伝えましょう。
企業は将来活躍してくれそうな人材を求めているので、その部分を効果的にアピールして、よい志望動機にしていきます。
接客業のケース別でみる志望動機の例文
初めて志望動機を書く人は、どのように書けばいいか悩んだり、上手く文章を構成できなかったりと悪戦苦闘するでしょう。
そのような時は、本やインターネットの例文を見て参考にしながら書くことをおすすめします。
しかし、全文引用してしまったり、文章が思いつかないからと、経験のないことや嘘を書いてしまったりするのは、後に大変なことになる可能性があるため、やめるようにしましょう。
以下に、実際に志望動機に使える例文を経験者と未経験者別に紹介します。自身が志望する接客業と同じものがあれば、是非参考にしてください。
食品販売やお惣菜のケース
学生時代に5年間、百貨店のお惣菜屋さんで働いていました。
忙しさに流されず、ひとり一人のお客様に丁寧な接客を心がけて仕事に取り組んでいました。
その姿勢がお客様に伝わったのか、常連のお客様が増え、いつもたくさんのお惣菜を買っていってもらえるようになりました。
貴社でも、お客様と丁寧に向き合いながら販売したいと考えております。
お惣菜屋さんだけに限らず、食品販売の経験がある人は、自身のエピソードなどをもとにして書いてみましょう。
現在一人暮らしのため、お弁当を購入する機会が多いのですが、貴社のお弁当は美味しいだけでなく、従業員の方がいつも笑顔で、疲れた時でもその笑顔に元気をもらっています。
私もお客様に元気を与えられるような店員になりたいと考えております。
未経験の場合は、志望先の商品やサービスを受けた経験をもとに書くとより説得力のある志望動機が書けます。
居酒屋のケース
学生時代、飲食店でホールスタッフをしていました。
勤めた当初は、常連のお客様ばかりで、あまり活気のないお店でした。
そこで、話すことが大好きな私は、常連のお客様とコミュニケーションをとり、店の雰囲気を明るくすることを心がけました。
すると店の雰囲気が良くなり、常連のお客様だけでなく、新規のお客様も来店されるようになりました。
この経験を貴社でも活かし、お客様に接客していきたいと考えております。
「話すことが好き」といった理由の場合、ただそれを書くだけでなく、アルバイトで経験したエピソードを交えて書くことで、企業に貢献できるということをアピールすることができます。
家が近いため、よくお店の前を通りますが、従業員の方が和気あいあいと仕事に取り組まれていたのが印象的でした。
また、貴社は研修制度もあるとのことで、しっかりと学び、丁寧な接客がしたいと考えております。
未経験の場合は、お店の雰囲気や制度などを事前に調べておき、その点について書くと良いでしょう。
コンビニエンスストアのケース
私は学生時代、5年間、別のコンビニエンスストアで働いていました。
品出しからレジまで全ての業務をこなし、バイトリーダーも努めましたが、お店の雰囲気はあまり良くありませんでした。
そんな時、貴社の店舗に行く機会があり、お店の雰囲気、商品陳列、接客などを受けて感動し、私もこんなお店で働いてみたいと感じました。
貴社では、アルバイトの経験が活かされると考えております。
コンビニエンスストアで勤務経験がある人は、即戦力として採用してもらえる可能性があるため、積極的に勤務経験を書くようにしましょう。
毎朝、貴社のお店を利用していますが、どんなに忙しくても全従業員の方は笑顔で接客されているのをみて、元気をもらい感動しています。
私ももらう側だけでなく与えられる側になりたいと感じました。
経験がない人でも、コンビニエンスストアは店舗数が多いため、自宅近くで簡単に下調べできます。
実際に足を運び、店の雰囲気などもチェックしておくと良いでしょう。
カフェスタッフのケース
私は、学生時代コーヒーショップで働いていました。働くことは楽しかったですが、たまに疲れた時に立ち寄るのが貴社のカフェでした。
丁寧な接客や清潔な店舗、また手入れされた店先の花壇など、お客様の目に届かないところまで気を配っている店づくりに感動し、癒されていました。
貴社では、アルバイト時代の経験を存分に活かせるのではないかと考えております。
カフェでの勤務経験がある場合も、即戦力として採用される可能性があるため、積極的に勤務経験や体験談などを書くようにしましょう。
私はカフェ巡りが好きで、今まで全国100以上のお店を訪れた経験があります。
その中でも貴社のコーヒー作りは、美味しさだけでなく、お客様を笑顔にすることができ、大変魅力に感じました。
カフェでの接客経験はありませんが、貴社で、他の従業員の方々とお客様を笑顔にする接客をしたいと考えております。
未経験の場合でも、自身の趣味などを交え書くと良いでしょう。書く際は、経験したことを具体的な数字を入れて書くとベストです。
アパレルショップのケース
学生時代、子供服の販売をしていました。
お客様に的確な情報をお伝えするために、服のことだけでなく子供の成長についても勉強しました。
次第にリピーターのお客様が増え、売り上げにも貢献することができました。
貴社では、この経験活かし幅広い年齢層に対応できる知識を学び、丁寧な販売をしたいと考えております。
アパレルショップなどの販売経験がある場合は、服や雑貨に関わらず経験があることを伝えましょう。実績などがあれば、具体的に書くとベストです。
学生時代は、服飾の専門学校に通い、ファッションについて様々な勉強をしました。
貴社のファッションアイテムは、デザインだけでなく、機能性も兼ね備えられており、着る人のことを一番に考えて作っているのだと感じ、新作が出るたびに、貴社のお店の商品をチェックし、購入していました。
販売経験はありませんが、服飾の知識を活かし、一生懸命働きたいと考えております。
未経験でも、服に関する知識や商品について書くことで熱意が伝わる志望動機になります。
人と関わることが好きなケース
学生時代は都内のホテルでフロントのアルバイトをしていました。
そこでは外国人のお客様が多かったのですが、他の従業員は外国人のお客様の対応を苦手としていました。
そこで私は率先して、外国人のお客様の対応にあたり、人と関わる事が好きという強みを活かして、丁寧に対応をしていきました。
これを続けていったことにより、以前よりも外国人のお客様のリピート率が増加していきました。
この経験を活かして、貴社のホテルでも外国人のお客様は多いと思うので、率先して対応し、満足度やリピート率を高めていきたいと考えております。
「人と関わることが好き」という特徴や強みは接客業においてかなり強いアピールになります。
ホテルでの勤務経験がある場合は、即戦力として採用される可能性があるため、積極的にアピールしていきましょう。
貴社のホテルでは全国や海外から様々なお客様が訪れます。
私は人と関わることが好きなので、そのような職場でモチベーションを保ちながら、自分の性格を活かせると考えました。
ホテルでの接客経験はありませんが、私の人と関わることが好きという性格を活かして、多くのお客様にホテルでの宿泊を楽しんでもらえるようにしていきたいと考えています。
接客未経験でも、自分の性格や強みをアピールしていくことで、よい志望動機ができます。
【接客業の志望動機】志望動機のNG例文
ケース別の志望動機例を紹介していきました。
次にはNG例文も見ていきましょう。
NG例文を見ることによって、志望動機を書く際に気を付けなければならない事が明らかになります。
OK例文とNG例文の両方を参考に志望動機を書いていきましょう。
NG例文①:志望動機が曖昧な場合
働く上で、職場の雰囲気が良ければ、モチベーションにつながりやすく、仕事を効率的に進めることができると考えています。
NG例文②:顧客目線で書かれている場合
自分の好きなことを仕事にしたいと考えていたので、貴社のアパレルショップを志望しています。
貴社の服のことは誰よりも好きで、服について様々なことを知っていると思うので、入社後は貢献できると考えています。
木下恵利
「貴社のアパレル商品を多く使っており、好きだから」という志望動機では良いアピールにはなりにくいです。「商品が好き」という志望動機は多くの学生が使うので、差別化することができません。そのため志望動機には、「企業の事業に対する興味や適性」を述べると良いでしょう。
NG例文③:受け身な場合
貴社の店舗は高級な飲食店であり、従業員の接客力が高いと感じていました。
そういった環境の中で働くことで、自分自身も高い接客力を身に着けることができるのではないかと考えました。
木下恵利
「貴社で接客のノウハウを学びたい」という志望動機は企業に受け身的な印象を与えてしまいます。その企業で何をしたいのか・なにで貢献したいのかを書くことで企業側にやる気が伝わり、良い印象を与えることができます。
【接客業の志望動機】どうしても志望動機が書けない場合
ここまで志望動機の書き方や注意点、例文などを紹介していきました。
ですが、どうしても志望動機が思いつかない人がいるかもしれません。
そのような人たちは
- 自己分析・他己分析をする
- 業界・企業研究をする
- 就活エージェントを使う
の3つを行っていくことをおすすめします。
自己分析・他己分析をする
志望動機が思いつかない時は、自分についてまだよく分かっていない場合があります。
自分がどのようなことをしてきて、どのような価値観を持っているのかが分からなければ、志望動機を書くことは難しいでしょう。
そのため、まずは自己分析や他己分析を通して、まずは自分の事をよく知りましょう。
モチベーショングラフや自分史など、自己分析の方法は多数あるので細かく自己分析を進めることができます。
自己分析の詳しい方法はこちらの記事を参考にしてください
業界・企業研究をする
志望動機が思いつかない時は、業界・企業研究が不十分な場合があります。
その業界・企業の魅力的なところや、そこでしたい事が分からなければ、よい志望動機を作ることができません。
また入社できたとしても、自分が思っていたものと異なり、苦労する事があるので、業界・企業研究はしっかりやりましょう。
業界研究や企業研究の詳しい方法はこちらの記事を参考にしてください
就活エージェントを利用する
志望動機が思いつかない場合は、就活エージェントを利用することもおすすめです。
就活のプロに話を聞いてもらうことにより、客観的な意見を聞くことができ、自己分析も進みます。
また、自分に向いている企業なども紹介してもらえるので、効率的に進める事ができます。
こちらが就活市場の就活エージェントになるので、ぜひ利用してみてください。
接客業の志望動機のコツを参考に書こう
志望動機の参考例などをチェックして、何度も繰り返し書いていくことで、より良い志望動機を書くことができます。可能であれば、第三者に内容を読んでもらい、わかりにくいところがないか確認してもらうと良いでしょう。添削してもらうことでさらに完成度が高くなります。
最初から上手く書こうということは考えず、まずは感じたことや経験したことなどをありのまま文章にしてみましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
「店舗の雰囲気が明るく、活発的だから」という理由では曖昧になってしまいます。明るく・活発的な会社・店舗が多くある中で、なぜその会社を選んだのかを伝えるようにしましょう。