内容別にエントリーシートで落ちる原因とは|書くコツや対処法もあわせて紹介

内容別にエントリーシートで落ちる原因とは|書くコツや対処法もあわせて紹介

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はじめに

「エントリーシートってどんなもの?」
「エントリーシートで落ちる原因は何?」
「エントリーシートの平均的な通過率は?」

このように、エントリーシートとは何なのか、エントリーシートのせいでその後の選考に進めない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、エントリーシートで落とされる理由や書くコツ、対処法についてなど紹介しています。平均的なエントリーシートの通過率についてもお伝えしていくので、自分のエントリーシートの内容が良いか悪いかも分かるでしょう。

この記事を読むことで、通過しにくいエントリーシートがどのようなものかを把握し、自分のエントリーシートで足りていない部分も見えてくるでしょう。

エントリーシートのコツも把握できるため、対策もできるでしょう。エントリーシートの通過率が悪く困っている方は、ぜひこの記事に目を通してみてください。

エントリーシートってどんなもの?

エントリーシートは、学生が就職活動の際に企業に提出する書類の1つです。選考において、選考の第1段階と言われ、就活の成功には欠かせないものです。

ここでは、エントリーシートが具体的にどのように使われるのか紹介します。企業目線で利用用途が分かれば、適当な内容で書いてはいけないと実感するのではないでしょうか。

  • 面接時に利用するためのもの
  • 選んだ志望具合を見ている
  • 人数を絞るためのもの

1:面接時に利用するためのもの

エントリーシートに書かれた内容は、面接時にこの学生はどのような人物か、採用後活躍してくれそうか、など見極めるために利用します。

面接での質問内容では、エントリーシートに書かれた内容から掘り下げた部分を問われることがあるため、自分が何を書いたかは覚えておきましょう。

2:選んだ志望具合を見ている

エントリーシートは、選んだ志望具合を判断するための要素も大きいです。実際、志望度が低い企業は興味も湧きにくいため、書く内容に苦戦するでしょう。

企業への興味が薄いと、企業研究も適当に済ませたい気持ちが強くなり、エントリーシートに書く内容も薄くなってしまう可能性があります。

企業としては志望度の高い人間を採用したいため、エントリーシートの時点で、熱意が感じられるかをチェックしています。

3:人数を絞るためのもの

応募者全員と面接しているわけにもいかないため、エントリーシートには、人数を絞るという役割があります。大企業など、何千何万の応募が殺到しそうな人気企業の場合、エントリーシートの時点で落ちても仕方ない部分はあるでしょう。

エントリーシートで落ちる原因【文章編】

ここからは、エントリーシートで落ちてしまう原因について紹介していきます。一生懸命考えて作ったエントリーシートが、なぜか落ちてしまうという方もいるのではないでしょうか。落ちる原因を知って、自分のエントリーシートに当てはまる部分がないか確認していきましょう。

  • 誤字や脱字が多い
  • 文章自体が読みづらい
  • 相手に伝わる言葉を使っていない

1:誤字や脱字が多い

エントリーシートは、人数を絞るために行われる性質もあるため、誤字や脱字が多いと、仕事でもミスが多そうなイメージになってしまい落ちやすいでしょう。

応募者が多い企業ほど、人数を絞る傾向が出てくるため、誤字や脱字が見受けられた時点で、選考から落とされてしまうこともあります。

2:文章自体が読みづらい

文章自体が読みづらいと、内容が理解しにくいことから落とされてしまう場合があります。面接と違って話している様子で人柄が伝わったり、身振り手振りでフォローしたりできないのがエントリーシートです。

文章のみで戦うしかないため、文章自体が読みづらいというのは大問題です。文章が長すぎることはないか、「、」を適切に使用できているか、など書き終えた後に必ず確認しましょう。

3:相手に伝わる言葉を使っていない

エントリーシートで心に留めておくことは、相手が読みやすく分かりやすいかです。相手に伝わる言葉を使っていないことも、エントリーシートで落ちる理由の1つです。

たとえば、大学時代に頑張ったことで専門分野の話をする際に、専門用語を入れすぎてしまうと相手に伝わりにくくなります。採用担当者がストレスなく読める状態を心がけましょう。

エントリーシートで落ちる原因【内容編】

続いては、エントリーシートの内容で落ちる原因を紹介していきます。エントリーシートに誤字脱字が無く、読みづらさがなくても落ちてしまう場合は、書いている内容が悪いと疑ってみてください。

  • 業界や企業研究が浅い
  • 質問の推測がされていない回答になっている
  • 自分の個性を出せいていない
  • 内容が薄く具体的に書いていない
  • 結論の終わりが無く分からない

1:業界や企業研究が浅い

業界や企業研究が浅い場合、内容が薄いと感じられ、エントリーシートの時点で落ちてしまう可能性があります。

業界や企業研究が浅いと、他の業界や企業でも使いまわせる内容になりやすいです。多くのエントリーシートを見ている採用担当者は、使い回しをしていそうなエントリーシートはすぐに気づくでしょう。

2:質問の推測がされていない回答になっている

エントリーシートの質問に対して、推測がされていない回答になっていると、理解力の無さを感じられ、不合格になる可能性があります。

たとえば、志望動機を質問された時に「御社の製品が好きだからです」と言う内容を書いてしまうと、シンプルで伝わりやすいですが質問の推測がされていません。

志望動機を聞く意図は、その業界・企業に必要な適性を持っているか、志望度はどのくらいか、というところにあります。採用担当者が聞きたいことは何なのかよく考えて、エントリーシートを作成しましょう。

3:自分の個性を出せいていない

自分の個性を出せいていないエントリーシートも、自己分析が不足していると採用担当者に捉えられてしまい、落ちる原因になる可能性があります。

個性を出すために、奇抜すぎる内容を作って書く必要はありませんが、誰でも書けるようなエントリーシートでは、選考通過率は低いでしょう。

4:内容が薄く具体的に書いていない

内容が薄く具体的に書かれていないエントリーシートは、採用担当者にインパクトを与えず印象も薄くなります。誤字脱字は無く、読みやすい、分かりやすい文章であっても、落とされる可能性は高いでしょう。

内容が薄く感じられてしまう理由は、履歴書に書いている内容を文章にしていたり、アピールポイントしたい点は多いものの箇条書きにしてしまったりするケースです。

経験している内容は濃いのに、自分の考えや行動したことを書かず、事実だけ書くのは内容を薄くするだけです。アピールしたい部分を絞り、その経験からどう考えてどう行動したかを書きましょう。

5:結論の終わりが無く分からない

結論の終わりが無く分からないエントリーシートは、「結局この人は何を言いたかったんだろう」と採用担当者に感じられてしまいます。エントリーシートは文章を長く書けば良いものではありません。

あらかじめ何を書くか結論をはっきりさせておきましょう。言いたいことが伝わってこないエントリーシートは、採用担当者の頭の中に良い印象を与えられないため、落とされる可能性があります。

エントリーシートで落ちる原因【その他編】

エントリーシートは、文章と内容をクリアすれば大丈夫と思ってしまいやすいですが、まだ落ちる原因は存在しています。内容も文章も力を入れたのに、エントリーシートの通過率が低い場合は、以下のような原因が考えられるため、参考にしてください。

  • 学歴が企業と合っていない
  • 指定されているルールが守られていない
  • 落ちた時に考察ができていない
  • 企業との相性が良くなかった

1:学歴が企業と合っていない

企業によっては学歴フィルターといって、大学名によって落ちる・落ちないが設定されていることがあります。学歴フィルターをどの大学ラインで区切るかはその企業ごとに異なります。

自分の在籍する大学が学歴フィルターにかけられていると、どれほど優秀な能力を持つ学生であっても、落とされてしまうケースがあるでしょう。

2:指定されているルールが守られていない

指定されたルールが守れていないエントリーシートは、採用担当者に読んでもらえない可能性が高いです。「仕事でもこういったミスをするのでは」と、社会人としてのマナーやモラルが疑われてしまうケースがあるでしょう。

3:落ちた時に考察ができていない

エントリーシートが落ちるのは必ず何かしらの理由があります。しかし、「応募者が多かったから仕方ない」「採用担当者の好みではなかったのだろう」など、運や企業のせいにしてしまうことはないでしょうか。

落ちた際に考察できていなければ、悪かった部分を修正しないため、毎回落とされる可能性の高いエントリーシートを提出することになります。

落ちた時は、自分のエントリーシートの内容が悪かったのではないか、改善できることはないか、など考えをめぐらせましょう。

4:企業との相性が良くなかった

エントリーシートで落ちる理由として、企業との相性が良くなかったケースも少なくありません。基本的に採用では、「このような人材が欲しい」と企業の求める人物像が設定されています。

そのため、どれほど優れた内容のエントリーシートを書いても、企業が求めている人物像とずれていると判断されれば、落とされることがあるでしょう。

嘘をつく必要はありませんが、求める人物像と絡めた内容を書かないと、採用の観点で評価は低くなってしまうため、注意しましょう。

落ちないエントリーシートを書くコツ8つ

エントリーシートで落ちる原因を一通り知ったところで、落ちないエントリーシートを書くコツについて見ていきましょう。以下の内容を徹底すると、エントリーシートの通過率アップにつながります。

  • 自己分析をして強みを見つける
  • 指定されたルールを守る
  • 業界や企業研究は特色を理解する
  • 学生や社会人時代に挑戦したこと書くようにする
  • 分かりやすく読みやすく書くようにする
  • 書き終わったら誤字脱字の見直しをする
  • 目を引くための一文を考える
  • 文章校正のPREP法を活用する

1:自己分析をして強みを見つける

落ちないエントリーシートを書くコツは、自己分析をして強みを見つけることです。しっかり自己分析することで、自分の長所短所が分かり、就職活動で強みとしてアピールできる部分が見えてくるでしょう。

強みが分かれば、志望先企業に対して「このような強みを持っているため、御社に貢献できる人間です」と、エントリーシートの自己PRに自信を持って書くことができます。

2:指定されたルールを守る

エントリーシートでは、指定されたルールを必ず守りましょう。それぞれの企業のエントリーシートには、証明写真のサイズや文字数、提出期限など、ルールが設けられています。

難しいことではないものの、意外と見落としてルールを守れていない状態で提出してしまう人は多いです。

3:業界や企業研究は特色を理解する

業界や企業研究は、特色を理解しておきましょう。他の業界とは異なっている部分や、他の企業よりも優れているところなどを把握しておきます。

業界や企業研究で特色を理解しておくと、「なぜこの業界を選んだのか」「なぜうちの会社を志望しているのか」という部分について書くことが可能です。「こんなに調べているなら志望度も高いだろう」と採用担当者が感じるでしょう。

4:学生や社会人時代に挑戦したことを書くようにする

エントリーシートで学生や社会人時代に挑戦したことを書くようにすると、意欲的な人柄が伝わり、入社しても自分から進んで仕事をしてくれると期待される可能性があります。

学生や社会人時代に力を注いだことが見つからない人は、そこまで大げさな内容を書く必要はありません。

部活で全国大会に出場した、ボランティア活動したなど活躍を書くのではなく、そこで何を感じたか、その経験を今後どう生かしていきたいかなどを書きましょう。難しく考えすぎないようにしてください。

5:分かりやすく読みやすく書くようにする

落ちないエントリーシートを書くには、読む相手に書いてある内容を正しく理解してもらうために、分かりやすく読みやすく書くようにすることが大切です。

相手が知らないような専門用語やニュアンスが伝わりにくい表現の使用、だらだらした文章を入れていると、「読むのが面倒だな」「何を伝えたいのか分からない」と思われてしまいます。内容は、具体的かつ簡潔に説明しましょう。

6:書き終わったら誤字脱字の見直しをする

誤字脱字が多いと、その時点で読まれず落とされてしまうことがあります。エントリーシートを書き終えた後は、日本語のミスがないか、抜けている字がないかなど、細かくチェックしましょう。

7:目を引くための一文を考える

落ちないエントリーシートに仕上げるためには、採用担当者の印象に残るように、目を引くための一文を考えると効果的です。採用担当者は、何千、何万枚もエントリーシートを目にするため、「この応募者に会ってみたい」と思わせる一文が必要です。

8:文章校正のPREP法を活用する

落ちないエントリーシートを書くコツとして、文章校正のPREP法を活用しましょう。PREP法は、「P」はPoint(結論)、「R」はReason(理由)、「E」はExample(具体例)、「P」はPoint(結論を繰り返す)という文章構成の方法です。

ビジネスなどでよく用いられる文章構成方法で、先に結論や主張となる要点を伝える構成のため、相手が話の内容をいち早く理解できる文章を作成できます。自分の伝えたいことを的確に伝えるためにも、エントリーシートの文章でPREP法を活用してみてください。

エントリーシートで落ちてしまった時の対処法4つ

次は、エントリーシートで落ちてしまった時の対処法について紹介します。通らなかった場合、内容に不備はなかったか、次回に向けて対策できる修正点はないかなど、よく考え対処するようにするとその後のエントリーシートの質も上がっていくでしょう。

  • 早めに提出できるように余裕を持つ
  • OGやOBに添削をしてもらう
  • 選考通過したものを参考にする
  • 話し言葉になっていないか確認をする

1:早めに提出できるように余裕を持つ

締め切り日に間に合えばいいと焦らない性格の人は、就活においてそのような考えは禁物です。選考では、スピードが重視される意味で、エントリーシートを早く提出した人が通りやすくなる可能性があります。 

提出が早い時点で、エントリーシートを見る企業側としては、応募者から志望度の高さを感じるでしょう。志望度が高い企業は、期限までに余裕を持って提出できるようにしてください。

2:OGやOBに添削をしてもらう

エントリーシートで落ちてしまった時は、就職活動経験のあるOGやOBに添削してもらいましょう。OGやOBも、内定をもらうためにエントリーシートを何度も書いた経験を持っています。当時躓いた箇所なども教えてもらえるでしょう。

3:選考通過したものを参考にする

エントリーシートで落ちてしまった時は、選考通過したものを参考にして、自分に足りていない点がないかを確認しましょう。選考通過したエントリーシートと比較することで、志望動機や自己PRなど、自分のエントリーシートで不足している箇所が見えてきます。

4:話し言葉になっていないか確認をする

エントリーシートで落ちた時は、文章が話し言葉になっていないか確認をしましょう。他の選考もあり、スケジュールが過密な状態でエントリーシートを作成していると、つい話し言葉を書いてしまっている可能性があります。

たとえば、「とっても」「すごく」「やっぱり」「~じゃない」「ちゃんと」などの話し言葉はNGです。どれほど多忙であっても、エントリーシートは企業に提出する大切な書類です。話し言葉になっていないか必ずチェックしましょう。

エントリーシートで落ちる原因を知って就職活動に活用しよう

就活では、エントリーシートが最初の難関です。エントリーシートがなかなか通らない方は、落ちる理由があります。安易に「運が悪かったんだろう」と切り替えず、自分の不足している点に向き合いましょう。

今回紹介したポイントを参考に、エントリーシートで落ちる原因を知って就職活動に活用してみてはいかがでしょうか。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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