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はじめに
私立の高校ではアルバイトが禁止されている学校も多く、大学生になってはじめてアルバイトを始めるという方は多いです。
アルバイトを始めるには募集しているお店に連絡をして面接を受ける必要がありますが、面接を受けるにあたって履歴書の提出が必要になります。
しかし、これからはじめてアルバイトを始める方にとっては、履歴書に何を書けば良いかわからないことも多いでしょう。
そこで、今回はこれからアルバイトを始める大学生向けに、アルバイト用履歴書の書き方についてご紹介します。
アルバイト用履歴書の書き方
まずは履歴書を手に入れることから始めましょう。
履歴書はコンビニなどで購入できるので、失敗してしまった場合のことを考えて数枚余分に購入してください。
アルバイト用履歴書に記入すべき項目は、基本的には「必要項目」、「学歴」、「志望動機と自己PR」、「備考」、「交通手段と通勤時間」の5つです。
職歴を書くわけではないので、志望動機と自己PR以外は淡々と事実を書いていけばそれで問題ありません。
ただし、状況によって書き方が異なる場合があるので、その点を含めて一つずつ書き方をご紹介していきます。
①まずは必要項目を書こう
必要項目とは応募者の基本的な情報で、基本事項とも呼びます。
具体的には、氏名(ふりがな)、生年月日、連絡先(メールアドレス・電話番号)、住所、資格・免許、顔写真などです。
面接時に結果を告げられない場合は履歴書に記載した連絡先に合否の連絡が来るので、電話番号は日中連絡が取れる番号を記入しましょう。
写真は縦4cm・横3cmのサイズの証明写真をのりで貼り付けてください。
こちらはお近くのコンビニやスーパーに設置されている無人の証明写真機で撮れます。
就活用に写真屋で証明写真を撮影してデータを貰っている場合は、コンビニなどに設置されているプリンターを使って印刷することも可能です。
免許の項目には多くの方が運転免許について書くでしょう。
車の免許を持っている場合は免許を取得した年と月を書いて「普通自動車第一種運転免許 取得」と記入してください。
資格や免許を何も持っていない場合は空欄にするのではなく、「特になし」と記入してください。
また、履歴書を書いた年月日も忘れずに記入しましょう。
履歴書の基本事項の書き方
まず氏名については漢字とふりがなで書いてください。
名前にカタカナやひらがなが含まれている方も、ふりがなは必ず記載してください。
生年月日に関しては元号と西暦どちらでも構いませんが、履歴書全体でどちらかに統一させましょう。
住所に関しては現住所を都道府県名から書き始めます。
応募先と自宅が同じ県内だとしても都道府県名から正式名称で書きましょう。
番地を記載する際はハイフンを使わず、「丁」や「番地」を使います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://shukatsu-ichiba.com/article/13814
②学歴を記入しよう
学歴の欄には中学卒業から書き始めてください。
転校や休学、退学などがなければ中学校卒業と高校入学、高校卒業、大学入学の4つを記載することになります。
学校名を書く際は「高校」と省略せずに、正式名称で「高等学校」と記入しましょう。
入学した学校と卒業した学校が同じでも「同校」とは書かずに、正式名称をその都度書いてください。
また、学部や学科、専攻名も記入します。
書き方は「○○高等学校普通科 入学」のように、学校名と「入学」および「卒業」の間にスペースを入れましょう。
大学在学中の場合はどう書く?
過去に入学、卒業した学校については上述した書き方で問題ありませんが、現在大学に在学中の場合は上述した書き方の例に加えて、その旨を記載する必要があります。
たとえば、現在大学1年生の場合は、「〇〇大学経済学部経済学科 入学」と記入した1つ下の段に、「〇〇大学経済学部経済学科1年 在学中」と記載すれば良いです。
その際、左端の年月には現在の日付を記入しましょう。
学歴をすべて記入したら、1つ下の段の右端に「以上」と記入して完了です。
「卒業見込み」は就活時
現在大学4年生で就職活動も同時に行っている方は、この「卒業見込み」という記入をする方も多いです。
卒業見込みとは「卒業に必要な単位をすべて取得している」、もしくは「卒業までに卒業要件を満たせる見通しがある」状態で、年度末に卒業できることを約束できる方が記入できます。
アルバイトの履歴書に記入しても問題ありませんが、基本的には就職活動用の履歴書に記載する書き方です。
アルバイト用の場合は、一般的には「在学中」の記載のみでも問題ないことがほとんどです。
学歴の計算するには
中学卒業から高校入学、高校卒業、大学入学まで、履歴書にはそれぞれの年と月を記入する必要があります。
しかし、いちいち遡って計算するのは面倒なうえに間違ってしまう可能性もあり、浪人や留年をしている場合はさらに計算が面倒です。
そこで、おすすめなのは学歴の計算が自動で行えるツールを使うことです。
ストレートで中学卒業から現在まで進学している方はもちろん、在籍した年数を調整する項目もあるので、柔軟に学歴を計算してくれます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://mynavi-job20s.jp/userguide/calculate-tool.html
③志望動機・自己PRを記入しよう
志望動機や自己PRは、唯一自分で記入する内容を考える項目です。
採用する側はこの項目を見て応募者の得意なことやスキル、やる気などを判断します。
しかし、見栄を張って自分を偽る必要はありません。
むしろ苦手なことを得意と書いて採用されてしまうと後が大変です。
志望動機や自己PRは飾らずに、素直な気持ちを記入してください。
特に記入することがない場合は、通いやすさや友人の紹介、社会経験のためなどを記入すると良いでしょう。
志望動機と自己PRは文量に注意
これまでにアルバイトの経験がない場合は志望動機や自己PRの記載内容は重視されます。
志望動機は自分に向いていると思った理由などを書けると良いですが、うまく書けない場合は素直に通いやすさや社会経験のためとしても問題ありません。
自己PRには部活動での経験や特技など、職場で活かせそうな自分の長所を記入しましょう。
分量に関しては空白をすべて埋めるほど書く必要はありません。
空白のほうが少なくなる程度まで書ければ十分なので、あまり気負いせず、自信を持てることをアピールできると良いでしょう。
④備考欄(自由記入欄)
備考欄には自分がどれだけ働きたいか、出勤したい曜日や時間帯を主に記入してください。
たとえば、平日の放課後に毎日でも出勤したい場合は「平日は16時以降であれば出勤可能です」、土日にメインで入りたい場合は「土日祝日は何時でも出勤可能です。平日は16時以降であれば出勤可能ですが、火曜日と木曜日はサークル活動のためお休みをいただきたいです」というように、採用する側が一目でわかるような具体的で細かい時間を指定して記入しましょう。
⑤交通手段や通勤時間を書こう
最後に、自宅からの交通手段と所要時間を記載しましょう。
企業によっては自宅からかかる交通費を負担する場合があるので、そういった場合は自宅から距離が近ければ有利になります。
もし自宅が遠くても、大学終わりに歩いて通える場合はその旨を記入しましょう。
その場合は自宅から直接通った時の費用を精算してください。
ちなみに、電車やバスを利用する場合はどの駅からどの駅まで、何線を使って交通費がいくらかかるかまで計算して記入しておきましょう。
履歴書を書く時のポイント
履歴書を書いてアルバイトの面接に挑む際にはいくつかポイントがあります。
これから紹介するポイントを守らないと、書類の段階で落とされてしまったり、採用されても長続きできなかったりする可能性もあります。
そのポイントは「嘘をつかない」、「誤字脱字に注意する」、「長所の書き分け」、「面接時の印象」の4つです。
それぞれ詳しくご紹介するので、面接に挑む前に1つずつ内容を確認して自分の履歴書に落とし込んでください。
嘘はつかない
大前提として、履歴書に嘘の内容を書いてはいけません。
学歴に関して嘘をつく行為は経歴詐称という、犯罪行為でこそありませんが信用を一挙に失う行為です。
思わぬ形でバレてしまうことが多く、その例は枚挙に暇がありません。
たとえば、卒業した高校の名前を偽って採用されても、同じ職場に本当に通っていた高校の友人が入ってきたらバレてしまいます。
そうなった場合は即刻解雇される可能性もあります。
また、本来苦手なことなのに採用されるために得意と嘘をつくこともいけません。
それで採用されても実際に働く自分自身が困ってしまい、結果として長く続けられない可能性のほうが高いです。
履歴書には素直な気持ちで、本当のことだけを書きましょう。
誤字・脱字に注意
よくあることですが、履歴書を作成する際は誤字脱字に十分注意してください。
難しい漢字を書く時は事前に調べて、送り仮名も間違えないようにしましょう。
ただ、それでもうっかり間違えてしまうことはあります。
その場合は上から線を足したり修正テープや修正ペンで直したりすることなく、潔くもう一度新品の履歴書に書き直しましょう。
不安な方は最初に薄い鉛筆やシャーペンで下書きして、ミスがないことを確認したらボールペンで上からなぞると間違いがなくなるのでおすすめです。
職種によって長所を書き分けよう
長所を書く際は応募する職種に応じて書き分ける必要があります。
たとえば、運動系の部活を熱心に取り組んでいたという経験を長所にして書店員に応募したい場合、運動部で培った声量などをアピールしても効果的ではありません。
その場合は、運動部のチームワークで築いた協調性やコミュニケーション能力をアピールしましょう。
このように、職種によっては長所がアピールポイントにならないこともあります。
そのため、応募する職種に合わせて長所を書き分けて、自分がその職場に適していることをアピールしましょう。
履歴書よりも面接時の印象を大切に
ここまで履歴書に記入する内容について触れてきましたが、履歴書だけを見て不採用はあっても、履歴書だけで採用というところはほとんどありません。
結局のところ面接によって合否は判断されるので、しっかり対策をして挑みましょう。
まずは面接全体を通して、笑顔で人当たりの良い受け答えができるかが重要です。
特に接客業では直接お客様と接触するので、笑顔と話し方は重要なポイントです。
また、履歴書に書かれている内容については、すらすら話せるように何度か練習しておきましょう。
特に長所や志望動機に関する内容は、スムーズに伝えられないと印象が悪いです。
履歴書の内容に質問されることもあるので、事前に想定される質問に対する準備もしておきましょう。
面接に合格して大学生活を充実させよう
今回は大学生のアルバイトに必要な履歴書の書き方や面接のコツについてご紹介しました。
履歴書には素直な気持ちで、嘘偽りのない内容を記入することが大切です。
万が一嘘を書いて採用されても、思わぬタイミングで発覚してしまいアルバイトを続けられなくなるかもしれません。
自分のためにも正直に本当の内容だけを記入しましょう。
また、自身の希望を正しく伝えることも重要です。
お金のことやシフトのことになるとつい遠慮して記入してしまうこともありますが、学業と両立して充実した大学生活を送れるように、しっかり自分の希望を伝えましょう。
そして、履歴書を完成させたら面接の練習もしっかり行ってください。
自分の書いた内容をよく覚えておき、想定される質問に対する答えは事前にいくつか用意しておくと安心できます。
友達や家族に面接官の役をお願いして、面接をシミュレーションしてみるのもおすすめです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート