はじめに
子供が就活に悩む姿を見て、つい口を出す親や手助けしてしまうという親も少なくありません。
しかし、親の過剰な声掛けやサポートは、本当に子供のためになっているのでしょうか。
あまりにも行き過ぎた親の干渉は、たとえ就活であったとしても子供は疎ましく思っていることが多いのです。
子供は就活を、将来を大きく変える重要なものだと考えています。
ただでなくてもプレッシャーを感じているのにもかかわらず、親が過剰に口出しをしてしまっては、子供が親のことを煩わしく思ってしまっても仕方がないのかもしれません。
とはいえ、親の立場からすると子供のために何かできることはないだろうかと心配になってしまうのではないでしょうか。
そこで本記事では、就活を頑張る子供のために親ができるサポートについて解説していきます。
子供は親の就活へのアドバイスに対してどう思っている?
子供の就活に対して不安や心配があり、まるで自分のことにように大きな悩みにしてしまう親が増えています。
かわいい子供の就活のこととなれば、心配事が絶えないのも当然のことなのかもしれません。
しかし、過剰な心配は、子供へ、よりプレッシャーを与えてしまいます。
自立に向けて成長している子供の立場からすれば親の過剰な心配は疎ましく煩わしいと思ってしまうのです。
親は、子供が就活に励んでいる時、どんなサポートをすれば良いのかわからないという方も少なくありません。
まずは、過剰な声掛けをすることや手助けをしすぎてしまうよりも就活について理解することが大切です。
親世代の就活ではなく、今の子供世代の就活の現状を知り、適度な距離感を保ってサポートしていきましょう。
就活の方法や状況は親が就活していた頃とは変わっている
親世代と子供世代では、就活の方法が大きく変わっていることをご存知でしょうか。
親世代が経験した就活方法は、会社説明会に足を運び履歴書を事前に郵送したうえで面接を受けるというスタイルが一般的でした。
しかし、現在の就活方法は、オンラインで行うことが当たり前になっているのです。
企業探しからエントリー、面接までスマホやパソコンを使って済ますこともできます。
就活生の立場でありながら頻繁にスマホやパソコンをいじっていると「真面目に就活をしていないのでは?」「遊んでいるのでは?」と思ってしまう親も多いかもしれません。
しかし、スマホやパソコンを使って就活を行っているかもしれないということを忘れてはいけません。
親世代からするとスマホやパソコンを使って就活を行うことは心配になりますが、現在の就活は新しいスタイルに生まれ変わっているということを理解すべきなのです。
コロナ禍の影響で就活はオンラインに
新型コロナウイルスの影響により、多くの企業がオンラインでの面接を実施しています。
そのため、自室で面接を受ける就活生も多く、親はこれまでよりも目や耳を向けやすい状況になっています。
就活生を抱える親御さんは、面接のために子供が自室にこもることも多く見られるようになるでしょう。
自室で面接を受けているととても気になりますが、余計なプレッシャーや緊張を与えてしまうことがないように親は干渉せず普段通りに生活することが大切です。
自室で面接を受けることを親子ともに認識し、面接時に誤って部屋に入ってしまうことがないように注意しましょう。
就活はすべてアプリやLINEで完結
時代とともに就活のスタイルは大きく変化しています。
現在の就活のスタイルは、スマホやLINEで済ませることが多く、とても手軽なものになってきています。
スマホを使う場合やオンラインですべての就活を終わらせてしまうとなると親世代は子供の就活を理解することはとても難しいかもしれません。
まずは、子供の就活の理解を深めるために実際に就活のアプリやサービスをチェックしてみると良いでしょう。
そうすることでデメリットだけでなくメリットも見えてきます。
子供がどのように就活を進めているのかを理解できるようになるので、過度なプレッシャーをかけることなく適切にサポートすることも可能になるでしょう。
親が子供の就活に対してできるサポートとは?
就活は、子供自身が頑張るものですが、親が子供の意見に理解がない場合や無関心だとマイナスになることもあります。
知らず知らずのうちに子供に負担をかけるアドバイスや行動をしてしまうと、就活をキッカケに子供と距離ができてしまう可能性もあるのです。
ここからは、子供の就活をサポートしたい親御さんに向けて今の親子関係別に上手に子供の就活を支える方法を解説します。
親子関係のほかにも一人暮らしや実家暮らしなどパターンを分けて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
子供が一人暮らしで仲がいい場合
子供が実家を離れて一人暮らしをしている場合、子供の様子が見えず就活がうまく進んでいるのか気になってしまうという親も多いようです。
しかし、離れて暮らす子供の就活をただ悶々と悩んでいても解決しません。
もし一人暮らしの子供の就活をサポートしたいのであれば、定期的に電話をして就活の状況を聞いてみても良いでしょう。
また、仲の良い親子なら子供からアドバイスを求められた時に自身の社会経験を踏まえて相談に乗ってあげると子供の不安を軽減できるかもしれません。
しかし、子供にアドバイスする時には、親の意見を押し付けるのではなく子供の意見を尊重しサポートすることが大切です。
子供が一人暮らしであまり仲が良くない場合
子供が一人暮らしをしていて、あまり仲が良くないという親子もいるのではないでしょうか。
このような場合、子供は親からの意見を素直に受け入れない可能性があります。
しかし、親子関係がうまくいっていない関係であったとしても子供のことを心配するのは親として当たり前のことです。
子供のことが心配で就活のアドバイスをしたくなりますが、あまり仲が良くないのであればおすすめできません。
就活のアドバイスや自身の意見を述べるのではなく、「いつでもあなたの味方でいる」ということを伝えるようにしましょう。
また、「子供のやりたいことは尊重する」という気持ちを伝えておくと子供も心強くなり、親へ感謝の気持ちを持ちながら就活に力を入れられるようになります。
子供が実家暮らしで仲がいい場合
一人暮らしをしている就活生よりも実家暮らしの就活生のほうが親の目が届きやすく、つい過剰に口出しをしてしまいがちです。
また、近くにいるからこそ、子供が就活で苦労することや悩む姿を目にしやすくなります。
子供が悩んでいる姿を見ることは親としてとても心苦しいですが、厳しい言葉をかけることはさらにプレッシャーを与えることになるのでおすすめできません。
親にしか話せない就活の愚痴を聞いてあげるなどし、優しくサポートすることを心掛けましょう。
就活の悩みが大きくなると心に負担を抱え心身のバランスを崩してしまうこともあります。
親は、温かく見守りメンタル的に支えてあげることが大切です。
子供が実家暮らしであまり仲が良くない場合
実家暮らしであまり仲が良くない親子関係の場合、子供から親に就活の相談をすることは少なくなります。
そのため、どのように就活を頑張っている子供に向き合っていけば良いのかわからないと頭を悩ませてしまう親も少なくないでしょう。
しかし、子供が就活を行う際に悩まない人やプレッシャーを感じない人はいません。
子供が親に何も言わなくても一人で不安や辛さを抱えている可能性があります。
子供とあまり仲が良くないと声をかけることに躊躇してしまいますが、親として味方であることや子供の選択を尊重するということはきちんと伝えておきましょう。
また、就活だからといってよそよそしくなるのではなく、いつも通りに生活していくことも大切です。
おわりに
子供の就活時に親はどのようにサポートすれば良いのか悩んでしまうという親も少なくありません。
子供の就活が心配で過剰に口出しをすることや手を出したくなる気持ちはわかりますが、過干渉や過保護になりすぎてしまうと子供は煩わしさを感じてしまいます。
しかし、無関心になるのも間違いです。
子供の就活に向き合う親のサポートはどのように行うべきか難しいところですが、「いつでも味方であり子供の選択を尊重する」ということだけはしっかりと伝えておく必要があります。
さらに子供と親が就活の共通の理解を深めるために親も現在の就活の知識をしっかりと身につけておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート