自己PRとして「体力に自信がある」ことは使えるか?例文とあわせて解説

自己PRとして「体力に自信がある」ことは使えるか?例文とあわせて解説

はじめに

就職活動での自己PRで、自分は体力に自信があるのだけどそれは企業にとって魅力的に映るアピールなのか不安になりませんか?

「体力には自信あるけど、これって強みになるの?」

「面接で体力を強みとして伝えるにはどうアピールすればいい?」

「履歴書にはどう書けばよいイメージで伝わるのかな?」 など、疑問が湧いてくるでしょう。

本記ことでは、企業が求める「体力がある」とはどういう意味なのかを考え、それを就活の強みにする伝え方を例文を交えて紹介していきます。

この記事を最後まで読んでいただくことで、就職活動での自己PRで「体力」を自己PRするためのアピール方法や、職業別での対処方法などが分かります。

就職活動に少しでも有利に、受かるための自己PRを一緒に学んでいきましょう。

この記事を読んでわかること

・企業が自己PRを聞く理由

・体力は強みとしてアピールできるのか

・体力を魅力的にアピールするポイント

・自己PRのおすすめの構成

・体力をアピールする例文

この記事をおすすめしたい人

・自己PRで体力をアピールしたい人

・体力がアピールになるか心配な人

・企業に響く自己PRを作りたい人

・例文を参考に体力の自己PRを作成したい人

【自己PR:体力】企業が自己PRを聞く理由

そもそも企業はなぜ応募者に自己PRを求めるのでしょうか。

企業が自己PRを聞く理由を押さえておくことで、自己PRを魅力的に行うためのポイントをつかめるはずです。

体力の自己PRを考える前に、まず質問の意図を確認していきましょう。

ポテンシャルを見るため

自己PRからはあなたの強みがわかります。

企業は自己PRを聞き、あなたがその強みを入社後にどう生かせるのか、入社後に活躍できるのかを想像します。

そのため、入社後に生きる強みや企業に貢献できるような強みをアピールすることが重要といえます。

人柄の理解を深めるため

自己PRから伝わるのは強みだけではありません。

企業は自己PRのエピソードにも注目しています。

自己PRのエピソードにはあなたがどんな思いや動機でその強みを発揮したのか、強みを発揮するときにどんなことを意識していたのかなど、あなたの人柄や価値観が表れています。

企業はその部分をくみ取り、あなたが企業の求める人物像や社風に合っているかの確認もしているのです。

【自己PR:体力】体力のアピールは企業で評価される?

体力は力の強さや、健康さを連想させますが、体力をアピールすることで企業から高評価を受けることはできるのでしょうか。

結論から言うと、体力を自己PRでアピールすることは効果的です。

しかし、効果的にアピールするにはポイントを抑える必要があります。

上記で上げたような力の強さや健康という意味合いの体力をメインでアピールするのはNGです。

企業は必要最低限の力やタフネスを応募者に求めていますが、平均以上に良いことや、優れていることを伝えたからと言って採用につながるわけではありません。

また、社会人として健康管理に努め、欠勤をしないことは前提という認識ですので、こちらもあえてアピールしたとしても響かないでしょう。

企業は入社後に活躍できる人材を求めています

そのため、体力を企業に効果的にアピールするには、体力を入社後に具体的にどう生かすか、強みである体力を発揮することで会社にどう貢献できるかを伝えることが重要です。

【自己PR:体力】体力を魅力的にアピールするポイント

先ほど述べたように、体力を力の強さや健康さというそのままの意味でアピールするのは効果的ではありません。

以下では体力を企業に響く、魅力的なアピールに仕上げるポイントを解説してきます。

体力をアピールしたいけどどうアピールすればいいかわからないという方はぜひ参考にしてくださいね。

他の強みと合わせてアピールする

先ほども述べたように、企業に響く自己PRを作成するには入社後に活躍できるイメージをさせられるような強みを伝える必要があります。

体力をアピールしたい場合、力の強さや健康さに加え、主体性などの他の強みを合わせて伝えることで魅力的なアピールに仕上げることができます。

入社後に活躍できるポテンシャルを示したうえで、力の強さや健康さなどの体力面でのアピールをすることで、あなたの魅力を十二分に伝えることができます。

体力を言い換えてアピールする

体力ということがは非常に抽象的で、人により思い描くイメ―ジは異なります。

そのため、体力を魅力的にアピールするためには、体力をより具体的にわかりやすい表現に言い換えることがおすすめです。

以下では体力を企業に魅力的にアピールするための言い換え表現を紹介していきます。 

以下の内容を参考に、魅力的なアピールをしてくださいね。

精神力

体力を精神力と言い換えることで魅力的なアピールに変えることができます。

体力がある人の中には、これまで筋トレや部活などの活動に打ち込んできた結果、力強さを手に入れられたという人もいるでしょう。

その活動の中で挫折や失敗を味わい、克服するために努力してきたという人もいるでしょう。

このような経験がある人は意識せずに、その経験の中で高い精神力を獲得してきた人が多いです。

「壁にぶつかってもあきらめず、目標達成のために努力し続けた」

「挫折を経験したが試行錯誤し、克服できた」などの経験を持つ人に特におすすめの言い換え表現です。

精神力の他に「向上心」「粘り強さ」「忍耐力」などに言い換えてアピールするのもよいでしょう。

継続力

継続力も魅力的なアピールになります。

体力に自信のある人の中には、がっつり行動してきたとは言わないまでも、毎日数分でも持久走をしたり、筋トレをしたり、少しでも努力を続けてきた人もいるでしょう。

日々努力を惜しまずコツコツと取り組むことは自分を成長させるために重要です。

大きな変化が見えなくとも、無理しない程度に生活に落とし込み、習慣化することで、確実に成長できます。

以上から継続力をアピールすることで、日々成長できる人材や、自ら成長を続けられる人材であるというアピールができます。

他の言い換え表現として「モチベーションの維持が得意」 「イレギュラーなことが起きても続けられる」などの言い換えがおすすめです。

自己管理力

健康管理に取り組んできたという人におすすめの言い換え表現です。

これまで健康を維持するために、運動や食事に気をつけきたという人もいるでしょう。

自由時間を娯楽ではなく自己投資に使ったり、自分の食べたいものではなく健康的なものを優先するという行為は自己管理力が高くなければできない行動です。

楽な道を選ばず、将来のためにあえて少し苦しい道を選ぶということは成長のために不可欠です

「自己管理力」や「自分を律する力」としてアピールすることで、企業に響くアピールができるでしょう。

【自己PR:体力】体力のアピールが響きやすい職業

自己PRをする際は、志望する企業の求める人物像とアピールする強みがマッチしていることが重要です。

以下では、体力やそれに付随する強みが響きやすい職業について解説していきます。

アピールする際のポイントなども解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

営業

営業職として、体力を強みとしてアピールするのは大変効果的といえます。

営業職は体力に加え、精神力も求められる職種です。

商談のために外出の機会が多く、また立ち仕事が中心であるため体力が求められます。

また、ノルマの達成や、失敗を振り返り自分の営業力を上げるために自走が求められるなど、精神力の高さや向上心が求められます

以上の点から、体力と精神力の2つアピールすることで魅力的な自己PRに仕上げることができます。

エンジニア

エンジニアを志望する場合も体力のアピールは有効といえます。

エンジニアは日々、最新技術の勉強が欠かせません

また、スケジュール通りに作業を行い、納期に間に合わせるために高い集中力や継続力が求められます。

加えてトラブルが続きスケジュール通り進まないことも少なくないため、ハードスケジュールでもコツコツと努力できるような精神力の高さが求められます。

以上から、継続力や精神力をメインに、さらに学習意欲や好奇心も加えてアピールすることでより響くアピールができるでしょう。

企業の求める人物像を今一度確認しよう

上記で上げた職業はあくまでも一例です。

同じ業界でも企業によって経営理念や社風が異なるように、企業ごとに求める人物像は異なります。

今一度あなたが志望する企業の求める人物像を確認し、アピールしようとしている強みが求める人物像に合っているか確認しましょう。

【自己PR:体力】体力を効果的にアピールする構成

自己PRを変わりやすく文章化するのはなかなか難しいものです。

特にESの場合、限られた文字数でどう魅力的にアピールできるのか悩む人も多いでしょう。

面接の場合も、話の流れがわかりにくいとコミュニケーション力や説明力が欠如しているとマイナスな印象を持たれてしまう可能性もあります。

内容がどれだけ良くても文章がわかりにくいと十分にあなたの魅力を伝えられません。

そこで重要なのが構成です。

「序章・本論・結論」という文章の順番に沿って、わかりやすく端的に文章をまとめていきましょう。

文章には、過去のどんなエピソードから強みを獲得したのか、どのように発揮したのか、強みを仕事にどう活かせるのかなどを書くとよいでしょう。

以下で流れに沿って解説していきます

結論

まずは、あなたの強みが何なのかを先に伝えましょう

「私の強みは体力と主体性です」 「私の強みは精神力の高さです」 など、端的に一言で伝えましょう。

結論を先に伝えることで、話の軸を示すことができます。

話の軸を先に示しておくことで、読み手や聞き手にどんな話をするのかが伝わるため、相手が理解しやすくなるのです

自己PRのみならず、志望動機やガクチカなどにおいても結論から話始める「結論ファースト」を意識しましょう。

エピソード

次に、具体的にどんな経験でその強みを発揮したのかを伝えましょう。

エピソードがあなたの強みの根拠になります。

エピソードに含めるべき内容は大きく3つあります。

「強みを発揮するに至った経緯やきっかけ」「どう強みを発揮したのか」「強みを発揮した結果どうなったのか」。

以上3つの内容を含めましょう。 以下で詳しく説明していきます。

きっかけ

まず、あなたが強みを発揮するに至った経緯やきっかけについて話しましょう。

「○○という課題があった」や「○○という目標を立てた」などが例として挙げられます。

企業は、あなたが主体的に考え取り組んだのかという点に注目していますので、あなたがどんな思いで取り組もうと思ったのかを含めましょう。

行動

次に、具体的にどう行動したのかを含めましょう。

その際、どんなことを意識して行動したのか、どんな工夫をしたのかを含めることで、主体性やあなたの人柄をアピールすることができます。

結果

最後に、行動した結果どのような結果になったのかを伝えましょう。

この際、「○○点から○○点にスコアをあげることができた」や 「お客様の数が○倍に増えた」など、結果を数値化することでより説得力のある内容に仕上げることができます。

数値化できる際はぜひ積極的に用いることをおすすめします。

入社後にどう生かすか

最後の締めとして、あなたの強みを入社後にどう生かすかを伝えましょう。

入社後にどう生かすかを伝えることで、あなたが活躍できるポテンシャルを持っているというアピールができます。

例えば、「○○力を生かして××を達成したい」「○○力を生かして新人賞を取りたい」などと伝えると良いでしょう。

ただし、「○○力を生かして成長したい」「○○力を生かして貢献したい」など抽象的な内容にならないように注意しましょう。

企業研究の内容と合わせて、具体的にどういう面であなたが活躍できるのか、貢献できるのかをアピールしましょう。

【自己PR:体力】体力をアピールする自己PR例文

体力自己PRを自分の強みとして伝える時、エピソードを交えるとよいでしょう。

ただ体力がありますと言うだけでは、身体を張っているだけの人と評価されても仕方ありません。

体力があってよかったことを、過去のエピソードを踏まえ、今後会社にどう活かしていきたいかアピールしていきます。

エピソードが思い浮かばない時は少しぐらい大げさに書くのもいいでしょう。

ただし、つじつまが合わなくなったり、大げさだったりと嘘にならないように注意しましょう。

ゼミ・研究室で得たことをアピールする場合

体力は肉体的だけでなく、精神力や継続力の強さにもあたるという例文がよいでしょう。

例文①:継続力

私の強みは、ゼミで培った最後までやり切る継続力です。

ゼミで行われたプレゼンテーション大会で、仲間とともに半年かけて準備を行いました。

初めての経験で分からないことも多く何度もつまずきましたが、お互い話し合いを重ね、時にはぶつかりながらも大会に挑みました。そして、最優秀賞を受賞できたのです。

この時の経験から、たとえ困難な壁にぶつかってもあきらめずに最後までやり切ることの大切さを学びました。

御社に入社後も、最後まであきめずに業務に取り組みたいと思います。

例文②:精神力

私の強みは、あきらめずに乗り越えられる精神力です。在学中研究発表会を行うことになり、私も同じ研究会の仲間と参加することになりました。

テーマを考え今まで研究してきたことをまとめて残り1か月となった時に、大事なデータを誤って消去してしまうというトラブルが起きました。

最初は慌てたものの、仲間と話し合い個人で持っていたデータを照らし合わせるなどして、昼夜問わず懸命に1から作成し、何とか発表会に間に合わせることができたのです。

この時に経験した、どんな状況でも乗り越えられる精神力を武器に会社に貢献していきたいと思います。

部活・サークルで得たことをアピールする場合

部活やサークルでは目標に向かって努力し続けられる持続力や、純粋な体力そして協調性をアピールすることをおすすめします。

例文①:持続力

私の強みは目標に向かって努力を続ける持続力です。

私は中学のころから大学に至るまでバドミントン部に所属しています。

部活では常に優勝を目標に、仲間とともに毎日欠かさず練習し、休みの日も自主的に集まって取り組みました。

その成果もあって地区大会では優勝、県大会では3位に入賞することができました。

この毎日の積み重ねを続けられる持続力を武器に、会社にも貢献していきたいと思います。

例文②:協調性

私の強みは、マラソンで培った体力と協調性です。

私が陸上部に入ったのは、最初は何となくでした。仲間とともに目標を持ち、それに向かってきついトレーニングを日々こなしていきました。

助け合い、励ましあって耐えてきた練習が実を結び、全国大会に出場できるまでに成長しました。

この経験から、フルマラソンを走りきる体力と仲間との協調性を得ることができ、御社に入社後も全力で業務に取り組めるよう努力していきます。

アルバイト・インターンで得たことをアピールする場合

アルバイトやインターンでの経験をアピールするのであれば、自己管理能力や健康であるということを強調するとよいでしょう。

例文①:自己管理力①

私の強みは自己管理能力です。

もともと身体が弱かった私は風邪を引きやすく、疲れやすい体質でした。

しかし、大学でインターンシップに参加してみたいと思い、1年かけて体調を整えていきました。

食事調整とランニングを行い、睡眠の質の向上など、規則正しい生活を徹底して3年間行っております。

今では欠席もせず、インターンシップも何社か体験できました。

以上の経験から、自己管理を怠らずにいることで、急な欠勤などでチームに迷惑をかけないよう貢献していくことができます。

例文②:自己管理力②

私の強みは自己管理能力です。

幼いころから柔道を習っていたため、両親から早寝早起き、食事の管理はしつけられていました。

それに加え、1日5時間にわたる柔道の練習は欠かさず毎日行っています。

アルバイトを兼ねて子供達に柔道を教えることになったのですが、自然と身についていた体調管理のお陰で、休むこともなく続けられています。

自己管理をきちんと行うことで健康を維持し、急に休んで迷惑をかけることなどないように会社に貢献していきたいと思います。

趣味で得たことをアピールする場合

趣味を通して体力をアピールするならば、好きなことへの熱意や努力、そして集中力を押し出してみるのもいいでしょう。

例文①:努力し続けられる

私の強みは目標に向かって努力できる熱意です。

私の趣味はロードバイクで、大学の夏休みを利用し、日本縦断の計画を立てました。

そのためにできる下準備を念入りに済ませ、地図を何度も見返してコースを決めたのです。

しかし、初日からトラブルの連続でした。

天候に阻まれたり、予定していたコースが土砂で通れなくなっていたりと、想像力を働かせて立てたスケジュールは崩れました。

しかし、地元の人の手助けや臨機応変な対応で、予定通りにゴールすることができたのです。

この時の経験を活かし、どんな困難なことにも努力を怠らずやり切ることで会社に貢献していきたいと思います。

例文②:集中力

私の強みは集中力です。

私は休日に仲間と集まり、趣味のボードゲームをすることが良くあります。

ボードゲームは集中戦になることが多く、食事もろくにとりません。長ければ3時間は熱中してしまいます。

私はこの集中力を武器に、どんな地味で単調な仕事でもコツコツとこなし向き合うことで、まじめに務めていきたいと思います。

自身の体力が仕事に活かせることを伝えよう

体力だけではアピール材料としては弱いでしょう。

しかし、人は体が資本です。活力のある人材は企業側にとってもありがたい存在です。

効果的に体力という長所をアピールするのであれば、体力に付随する利点を同時にあげるとよいでしょう。

体力があるから集中力が持続することや、体力があるため精神力も強いなど、フレーズやニュアンスを工夫してください。

何より大切なのは、志望する企業が求めているスキルを意識して自己PRを書きましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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