行動力の自己PRは即戦力のアピールにつながる
就職活動において、「行動力」は企業が求める重要なスキルの一つです。
就活を終えた後、就活生は社会人になります。社会人には、積極的に行動し、自ら課題を発見し解決する能力が求められます。そのため、自己PRで行動力をアピールすることは、「この人は仕事を任せても安心だ」と企業に思わせる大きなポイントとなるのです。
この記事では、「行動力」を効果的に自己PRする方法を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にして魅力的な自己PRを作成してください。
自己PRで評価される「行動力」とは?
- 自ら進んで行動できる
- 困難な状況でも挑戦できる
- 周囲を巻き込みながら動ける
行動力とは、言われたことをこなすだけでなく、自ら考え、決断し、積極的に動く力を指します。
企業は、「受け身ではなく、主体的に動ける人材」を求めています。社会人になると、指示を待つだけでは成果を出せません。自ら行動を起こし、成果につなげる力が評価されます。
では、具体的にどのような行動力が評価されるのかを見ていきましょう。
自ら進んで行動できる
仕事では、指示を待つだけでなく、自ら考えて行動することが求められます。
例えば、営業職であれば、新規顧客を獲得するために積極的にアプローチしたり、マーケティング職であれば、新しい企画を自発的に提案することが求められます。
このように、行動力がある人は、周囲からの信頼を得やすく、キャリアアップのチャンスも広がるのです。
困難な状況でも挑戦できる
行動力がある人は、困難な状況でも逃げずに挑戦することができます。
例えば、アルバイトでクレーム対応を任された際、上司の指示を待つのではなく、自ら問題解決の方法を考え、適切に対応することで、顧客満足度を向上させることができます。
困難な状況に立たされたときに、どう行動したのかが行動力を示すポイントになるため、困難な状況でも挑戦できることをアピールする際には、どんな困難を乗り越えてきたのかを具体的なエピソードとともにアピールしましょう。
周囲を巻き込みながら動ける
一人で行動するだけでなく、周囲を巻き込んで動けることも、行動力の重要な要素です。
例えば、ゼミやサークル活動でチームをまとめ、新しいプロジェクトを成功に導いた経験などが挙げられます。
チームで目標を追う企業は少ないくないため、、周囲と協力しながら行動できる力が評価されることも多いと言えるでしょう。
行動力を自己PRできる人の特徴
就活で自己PRで行動力をアピールしたいときは、まず、どのような人であれば行動力をアピールできるのかを整理しておきましょう。
自己PRを作成するうえで、「行動力が自分の強みだと思っているけれど、本当に自分が行動力がある人に当てはまるのか不安になってきた」などと感じた際も役立ちます。
行動力を自己PRでアピールできる人の特徴は、以下のとおりです。
- 向上心が高い
- 目的意識がある
- 好奇心旺盛
- 責任感が強い
- 計画性がある
- 主体的に取り組める
このような特徴を持つ人は、多くの場面において目標を設定したり物事に主体的に取り組めたりするため、一つひとつの行動をスムーズに起こせます。
考えたことを行動に移しやすいため、有言実行の姿勢があることも強みになります。
「行動力がある」とはどういうことなのか、理解を深めれば自己PRの内容に深みを持たせられるでしょう。
自分の特徴をよく理解するうえでも、行動力を自己PRできる人の特徴はチェックしておいてください。
行動力の自己PRで即戦力をアピールできる理由
行動力は、どの職種においても求められる重要なスキルであり、新入社員が即戦力として活躍できるかどうかを左右する要素の一つです。
特に、ビジネスの現場では「指示待ち人間」になるのではなく、自ら考え行動することが求められます。そのため、行動力のある人材は企業にとって貴重な存在となります。
ここでは、行動力がまぜ即戦力として評価されるのか、具体的な理由を解説していきます。
- どの職種でも行動力が求められるため
- 主体的に動ける人材は企業にとって貴重なため
- 行動力がある人は成長が早いため
どの職種でも行動力が求められるため
営業、企画、エンジニア、マーケティングなど、どの職種でも行動力は不可欠なスキルです。
例えば営業職であれば、新規顧客を開拓するために積極的にアプローチをかけることが求められます。エンジニア職でも、新しい技術を自主的に学び、業務に活かす姿勢が重要です。
行動力がある人はあらゆる職種で活躍のチャンスが広がります。

行動力は、たとえ事務職や受付職であっても重要な能力です。困っている方を見つけたら進んで動いて対処することができれば、お客様や上司からの評価も高くなることでしょう。行動力は本当にどの職種でも活かせる能力だといえます。
主体的に動ける人材は企業にとって貴重なため
企業にとって、「指示待ち」ではなく、主体的に動ける人材は非常に貴重です。
ビジネスの現場では、常に変化が求められるため、「課題を自ら発見し、解決に向けて行動できる」人が高く評価されます。
例えば、新しいプロジェクトが立ち上がった際に、自ら進んで業務を引き受け、周囲と連携しながら成果を出せる人は、組織内で信頼され、評価も高まります。
行動力がある人は成長が早いため
行動力がある人は、新しい環境でも積極的に動き、経験を積むことで成長が早い傾向にあります。
例えば、新入社員研修の際に、指示を待つのではなく、自ら質問をしたり、実践的な経験を積むことで、同期と比べて早く業務に慣れることができます。
また、仕事を通じて新しい知識を積極的に吸収し、自ら行動することで、キャリアアップのチャンスも広がります。
どんな業界、企業においても、役職を持っているような方々は自ら動くことができる方が多いものです。
自己PRで行動力を伝える時の3ステップ
行動力を自己PRで伝える際には、単に「行動力があります」と述べるのではなく、具体的なエピソードを交えて説得力を持たせることが重要です。
次の3つのステップを押さえることで、より魅力的な自己PRを作成できます。
- 強みが行動力であることを伝える
- 行動力を発揮した具体的なエピソードを伝える
- 行動力を入社後にどのように活かすか伝える
では、具体的にどのように行動力をアピールすればよいのか、詳しく見ていきましょう。
1. 強みが行動力であることを伝える
まずは、自己PRの冒頭で「私の強みは行動力です」と明確に伝えましょう。これにより、面接官に対して主張がわかりやすくなります。
就活では自己PRに限らず、結論ファーストが大切です。最初に強みを伝えることで、面接官の興味を引くことができるだけでなく、話全体が理解しやすくなります。
また、「なぜ行動力が強みなのか」を簡単に説明し、その後のエピソードにつなげることで、より説得力のある自己PRになります。
2. 行動力を発揮した具体的なエピソードを伝える
強みを証明するためには、実際の経験を交えて説明することが重要です。エピソードは「いつ・どこで・何を・どのように・結果どうなったか」の流れで整理すると伝わりやすくなります。
また、エピソードでは数字を用いて具体的に伝えることが求められます。
例えば、「アルバイトで新メニューを提案し、売上が20%増加した」「ゼミのプロジェクトでリーダーシップを発揮し、期限内に100ページの論文を完成させた」など、具体的な成果を示すことで説得力が増します。
3. 行動力を入社後にどのように活かすか伝える
最後に、「この行動力を入社後にどう活かせるか」を話すことで、企業に貢献する姿勢をアピールできます。
例えば、「課題を自ら発見し、解決することで業務の効率化に貢献します」といった形で締めくくるとよいでしょう。
企業研究をもとに、志望企業の業務内容に合わせた活かし方を考えておくことで、より説得力のある自己PRが作成できます。

行動力をアピールする際には、ここで紹介した構成でアピールできているかどうかをきちんと確認しましょう。行動力は大変魅力的なアピールポイントですが、ある意味ありきたりなアピールポイントです。そのため、正しい構成で正しい伝え方をしなければ、面接官に魅力的に思われずらい傾向にあります。添削サービスなども積極的に利用して、十分に文章を練るようにしてください。
行動力を発揮したエピソードの見つけ方
自分自身の強みである行動力を魅力的に伝えるためには、具体的なエピソードが必要です。
実際に行動力を発揮したエピソードを説明できれば、行動力が強みであることに説得力が加わります。
そのためここからは、行動力を発揮したエピソードの見つけ方について詳しく解説していきます。
エピソードの見つけ方のポイントは、以下のとおり3つです。
- 過去に成果を残した成功体験を振り返る
- 身近な第三者に聞いてみる
- ChatGPTに聞いてみる
このようなアプローチでエピソードを探せば、説得力を持たせたうえで行動力をアピールできます。
では、エピソードの見つけ方について詳細を解説していきます。
過去に成果を残した成功体験を振り返る
まずは、過去に成果を残した成功体験を振り返ってみましょう。
行動力を発揮したエピソードとして、自己PRの中で使えそうな体験はないか、これまでの経験を一つひとつ思い出していくことが大切です。
成果を残した成功体験とは、たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 大変な困難を、自分の努力や工夫で乗り越えた経験
- 目標のために積極的に行動を起こし、達成につなげた経験
- チームの中で率先して行動したことが、全体の成果につながった経験
- 起こった問題やトラブルの原因を考えたうえで、必要な対策を実践したことで解決に至った経験
このような成功体験には、自分の行動力が活かされている場合が多いです。
また、行動力を発揮して取り組んだことには、周りの人よりも積極的にそのことに関わった経験ともいえます。
思い当たる経験はないか、これまでの出来事を振り返り、自己PR内で具体的に説明しましょう。
身近な第三者に聞いてみる
ほかには、身近な第三者に聞くことで、自己PRで活用できそうなエピソードを探すアプローチもあります。
自分ではわからないことや思い出せないことも、友人や家族などの身近な人は、意外と知っているものです。
同じ場で同じ経験をしてきた友達であれば、「あのとき積極的に行動してくれたから、成功につながった」とエピソードを教えてくれる可能性があります。
特に自己評価が低い人や自分を客観視することが苦手な人は、自分が活躍した経験は、意外と自覚できていないことが多いです。
「当たり前のことをやっただけ」と思っている経験が、ほかの人からすれば、行動力が発揮された魅力的なエピソードと言えるかもしれません。
そのため、自己PRで取り上げられるエピソードが見つからないときは、これまでの自分の活躍やチームへの貢献などについて聞いてみましょう。
ChatGPTに聞いてみる
エピソードがなかなか見つからないときは、AIサービスを活用してエピソード探しを手伝ってもらうこともおすすめです。
活用しやすいAIツールといえば、対話型AIツールのChatGPTがあります。
ChatGPTでは、うまく活用すれば、エピソードや強み探しなどの自己分析サポートをしてもらうことが可能です。
例えば、以下のようなプロンプトでChatGPTに質問を投げかければ、エピソード発見のきっかけになる可能性があります。
プロンプト例
「私の強みは行動力です。就活の自己PRでアピールする際に、行動力が強みだと証明するためのエピソードを探しています。エピソード発見のために自己分析をしたいのですが、私にたくさん質問してみてください」
このようにAIと対話を重ねて自己分析を行えば、行動力をより魅力的に伝えるためのエピソードが見つかる可能性があります。
自己PRで行動力を長所としてアピールする際のポイント
自己PRで行動力をアピールする際は、伝え方のポイントをチェックしておくことも大切です。
伝え方に工夫を加えれば、長所や強みをより詳しくアピールできるため、採用担当者から好印象を獲得できます。
そのためここからは、行動力をアピールする際のポイントを解説していきます。
重要なポイントは、以下のとおりです。
- なぜ行動力を持てたのか伝える
- 行動力を持った結果得たものを伝える
- 行動力を別の言葉に言い換える
上記のように強みを得た背景や学びなどもあわせて伝えると、自己PRにはより深みが出ます。
では、ポイントを具体的に見ていきましょう。
なぜ行動力を持てたのか伝える
自己PRで行動力をアピールする場合は、なぜ行動力を持てたのか、きっかけや背景まで触れると効果的です。
どのようなアピールにおいても、「なぜ」「どのように」というポイントを掘り下げることは、詳細を伝えるうえで重要になります。
なぜ行動力を持てたのか、どのように考えて行動しているのかを伝えれば、自分の意見や価値観まで含めてアピールができます。
人柄が伝わるアピールになるため、採用担当者には個性を伝えることができ、覚えてもらいやすくなります。
また、行動をするうえで、先のことまで考えているのかをアピールするポイントにもなるでしょう。
特に行動力という強みは、向こう見ずなイメージにも見えてしまう場合があります。
そのようなネガティブな印象を避けて効果的なアピールにつなげるためには、なぜ行動力を持てたのかを明確に説明することが重要です。
行動力を持った結果得たものを伝える
行動力を持った結果、得たものや学んだことに触れることも大切です。
得た成果を具体的にアピールすれば、長所や強みに対して説得力のあるアピールになります。
明確に行動力を発揮したことで成果につながっていることがわかれば、入社後の活躍や貢献に期待してもらうきっかけにもなるでしょう。
なお、成果については「大切なことを学びました」「良い結果を得られました」などのあいまいな伝え方はしないようにしましょう。
あいまいで抽象的な伝え方では、結果としてどのような成果を得たのかわからないため、成果に触れる意味がなくなります。
褒められたり評価されたりした場合はその具体的な内容、数字を使った成果(10%向上したなど)などを詳しく伝えることが重要です。
行動力を別の言葉に言い換える
自己PRで行動力をアピールする場合は、別の言葉に言い換えることも考えてみてください。
「私の強みは行動力です」と伝えるだけでは、面接官との間で齟齬が生まれる可能性があります。
具体的にどのようなタイプの行動力なのか、どのような場面で発揮される行動力なのかが、すぐに伝わらないからです。
場合によっては短所と捉えられてしまうケースもあるため、詳しく言い換えたり、別の言葉を使用したりすることが重要といえます。
主な言い換え例は、以下のとおりです。
- 主体的に物事に取り組むことができる
- スピード感を持って行動できる
- 課題の原因を特定し解決できる
- アイデアを行動に具現化できる
- 成功するまで挑戦し続けられる
- 周囲を巻き込んで行動を起こせる
このように言い換えれば、シンプルに行動力があると表現するよりも、「何ができるのか」が明確になります。
詳細がわかりやすい自己PRを作成するためにも、言い換え表現は積極的に検討してみましょう。
行動力をアピールする自己PR例文3選
1. 行動力×部活動の例文
私は、部活動を通じて行動力を培いました。
大学ではサッカー部に所属し、試合でチームの戦略を考える役割を担いました。
私は、対戦相手のデータを分析し、監督に新しい戦術を提案しました。その結果、チームの攻撃力が向上し、リーグ戦で前年より2位順位を上げることができました。
入社後もこの行動力を活かし、常に改善点を考えながら業務に取り組みます。
2. 行動力×アルバイトの例文
私は、アルバイト経験を通じて行動力を身につけました。
飲食店でホールスタッフとして働いていた際、業務の効率を向上させるために、オーダー管理の方法を見直す提案をしました。
その結果、提供時間が平均5分短縮され、店舗の回転率が向上しました。
この行動力を活かし、入社後も課題を発見し、自ら解決策を提案できる社員を目指します。
3. 行動力×ゼミ活動の例文
ゼミ活動では、自ら行動し、チームをリードする経験を積みました。
私は、ゼミで企業と共同プロジェクトを行う際、企業とのやり取りを円滑に進めるために、主体的に連絡を取り、スケジュール管理を行いました。
その結果、プロジェクトがスムーズに進行し、ゼミ内で最も優れた研究発表として表彰されました。
この経験を活かし、入社後も主体的に業務を進め、チームの成果向上に貢献します。
【面接】行動力をアピールする自己PR例文3選
ここからは、面接を想定したうえで、行動力をアピールする際の自己PR例文を紹介していきます。
就活の面接では、文章のように内容を読み返すことができないため、よりわかりやすく強みとエピソードを伝えることが重要です。
今回紹介する自己PR例文は、以下のとおりです。
- 行動力×ボランティア
- 行動力×勉強
- 行動力×インターン
自分が取り上げるエピソードに近いものを参考にし、面接で使える魅力的なアピール文章を作成しましょう。
行動力×ボランティアの例文
私の強みは、行動力です。
特に行動力を発揮してきたのは、こども食堂のボランティア活動です。
活動中、最初は人手が足りず、食事の準備や配膳に時間がかかっていました。
そのため私は効率を上げるために自分から提案し、役割分担を見直しました。
また、食堂の運営をスムーズにするために、新しいスタッフのサポートにも取り組みました。
結果、食堂運営における仕事が効率化され、先輩スタッフからは褒めていただきました。
入社後に困難な状況に直面した際も、積極的に行動することで、周囲と協力して解決策を見つけていきたいと考えます。
ボランティア活動のエピソードを使って行動力をアピールする際は、例文にもあるとおり、どのような点で行動力を発揮したかを具体的に説明する必要があります。
工夫したことや対策として積極的に実践したことなどに触れ、主体的に行動できる人材であることをアピールしましょう。
行動力×勉強の例文
私の強みは、行動力です。
大学では、授業に取り組む傍ら、簿記検定の勉強を続けました。
初めは独学で進めていましたが、途中で効率的な学習方法がわからず、試験の難易度に悩んでいました。
そこで私は計画性をもって行動をすることを意識し、毎日の学習時間を細かく設定しました。
さらに、理解が難しい部分については参考書を調べるだけでなく、友人と教え合うことで理解を深めました。
その結果、試験に合格することができ、自分の行動力に自信を持つきっかけになりました。
入社後も課題に対して積極的にアクションを起こし、成果につなげたいと考えています。
勉強のエピソードで行動力をアピールする際は、ただ勉強を頑張った・続けたというエピソードのみで終わらせないように注意しましょう。
行動力は、勉強を続けるうえで課題や試練に直面したときにこそ発揮されるため、その際にどのような努力や工夫をしたのかアピールすることが大切です。
行動力×インターンの例文
私の強みは、積極的に物事に取り組める行動力です。
インターンシップではSNS運用に携わり、企業の広報活動をサポートしました。
SNS運用に携わることは初めてだったため、最初はフォロワー獲得方法や効果的な投稿内容に悩みました。
そのため私は、積極的に情報収集を行ったり、社員の方から投稿内容についてフィードバックをもらったりしました。
結果、運用したアカウントはフォロワー数が増加し、企業の認知度向上に貢献することができました。
入社後もスピーディーに行動することを意識し、迅速に問題の解決策を見いだしたうえで、迅速に解決につなげたいと考えます。
インターンのエピソードで行動力をアピールする際は、例文にもあるように、エピソードの中で行ったことや努力の過程に詳しく触れる必要があります。
目標達成や課題解決のためにどのように行動したのかをアピールし、行動力だけでなく、課題解決能力があることも積極的に伝えていきましょう。
行動力を自己PRする時の注意点
- エピソードは具体的に話す
- 行動の結果を伝える
- 面接での発言や態度でも行動力を示す
行動力を自己PRする際には、単に「行動力があります」と述べるだけではなく、説得力のあるエピソードを交えて伝えることが重要です。
しかし、その際にいくつかの注意点があります。適切にアピールできていないと、行動力を強みとして伝えたつもりでも、企業には伝わりにくくなってしまいます。
ここでは、行動力を自己PRする際に気をつけるべきポイントを紹介します。
エピソードは具体的に話す
行動力をアピールする際は、具体的なエピソードを用いることが重要です。
例えば、「私は行動力があります」とだけ伝えても、面接官には具体的なイメージが湧きません。実際にどのような場面で行動力を発揮したのかを詳しく説明しましょう。
私は大学のゼミで自主的に企業と連携したプロジェクトを立ち上げました。企業への提案を行い、交渉を重ねた結果、共同研究として採用されました。
私は積極的に行動するタイプなので、様々なことに挑戦してきました。
このように、具体的なエピソードを交えることで、面接官に「本当に行動力がある人だ」と納得してもらいやすくなります。
行動の結果を伝える
行動力を強みにする場合、「行動の結果、何が変わったのか」を明確に伝えることが重要です。
単に「行動しました」と言うだけでは不十分で、その行動によって「何を得たのか」「どのような成果を出したのか」まで伝えましょう。
例えば、「アルバイトで売上向上の施策を考え、結果として売上が20%増加した」「イベント運営でスタッフを増やし、来場者数を前年比1.5倍にした」といった形で、数字や具体的な変化を盛り込むと説得力が増します。
面接での発言や態度でも行動力を示す
行動力をアピールするなら、面接の場でも行動力を発揮することが求められます。
例えば、面接官の質問に対して積極的に受け答えすることはもちろん、企業に対する質問を自ら考えて準備し、主体的に会話を進めることも大切です。
また、企業説明会やインターンなどに積極的に参加していることを伝えるのも良い方法です。実際に行動していることを伝えることで、言葉だけでなく実際の経験として行動力をアピールできます。
【まとめ】行動力を自己PRして即戦力をアピールしよう!
行動力は、多くの企業が求めるスキルの一つです。自己PRでは、具体的なエピソードと成果を交えて伝えることで、より効果的なアピールができます。
また、入社後にどのように行動力を活かして企業に貢献できるのかを示すことで、「この人は即戦力になる」と企業に思わせることができます。
しっかりと準備をし、行動力を武器にして就職活動を成功させましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
行動力は、社会人のどのフェーズでも評価される重要な能力のひとつです。新入社員であれば先輩に言われる前に行動できることは信頼につながりますし、幹部になったとしても、率先して動くことができる経営者は部下からの信頼も厚くなるでしょう。行動力を自己PRでアピールしたい方は、ぜひ積極的にアピールしてみてください。